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幕別町議会 平成17年第4回定例会 2005年12月14日

地方分権と今後の教育行政の在り方について

2005年12月14日、幕別町議会の一般質問で、佐々木芳男議員が「地方分権と今後の教育行政の在り方について」質問し、教育長 高橋平明が答弁しました。

質問者
佐々木芳男 議員
答弁者
教育長 高橋平明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 12番 佐々木芳男

はじめに、高橋教育長、改めて教育長ご就任おめでとうございます。地方教育行政の在り方が今問われているときだけに、教育長のご就任を心から歓迎し、ご期待を申し上げたいと思います。それでは、通告に基づきまして、地方分権と今後の教育行政の在り方について、お伺いをいたします。さて、ある有識者がこのように言っております。地方分権と教育行政の役割についてであります。地方分権と教育行政の役割、これは子どもたちの明るい未来を開くことであり、そのために子どもたちにわかりやすい授業、楽しい学校を保障し、教職員には働きやすい職場を用意することでなければならない。そして、子どもたち、保護者、教職員の声をよく聞き、教育環境整備に努力する縁の下の力持ち的行政を求めるというふうに話しております。平成 11 年7月 16 日の地方分権一括法の成立により、戦後最大の改正と言われた新地方自治法が2000 年4月から実施されて既に5年になります。これに伴い、地方教育行政と学校現場も大きく変わろうとしております。本町においても教育委員会関係者が旧来の行政慣行から脱却して、改正法令の主旨と可能性を最大限に活用し、地域の教育行政施策に主体的・積極的に取り組んできたことは高く評価されるところであります。こうした中において、小泉内閣の構造改革路線は、まさに、「平成の教育制度大改変」をもたらそうとしております。2006 年はその「集大成的」な状況にあると思われます。戦後教育の象徴とも言える教育基本法の改悪が画策され、戦後教育の根幹をなしてきた「義務教育費国庫負担制度」がなし崩しにされようとしている今日、より多様で柔軟な教育を実現するために、教育の地方分権を押し進めるとともに、主体性のある学校運営など、現場の自主性を存分に生かしていける教育改革が必要と考えますが、今後の教育行政を含めて、教育長のご所見をお伺いいたします。

答弁 教育長 高橋平明(教育長は2007年3月まで)

佐々木議員のご質問にお答えをいたします。はじめに、教育における地方分権の推進についてであります。教育現場におきましても時代の変化に対応して、地方分権を一層推進していくために、国、道、市町村の役割分担を見直し、それぞれの立場で、責任の所在と業務内容などの明確化を図り、強固な協力体制を築くことが重要な要素であると考えております。私どもといたしましても、中央教育審議会の義務教育特別部会の答申にあるとおり、義務教育制度の根幹の機会均等、水準確保、無償制を保障、維持し、国が責任を持って費用負担をすることなどの検討事項について、その動きを見守っていきたいと考えております。次に、2点目の教育改革の必要性についてでありますが、前段の地方分権とも関係いたしますけれども、義務教育の中心的な担い手は学校であります。その教育環境を守るため、国は義務教育の根幹を保障し、都道府県は区域での広域調整を図り、市町村は協力して学校を支え、町と学校がより大きな権限と責任を担う仕組みに改革する必要があると考えております。具体的には、市町村や学校が、個々の判断で、その学校や地域に合った特色ある教育活動を積極的に行うことができるよう、既に法改正がなされており、本町の各学校も主体性のある学校経営案を計画し、それぞれに地域や学校の環境を生かした特色ある教育活動を実践しており、学校現場における自主性が発揮され、その成果を上げてきているところであります。さらに、各学校においては学校評価制度に早くから取り組み、内部評価のみにとどまらず、保護者や学校協議員からの外部評価も行い、それぞれの学校の課題を明確化し、さらにはその地域性などを考慮した学校運営に多いに活用しているところでもあります。今、全国的に教育改革という新しい風が吹いています。その重みを考えるとき、誰の期待に応える仕事をしなければならないのかが問われている時であると思います。私は、住民の思い、保護者の思いに応えることを一つ目に挙げたいと思います。そして保護者の思いには、必ず子どもたちの思い、あるいは子どもたちへの期待が反映されているものと考えています。次代を担う子どもたちが、心豊かにたくましく生きるための資質、能力を確実に身に付けさせることができるよう、調和のとれた教育の実現に全力を尽くしてまいりたいと考えております。したがいまして、教育改革の波に押し流されることなく、かつ教育改革の波に乗り遅れることなく、着実な教育行政の推進に努めていく所存であります。以上で、佐々木議員のご質問に対する答弁といたします。

