幕別町議会 平成24年第1回定例会 2012年3月12日
平成23年度の「全国学力・学習状況調査」の成果と課題について
2012年3月12日、幕別町議会の一般質問で、小島智恵議員が「平成23年度の「全国学力・学習状況調査」の成果と課題について」質問し、教育長 金子隆司、教育部長 佐藤昌親が答弁しました。
- 質問者
- 小島智恵 議員
- 答弁者
- 教育長 金子隆司、教育部長 佐藤昌親
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 小島智恵
通告に従いまして、2点質問させていただきます。1点目、平成 23 年度の「全国学力・学習状況調査」の成果と課題について。この学力・学習状況調査は、学力低下に歯止めをかけようと、平成 19 年度に復活し5年目を迎えている。平成 23 年度の全国学力・学習状況調査は、前年度に引き続き、抽出調査及び希望利用方式で、4月 19 日に一斉実施するとしていた。しかし、3月 11 日、東日本大震災を受けて、文科省は、被災地、岩手、宮城、福島などへの配慮もあって、実施の延期と抽出方式を見送ることを決定した。したがって、全国平均や都道府県別の成績も集計しないことになった。一方、北海道は、札幌市を除く 178 市町村、5 万 9,233 名の児童生徒、小学6年生、中学3年生が希望利用方式で参加した。9月 27 日に実施しております。2月 16 日、お隣の帯広市は、全道の平均正答率と比較した結果を公表した。それによると、市内中学校は、全科目で全道平均を上回り、小学校も3科目が上回ったことを明らかにしている。この調査の可否はともあれ、学力の一部分とはいえ、教育委員会や各学校は、結果を活用した教育政策や基礎学力の向上に一層の努力が求められている。以下、4点についてお伺いする。①本町の児童生徒の学力は、全道平均値に比べて、どのような傾向にあると分析しているか。②結果の考察から「学力向上」に向けた課題と、その解決のための教育施策や支援を町教委として、どのように考えているのか。③過去の成果と課題を受けて、教育現場では、児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に、どのように生かしているか。④児童生徒の学力向上には、教師の指導力の向上が避けて通れないものと考える。どのような取り組みがなされているか。2点目ですが、武道必修に伴う条件整備について。平成 24 年度から中学校において、新学習指導要領が全面実施される。その新学習指導要領の保健体育の分野では、これまで選択であった「武道」、柔道、剣道、相撲と「ダンス」が男女とも必修となった。改訂学習指導要領では、「基礎的・基本的な知識、技能をすべての子供たちにひとしく習得させること」と、教育基本法の精神を生かした「伝統と文化」が強調されたことは、周知のとおりである。こうした考え方から保健体育科では、我が国固有の運動文化である武道指導の充実が図られることとなった。新学習指導要領の完全実施を目前にして、各学校で必修の「武道」「ダンス」を安全かつ円滑に実施できるよう指導者、施設、用具の観点から町教委の手厚い支援が必要とされている。以下、3点について、お伺いをする。①町内各学校の武道種目の選択状況と選択理由について。②武道の中でも柔道については、過去に事故が相次いで発生したこともあって、安全面を危惧する声も聞かれる。そうした観点から指導者不足、大学では武道の専攻が尐ないこともあり、それと安全面の確保について、どのように取り組まれているか。③用具、柔道着、柔道畳、剣道防具、竹刀等、武道場などの条件整備は、どのようになっているか。以上、お伺いいたします。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
最初に私ごとでありますが、現在、歯を治療中でありまして、発音などが聞きづらい面があろうかと思います。お許しをいただきたいと思います。それでは、小島議員のご質問にお答えをいたします。初めに、「平成 23 年度『全国学力・学習状況調査』の成果と課題について」であります。全国学力・学習状況調査につきましては、「義務教育の機会均等とその水準の維持向上」を実現する方策の一つとして平成 19 年度から実施され、平成 22 年度からは過去3回の悉皆調査から、全国の3割程度の学校を抽出する調査と学校設置者の希望により調査を利用できる希望利用方式に切りかえられて実施されてきたところであります。平成 23 年度につきましては、ご質問にもありましたが、東日本大震災の影響により、北海道における調査となり、本町でも小学校第6学年と中学校第3学年の全児童生徒が参加したところであります。ご質問の1点目、「本町の児童生徒の学力は全道平均値に比べてどのような傾向にあると分析しているか」についてであります。学力調査につきましては、調査対象の科目は国語と算数・数学でありまして、それぞれ、主として「知識に関する問題」でありますAと「活用に関する問題」であるBに区分された問題で調査が行われました。