幕別町議会 平成22年第3回定例会 2010年9月10日
高齢者の実態把握と支援のためのネットワークづくりについて
2010年9月10日、幕別町議会の一般質問で、谷口和弥議員が「高齢者の実態把握と支援のためのネットワークづくりについて」質問し、町長 岡田和夫、保健課長 境谷美智子、民生部長 菅好弘が答弁しました。
- 質問者
- 谷口和弥 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫、保健課長 境谷美智子、民生部長 菅好弘
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 谷口和弥
通告に従いまして質問させていただきます。高齢者の実態把握と支援のためのネットワークづくりについて。100 歳を超えたとでもなれば、家族も周りも人たちも心からお祝いをしているはずなのに、実は十数年前から行方不明になっていた、そんな信じられないような事態が全国各地で相次いでいます。全国の自治体が所在不明と発表した 100 歳以上の高齢者は 22 都道府県で 325 人に上り、依然として8月28 日時点で 290 人が所在不明となっていると報道がされています。ことしの政府の「高齢社会白書」は、「高齢者の社会的孤立」について1項を立て、ひとり暮らしで困ったときに頼れる人がいないとか、ふだん近所の人とのつき合いがほとんどないという人が急増していることを明らかにしています。幕別町では、2009 年3月に策定した「幕別町高齢者保健福祉ビジョン 2009」の基本目標に、住民同士による支援ネットワークづくりや地域活動の拠点づくりなど、支え合う地域社会の形成へ向けての積極的な支援をするとともに、住民参画による福祉基盤づくりを促進していくことを掲げています。高齢者の孤独死や孤立の背景には、急速な高齢化とひとり暮らしの増加だけでなく、都市化によるコミュニティの崩壊、さらには病気や貧困など複雑で多岐にわたる原因が考えられますが、孤立からつながり、そして支え合いという高齢社会白書の言葉をかけ声だけにしない対策が重要であると考えます。そこで、以下の点についてお伺いいたします。一つ目に、幕別町地域包括センターには、①介護予防ケアマネジメント、②総合相談支援、③権利擁護、④包括的・継続的ケアマネジメントの四つの役割があるとされています。高齢者実態把握の責任は、介護保険法に基づいて 2006 年に始まった地域包括センターが負うことが建前となっています。幕別町地域包括センターでは、どのような方法で高齢者の実態把握を実施しているのか伺います。二つ目に、国は都道府県を通じて 100 歳以上や今年度 100 歳到達者について、所在確認調査を行うよう各自治体に通知しています。そういう中で、旭川市は 75 歳以上に対象を引き下げて調査を実施した結果、過去2年間、医療保険、介護保険、公的サービスを利用していない高齢者が 537 人存在し、民生委員に対する聞き取り調査や住所地を訪ねる現地調査をしていく方針であるとの報道がされています。幕別町においても、対象を下げて高齢者の所在確認調査をすべきと考えますが、町の考えを伺います。三つ目に、地域の身近な相談相手として、民生委員の役割は大変重要です。民生委員の人数は民生委員法で配置基準が定められており、町村の場合は、70 から 200 までのいずれかの数の世帯ごとに1人となっています。民生委員1人当たりの担当地域の世帯数が多いと、それだけ負担が大きくなることとなります。町は民生委員1人当たり何世帯程度が望ましいと考えているのか伺います。また、高齢化が進んでいる地区においては、担当する民生委員がさらなる負担増となっていることが予想されます。民生委員の負担軽減に向けて、町自体が民生委員に対する支援を強める手だてが必要と考えますが、町の考えを伺います。以上です。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
