幕別町議会 令和3年第1回定例会 2021年3月10日
財源の確保について
2021年3月10日、幕別町議会の一般質問で、小島智恵議員が「財源の確保について」質問し、町長 飯田晴義が答弁しました。
- 質問者
- 小島智恵 議員
- 答弁者
- 町長 飯田晴義
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 小島智恵
通告に従いまして、質問をさせていただきます。コロナ長期化による経済、財政状況、財源の確保についてであります。中国・武漢市で発生した新型コロナウイルス感染症は、昨年1月に国内での発症が確認されてから1年余りが経過し、現在、新規感染者数は減少傾向にあるものの、いまだ収束の見通しは立たないままであります。今年1月には、諸外国から国内への変異株が確認され、今後ウイルスの変異により、再び爆発的に感染者が増加する可能性も指摘されております。長期化は、飲食業や宿泊観光業をはじめとする町内経済への影響、打撃はより深刻化する懸念があります。これまで新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、事業者への支援においても実施してきましたが、国の交付金もいつまで続くのか分かりません。新規国債発行は 100 兆円を超え、国の 2020 年度一般会計予算は175.6 兆円に膨れ上がりました。無限に国債を発行し続けることはできませんので、増税となり返ってくることは避けられず、今後、地方交付税への影響においても懸念されるところであります。今後、備えとして町独自の対策が取れるよう財源の確保がより重要になってきます。根室市では、感染症拡大の防止と経済活動回復を両立させたウイズコロナ対策として、ふるさと納税「新型コロナウイルス感染症対策基金」を創設しております。また、令和2年度税制改正により企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)が拡充・延長され、税額控除割合の引上げにより、税の軽減効果が最大約9割となるなど、企業にとってもメリットが増えました。今後に向けて、以下お伺いいたします。①町内の経済、財政状況。コロナの影響における経済や財政についての今後の見通し。②コロナ長期化に対応するための財源の確保について、見解、取組。コロナ感染症対策基金の創設や企業版ふるさと納税などを実施する考えは。以上であります。
答弁 町長 飯田晴義
小島議員のご質問にお答えいたします。「新型コロナの長期化による経済、財政状況、財源の確保について」であります。昨年4月 16 日、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が全国を対象に発令されて以降、北海道においても外出自粛や施設の休業または営業時間の短縮などに伴い人や物の動きが制限される中、経済活動の落ち込みにより、特に飲食業や宿泊業等のサービス業において売上げが激減し、地域経済に甚大な影響が及んでいるところであります。こうした中、国では、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するとともに、感染拡大の影響を受けている地域経済や住民生活を支援するため、地方公共団体が地域の実情に応じてきめ細やかな事業が実施できるよう、「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」を創設し、昨年5月以降3回にわたり、市町村に対して、人口規模、感染状況、事業所数等に応じて交付金の配分をしたところであり、本町においても、合計8億 7,205 万 9,000 円が配分され、これを財源に、各種感染症対策や経済対策を継続的に実施しているところであります。ご質問の1点目、「新型コロナの影響における経済や財政についての今後の見通しは」についてであります。新型コロナウイルス感染症が長期化する中、日本銀行帯広事務所が2月 10 日に発表した、昨年 12月と本年1月の指標を基にした最新の十勝の経済金融概況によりますと、十勝の景気は「新型コロナウイルス感染症の影響から、厳しい状態にあり、足元では持ち直しの動きが鈍化している」と評価しております。景況判断の指標とする公共投資、設備投資、住宅投資及び個人消費についてでありますが、公共投資は、本年1月の公共工事請負金額が前年度の 2.7 倍となっているほか、設備投資についても必要な投資を再開する動きが見られ、いずれも「高水準で推移」としております。