幕別町議会 平成27年第4回定例会 2015年12月9日
町の名を地図に残すために優先順位をつけて、必要な施策を検討すべきと考え、以下について
2015年12月9日、幕別町議会の一般質問で、藤原孟議員が「町の名を地図に残すために優先順位をつけて、必要な施策を検討すべきと考え、以下について」質問し、町長 飯田晴義、企画室長 細澤正典が答弁しました。
- 質問者
- 藤原孟 議員
- 答弁者
- 町長 飯田晴義、企画室長 細澤正典
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 19番 藤原孟
それでは、通告に従いまして質問をいたします。30 年後の日本地図に町の名を残すために。平成 20 年第5期幕別町総合計画が策定され、まちづくりの最上位に位置づけられ、この計画の基本理念である「人と大地が躍動し みんなで築く ふれあいの郷土(さと)」の実現を目指して、総合的な施策の展開に取り組んでいると推測しています。しかし、最近の社会情勢は、TPP 問題、少子化対策、高齢化の一層の進展、大災害の発生など、私たちを取り巻く時代の流れは、これまでの予想をはるかに上回る勢いで進んでおり、町民が求める価値観や生活意識も一段と激しく変化しているのが現状です。そこで、町の名を地図に残すために優先順位をつけて、必要な施策を検討すべきと考え、以下について町長に伺います。1点目、現時点での第5期総合計画の5章から成る基本計画の達成度と積み残しの対応について。2点目、人口減少対策などを斬新な発想で検討した若手職員プロジェクトチームの成果と活用策について。3点目、町の名を残す対策として、人材育成、人口減少、魅力ある時代に合ったまちづくり、子育て支援、雇用創出など応急処置的対策と言われる施策の内容と予算付けについて。4点目、町の将来像の検討にダウンサイジングの考えを取り入れるべきでは。以上であります。
答弁 町長 飯田晴義
藤原議員のご質問にお答えいたします。「30 年後の日本地図に町の名を残すために」についてであります。急速に進行する少子高齢化や高度情報化の進展、地球規模での環境問題、社会構造の変化など時代の潮流を的確に捉えるとともに、地域の特性などを踏まえ、本町の進むべく方向を定めるものとして、これまで5期にわたり総合計画を策定し、これに基づき各種事業を展開しながらまちづくりを進めてまいりました。また、国は、人口減少対策を最重要課題として位置づけ、2060 年時点で人口1億人を維持する方向性を示す「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」と 2020 年までの対策を盛り込んだ「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を平成 26 年 12 月に策定したところであり、本町におきましても、現在、地方版の人口ビジョンと総合戦略の策定に向け取り組んでおります。ご質問の1点目、「現時点での第5期総合計画の5章から成る基本計画の達成度と積み残しの対応について」であります。第5期総合計画は、合併後の新しい計画として、平成 20 年度から 29 年度までの 10 年間を計画期間とし、20 年3月に策定いたしました。中間年であります平成 24 年度には、前期5年間における各種施策の進捗状況の検証を行うとともに、地方分権の進展や急速な少子高齢化の進行など社会経済情勢の変化を踏まえ、25 年度からの後期見直し計画として必要な修正を行いました。修正に当たりましては、部課長職 13 人で構成する庁内組織と9人の課長職で構成する作業部会を設置し、320 項目の施策の達成状況の検証を行いましたが、このうち「達成」が 73 項目、「計画的に進捗している」が 243 項目、「達成不十分」が4項目であり、「全くできていない」といった項目はありませんでした。「達成不十分」であった四つの項目の現時点での達成状況は、「国道 38 号のバイパスの事業化」につきましては、現道の4車線化整備の要望との兼ね合いもあり、引き続き検討することとしておりますが、それ以外の「札内新道の道道昇格と道路整備」「公園整備・一時避難所となっている公園の防災機能の補完」「高齢者の就労支援と雇用の啓発活動」の3項目につきましては、既に事業に着手したところであります。計画期間の終了まで、残すところ2年余りとなっておりますが、全ての項目が「達成」に近づけるよう、引き続き施策の推進に取り組んでまいります。