みんなの議会

幕別町議会 令和元年第3回定例会 2019年9月11日

障がい者への差別解消について

2019年9月11日、幕別町議会の一般質問で、石川康弘議員が「障がい者への差別解消について」質問し、町長 飯田晴義、教育長 菅野勇次、福祉課長 樫木良美、住民福祉部長 合田利信が答弁しました。

質問者
石川康弘 議員
答弁者
町長 飯田晴義、教育長 菅野勇次、福祉課長 樫木良美、住民福祉部長 合田利信

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 石川康弘

通告に従いまして、質問いたしたいと思います。一つ目、障がい者への差別解消について。障がい者への差別禁止や配慮を義務付けた障害者差別解消法が平成 28 年4月1日に施行されました。この法律は、国の行政機関や自治体、民間事業者に対して障がいを理由とした不当な差別を禁止するものであり、障がい者であることを理由に商品やサービスの提供を拒否したり制限するなど、障がい者の権利を侵害してはならないことを法的に義務付けております。また、社会的障壁の除去として、行政機関や民間事業者に対し、車椅子用のスロープの設置、筆談や読み上げ、手話や点字による表示などの合理的配慮を求めております。この合理的な配慮の提供は、自治体には義務付けられ、民間の事業者には努力義務となっております。同法の施行により、障がい者の環境が大きく変わることが期待されております。そこで、本町では、差別的取り扱いの禁止並びに合理的配慮の提供について現在どのように取り組んでおられるのか、お伺いいたします。①現在の取組状況は。②差別解消を図るための啓発活動を積極的に取り組む考えは。二つ目の質問でございますが、学校における精神障がいに対する啓発教育を。生涯を通じて5人に1人が精神疾患と診断されるという現代。第6期幕別町総合計画の中の「障がい者(児)福祉の充実と共生社会の実現」の中でも、「本町の障害者手帳保持者数は年々増加し、特に内部障がい、精神障がい、高次脳機能障がい、発達障がいなどの外見からは分かりにくい障がいのある人が増えています。」と書かれています。ほとんどの家族が精神疾患に関する知識に乏しく、情報から孤立している実態があります。教育は最大の予防と偏見・差別の解消の手段であると考えます。「心の病気のことを誰もが知っているようにする」「心の病気は予防が大切であることを教える」「心の病気に早く気づき、もし心の病気になってしまったらどうしたらいい、心の病気の人にどう接したらいい」について備える教育が重要だと思います。そこで、以下の点についてお伺いいたします。①学校での啓発教育の現状は。②教職員及び保護者親に対する研修は。③学校における精神障がい啓発教育に取り組む考えは。以上でございます。

答弁 町長 飯田晴義

石川議員のご質問にお答えいたします。ご質問は、町と教育委員会にわたるものでありますので、私からご質問の1点目につきまして、答弁させていただきます。はじめに、「障がい者への差別解消について」であります。平成 28 年4月1日に施行された「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」、いわゆる「障害者差別解消法」では、全ての国民が障がいの有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現につなげることを目的としております。また、地方公共団体に対しては「不当な差別的取扱いの禁止」や「合理的配慮の不提供の禁止」などを義務付けており、本町では、平成 30 年3月に策定した「第5期幕別町障がい福祉計画」に基づき、障がいに対する差別解消の推進に取り組んでいるところであります。ご質問の1点目、「現在の取組状況は」についてであります。差別的取り扱いの禁止及び合理的配慮の提供に係る取組については、平成 28 年4月に「障がいのある方への職員対応マニュアル」を策定するとともに、同年 11 月には「障害者差別解消法に係る接遇研修」を実施するなど、障害者差別解消法の趣旨と基本的な考え方や障がい種別の特性に対する理解を深め、全職員が来庁時の対応や各種手続時において適切な配慮が行えるよう努めているほか、合理的配慮に対する環境の整備として、ヘルプマーク及びヘルプカードの普及啓発に努めているところであります。ご質問の2点目、「差別解消を図るための啓発活動を積極的に取り組む考えは」についてであります。本町では、平成 28 年3月号の町広報紙において、障害者差別解消法の目的、差別の事例や合理的配慮の不提供の事例などの周知を図るとともに、毎年 12 月号の町広報紙では「障害者週間」に合わせて、障がいの違いによるサポート方法やヘルプマーク及びヘルプカードの紹介など、障がいに関する特集記事を掲載し、障がいへの理解を深め、差別解消に向けた啓発に取り組んでおります。また、障がい者の就労の場として、平成 28 年5月には役場庁舎内に「ぴよすく」が、29 年4月には札内コミュニティプラザ内に「カフェノンノ」が営業を開始しておりますが、多くの町民の方の利用を通して、障がいに対する理解を深めていただく大切な場となっております。さらに、現在、ヘルプマークの理解と普及啓発を図るため、多くの方が日常的に利用する町内のスーパー、コンビニ、飲食店や金融機関、医療機関などを個別に訪問し、ポスター掲示を依頼しているほか、本年 12 月には「障害者週間」に合わせて、事業所向けの差別解消のパンフレットを作成・配布する予定であり、今後においても、さまざまな機会を捉えて普及啓発を図り、障がいがある人もない人も、ともに住みやすい社会の実現に向けて努力してまいります。以上で、石川議員のご質問に対する私からの答弁とさせていただきます。

