みんなの議会

幕別町議会 平成28年第2回定例会 2016年6月14日

具体的な防災対策について

2016年6月14日、幕別町議会の一般質問で、内山美穂子議員が「具体的な防災対策について」質問し、町長 飯田晴義、防災環境課長 天羽徹、建設部長 須田明彦が答弁しました。

質問者
内山美穂子 議員
答弁者
町長 飯田晴義、防災環境課長 天羽徹、建設部長 須田明彦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 内山美穂子

通告に従いまして、質問させていただきます。近年、巨大地震や豪雨、竜巻や土砂災害など、かつて経験したことのないような大規模災害が頻発しています。熊本地震の発生から2カ月がたち、直下型地震の脅威が改めて浮き彫りになりました。十勝にも道内最大規模の断層帯が走っていることが確認されており、同様の地震などがいつ私たちの身に起こるか予測できません。過去の災害の教訓を生かして備えを万全にすることが、町の重要な役割と考えます。災害時の自助・共助、そして協働の重要性が叫ばれる中、町は、平成 26 年5月に「幕別町地域防災計画の見直しを行いました。昨年は、「防災訓練5カ年実施計画」を策定し、ことしで2回目の開催になります。万が一のとき、職員や町民が迅速に行動に移せるようにするためには、計画やこれまでの取り組みを生かし、改善して積み上げていくことが重要です。具体的な防災対策について以下のとおり伺います。①地震や水害など自然災害の規模や被害について、地域防災計画でどのような想定をしているか。②避難所収容人数の充足計画と避難所の見直しについて。③「防災のしおり」や「避難所運営ゲーム(HUG)」の活用は。④役場庁舎での災害対策本部立ち上げやボランティアセンター設置訓練、浸水対応避難訓練、冬期訓練などを含めた防災訓練について。⑤災害時の緊急情報を迅速、かつ確実に町民に発信する手段は。⑥町は地域防災計画に基づいて耐震性貯水槽を設置しているが、水道業務などに携わっていた退職者を登録してもらい、災害時給水活動などに協力してもらう「災害時支援協力員制度」を新設する考えは。⑦地域防災について、継続してかかわっていく職員が必要と考えます。「地域担当職員制度」を地域の防災活動支援という形で取り入れる考えや、防災に精通する専門の嘱託職員を配置する考えは。以上です。