本町の調査結果についてでありますが、国語については、A・Bともに、小・中学校において、全道の平均正答率を上回った結果となっております。小学校算数については、算数Aが全道の平均をやや下回りましたが、算数Bは全道を上回った結果となっています。また、中学校数学については、数学A・Bともに全道平均を上回った結果となっております。特に、中学校の国語Aと数学A・Bは全道の平均階層よりも上の階層に位置している結果となっているところであります。ご質問の2点目、「結果の考察から『学力向上』に向けた課題と、その解決のための教育施策や支援を町教委としてどのように考えているかについて」であります。調査結果から、「子供の基礎学力の不足が懸念され、特に国語力の低下が他の教科にも影響を与えていること」「子供たちが自分の意思で学習する家庭学習等の習慣が身についていないこと」「子供たちの学習の必要性についての意識が薄れていること」などが課題として見られると考えております。これら課題への対忚といたしまして、一つには、学校における指導内容の重点化や繰り返しの指導を行うことにより、「基礎的・基本的な学習内容の定着を図ること」が必要であります。また、放課後学習のサポートや長期休業中の学習支援などを通して「学習意欲の向上を図ること」、さらには、家庭学習意欲の高揚や家庭教育の大切さなどの啓発を図り、「学習の習慣化や基本的な生活習慣の定着と徹底」を進めていくことが必要と考えているところであります。このため、教育委員会としては、教育課程や学習指導など専門的事項の指導を担当する「学校教育推進員」や、適切な教育的支援を行うため各学校の実情に忚じて「特別支援教育支援員」を配置しているところであります。また、ティーム・ティーチングや尐人数指導など指導方法工夫改善のため教員の加配や退職教員など外部人材の活用を北海道教育委員会に要望し、配置されているところでもあります。ご質問の3点目、「過去の成果と課題を受けて、教育現場では児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等にどのように生かしているかについて」であります。各学校においては、教科ごとの「調査結果」と「学力の傾向と課題」「指導のポイント」を取りまとめ、職員会議や校内研修の場において共通理解を図りながら指導方法の工夫など具体的な改善策等について取り組みを進めているところであります。各学校において内容は異なりますが、取り組みの具体例として申し上げますと、放課後学習サポートの充実、反復学習の実施、朝学習や朝読書の充実、家庭学習の習慣化、チャレンジ施設の活用、長期休業中の学力向上教室の開設など、状況に忚じて、各学校が改善に取り組んでいるところであります。次に、ご質問の4点目、「児童生徒の学力向上には、教師の指導力の向上が避けて通れないものと考える。どのような取り組みがなされているかについて」であります。平成 23 年度道民意識調査結果が先般公表されましたが、その中で、「子供たちの学力を向上させるために、道や市町村で進める必要がある取り組み」として「わかりやすく勉強を教えることができるすぐれた指導力を持つ教員の確保」と考えている方が 68.4%と高い割合を示しておりました。学力向上への取り組みは、学校、教師、家庭、地域がそれぞれの役割を十分果たしていくことが必要であり、とりわけ教師の指導力が大きなウエートを占めることは、この調査結果からも明らかになっているところであります。このため、十勝教育研修センター主催の研修講座や教師塾を初め、十勝教育局が推進する研修会への参加促進、学校内研修の奨励と支援、公開研究会の開催、初任者研修の地域研修における町教委による研修の実施などを進めているところであります。次に、「武道必修に伴う条件整備について」であります。中学校における武道必修化については、生徒の礼を重んじる態度をはぐくみ、体力を向上させることを目的に新学習指導要領に盛り込まれ、本年4月から中学1、2年生の体育の授業で実施されることとなっております。柔道、剣道、相撲などのいずれかを学ぶか、種目の選択は各学校に任されており、道内では、約 64%の中学校で柔道を選択するとの調査結果となっております。初めに、町内各学校の武道種目の選択状況と選択理由についてでありますが、本町の中学校5校におきましては、柔道を選択したのが4校、剣道を選択したのが1校であります。柔道を選択した理由としては、「近くに武道場があるなど施設・設備の面から取り組みが容易なため」「指導ができる」などが上げられております。剣道の選択については、「近くに柔道場がない」「剣道の方がけがが尐ない」などとなっております。次に、「指導者不足と安全面の確保についてどのように取り組まれているかについて」であります。ご質問にもありましたように、中学校の体育における武道の必修化に伴い、「柔道事故」の発生を懸念する声も上がっており、十分な安全確保が求められているところであります。