谷口議員のご質問にお答えいたします。高齢者の実態把握と支援のためのネットワークづくりについてであります。さきの行政報告でも申し上げましたが、本町におきましては 100 歳以上の方全員の所在について確認がとれておりますが、この問題の裏側には、超高齢社会に隠された、地縁血縁の弱体化という問題があると言われており、町といたしましても、今後、家族や地域が長寿を温かく見守る社会づくりに、より一層意を用いてまいりたいと考えているところであります。ご質問の1点目、地域包括センターでの高齢者実態把握の方法についてであります。本町では、高齢者福祉ビジョン策定の際に、アンケート調査を実施し、高齢者の実態把握に努めております。また、毎年、幕別、札内2カ所の在宅介護支援センターに委託を行い、介護認定を受けていない 75歳、80 歳、85 歳の単身の方、80 歳、85 歳の高齢者世帯の方全員と連絡をとり、面接による調査を実施いたしております。調査の内容といたしましては、健康状態や心配な事柄などを中心に、継続的支援が必要な高齢者の把握に努めているところであります。また、センターに直接の電話相談や来所による相談、平成 21 年度実績では 227 件、さらには老人福祉センターでの相談、延べ 1,030 人など、あらゆる場面を活用しての相談事業を行い、高齢者の実態の把握に努めているところであります。ご質問の2点目、高齢者の所在確認調査の対象年齢の引き下げについてであります。さきの行政報告でも申し上げましたが、本町には、さきに調査をした時点におきましては、100 歳以上の方が 10 名いらっしゃいましたが、いずれも女性の方で、自宅にお住まいの方が2名、特別養護老人ホーム入所の方が5名、老人保健施設入所の方が1名、病院に入院中の方が2名であります。特別養護老人ホーム等入所・入院中の方につきましては、施設へ連絡をさせていただき、ご存命の確認を行うとともに、自宅にお住まいの2名の方につきましては、職員が自宅を訪問させていただき、ご本人と面会をさせていただき、ご存命を確認させていただきました。幕別町においても対象年齢を広げて高齢者の所在確認調査をすべきとのことでありますが、今後、後期高齢者医療広域連合から過去2年間の医療機関受診記録のない方のリストの提供を受けることとなっており、それに基づき実態調査を行う準備を進めているところであります。ご質問の3点目、民生委員配置人数の見直しと民生委員に対する支援についてであります。現在、本町には 57 名の民生委員・児童委員と4名の主任児童委員、合わせて 61 名が厚生労働大臣から委嘱を受けて活動をしていただいているところであります。本年は、3年に1度の一斉改選の年に当たりまして、現在、次期民生委員・児童委員、主任児童委員の選任事務を進めているところであります。民生委員・児童委員、主任児童委員の配置基準につきましては、民生委員法第4条の規定により、厚生労働大臣が定める基準に従い、町村においては、70 から 200 までのいずれかの世帯ごとに民生委員・児童委員1人を配置するとされ、都道府県知事が市町村長の意見を聞いて定めるとされており、基準に従い定数を算出いたしますと、3月 31 日現在の世帯数1万 1,398 世帯に対しまして、下限 57人、上限 163 人の範囲で定数を定めることができることとなっております。本年の改選に当たっては、現任の民生委員・児童委員、関係する公区長と協議をさせていただき、地区統合1地区、地区分割3地区、地区再編1地区、現行定数 57 名に対し2名増の 59 名で北海道知事に意向を伝え、7月 28 日付をもって定数の通知をいただいたところであります。民生委員・児童委員の担当区域の設定に当たりましては、人口のみならず、面積、さらには地域の特性などを考慮し、民生委員児童委員協議会からもご意見をいただきながら行っているものでありますが、行政区との連携が不可欠でありますことから、担当区域によっては、200 世帯を上回ることもやむを得ないのかなというふうにも思っております。また、民生委員・児童委員の負担軽減につきましては、重要なことであるというふうに認識いたしております。今回の一斉改選で、担当地区世帯数を軽減すべく地区の見直しと定数増をさせていただきました。今後につきましても、民生委員児童委員協議会、関係する公区長さんからもご意見をいただきながら、負担軽減の方法等について検討させていただきたいと考えております。以上で、谷口議員のご質問への答弁とさせていただきます。
再質問 2番 谷口和弥
それでは、再質問をさせていただきたいというふうに思います。高齢者の日常的な安否確認や社会的孤立を防止する、それをどのように進めているのかということ、この三つの質問を通してお聞きしていきたいというふうに考えております。まず、一つ目の質問でございますけれども、本題に入る前に、この答弁の中では、高齢者実態把握の一つの高齢者福祉ビジョン策定の際のアンケート、そして町内にあります在宅介護支援センターの面接調査、この二つを挙げていらっしゃるわけですけれども、アンケートの回答数、それから面接による調査数、これが何件それぞれあったのか、まずその点をお尋ねしたいというふうに思います。