答弁 町長 飯田晴義

内山議員のご質問にお答えいたします。「防災の具体的な取り組みについて」であります。さきの熊本地震を初め、昨年9月の茨城県常総市での鬼怒川の氾濫、東日本大震災など、これまでの想定を大きく超えた災害が日本各地で発生しております。小島議員のご質問の際にもお答えさせていただきましたが、十勝には、南北に縦断する「十勝平野断層帯」があり、国の地震調査研究推進本部による評価では、活動履歴に関する資料が不足しているため、将来の地震活動を明確にすることは難しいとされております。このような状況から、町といたしましては、災害から町民の生命と財産を守ることを最優先とし、防災対策と減災対策を計画的に進めているところであります。御質問の1点目、「地震や水害など自然災害の規模や被害について、地域防災計画でどのような想定をしているか」についてであります。初めに、地震につきましては、想定する地震規模を、海溝型地震では東日本大震災と同規模のマグニチュード 9.1、最大震度7、内陸型地震ではマグニチュード 7.4、最大震度7と想定しております。この地震による被害につきましては、雪による影響や屋内にいる時間帯を考慮し、人的被害が最大となる「冬季の早朝5時に発生する十勝平野断層帯主部の内陸型地震」を想定しており、人的被害は死傷者数 331 人、避難者数 9,497 人で、このうち、避難所生活者数は 6,173 人、建物被害は全半壊、焼失合わせて 1,809 棟になるものと予測しております。次に、洪水被害についてでありますが、洪水ハザードマップでは、十勝川、札内川、途別川、猿別川が大雨により増水し、全ての河川で堤防が決壊した場合に札内北地区、札内東地区、札内あかしや町周辺のほか、千住地区、相川地区、明野地区、新川地区の十勝川隣接部や途別川周辺においての浸水を想定しております。また、浸水時の想定被害については、床下、床上浸水のほか、最大で3メートル以上の浸水により、2階部分までの浸水被害を想定しております。ご質問の2点目、「避難所収容人数の充足計画と避難所の見直しについて」であります。「幕別町地域防災計画」では、災害時において緊急に一時避難できる場所のほか、災害による家屋の倒壊や焼失により住居を喪失した場合や被災のおそれがある場合など、居住することができなくなった住民の方を収容するための避難所を指定しております。避難所の収容可能人数でありますが、地震・津波時の指定避難所は 79 施設で、平成 28 年3月 31日現在の全公区人口2万 7,348 人に対し、収容可能人数2万 2,650 人、収容率 82.8%となっております。大雨時の指定避難所につきましては、27 施設で浸水想定区域対象の 44 公区の人口1万 2,740 人に対し、収容可能人数 7,699 人、収容率 60.4%、土砂災害時の指定避難所は 26 施設で、土砂災害危険箇所がある 29 公区の人口 3,364 人に対し、収容可能人数 4,774 人、収容率 141.9%となっております。また、指定避難所のうち、要配慮者への保健福祉サービスの提供を行うことができる 13 施設が福祉避難所を兼ねており、収容可能人数は 1,661 人となっております。避難所の見直しについてでありますが、災害に対し安全と考えられる学校や公民館等の公共施設を指定しており、これまでも状況に応じて見直しを行っているところであり、今後も人口変動や公共施設等の増減など必要に応じて、見直しをしてまいりたいと考えております。ご質問の3点目、「「防災のしおり」や「避難所運営ゲーム(HUG)」の活用は」についてであります。平成 26 年5月に「幕別町地域防災計画」を修正したことに伴い、同年 12 月に「幕別町防災のしおり」の改訂版を全戸に配布し、避難所の周知や洪水ハザードマップなど、防災に関してのさまざまな情報を町民の皆さんに提供しております。また、出前講座の際には、「防災のしおり」を教材として、地域防災力の重要性や災害への備えなどについての説明を行っているほか、地図を利用し避難場所等の位置や避難経路を確認するなど、防災意識の向上に努めているところであります。「避難所運営ゲーム(HUG)」については、積雪寒冷の厳しい気候面などの観点を加えた北海道版避難所運営ゲーム「Do(ドゥ)はぐ」が本年4月に北海道から配付されたところであります。「Do はぐ」は、実際に避難所で起こり得る事案について、机上で行う避難所運営を想定したシミュレーションゲームであり、カードに書かれている模擬体験の内容を読み上げ、数人のプレーヤーがその内容について解決、処理していくものであります。例えば、「日本語が通じない外国人の避難者が来た」「食物アレルギーがある避難者」「洗濯したいが干す場所がない」など、次々と避難所で発生する事案に対し、対処法を考える体験ゲームであり、この体験が東日本大震災での実際の避難所運営に役立ったとお聞きしておりますので、今後、避難所担当職員の研修時や、自主防災組織等の防災訓練での活用を促してまいりたいと考えております。