みんなの議会

幕別町議会 平成15年第4回定例会 2003年12月9日

学校週5日制の評価と教育行政の今後の在り方

2003年12月9日、幕別町議会の一般質問で、佐々木芳男議員が「学校週5日制の評価と教育行政の今後の在り方」について質問し、町長 岡田和夫、教育長 沢田治夫が答弁しました。

質問者
佐々木芳男 議員
答弁者
町長 岡田和夫、教育長 沢田治夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 12番 佐々木芳男

質問に入る前に、2点ほど訂正していただきたい点がございますのでよろしくお願いしたいと思います。1番目の4行目のところに総合学習の時間というふうになっておりますが、ここに、総合的な学習の時間、2か所ございますので、総合的な学習の時間というふうにご訂正をいただきたいというふうに思います。それでは、通告に基づきまして、次の2点についてお伺いをいたします。まず第1点目は、学校週5日制の評価と教育行政の今後の在り方についてであります。2002 年度から学校週5日制が実施され、間もなく2年を経過しようとしております。実施に先立ち、学習指導要領が改定され、指導要領の基準の弾力化、大綱化、さらには総合的な学習の時間の新設などが盛り込まれ、多くの問題を内包しながらも、学習指導要領の弾力的な運営や総合的な学習の時間について、学校現場で生かせる点を活用し、子供とともに学び共に生きるという視点から、各学校においては創造的かつ意欲的に取り組んでいると聞きます。これらを通して、その成果をどう評価されておられるか、ご所見をお伺いいたします。学校5日制は 1974 年頃から、偏差値教育、詰め込み教育などの地域偏重の教育により、過密ダイヤ、受験競争などと言われた教育現場の実態から、不登校、いじめ、自殺など、子供の悲鳴にも似た多くの問題が発生し、これらの問題を厳しく受け止め、まず膨大な教育内容を精選し、わかる授業、楽しい学校の5日制を展望した取り組みとして改革が行われました。個性の尊重や生きる力とゆとりを求め、1992 年、月1回第2土曜日を休日とすることから施行し、さらに3年の経過を経て、1995年4月から月2回となり、延べ 10 年間の現場実践と数多くの研修や論議を積み重ね、2002 年4月、学校週5日制の実施に踏み切ったわけであります。ところが、学校週5日制に踏み切って間もなく、学校週5日制が学力低下を招くとして高まる批判に、文部科学省は従来の学力観に基づく学力向上アクションプランや、発展的な学習などの施策を打ち出されました。現場や子供に大きな混乱をもたらしたと聞きます。このことについても、教育長の見解と、今後の教育行政の在り方についてお伺いをいたします。第2番目でございます。住宅地を流れる河川の整備と、橋梁の架設についてお伺いをいたします。自然の小川で子供たちを思う存分遊ばせてやりたいなと、石やコンクリートで固められた公園の川もどきで遊ぶ子供たちの姿を見聞きするとき、いつもそのように思っております。実はその格好の河川が、暁町公区の住宅地を流れる千住川にあります。千住川は道の管轄する1級河川でありながら、流水は枯れ、雑草は繁茂し、夏は蚊、またはブヨの発生地となり、住民の衛生面からも問題があると考えられます。子供たちが遊べる自然の河川としての機能を回復し、住民にも親しまれる河川とするための環境整備が必要と考えますが、いかがでしょうか。ご所見をお伺いいたします。また、暁町地域を二分するこの千住川には橋がなく、子供の通学やお年寄りの買物などは、札内9号線か 10 号線のいずれかをまわることになります。冬期間は特に大変だと言われております。このことについて、早急に人や自転車通行可能な橋が必要と考えますが、いかがでしょうか。ご所見をお伺いいたします。以上であります。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