答弁 保健課長 境谷美智子(保健課長は2014年3月まで)
申しわけありません。アンケートの結果については、平成 22 年度実施なのですが、現在持ち合わせておりません。申しわけありません。在宅介護支援センターに委託し、家庭訪問を実施している件数は、75 歳、80 歳、85 歳の1人世帯のうち介護認定を受けていないということで、全件把握ということで 227 件行かせていただいております。
再質問 2番 谷口和弥
それでは、地域包括支援センターの役割について、町の見解をお尋ねしたいというふうに考えます。老人福祉法、この法律において、市町村に対して必要な情報、この把握を明記しているところであります。この条文は今も生きている。そして、介護保険法によって介護保険の第1号被保険者が要介護状態等になることを予防するとともに、要介護状態等となった場合において、可能な限り地域において自立した日常生活を営むことができるように支援するためということで、この地域包括支援センターの設置が言われているところであります。この文章、この法律の解釈のところになりますけれども、第1号被保険者、つまり 65 歳以上高齢者については、全高齢者について地域包括支援センターが実態把握する、そのように私は思うのですけれども、町の解釈はどうでしょうか。
答弁 民生部長 菅好弘(民生部長は2013年3月まで)
法律の趣旨については、そのように私たちも理解しております。
再質問 2番 谷口和弥
今、ご答弁いただいた数字でございますけれども、結局、策定のときのアンケートの数についてはお答えがなかったわけですが、直接、地域包括支援センターに相談が来たのが 227件、あと老人福祉センターで延べということで 1,030 人となっておりますけれども、非常に全体を把握するということなどの中では数が限られてしまう、十分な実態把握のやり方になっていないのではないかというふうに思うのですけれども、その点についてはいかがですか。
答弁 民生部長 菅好弘(民生部長は2013年3月まで)
確かに 65 歳以上ということになれば、幕別町では 6,810 人現在いらっしゃるということになります。どのような形で実態を把握するのかということになりますと、まず課題を抱えているお年寄り、すなわち単身のお年寄りだとか、あとは老人夫婦世帯、または若い世代と一緒に同居している世帯、いろいろなケースがあると思いますけれども、その中でのまず課題がある方、こういった方についての実態をどう把握しているかと。また、老人クラブだとか、そのようなところで活動している方というのも、約 2,200 人近くいらっしゃるわけですから、そのような形の中で健康が確認されているとかあると思います。確かに一人一人つぶさにケースを押さえてやっているかどうかということになりますと、大変難しい問題もあるのではないかなと思いますけれども、現状ではある程度課題の持っている方、そういった方についての把握については、できるだけの努力をしているところでございます。
再質問 2番 谷口和弥
なるべく把握することを努力しているということのご回答でありましたけれども、この調査のあり方については、227 件の在宅介護支援センターの訪問調査は別にしまして、例えば直接センターに電話をしてくるですとか、老人福祉センターでの相談、要するに入浴に行ってと、そのついでに保健師さんにお話を聞くのだと思うのですけれども、ですから、みずから何らかの相談をしたいという人に対する受け答えはされているのだけれども、実際そういう方ばかりではない、むしろ逆のほうが多いのだと思うのですよね。そういう声にならない声を拾う体制としては十分でないのではないかというふうに思うのですけれども、その点と、それから地域包括支援センター、この介護保険法の中では、3,000 人以上第1号被保険者がいれば、保健師等が1名、社会福祉士が1名、主任ケアマネジャーが1名、3名の配置というふうになっていますけれども、この幕別町においては何人の体制があるのか、お尋ねしたいというふうに思います。
答弁 民生部長 菅好弘(民生部長は2013年3月まで)
