釧路町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月4日
下水道の現状と課題について
2025年3月4日、釧路町議会の一般質問で、中田磨議員が「下水道の現状と課題について」質問し、町長 小松茂、水道課長 佐々木晶利が答弁しました。
- 質問者
- 中田磨 議員
- 答弁者
- 町長 小松茂、水道課長 佐々木晶利
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 中田磨
6番、中田です。3件の一般質問提出をしておりますので、順次質問を行います。1件目は、下水道の現状と課題についてです。1点目として、下水道施設等の安全性は。2点目として、老朽化に伴う更新や整備計画は。3点目として、多様な災害を想定した整備の考えは。4点目として、財政的な見通しは。5点目として、今後の課題ということで、答弁を求めます。
答弁 町長 小松茂
6番、中田議員の一般質問にお答えをさせていただきます。下水道の現状と課題ということで、①の下水道施設等の安全性についてのお尋ねですが、下水道施設の管理は、定期的な点検やメンテナンスを実施し、老朽化や自然災害への対策については、釧路町下水道ストックマネジメント計画などに基づいた施設の更新整備により安全性を確保しているところであります。また、今年1月に埼玉県で発生しました下水道管の破損に起因をする道路陥没事故を受けて、町においても緊急点検を実施をし、安全確認をしたところであります。次、老朽化に伴う更新や整備計画についてのお尋ねですが、町の下水道は昭和50年に整備を開始し、古い下水管は48年を経過しており、ストックマネジメント計画に基づき、損傷時のリスクや耐用年数を経過した施設を優先的に更新整備をしております。老朽化等に伴う更新や整備計画は、令和6年度から5年間のストックマネジメント事業費で約6億円を予定をしております。次に、多様な災害を想定した整備の考えについてのお尋ねですが、災害時に下水道施設の機能を維持していくための耐震化や耐水化、地域に応じた浸水対策などの整備を計画的に実施しているところであります。また、行政機関や避難所などの重要施設に接続する下水道管路などについては、優先的に耐震化などの整備を進めることが重要であると考えております。次に、財政的な見通しについてのお尋ねですが、近年の下水道事業の経営につきましては、年々高騰する人件費や資材などの影響により、収支不足が増加しており、一般会計から財政支援を受けて事業経営をしているところであります。今後につきましても、人口減少による料金収入の減少が見込まれ、施設の老朽化や耐震化に伴う整備費の増加などにより、厳しい経営が予想されるところであります。最後に、今後の課題でありますけれども、令和6年度より地方公営企業法を適用したことにより、これまで以上に独立採算制による事業経営が求められる状況となり、持続可能な安定した事業経営が課題であると捉えております。また、近年、全国的に発生している下水道管起因による道路陥没事故など、施設の老朽化による安全対策への取組が重要であると考えております。以上であります。
質問 6番 中田磨
1点目の安全性の観点でいきますと、施設整備を行う中で当然安全性は担保される中で工事が行われ、施設利用がされているということを前提には捉えています。要するに、危ないものを最初から作って、危ない状態で運用していたということはもちろんないでしょうという前提という意味です、これは。ただ、一方で年数が経過をする、釧路町においても災害、地震等の被災による施設が壊れていたりとか、傷んでしまうとか、その当時はまだ大丈夫だろうという判断をしたけれども、その後にその影響でさらに壊れやすくなっていたりとかということもありますし、古いもので言えば、48年前ということですけれども、当時は耐震化という概念がない中での設備を整備してきたという中で、今の時期と当時、また家庭の中での下水道の施設整備の考え方や整備の質的なものも含めて、大きく変わってきているということが、50年というのもコンクリート等の耐用年数が50年という定義であり、そういった環境や今求められている下水道施設の状況等を比較をした場合に、変わってきているのではないかということが考えられるということが、私自身は下水道施設の安全性についての考え方として、まず根本を持つべきではないかなということで、町との意思疎通というか、情報がそういった考え方でいいのかどうかという共有がまずしていきたいと考えでいるわけですけれども、その点について町としてどう捉えているのか、答弁を求めたいと思います。
答弁 水道課長 佐々木晶利
議員おっしゃるとおり、やはり建設当時、国から示される基準がたびたび変わりまして、例えば耐震化でいきますと、ポンプ場なのですが、今既存の遠矢中継ポンプ場や別保橋中継ポンプ場、そちらにつきましては震度7以上ということで、現在の基準に沿って建設されているのですけれども、別保中継ポンプ場や東陽中継ポンプ場などは、震度5までの対応の設計となっております。また管渠についても、平成18年ぐらいからは耐震化用の管渠になっているのですけれども、それ以前に埋設した管渠がほとんどでありますので、それらは今カメラ調査等で損傷状況を把握しながら、更新の準備の手続をしているような状況になってございます。
