みんなの議会

幕別町議会 平成26年第2回定例会 2014年6月11日

幕別町においても、高齢者福祉のあり方

2014年6月11日、幕別町議会の一般質問で、谷口和弥議員が「幕別町においても、高齢者福祉のあり方」について質問し、町長 岡田和夫、保健課長 合田利信、民生部長 川瀬俊彦が答弁しました。

質問者
谷口和弥 議員
答弁者
町長 岡田和夫、保健課長 合田利信、民生部長 川瀬俊彦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 谷口和弥

通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。介護保険制度を住民本位のものに。「医療・介護総合法案」、以下「法案」とさせていただきます。「法案」が国会において審議され、来年度以降の介護保険制度は、かつてない大きな改正が行われようとしています。「法案」の中で、介護保険制度見直しの中身として具体的に上げられているのは、①市町村への丸投げによる要支援認定者の訪問介護・通所介護の保険給付外し、②一定以上の所得者の利用料の引き上げ、③特別養護老人ホーム入居を「要介護3」以上に限定し、「要介護2」以下を事実上、排除する、④利用者負担段階の「第1段階から第3段階」に該当する人への負担軽減制度である補足給付の見直し。この「法案」は、「介護の社会化」の理念を完全に放棄し、公的給付を削り込んで、介護の責任を家族や地域に押しつける、いわば「介護の自己責任化」というべき方向を徹底させていると言わざるを得ない内容となっています。幕別町においても、高齢者福祉のあり方や介護保険料などを決める「幕別町第6期高齢者福祉計画・介護事業計画」の策定がことし3月末に開催された幕別町介護保険運営等協議会に諮問されたところであります。今後、「高齢者生活アンケート」や「介護保険利用実態調査」「高齢社会に関する意識調査」「施設入居者の家族に対する実態調査」など、さまざまな調査結果を参考にしながら、「第7期計画」も見越した上で、「第6期計画」策定が進行していくことになります。つきましては、以下の点について伺います。一つ目、訪問介護と通所介護を、市町村が実施する総合事業に移管した場合についてであります。2017 年度末までに実施すると法案ではされているところでありますけれども、幕別町の実施予定時期は。現在と同じサービスを要支援者に継続ができるか。利用者のサービス選択が尊重されるか。利用者の負担はどうなるのか。要介護認定の申請権が侵害されないか。二つ目、特別養護老人ホームの待機状況について。全待機者数と「要介護2」以下の待機者数は。大規模特養1施設と小規模特養3施設が町内に設置されているが、今後の特養の施設増の計画を持つのか。3、利用料の引き上げ、補足給付の見直しが行われた場合、影響を受ける人数は。4、第6期の介護保険料の予想額は。5、「『法案』は廃案とするべき」との声を幕別町としても上げるべきと考えるがいかがか。以上であります。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