先ほども申しましたけれども、確かに 100%ということにはいかないかと思います。ただ、あらゆる機会、例えばお達者クラブだとか、地域でのそういう集いを開催するとか、そういういろんな機会を設けることの中で、できるだけの地域の把握に努めていきたい。また、後のご質問の中にも出てくるかと思いますけれども、民生委員さんが幕別町内には 58 人、12月から 59 人になりますけれども、そういう方たちのお力もかりながら、または行政公区の中の公区長さんのお力をかりながらと、いろんな場面を通しながら実態の把握に努めていると。確かに今言われますように、すべて 100 人全部の顔を見ての調査をしているかと言われれば、そこまでは至っていないけれども、現状では努力しているということについては、ご理解をいただけないかなというふうに思います。それから、今申しました包括支援センターの体制ですけれども、一応保健師が今のところ6人張りついております。その中には、今申しました社会福祉士1人、そのほかはすべて保健師という形で6人体制で今運営をいたしております。
再質問 2番 谷口和弥
努力をしているのだということは、私も結構な頻度で保健福祉センターには必要性があってお邪魔させていただいている立場ですので、その辺は見ております。むしろ、四つの主な役割があるということでお話ししましたけれども、どれも重要な課題で、そして介護予防のケアプランや要介護認定の訪問調査や、認定審査会の準備など、その担当している職員さんたちの大変な忙しい姿を見ているところで、本当にその辺には敬意を表して接しさせていただいているところであります。しかし、やはり町民の高齢者の方の安否をちゃんと確認するのだということについては、まだまだ頑張っているのだということでありましたけれども、たくさんの抜け道がある、そんなようにご答弁を聞いて理解もいたしました。この介護保険法ができてから、福祉関係の職員が、自治体の職員が減らされているなと、2割ぐらい減らされているなという実態があったりしますけれども、幕別町において、この福祉の専門家、そういった専門性を持つ職員をもっとふやすべきではないかと、今お話を聞いて思ったのですけれども、その辺についてはどのようにお考えになりますか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
介護保険制度ができて、特に保健師なんかについては、ここ数年ずっとふやしてきている状況にありますので、保健福祉全体の中で職員が減っているということにはならない。逆に機構の面でも、こども課ができたり、福祉課ができたり、保健課ができたり、課体制、機構自体も細分化されてきて、それなりの職員の配置はされているのだろうというふうには思っております。ただ、さらにこういう時代ですから、福祉あるいは保健、いろんな面で力を入れていかなければならないこと、あるいは国の制度改正の中で、職員の負担が増になっていくというようなことも、これからどんどんふえてくる可能性ももちろんあるのでしょうから、それらを見ながら私どもも職員配置については十分対応していきたいというふうには思います。
再質問 2番 谷口和弥
それでは、ちょっと質問の趣旨を変えまして、介護保険の補完事業の中で、安否確認の手だてとして、2週間に1回程度、高齢者に顔合わせをするお元気ですか訪問、それから電話回線で幕別消防署とつながる緊急通報用電話機設置事業、そういったものがあります。まずはこの通報システムですけれども、希望者全員が利用できているのか。そして、利用の仕方の理解のことになるかと思いますけれども、必要なときにちゃんと利用ができているかどうか、把握されているか。お元気ですか訪問については、2週間に1回程度ということですけれども、これが適当な頻度かどうかと、どのような評価をされているのかということと、そして今はこれは 65 歳以上のひとり暮らしの方が対象になっていますけれども、実際、高齢者世帯であったり、ご家族に息子さん夫婦や娘さん夫婦と一緒に暮らしていらっしゃるような、でも日中は一人になるようなそういった方にも必要ではないかというふうに考えているのですけれども、何かその辺に対する今後の展望や見解などお聞かせいただけたらというふうに思うのですけれども、いかがでしょうか。
答弁 保健課長 境谷美智子(保健課長は2014年3月まで)
緊急通報システムについては、ことしの補正にも上げましたが、大体1カ月の待ちでつけていただけるような形で留保はしておりますが、現在も1けたから 10 人程度の1カ月ぐらいの申請していただいてからの待ちにはなっております。現在、保有台数 247 台すべてつけさせていただいております。お元気ですか訪問に関しましては、あくまでも希望者申請制度ですので、21 年度実績で4名の方の利用となっております。