答弁 教育長 菅野勇次(教育長は2024年3月まで)

石川議員のご質問にお答えいたします。「学校における精神障がいに対する啓発教育を」についてであります。精神疾患は、高血圧や糖尿病を代表とする生活習慣病など他の病気と同じように、誰もがかかり得る病気であるため、誰もが自分自身の問題として捉えるとともに、精神疾患について正しい理解が必要であります。また、精神障がい者は、精神疾患の症状等のために他の人と「違う」というイメージを持たれることがありますが、「違う」ことはその人の特徴であるという認識に立ち、精神障がい者も権利と責任を持つ住民の一人として尊重され、誰もが社会の一員としてともに暮らせる社会の実現を目指していくことが重要であると認識いたしております。ご質問の1点目、「学校での啓発教育の現状は」と3点目の「学校における精神障がい啓発教育に取り組む考えは」につきましては、関連がありますので、あわせて答弁をさせていただきます。学校における啓発教育といたしましては、精神障がいのみを扱ったものではありませんが、年間の指導計画の中で人権教育や保健安全教育を掲げており、授業の中でも学ぶ機会を取り入れております。具体的に申し上げますと、例えば、小学5年生の保健の授業では、心はどのように発達するのかといったことや、不安や悩みを抱えたときは、どのように対処すればよいかを学習したり、道徳の授業では、自分や他人の生命は、かけがえのない生命であるということを学習しております。また、中学1年生の保健体育の授業では、心と大脳の関係、知的機能などの理解を深める中で、自分の心はどのように発達してきたか振り返る学習をしたり、心と体の関わりや身近な事例を通して、欲求不満やストレスへの対処方法を学習しているほか、道徳の授業では、生命の尊さや、人間として生きることのすばらしさを考える教育を行っているところであります。学校におきましては、精神障がいのみならず、あらゆる障がいに対して、一人ひとりの個性として尊重する教育を行っているものであり、また、特別支援学級と普通学級間における、ともに活動する交流や共同学習は、児童生徒が触れ合うことにより、社会性を養い、豊かな人間性を育むとともに、お互いを尊重し合う大切さを学ぶ機会となるなど、大きな意義を有しているものと考えております。児童生徒が学習する内容については、各学校において学習指導要領に基づき教育課程を編成しているところであり、日常的な授業の中で広く障がい者教育を取り入れていることから、今後におきましても、授業、学級活動、学校行事等を通じて、あらゆる障がいの理解促進に努めてまいりたいと考えております。ご質問の2点目、「教職員及び保護者親に対する研修は」についてであります。個々を尊重し、個に応じた教育という観点から、教職員の研修は重要であると考えており、道立特別支援教育センターや道立教育研究所、十勝教育研究所などさまざまな機関が主催する、「発達障がい専門性向上研修」や「自立活動研修」などについて、機会あるごとに教職員に対し周知いたしております。さらには、教育委員会主催として、毎年、町の特別支援教育支援員や教員を対象に、特別支援教育支援員研修を実施しており、本年度は、北海道のスクールカウンセラーと町発達支援センター職員による講演会やグループ協議を行うなど、資質向上に努めているところであります。次に、保護者親に対しての研修につきましては、学校主体での研修会は実施しておりませんが、発達支援センターでは、発達障がいをテーマにした講演会を、また、幕別町自立支援協議会では、昨年度、精神障がいに関する講演会を開催しているところであり、町部局から広報紙やホームページを通じて、広く町民に参加を呼びかけていることから、こうした機会を活用していただく中で障がいに対する正しい知識と理解を深めていただきたいと考えております。以上で、石川議員のご質問に対する私からの答弁とさせていただきます。