中学校の部活動における死亡事故を調べたある統計によりますと、生徒 10 万人当たりで換算した死亡者数は、1位が柔道で 2.376 人、2位がバスケットボールの 0.371 人、3位がサッカーの 0.275 人となっており、柔道の死亡率が極めて高くなっております。一方で、「柔道の事故は主に部活動中であり、普通の授業ではほとんどない」との意見もあり、必要以上に柔道を危険視する考え方に疑問を投げかけている声もあります。いずれにいたしましても、柔道に限らず、指導者の確保など条件整備をしっかりと進め、十分な安全対策を講じることが大切なことと考えております。本町におきましては、武道の指導に当たるのは、基本的に保健体育の教諭であり、既に道教委による講習会や説明会、十勝研修センターの講座などを受講し、安全な実技指導の確保に努めているところであります。実際の指導に当たって、各中学校では、練習場の安全の確認、生徒の健康状態の把握、受け身の指導の徹底、絞めわざ・関節わざなどの禁止、複数の教師での指導などに留意をしながら安全面の確保を図っているところであります。また、外部講師として各学校において活用することができるよう教育委員会で柔道6段の資格を持つ人材をトレーニング補助員として確保しているところであります。なお、文部科学省においても、近々に柔道の安全な指導方法を示した教員用の手引きを作成することとなっており、これらについても、十分に活用をしてくことで安全面の確保に努めてまいります。次に、「用具、武道場などの条件整備はどのようになっているかについて」であります。柔道につきましては、各学校1、2学年の生徒数の柔道着の上着と帯を教育委員会で購入し、各学校に配備しており、剣道につきましては忠類中学校のみになりますが、防具一式を6組と竹刀 21 本を教育委員会で購入し配備いたしております。実際の授業時数につきましては、各学校によって異なりますが、年間で6時間から 12 時間の指導が予定されておりまして、このうち、柔道では、学校によっては総時数の3割からすべての時数を町の武道場を活用することとなっているところであります。なお、体育館において指導する場合は、運動用マット等を使用し、指導内容も柔道着の着方、礼法、寝わざなどを主とし、一方、町の武道場では受け身や立ちわざの指導を主とすることとなっております。以上で、小島議員のご質問の関係の答弁とさせていただきます。
質問 5番 小島智恵
まず、申し上げたいことなのですけれども、1点目の学力調査についてですが、先日報道された大学生数学基本調査の中では、4人に1人が平均の意味を正しく理解されていないということがわかりました。いわゆるこの世代は、ゆとり世代と言われている学生ではあるのですけれども、やはり手を抜くとこのような結果となり、学力低下にすぐつながっていくということで、本町では、小学算数Aについてはやや下回りましたけれども、それ以外は上回っている状況ではありますが、この結果の現状に安住せず、教育委員や現場の先生には、今後とも気を引き締めて取り組んでいただきたいと思っております。それで、せっかくこの学力・学習状況調査を本町では実施されているということで、やはりこの調査結果をもとに、なるべく現場で生かせる形で活用していただきたいなとは思っております。特に、公教育の現場では、最低限身につけなければならない基礎学力の定着を図ることが大事だと考えているわけですが、特に教科の中では、基礎や土台をしっかりしておかないと、先に進むのが難しくなってくるという算数・数学、それについてつまずいてしまう子供が多いと思うわけなのですけれども、北広島市の事例を見ますと、小学校では、習熟度別授業というものを導入しておりまして、効果が出ているというふうにお聞きしております。その手法なのですけれども、基礎を中心にやるグループと忚用をやるグループに分けて、どのグループに入るかは、先生ではなく、子供たちの判断で選ばせるというものなのですけれども、本町では、このような習熟度別授業のような手法を取り入れる試みについては、どのようにお考えなのか、お伺いいたします。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
今、ご案内のありました習熟度別の学習につきましては、道教委からの加配を受けている関係もございまして、実際に実施しようとする場合のいろいろメリット、デメリットがありますけれども、一つには配置をされてもなかなか実施できないというようなことがあります。それは、どういうことかといいますと、教室に空き教室がないというような場合があるからであります。実施している学校もございますが、それは例えば1年生、1組、2組とありますと。同じ算数をその時間帯にやりましょう。その場合には、子供たちの選択によって、A、Bクラスに分かれるというようなことをやっている学校もございます。北広島市の例が挙げられましたけれども、できれば習熟度別の学習を算数・数学なんかは、特にそういう傾向が強いので、これからもそのような方向の中で進めていきたいというふうに思っております。
