みんなの議会

幕別町議会 令和5年第4回定例会 2023年12月12日

しかし、一部の見直し案について

2023年12月12日、幕別町議会の一般質問で、野原惠子議員が「しかし、一部の見直し案について」質問し、町長 飯田晴義、保健課長 宇野和哉が答弁しました。

質問者
野原惠子 議員
答弁者
町長 飯田晴義、保健課長 宇野和哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 9番 野原惠子

通告に従いまして、次の質問を行います。必要な介護を受けられるよう介護保険制度に。介護保険制度が始まって 23 年経過しましたが、いまだに必要なサービスが利用できない事態が広がっております。また、家族介護を理由とした介護離職は年間9万人から 14 万人と推計され、介護心中など痛ましい事件が後を絶っておりません。介護の人手不足・低収入による介護崩壊も現実味を帯びております。国は昨年、利用者負担増を含む7項目の改定案を示しましたが、大きな反対の世論の下で先送りしました。しかし、一部の見直し案については検討が継続されております。一つ目は高所得者の保険料を引き上げること、二つ目は利用料の2割負担の対象者の拡大、三つ目は老健施設の多床室料金を全額自己負担とすることです。言うまでもなく大きな負担増につながります。その他、ケアプランの有料化や軽度者のさらなる保険外しは、次の介護計画策定に上がっております。2024 年は3年ごとに介護保険のサービス量や保険料を見直す年であり、町独自で決めることができます。保険料は1期目 3,033 円から8期目 5,700 円と約 1.9 倍に引き上げられ、高齢者の暮らしを圧迫しております。今やるべきことは、負担増ではなく、介護保険制度の抜本的な改善を国に求め、憲法 25 条に定められている国民には生存権、国は生活保障の義務があるという立場から「介護の社会化」に向けていくことです。以下、次の点について伺います。1、第9期介護保険事業計画策定に当たり、これ以上は保険料を引き上げるべきではないと思いますが、町の考えは。2、昨年、国は介護保険制度の7項目の改定を行うとしておりましたが、4項目が先送りされ、今回3項目の改定が示されました。以下、実施しないよう国に求めていくことについて、町の見解は。(1)高所得者の保険料の引上げの検討。(2)利用料の2割負担対象の拡大。(3)老健施設の多床室料金を全額自己負担に。3、介護職員初任者研修受講料は5万円から8万円、介護福祉士実務者研修受講料は7万円から 10万円の費用がかかります。介護者育成のため受講料の助成をする考えは。4、町の「介護用品給付事業」の対象者は要介護4または5となっておりますが、特養入所基準の介護3も対象にすべきではないのか。以上です。

