幕別町議会 令和5年第4回定例会 2023年12月12日
将来にわたって安定的に水を供給するための水道施設の管理・運営について
2023年12月12日、幕別町議会の一般質問で、内山美穂子議員が「将来にわたって安定的に水を供給するための水道施設の管理・運営について」質問し、町長 飯田晴義、水道課長 河村伸二が答弁しました。
- 質問者
- 内山美穂子 議員
- 答弁者
- 町長 飯田晴義、水道課長 河村伸二
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 内山美穂子
通告に従いまして、質問をさせていただきます。1、将来にわたって安定的に水を供給するための水道施設の管理・運営について。水道は住民生活や町の成長を支える極めて重要なライフラインであり、水道施設の計画的な更新については不断の取組が必要不可欠です。加えて、近年の災害の激甚化や頻発化を踏まえ、危機管理対策の強化もしっかりと取り組む必要があります。しかし、水道管は通常目に見えない地中を通っているため、地上の公共施設のように老朽度合いが一目でわかるものではありませんし、水道施設についてもふだん行くところではなく、問題点や危機意識について、町民と広く共有が図られていないことにつながってくるのではないかと考えています。幕別町の水道事業は、昭和 28 年 12 月に幕別市街地の一部で供用開始して以来、農村部の簡易水道も順次整備され、現在は十勝中部広域水道企業団から幕別・札内地区の市街地に全量受水している上水道と、大豊、新和、幕別、駒畠、忠類、五つの簡易水道などで構成されています。その多くは高度経済成長期に整備したものであり、老朽化が進み、人口減少などに伴って水需要の縮小や料金収入の減少、人手不足などさまざまな課題に直面しているのが現状です。今後、老朽化が一段と進む中、本年5月「生活衛生等関係行政の機能強化のための関係法律の整備に関する法律」が成立し、来年度から上水道の整備管理は厚労省から国交省の管轄になりました。将来にわたって安全で安定した水が供給できるよう、また水道事業が健全な運営を持続できるよう、持続可能な維持管理の仕組みを整えていかなければならないと考えることから、以下4点について伺います。①過去3年間の漏水事故件数と、地域住民への影響は。②水道施設・水道管の現況、更新状況及び今後の更新計画は。③水道施設・水道管の耐震化計画と災害時の対応についての考えは。④新しい技術の導入など今後の取組と方向性は。二つ目の項目の質問です。誰もが挑戦できる活気あるまちづくりを。起業促進スタートアップ支援の機運が全国的に高まっています。民間活力を高め、町の活性化につなげていくために、起業しやすく相談しやすい環境づくりをすることは、町の大きな役割だと考えています。そのために幕別町も若い世代をはじめさまざまな人が、新しい暮らしや働き方にチャレンジできるよう積極的な取組が重要と考えます。創業支援については、制度と人の両面からのアプローチが大切です。制度は、文字どおり創業支援補助金のような支援制度や、そのための相談窓口の設置などになりますが、人については、起業も人が行うことでありますから、タイミングもあり、空き店舗などの権利者とのつなぎ、すなわちコーディネートが大変重要になってきます。これがうまくできなければ、実際の事業化に至らないわけですが、本町では、幸いに地域おこし協力隊員が、これに関して大変上手に行っていただいていると承知しています。今こそ、この流れに町の効果的な支援制度を合わせることができれば、本町の創業環境が大きく前進すると思っています。そこで、創業支援の現在の状況や今後の方向性についてお伺いします。①創業支援の現状は、またニーズをどう把握しているのか。②「空き店舗対策事業」について対象要件を拡充する考えは。③新たな事業への挑戦や、既存事業を継承する事業者に対して、今後の町のサポートは。以上です。
答弁 町長 飯田晴義
内山議員のご質問にお答えいたします。はじめに、「将来にわたって安定的に水を供給するための水道施設の管理・運営について」であります。町の上水道事業は昭和 28 年に、簡易水道事業は 37 年に給水開始して以来、安心安全な水の確保と供給により、住民生活や社会活動に不可欠なライフラインとして重要な役割を果たしてまいりました。しかしながら、近年の水道事業を取り巻く環境は、幕別町ばかりではなく、全国的に急速な人口減少や節水機器の普及を要因とする水需要の減少により、料金収入が減少する一方で、水道施設の老朽化による更新需要の高まりは、水道事業の経営にとって非常に大きな課題であると認識しているところであります。このことから、現在、町では計画的な施設の更新と、適正な財産管理に基づく維持管理費用の縮減を目指し、アセットマネジメントの策定や、今後の水道事業の経営健全化等に向けた簡易水道事業の公営企業会計への移行に、取り組んでいるところであります。