再質問 2番 谷口和弥
今回、決算審査特別委員会があって、資料も出されておりますけれども、21 年度ということになりますけれども、4名ということの利用ではなかったのではないかということ。改めて数を精査していただいてお答えいただくことと、どちらも申請することでもって、そういったサービスを受けるわけですけれども、もっともっと本当はいるのではないかなというふうに考えられるのですが、その辺の町の考えはどうでしょうか。
答弁 保健課長 境谷美智子(保健課長は2014年3月まで)
申しわけありません。前年比4名増の 30 人、総延べ訪問回数 655 回です。
答弁 民生部長 菅好弘(民生部長は2013年3月まで)
確かに申請方式というか、そのような形になっています。特に緊急通報システムについては、利用したいという方からの申し出があって、保健師が一緒に同行いたしまして、実態を確認して、優先度の高い方から取りつけをしていくというような形で、今現在、確かに先ほどの1けた台で、待ちをしていただいている方いらっしゃいますけれども、1カ月以内には大体取りつけることができる。今の段階でいけば、うまく循環しているというのでしょうか、台数をうまく回すことができる状態にあります。これが、また待ちがさらに延びるような状態が起きるようでしたら、また補正なども考えまして対応はしていきたいというふうに思いますけれども、現状の中では申請いただいている方については、十分とは言いませんけれども、一定の形の中で利用はいただけているのではないかなというふうに思っています。また、訪問の関係についても、本人の申請に基づいてはすべて対応しているという形でありますので、もっともっとそういう形で必要な方がいらっしゃるのかどうか、この辺についての把握などをしながら、今の体制の中で十分やっていけるのではないかなというふうに思っております。
再質問 2番 谷口和弥
緊急通報用電話機設置事業、1カ月以内ぐらいにつくのだということであれば、それは事業として順調に進んでいるのではないかなというふうに理解をいたします。高齢者単独世帯にかかわるお元気ですか訪問ですけれども、こちらについては、こういう制度があるということを積極的にお知らせして、そしてまた先ほども申し上げましたように、対象をひとり暮らしということだけではなくて、もっと必要な方に広げていただくようなそんな施策を考えていただけたらいいなというふうに思うわけであります。それでは、二つ目の質問に行きたいというふうに思います。旭川市の例を出しました。74 歳以上に年齢を引き下げて、そして調査をしている。幕別町では、これに対しては実態調査を行う準備を進めているところであるということでご答弁をいただいたところであります。どのような内容で調査をお進めしようとしているのか、そして今どの辺までの到達にあるのか、そのことをお聞かせいただきたいというふうに思うのですが、よろしいでしょうか。
答弁 民生部長 菅好弘(民生部長は2013年3月まで)
町長の答弁の中で、今、準備を進めているということでお答えをしていただいたわけですけれども、今、私どものほうとしては、後期高齢者医療連合、こちらのほうからこれまでに一度も医療を使っていない方、この方のリストをいただきまして、このリストの中では、一応 90名、数字が挙がっております。この方たちに対しまして、介護保険のほうで、さらに介護の利用がない方、また認定請求のない方、そういったある方をまず把握をいたしまして、その方が 10 名いらっしゃいます。今のところ、介護も医療も両方とも利用していない方というのが 80 名という形で数字を押さえておりまして、今この後、この方たちについて実態把握に取り組んでいきたいという準備を進めているところであります。
再質問 2番 谷口和弥
残り 80 人の方の実態把握を進めていくところだということでお聞きしました。この後、どのような形での実態把握をご検討なさっているのか、お聞かせいただきたいというふうに思います。
答弁 民生部長 菅好弘(民生部長は2013年3月まで)
今考えておりますのは、民生委員さんなど、または町職員などで面接調査を行いながら実態の把握に努めていきたいというふうに考えております。
再質問 2番 谷口和弥
予測されることということになりますけれども、幕別町で 75 歳以上で所在不明というふうになりそうな、そのようなケース、予測されるケースはございますか。
