幕別町議会 平成18年第2回定例会 2006年6月20日
今後の学校教育について
2006年6月20日、幕別町議会の一般質問で、前川雅志議員が「今後の学校教育について」質問し、教育長 高橋平明が答弁しました。
- 質問者
- 前川雅志 議員
- 答弁者
- 教育長 高橋平明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 前川雅志
通告に従いまして、今後の学校教育について伺います。アイヌ学校が開校した明治 29 年に幕別小学校の前身である猿別教育所が猿別市街に設置されました。翌 30 年にはこれを廃止し、私立猿別尋常小学校が設けられました。さらに、翌 31 年、猿別尋常小学校の公立昇格を願い、この願いが認められ、同年6月に初の公立小学校が誕生しました。以後、明治、大正にかけそれぞれの集落ごとに学校が設けられました。幕別町内の学校数は、昭和 22 年学校教育法公布時、小学校 17 校・中学校6校(23 年に1校設立)となり、以後 20 年間、増減もなく経過しました。だが、児童・生徒数は昭和 30 年から 33 年をピークに、一部の学校を除き減尐傾向をたどった。特に郡部校の児童・生徒の減尐が続き、学校統合に拍車をかけました。昭和 44 年から 62 年までに統合のため閉校したのは小学校8校、中学校5校、平成8年に相川小学校が閉校したのを最後に、小学校・中学校の適正配置の議論が一段落しています。それから 10 年が過ぎ、さらに児童・生徒の減尐が加速しています。これからの将来を担う児童・生徒にとってどのような教育環境が望ましいのかを考える時期に来ているのではないでしょうか。学校教育の在り方は、児童・生徒の目線で本来どのような環境が望ましいのか議論すべきだと考えます。これまでの経緯を踏まえた上で、6頄目についてお伺いします。一つ、教育を受ける環境としてどのような学校が児童・生徒にとって望ましいのか、考えを伺います。二つ目、小規模校において複式学級の児童の学力についてお伺いいたします。また、中学・高校等に進学した時の項応性について伺います。三つ目、札内地区において宅地の造成により、現在ある小学校・中学校では通学が不便であるという声が多く聞こえてきます。今後、どのような対応をお考えか伺います。四つ目、特色ある学校づくりが今後必要と考えます。小中一貫等、特色ある学校づくりの考えがあるのか伺います。亓つ目として、教科・スポーツ、文化、芸術活動など、学校によって様々な取り組みをしています。児童・生徒自身が学びたい学校を選択することができるような考えがあるのか伺います。最後に、5年度、10 年度の児童・生徒数の予測を伺います。また、その上で小学校・中学校の今後の配置計画をどのようにお考えか、お伺いをいたします。
答弁 教育長 高橋平明(教育長は2007年3月まで)
前川雅志議員のご質問にお答えをいたします。本年度の教育行政執行方針において、町内小中学校の適正配置計画については委員長より述べさせてもらいましたが、合併による学校数の増加に加え、通学区域の見直しなども含め、全町的な学校の適正配置計画を検討する時期であると認識しているところでもあります。教育を受ける環境として望ましい学校とは、とのご質問でありますが、まず学校規模で申しますと、大規模校では集団生活での態度が身につくなどのよさがあり、小規模校では行き届いた目配りができるなどのよさがあります。その一方でマイナス要素もそれぞれにあり、一概に子供の人数で判断できるものではないと思っております。各学校ではそれぞれの生徒数、教職員数にあわせて地域性や学校周辺施設等の特性を生かした学校経営計画により、特色ある授業を展開するなど各校とも生徒にとってより良い環境で教育を受けることができる学校をつくり上げているところであります。小規模校児童の学力についてでありますが、小規模校では尐人数によるきめ細かで徹底した指導が可能となりますことから、確かな学力が定着しやすい環境にあると考えています。しかしながら、子供たちの学力については複式校であるや否やを問わず、全ての学校において前段申し上げた教育環境の整備に力を注いでいるところであり、学校規模ゆえの格差はないものと思っております。また、小規模校の進級進学については、小規模ゆえ集団生活や団体行動が小振りで多人数での交流などに不利な面も見受けられますが、小規模校同士が集まる集合学習や修学旅行を合同開催するなどの工夫をしているところでもあります。そのため、中学校への進学時に環境に慣れるまでの戸惑いなどが多尐あることも伺っていますが、子供たちは早期に項応している状況であります。次に札内地区の通学区域についてでありますが、区画整理事業で開発がされております北栄地区の宅地造成につきましては、札内北小学校の通学区域でありますが、距離的には札内单小学校の方が近距離となる区域もあり、通学区域の見直しも必要となることが予想されます。