答弁 町長 飯田晴義

野原議員のご質問にお答えいたします。「必要な介護を受けられる介護保険制度に」についてであります。介護保険制度は、創設から 23 年がたち、介護が必要な高齢者の生活の支えとして定着し、発展してきているところでありますが、団塊の世代全てが 75 歳以上となる令和7年が近づく中で、高齢化は今後さらに進行していくことが見込まれており、人口動態に応じた介護サービスの基盤整備や高齢者介護を支える人材確保等が重要となっています。本町におきましても、現在、策定に向け内容をまとめております「第9期高齢者福祉計画・介護保険事業計画」において、令和7年には 65 歳以上の人口が 9,000 人を超え、高齢化率は 36.5 パーセントと推計しており、高齢者のみの世帯や認知症等の支援を要する高齢者が増えていくと見込んでおりますことから、介護保険制度の持続可能性を高めながら、介護サービスのみに頼らない「地域包括ケアシステム」をさらに推進していくことが不可欠であります。こうした高齢者を取り巻く社会情勢を十分踏まえながら、「第6期幕別町総合計画」において掲げた「みんながつながる住まいるまくべつ」という目標の下、本町が描く明るい長寿社会の実現に向け、現状の施策の検証や見直しを行い、令和6年度を始期とする3か年の計画であります「第9期高齢者福祉計画・介護保険事業計画」の策定作業を進めております。ご質問の1点目、「第9期介護保険事業計画策定に当たり、これ以上は保険料を引き上げるべきではないと思うが、町の考えは」についてであります。本町におきましては、令和3年度から5年度までの3か年を計画期間とした「第8期高齢者福祉計画・介護保険事業計画」に基づき、高齢者施策と介護保険事業を実施しており、最終年度となります本年度、「幕別町介護保険運営等協議会」において、実施内容の検証や実績の確認、施策に対するご意見をいただき、これらを参考として、現在、「第9期計画」の策定作業を進めているところであります。介護保険制度においては、計画期間内の総人口や高齢者人口、要介護認定率などの基礎的な数値の推計を行い、期間内に被保険者に対して実施する介護保険サービスの給付見込み量を集計することで、決められた割合に応じて国、都道府県、市町村が負担すべき額と、介護保険料として 65 歳以上の第1号被保険者、40 歳以上 65 歳未満の第2号被保険者が負担する額がそれぞれ算出されます。令和6年度からの介護保険料につきましては、「第9期計画」の策定中でありますことから、額についてはお答えできませんが、介護保険制度は「給付と負担」のバランスの上に成り立つ制度であり、必要とされる介護保険サービスを見込み、それに見合う保険料が算出されるものと考えておりますので、見込まれる介護保険サービスの総量を的確に把握するとともに、介護給付費準備基金の活用を視野に入れて、保険料の算定に当たってまいります。ご質問の2点目、「昨年、国は介護保険制度の7項目の改定を行うとしていたが4項目が先送りされ、今回3項目の改定が示された、以下、実施しないよう国に求めていくことについて、町の見解は」についてであります。国では、令和6年度からの「第9期介護保険事業計画」に向けて、厚生労働省社会保障審議会介護保険部会において、介護保険制度の改正に関する議論が行われ、過去から継続的に審議されてきた項目も含め、大きく分けて7項目の改定の在り方について検討されてきました。この大きく分けた7項目のうち、「ケアマネジメントに関する給付の在り方」「軽度者への生活援助サービス等に関する在り方」については、第 10 期計画期間まで結論が先送りされたほか、「被保険者・受給者範囲」と「補足給付に関する給付の在り方」については、結論を出す時期は明確にはならなかったものの、引き続き検討することとなっております。次期計画期間までに結論を出すとされた3項目のうちの一つ目、「高所得者の保険料の引上げの検討」につきましては、高齢化の進展による第1号被保険者の増加等に伴う、給付費の増による保険料上昇が見込まれており、低所得者の負担軽減に係る公費の負担が過度に増加することを防ぐため、原則9段階であった保険料の段階を 13 段階とし、合計所得が 410 万円以上の段階における高所得者の負担を増やす設定とする考え方が示されております。二つ目の「利用料の2割負担対象の拡大」について検討されている項目のうち、現行、所得上位 20パーセントの方が2割負担となっている対象範囲を、所得上位 30 パーセントの方まで拡大することにつきましては、去る7日に開催された厚生労働省社会保障審議会介護保険部会において、部会では結論を出さず、処遇改善や介護報酬改定の対応と合わせて、2024 年度の予算編成過程で検討するとされたところであります。この二つの改定案は、低所得者の負担軽減を図る一方で、高所得者には保険料とサービス利用時に一定程度負担をいただくことにより、「給付と負担」のバランスを保ち、低所得者の生活を守りながら、介護保険制度を維持する上で、重要でありますことから、引き続き検討経過を注視していく必要があると考えております。次に、三つ目の「老健施設の多床室料金を全額自己負担」につきましては、居宅と施設の公平性を確保し、どの施設であっても公平な居住費を求めていくという観点から、現在は給付対象となっている介護老人保健施設の多床室の室料相当額について、次の計画期間から基本サービス費等から除外し、自己負担とする見直しを行うべきであるという考え方が示されております。直近では、12 月4日の厚生労働省社会保障審議会介護給付費分科会において、介護老人保健施設は、在宅復帰及び在宅療養支援を行う施設であるものの、五つある施設類型のうちの「その他型」と療養病床から転換した介護療養型老人保健施設については、実態として、死亡退所が多く、事実上の生活の場として選択されていることから、介護老人福祉施設利用者や在宅の方との公平性を考慮し、多床室の室料を自己負担とする方向で協議が進められております。本町に所在する介護老人保健施設は、在宅復帰及び在宅療養支援機能が最も高い「超強化型」でありますことから、今回の見直しの対象とはならない見込みであるものの、町民の方が利用する町外の介護老人保健施設によっては、対象となることが考えられますが、該当施設入所者における低所得者への配慮として、補足給付により利用者負担を増加させないよう、検討されているところでありますので、検討経過を注視してまいりたいと考えております。ご質問の3点目、「介護職員初任者研修受講料は5万円から8万円、介護福祉士実務者研修受講料は7万円から 10 万円の費用がかかる、介護者育成のため受講料の助成をする考えは」についてであります。「介護職員初任者研修」は介護職員の入門資格として、介護業務に必要な最低限の知識や技術を身につけ、基本的な介護業務を行うための研修であり、「介護福祉士実務者研修」は、幅広い利用者への介護提供能力や医療的ケアの知識が習得でき、介護福祉士の受験資格として、研修の修了が必須となるものであります。その受講費用については、訪問介護サービスを行う町内の多くの事業所において、働きながら資格取得を目指す職員に対し、「介護職員初任者研修」の受講料を助成しており、「介護福祉士実務者研修」についても助成している事業所があるほか、国の助成制度もありますことから、現時点において町が独自に受講料の助成をする考えはありません。ご質問の4点目、「町の『介護用品給付事業』の対象者は要介護4または5となっているが、特養入所基準の介護3も対象にすべきではないのか」についてであります。本町におきましては、在宅において重度の介護を必要とする方を介護する家族等の身体的、精神的、経済的な負担の軽減と、要介護者の在宅生活の支援を図ることを目的として、介護用品の購入に要した費用のうち、月額1人当たり 6,000 円を限度として支給する幕別町介護用品等給付事業を実施しております。この事業の対象者は、介護保険法第 27 条に規定する要介護認定において、要介護4または要介護5と判定された方で、常時介護用品等の使用が必要と認められる方としておりますが、要介護3以下であっても、認知症等により常時介護用品等の使用が必要と認められる方については、対象としているところであります。以上で、野原議員のご質問への答弁とさせていただきます。