谷口議員のご質問にお答えいたします。「介護保険制度について」であります。介護保険制度は、これまで数度にわたる改正を行い、特に平成 18 年度の制度改正では、介護予防サービス、地域密着型サービス、地域包括支援センターなどが創設されるなど大きな改革が行われてきたところであります。現在、参議院本会議で審議されております「地域医療・介護総合確保推進法」では、団塊の世代が75 歳以上となる 2025 年に向け、地域包括ケアシステムを構築するとともに費用負担の公平化を図ることなどを基本的な柱といたしております。本町の第6期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の策定に当たりましては、本年3月 24 日、幕別町介護保険運営等協議会に対し諮問を行いましたが、現在は次期計画における介護サービスの基盤整備を初め、需要と供給の適正化、新たな施策の対応等を検討する上での基礎資料を得るために、要介護認定者、一般高齢者、第2号被保険者、介護サービス事業者などを対象とした各種実態調査を実施いたしているところであります。ご質問の1点目、「訪問介護と通所介護を総合事業に移管した場合について」であります。初めに、幕別町の実施予定時期についてであります。本町の要支援1と2の認定者数は、本年の3月末現在で全認定者 1,502 人の 28.6%に当たります 430人で、そのうち訪問介護の利用者数は 78 人、通所介護の利用者数は 143 人であります。今回の介護保険制度の改正案では、これまで個別給付として実施してきた訪問介護と通所介護について、全ての市町村が平成 29 年4月までに市町村による介護予防・日常生活支援総合事業に移行することとされております。介護予防給付や現時点における地域支援事業については、市町村において要支援者などに対する取り組みとして進めておりますが、本町におきましては要介護認定者のうち3割程度は要支援者であることに加え、介護予防給付費も年々増加する傾向にあり、介護予防の果たす役割は大きくなっている状況にあります。また、それを担う事業所も地域内にふえており、介護予防への大きな力となっているところであります。制度移行に関する具体的な事項の多くが、政令、省令、ガイドライン等に委任されておりますことから、本町といたしましては介護サービス利用者や介護サービスを提供する事業者の方々に混乱が生じないよう、事業の実施時期については慎重に検討してまいりたいと考えております。次に、現在と同じサービスが要支援者に継続できるかについてであります。新たな総合事業では、既存の訪問介護事業所及び通所介護事業所のほか、地域の実情に応じて、NPO、民間事業者、住民ボランティア、地域サロンなど多様な事業主体によるサービス提供が可能であるとされております。新たな総合事業を実施する場合には、利用者の状態像に応じたサービスを提供することが最も重要でありますことから、適切なケアマネジメントの提供に努めることを基本とし、NPO などの地域資源については地域間格差が生じないよう新たな担い手の育成、支援、サービスの質の確保が図れるよう検討を進めてまいります。次に、利用者のサービス選択が尊重されるかについてであります。利用者のサービス選択につきましては、利用者本人の意向を最大限尊重しつつ、利用者の状態像に応じた適切なケアマネジメントをすることが基本であると考えており、今後、新たな担い手による多様なサービスの提供を見据え、的確に対応できるケアマネジャーの資質の向上やケアマネジメント能力の向上、そして推進体制の強化に努めてまいりたいと考えております。次に、利用者の負担はどうなるのかについてであります。新たな総合事業では、事業費の単価はサービスの内容に応じて市町村による設定が可能であり、現行の訪問介護及び通所介護の単価以下で設定することとされております。また、利用料についても、地域の実情に応じて多様な主体によるサービスが提供されますことから、そのサービス内容に応じた利用料を市町村が設定できるものとされております。今後、国が定めるガイドラインにおいて事業実施の詳細が示される予定でありますので、その内容を十分に精査し、利用料の設定に当たっては、予防給付とのバランスを勘案するとともに、利用者の負担増の抑制に向けて努めてまいりたいと考えているところであります。次に、要介護認定の申請権が侵害されないかについてであります。町では、毎年、65 歳以上の方の日常生活の実態や生活支援ニーズなどを把握し、今後の介護保険事業やその他の高齢者福祉サービスの参考とするため、介護予防生活実態調査を実施いたしております。この調査の結果は、必要に応じて調査対象者に対し、介護予防事業や介護保険補完事業の利用を促すことを初め、要介護認定の申請に関する説明に利用するとともに、家族などから相談があった場合においても同様の対応をしているところであります。