住宅投資については、昨年 12 月の新設住宅着工数が前年度の 5.3%減少、個人消費は、昨年 12 月の主要小売店売上げが内需の拡大から 0.5%増加でありますが、主要温泉地の宿泊人数は前年度の44.4%減少、本年1月の乗用車の新車登録台数は前年度の 1.6%減少となっており、個人消費は持ち直しの動きが「一服」していると評価しております。また、経済活動の指標となる、生産、雇用及び企業倒産の動向については、生産は持ち直しの動きが強まっているほか、企業倒産も本年1月は1件と前年を下回っておりますが、最新の雇用情勢は、本年1月の有効求人倍率が 1.27 倍と前年同期比で 0.35 ポイント悪化しております。一方、本町における新型コロナウイルス感染症の経済的影響を調査するため、本年2月5日から 19日にかけ、町商工会または観光物産協会に所属する 347 事業者に対して、アンケート方式により影響調査を実施したところであります。この結果、回答のあった 156 事業者のうち、本年2月初旬において、昨年の2月から5月の発生当初と比較して、「影響はさらに悪化した」と回答した事業者が 36 事業者、率にして 23.1%、「悪化はしないがまだ大きな影響はある」と回答した事業者が 23 事業者、14.7%、「少し影響がある」と回答した事業者は 47 事業者、30.1%であり、「影響は若干改善した」と回答した4事業者、2.6%も含めると、全体の約7割の 110 事業者において、新型コロナウイルス感染症の影響が続いていると回答しています。また、業種別では、「飲食業」と「観光業」「卸売業」においては全ての事業者で影響が続いているほか、「小売業」と「製造業」「運輸業」においても影響が続いている割合が高かったところであり、「影響はかなり改善した」「影響は終結した」と回答した事業者が 11 事業者、率にして 7.1%、「もともと影響は受けていない」「これまで影響はないが今後影響が出る可能性がある」と回答した事業者が 35 事業者、22.4%となっております。次に、町内の経済状況の今後の見通しについてでありますが、十勝におきましては、クラスターの発生は見られますものの、これを除くと新規感染者数は減少傾向にありますが、国内外における今後の感染状況と、先月下旬から開始されましたワクチン接種の進捗状況いかんによって経済状況が左右されるものと考えられます。このため、現時点においては、町内の経済状況を見通すことは極めて困難であり、私といたしましては、今後ワクチン接種が順調に進み、一刻も早くコロナ禍が収束することを期待するところであります。次に、財政状況及び財政についての今後の見通しでありますが、本年度は、臨時交付金を有効に活用し感染症対策や経済対策を実施してきましたが、中でも長年の懸案事項でありました光ファイバー整備のほか、小・中学校における ICT 環境整備及び普通教室等へのエアコン設置など、本来多額の一般財源を要する事業を実施するなど、このコロナ禍においても、最大限効果的な財政運営が図られたものと考えております。また、今後の見通しについてでありますが、国では、地方における税収の減少による一般財源の確保を図るべく、地方財政計画において地方の一般財源総額について、前年度の水準を下回らないよう同水準を確保するとして、地方交付税を増額するなど、地方財政の運営に支障が生じないよう措置を講じているところであります。このことから、本町においても令和3年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により町税等歳入の減収が見込まれる状況ではありますが、国の地方財政計画に基づき地方交付税の伸びを見込むなどにより、財政調整基金等からの繰入れを前年度から大幅に抑制するなど、堅調な予算編成ができたものと考えるところであります。しかしながら、令和4年度以降における国の地方財政措置については現時点では未定であり、また令和3年度における感染症対策及び経済対策については、臨時交付金を充当し財源を確保した中で実施する予定でありますが、今後の感染状況等によっては、令和3年度中に新たな財政支出が生じることも想定されることから、財源の確保に向けては、引き続き国の動向を注視するとともに、状況に応じて必要な支援について、町村会等を通じて要請を行ってまいりたいと考えております。ご質問の2点目、「新型コロナ長期化に対応するための財源の確保についての見解、取組は」についてであります。感染症対応に限らず、行政サービスを行うに当たっては、財源の確保が極めて重要であることから、その確保を常に念頭に置いた財政運営を行うことが必要であり、国及び道補助金の活用はもちろんのこと、民間団体等において目的をもって交付している宝くじ助成金やスポーツ振興くじ助成など、様々な財源についても広く活用しているところであります。