質問 5番 小島智恵
わかりました。ご答弁の中に、放課後や長期休業を利用してサポートしているということがありましたけれども、この答弁を見ますと、個々の理解度をきちんと把握して、理解できているところ、できていないところ、間違っているところについては、きちんとフォローされて、わからないまま授業が進むということがないように配慮されているというふうに理解はしたのですけれども、実際結果として、小学数学Aのほうが全道平均をやや下回っていることで、ちょっと結果が伴わないかなというふうに感じてはいるのですけれども、これについてはどうお思いでしょうか。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
今、学力調査における小学校の算数などのご意見がありましたけれども、それぞれに忚じた個別の指導については、これ基本的には授業時間の中で見ており、そして先生がその判断をしながら、その子に合った宿題といいますか、そういうものを用意している。それでわからないという子供もいらっしゃいますから、それは放課後の残っている先生方、これは学校全体で共通的な認識を持っておりますので、その先生にお聞きをするという場面、あるいは夏休み、冬休みを活用した退職教員の行っております「学び隊」というようなものを活用されて、その差が縮まるような制度、仕組みについては、確立されているというふうには思いますが、それは子供たちがそれぞれ持つ向上心、そういった中での活用の仕方にあろうかなというふうに思います。数学・算数の基礎的な部分が低いということでありますけれども、私どもとしては、ずっと低いわけではなくて、その年度によっては、平均点をかなり上回るというようなこともあります。基本的には、その点数そのものに一喜一憂することにはなりませんけれども、全体的には、今申し上げたような方向の中で、それぞれが活用していけば、それぞれの学力も上がってくるのではないかというふうに思っているところであります。
質問 5番 小島智恵
今後とも、そのフォロー体制については、十分取り組んでいっていただきたいと思います。また、次の学年に進級する場合に、担任がかわるということももちろんあるのですけれども、そういったときに、特に基礎学力の低いところについては、きちんとチェックして、次の担任へ引き継ぐ体制、そういったきめ細やかな引き継ぎも必要だと思うのですけれども、それについてはどうお思いでしょうか。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
基本的には、それぞれの点数が引き継がれていくことになるわけですから、どういう程度であるのかという点については、専門家の先生方からすれば、おおよそ見当がつくということでありまして、中学になりますと、それぞれ専科の先生になりますから、小学校で行われていたときよりは、むしろ内容が難しくなるというようなことも、そういうことも先生方は意識をしながら個々に忚じた指導をしていると。ただ、個々に忚じた指導を 40 名からの子供たちに同じ時間の中でというのは、非常に難しい話もありますので、先ほど申し上げました特別支援教育支援員などの活用も促しながら見取っていくということが大事であろうというふうに思っております。
質問 5番 小島智恵
わかりました。次に、小学校の英語については、去年から必修化として完全実施をされているかと思うのですけれども、その対忚が、やはり今まで小学校では英語を教える機会もなく、教員も戸惑うところもあったと思うのですけれども、そういったところで、各町村で対忚がまちまちで格差もあるというふうに聞いているわけなのですが、中には民間の英語教室の先生を招いて、教員も一緒にそこに入って、質の底上げを図っている自治体もあると聞いております。本町では、その小学校の英語の必修化に対して、どのように対忚しておられるのか、お伺いします。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
英語につきましては、小学校5、6年生の必修化になったということでありまして、試行期間、移行期間の2年間につきましては、幕別町は業者の委託ということではなくて、英語指導助手というものを配置した経過があります。今年で2年になりまして終了いたしますが、この指導助手が各学校を回りまして、5、6年生を主として、先生方とともに授業に携わってきたという経過があります。その中で、どう教えていくのか、教育課程をどういうふうに持っていったらいいのかについても、指導助手の仕事として与えた経過がありまして、それが先般まとまりました。かなり分厚いものであります。授業で使うべくいろんな資料も含めて、このぐらいの厚い資料を残していただきました。今後は、指導助手はつきませんので、今現在、幕別町に2人おります国際交流員、この方を尐し時間的に小学校にも配分するなどして、バランスをとっていきたい、そんなふうに考えているところであります。