要介護認定の申請については、本人、家族の意向を最大限に尊重し、介護サービスを必要とされる場合において行うものであり、訪問調査による心身の状態確認と医師の意見書に基づき、最終的に介護認定審査会が要介護度の判断を行うものであります。その結果として、要支援と認定された方、または非該当と判断された方については、利用者本人の意向を尊重し、利用者の状態像に応じた適切なケアマネジメントに基づき、必要なサービスが利用できる体制づくりを進めるものであります。要介護認定の申請権が侵害されるものではないと認識いたしているところであります。ご質問の2点目、「特別養護老人ホームの待機状況について」であります。初めに、全待機者数と「要介護2」以下の待機者数について申し上げます。本町における本年3月末現在における特別養護老人ホームの全待機者数は 169 人となっており、そのうち要介護1の方が 29 人、要介護2の方が 48 人、合わせまして 77 人であり、全待機者数の 45.6%となっております。次に、今後の特養の施設増の計画を持つのかについてであります。本町における特別養護老人ホームの基盤整備につきましては、地域密着型特別養護老人ホームとして平成 23 年度に2施設・58 床が、平成 25 年度に1施設・29 床が新たに整備され、広域型の特別養護老人ホーム 91 床と合わせますと 178 床となっておりますが、そのうち町内の方の入所については 154人であります。特別養護老人ホームの全待機者 169 人のうち、特に入所の必要性が高いとされている要介護4と5の方は 66 人であり、そのうち入院や他の施設に入所されている 50 人の方を除きますと、16 人の方が在宅で入所を待機されている状況にあります。今後の施設整備計画については、このような状況を踏まえた上で、介護サービス参入意向調査や各種実態調査の結果を分析するとともに、広域型の特別養護老人ホームを運営しております法人の増床の意向や十勝管内の整備枠における圏域調整の動向などにも留意しながら、慎重に検討を進めてまいりたいと考えております。ご質問の3点目、「利用料の引き上げ等が行われた場合の影響を受ける人数について」であります。初めに、利用料の引き上げに伴う影響についてでありますが、今回の介護保険制度の改正案では、費用の重点化・効率化の観点から費用負担の見直しを行うこととされており、介護サービス利用者の合計所得金額が 160 万円以上、年金収入額で申し上げますと 280 万円以上の方につきましては、介護費用の負担が1割から2割とするものであります。本町においては、本年3月末現在の介護サービス利用者 1,254 人の所得状況では、6.4%に当たる80 人の方が利用料の引き上げの影響を受ける見込みであります。次に、補足給付の見直しに伴う影響についてでありますが、これは施設入所者に係る食費・居住費を軽減するために支給している補足給付に関して、対象者の要件の見直しを行うもので、一定額以上の預貯金を保有する場合や配偶者が住民税課税である場合は支給対象から除外するほか、遺族年金や障害年金など非課税年金とされていたものを収入として扱うという内容であります。本年3月末現在における補足給付の対象者数は 352 人でありますが、それぞれの方が保有する預貯金額や非課税年金等の状況を確認することができないことから、その影響を受ける人数については把握が困難となります。ご質問の4点目、「第6期の介護保険料の予想額について」であります。現在、第6期計画の策定に向け、基礎データを得るために各種実態調査を実施している段階であり、次期計画における在宅サービスや施設サービスの方向性、新たな介護予防・日常生活支援事業の内容、実施時期などが具体的に定まっていない状況であります。また、介護職員の処遇改善に係る介護報酬の改定の論議が開始されたばかりでありますことから、現時点においては、第6期の介護保険料の額を明確にお示しすることができないことをご理解いただきたいと思います。なお、今回の介護保険制度の改正案では、低所得者の保険料軽減の拡充として保険料の標準段階設定を6段階から9段階へ見直すとともに、市町村民税非課税世帯の第3段階までを対象として保険料軽減の強化を図る内容となっておりますことから、本町といたしましては、国の制度改正に合わせ、低所得者に対して十分に配慮した保険料段階と算定率を設定したいと考えているところであります。ご質問の5点目、「『法案は廃案にすべき』に対する町の考え方について」であります。本法案は本年5月 16 日に衆議院で可決され、現在は参議院で審議されている段階でありますが、6月中に成立する見通しとの報道もなされているところであります。本町といたしましては、国レベルでの審議を注視しながら、第6期介護保険事業計画の策定を進めてまいりたいと考えており、国に対しましては、介護保険制度が将来的にも安定的に継続し、住民の皆さんが安心・安全に日常生活を送ることができるように市町村に対する財政支援の強化などを図ることを、町村会等を通じて要望してまいりたいと考えております。以上で、谷口議員のご質問への答弁とさせていただきます。

