幕別町議会 平成25年第2回定例会 2013年6月11日
通告のとおり2点について
2013年6月11日、幕別町議会の一般質問で、前川雅志議員が「通告のとおり2点について」質問し、町長 岡田和夫、総務課長 菅野勇次、総務部長 古川耕一が答弁しました。
- 質問者
- 前川雅志 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫、総務課長 菅野勇次、総務部長 古川耕一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 13番 前川雅志
通告のとおり2点についてお伺いいたします。初めに、電算システムと情報管理についてお伺いいたします。2000 年9月 21 日、当時の総理は、所信表明演説において「e-Japan 構想」を打ち出し、同年 11 月29 日に IT 基本法が成立しました。翌年には IT 戦略本部が内閣に設置され、「e-Japan 戦略」としてIT 国家戦略を策定しました。このようなことから北海道は、住民サービスの向上、行政の効率化と高度化、地域経済の活性化のため、2003 年、「北海道電子自治体プラットフォーム構想(HARP 構想)」を発表した。これに基づいた共同アウトソーシング方式による電子自治体の取り組みを進めてきました。2009 年には、十勝管内からも四つの自治体が参加して、国の実証実験「自治体クラウド開発実証事業」を実施し、HARP 構想のクラウド化を推進しています。幕別町も、町村合併時に本町地区、札内地区、忠類地区を光ケーブルで結び、行政の事務事業の効率化・高度化を図ってきました。また、戸籍の電子化をいち早く行い、税や使用料の支払いをコンビニ等で可能とする取り組みも他町村に先駆けて行っています。これらのことは、事務事業の効率化・高度化と同時に、住民サービスの向上と収納率向上につながり、高く評価するものであります。2年前に、自治体クラウド構想についての一般質問がありました。このときの質疑を聞いていてほとんど意味不明でしたが、電算システムや情報管理は日々進化しています。進化と同時に経費もかかります。少しでも工夫して余分な経費をかけないよう、私も当時の総理同様、イット改革程度の理解度でありますが、わからないなりに町の考えをお伺いいたします。①電子化のコスト、年間のハードやソフトウエア導入、更新や委託料、パソコンに係る経費全てをお伺いいたします。また、その経費の推移をお伺いいたします。紙媒体の資料等を保存する経費(コピー代、紙代、書類挟み代等)をお伺いいたします。②クラウド導入により期待できる効果は、機器及びソフトの共同利用に伴う低コスト化と外部利用による管理にかかわる人件費の抑制を挙げていますが、現状(2年前)のクラウドシステムでは経費は落ちないと答弁されています。あれから2年がたちました。システムやアプリケーションも進化していると思いますが、経費が抑制されるかどうかお伺いいたします。③クラウド導入で懸念されるものとして、クラウド提供側のサービス終了に対する対応、個人情報の保護に対する不安を挙げていました。これも2年たち、問題が解決されているのかお伺いいたします。④XP のサービス停止に伴う対応をお伺いいたします。学校教育施設や他の施設も、あわせてお伺いをいたしたいと思います。⑤ファイリングシステムについて、庁舎内で議論が行われているとお聞きします。電子化できる資料とできないものがあると思います。電子化できるものは全てデータ化し、持ち運ぶときはタブレットやデジタルペーパーなどを活用することで、業務の効率化と簡素化を図れると思います。所見をお伺いいたします。⑥役場に占める資料の面積(体積)、これがどの程度かわかりませんが、紙で保存する義務がないものを全てデータ化すると、新庁舎で必要とする床面積も大きく削減が可能ではないかと思います。所見をお伺いしたいと思います。それと同時に、そもそも必要なものとそうでないものとの整理ができているのか、あわせてお伺いをしたいと思います。次に、帯広厚生病院移転負担要請についてお伺いいたします。北海道厚生農業協同組合連合会は、帯広厚生病院の移転新築で、本体建設費の3割(約 63 億円)を十勝管内 19 市町村に負担要請しました。全体の建設費に対して3割の負担というのは驚きでした。昨年の予算審査特別委員会では、救命救急センターも同時に移転改築となった場合、新たな負担があるのかと思い、質問をさせていただきました。まさか全体の負担があるとは思っていませんでした。当時は詳細について決まっていませんでしたので、地方の声をしっかり届けていただき、すばらしい病院をつくり上げていただきたいというところで終わっていました。岡田町長も思うところがあると思いますので、以下、所見をお伺いいたします。①厚生病院、救命救急センター建設時は約 16%の負担でありました。今回はその約倍の3割となった根拠をお伺いいたします。②幕別町の負担額の予測と、国と道の負担をお伺いいたします。③特別交付税など財政支援はあるのか、お伺いいたします。④災害拠点病院として地域の高度医療を担ってきたことは理解しているが、民間企業がこれほど多額の負担を一方的に要請することに疑問を感じます。要請に対して今後どのような対応をされるのか、お伺いをいたします。以上です。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