質問 6番 中田磨
下水道については、かなり近い時期に一般質問もしていて、そういった話もして、それをベースに今日はまた話をしていきたいと思いますので、同じことは繰り返すつもりはないのですけれども、やはりそこに対応して老朽化に伴う更新が追いついていくのかどうか、先に答弁もありましたけれども、今の物価高騰や人件費の高騰が、これが悪いことばかりではないというふうに抑えていますが、現実、これが町の財政運営にも影響していく中で、結果、整備更新がそのことによって先ほど答弁で何年間で6億円とかって、5年間で6億円だったかなというふうに答弁があったわけですけれども、6億でやれる事業が目減りするのではないか。工事の想定規模を変えずにやった場合は、6億では済まないのではないかということなども考えていったときに、まず最初に求めたいのは、国の基準は当然安全性を求める、それを準拠するべきという前提に立ったにせよ、やはり国のこういった整備更新に対する補助であるとか、援助、財政的な部分での要望をやはりしていかなければならないと思いますし、今回、他県で起こったああいう管は釧路町にはないというふうに承知しておりますけれども、その後の報道を見ていると、全国で老朽化が進んでいて、耐震化が進んでいないという報道の数値が出て、それを見ながら私も釧路町でも同じ状況だなというふうに判断した中で、今後どうしていくのかということが、本当に大きな課題であると捉えています。そういった点で、こうした財政でそれで最後は4点目で財政的な話もしていこうということで、今回は質疑していきたいと考えています。そういった点で、まずは安全性という点で、釧路町の下水道管がもし破損した場合に、どういった事故や影響が出るのかということを想定されているのか、その点について答弁を求めたいと思います。
答弁 水道課長 佐々木晶利
御質問のありました想定している事故とその対応についてであります。地震などの災害以外の事故ということでお答えさせていただきます。1つ目としましては、町長からも答弁ありました埼玉県のような道路陥没事故でありますが、町におきましてはあれほどの深さや大規模な下水道管を整備しておりませんが、事故の大小に関係なく起こり得る事故として想定しております。2つ目としましては、マンホール蓋の跳ね上がりなどによる事故を想定しております。これらの対応につきましては、事故後につきましては当然、修繕や改修などで現状復旧、事前対応としましてはパトロールなどの定期点検や、あと住民等からの情報提供により現地を確認しているような状況となってございます。
質問 6番 中田磨
それで、ちょっと2点目から4点目はまとめて取扱いをしていきたいと思いますけれども、今の事故や起こり得る現象としての不具合というものが起こり得るわけです。それを起こさないために点検をしたり、未然に改修をしたり、壊れてきているとちょっと事故が想定される場合は取り替えるということで、毎年、日々点検しながら対応しているということが下水道事業でもやられているということは理解をしています。それを起こさせないために、2から4を踏まえて、先ほど私は午前中にも今回の下水道の課題についてやはりどう捉えていくかということは、発言というか話をしたつもりでいるのですけれども、1つは老朽化、更新で今の地震等の災害に耐えられる、または復旧が速やかにできるような状態にしておくということが今きっと求められていると思うのです。それをするためには、1つは財政的にもしていかなければいけない、現状で下水道の実態がどうなっているかという点も踏まえていかなければいけないというふうに考えています。下水道が48年前から整備移行されてきているわけですけれども、以前私も所属していた委員会の中でも、所管調査でこういった話をしてきたのですけれども、改めて答弁を求めますけれども、48年間なだらかに整備が進んできたのか、住民の張り付きの状況によっては、加速度的に整備をした時期、また新規整備がそんなに進んでいない時期というのが一定期間の中で繰り返されたというか、例えばセチリ太中心にやりました、別保にも引きました、遠矢のほうで整備しましたというのが、なだらかではなく、山が事業費というか、建設時期に山があるというふうに捉えているのですけれども、その点について何年度ぐらい、できれば当初の整備がどれぐらいの期間で、一気にどのぐらいの延長をやったかというのが分かれば、まず答弁を求めたいなというふうに思うのですけれども。(発言の声あり)
答弁 水道課長 佐々木晶利
正確な金額的なものはちょっと今資料お持ちしていないのですけれども、まず最初は議員御存じのとおり、セチリ太地域が、住宅が張り付いておりましたので、そこを重点的に整備しております。次に、本当は下水道でいけば下流のほうからだんだん供用開始していくのですけれども、2つ目の区域としまして別保地区整備しております。その頃、今みたく遠矢団地が住宅張り付いていなかったものですから、平成の初旬から供用開始している平成10年まで、なかなかセチリ太の料金収入しか入ってきていなかったものですから、経営状況がちょっと厳しい状況が続いておりました。それで、平成10年に別保地区が供用開始したことに伴いまして続きましたのが、遠矢地区のほうに徐々に下流のほうから、最初河畔だと思うのですけれども、その辺から供用開始を始めて現在に至っているような状況になって、今で大体あと5年後ぐらいすれば別保地区の建設費の起債償還がそろそろ終わると思いますので、その辺になれば大体起債償還の金額も落ち着くのかなというような状況になってございます。