また、基幹財源であります自主財源の確保といたしましては、「町税及び使用料等収納率向上推進本部」を設け、徴収業務を担当する関係部署が連携し、未納額の縮減と収納率の向上に取り組んでおりますが、本年度からは「幕別町債権管理条例」に基づき、公債権と私債権の分類に応じた債権管理及び徴収業務を実施するなど、自主財源の確保対策を強化しているところであります。さらには、本年度、受益者負担の原則の下、使用料等の見直しに着手したほか、令和3年度からは、各種事業の実施に当たり、限られた財源の中、最小の経費で最大の効果を発揮することができるよう、事務事業評価制度を本格導入するとともに、「第4次行政改革大綱後期推進計画」に基づき、効率的、効果的な行財政運営に取り組むとしているところであります。感染症対策に係る財源の確保については、国においても未曽有の国難との認識の下、地域経済や住民生活を支援する目的で、地方公共団体に対して臨時交付金を措置するとともに、ワクチン接種に当たっては体制整備費用を含め全額国が負担しているところであり、今後においても必要な財源については原則国で措置するべきものと考えております。また、財源の確保に急を要する場合等については、既存の財政調整基金がまさしくその目的を持っておりますことから、新たに新型コロナウイルス感染症対応基金を創設する考えはありません。なお、地方創生応援税制、いわゆる企業版ふるさと納税については、財源調達の有効な手段の一つと考えることから、感染症対策に限らず、ふさわしい事業があれば活用について今後検討してまいりたいと考えております。以上で、小島議員のご質問への答弁とさせていただきます。
再質問 5番 小島智恵
再質問させていただきます。まずコロナによる経済的影響というところなのですけれども、本年2月に事業者に対し、アンケート調査を実施したという答弁でありました。影響はさらに悪化したと回答した事業者も含めまして、全体の約7割で影響が続いているという回答でありました。業種別では飲食、観光、卸売そして小売、製造、運輸においても影響が続いているというお答えでありました。コロナの影響、いまだ長期化しておりまして、とりわけ飲食店、宿泊観光業をはじめとする多業種の事業者さんが非常に厳しい状況を強いられております。そういった中、国からのコロナ臨時交付金活用して、直接給付される頑張る事業者の支援事業、先般の臨時会で第3弾まで行うことになりまして、また無利子融資、宿泊助成等々も行ってきて、手を打ってきまして、苦しい状況ながらも何とか持ちこたえている状況だろうというふうに思っております。これまで行ってきました町の事業者支援につきましては、評価をさせていただきたいと思っておりますけれども、しかしまだまだ収束していない状況でありまして、ご答弁にありましたのは、ワクチン接種の進捗状況いかんによって経済状況が左右される。現時点で町内の経済状況を見通すことは極めて困難、今後、ワクチン接種が順調に進み、コロナが収束することを期待するといった、その程度でとどめた認識であるということなのですけれども、直近の状況ですと、全国的には1都3県の緊急事態宣言、2週間の再延長ということで3月 21 日までとなっておりますし、十勝管内では2月に入りまして、感染者がゼロといった日が 15 日ほど続いてはいたのですけれども、それもいっときでありまして、その後、芽室の医療機関や帯広の老人ホームでクラスター発生ということで、数十人規模になっているのですけれども、収束には至っていない状況下にあると思っております。さらに、最近はウイルスの変異株、これが非常に問題になってきております。報道によりますと、スクリーニング検査というものが行われていて、国内では昨日までに 298 人確認、道内では先週札幌、小樽で変異株疑い9人確認ということであったのですけれども、昨日には 13 人変異株だという確定がなされております。道内で変異株がもう確認されていると。そういった状況にありますので、もうしばらくといいますか、もしかするとこれは、数年は収束しないのではないかというふうに私は考えているのですけれども、その間、飲食店などの事業者さん、非常に厳しい状況、これがもうどんどんどんどん長期化していくと思うのですけれども、もう少しそういった変異株のこともありますので、長期化する見通しを持って、町内経済の見通しを持っていかれたらよろしいかと思うのですけれども、いかがですか。
答弁 町長 飯田晴義