前川議員のご質問にお答えいたします。初めに、「電算システムと情報管理について」であります。IT 革命は産業革命に匹敵する歴史的大転換を社会にもたらすとも言われておりますように、情報通信分野は、革新的な技術開発により急速な進化を遂げており、それに伴って新しいサービスが生み出されるなど、幅広い社会経済活動に大きな変化をもたらしております。政府においては、平成 22 年5月に内閣に設置された「高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT 戦略本部)」が、「新たな情報通信技術戦略」を公表し、国民本位の電子行政の実現を今後の IT戦略の一つの柱と定めたところであります。具体的には、平成 32 年までに国民が自宅やオフィス等の行政窓口以外の場所において、国民生活に密接に関係する主要な申請手続や証明書の入手を必要に応じ、週7日 24 時間、ワンストップで行えるようにしようとするものであります。情報通信技術の革新には目を見張るものがありますが、町といたしましても、これまで合併時に幕別と札内、忠類を光ケーブルでつなぐ地域イントラネット基盤整備事業を行い、庁内のグループウエアを導入し、職員の情報の共有化を図るとともに、住民の利便性向上のため、総合行政情報システムを初め図書館システム、コンビニ収納システムなど、電算システムの積極的な導入を進めてきたところであります。ご質問の1点目、「電子化のコスト等に係る経費及び推移について」であります。年間のハードウエアやソフトウエアの導入、更新、委託等に係る全ての経費につきましては、年度ごとに整備する事業費の大小により大きく金額は変動いたしておりますことから、平成 17 年、18 年の2カ年で3億 4,436 万円の事業費をかけ、本庁舎と札内、忠類地域の各施設をネットワークで結んだ地域イントラネット基盤施設整備事業の完了後の推移について申し上げます。平成 19 年度は後期高齢者医療関係費用 2,690 万円を含め総額で 9,670 万円、20 年度は戸籍電算化費用の 9,760 万円を含め1億 7,330 万円、21 年度は 8,540 万円、22 年度は 8,830 万円、23 年度は 8,320万円、24 年度は、前年に更新いたしました総合行政情報システムの年賦払い金 4,300 万円と光ケーブルの電柱等共架移設工事 1,090 万円、端末 125 台の更新 1,480 万円を含め1億 6,210 万円で推移いたしております。また、その他の経費につきましては、複写機借上料が、平成 22 年度は 820 万円、23 年度は 850 万円、24 年度は 920 万円で、それに伴うコピー用紙代が、22 年度は 260 万円、23 年度は 290 万円、24年度は 270 万円、またフラットファイルなどの消耗品費は年間約 50 万円の支出となっております。ご質問の2点目、「クラウドシステムによる経費抑制について」であります。近年、注目されている自治体クラウドとは、地方公共団体が情報システムを自庁舎で保有・管理することにかえて、外部のデータセンターにおいて、データセンターのサーバーによって住民情報などのデータを保有・管理し、通信回線を経由して利用できるようにする仕組みであります。特に、複数の地方公共団体が一体となって情報システムの共同化と集約化を進めることにより、いわゆる大きな「割り勘」の効果があるとして、国が実証実験を行うなど、近年、研究が進められているものであります。クラウドシステム導入による経費の抑制ということでありますが、平成 23 年度に住民情報などの総合行政情報システムを更新する際に、自庁設置型とクラウド型の費用比較を行ったところ、当時は、町独自の業務に合わせた標準仕様のカスタマイズ費用やデータ移行費用を含めますと、想定する使用期間6年間で、総費用が自庁設置型のほうが約 2,100 万円低額となると試算し、自庁設置型を選定いたしました。また、当時は、外部に情報を置くことに関してセキュリティー面での安全性の確保が確実と言える状況にはないこと、自治体クラウドの実効性等が検証されていないことなども自庁設置型を選定した理由でありました。