質問 9番 野原惠子

一つ目ですが、第9期介護保険料、この保険料が今回改定になるわけですけれども、引き上げるべきではない、さらに引き下げることはできないか、そういうことも含めて質問をさせていただきたいと思います。今、消費税は社会保障のためといいまして、5パーセントから8パーセント、10 パーセントと増額されております。本当に社会保障のためにこの消費税が使われているのか、それは地域歩いても皆さんそうおっしゃいます。高齢者はもちろん若い方もそういう発言をしております。今、社会保障は、年金、医療、介護など、あらゆる分野で負担増と給付削減が繰り返されてきております。この 30 年間の間に国民年金の保険料は約2倍、それから介護保険料は約2倍になっております。一方で、10 年前に比べまして年金は 7.3 パーセント減っております。医療費の負担が増えてきております。具体的に言いますと、国民年金は 1960 年代には月 8,400 円だったのが、今 2020 年度は1万 6,540 円、約2倍です。介護保険料は、今、質問いたしておりますけれども約2倍、幕別町は 1.9倍になっております。75 歳以上の医療費、1990 年は1か月 800 円だったのが、1割から3割になっております。介護サービスの利用料も、スタート時点は1割だったのです。これが今1割から3割、所得の階層によって負担が増えております。年金支給、これは 2013 年から 23 年度、第2次安倍政権以降ですけれども、さっき質問しましたけれども、7.3 パーセントに引き下げられております。こういう中で、この第9期の介護保険料、これは高齢者の関心事でもあります。こういう経済状況の中で、さらに引き上げるとなりますと、介護保険料だけ見ると引上げ高はそんなに多くないとしても、今、質問いたしているところですが、いろんな負担が増えていて、高齢者にとってはほとんどの方が年金が収入ですよね。そこからいろんなものを引かれますと、可処分所得、実質的に使えるお金が少ないのですよ。そういう中で、やはり私は現状維持、さらに引き下げる、こういう方向で、町の財政としても大変だとは思うのです、基金も繰り入れると言っておりますから。そういう中で引き上げるべきではない、現状維持か引下げ、そういう方向で検討していくべきではないかというふうに思いますが、いかがですか。

