みんなの議会

幕別町議会 平成17年第2回定例会 2005年6月16日

高齢化社会と高齢者の問題について

2005年6月16日、幕別町議会の一般質問で、佐々木芳男議員が「高齢化社会と高齢者の問題について」質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。

質問者
佐々木芳男 議員
答弁者
町長 岡田和夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 12番 佐々木芳男

通告に基づきまして、質問をさせていただきます。まず、第1点目は、次世代育成支援対策推進法と今後の少子化対策についてであります。わが国の一人の女性が生涯に産む子どもの平均数を表す、いわゆる「合計特殊出生率」が、4年連続して過去最低を更新し、何とその数字は1.2台にまで落ち込み、この分では、2007年から人口減少時代に突入するとの予測が、いよいよ現実化しているということが過日報道されました。十勝も例外ではなく、20市町村の「合計特殊出生率」の平均が、全国・全道を上回るものの、99年の1.63台に比べて5年間で0.12ポイント低下していると言われます。幕別町においても微増はしているものの、1.25台となり、少子化傾向にあることは確かであります。厚労省は、次世代育成支策として、1989年に戦後最低の出生率1.57ショックの記録を受けて、94年エンゼルプラン、さらには99年には新エンゼルプランを策定し、さらに総合的な少子化対策を推し進めるために、2003年には次世代育成支援対策推進法が成立し、各自治体や大企業に数値目標を定めた行動計画を実施するよう義務づけてまいりました。本町においてもその基本理念に則り「幕別町次世代育成支援動計画」を策定し、その作業にかかっていると聞きます。2002年に策定された「幕別町エンゼルプラン」と併せて、今後、少子化対策に抜本的な施策が必要と考えますが、いかがでしょうか。ご所見をお伺いいたします。次に、高齢化社会と高齢者の問題についてであります。わが国は半世紀の間に、ご承知のように経済大国と言われるように発展してまいりました。しかし、その一方で少子高齢化が急速に進み、21世紀の初頭においては4人に一人が65歳以上の超高齢化社会になると予測されております。私どもの身の回りでは、これまでになく多くの問題が表面化しております。特に高齢者は「社会の扶養者」と位置づけられる制度や習慣が多く、現在の高齢者の意識にそぐわない社会のありようが、問題化されております。高齢者の中には、介護を必要とする方もおりますが、一般的には健康で、就労やボランティアなどの社会参加や、若い世代との交流など、生きがいのある生活を望んでいるのが実態であります。今、国連は、国際高齢者年に当たり、提示している「自立・参加・ケア・自己実現・尊厳」の5原則に、高齢者自身の「社会的役割」を加味したキーワードをもって、すべての世代が平和で生きがいのある生活を追求する社会、年齢による差別のないエイジレス社会、つまりは年齢を感じない生き生きとした社会の創造をめざしております。本町においても、高齢者人口が21%を越えている現実を直視するとき、高齢者問題は少子化対策と同時に喫緊の課題であると考えますが、いかがしょうか。以下、高齢者が地域の中で希望を持ち、安心して年齢を重ねていけることができる社会になるための願いを込めて、五つのご提言を申し上げ、ご所見をお伺いいたします。一つは、高齢者の過去と現在の働きを心に刻み、高齢者一人ひとりが誇りをもって生活できる社会。二つ目は、高齢者が、その豊かな経験と知恵と技を生かし年齢と状態にかかわりなく、自己実現ができる社会。三つ目は、高齢期において、だれもが、心身ともに健やかに生活できるよう、健廉づくりを含むサービスや活動の充実した社会。四つ目は、高齢者それぞれの生活を大切にし、ともにふれあい、支えあう、だれにも優しい地域社会。五つ目は、相互の理解に基づき、すべての人々の人権が尊重され、排除や差別のない地域文化と社会であります。以上、申し上げて終わりたいと思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