昨年、時事通信社が 47 都道府県と 19 政令市を対象に、自治体クラウドの導入について行ったアンケート結果によりますと、業務の一部に「既に導入している」のは東京、京都、鹿児島など 28 都府県、「導入に向け実証実験などを実施している」のは静岡県、「導入に向け検討している」が愛知など5県で、北海道、大阪、長野など 13 道府県は「検討はしているが、方向性は決まっていない」と回答されております。政令市では、札幌、仙台など 11 市が「既に導入している」との結果でありますが、導入理由としては「コストの削減」と「災害時の業務の継続性」を挙げた回答が多く、逆に課題としては「情報漏えいへの不安」が挙げられております。また、道内における自治体クラウドの導入状況といたしましては、室蘭市、登別市など4団体で構成する「西いぶり広域連合」と、北海道電子自治体プラットフォーム構想に基づく株式会社 HARP によるクラウドの運用をしている深川市、留萌市、弟子屈町と平成 25 年に運用を予定している豊頃町、新冠町の5団体であります。自治体クラウドを推進している総務省の資料によりますと、30%から 40%の割り勘効果による負担軽減が図られると見込まれており、次期システムの更新に向けては、国の実証実験の結果や先進自治体の例などを調査研究してまいりたいと考えております。ご質問の3点目、「クラウド提供側のサービス終了に対する対応、個人情報の保護に対する不安問題の解決について」であります。クラウド事業者が何らかの事情によりサービスを終了した場合の対応につきましては、クラウド側のデータをいかにスムーズに新事業者に引き継ぎ、事業を継続するかが課題となるものでありますが、今後、クラウドシステムが普及し、移行データの標準化が進み、取り込みツールが開発されますと、データ移行も簡易に行えるようになり、課題は解決の方向に向かうものと考えております。また、個人情報保護に対する不安につきましては、通信回線を利用しデータを外部に委ねることになりますので、サイバー攻撃などによる不正アクセスへの不安や、クラウド事業者による情報漏えいの不安などが考えられるところであります。しかしながら、不正アクセスに対しては、ファイアウオールの設置、ウイルス対策、データの暗号化など適切な対応により、また情報漏えい防止対策としては、厳格な基準に基づき適切なクラウド事業者を選定することにより、これらの問題を解決していくことが可能になると考えられております。なお、ネットワーク障害時の対策やカスタマイズ性など、クラウド化における諸課題につきましても、国は、平成 21 年、22 年の2年間で「自治体クラウド開発実証実験」を行い、その後も自治体クラウドの導入に対しての支援、研究を行っているところであり、課題解決に向けての調査研究はさらに進むものと考えておりますので、それらの成果にも注視してまいりたいと考えております。ご質問の4点目、「XP のサービス停止に伴う対応について」であります。パソコンの OS、いわゆる基本ソフトである日本マイクロソフト株式会社が販売しているウィンドウズ XP は、2001 年 11 月に発売され、広く普及した基本ソフトでありますが、サポート期間を来年4月9日に終了するとされております。サポート期間の終了後においては、その後に発見されたプログラムの新たな欠陥やウイルスの脅威に対して、それらを解決する更新プログラムが提供されないことから、そうした状況が発生した場合には、アプリケーションの脆弱性やふぐあいに起因するリスクを抱え込んだままパソコンを使い続けなければならないことになります。現在、町で管理しているパソコンは、役場庁舎 189 台、保健福祉センター44 台、札内支所 23 台、忠類総合支所 37 台、教育委員会 19 台、小・中学校のパソコン教室 380 台、教職員等用 251 台など、合計 1,042 台でありますが、既に対応済みのパソコンは 364 台で、残りの 678 台が XP 搭載のパソコンという状況であります。678 台のうち、平成 23 年度以降に購入したパソコン 411 台については、購入時、ウィンドウズ7がインストールされていたものでありますが、町の財務会計システムがウィンドウズ7に対応していないことから、ウィンドウズ XP にダウングレードして使用してきましたが、今年度末に予定しております財務会計システムの更新に合わせ、ウィンドウズ7にアップグレードして対応する計画でおります。結果としては、ウィンドウズ7への移行が必要なパソコンは、役場庁舎 112 台、保健福祉センター18 台、札内支所8台、忠類総合支所8台、教育委員会 15 台、小・中学校のパソコン教室 54 台など、合計 267 台でありますが、平成 21 年、22 年に購入した機種 129 台については、ウィンドウズ7の OSを購入しインストールすることにより対応し、それ以前の 138 台については、パソコン本体の更新を計画しており、移行経費の総額は約 3,840 万円と見込んでいるところであります。