今後、想定される課題を整理し児童にとってより良い通学環境を検討してまいりたいと考えております。次にまず、今後の児童数についてお答えをいたします。現在の未就学児の年齢別集計によりますと、平成 19 年度に小学校に入学すると推計される児童数は256 人で、平成 21 年度までは横ばいで推移しますが、22 年度は 250 人(-3%)、23 年度は 222 人(-13%)、24 年度は 215 人(-16%)となっており、その後も減尐傾向は続くと想定されます。今後の宅地造成などによる社会増を見込んでも児童数が現在より増加に転じることは難しいと考えております。また、小規模校では全体人数の減尐により配置基準を下回り、教頭が授業を持つほか、事務職員・養護教諭を配置できなくなり、学校経営が難しく、良い条件での教育環境を維持できないことも予想されます。このように、児童生徒数が減尐する傾向にあることは否めません。また本町は各地域によって減尐幅にも隔たりがありますことから、幕別町としての小中学校の在り方そのものを速やかに検討しなければならないと考えております。議員からご質問を頂きました様々な課題を解決するためにも、適正配置を検討するための組織を立ち上げ、各方面からのご意見を頂きながら、その中で、小中一貫教育や選択制などの課題についても検討していただき、児童生徒にとってより良い学校になるよう計画づくりを進めたいと考えております。以上で、前川雅志議員のご質問に対する答弁といたします。
質問 1番 前川雅志
それぞれ将来を担う子供たちのために考える教育の在り方について、御答弁を頂きましてありがとうございます。それで、再度数点質問をさせていただきたいというふうに思います。初めに、四つ目に挙げさせていただきました特色ある学校づくりについてでありますが、現在、私立・公立高校では生き残りをかけてといえるほど各学校において様々な取り組みが始まっています。生徒がいなくなれば学校がなくなるという危機感を持って、特色ある学校づくりに取り組むべきだと思います。その取り組みが児童・生徒にとって魅力ある学校となるはずです。通告では、小中一貫を例として挙げましたが、他府県では2学期制の導入ですとか全学期制の導入、又は0歳から中3までの一貫教育、全問正解までの指導、教職員採用に保護者も参加するなど様々な事例があります。これらの事例が本町にふさわしいかどうかわかりませんが、教育委員会や各学校卖位で検証したり、他の新しい取り組みについて議論したことがあるのかどうか、お伺いをしたいというふうに思います。小中一貫教育を行えということではありませんが、特色ある学校づくりの例として、鹿追町では小中一貫教育と小学校からの英語教育を取り入れることにより成果を上げています。ちなみに、本年度の高校入試において、帯広柏葉高校のトップ入学は鹿追中学の生徒で、全教科満点だったそうです。小学校からの英語教育については、国会でも様々な議論がありますが、鹿追町においては中学に進級してからの英語力の向上だけではなく、すべての強化の向上につながったという成果が報告されています。また、児童・生徒だけではなく、教職員の意識改革がなされ、今まで以上に真剣に熱意をもって指導に当たっているというふうに伺っております。本町においても毎年新聞報道等に取り上げられるような活動をされている学校もあります。このような特色ある取り組みは、児童生徒の意識や意欲につながっているというふうに思います。そのためには、指導に当たる現場の教職員の意識の改革が必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。次に、三つ目と亓つ目を合わせて質問させていただきたいのですが、学校によって様々な特色ある取り組みが始まれば、児童・生徒自身が行きたい学校というものが生まれてくると思います。また、転勤するたびにサッカーが強くなったり、スケートが強くなったりと、他の先生にはない優れた指導力ある有名な教職員もいます。スポーツだけには限りませんが、指導力ある教職員がいる学校に行きたい。教科に力を入れている学校に行きたい。また、吹奏楽など文化・芸術に力を入れている学校に行きたいなどという児童・生徒が自分自身で判断し、行きたい学校に行けるよう、町内1学区制にする方法もあると思いますが、そのような考えがないのかお伺いをしたいというふうに思います。最後に、適正配置を検討する組織というのは、どのような考えで計画をされているのか、お伺いをいたしたいと思います。また、その組織はどのぐらいの時期を目標として考えていられるのか、お伺いをしたいというふうに思います。
答弁 教育長 高橋平明(教育長は2007年3月まで)