これはやはり今、これからワクチン接種が本格化していくと、これはかなり時期はずれ込んではおりますけれども、このワクチン接種が進んで7割程度ワクチンが打ち終われば、集団免疫効果も出てくるであろうということもありますので、そこまではやはり油断をすることなくしっかり感染防止をやっていく必要があるだろうと。今の予定で行きますと、おおむね年内ぐらいにはその程度の接種が終わるのではないかという見込みを持っております。ただ、これは私がやるわけではないので、本当に期待感も含めて思っているわけでありますけれども、それが年内にある程度の7割程度の接種が終われば、これまた感染というのはかなり収まってくるだろうということは、これは間違いないところであると思いますので、そこら辺りが一つの山場というか、そこを見通した中でどういう経済対策をしていくかということが大切になってくるというふうに思っております。
再質問 5番 小島智恵
今、ワクチンの話がありましたけれども、ワクチンの調達も今海外で争奪戦になっていて、調達もどうなるのかというところでもありますし、変異株なのですけれども、イギリス株、南アフリカ株、ブラジル株、そしてカルフォルニア株といったものが発見されていて、海外ではそういった変異株が今、非常に猛威を振るっている状況だというふうに聞いております。感染力が強いと言われておりますし、イギリス株なんかは現在のワクチンが効くといった話もあるのですけれども、ほかの株は効かないのではないかと、一方ではそういった指摘もあるということで、また再び感染者数増加の波が起きてくる懸念もあるのですけれども、そういったやはり変異株ということで、やはりもう少し長期化の視点を持っていただきたいなというふうに思っております。道の集中対策期間、3月7日で終了しておりますけれども、3月8日からは歓送迎会など控えるようにだとか、食事は4人以内など少人数、短時間でということで、黙食を実践してくださいということで、道民に要請されておりますけれども、大人数で食事をしてもいいという日は、まだまだ先になりそうな予感もしております。飲食店さんなど、今も非常に苦戦していると聞いておりまして、団体のお客さんが入らないというのは非常に大きいですけれども、個人客のほうも減りつつあるといった話も聞いていますし、テイクアウトのほうも昨年秋ぐらいで注文が止まっているといった話も聞いていて、こういった状況が続くと、どうなっていくのだろうといった不安も抱えていらっしゃいます。町のほうでアンケート調査したということではあるのですけれども、長期化を見据えまして、コロナで苦戦されている事業者さんの実態把握については、今後も努めていただきたい。そのことは求めていきたいと思いますし、また支援が必要であるといった判断も早めにできるようにしていただきたいと思いますけれども、その点についてはいかがですか。
答弁 町長 飯田晴義
事業者はどういう状況にあるかについては、これは日々刻々と変わる可能性がありますので、我々としては常にアンテナを高く、事業者の声を聞きながら、必要な対策については適宜スピード感を持って講じてまいりたいというふうに思っております。
再質問 5番 小島智恵
次に、財政のところなのですけれども、国の国家財政としましても、コロナの影響で大きな財政出動をしてきまして、単年度で新規国債発行で 100 兆円超えるのは初めてでありますし、国の税収減というふうなことも見込まれるということで、かなり厳しい状況であります。もしかしたら消費税だとか、そういったもので増税でこれから我々に返ってくるのではないかというふうに思っておりますし、地方交付税につきましても、しわ寄せが来るのではないかと、減らされるのではないかという懸念を持っていたところなのですけれども、答弁によりますと町税等の歳入の税収が見込まれますけれども、地方交付税の伸びを見込んでいるという答弁でありました。実際、そういうふうになっていくのか。少し疑問もありますので、もう少し詳しく説明いただきたいと思います。
答弁 町長 飯田晴義
そこの部分は、令和3年度の予算編成について申し上げている部分でありまして、これは令和3年度については、地財計画もはっきりしていますし、交付税が幾らぐらい、税収どれぐらい町全体で見込んでいるかというものは、もう既に出ております。そういう中で、地方交付税については、地財計画の範囲内であまり大きくは見込めませんけれども、前年交付決定額のプラス 2.8%で予算編成をしたところでありまして、まだ我々としては少し余裕があるのかなと、そういう感触であります。その結果、編成した令和3年度予算、これからご審議をいただきますけれども、財調等の基金の繰入れが、前年比でいうと約2億 7,000 万円ぐらい少ない繰入れで済んでいるということがありますので、そういう意味では昨年までの予算編成に比べて、結構財源的には余裕があったかなと、予算編成作業は、少しは余裕があったかなということで考えているわけであります。ただ、令和4年度以降については、全くこれは国のほうでも何も示しておりませんし、この感染状況がどうなるかによっては、全くこれ税収も変わってくるでありましょうから、それについては、しっかりと国の動向を見極めてまいりたいというふうに思っております。