ご質問の2点目、「人口減少対策などを斬新な発想で検討した若手職員プロジェクトチームの成果と活用策について」であります。若手職員プロジェクトチームにつきましては、昨年6月、柔軟で斬新な発想で人口減少対策を検討・推進するため、40 歳未満の職員 15 人で構成するチームを設置し、少子化対策、雇用・定住対策、地域の活性化の三つのワーキンググループに分かれて協議を重ね、本年2月に 32 項目の施策提案を内容とする報告書を取りまとめたところであります。提案のありました施策のうち、マイホーム応援事業につきましては、提案の趣旨を生かし対象を町内全域に拡大した定住対策として、本年4月から実施いたしました。その他の施策につきましても、現在、策定中の幕別町まち・ひと・しごと創生総合戦略の中で、子育て世代の経済的支援や父親の育児参加の環境整備、空き店舗対策、パークゴルフ発祥の地を PR する取り組みなど、実施の可能性が高いものはできる限り取り入れることといたしております。また、これら以外の提案につきましては、担当課において実施の可能性を引き続き検討するとともに、プロジェクトチームの職員に進捗状況をフィードバックし、意見の交換を行うなど、若手職員のアイデアを今後のまちづくりに生かしてまいりたいと考えております。ご質問の3点目、「町の名を残す対策として、人材育成、人口減少、魅力ある時代に合ったまちづくり、子育て支援、雇用創出など応急処置的対策と言われる施策の内容と予算付けについて」であります。ご質問の項目は、いずれもまちづくりに欠かせない要素であり、これまでも総合計画に基づき、施策の推進に取り組んでいるところであります。また、これらの施策につきましては、現在、策定中であります幕別町まち・ひと・しごと創生総合戦略に位置づけて推進することとしておりますので、そのうち新規または拡充する予定の事業につきまして、その内容をご説明申し上げます。初めに、人材育成といたしましては、本年度から開始いたしました神奈川県開成町と高知県中土佐町の2町の子どもたちとの新たな交流や埼玉県上尾市子ども会との交流、中学生・高校生の海外研修など、将来を担う人材の育成事業を予定しております。次に、時代に合ったまちづくりといたしましては、高齢者が住みなれた地域で安心して過ごせる環境づくりとして、地域包括支援システムの構築、コミバスの運行による生活交通の維持・確保等の取り組みであります。次に、子育て支援といたしましては、子育てに係る負担軽減のための義務教育教材費の補助や延長保育などの実施を予定しているところであります。次に、雇用の創出といたしましては、特産品研究開発や地域資源のブランド化への支援などによる6次産業化の推進、異業種交流事業を通じた農・商・工の後継者や新規就業者の育成・確保対策などであります。これらの取り組みは、いずれも人口減少対策に向けた重要な施策として、平成 31 年度までの5年間、総合戦略に位置づける予定であります。なお、地方創生の事業実施に係る予算付けにつきましては、国の新型交付金の活用を基本としておりますことから、国の動向も見ながら新年度予算の編成の中で優先順位を見きわめつつ、実施年度を検討してまいります。ご質問の4点目、「町の将来像の検討にダウンサイジングの考えを取り入れるべきでは」についてであります。人口減少が著しい地方都市においては、ドーナツ化した市街地を再び中心部に集め、都市運営の効率化を図らなければ、厳しい財政状況の中、行政を維持できなくなるという危機感が高まり、居住地だけでなく、行政機関や商業・医療福祉施設、大学等教育研究機関などの都市機能を、周辺部から中心部に集約するダウンサイジング、コンパクトシティという考えが広まりつつあります。本町の 11 月末現在の住民基本台帳人口による高齢化率は、29.3%であり、公区別では 50%を超えている公区が9公区あります。今後、人口減少とともに高齢化の急速な進行が予測される中で、これまで同様の方法で公共施設等の維持管理などの行政サービスを提供していくことは困難になるものと認識いたしております。このため、来年度に予定しております公共施設等総合管理計画の策定の中で、ダウンサイジングの誘因となるような公共施設等の集約・再配置が可能かどうかという視点を持ちながら検討してまいりたいと考えております。以上で、藤原議員のご質問への答弁とさせていただきます。
再質問 19番 藤原孟