答弁 民生部長 菅好弘(民生部長は2013年3月まで)
なかなか難しいことなのですけれども、調査してみないとはっきり申せませんけれども、私が名簿を見させていただいた中では、ある程度お会いしている方もいらっしゃいますので、数は尐ないかどうか、やってみての結果だと思いますけれども、そんなにいないというふうに思っております。
再質問 2番 谷口和弥
わかりました。一番最初のくくりの中で、介護保険を利用しているという人はまず外れたわけです。後期高齢者医療制度を利用している人も外れたわけですけれども、一つ目の質問にも絡んできますけれども、介護保険を利用しているから安心なのだという実態も、また必ずしも言い切れないものがあると思うので、一つ目の質問に絡みますけれども、やはり高齢者全体も、また今絞った形での調査をさらに進めていくところでありますけれども、調査のほうに引き続き入っていただきたいなというふうに思います。74 歳まで年齢を下げて調査しているということ、その姿勢については非常に評価できる、そういったふうに私自身も考えるところであります。そうしましたら、三つ目の民生委員のことについて質問させていただきたいというふうに思います。私の質問の中では、町として何人が適当なのかというふうに考えているかをお聞かせいただきたかったわけであります。この民生委員法の中での法のくくりで、幕別町の規模であれば、70 から 200 の数字の中で除した数ということはわかっていて、その結果、今は 57 人の方にやっていただいている。次、59 人の方を手続をしているところである。ということは、町は 59 人の民生委員がいれば、幕別町は十分であると、適切であると考えたというふうに理解させていただいてよろしかったのでしょうか。
答弁 民生部長 菅好弘(民生部長は2013年3月まで)
59 人ですべてが大丈夫という形ではなくて、ただ地域性または面積的なことだとか、いろんな特殊要件を含みますので、現状の中では、民生委員協議会の中だとか、または地域、それから一人一人の民生委員さんですね、そういった形の中での協議の中では、何とか今の体制の中でやれるという判断をいたしているところでございます。
再質問 2番 谷口和弥
そうしましたならば、59 という数字は、その枠の中には入っているけれども、必ずしも適切な十分な数というふうには考えてはいらっしゃらないということの理解でよろしかったでしょうか。今、今回そういったことで進んでいて、ですから、次のまた3年後のことということになりますけれども、やはり民生委員さん1人に対する人数は尐し多過ぎるのではないかなというふうな印象を持ちます。次、59 人ですから、ほとんど 200 世帯なわけですよね。300 を超えるそういう担当地域を持つ民生委員さんが 11 人いて、その中の三つ、新任の方が今回つくようなことになる。本当に大変なことなのだというふうに思うわけなのですよ。今、公区ごとになっているのかというふうに思いますけれども、公区を分割して、そして地区をもう尐し小さくする、そういったようなことの配慮が必要なのではないかと思うのですけれども、その辺についてはお考えはどうでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
私も長く民生委員の仕事をやらせていただきましたけれども、民生委員が担当する地域、必ずしも数だけ、世帯数だけでははかり知れないものがあるというふうに思います。例えば団地ができて、持ち家の方がずっと 100 戸、200 戸入っていても、そう民生委員会の方が苦労されるというようなことは余りない。ところが、借家ですとか、その公営住宅なんかで入られると、どうしても異動が激しいものですから、世帯数が尐なくてもなかなか実態把握というような面については、ご苦労されているということでありまして、ですから、もう一つ面積的なこと、農村部なんかに行きますと、かなり広い面積を、めったにないのでしょうけれども、全戸を回るようなことがあると、かなりの負担にもなる。あるいは、忠類地区なんかは、今7名ですか、それなりの面積の中で、人口の中で、そういう今までの経緯もあって配置をされていると。そういったことから、我々は尐なければ尐ないほうがいいというのは、これは単純に言えるかと思いますけれども、ただ全体的なことのバランスですとか、やはり国が示している基準の中で、そうどこもここも町村がみんな 75 を単位にこれだけの民生委員ということにもならない現状から、私どもは民生委員協議会の皆さん方のご意見をいただきながら、何とかご理解をいただく中で、今回も三つに分けたり一つにしたりというようなことの方法を講じながら、今回の改選に向けての区域割りをしたところでありますので、これからも軽減をするということについては、私も同じでありますけれども、十分委員の皆さんのご意見をいただく中で、これから対応していくことが大事であろうというふうには思っております。