再質問 5番 小島智恵
次年度以降どうなるか分からないということで、国の財政も厳しい、我が町も厳しいですけれども、本当にこれは長期化によっての影響が甚大でありますから、十分注視しなければならないと思います。コロナがなかったときからも、本町は既に厳しい財政運営をなされてきまして、国の交付税にも頼ってきておりますけれども、コロナ長期化でより厳しくなることも予想されます。一般の家計と同じように考えますと、歳出の抑制といったことも考える必要があるのではないかと思うのですけれども、特に社会保障費、扶助費につきましては、高齢化ということでなかなか減らすのは難しい。むしろ増えていくのではないかと思いますけれども、そういった手をつけられないようなものもあるかと思うのですけれども、歳出の抑制を図ること、そのことについても考えていく必要があるのではないかと思うのですけれども、その点についてはいかがですか。
答弁 町長 飯田晴義
最初のご答弁でも申し上げましたとおり、事務事業の見直し、事務事業評価に基づく客観的な事務事業の評価を行っていくというふうに考えておりますので、そこは歳出のほうでは適正な歳出の見方を進めていくと。一方では歳入についても、これもお答えしましたけれども、あらゆる財源を探して、財源調達をしていきたいと。歳入歳出両面での見直しをしていきたいというふうに思っております。
再質問 5番 小島智恵
分かりました。次に、財源の確保というところでありますけれども、言葉で言うのは簡単なのですけれども、なかなか難しい面もあろうかと思いますが、ご答弁では国、道補助金での活用、民間団体が交付している助成金の活用、また使用料等の見直し等にも着手するということで、考えておられるわけなのですけれども、その財源の確保ということで、一例なのですけれども、根室市のふるさと納税、コロナ感染症対策基金の創設というものを挙げてみたのですけれども、新たに基金を創設する考えはないと。財政調整基金がありますといったお答えだったと思います。根室市の人口規模、我が町と同等程度で2万 6,000 人弱の自治体でありますけれども、ふるさと納税昨年末までに約 115 億 9,000 万円に達しております。ちょっと桁違いの額にはなってくるのですけれども、返礼品の海産物が人気でコロナの巣籠もり需要によって寄附額が大幅に伸びたということであります。この基金は、感染症拡大の防止と経済活動回復を両立させたウイズコロナに向けて長期化への備えも必要ということです。きちんと目的性を持っている基金であります。受入れ期間、昨年の 2020 年4月から 2022 年3月というふうに設定して行っているのですけれども、3月1日時点で4億 750 万円あまりの寄附が寄せられております。そしてその寄附が既に医療機関や福祉施設への PCR 検査のキットが配布されたり、消費喚起のための商品券を発行されるなどの財源に充てられております。それでコロナの長期化で国の財政も厳しい中で、これまで3回にわたってコロナの臨時交付金が入ってきたわけなのですけれども、これもいつまで続くのだろうといったちょっとそういう懸念もあるのですけれども、そこが減らされるとか途絶える可能性も、これもないとも何とも言えないわけでありまして、そういった場合に財政調整基金、そういったものでコロナの必要な対策が出てきたら対応されるのか、そういうふうに考えているのかお伺いしたいと思います。
答弁 町長 飯田晴義
財源の確保というお話でありますけれども、コロナ対応のための基金を設けるとしても、まずはどこかで財源をつくらないと基金は積めないわけでありまして、それはコロナ基金に積もうが財政調整基金に積もうが、私は同じことであるというふうに思いますし、ましてや財政調整基金というのは、財政的に非常に厳しくなったときに取り崩すものでありますから、私はコロナ対応において必要なお金が出てきたと、多額のお金が必要になるといったときには、まさしく財政調整基金を崩して充てるのが本来でありますし、逆によその町のことをとやかく言うのは適当ではありませんけれども、私の考えを申し上げれば、特定目的基金を設けるということは、特定目的のためでしか使えないわけでありますから、そうすると 100 億円積んだけれども、実は3億円しか要らなかったということもあるわけで、非常に金が無駄になるということも考えられるわけでありますから、必要なときに必要なだけ使えるとするならば、私はやはり財政調整基金が最もふさわしいだろうというふうに考えているところであります。ただ、根室市のように1円でも多くの寄附金が集まることが、これ非常に大切なことでありますので、寄附金を広く募るという努力はやってまいりたいなというふうに思っております。