質問 6番 中田磨
下水道事業自体は、一定長期間の返済を含めてなだらかにしながら事業をやっているというのは、今答弁あったとおり私も承知しておるのですけれども、聞きたかったというか今の時点で直近の課題となろうと思われるのが、セチリ地区の整備を50年経過をした時点を起点にして順次交換しようとした場合には、今の時期に一気に50年目たったところずつの事業費を起こしていったら莫大な予算がかかり、しかもそれがはっきり言ってしまえば財政破綻を起こすぐらいの規模の事業費になるのではないかなというふうに想定しているわけですよ。ですから、以前から私はなだらかに順次整備更新していく、老朽化に伴うこういった障害が起こらないように、早めにも計画を立てながらやって、少しでもなだらかにしておくほうが順次整備が可能ではないかということも提案してきているわけです。今回、5年間で6億円の下水道ストックマネジメント計画の中でやっている規模というのが、この規模で続けていった場合にはセチリ太の更新がもう60年、70年たってまだ終わらないというような状況になるのではないか、その時に老朽化による不具合や、いろんな場所で、例えば漏れ出していました、その場その場の工事で本当にいいのかというようなことになってしまうと、計画性はどうなんだろうかということに課題を持っているわけですよ。現実的にお金が伴ってできるかといったら厳しいというのを当然理解しているし、それを住民の負担で利用料を値上げして整備工事しようとなれば、当然大きな負担になるからそれは現実的ではないというバランスの中でやっているのは分かっているのですけれども、やはりそういった中で、当時建設してきた事業費よりもさらに、今耐震化というものの基準で建てるとさらなる財政負担が生じているというのは、本当にうちの町でも大きな課題で、それが1つ老朽化の更新がなかなかできていない、耐震化も進んでいないというところに結びついているのではないか、これをどう打開するかというのは難しいかもしれないけれども、順番にやっていかなければいけないし、最近、近年で言えば代表質問でもありましたけれども、今の下水道の想定水量を上回った場合の対応というのも、管を太くするということでの対応は今できる状況ではありませんから、そういう考えもないというのも明確になっていますからね、そういった意味でもやはり水害の危険性も出てきているというバランスを取りながらも課題をどう解決するのかというのが今のところは示されていないのではないかと、対処療法でやる、壊れたら直す、水があふれたら土のう積んで排水して何とかその時対応する、という状況がね、今の釧路町のインフラだという状況だというところでね、やっぱり解決していくべき課題だなというふうに思っています。そういったものが、まず1つはできるできないではなくて、しっかりそういった状況に今立たされているということが共有できるのかどうか、その点について答弁を求めたいと思います。
答弁 水道課長 佐々木晶利
はい、議員おっしゃるとおり、下水道管のほうもだいぶ古くなってきて、更新の時期を迎えてきているわけなのですけれども、以前にもお話ししましたとおり、まだ耐用年数、管渠の方は50年になってまして、調査の結果、まだ今後も使えるというような状況になってございます。カメラ調査で腐食度の判定をしているのですけれども、ABCというようなランク付けしてまして、Aにつきましては早急にということで、令和6年度からですね、10年度までのストックマネジメント計画の中で、約860メーター、8,100万ほどなのですけれども、旧セチリ太地域の管渠の更新をする計画となっております。他の地域につきましては、これからカメラ調査等を行いますけれども、今後も費用の増加するように私どもも想定しておりますけれども、その際は補助を使わないでも起債を借りるなどして、ちょっと更新のほうを検討したいなというふうに今思っているような状況でございます。
質問 6番 中田磨
はい、それであの、私はちょっと情報がね、担当課の方もいろいろ調べていると思うのですけれども、いろんな技術があって、いいものは高いのですよね。例えば災害で地面が多少ずれても、なんていうか蛇腹みたいな管を入れておくと多少は切れないでいるみたいな、それ2メートルも1メートルもずれたら切れちゃうのかもしれませんけれども、そういった技術もあるけれども結局それは高いという中で、危険性の高いところだけでも入れれるのかどうかということもあるし、そういった意味での新技術の導入がさらなる障害になってしまうというか、財政的な面でというのもありますので、ただ一方で今大きな問題となっている点で言えば、国の財政支援というのも、例えば耐震化を当然入れるというふうになった場合に、災害対策というかそういった対応への予算の補助制度の活用とか、今だったらなかなか下水水道についてはあまり大きな財政支援というのがなかなか見つけにくいという話は聞いていたのですけれども、今の状況で各自治体が大きく困っている中で、やっぱりそういった今ある制度や新たな制度も作ってもらう支援というのが工夫していけないのかどうか、そういった点については、それによって今やっているもののスピードが10%でも15%でも上がっていくと、同じ一般財源というか単費でもね、少しでも多くの事業ができるというような取組というのが調査研究されているのかどうか、その点について答弁を求めたいと思います。