再質問 2番 谷口和弥
確かに町長がおっしゃいますように、今、幕別町の高齢化率、約 25%、地域によっては、例えば私のところなんかは 10%ちょっとですし、大きな隔たりがいろいろとあって、その中では、世帯数だけでは判断できないものというのはあるのだと思うのですけれども、やっぱりこの間、私も何人かの民生委員さんとこの件で懇談もさせていただきましたけれども、やっぱりその任務、大変な役割だということを口をそろえておっしゃっているところであります。特に、今、個人情報保護の中では、もっと話してくれれば解決に近づけられる、そういったこともあるのだけれども、それ以上話が聞けなくて限界を感じたとかというようなことが言われるところであります。本当に負担軽減に向けては、十分関係の皆さん方と協議の上でやっていただきたいと思うのですが、例えば公区の一つ申し上げてしまいますけれども、春日公区なんかは 350 もあって、その中で東春日と二つ合わせて 350 世帯あって、そして高齢化率も一定高くて 30%を超えていて、そういった中では、その数字、それだけでも大変なのだと思うのです。やはりさらにもっと引き受けてくださる方をふやすということに対する検討は進めていただく中身だというふうに思いますので、ご検討いただきたいというふうに思います。そして、今、個人情報保護のことを申し上げましたけれども、9月3日付で厚生労働省老健局振興課から各都道府県に事務連絡が出されていたと。どういう中身のものかというと、地域包括支援センター等において、「地域の見守り活動等を構築していく際の支援を必要とする者に関する個人情報の取扱」こういった題目がついております。この事務連絡の中身ですけれども、要援護者情報の共有について要援護者情報を自主防災組織や民生委員・児童委員等の関係機関と共有することの重要性を明言していると。要援護者情報を本人の同意を得た場合はもちろんいいし、同意を得ない場合であっても、地方公共団体の個人情報保護条例の規定を整備することにより、個人情報を共有し地域の見守り活動を推進するよう協力を求めている、そういった中身であります。要するに、本人がよしと言わなくても、その本人のためになるのであれば、その情報を民生委員と自治体が共有する、そういった中身に読めるわけですけれども、これに対する、この通達がもう各自治体にも届いているのではないかというふうに推察しますが、これに対する幕別町の見解、それから今後の対応、お聞かせいただきたいというふうに思うのですけれども、いかがでしょうか。
答弁 民生部長 菅好弘(民生部長は2013年3月まで)
確かに9月3日付で出ております。私どものほうといたしましては、災害時における要援護者の避難支援、こういったものについては、もう既に福祉のほうで取り組みをいたしまして、私たちのほうといたしましても、手上げ方式、そして同意方式、この①に該当する方式をとりまして、すなわち手を上げていただいた方については、すなわち同意をいただいて、その方の個人情報を民生委員さん、または公区長さんに提供をするというような形の方式をとらせていただいている。で、今年の行政公区の公区長会議のときに、それぞれの公区の該当する方については、名簿を公区長さんにお渡しをさせていただいて、支援体制を組んでいただきたいということのお願いをしたところであります。
再質問 2番 谷口和弥
手上げ方式、同意方式についてはわかりました。もう一つ、関係機関共有方式という要援護者本人から同意を得ない場合というのがあります。これについては、どのように対応される、それについてお聞かせください。
答弁 民生部長 菅好弘(民生部長は2013年3月まで)
今の第三者機関というのが、どういったところまで範囲を拡大して考えるのかということになりますけれども、私どものほうとしては、民生委員さん、または公区長さんについては、非常勤の特別職というような位置づけの中で皆さんについては守秘義務とか、そういったものがあるということのお話もしましてお渡しをしているということでございます。この第三者機関が果たしてどこまで拡大するのか、民間のところまでということになると、これはやはり一定の検討、把握が必要でないかというふうに思いますので、この後、担当のほうともどこまで拡大できるのか、検討させていただきたいというふうに思っております。