それでは、質問の要旨に沿いまして再質問をやりたいと思います。まず、1点目でありますが、第5期総合計画の達成度、これにつきまして、当然、次年度の予算ですとか、さまざまなことに活用するということですから、320 項目にわたって部課長以上の者で検討したということです。それは、いわゆる行政側から見た私は成果の批評だと思っております。町民側から見た、いわゆる町民の実感度、それに照らし合わせてみなければ、なかなか明快な答えというか評価というのは出ないのではないかと私は思いますが、いわゆる町民実感度の調査については行われたのか、まず伺います。
答弁 企画室長 細澤正典
中間年の見直しにおきましては、アンケートの実施はしておりませんけれども、新たな総合計画の策定に当たりましては、町民に対するアンケートの実施というのも予定をしておりまして、実施の年度といたしましては、来年度、新たな総合計画の策定に向けてアンケートを実施したいと思いますので、その中でこれまでの実績とかという部分を検証していきたいというふうに思っております。
再質問 19番 藤原孟
私は5期総の満足度を聞いているわけですけれども、やっていないという答えなのだろうと思っています。それでは、この基本計画を策定したころの町民が望む政策、その第1位についてちょっと述べさせてもらいます。忠類の農村では働く場の確保、それから市街地では医療体制の整備、札内、幕別の農村では高齢者、障がい者の福祉、札内市街地では除排雪、幕別市街地では商店街の活性化、買い物の利便さ、そしてこのとき行われましたまちづくりの町民会議からは現状の職場を減らさないで欲しい、芸術、文化のまちづくりに力を入れて欲しい、子どもを育てる支援これを強めて欲しいと書かれております。少なくとも、基本計画を策定するために、町民の声というのが一番大切なことではないかと私は思います。この件に対しての達成度というのは、全く検討されないで今に及んでいるのか、お尋ねいたします。それと、今後は残り2年しかありませんけれども、この検討組織だとか、いわゆるスケジュール、また検討重点目標、そういうものがあるのかないのか、お尋ねいたします。
答弁 町長 飯田晴義
後期の見直しに当たっては、そういった住民からのアンケート等は実施してきておりませんけれども、ただこれは基本計画というのは、個々具体な事業をのせたわけではなくて、基本的な方向性をうたっているわけでありまして、基本的な方向性に基づいて3カ年実施計画の中で具体の事業を実施していくと、そういうような三本立て、基本構想、基本計画、そして実施計画という三本立てによって、具体の事業を当面3年以内にやる事業については実施計画に位置づけをして実施しているということでありまして、これも常にローリングをやっているわけでありますので、そこは常に住民の意見を、あるいは願いというものをお聞きしながら、3カ年実施計画に反映をして個々の事業を実施していると、そういう状況にありますので、全く私どもが町民の方々の意見、要望を聞かないで仕事を進めているということではないということは、認識をしていただきたいなというふうに思います。
再質問 19番 藤原孟
確かに3年置きのローリング、これは間違いなくやっていると思っております。ただ、やはり町民側から見ると評価が低いとか進んでいない、いわゆる評価の低いものというのはどうしても年数がたっていけば、解決の糸口も見出すことができなくて未解決課題として固定化されていくのではないか、そのことが私が一番心配しているわけです。その中で、具体的な一例として挙げますけれども、いわゆる幕別町道の舗装、いわゆる団地の生活道のこれに関しても、基本計画では舗装済みの路線と言いながらも、老朽化や改良後不足の道路が今後も維持補修と2次改良が必要であるということをうたってはいますが、決してそれに対してかなり進んでいるということにはなっていないのではないかなということが一番気になります。また、国道 38 号線におきましても、本当この課題は長い間バイパスをやるということ以外一歩も進んでいないではないですか。また、6次総合計画にものってくるのか、そんなことでは本当に第6期総合計画は、5期の積み残しをほとんどのっていくだけで、新しいものが出ないのではないかと、逆に予算的なことがありますので、そういう危惧もするわけです。ぜひ、次世代に対しての負の遺産とならないような施策をやはりやらなければならないと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