ご質問の1点目、「過去3年間の漏水事故件数と、地域住民への影響は」についてであります。令和2年度から3年間の漏水事故件数でありますが、2年度が上水道事業4件、簡易水道事業3件の計7件、3年度が上水道事業3件、簡易水道事業3件の計6件、4年度が上水道事業4件、簡易水道事業8件の計 12 件となっており、3年間の合計は 25 件であります。このうち、断水により地域住民に影響を及ぼした件数とその世帯数については、2年度が上水道事業2件 30 世帯、簡易水道事業3件 10 世帯の計5件 40 世帯、3年度が上水道事業2件4世帯、簡易水道事業3件 12 世帯の計5件 16 世帯、4年度が上水道事業1件1世帯、簡易水道事業6件 197 世帯の計7件 198 世帯となっており、3年間の合計は 17 件 254 世帯となっております。なお、令和4年度の簡易水道の断水世帯数が 197 世帯と多くなった主な理由としましては、6件の事故のうち、幕別簡水の糠内小学校付近で発生した漏水事故で 84 世帯、忠類簡水の忠類総合支所付近で発生した漏水事故で 91 世帯と、2件の事故が管路の上流部において発生した事故であったことから、影響世帯数が多くなったことによるものであります。漏水事故の原因については、両管路とも硬質塩化ビニル管であり、幕別簡水は内水圧が高く礫層でのり面部の埋設であったこと、忠類簡水は管路の異形管との接合部分においてひねりが生じていたことにより起こったものと推定しております。3年間の漏水事故による断水の状況については、断水時間が 40 時間を超えた事故が幕別簡水で1件ありましたが、そのほか 16 件については 24 時間以内に復旧しております。断水時の対応については、漏水箇所の特定を急ぐとともに、断水により不便をおかけすることになる各世帯への給水パックの配布などによる給水対応や防災無線による周知を行い、できるだけ短時間での復旧に努めているところであります。ご質問の2点目、「水道施設・水道管の現況、更新状況及び今後の更新計画は」と、ご質問の3点目、「水道施設・水道管の耐震化計画と災害時の対応についての考えは」については、関連がありますので、併せて答弁させていただきます。はじめに、水道施設・水道管の現況でありますが、水道施設については、上水道事業では配水設備が 22 施設、簡易水道事業では取水設備が 10 施設、浄水設備が8施設、導水設備が3施設、配水設備が 45 施設の計 66 施設、合計 88 施設を管理しております。水道管の布設状況については、令和4年度末現在で、上水道事業の総延長は 35 万 3,894 メートル、簡易水道事業の総延長は 21 万 1,788 メートルの計 56 万 5,682 メートルとなっております。次に、更新状況でありますが、水道施設の主な更新実績といたしましては、令和4年度に簡易水道事業の駒畠簡易水道で配水池を1か所更新しております。また、水道管の過去3年間の更新状況といたしましては、令和2年度が上水道事業 1,263 メートル、簡易水道事業 240 メートルの計 1,503 メートル、3年度が上水道事業 676 メートル、簡易水道事業 803メートルの計 1,479 メートル、4年度が上水道事業 605 メートル、簡易水道事業 3,624 メートルの計4,229 メートルとなっており、3年間の合計で、上水道事業 2,544 メートル、簡易水道事業 4,667 メートルの計 7,211 メートルとなっております。次に、更新計画についてでありますが、現在、水道施設や水道管の具体的な更新の年次計画はありませんが、地震時におけるライフラインの確保を図ることを目的として、平成 24 年に「配水管路耐震化計画」を策定しております。本計画における水道施設の耐震化については、主要な施設である取水施設、浄水場、配水池の土木施設のうち、平成9年に水道施設耐震工法指針が改訂され、10 年度以降に建設された施設は耐震性が確保されていることから、9年度以前の 16 の施設を対象に耐震診断を実施しております。耐震診断の評価としては、国が作成している「水道施設機能診断の手引き」に基づき、震度6強以上の地震に対して耐震性が低い場合を「低」、震度7以上の地震に対して耐震性が低い場合を「中」、耐震性が高い場合を「高」とする3段階で行っております。診断の結果は、「高」評価が 11 施設、「中」評価が3施設、「低」評価が2施設となっており、このうち、「中」評価である札内配水池は令和元年度に耐震補強を実施済であり、「低」評価である駒畠配水池の2施設については、現在、北海道が実施しております農業農村整備事業において施設の更新を行っており、6年度に供用開始の見込みとなっております。