なお、平成 25 年度末に、財務会計システムを初め電子決裁システム、起債管理システムをウィンドウズ7に対応した新しいシステムへ更新する予定でありますことから、新システムの移行後の平成 26年4月までに、これらの移行作業を完了させることができるよう計画いたしております。ご質問の5点目、「ファイリングシステム及び資料の電子データ化とタブレット等の活用について」であります。初めに、ファイリングシステムについてでありますが、ファイリングシステムとは、公文書を管理する上での手法の一つで、紙媒体による文書そのものを効果的に利用できるように体系的に整理・保管し、さらには保存または廃棄するに至る一連のシステムであります。現状の役場の業務を考えた場合、電子化が進んでも紙による文書がなくなることは困難でありますことから、ファイリングシステムを導入することにより、事務スペースの確保や執務環境の改善、文書の検索効率の向上が図られるものであります。ファイリングシステムの導入に当たっては、導入経費として、コンサルタントへの委託料や対応するキャビネットなどの備品購入費、文書保存に用いるフォルダなどの消耗品費などに、ある程度の負担が生じますが、管内の他町でも導入実績があり、文書管理に関する効果的な手法であると考えております。次に、資料の電子データ化とタブレット等の活用についてでありますが、ご質問にありますように、資料の電子化については、できるものと難しいものがあると考えております。しかしながら、例えば会議等の場合、電子化することによりタブレットを使用することができることから、紙を使用する必要がなくなり、さらに無線 LAN を整備することにより他の資料の検索も可能になるなど、より効率化が図られるものと考えております。また、デジタルペーパーについても、A4 サイズの端末が近いうちに商品化されるとお聞きしており、いずれにいたしましても、どちらも業務の効率化や簡素化を図る上で有効なツールであると考えているところでありますが、財政的な課題や都道府県レベルにおいても、静岡県がタブレットの試験的配備を開始したばかりであるなど、今後の研究課題であると考えております。ご質問の6点目、「資料のデータ化による新庁舎面積の削減と文書整理について」であります。役場内にある資料、文書については、情報化社会の到来に加え、権限移譲など事務量の増加により増加の一途をたどっており、現状のままの文書量で、現在計画されている新庁舎に移行することは困難であると考えております。そうしたことから、先般、保存文書の削減を図るべく、全庁一斉に文書整理・廃棄に取り組んだところであります。その結果、推定ではありますが、10%から 15%程度の文書量の削減がなされたものと考えており、ある程度文書の整理も進んだところでありますが、新庁舎への移行に際しては、さらなる削減が必要であると考えております。ご質問の保存文書の電子データ化は、技術的には可能であると思われますが、図面、写真などの附属書類の取り扱い、契約書類や各種申請に係る証明書類の原本性の確保など、さまざまな課題もあるところであり、それらの解決方法や費用対効果の研究、検証には相当な時間を要するものと考えております。そうしたことから、保存文書の電子データ化による新庁舎床面積の削減につきましては、可能性としては理解するところでありますが、現状の役場の業務等を考慮した場合、難しい面があるものと考えております。したがいまして、実効性が高く、他自治体の導入実績もあるファイリングシステムの導入について、引き続き検討をいたしてまいりたいと考えております。次に、「帯広厚生病院移転負担要請について」であります。帯広厚生病院は、北海道医療計画にも位置づけられている地域の基幹病院として、さまざまなニーズに応える医療を提供し、地域住民、市町村、北海道及び国から一定の評価を受け、厚生労働省が定める指定病院や認定施設として地域医療の根幹を担われております。さて、既に新聞等で報道がされているところでありますが、本年5月 13 日に開催されました市町村長会議におきまして、北海道厚生連から、帯広厚生病院の移転新築整備計画案についての説明と建設費に対する支援要請のお話がありました。整備計画案によりますと、移転場所は帯広競馬場の南側で、総事業費は約 278 億円、病床数は 728床、診療科は 21 科とし、十勝の医療圏での地域完結型医療の継続と高度専門医療の提供、災害時の医療機能の維持により、安心で安全な病院を目指すことなどが新病院整備の基本方針に掲げられ、管内市町村に対して建築費の 30%、約 63 億円の支援の要請があったところであります。なお、今後のスケジュールにつきましては、平成 27 年7月に着工し、平成 30 年4月に新施設での業務開始を目指すとのことであります。ご質問の1点目、「建設費の負担根拠について」であります。