再質問 10番 谷口和弥

それでは、再質問をさせていただきたいと思います。私は、昨年の9月の定例会において、ちょうどそのときには、社会保障改定にかかわるプログラム法案が閣議決定された時期、これを受けて介護保険制度についての一般質問をさせていただきました。そして、ことし3月の予算審査特別委員会においても、ちょうど医療・介護総合法案が国会に提案された、そういう時期を受けて、介護保険特別会計の中で質問させていただいたところであります。そのときのご答弁も引用しながら質問をさせていただきたいと思います。町民にとってどんな第6期、それから第7期になっていくのか、そういう視点で質問させていただきたいというふうに思います。最初に、ご答弁の中にもありますようにこの法案が現在、参議院で審議中である。そして、その審議も順調に進んでいるということではなくて、法案の趣旨説明の文書の中にほかのものが紛れ込んでしまうようなミスがあったり、それから昨日も参議院の厚労委員会の中で利用料の2割負担に対する論拠が数字が間違っていたということがあって、厚労大臣が説明を撤回するということなどあって、なかなか政府の思うとおりに進んでいないということがあります。これまでもずっと言ってまいりましたように、この法案が事業者や介護を受ける人、家族、事業者、自治体のどれにとっても決していい案ではない、受け入れがたいもの、廃案にすることが一番望ましいという立場が私の基本的な立場であります。それで、まず一番最初の質問は、幕別町の訪問介護と通所介護の総合事業に法案が通ったことを前提に、いつの予定でいるかということの質問をさせていただいたところであります。ご答弁では、事業の実施する時期については、慎重に検討していくということのご答弁をいただいたところでありますけれども、3月の予算審査の中では、この6期が終わった後、第7期からを考えるというふうにしているということのお話もありました。当然まだ決まっていない段階でありますから、自治体もさまざまな議論があるのだというふうには思いますけれども、そのこととのお話といえば、第6期の途中でもこういう総合支援事業に移管するという、そういう含みもあるということなのかどうなのか、お伺いししたいと思います。

答弁 保健課長 合田利信(保健課長は2017年3月まで)

現在の法律案の内容を確認いたしますと、新たな総合事業の施行日については、平成 27 年4月1日からとなっておりましで、市町村のほうで条例を定めることによって、平成29 年4月1日まで猶予できるという内容になっております。また、平成 29 年4月1日から全てが新たな総合事業に移行するのではなく、例えば平成 29 年4月1日の前日に要支援認定を受けた方につきましては、有効期間内においては既存の予防サービス給付を受けれるということになっておりますので、いずれにしましても今の法案の中身からいたしますと、第6期中、遅くても平成 29 年4月からスタートしなければならないのかと考えているところであります。以上です。

再質問 10番 谷口和弥

29 年4月1日からの実施については、例外もあるのだという事例はわかりましたけれども、要はつまりこの実施時期につきましては、まだまだこれからの議論の中で検討していくということの押さえでよろしいですか。29 年度4月1日からの実施という前回の答弁については、それも含めてあくまでも検討中ということの理解でよろしかったですか。

答弁 民生部長 川瀬俊彦(民生部長は2015年3月まで)

実施時期につきましては、これは事業者のほうの準備とかそういうこともありますので、これは次の計画、27、28、29、この3年度の中で十分協議をしながら、その時期を決めていきたい、そういう意図であります。