再質問 2番 谷口和弥
了解いたしました。今回、民生委員がこの通達の事務連絡の中で、第三者機関ということで理解すると。だから、情報を共有する守秘義務をもちろん持ってもらう。もちろん個人情報保護法、これはしっかり厳守するという立場でやっていただけると。わかりました。非常に評価できるご答弁をいただいたというふうに思います。そうしましたらば、「高齢者保健福祉ビジョン 2009」、2009 年の3月にできて、4月から実施されて、今ちょうど折り返し地点だということになってまいります。このビジョンの中での地域福祉ネットワークの構築という項目の中で、地域福祉を担う人材の発掘や、地域福祉への関心を高める取り組みが必要と、施策の方法として三つ挙げていて、地域福祉の充実、地域福祉活動の充実、自主的な住民活動の推進、こういったことを挙げられているわけであります。いずれも重要な施策だというふうに考えます。中間点に立って、今どういう到達点、そのことについてお伺いしたいと思うのですが、いかがでしょうか。
答弁 民生部長 菅好弘(民生部長は2013年3月まで)
これからの人材育成とか、そういった点については重要な課題でありまして、総合計画の中でも、地域福祉プラットホームというようなものの提案をさせていただいて取り組むということになっております。これから福祉社会を担っていく部分については、地域と行政とそういったものが一体とならなければ育っていかない、そういった課題がありますので、今、進めております地域福祉計画、こういった中でも十分議論をしながら今後の方向性を考えていきたいなというふうに思っております。
再質問 2番 谷口和弥
さまざまなボランティア活動に参加する、例えば民生委員、そういった役割も委嘱を受ける。やはり大変な役割の中では、個人の意識、マンパワーが育たないことには、なかなか達成できない、そういう中身であるのだと思うのです。残り1年半、ネットワークづくり推進に向けて育成を頑張っていただけたらなというふうに思います。また、これも新聞報道でございますけれども、芽室町で地域包括ネットワークの構築に向けて積極的に取り組もうとしている、そんなことが地元紙に載りました。芽室町では 2008 年度に1人、2009年度に2人の独居高齢者の方の孤独死があった。そのことを受けて、920 人いる独居高齢者を民生委員や地域によっては町内会が見回りに当たっている。しかし、民生委員だけでは対応できないのだという、これは幕別町も同じ状況にあるのではないかというふうに思います。それで、この高齢者の孤立化を防ぎたいということの中で、ネットワーク構築に向けて職員視察などの経費 335 万円ということの報道でありましたけれども、この9月議会の中で承認をして、このネットワークづくりの強化をやろうとしている、そういったことがありました。幕別町においても、こういった先進事例の視察などをしていくことは重要ではないかというふうに思うのですけれども、その辺についてのお考えはいかがでしょうか。
答弁 民生部長 菅好弘(民生部長は2013年3月まで)
各地域でいろいろな取り組みが行われてきております。私たちよりも一歩先へ行っているところについては、積極的に視察などをしながら研修して、また私たちの町のためにそれを使っていきたいというふうに思いますので、これからも検討していきたいというふうに思います。
再質問 2番 谷口和弥
わかりました。先ほどの民生委員の方との懇談の中で出てきた言葉でございますけれども、たまたま今度2期目になるのだという方でありました。1期目引き受けて3年間地域を回って、ようやく地域の実情がわかったと。だから、大変なのだけれども、次引き受けるに当たっては、ようやく自分が今まで3年間蓄えた知識を役立てることができるのだと、そんな決意を述べてくださった方がいらっしゃる。そのことを報告させていただきたいというふうに思います。民生委員さんの皆さんの力なしには、高齢者の孤立化を防げないと、そのように思うわけであります。先ほども言いましたけれども、この問題に町としてもしっかりと取り組んでいただきたいというふうに思います。以上、述べさせていただいて、この質問を終わらせていただきます。