答弁 町長 飯田晴義

介護保険制度そのものが、サービスが高くなれば、当然負担も多くなるという、そういう仕組の下で運営をされているわけでありますから、そうなると、何もサービスがない、施設サービスがないようなところであれば、恐らく保険料も少ないのだろうと思いますけれども、ただ一定程度のサービスを受けることができる環境にあるわけでありますので、ここはそれに見合った保険料を納めることもやむを得ないところであるというふうに私は思っています。ただ、やはり今ご説明をいただきました、他のものが非常に物価が上がっているという中で負担が増えていくというのは、やはり賃金もそうなのですが、実質賃金が下がっている状況に今あるわけでありますが、そういう中において、さらに負担を求めるということは、私も非常につらい思いであります。ただ、そうは言っても、これを制度として維持していくためには、やっぱり負担と給付というこのバランスはしっかり取らなければならない。では、何をすればいいかというと、これは国がもうそこにお金を突っ込むしかないわけでありますので、そこは町村会としても、これもう何年、毎年毎年言い続けてきているわけであります。その結果として現状があるわけでありますから、今まさに9期の保険料を算出をしている最中でありますけれども、これを野原議員がおっしゃるような現状維持、あるいは引下げということになると、ちょっと厳しいかな、ちょっとではないです、極めて厳しいかなと、そんな状況に今あるわけであります。そういう中で、準備基金、これもできるだけ投入をしてと、これは本当は今までは保険料がもらい過ぎたということがあるのかもしれませんけれども、これはやはりしっかりと投入しながら、負担が多くならないように努めてまいりたいというふうに思っているところであります。

質問 9番 野原惠子

今、町長いみじくもおっしゃいましたけれども、これ、制度の矛盾というふうに思います。給付と負担のバランスということでありまして、これは介護保険制度の中身そのものがそういう状況だということは重々承知しております。ここを崩さないように、このバランスでいくとすると、今の介護保険制度では、利用者に負担を求めるか、町村に負担を求めるか、そういうことになりますよね。これから、2番目も私質問予定しておりますけれども、これはやはり国の負担割合を増やしていく、そこを求めていくということが大事だというふうに私は思っております。ですから、そこは私たちと思いは、町長のおっしゃったことと一致しておりますけれども、そこを崩していく、国の負担を増やしていく、そこをどうするかというところでは、町長は町村会の中でお話をしていくということでした。それで、私たちとしては、今7項目あったところの4項目は先送りされたとなっております。今3項目が浮上しているのですけれども、4項目がどうして先送りにされてたかといいますと、利用者ですとか介護施設の方ですとかそういういろんな団体が、これでは介護保険制度が崩壊してしまう、高齢者はどうするのだ、若い人はどうするのだということで先送りになったわけですから、そういう声をさらに大きくしていく、これが私は大事だと思っております。それで、介護保険制度が始まる前は、高齢者福祉の状況、そういうところでは国の負担が 50 パーセントだったのですよね。それをいきなり戻しなさいとは言いません。段階的にやはり国の負担を増やしていく、そうしなければ、ますます高齢者は息が詰まって暮らしていかれない、こういう状況にあるのではないかと思いますので、私たちもいろんな団体に呼びかけて、介護保険制度の改善を求めていきますけれども、町村会としてそこをしっかり強力に意見を上げていっていただきたい。そして、介護保険料は、前段で発言いたしたように、高齢者の立場、これから若い人の立場に立てば、本当に切実な問題であるということを申し上げたいと思います。次に、2番目に入ります。高齢者の保険料の引上げの検討なのですけれども、このことにつきましては、実際に金額は答弁の中に入っておりませんでしたけれども、私が調べたところでは、現在は単身世帯の場合、年金収入が280 万円以上の人が2割負担、340 万円以上であれば3割負担です。厚労省は今いろんな段階を考えているということなのですけれども、一番低い段階で 190 万円以上の年収のある方を2割負担にしていく、こういうことも検討されております。年収 190 万円といいましても、税金ですとか、介護、医療の保険料など納めれば、可処分所得は、この 190 万円が高所得者と言えるのでしょうか。本当に暮らしは大変なんです。これ1か月にすると 10 万ちょっとなのですよね。そうすると、どれだけの人が負担増になるかということになると思います。こういう状況の中で、やはり2割負担の対象を広げるべきではないと私は思うのですよね。これもやはり町村会から発言していってもらうというふうになるとは思うのですけれども、本当に高齢者の暮らしをどういうふうに考えているのだと、本当に私は怒りに震えてしまうわけでございます。こういうことは高齢者の方おっしゃるには、今まで一生懸命若いとき働いてきたのに、年金もぎりぎりで生活しているのに、こんなに負担重くなったらどうするのだという切実な声が寄せられております。ですから、このこともそうです。そのことについて、町長お答えいただけますか。