答弁 水道課長 佐々木晶利
はい、御質問のありました件ですけれども、国の財源も当然持ち出しの少ないようにして活用しながら整備はしているのですけれども、国の事業をやる際に、同時に耐震の工事ですとか、単費でも安価になるような形で工事を進めているような状況もあります。今後も、他の財源を探しつつもなのですけれども、老朽化を更新整備できるような形で急ぐようなものは当然単費でやりますし、更新に向けて更新整備のほうを進めてまいりたいというふうに考えております。
質問 6番 中田磨
はい、冒頭でもちょっと触れたのですけれども、例えばこういった財源の、国で補助制度なり有利な起債をさらに作ってもらうとか、町村会、市も含めたそういった首長の要請活動とかに、議長にも求めていいのですけれども、地方6団体そのものが同じ今困っているんだというふうになるのであれば、やっぱり統一して地方の声をしっかりと届けてそういった制度化を求めていくということも、本当に重要な局面なんではないかというふうに考えています。私も先ほども触れましたけれども、報道を見て、全国で老朽化更新がされていないということが報道され、10年経ったらさらに割合が増えていくということも指摘されているのは、多くの自治体が財政的にそこに手をつけられないという困難さが同じ思いであるのではないかというふうに感じています。そういった点では、先ほど求めたような対応、町長からも発信して全国の思いとして伝えられるような取組をしていただけないのか、その点について答弁を求めたいと思います。
答弁 町長 小松茂
今、議員御指摘のように、全国でかなり耐用年数を間近にしている、過ぎているものなどを含めて、埼玉県の事故以来かなり調査をかけているようであります。問題は、日常生活の中で支障を来さない下水道事業をどうやって運営していくかということ、さらにはそういう危険な箇所を事前に把握をして対処する、そういった体制の整備、こういったことが今求められているというふうに思います。いずれにしても財源を伴うものばかりでありますので、そういった意味では全国レベルで、こういった同じ課題をそれぞれの自治体が抱えているというふうに我々も認識をしておりますので、こういった面では町村会や期成会、様々な機会を通してこういった今の現状を訴えて、そして(聴取不能)財源の確保ができるような、そういった取組というのが必要だということは我々も感じておりますので御理解いたしたいと思います。
質問 6番 中田磨
それと今後の課題というところで、ちょっと質疑の中では現状ではまだ触れられていない部分なのですけれども、当町の一つの課題となるのが今多くのエリアで上水、下水の事業主体が違うのですよね。釧路市が上水を運営している地域が多くなっています。当然下水は釧路町がやっているということで、例えば災害が起こったとき、または一定の整備計画をもって更新整備をするときに、例えば一体に工事を発注することで安価に、要するに同じ穴を掘るんだったら一回に掘って一遍に終わらせてしまうというような例えば場所があるとした場合に、そういった連携を取った事業であるとか、特に災害時に一気にやらなきゃない場合に、釧路市と釧路町の復旧計画が違うと当然別々に動かすことによって災害時の対応というのは遅れてしまうと、ちぐはぐなような災害復旧であったり、平時でもそういった業務の中で余計なお金が両方かかってしまうというようなことも起こり得るというふうに想定するのです、自治体が一本でやっている場合は、前で言ったら水道課で一本でやっているからここやるんだと、一緒にやったほうがまとめてやれるよねということで事業を進められたと思うのですけれども、そういった細かいところもしっかりやることで一定の事業を推進していくということも必要ではないか、それが実態が今言った話が担当として、それが今そぐっているような話になっているかというのはちょっとわからない面も実務的にはわからないのですけれども、そういった可能性もあるものですから、そういったところの課題の整理というのはどのようになっているか、現状を答弁を求めたいと思います。
答弁 水道課長 佐々木晶利
はい、議員おっしゃったとおり北海道のほうからそういった上下水道一帯の耐震化計画というのを求められたところでございます。それで、町の下水道区域は釧路市の水道の区域にもなっておりますので、釧路市とその辺を協議しながら、重要施設として避難場所ですとか行政機関をすり合わせしながら北海道のほうに提出したところでございます。
質問 6番 中田磨
北海道が一定仲介というか、国や道の方針に基づいて連携をとってやってくれということで話がされているのであれば、ぜひその辺がスムーズにやるようになるように町としても対応していただきたいなということを思っています。