北海道厚生連が管内市町村に対して建設費に対する支援要請をされたことにつきましては、帯広厚生病院が果たす地域医療への貢献度に鑑み、今回の移転新築整備計画に対する地元市町村の理解と協力を求めるものであるというふうに理解をいたしているところであります。また、金額につきましては、総事業費 278 億円のうち病院建築費が 218 億円であり、その金額から現在地の建物の解体経費約8億円を除いた 210 億円の3割分として約 63 億円の支援要請があったものであり、3割についての明確な根拠は示されておりません。ご質問の2点目、「幕別町の負担額の予測と国、道の負担について」であります。現時点におきましては、管内市町村に 63 億円の支援要請があったという段階であり、幕別町の負担額及び国や道の負担につきましては、全く未定であり、予測できない状況にありますことをご理解いただきたいと思います。ご質問の3点目、「特別交付税等の財政支援について」でありますが、公的病院等への市町村の助成に対する財政支援につきましては、救命救急センターなどへの運営費助成に対する特別交付税による措置があり、本町におきましても、救命救急センターに対する約 50 万円の助成を行っており、その全額を特別交付税で措置されているところであります。しかしながら、建設費に対する助成については対象外であることを、十勝総合振興局にも確認いたしているところであります。ご質問の4点目、「負担要請に対する対応について」であります。管内市町村に対して北海道厚生連から要請された 63 億円の支援につきましては、厳しい財政状況が続く地方財政にとりましては大きな負担額であると認識いたしているところであります。しかしながら、帯広厚生病院は、今後とも引き続き十勝の地域医療において果たす役割が甚大で、地域住民に安心で安全な日常生活を保障していくためには欠くことのできない病院であるということも考慮しなければならないものと考えております。したがいまして、今後、事業費を含めた整備計画案の内容や国、道からの補助金などにも留意をしながら、町村会、帯広市並びに関係機関と連携を密に図りながら、協議を進めてまいりたいと考えております。以上で、前川議員のご質問への答弁とさせていただきます。
質問 13番 前川雅志
初めに、電算システムについてお伺いをしたいと思います。毎年 8,000 万円以上、多いときには1億数千万円かかる電算システムのコストでありますが、これをいかに少なく、そして効果的に効率的にしていくか、こういったことが求められているのだと思います。そういったことにつきましては、先ほどの岡田町長の答弁でもありましたように、少しずつではありますが、庁舎内で努力をしている、こういったことには理解をするところであります。しかしながら、もう少し前に一歩進んだこういった議論ができないかと思いまして、再度お伺いをしたいと思いますが、クラウドの導入については、町長は2年前に、内部でさらに勉強、研究を重ねながら、今後、方向性を見出していくために努力していきたいと思うと答弁をされました。まだ方向性は見出していないのかなと先ほどの答弁で感じたわけではありますが、ただクラウドについての利点については、先ほど町長のほうから幾つかお話がありました。さらに、XP の更新にかかわる経費も3,000 万円を超えてくると。こういったことも、ほかのシステムの変更も今後もしかしたらあるかもしれない、そういったことを考えれば、クラウドシステムによればそういったシステムの変更に係る費用はかからないと。利用料だけ払って利用できると、そういった大きな利点もあると思います。さらに、前回はセキュリティーの問題を随分お話をされていましたが、そういった問題についても解決の方向が何となく出そうだ、それとサービス事業者の急な撤退、これに対してもシステムが構築されていくと何とかなるのだろうと、こういったお話でありました。ということであれば、現在、利点があると思われる幾つかの事業について、全部をクラウドの導入ということではなくて、ここがすごく利があるなということについて、クラウドの一部導入、こういったことを検討されてみてはいかがと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
答弁でも申し上げましたように、クラウドの移行については、いろんな障害が徐々に解決されてきている状況にありますので、お話ありましたように、移行も含めながら十分内部で検討を進めていきたいというふうに思っております。
質問 13番 前川雅志
ファイリングシステムの導入ということで、町長からお話がありました。このファイリングシステムを導入ということで、どのような効果が期待されているのか、その資料が何となくわかりやすくなるだとか、要る要らないとか、そういう区別ができるだとか、そういったことは何となく先ほどのお答えでわかるのですが、例えば資料の量が半分になるとか、そういった効果があるのかどうか、お伺いをしたいと思います。