ご質問の4点目、「役場庁舎での災害対策本部立ち上げや、ボランティアセンター設置訓練、浸水対応避難訓練、冬季訓練などを含めた防災訓練について」であります。防災訓練につきましては、昨年4月に策定した「幕別町防災訓練計画」に基づき、平成 27 年度から31 年度までの5カ年で、毎年、町と対象公区共同で実施することとしており、昨年度は、10 月 18 日、札内南小学校を避難所とする7公区を対象に、266 人の住民の方に参加をいただき実施いたしました。昨年の訓練では、参加者それぞれが地震後の行動確認をした後に、要配慮者の支援や安否確認を実践しながら避難所まで避難する「避難訓練」と、避難所の開設、運営手順を確認する「避難所への入所訓練」の二つの訓練を実施し、「自助」「共助」「公助」それぞれの役割についての確認を行いました。本年度は、10 月 23 日日曜日に幕別北コミュニティセンター、農業者トレーニングセンター、札内北小学校の3カ所の指定避難所において、25 公区を対象に実施する予定であります。訓練内容につきましては、昨年度の実施内容をもとに、各避難所ごとに設置する実行委員会と協議させていただいた上で最終的に決定することとしております。また、本年度の訓練は、3避難所同時開催となりますことから、役場には災害対策本部と本部情報連絡室を、札内支所には札内地域情報連絡室を設置し、本部機能等の訓練もあわせて実施する予定であり、ボランティアセンター設置訓練についても、町社会福祉協議会や日赤奉仕団などの関係機関と協議の上、実施に向け検討してまいります。大雨による洪水被害については、突発的に発生する地震と比べ、事前に気象情報等から的確な情報が得られるなど、時間的、精神的に余裕を持って行動できるものと考えており、日頃から自主防災組織等で行う防災訓練の中で、洪水の場合の避難経路や避難所の確認も併せて行うなど啓発に努めてまいります。冬季訓練や夜間訓練につきましては、札内地区の自主防災組織により取り組んだ例もあり、今後の防災訓練においても、地域の協力をいただきながら実施してまいりたいと考えております。ご質問の5点目、「災害時の緊急情報を迅速かつ確実に町民に発信する手段は」についてであります。洪水予報等や避難情報など緊急情報の発信につきましては、テレビ・ラジオのメディアや携帯会社の緊急速報メールからの情報伝達はもとより、電話やファクス、広報車や防災無線(忠類地域)、防災情報メールやホームページなど、あらゆる方法により町民に発信することとしております。特に、町から直接情報を配信する防災情報メールにつきましては、重要な伝達手段でありますが、公区や自主防災組織の役員を中心に、現在約 550 件の登録となっております。今後は、防災訓練の際に参加者に対し登録を呼びかけるほか、広報紙やホームページ、出前講座等を通じて周知を図るとともに、さらに有効な情報の伝達方法・手段につきまして、調査・研究に努めてまいります。ご質問の6点目、「耐震性貯水槽を設置しているが、水道業務などに携わっていた退職者を登録して災害時給水活動などに協力してもらう『災害時支援協力員制度』を新設する考えは」についてであります。耐震性貯水槽については、災害発生直後の上水道地区給水人口の初期対応水量である1人1日3リットル、3日間分を確保するために、昨年度は幕別小学校と札内北コミュニティセンターの2カ所に、本年度は札内中学校に、来年度は札内福祉センターにそれぞれ1カ所ずつ計画的に整備を進めております。災害時における給水活動につきましては、「幕別町地域防災計画」において、災害対策本部建設対策部水道班が行うこととしておりますが、給水活動に向かうことが困難な場合につきましては、水道事業者への協力要請を行うほか、公区や自主防災組織の協力を得ながら実施してまいりたいと考えております。ご質問の7点目、「『地域担当職員制度』を地域の防災活動支援という形で取り入れる考えや、防災に精通する専門の嘱託職員を配置する考えは」についてであります。本町では、本年4月の機構改革において防災の担当課と係を新設し、「幕別町地域防災計画」を基本に、組織として「公助」の役割を明確にし防災事業に取り組むことといたしました。「幕別町地域防災計画」の基本方針である「減災」の考えのもと、自主防災組織を重要組織と位置づけ、みずからの身を守る「自助」と地域で助け合う「共助」の推進を目標とし、機会あるごとに地域の防災活動にも参加させていただき、防災情報や防災備品等についての提供・紹介を行うなど地域の防災力向上を推進してまいります。また、町といたしましては、担当課の職員のスキルアップはもとより、各避難所には、それぞれ職員を避難所担当として配置しており、昨年度の地域防災訓練に当たりましては、職員も研修を兼ね参加しております。今後も引き続き、防災担当課の職員はもとより、全職員がいざという時に迅速・的確に行動できるよう、研修や訓練を重ねて、「公助」としての役割を果たしてまいりたいと考えております。以上で、内山議員のご質問への答弁とさせていただきます。