このほか、水道施設の建築物については、昭和 51 年建築の駒畠第2浄水場が新耐震基準である 56年以前に建設しているため、令和6年度に耐震診断を実施の上、耐震性が不足する場合には、耐震化を進めてまいります。次に、水道管の耐震化については、上水道事業の地震時における管路の被害想定を行い、重要度に応じて三つに分類しており、配水幹線並びに配水池及び耐震性貯水槽を結ぶルートを第1次重要管路ルート、市街地をループ化するように選定した管路を第2次重要管路ルート、その他の管路を一般管路と位置付け、耐震化を図る計画としております。耐震化が必要な管路延長は、法定耐用年数の 40 年を超えている管を対象として計画されているため、令和4年度末時点においては、第1次重要管路ルートが1万 2,594 メートル、第2次重要管路ルートが 2,902 メートル、一般管路が2万 607 メートルの計3万 6,103 メートルで、総管路延長 35 万3,894 メートルの 10.2 パーセントとなっております。これら水道施設や水道管の耐震化については、配水管路耐震化計画を踏まえ、重要度や優先度を考慮した上で、効率的かつ効果的な耐震化を図ってまいりたいと考えております。次に、災害時の対応でありますが、町では地震等の災害時においても一定の給水が行えるよう、幕別町地域防災計画における給水計画に基づき、平成 27 年度に「幕別町水道事業危機管理対策マニュアル」を策定し、災害発生からの期間に応じて、目標水量、給水方法を定めております。災害発生時には、地震による断水に対応するため、耐震性貯水槽などから災害発生から3日間は、1人当たり1日3リットルを目標とした給水を行い、以後、応急復旧工事の進捗状況により、段階的に給水量を増加していくこととしているため、必要とされる給水量を確保するとともに、迅速かつ的確な災害復旧に努めなければならないものと考えております。また、町では、災害時相互応援に関する協定書を、日本水道協会北海道支部道東地区協議会のほか、同会員である 39 の市町村等と締結しており、災害時には応急給水などに関し相互に応援する体制が図られております。ご質問の4点目、「新しい技術の導入など今後の取組と方向性は」についてであります。将来にわたって安全で良質な水道水の供給を確保し、安定的な水道事業を運営するためには、今後の水道事業における業務の一層の効率化を図る必要があります。しかしながら、水道施設および水道管の維持管理には多くの時間と費用を要するほか、漏水事故などが発生した場合には、漏水箇所の特定や復旧作業に時間と労力を要するなど、効率的な事業運営や緊急時の迅速な復旧が求められていることから、国では AI 技術等を活用した新技術の導入によるデジタルトランスフォーメーションを推進しているところであります。町におきましても、現在 AI を用いて配水管の破損確率を算出する劣化診断や、人工衛星を利用した漏水調査といった最新の技術をはじめ、DX 技術導入の先進事例などの情報収集を行っているところであり、引き続き、効率的で効果的な水道事業の運営に向け、AI 技術等を活用した新技術の調査研究を進めてまいります。次に、「誰もが挑戦できる活気あるまちづくりを」についてであります。町では、本年4月から、町内の空き店舗等を活用した市街地活性化を進めるために、地域おこし協力隊員を1人採用し、同隊員が、空き施設コンシェルジュとして空き施設の所有者や利用希望者から相談を受ける、空き施設利用サポートセンターを7月に開設いたしました。空き施設利用サポートセンターの開設後は、空き施設の所有者や利用希望者等からさまざまな相談を受け、現在までに4件の空き施設について、賃貸契約に至ったところであり、それぞれが開店に向け準備を進めております。ご質問の1点目、「創業支援の現状は、またニーズをどう把握しているのか」についてであります。はじめに、創業支援の現状についてでありますが、現在、町では創業者に対する支援として、創業時における日本政策金融公庫等からの融資に対する利子および信用保証料の補助を行っており、直近の平成 30 年度から令和4年度までの5年間の実績を申し上げますと、利子で 25 者 33 件に対して 262万 6,600 円、保証料で9者 13 件に対して 171 万 6,800 円を補助しております。さらに、平成 21 年度からは、幕別町商店街活性化店舗開店等支援事業として、中心市街地の商店街の空洞化を抑制し、にぎわいのある商店街づくりを推進することを目的に、幕別地区、札内地区、忠類地区の中心市街地に指定区域を設定して、その区域内の空き店舗を賃借して出店する方に対して、改修に要する経費と建物等の賃借料の一部の補助を行っており、これまでの実績は 18 件に対して改修費として 1,261 万 3,600 円、賃借料として 494 万 5,000 円を補助しております。