質問 5番 小島智恵
国語についてですけれども、答弁の中には朝読書をやっているというふうにございましたが、やはり最近はゲームやテレビなど視覚的な部分の影響を受けることが多く、読書離れの傾向になりがちだとは思うのですけれども、朝読書を初め、また新聞を読んでもらう、そういった取り組み、語彙力、読解力をつけるための取り組み、そういった新聞を活用するなどの取り組みについては、取り組まれているのか、お伺いいたします。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
分析結果からも明らかになっておりますが、国語力、いわゆる語彙力だとか読解力が不足するがために他教科にも影響するような状況が幕別町においては、見受けられるところであります。そこで、朝読書を実施している学校もございますし、今年度から地方財政措置の中で、新聞1紙を図書館に設置するなどの財政措置がとられたところであります。幕別町におきましては、大半が何らかの新聞をとっておりまして、子供新聞も含めてでありますけれども、それらを職員室内で活用した後に、図書館に持っていって、そういった環境を整えるというようなことについての方向性も出ております。いずれにしても、読書をする時間がテレビだとかゲームだとかの影響を受けまして、非常に減っているというのは、全国的な傾向でありますが、小さな子供さんにとっては、一番大事なことでありますので、これについては、引き続き朝読書あるいは家庭の協力も得ながら促してまいりたいというふうに思っているところであります。
質問 5番 小島智恵
それで、読むことが定着しましたら、今度は書くことや表現することも大事だとは思うのですけれども、感想文を書いたり、発表会を行ったり、そういったことは行われているのか、お伺いします。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
書くことあるいは表現する力については、これは求められているところであります。当然として、教科の国語の中で、相手が考えているのはどういうことなのか、あるいは主語と述語の関係はどうなっているのか、それらを具現化する感想文、作文、いろいろありますけれども、必要に忚じて学校内で取り入れられているというふうに理解をいたしております。
質問 5番 小島智恵
次に、学校図書についてですが、よろしいでしょうか。
質問 5番 小島智恵
4点目の教師の指導力の向上に関してですけれども、十勝教育研究センターでは、教科の力をつけるための研修会が行われておりますけれども、授業の充実、教師の資質向上という意味では、研修は大事だと思うのですけれども、その講座の受講率はどのようになっているのか、お伺いします。
答弁 教育部長 佐藤昌親(教育部長は2012年12月まで)
十勝教育研修センターの研修講座についてのご質問であります。平成 23 年度につきましてでございますが、これまで 38 の講座が開講、開設されておりまして、680 人の定員におきまして、679 人とほぼ 100%の受講という状況にあります。なお、このうち幕別町におかれましては、受講している先生方というのは 50 人ということでございまして、十勝管内の帯広市を含めて、上位から言いますと、4番目に位置するというような状況にございます。以上でございます。
質問 5番 小島智恵
それで、指導力の向上ということですけれども、私の経験では、中学時代に塾に通ったことはあるのですけれども、広い範囲、分厚い教科書の中からポイントをわかりやすく解説してくれて、勉強がはかどり、知識面では非常に役立ったこともあるのですけれども、わかりやすいという面で、現場の先生もそのような塾の先生から手法等を学んだりする試みも必要だと思うのですけれども、それについてはどうお思いでしょうか。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
塾の経験を生かしながら、そのようにわかりやすかったという教科については、お聞きするところでもありますけれども、先生方が塾の先生に教わるなんていうことはないにしましても、授業の中で、公教育の中で一番大事なことは何かということになると、やはり子供たちは基本的に向上心を持っておりますので、それをどう促していくか、これが原点になければならないと思います。塾も同じであります。行きたくないのに行きなさいと言われて行く子供さんもいらっしゃるのだろうというふうに思いますが、それでは身につかないわけであります。したがいまして、塾の経験を通してのお話がありましたけれども、それは塾に行ってやってみようと、そういう気持ちがあったからではないかというふうに察するところもあります。いずれにしても公教育の中では、授業全般に通して、40 名からのお子さんに対して学習の向上心というものを促していくという教育、そういうことが現場においては必要になってくるのだろうというふうに思います。
質問 5番 小島智恵