再質問 1番 石川康弘

それでは、再質問させていただきたいと思います。まず、障がい者への差別解消についてでございますが、現在の取組状況ということで説明をいただきました。私の意図する返答とちょっとずれがあったので残念に思いますが、差別というのはいろんなところで実際にあるわけです。特に、精神障がい者について特化して申し上げますと、町内にたくさん作業所、事業所がございますが、その中で身体や知的、また、精神の方々が集うところがございますが、その中で申し上げたいと思うのですが、私は以前にある作業所を訪問して、いろいろとリサーチをしたわけですけれども、その中で申し上げられたのは、やはり精神の方々と知的の方々、ほかの障がいのある方と一緒に作業をすることは非常に難しいということで、特に精神障がい者の方々は非常に不安定なので、どうしても状態が安定をしないので、一緒にする作業等を行うことは非常に難しい。それで、そこの作業所では、製品をつくるところ、それから、農業ですね、若干の土地をお借りして、そこで作業する、そこに精神障がい者の方々で作業をしてもらう。どうしてかというと、精神の障がいを持っている方々は、人前の接客等について、また、何か製品をつくる、共同でつくる作業については、非常になかなか難しいと。そういった面から、どうしても農業のほうに行かざるを得ない、それが一番彼らにとってはいいという話をお伺いしました。最近、農福連携ということも叫ばれていますけれども、十勝にあっては大規模農業が多くて、なかなか農福連携というのは難しいというふうに言う人もいますし、危険も伴いますから非常に難しい点も多々あろうかと思います。しかし、小規模で行うところもあるので、そういうところと連携をして、なかなかそういう事業所、作業所に行けない精神障がい者の方々に、町で農業の方々と連携をしながら、そういう作業所ができたらいいのかなというふうに考えますが、それについてはいかがお考えでしょうか。

答弁 町長 飯田晴義

おっしゃるとおり、障がいを持っている方はいろんな個性がありまして、向き不向きもありますので、いろんな作業所というか、作業を体験させてあげることは非常に大切なことであろうと。その一つに私は農業というものもあるというふうに思います。ただ、これを町がやるということにはなりませんので、やはり事業所と調整、あるいは農業者との調整は町がある程度受け持つとして、そういったものができることは、私は非常にありがたいことであるというふうに思っております。

再質問 1番 石川康弘

それでは、次の質問に参りたいと思いますが、現在の取組の状況はというところでございますが、これについて、もっと深く掘り下げて考えていきたいと思うのですけれども。障がい者差別解消支援地域協議会というものの設置というものがうたわれておりますが、これについて幕別町はどのような形で行っているのかお伺いしたいと思います。

答弁 福祉課長 樫木良美(福祉課長は2022年3月まで)

幕別町におきましては、幕別町自立支援協議会というものがありまして、その委員さん方が全体会という会議を持っておりまして、そちらの会議が、今言われました差別解消の地域支援協議会を兼ねるという形で開催するということで設けております。

再質問 1番 石川康弘

そこの構成メンバーについて、お伺いしたいと思いますが。

答弁 福祉課長 樫木良美(福祉課長は2022年3月まで)