質問 12番 佐々木芳男

教育長のこれから町の教育を支えていく方針をつぶさにお聞きをして、非常に力強く感じております。冒頭に申し上げましたように、何といっても教育行政は子どもたちをいかに健やかに明るく健康に育てていくかということが最も重要なところであります。したがって、そこで学ぶ子ども、そこで働く教師、それらがやはり安心して生活できるような、つまり簡単に言うと教育環境の整備が必要であろうというふうに考えております。教育長の申されたことは十分わかりました。今、これから幕別として子どもたちを育てていく過程の中で、この教育環境整備をこれからどのようにさらに進めていこうとされておられるのか、これをまず1点お伺いしたい。次に、今まで教育がいろいろな面で変遷をしてきました。特に私たちが現場にいるころは、子どもが受験戦争という社会現象の中に巻き込まれて、偏差値教育それから詰め込み教育、悲惨な時代がございました。それらを解消すべく、先ほど教育長からお話ありましたけれども、学校5日制を設け、ゆとりのある教育を何とか子どもたちにさせようと。そしてまた、地域、家庭、そういったところに子どもたちを帰そうというこういうすばらしい改革によって行われてきましたけれども、この学校5日制が始まって間もなく、一般保護者から学力の低下ではないかという批判が巻き起こりました。そのことによって、かつて反省したはずの詰め込み教育がまた横行しつつあると。非常に寂しい限りでございますが現実でございます。これに対して文部科学省は学力を向上させる一つの手立てとして、全国学力テストを実施しようとするその計画も立ててあるというふうに聞いております。これらについて、これから行政を司る教育長として、このことについてのお考えがあればお伺いしたい。それからもう1点、今、子どもたちを育てる意味で総合学習が取り上げられております。これは地域と密着した子どもたちの学習活動の場であります。幕別町においても各学校で真剣に取り組んでおりますし、その成果も上げているわけでございますけれども、やはり何といってもこの目的を達成するために現場の声として出てくるのは、予算の裏付けがもう少しあったらなと、こういう声を聞くわけでございます。これから地方分権を進めていく、こういった中でさらに学校の主体性を考えていくときに、やはり地方教育行政としてこの予算面の取扱い。財政をどのように考えていかれるのか。このことについてお考えがあればお伺いいたしたいと思います。

答弁 教育長 高橋平明(教育長は2007年3月まで)

まず1点目の環境整備についてでありますけれども、当然のように学校それから教職員の住宅含めまして、年数が経過とともに古くなってまいります。それらに補修費用ですとかそれらを整備していくためにはお金がかかることであります。ただ、古い学校という言い方はおかしいかもしれませんけども、学校に対する愛着あるいは住宅に対する愛着、そういった考え方も一つにはできるというふうに思っております。古くて使いづらい部分は当然のように私どもの方で対処していきたいと思いますけれども、そういった愛着も持っていただきたいという気持ちもありますので、そういった部分についても、これから学校、PTA の役員あるいは教職員の方々と相談をさせていただきたいというふうに思っております。それから、ゆとり教育ですとか生きる力のことだと思うのですけども、これは総合学習との関連、予算との関連もあろうかと思いますけども、私はゆとり学習、それから生きる力というものを否定するものでもありません。生きる力、ではこの生きる力とは実は何を指して言っているのかなというふうに考えておりまして、私が思いますには、子どもたちが生きる力というのは、先ほどもちょっと堀川議員のときに述べさせてもらいましたけども、コミュニケーション能力、コミュニケーション能力というのは人間社会で生きていくために一番必要なことであるというふうに考えております。ですから、子どもたちの基礎基本という部分では、人と付き合っていける人間を育てていく。これが生きる力だというふうに私は思っております。そういった部分で総合学習の取り入れですとかゆとり教育ですとかというのは、先ほども佐々木議員の中では学力テストのこともありましたけども、テストの結果として表れない部分もあろうかと思うのですよね。テスト万能主義ということはないですけども、そういった子どもたちが大人になって社会の中で生活していけるという、そういった教育を目指したいというふうにも考えております。学力テストにつきましては、確かに来年度から実施をするというような情報が入ってきております。これについては国際比較という観点もあろうかというふうには思っておりますけども、その実施方法等はまだ明らかにされておりません。それらについても注意深く見守っていきたいというふうに思っております。あと、総合学習の中で、予算が足りないのではないかというご心配を頂いておりますけれども、これもその総合学習の持ち方、あるいは中身、こういったものの検討も、既に4年経過をしておりますので必要だというふうに考えております。総合学習そのものはこれからも続けてまいりたいというふうに考えておりますけれども、もっと地域の力、それから関係機関から力というものもお借りできないかなというふうにも考えておりまして、そういった部分も含めて少ない予算というのは十分認識しております。その予算のない中で何とかやりくりをして充実したものをつくっていきたいというふうに考えております。

出典:幕別町議会 平成17年第4回定例会 2005年12月14日 議事録 PDF(38ページ) 間違いを知らせる