また、十勝管内におきましては、平成 26 年6月に帯広市と帯広商工会議所が産業競争力強化法に基づく認定創業支援等事業計画を策定し、26 年 10 月に本町と音更町、芽室町が、28 年には管内 15 町村が同計画に加わり、現在十勝 19 市町村を一つの計画区域とした事業計画が、国からの認定を受けております。本計画は、市町村が商工会や金融機関など民間の創業支援等事業者と連携して行う、ワンストップ相談窓口の設置や創業セミナーの開催、起業家教育事業等の取組について記載した計画であり、これらの取組を特定創業支援等事業と位置付け、本支援を受けた創業者は、登録免許税の軽減措置や日本政策金融公庫の融資制度である新創業融資制度の自己資金要件の特例等の支援策が適用されることになり、本町ではこれまでに3件の創業者が本制度を活用しております。次に、ニーズをどう把握しているのかについてでありますが、先ほど申し上げました、空き施設利用サポートセンターにおいて、空き施設の所有者や利用希望者からの相談等を通じて、利用可能な施設に関する情報や、補助金、融資など経済的な支援についての要望など、さまざまなニーズの把握をしております。また、町と商工会、町内金融機関、観光物産協会で構成する、幕別町経済対策に関する意見交換会を定期的に開催しており、関係機関が連携して創業支援の在り方を含む地域経済の課題や対策について意見交換を行うほか、商工会や金融機関が顧客訪問の際に把握した創業者のニーズを共有しているところであります。ご質問の2点目、「空き店舗対策事業について対象要件を拡充する考えは」についてであります。本町においても、人口減少や少子高齢化の進行による後継者不在、量販店の出店やインターネットを介した通信販売の利用増加などさまざまな要因により、本町の商業を取り巻く状況は厳しく、シャッターを下ろす店舗も見られ、加えて、近年の物価高騰により資材費を含めて店舗などを改修する費用も増加しております。このようなことから、これまで幕別町経済対策に関する意見交換会において、空き店舗対策事業の在り方について意見交換を行ってきたほか、先ほど申し上げました、空き施設利用サポートセンターにおいて、空き店舗の利用希望者からのニーズを把握しており、これらの意見を踏まえながら、事業の見直しについて検討を進めているところであります。ご質問の3点目、「新たな事業への挑戦や、既存事業を継承する事業者に対して、今後の町のサポートは」についてであります。現在、十勝管内においては、十勝管内 19 市町村や帯広商工会議所、管内 18 商工会、地域金融機関等で、とかち創業支援ネットワークを設立し、これから創業を考えている方や創業後間もない方を対象に、ワンストップでの相談体制を提供することで、地域での創業者を増やすことを目的に、十勝管内の各支援機関が一丸となって支援を行っているところであります。町といたしましては、地域おこし協力隊による空き施設利用サポートセンターの取組を進めるとともに、創業を考えている方に対しては、町や国、道などの支援策について情報提供を行い、事業承継を考えている方から相談があった際には、専門の支援機関につなげるなどのサポートを行っているところであります。今後におきましても、幕別町経済対策に関する意見交換会や令和4年2月に設置した、町と商工会、金融機関で構成する、幕別町事業承継推進検討会議において関係機関が連携し、創業や事業承継に対する支援策について検討を進めてまいりたいと考えております。以上で、内山議員のご質問への答弁とさせていただきます。
質問 4番 内山美穂子
言うまでもありませんが、水は暮らしだけでなく、命に関わる重要なインフラであり、安定的に確保することは最重要課題の一つだと考えています。幕別町の水道事業につきましては、まだ大きな問題は一見見えないような状況かもしれませんが、水道管の老朽化に人口減少といった環境下で漏水が度重なる現状を考えますと、いずれ大きな事故につながるのではないかと懸念しております。先般の臨時会で、10 月7日に起きた糠内地区簡易水道での漏水に関わって、復旧工事の補正がありました。町は迅速に情報発信され、代替水を供給したり早期修繕に努めてこられたため、大きな混乱はなかったと理解しております。漏水事故の件数をお聞きしました。若干増加傾向ではないかと思います。これらについては、漏水の可能性を事前に把握することは難しかったのでしょうか、お聞きします。
答弁 水道課長 河村伸二
漏水の原因を事前に把握できなかったのかという可能性ですが、先ほどの町長答弁の中で、3年間の実績をお話しさせていただきました。25 件ありました。そのうち、工事等による、いわゆる人為的な要因による漏水が 10 件ございました。そのほか、老朽や土質による影響というものが 15 件ということで、人為的なものにつきましては、建設工事で水道管を切ってしまった、切断してしまったということだとか、畑作業の中で、水道管を誤って切ってしまったということが 10件あったほか、老朽化につきましては管が腐食していた、ですとか、そういうものもあるのですけれども、外発的なもの、内発的なものというのは、なかなか事前に知るということは、ちょっと厳しいかなと思っておりますので、現状におきましては、対症療法的な対応をさせていただいているところであります。