ご答弁の中に、家庭学習の習慣化というものが大事であるということがございましたが、具体的にどのように指導がなされているのか、お伺いいたします。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
家庭学習の習慣化につきましては、PTAなどが主体としまして研究が行われているというようなこともありますし、当然として学校だよりにも学力・学習状況調査における学習状況の把握などを通して、学校だよりに載せる、それからPTAの学級懇とか、いろいろございますね。そういう場面を活用しながら家庭学習の重要性、大事さというものをお伝えしているというところであります。
質問 5番 小島智恵
家庭学習についてですけれども、最近は経済不況や家庭環境の変化もありまして、例えば親が働きに出ていて、ゆっくり勉強を見てくれなかったり、年収 200 万円以下の低所得者層がふえて、塾に通わすことができなかったり、勉強をする机や部屋がなかったりと、なかなか家庭の環境も整えられていない状況ではあると思うのですけれども、家庭との連携はきちんと図られているのか、それについてお伺いします。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
同じことの繰り返しになるかもしれませんが、家庭学習の大切さについては、そのとおりだというふうに思いますし、経済不況等、200 万円以下の所得階層が多くあって、塾にも行けないと。これは塾に行く行かないは、その子その子の持ち味だというふうに思います。行きたいのだけれども出せないというようなことはないとは言えません。言えませんが、学力、力というものは、塾に行ったから行かないからといったことで評価をすべきではないというふうに思います。したがいまして、点数がいいとか悪いとかということで一喜一憂をすることなくというのを、私ども常日ごろ申し上げているところでありますので、その辺をご理解いただければというふうに思います。
質問 5番 小島智恵
わかりました。いろいろと通告外についても質問をしてしまったのですけれども、特に知・徳・体でいうと、知の部分について、今回は強調してお聞きしたところなのですけれども、知だけではなく、やはり徳と体、心と体も鍛えていかないと、学力向上は図れないというふうに私は思っております。そして、知の部分というのは、基礎学力の部分であり、生きる力でもあると思っております。子供たちが社会に出て就職したときに、恥ずかしい思いや困難な思いをしないように、学校教育の現場では基礎学力の定着を図っていただきたいと思います。最近、実際に起こっていることなのですけれども、就職してから領収書に簡単な字が書けない、掛け算ができないため大量の箱を数えることができない、さまざまな資格試験が通らないなど、基礎学力の低下によって、実際にこのように社会に出たときに大変な思いをしている方もいらっしゃいます。ですから、子供たちの可能性を狭めたり、会社にいられないようなことがないように、基礎学力の定着を図っていかなければならないと思います。また、教育委員会や現場の先生方もそういったことを踏まえて、子供の将来がかかっているこの教育を、今、担っているのだということをしっかりと自覚していただきたいと思います。また、低所得者層がふえているということを申し上げましたが、やはり収入が尐ないと月謝が払えず、塾に通えない子供たちがふえてきているのではないかと思っております。塾に通っている子は、学力がついて行きたい高校に行け、その一方塾に通えない子は学力が低迷し、行きたい高校にも行けない、そのような経済格差が教育格差を生む状況では困るわけであります。理想としては、塾に通わなくても公教育で基礎学力が身につき、保護者も信頼して、安心して学校に預けられる、そんな学校を目指していただきたいと思っております。また、塾に通わすことについては、親の経済的負担もそうではありますが、子供の負担も大変大きいものだと考えております。日中学校に通い、夜は塾に通い、そんなことで毎日毎日を過ごしていると、疲れてしまう子供たちもいるわけであります。親や子供の負担をなくすという意味でも、公教育の充実は大事であると思います。
質問 5番 小島智恵
私が思っていることなのですけれども。
質問 5番 小島智恵