再質問 10番 谷口和弥

そういうことであれば、了解いたしました。まだ、全体像、ガイドラインも詳細がちゃんと示されないような状況であるということのご答弁もありました中で、今この時点でいつだなんていうことにはもちろんならないのだと、慎重な討議が必要なのだということを理解するところであります。そのように進めていただきたいというふうに思います。それで、やっぱりこの通所介護、訪問介護を受けている要支援者の方がどうなのかということについては、本当にさまざまな立場の方から心配な声が出されているところであります。それで、北海道社保協が、昨年の 11 月に介護保険制度のこの点にかかわる緊急のアンケートを実施しているところであります。先日このことが地元の新聞の中で紹介がされたところであります。アンケート調査、179 市町村のうち 50.8 パーセントである 91 市町村からの回答があったということでありました。幕別町は、このアンケートに対して回答を行っているのかどうなのか。そして、行っているとすればどんな回答だったのか。もし回答をしていないということであれば、この地域支援事業の置きかえが、各市町村で財政確保や施設マンパワーなどの整備が可能なのかというこの設問に対して、どのようなお答えになるのか、お尋ねしたいと思います。

答弁 保健課長 合田利信(保健課長は2017年3月まで)

昨年 11 月に北海道社会保障推進協議会がアンケートを全市町村に対して行っておりまして、当町におきましては、ここの質問についてなのですが、全予防給付の移行と、限られた予防給付ではなくて、全予防給付の移行ということの設問でありましたことから、本町といたしましては、全予防給付の移行については、受け皿の確保が難しいことから不可能であると回答しております。また、このアンケート結果、不可能と答えたところの多くは、やはりこの設問の内容、全予防給付の移行ということに関して応えていくことが不可能と答えたところが多かったのかと考えております。

再質問 10番 谷口和弥

わかりました。この時期は、まだ予防給付全体が外されるという、そういうまだ介護審査会の内容であったということの中で、そういう回答をしたということなわけですね。それでは、現在の予防給付が部分的になった通所介護、訪問介護の二つのサービスになった。これに置きかえてみれば、このことが可能というふうに判断されているのかどうなのか、この点お尋ねしたいと思います。

答弁 保健課長 合田利信(保健課長は2017年3月まで)

今、示されている法案の中身でいきますと、既存の介護予防の通所介護、または訪問介護がそのまま継続して利用できることとなっておりますので、このことから申し上げますと、移行については可能なのではないかと、現段階では考えているところであります。

再質問 10番 谷口和弥

可能という見通しであるということなわけですね。ここでは、本当に自治体のさまざまな施策が大いに試されるところだと思います。3年間の中で、しっかりとした準備を進めていくということが、法案が決まれば求められるのだと思います。しっかりやっていただきたいなというふうに思います。それで、質問の中の同じサービスが継続できるか、選択が尊重されるか、利用者の負担はどうなるかということに移りますけれども、訪問介護・通所介護を国のサービスから市町村に移して、民間やボランティアに担わせるという、そういう法案であります。今は、全国一律のサービス内容であるわけでありますけれども、市町村の事業となることで、財政力や担い手の有無によって負担やサービス内容に格差が生じるということが心配されています。症状に応じた支援を受けられないということが、かえって体調を崩して要介護度が上がるなどと、そして介護費用がかさむようになるのではないかという、そんな心配の声も上げられているところであります。まず、第7期からになるのか、第6期の途中になるのかは、まだわからないわけでありますけれども、その移行までは、現在と同じ予防給付を受けられるという仕組みになっているのかどうなのか、ちょっと確認したいと思うのですけれどもいかがでしょうか。

答弁 保健課長 合田利信(保健課長は2017年3月まで)

今、谷口議員がおっしゃいましたとおり新しい総合事業に移行するまでの間は、既存の介護予防の通所事業または訪問事業を利用できることになっております。

再質問 10番 谷口和弥

移行前は受けれるということですね。では、移行後なのですけれども、現在のガイドラインの示されている範疇の中でということになるのだと思いますけれども、人員基準や運営基準もなくて、事業予算は上限がつけられて、市町村は国からの給付費削減を義務づけられている、そういったふうに総合支援がなっているというふうに聞いています。そうしたらば、現在と同じ内容のサービスが移行後は受けられる、そういうことにはならないのではないかというふうに心配するのですけれども、その点ではどうでしょうか。