佐々木議員のご質問にお答えいたします。はじめに、次世代育成支援対策推進法と今後の少子化対策についてのご質問であります。ご質問の要旨にありますように、合計特殊出生率が4年連続で下がり、少子化が進行することにより、労働人口の減少や社会保障の負担増大などを招き、社会・経済の活力低下が心配されるところであります。こうした状況の中、国においては、少子化対策は、国全体あるいは社会全体で取り組まなければ解決できない問題として位置付け、平成11年12月には、厚生・労働・文部・建設・自治・大蔵の6大臣合意に基づいて、厚生労働省以外の省庁においても対応することを決定した経緯があります。さらに、平成15年7月に、国や地方公共団体と事業所が一体となって、地域社会全体で子育てを支援する取組みを進め、子どもを安心して生み育てられる社会の形成を目的に、「次世代育成支援対策推進法」が制定されたところであります。本町では、平成14年11月に、子育て支援に関する各種施策の指針となる「幕別町エンゼルプラン」を策定したところであり、その後、この「次世代育成支援対策推進法」に基づいて、子育て支援に関する具体的な施策を示した「幕別町次世代育成支援行動計画」を本年3月に策定し、議員の皆さんをはじめ、福祉や教育関係などの皆さんに配布をさせていただいたところであります。本計画では、「地域における子育て支援」、「母と子の健康の確保と増進」、「子どもの教育環境の整備」など七つの視点から施策の具体的目標を掲げており、本計画に基づいて、各種施策を実施してまいりたいと考えているところであります。具体的には、今後、移転新築を予定しております「さかえ保育所」において、子育て支援センターを設置するほか、一時保育の実施や延長保育の拡大などを検討しているところであります。また、本年度、北海道が地域住民のみんなで子育てを助け合う活動を進めるため創設いたしました、「地域子育て力強化事業」にも取組みたいと考えております。今後も、子育てをさまざまな観点から支援し、子育ての悩みや不安を取り除き、子どもたちが健やかに成長できる環境づくりを進めてまいりたいと考えております。次に、高齢化社会と高齢者問題についてのご質問でありますが、これらの対応につきましては、平成15年3月に「幕別町高齢者保健福祉ビジョン2003」に基づき、各種施策を推進しているところであります。具体的な施策といたしましては、ご提言の1点目の高齢者が誇りをもって生活できる社会及び2点目の自己実現できる社会につきましては、その優れた知識や経験を生かしていただくための人生学博士制度を推進するとともに、食の自立支援サービスや外出支援サービスなどの生活支援事業を実施しているところであります。3点目の、健康づくりなどサービスや活動の充実した社会につきましては、生きがい活動支援通所事業や転倒予防事業などの介護予防事業や、介護用品給付事業といった家族介護を支援する事業などを重点的に実施いたしております。4点目の、共にふれあい、支えあうだれにも優しい地域社会につきましては、老人クラブ活動への助成および支援を行うことなどにより、高齢者が社会参加しやすいよう支援しているところであります。そのほか、ビジョンに盛り込みました施策を推進することにより、5点目の、「相互の理解に基づき、すべての人々の人権が尊重され、排除や差別のない地域文化と社会の創造」につながるものと思っているところであります。なお、「幕別町高齢者保健福祉ビジョン2003」につきましては、本年度、3年ごとの見直しの年となっております。次期計画策定にあたりましては、佐々木議員からのご提言も充分参考にさせていただき、事業内容の充実を図り、高齢者が健やかに安心して住み慣れた地域で、自立した生活が送れるよう努めてまいりたいと考えております。以上で、佐々木議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。

質問 12番 佐々木芳男

ただいま、町長のご答弁によって、幕別の問題点である少子化問題、高齢化問題については理解をいたしております。この少子化と高齢化は一対不可分な問題でありまして、まちづくりには欠かすことのできない将来的な課題であろうと、こんなふうに考えております。そこで、この少子化問題は、先ほど申し上げましたように、国でその施策を10カ年計画を立ててやれという計画が出されました。これに基づいて、各市町村は、今、その計画を練り、前期5年間の調査や計画がなされております。本町においても、今日持ってまいりましたけれども、すばらしい調査がなされて、中身の充実した将来に明るい見通しのできる調査研究がなされていることに敬意を表するわけでありますけれども、それでは、具体的に、先ほど町長からお話がありましたように、これは国だけでもだめであり、地方だけでもだめである。これが国、地方、つまり自治体と一体となって取り組んでいかなければ解消できない問題だと。これは日本の将来にかかわる大きな課題であるわけです。そこで、国はこうであるけれども、本町としてはこのことについてこういう課題をもって、こういう方向でいきたいのだという方針があってもしかるべきではないのかなという感じをもっております。特に、この少子化問題については、産みたくとも産めない社会環境であるということが大きく取り上げておられます。それから、働く女性が子どもを産むと、その労働に関していろいろと問題が起こってくる。それから、もう一つは、もっとも大きいと思われるのは、子どもを育てるための財源だろうと思うのであります。つまり、生活にかかわる経費が、昔はよく私たちが子どもを育てるときに言われました。一人の子どもを一人前にするためには、一戸の家が建つというほど、我々には非常に厳しい経済状態が科せられているわけです。これらの、今申し上げた三つの問題を、国ではなくて町としてどうこれから向き合っていこうとされているのか。その辺を、まず1点お伺いしたい。それから、もう一つは、この調査の中で、支援センターがいち早く、幕別は13年度だったと思いますが、設置されました。子を持つお母さん方には非常に好評を得て、その活動がいろいろと知らされておったわけですが、この調査の7ページの子育てセンターの利用状況をみますと、年々減ってきているということなのですね。これは支援の必要がなくなったのか、子どもを持つ家庭が少なくなったのか、このことについては知るよしもございまいませんけれども、ただ、その中で、「パパと遊ぼう」というコーナーがあるわけです。これは昨年度からはじまって、今回も大分増えているように、調査の結果が出ております。これについては、この子育て支援センターの運用が問題なのか、それとも関心が少なくなったのか、それとも施設が悪くて、行ってもあまり効果がないというふうに押えられているのか、そこら辺もぜひお聞きをしたい。将来的には本町にも設置したいという意向があるようでございますけれども、そこら辺がやっぱり有効に、本当に子育てのために活かされている状況がなければ意味がないだろうというふうに考えるものであります。それから、高齢者問題につきましては、今、町長からお話がありましたように、本町ではいろんな面で取組んでおられますし、私も高齢者の一人として、その恩恵を受けている一人でありますけれども、やはり、私たちの平均年齢も80代に達しているということになると、私もこれから10年ほど生きなければならないと。そういったときに、やはりいつも明るい方向を向いて生活できる体制というのが大事だろうと思います。幸い、本町においては、高齢者の方が問題があったということを聞いておりませんけれども、そういった面でのこれからの町として仕組みが非常に大事だろうというふうに思います。そこで、ひとつ提言をしたいのでありますけれども、私たちのこの高齢者に対する高齢者憲章たるものをつくって、町民すべての方々が高齢者に感心をもっていくということが、これからの高齢者対策の中で大事ではないかなと。町が一人で頑張っても、これはどうにもならない。したがって、町民全員がこのことに関心を持ち、やがていくであろうと自分の将来についても考えていけるような対策が必要であろうというふうに考えますが、この辺についての町長のお考えをお聞きしたいと思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