再質問 5番 内山美穂子

再質問させていただきます。1番の質問で、地震についてはわかりました。北海道には、開拓以前の資料が少なくて、確認されていない活断層がまだまだある可能性もあり、熊本地震のように震度7が立て続けに起こるということも今後考えられて、本当に予測には限界があるということを感じていますが、こうしたことを前提に、熊本地震の教訓を生かして防災計画をさらに強化することを期待して、水害の質問に入らせていただきます。水害なのですけれども、世界中で集中豪雨が相次いでいます。環境省と文科省、気象庁の3省庁が温暖化に関する報告書をまとめましたが、この中で地球温暖化が今のまま進むと、今世紀末には 1.8倍から 4.4 倍の洪水リスクがふえるということを予測しています。地球全体として、今後リスクは一層高まっていくと考えなければなりません。さて、幕別町の現状ですが、町内では過去にも大雨洪水により道路の冠水、堤防が決壊寸前になって避難勧告も出されています。ハザードマップで全ての河川で堤防が決壊した場合を想定しているというご答弁をいただいたのですけれども、その場合、どのくらいの雨量で堤防が決壊するのか、押さえているのでしょうか。

答弁 防災環境課長 天羽徹(防災環境課長は2017年12月まで)

ご質問のハザードマップの冠水の状況はどれくらいの雨量なのかということなのですけれども、申しわけありませんが、うちのほうでは押さえている数字はございません。

再質問 5番 内山美穂子

このハザードマップは、国からそういう想定で来るので、多分国の方とかにはそういうものがあるのですよね。押さえておいたほうがいいと思うのですけれども。あと、これは堤防の決壊を想定したハザードマップなのですけれども、それ以外に、都市型の洪水といいまして、排水が処理できずにあふれてくるという可能性もありますよね。それで、幕別には途別川、猿別川が流れていて、それぞれ排水機場があるのですけれども、排水機場、ポンプで吸い上げて流す、それはどれくらいの雨量に耐えられるように押さえていますでしょうか。

答弁 建設部長 須田明彦(建設部長は2018年3月まで)

現在、町内の市街地の雨水を排除するための排水機場と、今おっしゃられたポンプ場につきましては、札内市街地に2基しかありません。幕別市街地には設置しておりません。もう一つは新川に農業用の排水機場は設置されております。市街地の分については、幕別町の下水道の計画に定められた雨量強度を用いて計算された施設というふうになっております。ちょっと手持ちの資料がありませんけれども、雨量というよりも、何年に一度の降る大雨かというような計算方法を用いて設定をさせていただいております。以上です。

再質問 5番 内山美穂子

最初にも話したのですけれども、そういう3省庁で出した報告によっても、今後、洪水のリスクが高まるので、今のままで対応できるというふうなところから考えると、結構町民の人が不安に思っているというのがあるので、そういうものをしっかり押さえておいてほしいと思います。このハザードマップで浸水した場合の被害に値する被害棟数とか人数というのは、押さえているのでしょうか。

答弁 防災環境課長 天羽徹(防災環境課長は2017年12月まで)

それについても、被害棟数だとかは押さえておりません。人数につきましては、テレビやラジオのメディアにより、気象情報だとか洪水情報が流れてまいりますので、町といたしましても、事前に災害対策本部などを立ち上げまして、的確にそういった洪水に関する情報をお知らせいたしまして、事前に避難していただくような形で考えております。以上です。

再質問 5番 内山美穂子

ただ、やっぱり今後いろいろな気象状況の変化で、ある程度は押さえておいてもらわないと、対応できないかと思います。いろいろ排水処理能力を向上するとかでしたら、結構お金などもかかると思うので、優先順位を考えて、できるところから早急に実現していただきたいと思います。次の質問に入りますが、避難所収容人数の充足計画なのですけれども、先ほどご答弁の中で大雨の指定避難所は 27 施設で、浸水想定区域の 44 公区、これはちょっと人口が変わったのですけれども、収容人数は 60.4%収容率というお話がありましたが、これは全体の平均ということで、地区別の収容率は違うと思うのですね。それで、防災計画の中を施設ごとに見ましたら、札内中学校の場合、23 公区の 8,000 人以上が避難してくることになりまして、この場合、コミュニティセンターや近隣センターの2次施設を入れたとしても、収容率は 15%くらいなのですね。いかが押さえていますでしょうか。

答弁 防災環境課長 天羽徹(防災環境課長は2017年12月まで)

指定している避難所の収容率の関係なのですけれども、確かに議員がおっしゃるように、特に札内地区につきましては公共施設も限りがあるものですから、そういったその地区の皆さんが避難することになった場合にはそこに収容できるような状態にはなっておりません。ただ、そういった場合には、避難区域になっていないところの避難所にピストン輸送を考える予定で計画は考えております。以上です。

再質問 5番 内山美穂子

昨年の一般質問のご答弁とかにもありましたのですけれども、全員が避難したというふうに仮定したら足りないということで、今後、指定以外の公共ではない場所とか、そういうところを協定を結んでいる施設とか企業とかに働きかけてやっていきたいということで、去年の質問なので、まだ進捗状況を聞くには時間がたっていないと思うので、早急にこれは進めていただきたいと思います。それで、避難所に関連して、今度水害からまた地震に戻るのですけれども、熊本地震では、避難所に収容できても、さまざまな事情で車に寝泊まりしなければならなかった避難者の問題がありました。ここでエコノミークラス症候群とか、いろんな課題はあるのですけれども、このエコノミークラス症候群や物資の供給などの課題があるということを踏まえて、今後の防災計画の中には、緊急避難的に車中泊を視野に入れた対策を位置づける必要があると考えますが、いかがでしょうか。

答弁 防災環境課長 天羽徹(防災環境課長は2017年12月まで)