答弁 保健課長 合田利信(保健課長は2017年3月まで)

介護予防の通所介護と訪問介護だけに絞らせていただきますと、事業移行前から既にサービスを受けている方につきましては、その状態像を踏まえまして、ケアマネジメントで必要と認められれば、既存のサービスを相当のサービスが利用することが可能とされているところであります。以上です。

再質問 10番 谷口和弥

ということであれば、既に受けている人は、引き続き受けられる。新たに要支援と認定された人は、今の予防給付よりも後退したサービスになるというふうに考えてよろしいですか。

答弁 保健課長 合田利信(保健課長は2017年3月まで)

既に利用されている方については、明確にそのようなことが示されておりますし、ただ新たに要支援となった方についても、既存のサービスと相当するようなサービスを利用できるものと、私どもは考えているところであります。

再質問 10番 谷口和弥

同じように受けられるということを、もうちょっと確認したいのですけれども、結局、今ある訪問介護や通所介護の事業所を利用するサービスの中身も、それから利用料も制度が予防給付から総合事業に変わっても、同じ内容、同じ料金で受けられるというふうに聞いてよろしいのでしょうか。

答弁 保健課長 合田利信(保健課長は2017年3月まで)

まず、利用料金についてでありますが、こちらについては、まだまだこれから詰めていかなければならないということで、そのことについては答弁は差し控えさせていただきますが、まずサービスの利用につきましては、もちろん利用者本人の状態像を判断いたしまして、その方に合った適切なケアプラン、それに基づいた利用が必要と考えておりますので、その方が既存の訪問サービスや通所事業のサービスが十分必要であるとなれば、既存のサービスと相当のサービス利用が可能であると考えております。

再質問 10番 谷口和弥

わかりました。法案が通る前段階のお話としては、ここまでにしたいというふうに思います。それで、要介護認定の申請権が侵害されないかという点でありますけれども、この医療・介護総合法案の前提として、2012 年、13 年度に全国 13 市町村が予防サービスで、もとの生活に戻すということを掲げた上で、厚生労働省の介護予防モデル事業を実施されているところであります。その中で、私の持っている資料によれば、さまざまな問題点があるということが指摘されているのです。その一つに、要支援と認定されている方が訪問介護・通所介護を利用したいとしているのにもかかわらず、この 13 市町村のモデル事業をやっているところの地域包括支援センター職員が、介護保険サービスの訪問介護、ケアプランから外すことをいうと。そして、ボランティアによる家事支援に変更することを再三迫るなどというようなこともあるのだそうです。結局、医療・介護総合法案というのが 2025 年までに約 21 兆円になると予測される介護にかかわる費用を軽減すること、このことを第一に掲げる、そういう法案である。そういうことの中で、お金のかからないやり方にモデル事業をしている自治体の中には、そういった道を利用者に迫っていくというのがあったりということがありました。そういうことと、もう一つ、要支援、要介護の認定を受けた高齢者の方の4割が、1年後に要介護認定の更新認定を受けさせてもらえなかった。そして、結局、介護保険の制度を利用するのは要介護認定を受けることが大前提ですから、そこが一番最初のステップですから、その踏み台を外してしまって、そして介護給付を受けさせないということへの道筋をつくったということなどがあったようであります。この辺のことは、国からの指導のもとでやられていることだというふうに考えるわけですけれども、このことについて、ちゃんとはね返す、こういうことはちゃんと要介護認定の更新の申請を受け付ける、そういうことをやっていく必要があるのだと思うのですけれども、幕別町ではその点は、大丈夫なのかなと、そういうふうなことはしっかりやってもらえるかなという思いで、この質問を立てさせていただいたのですけれども、その辺はどうでしょうか。

答弁 保健課長 合田利信(保健課長は2017年3月まで)