ご指摘にありました舗装の2次改築については、藤原議員のおっしゃるとおり平成 19 年から3%程度しか伸びていない、本当におっしゃるとおりでありまして、私どもも非常に進めたいのですが、なかなか進められない。なぜかというと、やはり財源の問題が一番であります。今、かつては補助金がありましたけれども、今は交付金の中で仕事をしなければならない、その交付金に限りがあるということがありまして、現状においては交付金事業は1本しかできない状況にあるということでありますので、まずはその財源をいかに確保するかということから、それができない状況がある中では絞らざるを得ない、重点化せざるを得ないというのが現状でありまして、市街地においてはそういった交付金を活用すること、そして農村部においては畑総事業であったり、農道事業というのが国の事業のメニューとしてあるわけなのでありますけれども、これもなかなか面のほうの仕事に重きがいきまして、なかなか線である道路の整備というのができない状況にあります。そういう限られた財源の中で、いかに重点的に本当に必要なところをやっていくかということで苦慮しているわけでありまして、当然、住民の方々も毎年のようにここ整備してくれ、砂利道を舗装してくれと、そのような要望をいただいておりますけれども、そこはやはり優先順位を定めながら計画的にやっていくしかないのかなというふうに思っております。ただ、2次改築のお話が今出ましたけれども、2次改築ともう一つ改良という問題も一つありまして、この改良も 19 年から比較しますと、2%程度しか伸びていない、改良のほうがむしろ伸びていない、そういった実態もあります。そういった中で、改良と2次改築、いわゆる舗装であるところの改築をどちらを優先するかということもあります。ですから、私どもは砂利道をまずは舗装していきたいという思いも強くありますので、そういった改良と舗装の事業の兼ね合いも含めまして、できる限り重点的に実施していきたい、計画的に実施していきたいというふうに考えております。それと、バイパスの話が出てたのでバイパスについても申し上げますけれども、これ確かに何十年来の課題でありまして、実は私就任して6月に、開建の担当次長との懇談もやったわけでありますけれども、そういう中でやはり今、国幹道、国土幹線道路であります道東道の整備を優先していると。今、今年度中には阿寒インターまでは開通する予定である。そのため、かなり車の動きというのはつかめるであろうと。したがって、今年度中にスマイルパークのところと、38 号と本通りとの交点のところの交通量調査を実施します。これによって、ある程度は見えてくるのではなかろうかと。見えてくるというのはバイパスの4車と現道の2車、プラス6車が必要なのかどうか、あるいはバイパスが必要なのか、現道整備を優先すべきなのかというところが、ある程度は見えてくるのではなかろうかと、そういう経過を持ってはいるのですが、しかし、いずれにしても釧路西インターまでしっかり開通しないと、本当の分析はできないと、そういう見解なものですから、当面は交通量調査を実施するものの、はっきり事業としてこういう方向でいくということは、まだ時間がかかるのかなという、そのようなお話をいただいているところでございます。
再質問 19番 藤原孟
国道のことですが、10 月 15 日に止若橋で追突事故がありました。あのとき、1時間程度の通行どめがかかったのだと思いますけれども、結局、東北海道のいわゆる幹線道路が1時間も通行どめになる、これはやはり経済損失というのは本当にはかり知れないものがあるのだと思います。ぜひ、国に対して、事故の事実をしっかりもって固定化する課題の一つを解決するように努力していくべきだと思っております。それでは、次の②の問題に入っていきたいと思います。人口減少対策に若手職員のプロジェクトチームがいろいろ報告を出したと聞いております。平成 26 年に全体会議が6回、またワーキンググループの会議が 26 回行われたと聞いておりますが、これは本当に鳴り物入りで新聞にも報道されておりました。期待は非常に私は大きく思っておりましたが、なかなか提案が事業化された、またその提案が知らされていないのではないかということ、それと、この提案をもって町民の同世代のまちづくりに向けて若い者同士、語る場をまず設けたらどうか、そのことをお伺いいたします。
答弁 町長 飯田晴義