構成メンバーにつきましては、相談支援事業所の相談員さん、障がい福祉サービス事業者、保健医療関係者、教育関係者、雇用関係者、学識経験者と、あと障がい者またはその家族の方々が委員になっていただいております。

再質問 1番 石川康弘

このメンバーを、これは任意で募っているのでしょうか、それとも町のほうから出席を求めてこの会議をしているのか、その辺についてお伺いしたいと思います。

答弁 福祉課長 樫木良美(福祉課長は2022年3月まで)

こちらの委員さんを招集する会議は、町が幕別町自立支援協議会全体会の会議を開きますよということでご案内させていただいて、出席をいただいている会議になります。

再質問 1番 石川康弘

出席率はどのぐらいになりますか。

答弁 福祉課長 樫木良美(福祉課長は2022年3月まで)

委員の数が 14 人で、今年度開催のときは3名の方が欠席されたので、14 分の3人の方が欠席されました。

再質問 1番 石川康弘

帯広市でもこういった会議を年に2回ぐらいやっているようでございますが、その中には、町では多分参加を求めていないのかもしれませんが、先ほどの差別解消の中で、事業所に対することも書かれておりました。そういった意味から、幕別町の商工会の出席は、たしかなかったというふうに記憶しておりますけれども、そのほかに、難病の方に対してのことも必要かと思うのですけれども、難病の人たちの出席は考えていらっしゃらないでしょうか。そのほか、それに関わる、例えば消防署であるとか、警察関係であるとか、そこまでは求めてはいないのでしょうか。私は、もっと広範囲に出席をしていただいて、それに関してどういう差別が事例としてあったのか、そういうアンケート等も多分なさっていると思いますが、それについてもお伺いしたいと思います。

答弁 福祉課長 樫木良美(福祉課長は2022年3月まで)

その協議会のメンバーでありますが、今、議員がおっしゃられた商工会関係なのですけれども、雇用関係者ということで、商工会の事務局長にも入っていただいております。あと、難病関係の方ということだったのですけれども、難病関係の方はちょっと入っていただいていないのですけれども、いろんな障がいの代表者ということで、障がいのある方または保護者、親の会の方の参加をいただいているような形になっております。差別に関する事例なのですけれども、障がい福祉係が、そういった障がい、差別に関する相談の窓口になっているのですけれども、この法施行後、そういった相談というのがないですので、そういった事例は協議というか、共有はしておりません。(「消防、警察も入っているのか」の声あり)

答弁 福祉課長 樫木良美(福祉課長は2022年3月まで)

消防、警察に関しましては、この委員の中には入っていないところであります。

再質問 1番 石川康弘

この件については、もう少し前向きに行っていく必要があると私は感じております。いろんな方法で町も啓発をしていると思いますけれども、私は、帯広市で行っているような、アンケートに基づくいろんな事例集をつくって、それらを会議に集うメンバー、もしくは、もしできれば、それらについてホームページなどで開示できればいいのかなというふうに思いますが、会議のメンバーの人たちがその問題について協議をすると、そして、それについて各事業所でも対策を講じていったり、どういう問題が起きているのか、それらについてたびたび会議を持って話し合う必要があるのかなというふうに思っております。これは1回2回ではなく、毎年続けていく必要が私はあると思いますが、その辺についてのお考えはどうでしょうか。

答弁 住民福祉部長 合田利信(住民福祉部長は2019年12月まで)

今、石川議員から帯広市の例をお聞きいたしました。町の規模によっても、さまざま考え方が違うと思います。決してそれは、違いがあって、特色があってしかるべきところもあります。今お聞きしたような内容は、ぜひ参考として研究するべきところもあります。当然、私どもと同等の人口のところではどういった取組がされているのかと、こういったことも参考にしながら、我が町にとってよりよい方策については研究してまいりたいと考えております。