答弁 町長 飯田晴義

確かに高齢者の方は、今までこの日本のためにしっかり働いていただいて、今の繁栄があるわけでありますから、そこはしっかりと敬意を表さなければならないと思いますけれども、ただ、高齢者だからといって負担が多いのは駄目だというのはちょっと違うのであって、高齢者でもいろんな所得の方がいらっしゃいますので、高所得の方については、それなりの負担はしていただくのは私は当然なのかなと思っていますので、それは今おっしゃったような 190 万円の方に負担を強いるというのは、ちょっとその辺はどうなのかなというふうな感じもしておりますので、範囲内において負担をしていただくのは、適正な負担の在り方であるというふうに思います。

質問 9番 野原惠子

高所得者といってもさまざまな収入の方がいらっしゃいます。私は、190 万円という、ここが高所得者なのかというふうな見解ですね。それと、それが高所得者というふうに町長もお考えではないというような発言でした。どうしてなのかといいますと、昨年 10 月から後期高齢者の医療費の窓口負担が、単身で年収 200 万円以上が2割負担になっているのです。それに併せて、介護保険料の利用料も合わせていくということになりますよね。後期高齢者は2年ごとに介護保険料の見直しも決められております。そうしますと、2024 年は後期高齢者の医療費の負担と、それから介護保険料の利用料の負担とダブルパンチなのですよね。負担感がすごく大きくなるのです。だから、そういう中でのこの引上げが本当にどうなのかということを、国のほうに、厚生労働省のほうに問いかけていかなければならない。もう黙っていればどんどん基準が引き下げられて、負担が重くなるのです。そうすると、今まで国民年金とかそういう方の負担がもうこれ以上はということで、中間層に求められてきているのです。私、前にも言ったと思うのですけれども、そうなったら公務員労働者ですとか、そういうところの負担増がぐっと上がります。そうなってからでは、本当にもう町の経済もなかなか回ってこない。高齢化率が高くなると、年金で生活していきます。年金で十分生活していければ、皆さん貯金でなくて買物に回ります。ですから、地域の経済も回っていくのです。そこが痛めつけられると、地域の経済も回っていかなくなる、こういう悪循環に陥るのではないかと私は思います。そこで町長のお考え、どのようにお考えになるか。

答弁 町長 飯田晴義

それもうおっしゃるとおりで、何の反論の余地もありません。これは、もう結局所得が多くなれば、生活費というのはほぼ決まっていますから、それを超える分はやっぱり消費に回るわけでありますので、そこはやっぱり消費に回るお金がたくさんあるような所得であることが望ましいというふうに思います。

質問 9番 野原惠子

そこは一致するところかなと思いますので、ぜひ声をさらに大きくしていっていただきたいと思います。それと、老健施設の多床室なのですけれども、老健施設はついの住みかというふうに押さえると、そういうふうに厚労省は考えているようですけれども、老健というのは、生活の施設とかではなくて、在宅復帰を目指しているわけですよね。だから、ついの住みかという押さえということではないと思うのです。元気になって地域に帰って、元気を取り戻して、また具合悪くなったら入る、これが老健施設だと思うのですよね。それをついの住みかといって部屋代を徴収するという、そこの根本的な考え方というのは、是正していかなければならないと思うのですが、その点はいかがでしょうか。