若者のプロジェクトからの提案をいただきまして、実際、実施されているのが1項目で、今度の創生総合戦略の中で何項目か掲げることができるのかなというふうには思っていますけれども、一番やはり問題なのは、非常に長い時間をかけて集中的に一生懸命にやってもらったわけでありますので、それが常に今どういう状況にあるのか提案が、どういう課題があるからできないのかとか、ここ改善すればやれるのではないかといった、そういう担当課との意見交換というのが非常に私は大切なのかなと、そのことによって一つでもコミュニケーションを図る中で実現できれば、また組織全体として活力にも結びついていくのかなというふうにも思っているところでありますので、先ほどの答弁で申し上げましたように、初めてといったらよいのでしょうか、担当課とプロジェクトチームとの意見交換会を開く中で、一つでも実現に向けた取り組みを進めていきたいというふうに思っております。それと、町内の同世代の若手の方との交換会という点では、異業種交流若者の集いという既にできている組織がございます。ここにはどちらかというと農業青年であったり、商工会の青年部の方々を中心として集まりを年に数回開いているわけでありますけれども、そこにも積極的に職員が一町民として、あるいは幕別町で働く者として参加をする中で、意見交換ができればいいかなというふうに思っております。
再質問 19番 藤原孟
30 年後といえば、このいわゆる 20 代、30 代の方が、我が町の一番の主力の働き盛りといいますか、大切な人材となって育ってくれるのだと私は思っておりますが、やはり町民の求める価値観、そして激しく変化する時代に適応する、そのために職員の研修といいますか、そういうものが一番大事ではないかなと。いわゆる職員に対するその研修のかけ方、仕方、そういうものが今後あるのかないのか伺いたいと思います。
答弁 町長 飯田晴義
職員研修につきましては、適齢期といいますか、入って1年2年、あるいは5年とかという、あるいは係長に昇任してから、あるいは課長に昇任してからという、そういう適齢期といいますか、そういう適期、適宜といいますか、実施しているところでございます。これは委託研修もありますし、内部での研修もあります。これはもう計画的に実施しているところであります。そのほかに、やはり一番大事なのは日々の研修、どういった心構えで仕事に当たるかということなのだろうというふうに思います。そういった意味で日々の職場内研修というものを充実させていかなければならないなというふうに思っておりますし、何といっても職員として知識、技能を習得することはもちろん大切なことでありますけれども、それを上回るものとして私は前向きに物事に取り組む、常に問題意識を持って取り組むことなのだというふうに思っておりますので、そういった意識改革を日々の業務の中で進められれば非常によい仕事ができるのではないかなというふうに思っておりまして、そういう思いで私も職員にはお話をさせていただいているところであります。
再質問 19番 藤原孟
若手職員の教育、いわゆる町民の中にも本当に経験豊かな方もおります。また、役場の退職した OB の方にも、当時ライオンの役をやったり、それから野武士だという、そういう経験を持った職員もたくさんいるのだと思っております。そういう方々と講話をすると、それによってまた職員も一歩も二歩も進歩するのではないかという、そういうことを私は考えておりますが、ぜひ若手職員の育成に努めていただければと思っております。それでは、3番目の人口減少対策としての課題に入っていきたいと思います。人口減少対策の戦略には、いわゆる3本の矢があるのだと私は思っています。1本目の矢が少子化抑制戦略。いわゆるこれは自然減対策、そういったことをやることがメーンのことかなと思っています。2本目の矢が人口減少適応戦略。これは人口減少を現実に捉えて、地域に最適な町をつくらせると、今これが一番これから主流になっていくのかなとは思っています。3本目の矢として、定住人口獲得戦略。隣の市町村から人口を積極的に獲得し、いわゆる社会増対策というものだと思っております。これも呼びかけは非常に簡単であり難しいのだと思いますが、隣の自治体の住んでいる住民に、我が町幕別に移ってきませんかという呼びかけ、いわゆる自治体間人口獲得ゲームではないかなと思っております。それだけ、少子化で人の少ない人口をこれからとり合っていくのだという、そういう戦略を幕別町は持つのか、いわゆる2本目の矢の人口適応戦略でやるのか、抑制戦略でやるのか、その辺、町長の考え方というのは、現在のことよりも、もう少し将来の5年後ぐらいまでの間にどういう方向を持つのか、お聞きしたいと思います。