熊本地震が4月にありまして、甚大な被害があったわけなのですけれども、今後、国だとか道だとかの動向を注視しまして、被害想定だとか、そういったものも含めて、必要があれば防災計画の見直しを進めてまいりたいというふうに考えております。

再質問 5番 内山美穂子

避難場所と同じような形で言っているのではなく、応急的に二、三日、いろいろな多分事情があると思うのですね。そういうことに対応できるようなことも、これからは考えていかなければならないかなというふうに思っています。次の質問に行きます。防災のしおりと避難所運営ゲーム(HUG)の活用についてなのですけれども、これは防災教育の推進の視点と、あと、あるものの活用という周知、そういうことに関連した質問なのですけれども、災害時の的確な判断を町民一人一人がするためには、この防災のしおりはとてもよくできていると思います。ただ、この防災のしおりを使った講座を開いていきたいということもあって、出前講座をしているとご答弁いただいたのですけれども、昨年、防災のしおりを教材にした防災の出前講座は何件ありましたでしょうか。

答弁 防災環境課長 天羽徹(防災環境課長は2017年12月まで)

出前講座の昨年の実績ですけれども、件数といたしましては7件、お集まりいただいた人数といたしましては 108 人の方に対して、出前講座で防災のしおりのことにつきましてお話をさせていただいております。以上です。

再質問 5番 内山美穂子

そのときは防災のしおりを持参してもらったのでしょうか。

答弁 防災環境課長 天羽徹(防災環境課長は2017年12月まで)

出前講座に出向くときに、役場のほうから新しい防災のしおりを人数分お持ちして、持っておられない方に対してはお配りしております。以上です。

再質問 5番 内山美穂子

結構中身を見たら、すごくいっぱいいろいろなことが書いているので、説明なしにすとんと入らないところがあるので、せっかくいいものですので、時間をかけてみんなに周知していただくようにしていただきたいと思います。実は何でこれを問題にしているかというと、札内地区、さっきご答弁にもありましたけれども、避難場所とか避難所が地震のときと洪水のときが違っていまして、それを知らない人がたくさんいるのですね。町民だけではなくて、公区長でも知らない人がいたので、ちょっと驚いているのですけれども、やはりそういう意味でせっかくあるのですから、こういうものを使ったりして周知してほしいと思いますけれども、その避難所や避難場所がわからないというのは命にかかわることなので、いかがお考えでしょうか。

答弁 町長 飯田晴義

地震災害、大地震のときと大雨災害のときは、やはり分けて考える必要があるのかなというふうに思っております。やはり大地震が急に来たときに、まずは自分の身を守り、そして同じ家の中にいる家族の身の安全確認をし、さらに両隣を確認しという、その自助・共助のところをまずやってもらわなければならない。それを確認した後に避難所に避難をするという行動になっていくかというふうに思います。ですから、私は、まず本当に身の危険があるというときのことを町民の皆さんに知っていただきたい。これに対して大水については気象予報ができますし、川の水位などもわかりますので、どういう形で水がふえてきて洪水になるのかということもある程度予測できるわけなので、ここは広報車で走ることも可能ですし、自主防災組織に対する周知ということもかなり時間的余裕を持ってやれるんだというふうに思っております。それで、町民の皆さんに両方覚えてくださいというのは、なかなか私は逆に混乱を招いて果たしてどうなのか。覚えていただくことは大切だと思いますけれども、まずは地震で本当に身の安全を守らなければならない、身に危険が生じるといったときに、どうすればいいかというところを、どこに避難すればいいかということを、まずは地域防災訓練の中でしっかり覚えていただくのが大切かなというふうに思っております。それに加えて、もし水害時においても、逃げるところがわかっていただくのであれば、それにこしたことはないのですけれども、これはかなり余裕がありますので、周りからの広報活動、周知活動も十分間に合うかなというふうに思っております。