質問 4番 内山美穂子
ご答弁いただきましたが、やはり事前に見極めるということは、すごく難しいことだと認識しています。そこで、上水道、簡易水道の有収率についてですが、令和2年度決算で、それぞれ約 86 パーセントであり、類似団体平均を上回っています。有収率は 100 パーセントに近づくほど漏水が少ないということになりますので、漏水調査などによって修繕に努められていることと理解しております。この漏水調査というのは、どのぐらいの期間、頻度でエリアをどういうふうに分けて行っているのでしょうか。また、水道管の材質や設置年数に応じて、優先度をつけた点検、劣化診断をしているのかどうか、お伺いします。
答弁 水道課長 河村伸二
漏水調査の件でございますが、毎年実施しております。令和2年から申し上げますと、令和2年度は幕別市街地を、それから令和3年度、4年度については札内市街地、それから令和4年度は札内市街地に加えて、上水道の少しエリアを広げた範囲ということで調査をしております。その中で、主に漏水箇所が発見できるのは、やはり配水管から分岐した給水管、家庭内に送られるような給水管の漏水事故がほとんどでございまして、実績としましては、令和2年度が6か所見つかって、令和3年度9か所、令和4年度も同じく9か所を発見することができている状況でございます。
質問 4番 内山美穂子
材質とかに応じた検査ということに関しては、お答えいただかなかったのですけれども、後で触れます。ある町では、漏水していることは分かったのですけれども、図面がきちんと整備されていなかったため、場所の特定に時間がかかったということをお伺いました。確認のためにお聞きしますが、上水道、簡易水道それぞれ、水道管などの施設台帳の更新整備状況をお聞きしたいと思います。
答弁 水道課長 河村伸二
水道の台帳の整備でございますが、毎年その年度年度に工事をやって、更新した部分については、年度末に随時更新しているところでございます。
質問 4番 内山美穂子
ということは、簡易水道においてもそうなのですね。(はいの声あり)
質問 4番 内山美穂子
台帳は、本当に適切な維持管理や更新を行う上で、非常に重要なものと認識しています。2番目の質問に行かせてもらいます。これも、先般の本会議で、水道管の法定耐用年数は一律に 40 年とのことでしたが、40 年を超えた割合と更新率、更新をあまりされていないのかもしれないですけれども、更新率を伺いたいと思います。
答弁 水道課長 河村伸二
水道管の劣化状況ということでございまして、減価償却資産の耐用年数 40年で申し上げますと、令和4年度末で、上水道事業における水道管の総延長 35 万 3,894 メートルのうち、そのうち法定耐用年数の 40 年を超えているものについては、7万 7,517 メートルとなっておりまして、総延長に占める割合は 21.9 パーセントということになっております。また、簡易水道事業における水道管の総延長が 21 万 1,788 メートル、そのうち法定耐用年数の 40年を超えるものについては 11 万 4,641 メートルとなっており、総延長に占める割合は 54.1 パーセントとなっております。更新率につきましては、それぞれ例えば令和4年度で水道管の施設外工事を行った総延長につきましては、上水道 604.83 メートル、簡易水道が 3,624.16 メートル、合計しますと 4,228.99 メートルとなりまして、それぞれの総延長に占める割合は 0.75 パーセントということになっております。
質問 4番 内山美穂子
今、老朽化率、法定耐用年数に対してのパーセンテージをお答えいただきましたが、法定耐用年数より実際は実年数といいまして年数が延びることは否定しませんが、これを考えたとしても、厳しい状況であることに変わりないと思います。糠内簡易水道の漏水事故は、36 年たった塩ビ管の老朽化が原因とのことを先般の本会議で伺いました。これは法定耐用年数の 40 年もたっていないわけであります。令和2年度決算の経営比較分析表によりますと、管路の更新率は、上水道、簡易水道ともに 0.29パーセントと記載されています。厚労省がまとめた令和2年度の全国平均が 0.69 パーセントとなっております。単純計算をして、更新に 300 年以上かかることになります。道路改良などに合わせて更新するということでありましても、全然追いつかないのではないかと思います。更新ペースを上げることが喫緊の課題でありますが、そのためには経営体の体力があるかどうかということが、一番の問題になります。具体的な投資・財政計画などを柱とした 2021 年からの 10 年計画、水道事業経営戦略、これを見ますと、幕別札内線外需要管路配水管布設替という項目があります。ここには、数量的なものの記載はありませんが、建設改良費が毎年2億円ほど水道事業として計上されているので、一定の事業量を前提に試算されているものだと思います。更新を、どのように進めていくかという計画を持っているのかどうか、お聞きします。