答弁 総務課長 菅野勇次(総務課長は2014年3月まで)
ファイリングシステムの導入の効果でありますけれども、まず、ファイリングシステムを入れますと、紙媒体で保存しております保存文書が、これは導入した各市町村によって異なるとは思いますけれども、2割から3割程度に削減されるという効果がまず一つございます。それとあわせまして、文書の検索効率が向上されると。文書を探す時間が短縮されるということになります。それと、担当者以外でも検索できると。文書を取り出すことができるというような効果があります。さらに、今言いましたように、文書量が減ることによりまして、執務環境が改善される、あるいは事務スペースの確保がなされるという効果がございます。
質問 13番 前川雅志
ファイル、こういったこういう厚い、よく職員の皆さんが資料を運ぶときに持って歩いているファイルなのですが、役場庁舎の説明会などもたくさんの職員が同じものをみんな持っていると。これは僕、本当にすごく無駄なのではないかなと思うのです。一つあれば十分なものを、みんなが同じものを 10 人も 20 人も持っていると。こういったものはデータ化してタブレットで持ち運べば、お金もかからないというふうに思っております。そこでお伺いしたいのですけれども、5階の議会事務局だけちょっと数えてみたのです、そのファイルの数。議会事務局だけで大体 100 冊ぐらいありました。庁舎内全体で資料を保存する棚も含めて必要な床面積、これがもしわかればお聞かせいただきたいということと、また、今、保存されている紙の資料で、紙で残さなければいけないという義務があるものというものは一体どのぐらいあるのか、お伺いしたいと思います。
答弁 総務課長 菅野勇次(総務課長は2014年3月まで)
まず、資料の面積ということでございますけれども、まず初めに面積を出す際に、今の保存している文書、ファイルメーターというファイルの背表紙をずっとはかる手法がございまして、それで今現状でファイルメーターをはかりましたところ、概数にはなりますけれども、21万 8,000 センチメートル程度になります。メートルに直しますと 2,180 メートルぐらいになります。これに、そのファイルの奥行き、24 センチほどになりますけれども、これを掛けますと約 520 平方メートルぐらいになろうかと思います。面積といたしましては、概数ではありますが、それぐらいになろうかと思います。これが2段になればその半分になりますので、260 平米ぐらいになろうかなというふうに思います。あと、文書で保存しなければならない、紙媒体で保存しなければならないものということなのですけれども、現状の役場業務を考えた場合に、紙媒体というのはなくならないということで先ほど町長のほうからもお答えをさせていただいたところなのですけれども、一つには図面、写真などの附属書類の関係、それから契約書類ですとか許認可にかかわる証明書類、これらは原本性を問われますので、例えば会計検査などの対応につきましても、原本性を問われるということがございますので、原本、紙を保存する必要性があるかというふうに思います。あともう一点、さらに今、決裁文書、決裁自体が電子決裁になっておりません。予算の執行にかかわる伝票の関係だけは電子決裁になっているのですけれども、それ以外のものにつきましては電子決裁になってございませんので、そういったものが紙で保存するものということになります。ただ、それらのものがどれぐらいになるかというのは、我々も現段階ではちょっと把握していないものですから、今ちょうど今現状で保存している文書が実際にどれぐらいの量になるのかというのを、庁舎内で調査をかけているところでございます。
質問 13番 前川雅志
これちょっと大きくしてくればよかったのですけれども、すごく小さくてわかりにくいかもしれませんが、1階で写真を撮ってきました。ファイルがずらっと並んでいまして、このファイルを果たして保存する義務があるかどうかということではわからないのですけれども、こういったものを全てデジタル化することができれば、少なくてもこういった棚を置く面積は全て要らなくなると。それと、先ほどもお話ししましたが、同じ資料を何十部もつくる必要がないと。そういったことで、今回もタブレットなどの導入を検討してみてはいかがかということでお話をさせていただきました。町長は財源の問題をお話しされておりましたが、一番最初にお聞きしたコピー代、紙代、紙挟み代、これ毎年 1,100 万円を超えるぐらいかかっております。これは、そういう皆さんの手持ち資料をつくるために 1,000 万円以上の費用がかかっていると。これを半分データ化しましょうかといったら、単純に半分になるかどうかわかりませんけれども、半分になると。半分になれば、500 万円か 600 万円でタブレットを何個買えますかという話だと思います。その財源がないということではなくて、やはりこれから事務事業をどういうふうに効率化していくか、そういうことによって住民サービスがどのように向上されていくか、こういったことを再度検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 総務部長 古川耕一(総務部長は2013年6月まで)