再質問 5番 内山美穂子

その内容は理解しましたけれど、やはり避難所の場所ぐらいは覚えておいても混乱しないのではないかなというふうには思います。防災のしおりと、今これから HUG についての質問をするわけなのですけれども、これは今あるものを有効活用して、町民の皆さんに知ってもらうということで、ひとつ関連したことを話したいと思うのですけれども、札内北小学校の近くに耐震性貯水槽ができたのですけれども、その耐震性貯水槽、これが工事中のときに、地域の住民の方が、ぜひこれは地域の子どもたちにどういうものなのか知らせて、そういうことを教材に使ったらどうかという提案があって、すごくいいことだなと思う人もいたのですけれども、結局はそれは実現しなかったのですね。それで、やっぱり生きた教材というか、つい最近、大沼公園の近くの七飯町の大和君がお水を飲んで助かったということがあって、結構皆さん喜んだと思うのですけれども、やっぱり子どもであっても、そういう水道の蛇口をひねったら必ず水が出るのというのではなくて、何かのときにそういう水が出ないことがあって、飲料水というのは本当に命を守るために大切なのだ、身近にそういうものがあるのだというのを知ってもらいたいと思って、ちょっと関連して言わせてもらいました。それで、そういう教材なのですけれども、万が一があったときに、行政の方はいろいろなことで来られないときに、やっぱり住民の方が避難所を運営したりしなくてはいけないということを想定してHUG というものがあり、答弁にもありましたけれど、静岡で開発された HUG が、静岡は暖かいところなので、北海道の厳冬期にも対応できるように北海道版の HUG ができて、多分町村に全部配られていると思うのですけれども、実は、私、体験してきました。結構何時間もかかったのですけれども、すごく本当にいろいろな想定ができて、机上なのですけれども、実際に地震があったときに、こういう人たちが来て、こういう人たちを避難所にどう振り分けていいかという、とてもためになりました。参加した人も、本当に有意義だったと話しているので、これは早急に活用してほしいと思います。「Do はぐ」の中には、説明書なども書いてあるのですけれども、その説明書もすごく参考になるのですけれども、まだ職員の方は見られてないですよね。済みません、はい。それで、説明書なんかがついているのですけれども、この幕別町でも防災士とか防災マスターという人たちがいて、役場の中にもいると思うのですけれども、そういう人たちを活用して、活用というかそういう人たちにお願いをして、たくさんの人に周知してもらうことが大事なので、そういう周知の機会にそういう人たちを使ってどんどんどんどん結構かかわっていく人がふえればいいなと思うのですけれども、いかがお考えでしょうか。

答弁 防災環境課長 天羽徹(防災環境課長は2017年12月まで)

北海道版「Do はぐ」ですけれども、答弁にもありますが、これから防災訓練のときにはもちろん、地域の自主防災組織あるいは公区のほうから出前講座等などの依頼がありましたら、その時点でご紹介するとともに、避難所運営訓練、机上の訓練をしていただこうかなというふうに考えております。それとあわせまして、各避難所の担当職員ということで職員を張りつけているのですけれども、そういった避難所担当職員は避難所を運営しなくてはならないものですから、議員がおっしゃるように、そういった職員の訓練にでもこれから「Do はぐ」を使って訓練してまいりたいというふうに考えているところであります。

再質問 5番 内山美穂子

町民に関しては、要請があったからするのではなく、積極的に進めていってほしいと思います。次に行きます。4番目、役場庁舎での災害対策本部の立ち上げとかの訓練一般になのですけれども、現状は答弁で理解しました。昨年度行った7公区合同訓練については、訓練実施結果概要にまとめて、課題なども箇条書きにされているので、総評としては大変有意義であったと書いてあるのですけれども、課題が上がっているということは、そのままにすることではなくて、その課題を解決して、次のことしの訓練に生かしていくことが必要だと思います。それで、ことしの訓練に向けての実行委員会はこれからだということなので、ぜひ盛り込んで進めていってほしいと思います。5番目の災害時の緊急情報、迅速かつ確実に町民に発信する手段のところなのですけれども、情報の発信の仕方もさまざまだというご答弁をいただきましたが、緊急時に、例えば豪雨とかで聞き取れなかったり、例えば地震のときにアクセスが集中してつながらなかったり、停電になったり、いろいろなことがあると思うのですね。全部使えなくなった場合ということの対応はお考えですか。

答弁 防災環境課長 天羽徹(防災環境課長は2017年12月まで)

そういった全部通信機能が使えなくなったときにつきましては、道路状況にもあると思いますけれども、広報車等あるいは公用車等で関係公区あるいは自主防災組織のほうに伝えて、またそれは共助で、その周りの方に伝えていただくような形をとっていきたいというふうに考えております。