答弁 水道課長 河村伸二
水道管の更新計画についてでございますが、先ほど町長答弁にもございましたように、現在、具体的な更新の年次計画は持ち合わせておりません。先ほど、法定耐用年数が 40 年ということに対しての老朽度をお示ししましたけれども、これは減価償却資産の耐用年数で試算しております。国では、法定耐用年数ではなく、実使用に基づく更新基準の設定例というものを示しております。この中では、法定耐用年数の 1.5 倍から2倍、60 年から 80年を更新基準として、更新計画を策定する例を示しているところでありまして、これらを踏まえて、今、町が策定しておりますアセットマネジメントにおきましても、こういう考え方を踏まえて、過度な財政負担にならないように、財政収支を見ながら更新計画を進めていきたいというふうに考えているところであります。
質問 4番 内山美穂子
今のご答弁にありました国の実使用年数に応じて延長するという例が示されている 1.5 倍とか、そういう形のお話があったのですけれども、これはあくまでも現状を調べた上で、一律に延ばすということではなくて、やっぱり調査をして、そしてそういう状況がどうなっているかということを踏まえていた上での延長になると思います。今後も減収と維持費の増加が見込まれます。更新計画については、まだこれからということで、将来の水道使用量を予測しながら考えていかなければならないと思います。ここで伺いますが、1日の受水可能量と給水人口はどのように推移していくのか、将来的な見通しをざっくりでもいいので、お答え願います。
答弁 水道課長 河村伸二
これからの推移ということでございますが、これも人口減少の観点ですとか、先ほど来、答弁でも申し上げていますように、節水機器の関係ということもございまして、今、それらを考えながら、今アセットマネジメントを、今現在策定中ですので、その後、計画が策定できた後に、町の考え方がお示しできるのではないかというふうに考えております。
質問 4番 内山美穂子
水量の推移というのは、町の計画の中に出ていたので、お聞きしたのですけれども、平成 27 年2月に策定した「水道事業ビジョン」で、そういうことがグラフとして表れていました。そういうことで行きますと、過去の人口規模に合わせて整備したものにつきましては、水道管の口径を小さくしたり、水道網を縮小したりするダウンサイジングを検討する時期に来ていると思いますが、いかがですか。
答弁 水道課長 河村伸二
管径のダウンサイジング、いずれにしましても、それらを整備するにしても、多額の費用が予想されます。ですので、今、管径を一律に細くするというのも一つの案かもしれませんが、布設替えをするときには、当然ながらそういうことも考慮するということにはなろうかと思いますが、今、現状におきましては、老朽化している、使用年数が長くなっているものを優先的に布設替え、その際には、必要な口径等は当然考えておりますが、将来も見越した水量の減少を見込んだ配管というものも、場合によっては検討をすることも可能かと考えております。
質問 4番 内山美穂子
簡易水道についてですが、令和2年度決算の経営比較分析表には、簡易水道の収益的収支比率が約4割、類似団体平均の半分くらいでの推移になっております。さらに、令和4年度決算では、一般会計からの繰出金が2億円以上投入されていまして、その前からもそうなのですけれども、一般会計の支援ありきの大変厳しい状況になっていると指摘したいと思います。そこでお伺いしますが、一般会計から簡易水道への繰出金は、総務省の通知の繰出し基準に基づくものとして負担しているものと思いますが、それ以外のものも含まれているのであれば、お答え願います。また、この簡易水道の経営について、町長の認識を改めて伺います。
答弁 水道課長 河村伸二
繰出基準の関係でございますが、簡易水道事業の一般会計から繰り入れている金額については、繰入基準外のものもございます。以上です。
答弁 町長 飯田晴義
厳しいご指摘をいただいていおりますけれども、ただ、やはり簡易水道は町内に五つあるわけです。つまり分散している。人口密度が低いわけですから、管路延長も当然長くなるわけで、ここは、ではやめるのかということにはならないわけですから、そこは一般会計の繰り出しも含めて、しっかりと安心安全な水を供給するということを第一に、そういう中で、いかに財政健全化を図っていくのかということが大切だろうというふうに思っております。