再質問 1番 石川康弘

ぜひそれらについて前向きに考えていただきたいというふうに思っております。いろんな啓発があるでしょうけれども、一番は、やはり先ほど申し上げましたように、ここに集うメンバーの人たちが同じ問題を共有しながら、よりよいまちづくりをともにつくっていくということが大切かなというふうに思います。そのことによって、私は、いずれは、この件をいいますと町の職員の負担が増えるように感じますけれども、長い目で見るとそれはそうではなくて、もっと職員の仕事が楽になるというか、軽減されるという内閣府の考えも示しております。そういった意味から、ぜひ積極的に取り組んでやっていただきたいというふうに思っております。この障がい者の差別については、非常にデリケートな部分もありまして、非常に難しい問題でありますけれども、特に精神障がい者については考えていかなければいけないというふうに感じています。最近、近いことでは、ことしの6月ですか、大阪の交番で警察官の方が襲撃されて拳銃を奪われるという事件がありました。その中で、報道関係で、容疑者の所持品に精神保健福祉手帳2級や、精神科への診察券を持っているような報道がありました。それによって、障がいを受けている人方が非常に不安を感じているわけでございます。ある NPO 法人の方がネット上で出しておりましたけれども、そこについてちょっと読んでみたいと思うのですが、「これから、また私たちが地域で生きづらくなったらどうしよう。今、外に出たら、何か言われるのかもしれない。精神科の病院やクリニックに行かなければならないけど、交通機関で何か言われたり、ジッと見られたりしないだろうか。仕事に行くのに、何か言われたりしないだろうか。などと、そんなことをつい考えてしまう程に私たちは、世の中が怖いと思ってしまいます。ほかの当事者、その家族の皆さんも、同じように辛い思いをなさっているのではないでしょうか。私たち精神障がいをもつものは、いっぺんに大量の否定的な情報を浴びると、それに影響をうけ、強いストレスを感じ、こころが傷つきます。傷つくことに、慣れるとか、影響を受けないようにするということはとても難しく、「ぞっ」として頭の回転が固まってしまうほどです。そして、そのあとの行動や日々の生活に影響が出てしまいます。家から出づらくなったりしている人も多いのではないでしょうか。施設などに通うのもためらったりしている人もいるのではないでしょうか。精神障がいをオープンにして働いている人たちも、職場では周囲の人に理解があったとしても、辛い、傷ついた、自分は大丈夫だろうか、と感じている人もいると思います。また職場によっては、上司だけが障がいのことを知っていて、周りの人は知らないこともあり、その中で今回の事件のあと、肩身の狭い思いをしているのではないかと心配しています。私たちは、「ぞっ」として、驚き、そして戸惑って頭の回転が止まってしまっているのかもしれません。周りの人はそれほど私やあなたに注目しているわけではないかもしれません。私たちは、こういう時こそ、「しなやか」に考えることが必要なのではないでしょうか。頭の中身をかき出したりして、いっぺん否定的な考えを脳から外に出して、自分に関係ないこと、自分に関係するかもしれないことを、整理整頓をして、戻すことをすることで、すこし楽になることもあるかもしれません。私たちはストレスで、傷ついてもそこから回復することがあるということを体験から、知っています。それには時間がかかることがあることも知っています。色々な立場の人が世の中にはいるのはわかっています。でも、今辛い思いをしている私たちの思いは知ってほしいと考えています」というふうに書かれておりました。これを読んだときに、本当に差別の溝はなかなか埋まっていかない現状もあります。それは双方に言えることかもしれませんけれども、ぜひ町として、このことに関しては、町もこういう目に見えない疾患がどんどん増えているということを認識しているわけでございます。そういった意味からも、積極的にこのことに対して取り組んでいっていただきたいというふうに思っておりますが、それについて、町長のお考えは何かございますでしょうか。