これまでも要介護認定の申請につきましては、本人や家族の意向を最大限に尊重しまして、介護サービスが必要とされる場合においては、認定申請につなげているところであります。市町村事業による訪問介護や通所介護サービスを受けられること、要介護認定を受けたくても、今後、市町村事業によるサービスを受けられることになりますが、今後においても本人と家族の意向を尊重する姿勢につきましては全く変わるものではなく、窓口段階において、本人、家族の意向に反して認定申請を受けさせないといったことはないように努めるものであります。

再質問 10番 谷口和弥

わかりました。特別養護老人ホームについてであります。待機者数については、169 人ということの数字をいただいたところであります。今までこの質問をしたときにいただいたどの数字よりも大きい数字がここで出たのではないかなというふうに思います。内訳についてもご答弁がありました。要介護4と5の方の 66 人のうち、入院や他の施設に入所されている人が 50 人いると。在宅が 16 人である。国の施策は、第5期は特に有料介護付老人ホームやサービス付高齢者住宅、サ高住というふうに俗に言われるそういう施設が随分多くつくられたのだというふうに思います。そういうグループホーム、老健施設も含めて入所していながら、かつ特別養護老人ホームの入所を申し込むというケースは、これからもきっと大きく減るということはないのだというふうに思います。それは、やはり入所にかかわる費用が特別養護老人ホームと、ほかのものが大きく違ってくるからだというふうに思います。先日、幕別町からも私のところに入所している家族がいるということでアンケートをいただきました。その中の資料に、各入所施設区分、対象や月額費用の目安なども資料としてつけていただいているわけでありますけれども、やっぱりこれを見た多くの人は、料金を見て、特別養護老人ホームがやはり経済的に入所させやすいな、入所し続けやすいなというふうにやっぱり思うのだと思うのです。目安として、特別養護老人ホームが5万円から 15 万円で入れる。今、多いところの介護付有料老人ホームは 14 万円から 20 万円、グループホームは 10 万円から 18 万円というふうに出されている。サービス付高齢者住宅に至っては 12 万円から 20 万円、そのほかに敷金あり。そして、この秋に新たに 100床の特定施設もできますけれども、このサ高住に加えて、さらに1日当たり介護度によって幾らかということの介護保険にかかわる1割負担が乗っかっていくということになれば、それは本当に経済的に余裕がなければ入所するということにならない。特別養護老人ホームの待機の解消の手段になり切っていない、そういう経済的な、金銭的な違いがあるのだと思うのです。ご答弁にもあったように5期の中では小規模特養、29 床の特養が三つふえて、特養の入所する枠そのものは大きくなったわけでありますけれども、やはり今の観点からいうと、特別養護老人ホームをふやすこと、こうしたことが大変重要なのではないかと思うのですが、積極的に手挙げを求めるようなそういったことが必要なのだと思うのですけれども、いかがでしょうか。

答弁 民生部長 川瀬俊彦(民生部長は2015年3月まで)

特別養護老人ホームにつきましては、今おっしゃられたように地域密着型が3カ所、それと広域型が1カ所ということで、これは本町としましては、待機者解消ということも含めますと、やはり事業者が増床をするという考えがあるかどうか、それにつきましては、本町といたしましても十分に確認をさせていただて、そして事業者がもし取り組んでいただけるということでしたら、圏域の中での全体調整もありますので、その中で慎重に考えていきたいと、そのようには思っております。

再質問 10番 谷口和弥

慎重に考えていっていただけるということでありました。6月 30 日が第6期の地域密着型の介護事業者の参入の調査期限だったかというふうに思っていますけれども、その期限云々にかかわらず、求められる特養、169 人が待っている特養、積極的に進めていくべきということをお話しさせていただきたいというふうに思います。3番目の利用料の引き上げ、保険給付の見直しについてであります。影響を受ける方の人数については、ご答弁いただいたところであります。利用料の引き上げ、これも今、国会の審議の最も混乱しているところであります。2割負担についてでありますけれども、考え方だけお聞かせいただきたいと思います。従来どおり1割でやるべき、私はそのように考えているのですけれども、町のほうはどうでしょうか。2割について、積極的に政府の案に賛成するという立場ではないと思うのだけれども、そのことを確認させていただきたいです。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