答弁 町長 飯田晴義
私としましては、欲張りなようですけども、藤原議員がおっしゃった1本目、2本目、3本目の矢、全て私は必要であろうというふうに思っています。一つには、出生率を上げるということがこれはやはり不可欠であろうと。ただ、これをいきなり人口比が 2.07 までいくなんてことは到底考えられない。今、本町の 1.46 を幾らかでも上げよう、そういう努力は必要なのだろうなと。そのためには、子育て支援あるいは教育費の軽減だったり、これから結婚し子どもを産み育てる方々にとって魅力ある町、魅力ある施策をすることが必要であろうというふうに思っております。それと人口減少適応、これも住んでみて住みやすさを周りの方から感じられればいいわけで、定住人口獲得ですか、これと似通っているかというふうに思いますけれども、つまり近隣町村から転入していただくということだと思います。これは、本当は国が言っている地方創生とはちょっと違うのでないかと私は思っていまして、これは言ってみれば 35 万人の十勝管内の人口、このパイを奪い合うだけで、これは本当に日本国のために必要なのかどうなのかという点では、私は非常に疑問ではあります。ただ、そうは言っても、やはり幾らかでも人口を維持したいという思いはありますので、そういう中で、この4月から先ほど若手の提案がありましたマイホーム応援事業、これを4月から町内全域に広げて実施しているわけでありまして、この実績を若干申し上げますと、11 月末現在 105 人ほど町外から転入してきていただいているということで、100 人からの人が転入していただくということは非常に効果があったのかなというふうに思っております。これに加えて、今後はどちらかというと黙っていても人口はある程度維持できる札内地区ではなくて、本町地区であったり、あるいは忠類地区に幾らかでも人口減少に歯どめをかけるような定住対策というものも考えていかなければならないというふうに思っておりまして、5年後を見たときにどう考えるかということについては、出生率を幾らかでも上げていくこととともに、管内からの転入をふやしていきたい、欲張りでありますけれども、そういう思いで5年後というよりはもっと先、10 年後20 年後を見据えた中でそういった施策をやっていく必要があるのかなというふうに思っております。
再質問 19番 藤原孟
何としても幕別町の人口を維持したいという町長の気持ちはわかりました。結局、我が幕別町のうたい文句というのは出てくるのだと思います。収入、雇用の安定、将来に不安がない町ですよ、そうやって言うのか、ワークバランスがとれている町ですよと、経済支援が十分にある町ですよ、子どもを育てるなら幕別町、そういううたいになっているのか。また、子どもが今以上にふえて、活気のある町なのだと、そういうことを言える、それから子どもを望む人数だけ産み育てる環境をつくるのだと、そういううたい文句もあります。それと、最後はやはり女性が出産や子育て、介護をする、そのとき仕事を辞めずに働き続ける環境をつくるのだと、そういう言い方、これもできますけれども、私で考えると、やはり夢のような少子化対策ではないかなと。いわゆる自治体間人口獲得ゲームに勝つためには、手段を選ばないといいながらも、やはり我が町では財政的なことが一番心配です。これでなおかつ続けられる町なのか、お伺いいたします。
答弁 町長 飯田晴義
総合戦略に盛り込む5カ年、少なくとも5カ年の戦略については、当然、財政計画も念頭に置きながら無理なく実施していくということを考えておりますし、また、私、公約に掲げました中学生までの医療費無料化ですとか、もろもろ公約を来年度予算に反映できるものはしたいというふうに思っておりますけれども、やはり財政計画、健全な財政運営ありきであることはこれ間違いない、そういった中でいかにこう重点化できるのか、何でもかんでも総花的にやることはこれ無理な話でありますので、そこをどういうふうに重点化していくかということを考えながらやっていきたい、計画的に事業を実施していきたいというふうに思っております。
再質問 19番 藤原孟