佐々木議員のご質問にお答えをいたします。千住川の環境整備についてであります。千住川につきましては、お話がありましたように北海道が管理する一級河川でありまして、開発行為の宅地造成においては河川区域を除き開発が進められたことはご承知のとおりであります。ご質問の雑草の繁茂、やぶ蚊の発生などの問題につきましては、以前にも同様のご質問があり、管理者である北海道とも協議・要請もしてまいりましたが、河川改修につきましては河川断面の拡幅が必要になり自然環境を失う恐れがあり困難な状況にあるとのことから、雑草の処理などについては維持管理としてどう対応するべきかを考える必要があるわけでありまして、河川管理者であります北海道にすべてをお願いいたしましても、昨今の大変厳しい状況にありますことから、北海道のみならず、町、あるいは地域の3者による共同作業もひとつの手法であろうと考えているところであります。今後、どのような方法がよいか、道・地域ともさらに協議を進めてまいりたいというふうに考えております。次に、千住川に橋梁整備をとのご質問のでありますが、この件につきましては以前に地元の暁町の東・西・北・札内区、四つの公区と協議をさせていただきましたが、良好な環境を壊す恐れがある橋梁の整備については必要がないとのご意見が多数でありました。そうしたことから、現在、車道橋の架橋の計画は持ってはおりません。また、お年寄りや子供達の利便性を考え、人道橋とした場合でありましても、当然、町道認定による町施行となり、多大な経費が必要になりますし、車道橋ほどではないにいたしましても、河川協議により、かなりの木々や緑が失われることが考えられますことから、利便性と自然環境の保全など、地元の意向を含めまして慎重に対応しなければならないものというふうに考えているところであります。以 上 で 、 佐 々 木 議 員 の ご 質 問 に 対 す る 私 か ら の 答 弁 と さ せ て い た だ き ま す 。

再質問 12番 佐々木芳男

再質問をさせていただきます。はじめの、学校5し日制につきまては、前にも質問したことがございますけれども、教育長の考え方、さらには本町の進め方等についてはご理解いたしましたし、各学校ではこの5日制を生かして、それぞれの活動をしているという実態も私も見聞きして知っているわけです。ただ一つ教育長にお尋ねしたいというのは、実は、先月 10 月 29 日に総務文教常任委員会で、長野県の真田中学校へ行って視察をしてまいりました。この真田中学校は、つまり文部省が提唱している学力向上フロンティアスクールの指定校としてすばらしい学校経営がなされているということで、いろんな場面を視察させていただきました。その7名の中で、私が、教育長も見えていましたので、この学力向上フロンティアスクールに当たって、今、学校5日制の問題で学力が低下しているというふうに押さえているので、それらとどういう関係があるかということを聞きました。そこの教育長は、学校5日制とはかかわりございませんと言う。学校5日制によって学力低下するということはあり得ないということをはっきり話しておりました。果たして、どうだったのかという実態はわかりませんけれども、今、全国的にこの学力低下という問題が指摘されて、父母もいろいろいろんな面で心配をしているということがございます。果たして、この学校5日制が制定されて間もなく2年でありますけれども、このことによって本当に学力が低下したという実態が得られたのかどうか。確かに学習指導要領の中で3割内容が削減されています。そういったことの中で、果たしてのこの実態がつかめていたのかどうなのかということが非常に疑問に思います。なぜかというと、この学力に、私は学力を低下することを望んでいるものではありませんし、もちろん教育する以上は学力が向上しなければならない。その前提に立ってでありますが、私たちが現場にいるときには、学力のために必死になってやってきた。そのことが子供たちにどんな影響を与えたかということをいろんな面で経験しているわけです。それが今、学力向上フロンティアスクールということで、十勝でも帯広、それから陸別中学校、そして本別高校と、3校が指定されております。それが幕別の教育研究所に中で研究発表が行われておりますが、このことについて、多く各学校にそのすばらしさをやはり普及していくのだという、そういう思いがあったようにも見ております。果たして学力向上のために、この制度がもしその方向にどんどん進んでいくとしたら、また、子供たちが追い詰められると。特に、今度の高校入試問題の中では、十勝の学校区が大学区になったと。どこにでも行けるということになると、いよいよ学力という問題が父母は真剣になって考えなければならない。そういうときに、どんなふうにそれを押さえながらこの学校5日制の問題と取り組んでいくかというあたりが非常に心配であります。したがって、もう既に道では、この学力を知るために学力テストを来年度実施するやに新聞等に載っております。これを思うと、先に行われた学力テストのあの壮烈ないろんな面で問題のあった時期を思い出します。そんなふうになっては大変なことだというふうに考えます。そこで、教育長はこのことを押さえて、今後やはり幕別の教育を進めていく上で、これらの問題点をどのように押さえて、将来的に進めていこうとされるのか、そこら辺を再度お伺いしたいというふうに思います。それから、千住川の点でございますけれども、恥かしい限りですけどこれで3回目の質問になって申しわけございません。何回も何回も同じことを聞いて、同じ回答を得ているわけですけれども、実は、なぜ何回も質問するかということですが、やはり将来の町づくりという点からみていったときに、自然を大事にするということが非常に大事だと思うのです。したがって、あの地域の方にいろいろ質問すると、「いや、いや、このままでいいよと、自然があっていいよ」と。これが自然の押さえだと思います。私は、私たちの生活と自然とが共生していくために、我々が見てもいい環境にしていくのが、やっぱり我々の生活を向上させていく上で大事だし、その中に自然を生かしておく、あそこに大きな老木があります。あれは老木とまでいかないのでしょうけれども、あそこに高橋という、固有名詞を出していいかどうかわかりませんが、過去に区長さんをされていた方が、「これは俺達が植えた木なのだ」というふうに言っておられました。60 年か 50 年くらい前に植えたのでしょうけども、あれだけ成長しているという、あの自然がやはり残していかなければならない。そしてまた、やはり見た目も美しくなければならないと、心地よくなければならないということだと思います。したがって、聞く人によってそれぞれ考え方まちまちですけれども、私はやはり、市街地を流れる川だという前提のもとに整備をしていく必要があるのではないか。私も小さい頃は、農家育ちですから小さい川で遊んだことが非常に思い出になる。こうした思い出になる川が今、非常に少なくなってきているということからすると、あの川は是非、清流が流れて、子供たちが水遊びできて、そして地域の環境に溶け込んだ川であってほしいなという願いをもっているものであります。したがって、お伺いしたいのですが、将来あの地域をどういうふうにされていこうとしているのか。今後の町づくりの中で、あのままの自然という押さえをしていくのがいいのか。やはり、管理が違うからなかなか問題だと言いながらも、そこに手を加えて、行政として将来どういうふうに取り組んでいこうとしておられるのか、そこら辺もさらにお伺いしたいと。それから橋の件ですけれども、車が通るような大きな橋ではなくて自転車や子供たちが歩ける程度の橋が架けられないのかと、これも道との問題だということで駄目なのだそうですが、やはり弱者という言葉は好きでありませんけれども、お年寄りや子供たちが冬になって通るときに、あそこをどうしても通りたい。今も通っているのですね、板を敷いて。そして最後に登る所は非常に高い、滑る。冬なんか到底通れないわけです。そういった地域の人方の願いをしている人もいるのだということですね。車を持ってどんどん走れる人はそんな自然を壊すような橋はいらないという。自然を壊すような橋ではなくて、人間がそこを通れるような橋を架けることができないのかどうなのか。そこら辺をもう一度お伺いしたいと思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