答弁 町長 飯田晴義

精神障がい者は、なかなか、今おっしゃられたように、健常者から見ると、分からない、いろんな悩みというか、特性であったり、自分の中で思い悩んでいることというのが非常にあるということは、大概の方は分かっているのでしょうけれども、ところが、それが分からない一部の心ない人がいたりして、傷ついたりしてしまうという現状もあるかというふうに思います。そういう意味で、町としては、やはり一番は、いろんな障がいありますけれども、それぞれの特性というものをしっかりと理解してあげること、そして、それに応じた対応を町民一人ひとりがすること、そのことを啓発することが一番大事だろうというふうに思っております。ですから、先ほどの組織のメンバーもそうでありますけれども、そういうところを介しての理解を広めることももちろんでありますし、事業所に対して説明をして理解を求めること、さらには、いろんなイベントの中で理解を深めること、あるいは障がい者との交流をそこでしていくこと、そんなことを通じて、しっかりと町民一人ひとりが障がいというものを理解し、心ある対応ができるような、そういうふうな方向で、さまざまな事業であったり、啓発活動に取り組んでいかなければならないなというふうに思っております。

再質問 1番 石川康弘

もう一つお伺いしたいのですけれども、非常に障がい者にとっては居場所ですね、特に精神障がい者の方はなかなか安定しないので、それと非常に幅が広いのですね。軽い症状の方と、それから重い方と、いろんな方がいらっしゃいます。その中で一番彼らが感じているのは、居場所がないと。多分、居場所があって、そこで同じ障がいを抱えている人たち、また、それに関わる人たちとの会話によって、コミュニケーションによって、回復していくことにつながっていくこともあろうかと思いますが、こういった場所については、非常に難しいのだと思うのですね。特に NPO なんかは人数で換算されるでしょうから、なかなか安定しないと、今日何人来るかも分からない状態で経営していくというのは、非常に難しいこともある。しかし、温かい共生のまちづくりという点からいうと、そういうところもやはり町は手当てをしていかないといけないのかなというふうに感じておりますが、それについてはいかがでしょうか。

答弁 町長 飯田晴義

確かに、おっしゃることは分かるのですが、それを町が直営でやっていくというのはなかなか難しいのだろうなというふうに思います。私の知り合いも釧路の NPO 法人に勤めておりまして、いわゆる精神保健福祉士の資格を持って、患った方がスムーズに社会復帰できるような相談だったり、支援をしている、そういうところに勤めているわけなのでありますけれども、やはり、ある程度の患者といいますか、悩んでいる方が多くないと、事業所としてもやっていけないということもありましょうから、それを、ましてや町がやるというのもまず無理なので、私は広域での取組、十勝なら十勝での取組ということが必要なのかなというふうに思っております。これは、帯広にどれだけ事業所があるか分かりませんけれども、もしないとするならば、広域的な行政の中で、そういった必要性を論じていくことが必要であろうなというふうに思っております。

再質問 1番 石川康弘

今の町長の発言、非常に評価したいと思います。これは確かにお金のかかることですから、町単独では非常に難しいこともあろうかと思います。ぜひ、十勝管内のそれぞれの町村会と申しますか、その中で、このことについて議論して、十勝の中に今いらっしゃる方々のために対応できる、そういう場所を検討していただければいいかなと思いますが、ぜひ幕別町が先頭になって、これについて話し合っていただきたいというふうに期待しておりますので。それでは、次に参りたいと思いますけれども、「学校における精神障がい者に対する啓発教育を」ということで、教育長からご答弁をいただきました。大変私は評価をしたいと思います。幕別町も、それについて、障がい者福祉計画の中で幼児教育から全てにおいて精神障がい者に対する啓発教育を行っていくということが文言として書かれていましたので、大変評価をしたいと思っております。これについて再質問、私はそんなにないのですけれども、一つ懸念していることは、教育の中で、一歩間違うと、それに対する不安だとか、偏見だとか、差別が起こってしまう可能性も背中合わせかなというふうに感じております。その辺についての注意といいますか、注意喚起をしながらしていると思いますけれども、それについての不安はどうでしょうか。

答弁 教育長 菅野勇次(教育長は2024年3月まで)

先ほど答弁の中でも申し上げましたけれども、学校におきましては、個々の人格を尊重する教育を全体の教育の中で実施をしておりまして、そういったことで、学習指導要領に基づく教育課程を編成いたしまして、各学校の先生方もそういったことに配慮しながら教育を進めていただいているというふうに考えておりますので、そういう点では心配はないというふうに思っております。