タブレットの利用ということなのですけれども、今、先ほど総務課長も申し上げましたように、全て紙がなくなるというのは非常に考えづらいということで、今、公的証明力というところでいきますと、これから今後保存していくときには、やはり紙媒体で法的根拠を持つ原本性が求められるということから、この間ちょっとそういう専門の方ともお話をさせていただいたのですが、国においても非常に最初、電子データでやりとりはしていくのですけれども、最終的に保存は、国あたりでも 97%は紙でやはり保存しなければならない。電子データでも残っているのが約3%程度しか、やはり電子データができるものがないというような考え方が国においてもあるようでございました。私どものほうでも、今、確かに電子データの中においては、収納システムだとか固定資産だとか、いろんなものが電子データ化されて保存はされていくのですけれども、最後に記憶媒体が、保存の仕方にもよるのでしょうけれども、数年から 10 年程度ぐらいしか記憶媒体というのは耐用年数が保証されないということもあって、これを将来的にわたって永久保存していくというのはかなり難しいだろうということもあって、やはり最後には紙媒体で保存していかなければならないということがあるのだろうと思います。そして、今のタブレットの関係でいきますと、会議等については確かに有効なものであるというのは私ども認識をしておりますし、国内においても幾つかそういう事例もありますので、そういう勉強はもちろんしていかなければならないと思うのですけれども、保存と実際にそのタブレットを使用していくというものとやはり分けて私ども考えながら、そういう勉強をさせていただきたいというように考えています。
質問 13番 前川雅志
データに残すことも、今、部長がおっしゃるとおりだと思いますが、紙媒体も水害や火事など、万能、いつまでも残るものでもないので、そういったことも考えながら、また今後、検討していただきたいと思うのですが、やはりこれからこの役場を背負っていく若い職員、20 代、30代、こういった方々、特に IT 関係が得意な職員でもう一度こういった検討をしていただきたいということを最後に求めて、次の厚生病院にいきたいと思います。厚生病院についての質問は、町長にこのような質問をして申しわけないなと思うのですが、どこにも聞くところがありませんので、町長に伺いながら、町村会など出席することもあるかと思いますので、そういった中で議論を重ねていっていただきたいと思います。特別交付税は対象外というお答えでした。そういうことを考えると、どのぐらいの負担かということは試算もされていないということでありますが、救命救急センターのときの負担割合は、帯広市が7割で他の町村で3割負担ということの負担割合でありました。それと同じでいけば、幕別町は2億円か3億円かなと何となく推測をされると。単純に人口割なんかをされた場合には、4億円か5億円か、そういった負担になってくるのかなと、何となく想像をされるものであります。そこで、お伺いしたいのは、昨年の予算委員会で、私は帯広厚生病院のことについて質問をさせていただきました。そこで町長は「当然、町村会の中で十分検討させていただき、意見を出しながら対応してまいりたい」ということをお答えいただいたのですが、昨年の春、厚生連が移転を決定された後、町村会でどのような議論があったのか、お伺いしたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
先ほども申し上げましたように、5月の市を含めた市町村長会議の席上で、奥野厚生連の会長が来て、初めてお話をされた。ですから、正式に文書をもって町村会あるいは帯広市に何ぼの負担をお願いしたいというところまではまだ来ていない。したがいまして、町村会でも表立った議案としての論議、審議というのは今のところはされておりません。これから厚生連から正式な文書をいただき、そして当然のことながら、先ほどのご質問にありましたように、3割の根拠は何なのか、あるいは全体の財政計画はどうなのか、そういったことを含めながら審議に入っていくのだろうと思いますけれども、前回の救命救急センターのときには、一部、委員会的なものを、たしか町村会の中の文教民生委員会で審議をして、そこのトップが厚生病院と交渉に当たったという経緯があります。さらに、その何年か前には、帯広協会病院の建設に対しましても、町村会に要望があって、それに負担金を払っております。その中でも、わずか 10%足らずだった、7.8%ぐらいでしたでしょうか、協会病院に対する負担金。