再質問 5番 小島智恵
厳しくなったら切り崩すという考えでありますけれども、コロナ以外にも急を要するようなこともありましょうから、あまりそこばかりに手をつけても、どうなのかという思いもあるのですけれども、基金がある、財源があるということであれば、そこからそういった飲食店など打撃が続いている事業者さん支援、きちっとした町独自で経済対策、これはきちっと打つことが目的を持ってできるというそういう利点もあるので、ほかにも PCR 検査の費用とかにも、そういったことにも可能なのですけれども、多少使い勝手が悪いようなお考えもあるようでありますけれども、ウイズコロナ長期化への備えということで、財源としてあるにこしたことはないと思いますので、この基金という考え方、私は大事かと思います。いかがでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
基金は、いざというときに持っておくという非常に大事なものだということで、これは認識は同じであります。ただ、必要なときに即座に使える状況にあるべきでありまして、それともう一つはコロナばかりではなくて、いろいろな財政支出があるときに、実はコロナ基金にお金があるのだけれども、今回の必要な事業には使えないよということも、これまた困るわけでありますから、やはりお金に色がついていないといえば、それまでなのですけれども、広く使えるようなお金を基金として積んでおくというのが、私は円滑な財政運営につながるものというふうに思っております。
再質問 5番 小島智恵
コロナ関連にしか使えないというふうな基金にはなってはしまうのですけれども、ただやっぱり長期化していけば、どんどんそういう事業者さんに対しての必要な対策が、長期化によって出てくると思うので、あるにこしたことはないのかなというふうに思ってはいるのですけれども、根室市でほかにもふるさと納税のほうでコロナ被害事業者支援プロジェクトということで、観光事業者向けの支援も行っていまして、宿泊券や周遊するツアー券が記念品で、事業者に対して市が前払い方式で寄附金を届ける。そういったところまでやられておられるということで、財源があれば、次々とそういった経済対策も可能になってくる。そういう考えも大事ではないかというふうに思っております。ふるさと納税は、2019 年6月の法改正で寄附額3割以下の地場産品となって、ルールが厳しくなったわけなのですけれども、少し冷静に見ていたときもあったのですが、コロナ禍でありましても、こういった巣籠もり需要ということで、根室市のように大幅に寄附が伸びていくと、そういったことも実際ありますので、我が町も誇れる地場産品があり、生産者さん、事業者さん、とても頑張っておられますけれども、もうしばらくこのふるさと納税も期待感を持ってよいのではないかというふうに思っております。貴重な財源として考えて取り組んでいただきたいなと思いますけれども、いかがですか。
答弁 町長 飯田晴義
ふるさと納税は本当に貴重な財源だというふうに思っております。そこは認識が一緒だというふうに思っております。しかも、いただけるお金、税を 1,000 万円増やすというのは、ものすごくとても大変なことなのですけれども、いただけるお金というのは、知恵を出すことによって賛同を得て寄附をいただくという形になりますから、そこのある意味知恵比べ、もう一つは返礼品がどれだけそろえられるかということもありますけれども、そこはそれぞれの市町村の知恵の出しようによってお金も集まるものであるというふうに思っておりますので、これからも本当に町民の皆さんを含め、幕別町の知恵を結集して、ふるさと納税に取り組んでまいりたいというふうに思っております。
再質問 5番 小島智恵