再質問 5番 内山美穂子

使えなくなったときというのは、広報車とかも多分全然動かない状態だと思うのですね。本当に最悪の状態を考えたときに、今、防災ラジオとか、そういったものもありますが、お金がすごくかかることなのですけれど、やっぱり避難勧告とか避難指示の伝達がうまく伝わらないということは、命にかかわることでもあり、やっぱり地震なんかで一番課題になっているのは、情報がうまく入ってこない、デマが飛んだり、正しい情報が入ってこないというのがすごく問題だと思うので、継続して考えていってほしいと思います。6番目に行きます。耐震性貯水槽、先ほど話しましたことなのですけれども、耐震性貯水槽に関しては、防災計画の中で町内に1人3日分の飲料水を確保できるということだったのですけれども、やはり災害時の混乱している中で、私の質問に対する答弁が、災害対策本部の水道班が行うこととしており、それでもだめだったら水道事業者へ協力要請もしたいということなのですけれども、やはり災害の発生のときは、町民からの電話の対応ですとか、被災地状況、そういう確認ですとか、もう本当に応急対応に人手がとられていなくなるので、そのときに要請するのではなくて、そういうことをあらかじめ上下水道の仕事に携わっている人で退職された方に登録してもらって、何かあったら頼むよということにしておいたらいいと思うのです。帯広市では、今年度からそれをすることになっていますが、そういうことはどうでしょうか。

答弁 建設部長 須田明彦(建設部長は2018年3月まで)

はい、帯広市では、ことしから支援員を創設したという情報はいただいております。今のところ、幕別町ではそういうことは考えておりませんけれども、昨年から実際に現地に耐震性貯水槽を設置させていただいて、昨年、完成したときにも耐震性貯水槽の想定エリアの中にある公区の役員の方々にご出席いただいて、説明会、取り扱いの説明も含めて説明させていただきました。現段階では支援員については考えておりませんけれども、今後そういう地域の自主防災組織または公区の中での独自の防災訓練などでも、こちらから出向かせていただきまして、住民の方々が独自で動けるということにはならないかもしれませんけれども、万が一のときには困らないような形をとりたいと思っております。それと、誰が行っても、そう難しい設備ではありませんので、誰が行ってもある程度の扱いができるような、そういうような取り扱い説明というのでしょうか、そういうものもその現場現場に備えておいて対応していきたいというふうに考えております。以上です。

再質問 5番 内山美穂子

去年、札内北コミセンの前にできたときの説明会に私は行ったのですけれど、何かすごく難しそうだなという感じがしたのですね。それで、公区の防災の担当の人とかでも、やはり人が変わりますし、やっぱり経験している人はその場になったときに説明書を見なくても、勘とかでできたりしますよね。なので、そういったことでまた今後考えていただきたいと思います。次に行きます。7番目の地域防災について、継続してかかわっていく職員が必要というふうな質問に対してのご答弁で、幕別町には避難所担当の職員がいるのでと、そういう話をされたのですけれども、幕別町も4月から機構改革で防災環境課を新設して、防災に関する業務を防災危機管理係が所管することになって前向きに取り組んでいると思います。ただ、災害に関しては、継続して地域のことがわかっている担当の職員がいてほしいということをよく聞くことがあります。研修や訓練を重ねて役割を果たしていきたいという話なのですけれども、地域担当職員制度というものがよくありますよね。あるのですけれど、それの防災を限定にしたそういう考え方の中で、例えばその地域に住んでいる職員の何人かが、ずっとその地域の防災の担当ということでかかわっていけたらいいのではないかと思うのです。例えば、その地域の危険な場所というのは、もうその地域の人が知っているのですけれども、やっぱり継続して見ていくことが大事だと思うのですね。そういうこととか、あと町とパイプ役になるような人が地域にいてくれると、それこそ協働のまちづくりという視点ではとてもいいことではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。

答弁 町長 飯田晴義

確かに、近くに住む職員が、常日ごろから防災担当としておつき合いをさせていただければ、多分住民の方も安心していただけるのだろうなということは重々わかっているつもりであります。ただ、職員の居住状況、居住分布を見ますと、かなりまちまちで、札内にかなり住んでいますので、そこはある程度充足されるのかもしれませんけれども、では、ほかの地域に満遍なくいくかといえば、なかなかそれもうまくいかない。それとやはり、道路も通信手段もある程度損害を受ける、被害を受けるといったときには、やはり近くにいる方が一番先に動いていただくことが肝心であろうというふうに思いますので、職員がいればその職員も含めてなのですけれども、地域の自主防災組織の中での担当の方が中心となって動いていただくことが一番住民のためになるのかな、迅速な対応ができるのかなというふうに思いますので、地域担当制度というものを否定するものではありませんけれども、なかなかうまく活用し切れないところもありますので、やはり地域に住んでおられる住民の方が中心となっていただくことを中心に検討していきたいというふうに思います。