1点目の少子化対策にかかわってであります。お話にありましたように、本町独自でそうした子育て支援を含め、少子化対策に向けての指針をもってはどうか。確かにそういうご意見もあるのかというふうにも思います。ただ、前段申し上げましたように、やはり広い意味で少子化対策ということになりますと、やはり国をはじめ、道、そして市町村、さらには、これは社会的にも、あるいは企業といいますか、いろんなところがそれぞれの担う役割を果たしていかなければ本来的な少子化対策にはなっていかないのだろうというふうに思っております。今、国のいろんなところで少子化対策についての話し合いがなされております。先日の新聞なんかでも、やはり子育てにかかわる、少子化にかかわる規制緩和ということも出ておりました。具体的にどういうことになるのかわかりませんけれども、あるいは職場にあっても、今、お話ありましたように、育児休暇にしろ、産前産後の休暇にしろ、いろんな意味で企業が協力がなければならない問題でありましょうし、あるいは地域における子育て支援の協力体制、いろんなものが担う役割を的確に果たしていって、はじめて有効な少子化対策ということになっていくのだろうと。当然、私どもは町に与えられた子育て支援センター、あるいは一時保育といった施設整備、あるいはお金の話になれば、これはいろんなことも言えるのだと思います。この後の質問にもありますように、それでは、乳児の医療費を広げれば、これは当然いいことなのだろうというふうにも思いますし、ところによっては、3人目の子どもにお祝い金を出すというような施策をとっているようなところもあるわけであります。それぞれがやはりいろいろな事情の中で、少子化に対する役割を果たしていくということが大切であろうというふうに思いますし、私どももそうしたことを、先ほども申し上げましたように、次世代支援計画の中で、一つひとつを具現化していくことが、少子化対策につながっていくのだろうというふうに思っております。それから、支援センターの利用状況が減ったと。これは特に詳細な分析はしておりませんけれども、言えることは、1年2年支援センターに通ってきて、いろんな仲間といますか、友達ができたりする中で、支援センターをやめられて保育所に入所されるとか、いろんなことがあるのだろうというふうに思っておりますけども、まだまだ私は潜在的には、そうした支援センターに通いたい、必要性はあるのだろうというふうには思っております。引き続き、利用者の意見等もお聞きする中で、対応をしてまいりたいというふうに思っております。それから、高齢者にかかわってでありますけれども、これもいろいろ高齢者対策、まさにこれからは超高齢社会というようなことが言われております。ただ、これも町村が担う役割はやはり限界はあるのだろうというふうに思います。例えば、年金にしろ、介護にしろ、医療費にしろ、これは当然高齢者福祉とは切っても切り離せない問題だろうというふうに思いますけれども、1市町村のみだけではなかなか解決できない問題でもあろうというふうに思っております。私どもは少しでもお元気な健康老人であってほしいというようなことで、老人クラブをはじめとして、いろんな活動を積極的に支援し応援していくというのも一つの町の姿勢であろうというふうにも思っておりますし、逆を言えば、給食サービスをはじめとした、いろんな予防事業、あるいは介護事業といったものは、福祉という面からみても、これは福祉老人の福祉対策事業だというふうに思っておりまして、それぞれがやはり役割を果たしていくということが、これからの高齢者福祉に対応していくことになっていくのだろうと思います。お話にありました老人憲章、ほかの町村の事例もあるようであります。十分内部でも検討させていただきながら、また、ご相談をさせていただければというふうに思います。

出典:幕別町議会 平成17年第2回定例会 2005年6月16日 議事録 PDF(30ページ) 間違いを知らせる