千住川についてのご質問でありますけれども、確かに千住川に橋を架けることについては、地域と何回か話し合いをさせていただきました。当然のことながら道が管理する河川でありますから、いろんな規制があることも十分地域の皆様にお話をさせていただいたわけでありますけども、先ほども申し上げましたように、公区長さんの集まりの中では、現状では歩道橋、あるいは自転車が通るような橋であっても、若干自然に影響するようなこと、あるいは騒音等が出るような橋はいらない、なくても大した不便を感じないという意見が多かったというふうに私も聞いております。私どもはこのすばらしい環境のとこで住宅を建てて住むことを期待してこの地へ住んでいるのだというような声もあったというふうに聞きます。今、佐々木議員おっしゃるように人それぞれいろんな考えがあるのだろうと思いますから、中には橋があれば便利になるのだろうという意見の方も当然いらっしゃるのだろうというふうに思っております。私どもも、橋を架けるに当たっては当然のことながら、土木現業所との協議もこれから必要になってまいりますし、できれば土木現業所で一体的な河川整備の中でというようなことも願っていますけども、なかなかそれも昨今の道財政の状況から見ると難しい面もあります。私どもとしては、今も公区の皆さんにもいろんなお尋ねを、問いかけをしている部分もあります。先ほどありました、蚊とかブヨのことにつきましても、できたら土現と町と地域と一緒になって、草刈、あるいはそういったよどみのある部分の環境整備に努めていきたい。実はこれも昨年の6月にも1回、皆さんで協議をし草刈等の整備をした経緯がありますから、これらも踏まえながら、例えば公区の皆さんに出ていただく、そして樹木やなんかは例えば町が提供する、あるいは刈った草の後始末を町がするとか、いろんな手法を重ねながら地域との協議の中で、これらの問題についてこれからも逐次協議の場を持ちながら対応してまいりたいというふうに思っております。ただ、いつも佐々木議員が言われるように、あの千住川に子供が遊べるような川が流れる、水を確保するというのは、今の河川の状況の中ではなかなか難しいのだろうというふうに思います。強いて言えば、掘りぬきでも掘って水を流すというようなことをしなければ、その水量を確保という面では難しい問題があるのだと思いますけれども、これもまた簡単に許可のでるような問題でもありませんし、また、あそこ雨水の流入川でもあります。いろんな条件もあるわけでありますけれども、繰り返しますけども、引き続き地域の皆さん方のご意見を伺う中で、私どももその方向性を見出していきたいというふうに思っております。