次に、一例に挙げました企業版ふるさと納税についてなのですけれども、ふさわしい事業があれば今後検討してまいりたいといった前向きなお答えではあったのですけれども、2016年4月に制度がつくられまして、今まで予算、決算の折に取り組んではいかがですかといったことを申し上げてきた経緯があるのですけれども、本町ではまだ行われていない状況でありまして、令和2年度税制改正があり大幅な見直しがなされて、税額控除割合が現行3割から6割に、2倍に引き上げられたと。税の軽減効果が約6割だったのが、最大約9割にまで引き上げられたということで、企業側から見てもより利用しやすい制度になっております。手続のほうも簡素化されております。寄附額の下限というのが 10 万円からできることにはなっておるのですけれども、例えば 1,000 万円寄附しますと、最大約 900 万円の法人関係税が軽減されると、そういうことになるわけなのですけれども、夕張市なんかは制度ができた当初から、早くから取り組んでいまして、ニトリやツムラなどから寄附を頂いている状況にあるのですけれども、今、コロナ禍なので多くの企業さんが厳しい中で経営されているというふうには思っていたところなのですけれども、先月の2月に芽室町で企業版ふるさと納税第1号ということで 100 万円の寄附があったと。これは教育に活用されるようでありますけれども、そういう地元紙で新聞報道がありました。こういったコロナ禍で厳しい中でもこういう寄附される事例が実際にありました。今回、コロナの影響ということで関連づけたことは少し難があったかもしれませんけれども、財源の確保という広い意味、広義の意味を含めて捉えていただければなというふうに思うのですけれども、コロナ対策という目的、事業に、企業さんがもしご賛同いただければできるのかどうか分かりませんけれども、可能かもしれませんし、企業さんのご意向、思いもありますので、必ずしもコロナ対策というふうにはならないのかもしれませんけれども、必要な事業、目的がきちっと明確化された事業に対して、寄附を頂くことができると。これも貴重な財源になっていくというふうに思われますけれども、ふさわしい事業があればというふうに考えられているようでありますけれども、例えばどういった事業を考えておられるのかをお伺いしたいと思います。
答弁 町長 飯田晴義
企業版ふるさと納税については、これは地方創生の総合戦略に基づく地域再生計画というものをつくって、その中でこういう事業をやりますので、ここに言ってみれば支援をお願いしたいという、そういう内容の計画をつくって、それを国に認定をしてもらうという手続が一番はじめにやりますので、そこにはやはりその内容が、企業にとって魅力あるもの、あるいは夢を抱かせるものであったり、社会貢献としてふさわしいものと、そういう共感を得られないとなかなか寄附も集まらないわけでありますから、そういったものは今何かというと、具体的にありませんのでうちがやっていないということになるのですけれども、そういった事業が、今後、あるいはまちづくりの中でそういった事業が出てくれば、そこが財源調達手法の一つとして、積極的に企業版のふるさと納税についても活用してまいりたいというふうに思っております。
再質問 5番 小島智恵
計画をつくって国に認定ということなので、一般のふるさと納税とはまた違った形になってくるわけなのですけれども、どちらかというと、こちら側といいますか、町のほうから企業にお願いするような形にもなってくるのではないかなというふうに思っておりますので、積極性も必要になってくるのかなというところで、積極的な取組については求めていきたいと思います。財源の確保ということで、コロナ対策の基金だとか企業版ふるさと納税といったことを一例として取り上げたわけなのですけれども、仮にこういったものに取り組んでいって、財源が増えたとしましても、地方交付税が減らされることはない。ペナルティーなどもないというふうには聞いているのですけれども、コロナの長期化で財源の確保、これがより今後重要になってくるのではないかというふうに思っております。十分知恵を絞って、できることはどんどん取り組んでいただきたいというふうに思います。最後に何かありましたら、お伺いしたいと思います。
答弁 町長 飯田晴義
小島議員がおっしゃるように、地方財政運営、まちづくりをしていく中では、財源をいかに集められるかというのは本当に大切なことでありますので、これは先ほど来繰り返していますように、国からの補助金はもちろんのこと、民間のサッカーくじだとかスポーツくじだとか、そういったものも含めて、物語をいかにつくるかによって補助金をもらえるという、そういう点もありますので、そこは本当に職員一丸となって、知恵を絞って財源の獲得に向けて取り組んでまいりたいというふうに思います。
再質問 5番 小島智恵
今後とも理事者皆さまのご努力にご期待申し上げ、終わりたいと思います。