再質問 1番 石川康弘

今のご答弁について評価をしたいと思いますし、ご期待をしたいというふうに思っております。もう一つ、非常に不安な材料として、保護者に対する研修というのはなかなか確かに難しい面はあるかと思いますけれども、先ほどの差別解消についても絡んでくることかと思いますけれども、この差別解消についても、これは行政と事業者、一般の個人については当てはまってはいないというふうに認識をしておりますけれども、その中でも、これ、親が抜けていると、なかなか教師や関係者、また、子供たちだけでは、例えば何かそういう問題が発症したときに、親が路頭に迷うというか、どう対処したらいいか分からない状態であっては困ると思うのですね。これは教育委員会か町か分かりませんけれども、これに対しては周知をしていく必要が僕はあると思うのですね。肉体もそうですけれども、最近、予防医学というふうに言われる言葉が随分出ておりますけれども、この精神障がいに関しても、私は、非常に予防が大事だと思うのですね。それには、家庭環境であるとか保護者の知識、そういうものがなければ、これは片手落ちになってしまうと思うのですね。ぜひ、この問題について、どちらでもいいのですけれども、取り組んでいく、前向きに考えていく必要があると思うのですけれども、それについてのご返答をいただきたいと思います。

答弁 教育長 菅野勇次(教育長は2024年3月まで)

学校主体で、保護者、親に対する精神障がいに関わる周知といいましょうか、そういったものはなかなか難しいかなというようなことはちょっと感じておりまして、もし保護者ですとかということになれば、PTA という組織がございますので、そういった組織に、年に1回、町のPTA 連合会の主催で研修会的な、講演会的なこともやってございますので、そういった中で精神障がいに関するものをテーマに講演会ができないかということで働きかけることは可能かなとは思いますので、ちょっとお話はしてみたいなというふうには思っております。

再質問 1番 石川康弘

よく理解できます。教育委員会ではなかなか、非常に難しいことでもあるものですから、それはよく理解することができるのですね。でも、これから親になる方、また、そうでない方も、地域で支えていくという意味では、全ての人たちがこれについてよく理解をしていないと、先ほどの差別解消にはなかなか難しいこともあろうかと思います。この辺について、町の、教育委員会ではなくて、どこかの課で、その辺のことについて積極的に取り組むお考えはないでしょうか。

答弁 町長 飯田晴義

これは、私は先ほどそういう答弁をしたというつもりでありまして、そう受け取っていただいていないのかなというふうに思います。何より大切なのは、いろんな障がいがありますので、それをしっかり町民一人ひとりが理解して、そして接していくことが大切であろう、そのための啓発活動をしっかりとやっていきたい。それは、事業所であったり、イベントであったり、あるいは障がい者との触れ合い、交流の場を持つ中でそういうことができればと、そのことについては今後取り組まなければならないなというふうに思っているところであります。

再質問 1番 石川康弘

よく理解しました。私の思い違いもあったかもしれませんけれども、いろんな方法がまだ考えられると思うのですね。ぜひいろんな課で、その辺について積極的に、ただ、広報に載せるとか、いろんな媒体を通して周知するのも一つの手でしょうけれども、その方法というのは、なかなか結果として効果が私はちょっと薄いのだと思うのですね。もっと積極的に、やはりアウトリーチといいますか、積極的に出向いていくという、そういう作業が必要になってくるのだろうと思うのですね。それは町だけでは非常に難しいことでしょうし、町と、またいろんな関係機関、団体と一緒になって、それらについて取り組んでいっていただければなというふうに考えております。ぜひ町として、町だけではなくて、本当に協働のまちづくりという観点からいえば、民間も一緒になって取り組んでいけるような政策に積極的に取り組んでいただきたいというふうに思います。これらについてご期待をいたしまして、私の質問を終わりたいと思います。

出典:幕別町議会 令和元年第3回定例会 2019年9月11日 議事録 PDF(74ページ) 間違いを知らせる