答弁 教育長 沢田治夫(教育長は2005年9月まで)

今、お話のありました学力向上フロンティア、あるいは学力テストをどう実施するか。これはまさにそういう動きがあることは確かであります。文科省、これは教育関係の新聞でありますけども、この学力向上フロンティアに関して、さらに違った形の中で学力向上支援に取り組もうと、こういう形のものはもう報道のとおりであります。私ども、各学校でいろんな意味で確かな学力、こういったものを形成する上で何が課題なのか。いわゆる学力とは何か。この部分でやっぱりどちらかというと学校や教員、あるいは保護者、地域、こういったところに若干のズレがあるのだろうと、そんなふうにあります。ですから保護者の中には、まだまだ伝統的な学力観、こういったものに固執している方もいらっしゃるでしょうし、中教審の中で設置されている教育課程部会、この中でも審議のまとめの中では、これからの子供たちに求められる学力について、保護者や国民一般に今後とも継続的かつ積極的に周知する必要がある。そういうふうにやっぱり周知をしなければ駄目だ、この辺のことを私どもも一つのものとして押さえております。幕別町としてどんな形だということでありますけども、こういった教育計画、これを実践するに当たってやっぱり三つの視点とやっぱり教員の意識改革、こういったものが大事だろうという形の中で、日頃から校長たちともお話をしながら、あるいは教職員ともお話をしながら進めてきております。その第1の視点というのが、確かな学力の育成であります。これは先ほども答弁の中でお答えをさせていただきましたけども、基礎基本、こういったものを確実に身に付けながら自ら学び、自ら行動し、よりよく問題を解決する。こういった資質、能力、これを付けることがまずは一つには大事だろうというふうに押さえております。それからもう一つは、豊かな心の育成ということで、これは子供たちの豊かな心、これを育むために、学校教育のなすべきことはまず道徳教育の充実、これも大事だろうということで押さえております。それから三つ目の視点としては、組織体としての教育の提供ということであります。子供の確かな学力の向上と、豊かな心の育成、これを車の両輪という形の中で、教育が総体として効果的に行われる、こういったことをするためにはやっぱり専門性を要する教職員で構成される学校が、組織的に一体となっていろんなものを提供できる。そんな形づくりが大事だろうというふうに思っています。すなわち何を言いたいかといいますと、学校と家庭との連携の中で、校長の経営理念、これの具現化を目指す。そういった意味では、全教職員で教育改革の理念に基づいたものを実現していく、これが大事でしょうという形の中で、今そういった意味では、幕別町においては学校だけの抱え込み、こういったことをしないように、家庭との連携の下、確かな学力の向上、あるいは先ほど言った豊かな心の育成、こういったものを意識しながら、今、幕別町、いろんな形でやっております。一例を申し上げますと、札内北小学校でも授業公開を3日間やったり、白人小における学校参観週間、あるいは幕別小学校でも地域参観日、こういったふうに従来見られなかった形が、教職員一緒になって開いて、そして保護者、子供たちの理解を得ようと、そんなふうにやっておりますし、また幕別町では独自の学校協議員、こういった制度を作りながらいろんな声を聞きながら、先日もブロック別の会議を開かせていただきながら、いろんな知恵をお借りしながら実践しておりますし、また、こういったことを受けながら、今、幕別町の教職員自らが、いわゆる内部評価だけではなくて外部評価に向けても実践していただいている。このことはやっぱり外の声を聞きながら、いかにしていろんなことが言われる中で実践をしている、そんなふうになりますので、どちらかというと幕別町の教職員は、管内の市町村に先駆けていろんな意味で努力をしているというふうに私は努力しております。まさに、教育の風は幕別からという形の中で皆さんが努力していること、このことをご理解いただければというふうに思います。

出典:幕別町議会 平成15年第4回定例会 2003年12月9日 議事録 PDF(30ページ) 間違いを知らせる