それでは、一番気になります雇用創出についてお伺いします。住民にしては、何で稼ぐ、そしてこれをどのように雇用を続けてくれるのか、これがやはり一番気になります。企業誘致なのか、または地場産業を育成するのか、あとは新規企業を起こすのか、ただこのことを考えても非常に厳しい選択だと私は思っております。それで、今この町でやれそうなことを1点だけちょっと提案までではないですが、考え方を一つ。それは、いわゆる地域総合商社をこの町で一つつくると。このために、まず自治体の役割というのがあると思います。これはこういう地域総合商社を育成、支援し、安定的に出荷できる体制の手助け、またやはり商談、それから交流窓口等の開設、販売改革の支援やさまざまな手続の代行の応援、それと一番肝心なのは、量は少なくても高品質でオーガニックな、いわゆる差別化の作物をつくるそういう推進、これが行政の役割で、それを行政としてまずやってもらえれば、地域総合商社というそのつくりも我が町ではやれるのではないかなと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
地域総合商社というのは聞きなれない言葉で、今ご説明のあった内容の仕事をやるところなのだなというふうなことは今認識いたしましたけれども、ただ、これをこの町、幕別町の中でそこまでノウハウを持って外に向かって販売していくことができるのかどうかなというのは、ちょっと今お聞きした中では、なかなか難しいのかなというふうに思いました。それとやはり例えば農協は生産者がつくったものをまとめて出荷をしていくということになっております。これは今は国内のみならず、海外にも目を向けて輸出をしていこうという時代に入ってきました。それで、我が町で何を外に向かって販売していくのかと考えたときに、現状はやはり1次産品、農産物なのかなというふうに思うわけで、これを付加価値を高めて加工して、そして輸出ができれば、これは最高なのではありますけれども、なかなかそこまでには第2次産業には育っていないということがあって、今すぐにこれが実現できるかというと、難しいなというのが感想ではありますけれども、この地域総合商社というのは、どういったところを担ってこの町の中で産業振興の役割を果たしてもらえるのかということは、少し検討しなければ、今この場では答えはちょっと難しいかなというふうに思っておりますので、今、農協が実際に輸出しいてる際に、そういった商社的な役割を担うところは介在しているのか、直接、販路を開拓して輸出しているのかということの研究も含めまして、地域総合商社については検討させていただきたいなというふうに思います。
再質問 19番 藤原孟
本当に地域総合商社、簡単ではありません。ただ、生産者であり、次の加工ぐらいまでは結構有力な農家の方は頑張っていると。やはり一番苦手なのは3次、いわゆる販売、そのことが一番苦手なものですから、いわゆるそこに力を入れていかなければ、またその道があれば、私たち農業者は頑張れるのだという声も聞いております。ぜひ、この地域総合商社、町長得意のスピードを持って検討していただきたい、そう思います。それでは、4番目のダウンサイジングの活用についてお伺いいたします。人口減少というのは、地域経済の縮小を当然伴っていると思っております。では、この人口減少が進んでいけば、我が町はどれだけ小さくなっていくのか、そこのところをやはり町民に示さなければ、いろんな前段であった施策を、何か夢のような、うちは小さくならないのだなという感覚にとらわれる、そこのところはやはり町長しっかりと、最悪のパターンとは言いませんけれども、それはまず町民に示すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
人口減少社会に、そういう時代に入りまして、今、総合戦略の人口推計においても、2060 年には1万 9,000 人台になっていくのではなかろうかと、そんな推計も今しているところでありますので、そのことは総合戦略として町民の方にしっかり示す必要がありましょうし、人口推移もこういうふうになっていくのだよ、それが今かなり 1.55 という数字見ていますので、希望値も含めて私は 1.55 だなというふうに思っていますので、1.55 で見ても 2060 年、45 年後には1万 9,300 から400 人くらいまでに減ってしまうのだということはしっかりとお示しをしなければならない。そうした上でこのまちづくりをどうしていくのかということは、町民の皆様とともに考えていく必要があるだろうというように思っています。ただ、難しいのはコンパクトにしていくことについては、何ら異論を挟む余地はないのですが、一番難しいのは、居住権との調整をどうしていくのかということなのだろうというふうに思います。俺は周りに人がいなくなってもここに住み続けたいという人が何人かいたら、もうそこは取り残すというか、そのまま中心部に移転するとかということにはなりませんので、やはり誘導するものとしては公共施設であったり、もし何か商業施設が再開発ビルみたいなものができるのであれば、それを核としてコンパクト化をしていくということは可能なのでしょうけれども、やはり都市計画上の逆線引きをするような形でのコンパクト化というのはなかなか難しい、そこが一番悩ましいなというように思っております。いずれにしても、将来の我が町の人口がこういうふうになっていくのだと、その結果かなり歯抜け状態になっていくのだということについては、しっかりお示しをしたいなというふうに思っております。