私どもも消費税の増税等もあって、社会保障費が莫大にふえる中で、そういう税対策を含めて対応を進めるということでありますから、高齢者の皆さん、あるいはサービスを受ける皆さんが、いかに安い料金の中で、いいサービスを受けられる、そのことが一番福祉を向上していく上でも大切なことなのだろうというふうに思っております。当然、私どもこれからも利用者の負担が大きくならないように意を用いるとともに、国に対しても国の財源等を投入する中で、低く抑えていただくようなことにこれからも意を用いてまいりたい、そう思っております。

再質問 10番 谷口和弥

そのことにかかわっては、補足給付の見直しについても、もともとこれが平成 18年の改正の中で、そのときには、まだ入所者には食事代や部屋代、そういったホテルコストをとるということが行われていなかったのだけれども、そこでの改定でもって大きな自己負担がふえるというそういう改正の中で、軽減策として出されたのが補足給付であります。それを、またはしごを外してしまうような利用者さんの負担が多くなって安心して入所ができないというようなことにならないように、今の町長のご答弁にあったような立場で臨んでいただけたらなというふうに思います。そして、ご答弁にもあったように、貯金額が1人世帯であれば 1,000 万円以上とかという数字も出されたようでありますけれども、きっと調べようがない数字なのだと思うのです。そして、調べるとすれば、私のイメージとしては自己申請で、きっと事実にちょっとでも違うことがあると、お金になって徴収されるような、そんなことなども含めてあるのかなと、そういったこともあってはならないことなのだというふうに思いますので、補足給付についても自治体としては反対の立場でいってもらいたいと、そのように願っているところであります。第6期の介護保険料の予想額ということで、また質問させていただきましたけれども、このことについては、今、示せないということは了解いたしました。第6期においても、結局町が施設整備を進めれば進めるほど保険料が高くなるというこの介護保険の仕組みは変わらないわけであります。その中で、本当に保険料が余計に徴収されるようなことがないように、それから次のことにかかわってきますけれども、やっぱり国の負担がふえていくこと、このことが求められているのだと思うのです。それで、5番目のほうになりますけれども、法案は廃案とするべき、このことは再三申し上げているところでありますが、以前、昨年の9月の質問の中で、町長の個人的なプログラム法案にかかわる思いについては、ご答弁をいただいたところでありました。まだ十勝全体のとかという動きにもなっていないということもお聞きしたところでありますけれども、今やっぱりこういう審議が終盤を迎える、そういうところであります。私は、町として、十勝町村会として、この医療・介護総合法案の中では、住民の介護が守れない、そういった立場で意見を上げてもらいたいと、そのように思うのですけれども、町長の考えを改めてお尋ねしたいと思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

先般、北海道のいわゆる全道の町村会の大会がありました。その中で、各要望事項の取りまとめがなされました。当然のことながら、私どもが申し上げておりました介護保険制度についても、廃案というような言葉にはもちろんならないのですけれども、介護保険制度の充実についてというような中で、一つには介護サービスの基盤整備について、あるいは財政運営の充実について、さらには低所得者対策について、さらに介護サービスの充実について、こういったことを並べまして今後の北海道町村会の重点要望事項として、これから国なり、あるいは代議士に対して要請をしていこうということは、十勝を通じ、あるいは全道でまとまった経緯でありますので、私どもは町村会の一員として、それらに当たっていきたいというふうに思います。

再質問 10番 谷口和弥

わかりました。以上です。

出典:幕別町議会 平成26年第2回定例会 2014年6月11日 議事録 PDF(94ページ) 間違いを知らせる