答弁 町長 飯田晴義

老健施設も、その中に型というものがありまして、うちのあかしやの老健施設あたりは、まさに野原議員がおっしゃったような自宅に帰るための施設、一番その性格が強い、超強化型というらしいですけれども、それを全部五つぐらいある型の全てを、部屋料を取るという意味ではなくて、先ほども申し上げたのですけれども、本当に住みかというか、居住室、自宅と同じような扱いになっている。つまりほとんどの方がそこで亡くなっていると、ついの住みかになっているというのが、その他型というふうに分類されるところなのです。そこのところだけ部屋料をもらいましょうということでありますので、私はそれは特養だとか、自宅でも部屋代はかかるわけですから、そこのバランスから考えても、おかしな考え方ではないのかなというふうに思います。

質問 9番 野原惠子

やはり部屋代の徴収というのは、すべきではないというふうに私、思います、多床室の料金をね。それで、今、答弁の中であったのですけれども、幕別町が描く明るい長寿社会の実現に向けてと答弁にありました。実際にこういうふうに介護保険制度がじわじわと高齢者の生活を狭めていく、このままで行ったら本当に経済的に大変で、外に出ていくというよりも、高齢者のひきこもりにつながると思うのですよね。そして、健康寿命を延ばす、いつも町長おっしゃいますけれども、それに逆行するのではないかと、非常に不安感が大きくなっております。ですから、これは町だけの責任ではないわけですから、そこのところの改善を、今、声を大きくしていかなければ、ますます介護保険制度は、保険料は払っても実際に利用できるところが少なくなって、ますます高齢者が自立していかれない、こういう制度になっていくのではないかというふうに思います。それで、負担が重くなりますと、やはり高齢者の生活を若い世代が援助していかなければならない。財政的にも人的にも援助していかなければ、高齢者の生活が成り立たなくなる、こういう状況に今進んでいくのではないかという危惧が非常に大きく思います。ですから、ここのところは、本当に国の財政をしっかりと高齢者のところに配分していく、ここのところが私は大事だと思っておりますので、改めてそういうところを国に強く求めていく。これは自治体だけではなくて、介護施設に関わる、今、施設も縮小なり、人材不足ですとか、経営も困難になって、経営が成り立たないというふうにして、閉めていく事業所もあるというふうに実際になっております。そうすると、どこへ行けばいいのでしょうか。自宅にいてきちっとヘルパーさんなどが介護してくれればいいです、経済もきちっと確立していて。そうでなかったら本当に将来不安です。ですから、そういう点では幕別町だけの問題ではありませんので、しっかりともう全国的に声を上げていくときではないかと思いますので、強くそこを求めていきたいと思います。そこで国の責任、町長もそのうちだんだん近づいてくると思うのですが、十分安心だというのであればそれはそれで。でも、町長は町民の暮らしをしっかり守っていくという責任があるわけですから、そこのところをしっかりと強調していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 飯田晴義

これ、私に課せられた責務をはるかに超えている状況にあるなという感じがしています。もう日本経済の問題、全体の問題でありまして、単に高齢者だけの話ではなくて、これは介護施設で働く方も、今も介護報酬が低いので職離れをしていくという実態もあるわけで、ある町では、今日の新聞ですけれども、働き手がいなくて介護施設がないという、これ観光ですばらしい今繁栄をしているところなのですが、結局賃金が安いから働かない、働き手がいない、だから介護施設がなくなる。そんなアンバランスも出ているようでありますけれども、いずれにしてもここは本当に国がしっかりとまずはお金を投入してくれないと、もう町はない袖は全然振れませんので、やっぱり先ほど来、出ておりますように、しっかりと地方としては国に対してお金を出してくれと、健全財政ができるように金を出してくれと、そういうことを叫び続けてまいりたいというふうに思います。

質問 9番 野原惠子

そこは私も同感です。私もあらゆる方面で声を上げていきたいと思います。そこではもう町と連携を取っていけるのではないかというふうに思います。(笑い声)何で笑うのでしょうか。次、介護職員の助成なのですけれども、介護施設などでも、国も助成しているという答弁でした。しかし、今現実では、施設も本当に経営が困難だという状況、それから介護職員の賃金も全産業の平均賃金よりも6万円から7万円低い、こういう状況です。こういう中で、資格を取得するためには、各講習を受ける場所によって違うのですけれども、多いところでは7万円から 10 万円かかるという、こういう状況の中で、事業所や国が助成していても、町でも助成することによって、介護職員が資格を取得する。このことは施設を利用している高齢者にとっても、やはり介護の技術が上がるということは、安心して施設を利用することにつながるのですよね。そうすると、幕別町でもそういう職員が増えることによって、施設の姿勢も変わると思います。それから、職員の技術も上がると思います。そういう意味では、研修を受けたいという人を1人でも多く増やしていくということが大事だと思いまして、町の助成も必要ではないか、そういう視点で質問いたしました。いかがですか。