再質問 5番 内山美穂子

地域の中の住民の人が中心になるというのは、本当に理想だと思うのですけれども、そのなるまではやはり行政の先導というか後ろ押しとか、そういうことがすごく大事なので、自主防災組織もいろいろなところでできているのですけれども、結局は休眠状態のところもあったりするので、そういうものも前向きに考えていただきたいと思います。地域防災というのは、町内会が実質やっているところがあって、町内会の役員というのは結構変わりますよね。やっぱり人が変わったら意識も変わったりなどもするので、そこをどうしていったらいいかというのは課題だと思います。協働のまちづくりという観点から、幕別町新入職員というのですか、新入職員に新人研修として地域の防災訓練に参加させるということは、どうでしょうか。

答弁 町長 飯田晴義

災害対応については、まず自分が自分の身を守るという自助、そして次には家族であったり隣近所の安否確認をすると、それで助けられるときは助けるという共助、これがまず一番初めに求められるわけでありまして、そこで安否の確認ができない方について公助につなげるというのが、私は基本的な災害対応だというふうに思いますので、まずはその自助・共助のところは地域でやってもらわないことには、道路が寸断されてそこに担当職員がいても行けないということがありますので、まずは私はこの5年間の地域防災訓練の中では、しっかりと自助・共助を住民の皆さんが役割を果たしていただいて、そしてそれを公助につなげていくのだということを身をもって覚えていただきたいなというふうに思っているところでありますので、そこは先ほど来の繰り返しになりますけれども、やはり地域の方々を一番頼りにしたいなということであります。それと、新人職員の研修でありますけれども、新人職員は入ったばかりで、もう覚えることは数限りなくあるわけでして、そういう中で防災についても学ぶということは一つ大切なことであろうというふうに思いますので、これはカリキュラムを組んで、新人職員の研修をやっていますので、そういったことも視野に入れながらカリキュラムを組んでまいりたいというふうに思います。

再質問 5番 内山美穂子

はい。私もやはり自助と共助が基本になると思っているのですけれども、やはり育てていくという視点も持ち合わせていただきながら、いろいろなことで取り組んでいただきたいと思います。もう一つの提案があるのですけれども、それは災害対応の知識を持つ退職者、これは再任用の観点からも防災専門嘱託職員として配置して、防災教育の啓発や災害緊急時の対応、緊急時の対応に関しては町職員の災害対策本部がされると思うのですけれども、啓発を中心にこういう方を活用して地域防災を強化するということに関しては、いかがお考えでしょうか。

答弁 町長 飯田晴義

担当職員を採用することについては全く否定するものではありませんけれども、ただ、わざわざ雇った中で、防災教育にどれだけの仕事があるのかといったときに、100%その人の力量を活用できるかどうかということは、ちょっと私は疑問に思っているところでありまして、先ほどからの繰り返しになりますけれども、やはり防災は自分の身を守って、そして周りの安否確認をしていただくということが一番大切でありますから、ここがしっかり町民の皆さんがすぐ行動を起こせるといったことを覚えていただくといいますか、それが一番で、それがなかなか繰り返し繰り返し言わないとわからないことなのでありますけれども、それが防災訓練を今5年間でやりますからその中で、それとそれを契機に各地域においてもさらに毎年やっていただくようなことになりますので、そういう場の中で、1年たったらまた思い出していただくというか、そういう形の中で身につけていただければありがたいなというように思っていますので、ちょっと今職員を採用したとしても十分に有効活用できるかという点では、私はちょっと疑問に思っているところであります。

再質問 5番 内山美穂子

私自身は、自助・共助で町民の皆さんがいろいろなことに意識を高く持ってやっていただくために、そういう人の役割が大きいのではないかというふうに思うのですね。ある自治体では、自衛隊を退職された方が、そういう危機管理のスキルを持っていて、町民との橋渡しで町内会ごとのマップをつくったり、それこそ HUG を広めたり、いろいろなかかわりの中のパイプ役をやっているところがあり、こういうことができないのかと思って質問させていただきました。町の職員が持っていない専門のスキルを組み入れていくということは、とても大事なことだと思っています。最後になりますが、災害に強い安心・安全な町を目指して、職員も町民もより一層意識を高められるように対策を充実させて、機運が盛り上がっている今だからこそしっかり取り組んでくださることを期待して終わりにします。

出典:幕別町議会 平成28年第2回定例会 2016年6月14日 議事録 PDF(41ページ) 間違いを知らせる