まず、特色ある学校づくりでありますけれども、この件に関しましては、幕別町教育委員会として特色ある学校づくりに、学校に対する助成という形で、既にもう6年ほど前から進めております。その実績として、それぞれ町内の小中学校では特色のある活動を行っております。途別小学校での水田づくりなんかも、もう既に皆さんご存じだと思いますけども、それぞれの学校がそれぞれの地域性を生かしながら、特色ある学校づくりを一生懸命行っているところでもあります。また、議員がおっしゃいました英語の小学校からの教育でありますけども、これも昨年度と本年度の2か年でありますけれども、札内の单小学校と古舞小学校、途別小学校の3校でテストケースとして英語活動を行っております。これらのことがいろんな事業を通じてそれぞれの学校現場での教員の意識改革にもつながっていくことになっているというように私は思っておりますし、また、実績としてこれらのことが進められていけばいいかなというふうにも思っております。英語教育につきましては、学習指導要領の中で、今後、小学校にも入ってくるようなこともお伺いしてりますし、今、現在行っております、この札内地域で行っている英語学習の活動について、さらに終わった後に検証を進めていきたいというふうに思っております。それから2点目の学校の選択性についてでありますけれども、一部ではありますけども、現在、札内中学校が、札内東中学校、札内の北小学校に行っている児童に限ってのことでありますけども、選択性を採用しております。一昨年ですか、東京で中学校の選択性が始まったというふうに聞いておりますし、その結果、人気のある学校と人気のない学校にわかれてしまったということも聞いております。前段、議員から質問がありましたこの特色ある学校というのがまず一番大事なことであろうと思います。それぞれの学校が特色を生かして、学校経営を進めていくことができるのであれば、学校の選択性も一つの目指す方向にはあるのかなというふうには思っております。それから、3点目の再編計画に関する組織についてでありますけれども、これは教育関係者や、それから地域の方、あるいは保護者の方それぞれのご意見を伺う必要があると思っておりますし、それに子供たちの意見、これも是非聞いてみたいというふうに思っております。時期的なことでありますけれども、そういった組織については今年中に立ち上げたいというふうに考えております。計画づくりは今年度、来年度かかるのかなというようには思っておりますけども、じっくりと構えながらでもそんなに時間のおけない課題ではあるというふうに考えておりますので、なるべく早期に計画づくりを進めていきたいというふうに思っております。
質問 1番 前川雅志
それぞれの学校における取り組みについては、途別小学校をはじめといたしまして、私も承知しているところでありますが、再質問させていただきましたように、教科の選択性だとかというのは馴染むかどうかわかりませんが、ほかに全学区制ですとか、教職員を保護者と一緒になって選ぶですとか、いろいろ先進的にやっている都府県もあるようであります。そういったことがこの地域に馴染むのかどか、そういったことの検証ですとか研究をされているのかということをお伺いしたつもりだったので、そこについての御答弁を頂きたいというふうに思います。それと、適正配置を検討する組織ということでありますが、どこの町ということではありませんが、お聞きしますところ各団体から代表して出てもらったり公募して集ってもらったりとか、組織を立ち上げて、年数回にわたって会議を開催していたというふうに、たまたま知り合いが参加していたものですからお聞きしていますが、会議の最初から、教育委員会からこういった形で進めていきたいという提示があり、様々な意見をしても最後まで変わらないでそのまま議会に提案されたというお話を聞いております。幕別町におかれますこの会議が、こういった方向にならないようにというふうに願っているのですが、運営についてどのようにお考えなのか、最後にお伺いしたいと思います。
答弁 教育長 高橋平明(教育長は2007年3月まで)
まず前段のことでありますけれども、この学校の選択性、あるいは特色ある学校づくりに関しては、今まで行ってきた事業、まずこの検証を行って、これが果たしてこれから進めていけるものか、あるいは学校にとってプラスになっているかという検証を十分進めたいというふうに思っております、先ほど言いました選択性に関しては、先進事例がたくさんあります。そういったものも私どもの教育委員会で検証していって、我が町に馴染むのかどうかの検討も進めたいというふうに思っております。それから、検討の中で教育委員会の考え方を押し付けるのではなくということでありますけど、これはもちろんその通りでありまして、私どもはあくまでも子供たちの将来、そして幕別町の将来として学校教育そのものがどのようにあったらいいのかということを御検討いただくという意味で立ち上げるわけですから、ただ、機械的に子供の人数がどうのこうのということで問題を片付けたいというふうには考えておりません。