再質問 19番 藤原孟
人口減少を緩和するためには、応急処置的な対策、これは当然継続しながらいかなければならないと思います。私は、この後この問題、人口対策、いわゆるこの後何が起きるのだと、そのことをやはり一番必要ではないか、町民に知らせることが必要ではないかと思っております。そういう知らせる最大の役割を果たしているのが、町が出している広報だと思っております。この内容には多くの町からの行政のいろんなお知らせがたっぷりと満載されております。そして、選挙の改正で 18 歳、15 歳のそういう子どもたちにも幕別のことを知ってもらうために、我が町の広報が非常に大切なのだと思いますが、これ幕別町の議会だよりが表向きはこういう、かつそのとき一緒にくれました社協だよりもこういうカラー刷りで、我が町には広報まくべつ 11 月号、この黒いのは何だと町長お思いですか。子どもたちがこれをリンゴだと今識別できる、いわゆる子どもたちは文字から入る時代ではなくて、絵から色から入る時代です。このような色づきにせめてしてやらなければ、これは来た瞬間ゴミ箱へ行くのではないか。これだけ一生懸命町の広報としてつくって何万冊を配っているわけです。ぜひ、目に入るそういう仕掛けを、これはもう直ちにやらなければならないと私は思いますが、いかがでしょう。
答弁 町長 飯田晴義
たまたま、その 11 月号は白黒ということでありますけれども、年に2回ほど実はカラー表紙というのも出しております。なかなか広報を手にとって見てもらうというのは難しさがありますね。皆さんが 100%見てくれるならいいのですが、なかなかこう手にとって中身までじっくり読んでもらえない、そういう状況にありますことから、まずは手にとってもらう、手にとってパラパラでもいいから見てもらうということを、やっぱり我々としてはそういう仕掛けをしていく必要があるのだろうというふうに思いますので、今2回ということでありますけれども、これを 12 回となると当然お金もかかってまいりますけれども、それはいきなり 12 回になるのか、もう少しふやしていくのかってことについては、もう少し検討させていただきたいなというふうに思います。
再質問 19番 藤原孟
人口減少社会のこの課題を上手に解決する、それはやはり町長の強力なリーダーシップが必要なのだと私は思っております。幕別町では初めての戦後生まれの町長が誕生しました。まだ8カ月足らずの就任だと思いますが、この急激な社会情勢をどのような道しるべを持って引っ張っていくのか、これはやはり町長の決断力が一番必要なのだと思いますが、その決断力は幸いにして飯田町長は強いというより強烈に持っててる方だなと思っております。しかし、その町長の強さというものは、時にはやはり職員にとっては非常に負担というか、切れ味鋭くこれは切られたら町職員は大変なことになるわけですから、やはりこの切れ味鋭い、いわゆる大なたというものは、ぜひ懐なり、さやにおさめ、そして少し立ちどまりながらでも、町長、職員の行動、また情報収集力を高める、そして幕別町にやって欲しいと。そうしなければ、幕別町の庁舎の中は、みんなイエスマンになってしまうのではないかと、そういう心配もしている町民の方もおります。ぜひ、そういうことにならない町、まだまだ我が町は持続してこの町幕別という名を残したいと思っておりますので、最後に町長の考え方をお聞きしたいと思います。
答弁 町長 飯田晴義
まちづくりをする上では、これはやはり一つの基本的な方向を持ちながらも、私は柔軟に対応していくことが一番だろうというふうに思っております。そういう中で、いかに職員からの意見を受けとめて、それを参考にしながら、どういう道筋をつけていくのかということも、おっしゃるとおり大切なことだというふうに思っておりますので、しっかり職員の声も聞きながら方向性を見出してまいりたいというふうに思っております。