これも、いわゆる帯広市が何割を持つかによって、当然、町村の負担が変わってくるということですから、話はその辺から入っていくのかなというふうに思います。さらに、町村負担が何ぼと決まったら、均等割が何ぼだと。交付税で言う基準財政需要額割が何ぼか、これも前回の救命センターも基準財政需要額割が5割、人口割 35、均等割 15。ところが、協会病院へいくと、基準財政需要額が 35 で、利用割が 35 で、均等割が 30、こういうようないろんなあれがありますので、これからの論議の中でどういうふうになっていくか。もう一つ、名前を挙げては失礼なのですけれども、陸別町が救急なんかはみんな北見のほうへ行かれておりますので、この分は最初から考慮して、ある程度下げると。その分を町村会、残りで負担すると。そういったいろんなことがこれから論議されていくと思いますけれども、確かにこういう時代の中で大きな金を、財政負担をするというのは、どこの町村にとっても厳しい問題だろうというふうに思っております。これは特に病院を自分の町で持っているところなんかは非常に大変だ。広尾にしても大樹にしても、大樹なんか特に今 17 億円かけて新しい病院を建設しているところですから、それによその病院にもまた出すのかというような思いがあったり、いろいろ大変な事情はそれぞれ抱えているというふうに思いますけれども、十分町村会の協議の場でまたお話をさせていただきたいというふうに思います。
質問 13番 前川雅志
町長がお答えできるかどうかわからないのですが、大きな疑問が二つあります。一つは、今もお話ありました救命救急センター、これ十数年前ですよね、建てたの。これがまた移転改築するとは、驚くような話なのですね。これはそもそも厚生病院の事業計画がどんなことになっているのかというのをわかる中でお伺いしたいということと、この帯広厚生病院、すごく人気の高い病院ですね。腕がいいのか、お世話になっていますが、そういったわけで、どう考えても赤字なわけはないのだろうなと思います。これがこれだけの負担要請をしてくるということは、帯広厚生病院の経営状況はどういうことになっているのかなとすごく疑問を感じます。この二つについて、わかればお伺いをしたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
救命救急センターは、平成 12 年ですか、私が町長になった次の年です、12 年に完成して、さっき言ったように、町村会の中で負担割合を決めて出した。もちろん当時は新たな移転新築ということはなかったのだろうと思いますけれども、それから比べて 30 年のオープンにしたとしても、18 年ぐらいの経過だということであります。これがいいか悪いかはなかなか我々にはちょっと判断できませんけれども、そういったことで今回、移転新築をされる。しかも、経費の負担が、先ほども言いましたように、町村に求めることがどうなのかということは確かにあるのだろうと思いますけれども、帯広市の厚生病院の財政、中身まではわかりませんけれども、恐らく毎年 10 億円、11 億円、12 億円ぐらいの黒字が出ているのでないかというような話も伺っております。ただ、これ何百億円の世界ですから、10 億円、20 億円、10 年積んでも 100 億円しかならないわけですから、その辺はいろいろ事情もあるのかもしれませんけれども、ただ、我々としては、もちろん民間の病院が建設するわけですから、町村ができる負担というのも、それなりの応分なものでなければならないのだろうと。ただやみくもに言われたことに全部応えられるかどうかということは、先ほども言いましたように、十分中身をこれから詰めていかなければならないのだろうというふうに思っております。
質問 13番 前川雅志
民間企業が補助金をもらうときには、補助事業のルールにのっとりながら、なかなか難しい申請をクリアしながら請求をしていくということでありますが、今回の請求はかなり一方的な、それ以上は言いませんが、疑問を感じる要請ということになっています。ほかの議員の皆さんがどういうふうに思うかわかりませんが、議会の中でもそういう話があったということは、やはりこの町村会の中でもお伝えをいただきたいものだと思います。それと、十勝町村会ということ、くくりの中で言えば、帯広病院一つのことだけではなくて、十勝全体の医師不足も含めて医療圏をどうしていくのだと。その中の中核として厚生病院があるのだと。こういった議論を積み重ねていただきたいというふうに思います。先ほども町長は、町民の皆さんがご理解できるようにというお話もありましたので、今後とも慎重に、これいつぐらいに正式になってくるかわかりませんが、慎重に町村会、帯広市、そういったところと、あと厚生連と協議を重ねていっていただくことを要望ではなく期待して、質問を終わらせていただきたいと思います。