質問 4番 内山美穂子
簡易水道においては、農業用水とかそういった経済的なこともありますので、食糧基地としての役割もありますので、経営効率のみで判断することはできないと思っています。このような厳しい状況があって、国から公共企業会計への移行を要請されたわけですけれども、先ほど来、お話がありますように、アセットマネジメントもこれに伴ったものだと思っております。こうした取組を通して、更新事業、財政収支の見通しが明らかにされていくものと期待しています。アセットマネジメントは、中長期的な計画的な資金管理であり、分かりやすくいうと、点検をしっかり行って、水道の状況を踏まえた上で更新時期を設定していくということだと思います。また、施設の重要度や優先度を踏まえ、法定耐用年数より延長した更新基準の設定例、先ほども話にありましたが、これは今のところは聞いても、多分答えられない質問ではないかと思うのです。あくまでも点検や劣化診断などの調査を行った上での判断になります。このアセットマネジメントについては、いつ策定されるのか、この内容が令和6年度予算に反映されようとしているのかを伺います。
答弁 水道課長 河村伸二
アセットマネジメント計画につきましては、現在策定中でございまして、今年度末を目途にまとまるかと考えております。
質問 4番 内山美穂子
適切なアセットマネジメントを策定して、更新計画につなげていただきたいと思います。3番目の質問に行きます。老朽化対策と併せて重要なことが耐震化です。水道ビジョンには、平成 24 年に配水管路耐震化計画を策定し、耐震性貯水槽の整備や、重要施設管路の耐震率を高め、施設や管路の耐震化率を上げることを目標としているとの記載がありまして、先ほどのご答弁でもそういうふうにお話しされていました。そこで、お伺いしますが、この配水管路耐震化計画についてもう少し詳しくお聞きしたいのですけれども。
答弁 水道課長 河村伸二
配水管路耐震化計画についてでございますが、町長答弁にもございましたように、まず管路の重要性、市街地におきましては、給水拠点になる耐震性貯水槽ですとか避難所、指定避難所のところに行く配水管を、まず第1次重要管路という位置付けにしまして、そのほか、それを補完するようにループするような形で配水管になっているところは、その次の第2次重要管路、その他を一般というふうに位置付けて、それぞれ地震を想定して、配水管の損害状況を推測するといったことから、それぞれどのように管路を更新していったらいいのかという順位付けをしているところでございます。
質問 4番 内山美穂子
分かりました。現在の管路の耐震化率についてお伺いします。
答弁 水道課長 河村伸二
これは、あくまでも先ほどの計画は、上水道事業における計画でございまして、その計画の中では、耐震化が必要な管路ということで、40 年以上経過しているもので第1次重要管路、第2次重要管路、一般管路と、合計いたしますと必要な管路が3万 6,103 メートルでございます。重要管路の耐震化率、いわゆる更新実績になりますけれども、3年間でいきましたら、1次の管路が 430.95 メートルで耐震化率 16.94 パーセント、2次の実績はございませんで、一般につきましては、2,112.58 メートル、耐震化率が 83.06 パーセントの更新を実施しているところでございます。
質問 4番 内山美穂子
令和2年度、水道事業における耐震化率の全国平均ですが、管路が 40.7 パーセント、施設が 38 パーセント、配水池は 60.8 パーセントになっています。しっかりと進めていただきたいと思います。また、災害時の水源として、耐震性貯水槽が設置されていますが、機械メンテナンス、定期的な訓練は実施されているのか、伺いたいと思います。
答弁 水道課長 河村伸二
耐震性貯水槽のメンテナンスの関係でございますが、点検につきましては、町内の管工事業者で組織する水工会というところで、春に年1回でございますが、町内4か所ある耐震性貯水槽の点検をしていただいております。そのほかに、水道施設の管理を委託している業者によって、年2回、同様に点検をしているところでございます。それから、訓練につきましては、災害時に発生した場合には、同じく水工会の方々によって、それぞれ場所を班割りしておりまして、そちらのほうに災害があったときに向かっていただいて、給水栓などの機器のセットをするということになっておりますので、特段、訓練というものは実施してございません。
質問 4番 内山美穂子