答弁 町長 飯田晴義

町にとっても、介護事業所がしっかりと経営をしていただく、そのためには技術を持った職員が必要であるということは、これはもう重々承知しております。ただ、それは町にとっても必要ですし、事業所にとっても必要なこと、両者必要であります。そこに入所される高齢者の方にとっても必要でありますけれども、少なくとも町は一方的にというのではなくて、ここは事業所と町の共通の課題でありますから、そこは、一方的に町は出しますよということではなくて、事業所と協力しながら、お互いに出しましょうという形が取れるのが一番なのかなというふうに思います。ただ、実際にその辺の意見交換は、私としては意見交換はしておりませんけれども、それは職員がこれまでもさまざまな悩みなりを聞いているわけでありますから、そういう中でどういう形がいいのかは探ってまいりたいというふうに思います。

質問 9番 野原惠子

介護職員の初任者研修というふうになっていますが、一般的にヘルパーの1級、2級ですよね。ですから、今、成り手がいなくて、高齢化も進んでいるということで、若い担い手を育てていくということがもう急がれると思うのです。そのことによって資格者が増える、そして施設介護の技術が向上する。これは高齢者にとっても、本当に安心して施設を利用できるのですね。それから、家庭へのヘルパーさんの訪問にしても、安心して相談できる。なかなかヘルパーさんも忙しくて、相談できないとかという声も聞こえてきているのですけれども、その短い時間の中でどうやって高齢者が安心してヘルパーさんに相談して利用できるか、そういうところにつながると私は思っておりますので、ぜひ介護施設とも相談いたしまして、どういう形で育成していくことができるのか、助成ができなければどういう形がいいのか、そういうこともぜひ検討して、育成をしていくことが必要ではないかと思いますが、いかがですか。

答弁 町長 飯田晴義

事業所にとっても、資格を取ると実は給料が上がるのですね。その負担増もありますので、痛しかゆしのところはあるのかとは思いますけれども、どういう形がいいのかについては、しっかりと協議をしながら、お互いにというか、町にとっても事業所にとっても働く方にとってもいいような形での結論が見いだせればというふうに思います。

質問 9番 野原惠子

高齢化率が上がっていきますので、やはり早く手だてを取っていくことが必要だというふうに思います。次に、介護用品の給付事業なのですけれども、今これは介護度4、5が対象というふうになっております。答弁の中では、要介護3であっても、認知症等により必要な方は認めているというふうに答弁されているのですけれども、これは明記していなければ、実際に介護3の方であっても、家族の方は知らない場合があると思います。お知らせ広報などにも、こういうものを載せていくときに明記していなければ、利用できないという状況も生まれますよね。ですから、ここのところをしっかりと町民に知らせることが私は必要だと思うのですが、その点はいかがでしょうか。

答弁 保健課長 宇野和哉(保健課長は2024年3月まで)

ただいまの介護用品給付事業ですけれども、野原議員おっしゃられるように、要綱の中では、「その他認知症等により、常時介護用品等の使用が必要と認められる者」ということで、対象者の中に入れておりますが、はっきりと要介護3以下であってもというような表記はなかったかと思いますので、分かりやすいような表記で周知できるように努めてまいりたいと思います。

質問 9番 野原惠子

今、おむつ代も物価高騰で、本当にこの 6,000 円大変ありがたいという声があるのですけれども、これでは不十分で自己負担も結構あるというふうに聞いております。ですから、今答弁ありましたけれども、しっかりそこを町民に周知していただくことを求め、質問終わります。以上です。

出典:幕別町議会 令和5年第4回定例会 2023年12月12日 議事録 PDF(65ページ) 間違いを知らせる