はい、失礼いたしました。今後ともさらなるご努力、ご精進を重ねていただきたいと申し上げます。次に、武道の必修化についてですけれども、ご答弁の中では、忠類の1校を除いて柔道を選択されたということ、それがわかりました。ご答弁にありました柔道の死亡事故ですけれども、1位が特にスポーツの中では、死亡率が極めて高いということがご答弁の中でございましたが、私の手元にある中・高での柔道事故のデータによると、昨年度までの 28 年間に 114 人の子供が命を落とし、275 人が重度の障害を負ったという後遺症も含めて、そういった危険性もあるというデータがございます。特に最悪の場合は、死亡事故にもつながるというそういう死亡事故にもなりかねないという中、これから4月から実施されるわけではありますけれども、保護者としても今から大変心配をしておりますし、現場の先生も不安を抱いていると思います。そして、何よりも生徒の命がかかっている、そう思いますと、ご答弁書のほうにありました必要以上に柔道を危険視する考え方に疑問を投げかけている声もあるということがありましたけれども、私はそう思いませんし、正直そこまでして柔道をやる必要があるのかというふうな考えも持っているわけであります。ですが、当然のことながら教育委員会は、その危険性を知った上で、結論としては、柔道を選択されたわけでありますので、決断された以上、やはりそこには重大な責任があり、子供の命や将来がかかっているという認識を常に持ち続けていただき、安全第一で取り組んでいただかなくては困るということを最初に申し上げたいと思います。それで、安全の確保ということが大事ではありますけれども、大阪の堺市では、大外刈りや大内刈りなどの頭を打つ可能性のあるわざの使用を禁止する方針を固めているそうですが、本町としても安全性の確保という面で、そのような頭を打つような危険なわざに対する配慮、それについてはどのようにお考えでしょうか。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
柔道における死亡事故、28 年間の中で 114 人、年間にいたしますと4人ということになります。後遺障害についても、約 300 名近い後遺障害が出ているということでありまして、答弁申し上げましたように、極めて危険性の高いものであるということは共通の認識だと思います。今回、武道が必修化になりましたのは、新学習指導要領の改訂によるものであります。基本的には、「日本の文化・伝統を大切にする」ということが根底にあって、武道が取り入れられるというふう押さえております。したがいまして、指導要領の中には、ご質問がありました、指導要領というのは、基本的には大綱を示すものでありますから、各学校が、これは一定の歴史的な経過がありますので、すべていいということではありませんが、大綱を示していると。それで教育課程の中で、体固めだとか、大外刈りだとかが出ているということでありますが、これをすべてどうしてもやらなければならないというものではありません。やはりその子供たちの健康だとか、体力の状況だとかによって、各学校が判断すべきものであると。基本的にはやる内容は変わりませんけれども、それらを危険な部分を削除していくことについては否定されたものではありません。基本的に、この柔道が取り入れられた経過などを考慮いたしますと、まずは安全第一というふうなことでの基本的な考え方を根っこに据えて、施策について重視させてまいりたいというふうにも思っております。
質問 5番 小島智恵
この柔道ですが、6段のトレーニング補助員をつけるということですけれども、余りご高齢だと心配なところもありますので、何歳ぐらいの方なのか教えていただきたいのと、あと保健体育の先生とともに柔道の指導に当たるという認識でよろしいでしょうか。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
トレーニング補助員でありますけれども、今 72 歳か3歳であろうかと思います。ただ、この先生は国士舘大学体育部柔道専攻、そして高校に入りましてから教師となりまして、亓つほどの高校を回っておりますけれども、部活指導に当たってこられたと。非常に年齢は年齢でありますけれども、非常に強健な体をお持ちの方であります。そういう意味では、体力的に心配ないというふうに私は思っておりますし、何といいましても柔道6段ということになれば、単純に段が強ければ上がっていくというものではない、講道館柔道6段ですから、それなりの修業、経験を積まなければ段位が与えられないということですので、実力的には、私は十勝管内でも指折りの方ではないかなというふうに思っております。それで、その指導員、補助員が柔道の学習において、体育においてすべてつくのかということについては、これ教育課程があります。最初は、柔道の歴史とか等々を教えていって、そして受け身を教えていくわけですが、その段階では、これは学校の判断によりますけれども、補助員までは必要ではないのではないかというような判断をなされているのが現状であります。ただ、立ちわざだとか、いわゆる一定の競技に入りますと、やはりきちっとした柔らかい畳の上で、武道場を活用してやっていくというふうなことに移行してまいりますので、そのときには、この補助員をできるだけ活用してほしいと。学校のほうとしても前向きに取り入れたいというふうにおっしゃっておられますので、ぜひこういう方の活用を奨励していきたいというふうにも思っております。
質問 5番 小島智恵