引き続き、強化していただきたいと思います。4番目の質問に行きます。これまでの質疑でも明らかになってきたと思いますが、水道事業をめぐる経営環境は厳しさを増していくと思われます。単純に経営を維持しようとする取組では、将来にわたるサービスを、持続的に確保することが困難になるといった懸念があります。先ほどダウンサイジングについてお話をしましたが、水道分野においても、技術は急速に進化しています。経営を合理化するために、新しい技術を導入することも、これから求められます。例えば水道情報活用システムや、AI を活用した劣化診断です。この劣化診断では、水道管を掘り起こさなくても、衛星画像データや AI などで漏水の確率を把握できることから、既に多くの自治体が活用しています。愛知県豊田市は、統合した旧簡易水道の管路整備の優先順位が決まっていないということもありまして、全体として優先順位を見直す必要性が出てきて、簡易水道においては、過去の経緯を熟知した職員が退職したため、十分な精査を行うことが難しい状況だったということで、こうしたことを踏まえ、劣化予測診断ツールが必要との判断に至ったといいます。今後も AI 診断を活用して、適切なタイミングで、管の更新ができる計画を策定したいとしています。道内では、札幌市と上ノ国町などが採用し、一定の効果が得られていると伺っています。ここではじめに触れましたが、漏水調査の年間予算額は、すぐに分かりますか。
答弁 水道課長 河村伸二
漏水調査の年間の予算ですが、令和2年から申し上げますと、令和2年度が566 万 5,000 円、令和3年度が 775 万 5,000 円、令和4年度が 1,116 万 5,000 円となっています。
質問 4番 内山美穂子
この漏水調査は、設置箇所を実際に回って、音やなんかで判断するため、町内全域を回るには、時間的にも物理的にも困難だと思います。AI 診断では、本当にごく 100 メートルの範囲まで絞り込めるということで、経費の節減にもなると考えています。十勝管内では、中札内村が衛星画像データと AI を活用した漏水検知システムを、本年度の新規事業として導入しました。これまでなら見つけられなかった箇所を特定できて、修繕に至ったといいます。寿命は過ぎても使える水道管と、寿命が先でも更新しなければならない水道管を見極めることが重要だと思います。こうした技術によって、優先順位を誤らずに、メンテナンスコストを削減しつつ、漏水事故を最小限にするといった経営の合理化につながるのではないかと思います。人手も財源も確保しづらいことは重々承知していますが、更新計画を立てる上で、効果的な劣化診断を行う必要があると考えます。ご答弁では、このような新しい技術については、研究してまいりますという返事だったのですけれども、水道事業などの公営企業には、ライフラインを維持して住民の生活を守るという公共性と、経営の持続性確保の両面があります。特に今後は災害対策や環境対策など、部署を横断した連携もより図っていく必要があると思いますし、財源の確保など、より経営面の困難性も増してくると考えます。こうした状況の中で、幅広い住民の関心と、参加機会の確保は非常に大切だと思います。ここで例は申し上げられませんけれども、今、蛇口をひねれば、当たり前に安全な水が出てきます。わずか 40年、50 年前は手押しポンプで井戸水を使っている地域や、渇水に悩まされている地域も多くありました。今の便利さの背景には、多くの先人達の力や努力や技術があることを忘れてはならないと思います。簡易水道の、公共企業会計への移行を控えるこの時期に、議員として関心を持っていかなければと考えて、今回質問をさせていただきました。町も積極的に情報提供をしていただき、次の世代のために、安心して暮らせる幕別町の未来をつくっていく大切な機会にしていかなければと考えています。このような新しい技術、住民参加の機会を設けることなどを含め、しっかりした経営が行われることを強く要望します。最後にご答弁をいただければ。
答弁 町長 飯田晴義
水道事業の一番の悩みというのは、管路の状況が掘り返さないと分からない、現状においてはそういう状況なので、どこまで傷んでいるのか、いつ更新したらいいのかというのは、非常に分からないわけであります。それを、AI を活用して効果的、効率的に行うということは、非常に革新的なことであると思いますので、アセットマネジメントで財産管理、財産を押さえる。そして、その財産がどういう状況にあるかといったものをしっかりと調査した上で、それより更新化計画あるいは耐震化計画に結びつけていかなくてはならないと思っておりますので、大いに AI 等の先端技術を活用してまいりたいと思います。
質問 4番 内山美穂子
ぜひ活用していただきたいと思います。これからは、主流になってくると思いますので。二つ目の質問に関しましては、もう再質問する時間がなかったのですけれども、今、本町地区においても町を再生したい、まちづくりに関わりたいという意識の高い方たちが、仕事や居住地の垣根を越えてつながってきております。ぜひ、活気にあふれて魅力ある町にするプレーヤーが増えるよう、幕別町で起業しやすい環境を整えていただくことを求めて、質問を終わります。