柔道では、女子も当然行うわけだと思いますけれども、柔道は普通筋力をつけ、体を鍛えて行うものだと思うのですけれども、女子の場合、筋力が尐ない。それと恐怖心などから体がこわばったりして受け身がとれず、事故が起こるということも考えられるのですが、女子への配慮はどのようになっているのか。また、当然男子と組むということはないと思うのですけれども、それもお伺いします。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
実際に柔道をやっていく際において、男女の区別なく安全第一を考えていかなければなりませんけれども、ご指摘にありましたように体力差等々がございます。特に女性の場合は、体が硬直するという特徴もあります。男子の場合は、どちらかといえば熱くなるというようなことがありますので、非常にその辺のコントロールをみずからがしていかなければなりませんけれども、周りの先生方が、そういう点についてチェックもしていかなければならない。そのことによって起こった事故については、先般の新聞にもありましたけれども、訴訟に発展することもあり得るというようなことを自覚しながら、授業を進めていただきたいなというふうに思っているところです。
質問 5番 小島智恵
訴訟という話もありましたけれども、つい先日の新聞報道では、道立の某高校で実際訴訟を起こして、支払いを命じられた判決もあったのですけれども、そこまで発展した場合、きちんと教育委員会で対忚をしていけるのでしょうか。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
先般の新聞で見ますと、2010 年に女子高生部活中に強打を受けて後遺症が残り、そして介護を必要とするような状況になったと。当初3億円程度の要求があったそうですが、判決によりますと、これは地裁ですけれども1億 3,700 万円だったでしょうか、そのような額が損害賠償として求められたということであります。基本的にはスポーツ振興センターで、死亡あるいは後遺障害についての補償がなされる、見舞金が出されるというふうにはなっていますが、事故の中でも施設管理瑕疵、あるいは業務上の過失、注意義務違反、これらの種類によっては、道教委もしくは町教委に賠償を求められると。町教委ではなくて知事あるいは町長ということになりますけれども、訴訟が起こされるというようなケースもこれからは尐なからず出てくるのではないかというふうに思います。このケースは、北海道で初めてですので、この後、最後どこまで進展していくかわかりませんけれども、尐なくてもそういう事故が起きないように、私どもとしては安全確保、教員に対する研修を含めて行っていかなければならないというふうに思っているところであります。
質問 5番 小島智恵
スポーツ振興センターについてですけれども、公費で掛けておく必要があると思うのですけれども、それについてお伺いするのと、またスポーツ振興センターというのは、一時金が出たり、一時的な補償はあると思うのですけれども、余り死亡など大きなものには想定されていないというふうに思っておりますので、それとは別に、また大きな補償をしてくれるような保険に加入しておく必要もあるのではないかと思うのですけれども、これについてはどうお思いでしょうか。
答弁 教育部長 佐藤昌親(教育部長は2012年12月まで)
日本スポーツ振興センターについてのご質問であります。本町におきましては、児童生徒全員が町費をもってこの振興センターに加入しているところでございます。自治体によりましては、保護者負担といいましょうか、そういうところも求めている町村もあるようには聞いております。この見舞金につきましては、もちろん障害の程度あるいは死亡、その状況によりまして違いますけれども、ランク別にありまして、例えば一例を申し上げますと、死亡見舞金については 2,800 万円が給付されるということでございます。それと後遺障害が残った場合、一番大きな障害ということになりますと第1級というところに位置するわけでございますが、3,700 万円程度の見舞金が出るというような状況になっております。もちろんこれは見舞金でございますので、そういう障害を負ったことによって、それらをもってすべて生活するにおきましては十分かというところについては、いろいろご意見もあろうかというふうに思います。とはいえ、見舞金という制度の中で、こういう状況になっていることと、あわせて先ほど言いましたように、いろいろな施設の瑕疵等々におきましては、知事あるいは町長が場合によっては、それらの実際には裁判ということになっていくのだと思いますけれども、そういう中でしかるべき対忚ということになっていくのかなというふうに思っております。以上でございます。
質問 5番 小島智恵
わかりました。とにかく柔道を選択している中学校が多いということで、安全第一に考えて、子供たちの命がかかっている、将来がかかっている、そのことを肝に銘じて教育委員会を初め、現場の指導者、先生方は、細心の注意を払って取り組んでいただきたいと、そのことを強く強く申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。