釧路町議会 令和6年第2回定例会 2024年6月4日
釧路湿原国立公園を活用した、さらなる魅力創造について
2024年6月4日、釧路町議会の一般質問で、清水達也議員が「釧路湿原国立公園を活用した、さらなる魅力創造について」質問し、町長 小松茂、商工観光課長 田河智、環境生活課長 大中公史が答弁しました。
- 質問者
- 清水達也 議員
- 答弁者
- 町長 小松茂、商工観光課長 田河智、環境生活課長 大中公史
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 13番 清水達也
13番、清水です。通告に従いまして、2件6項目について質問いたします。まず、1件目ですが、釧路湿原国立公園を活用した、さらなる魅力創造についてでございます。①当町におけるアドベンチャートラベルの取組は、②景観保全の考えは、③観光とカーボンニュートラルの考えは、でございます。答弁お願いいたします。
答弁 町長 小松茂
13番、清水議員の一般質問にお答えさせていただきます。釧路湿原国立公園を活用したさらなる魅力創造についてということで、1問目の町におけるアドベンチャートラベルの取組についての御質問ですが、アドベンチャートラベルは、アクティビティ、自然、異文化体験の3つの要素のうち、2つ以上を組み合わせた旅行形態とされており、昨年、道内で開催されたアドベンチャートラベル・ワールドサミットを契機に注目され、釧路地域は、アドベンチャートラベルの適地と認識しております。町における主なアドベンチャートラベルは、釧路湿原の自然を間近に感じながら、釧路川を下るカヌーツアーがありますが、町が誇る自然を軸にした新たなアクティビティや食文化との融合など、さらなる魅力づくりに取り組んでまいりたいと考えております。次に、景観保全の考えについての御質問ですが、釧路湿原国立公園は、自然に恵まれ、多くの観光客が訪れる景勝地となっております。景観保全については、自然公園法に基づき、保全されるものと認識しており、今後においても国や関係機関と連携を図りながら、景観保全に努めてまいりたいと考えています。最後に、観光とカーボンニュートラルの考えについての御質問ですが、釧路町地域温暖化対策実行計画、区域施策編における観光施設のLED化の推進のほか、近年、関心が広がるゼロカーボン・ツーリズムの取組にある、レンタカーのEV化や鉄道の利用促進など、国立公園として、ふさわしい脱炭素の視点を取り入れた持続可能な観光について、関係団体と連携し、研究してまいります。以上であります。
再質問 13番 清水達也
それでは、再質問させていただきます。①の、当町におけるアドベンチャートラベルの取組についてでございます。3月の定例会でも、釧路町が考える地域資源の魅力についてお聞きいたしました。その際に、釧路湿原国立公園、厚岸霧多布昆布森国定公園、それと、セチリ太商業地域のこの3つが、大きな魅力を有するところであると御答弁いただきました。その中で、日本一の湿原がある釧路湿原国立公園に隣接している自治体として、この地の利を生かした、このポテンシャルを生かした観光施策というものは、北海道の中で、今、アドベンチャートラベルを広げていっている中で、このアドベンチャートラベルの視点から見ても、大変期待されるところではないかなと考えております。そもそも釧路町として、アドベンチャートラベルを観光施策として行う中で、何か目標設定というか、ビジョン、プロジェクトなど、進めているもの、定めているものがあれば、ちょっとお聞きできたらなと思います。
答弁 商工観光課長 田河智
町の観光施策の中で、ビジョンというものを改めて定めているものはございませんが、今ある観光資源のところ、自然や食、アクティビティの体験、メニューを充実させる必要があるというところですね、過去からも、ずっとやってきたところですけれども、その部分を充実させて、釧路町の観光というものを構築していく必要があるというふうに考えてございます。
再質問 13番 清水達也
そうですね。ぜひ、この釧路湿原国立公園に隣接しているというところで、すごい強い魅力を有している場所なので、このアドベンチャートラベル、実際に、具体的な打ち手というものを、ビジョンを掲げて行っていただきたいなと思うのですけれども、その中で、体験の部分ですね、アクティビティの担える部分で、ガイドを含めたその事業者の方々、これ何件、そのガイド業として登録している事業者があるか、お聞きできるとありがたいのですが。
答弁 商工観光課長 田河智
当町で押さえていますガイド業という形での件数は、押さえていない状況なのですけれども。一応、協会に加盟している業者数で、一応、弟子屈から釧路の地域の中で22事業者いるということでお伺いしてございます。
再質問 13番 清水達也
結構広域な中で、結構広いので、どの業者を選ぶかというところでも、楽しみであり、難しさでもありというところで、やはり体験という部分を、どんな方でも楽しんでいただけるような周知であったり、そういった仕組みづくり、ぜひ進めていっていただきたいなと思うのですけれども、そうしたアドベンチャートラベルを呼びかけていったり、その体験型の窓口になる場所として私が考えるには、釧路町の振興公社で管理している釧路町の地産地消センター、ロ・バザール、あと細岡ビジターズラウンジ、あと達古武オートキャンプ場ですね、この3つが、この拠点としてなり得るのではないのかなと思うのですけれども、こちらの、コロナ前とコロナ後の利用状況についてお聞かせください。
答弁 商工観光課長 田河智
3施設の利用客の人数ですけれども、コロナ前ということで、令和元年と昨年、令和5年度の人数を回答させていただきます。まず、細岡ビジターズ・ラウンジですが、令和元年度で6万8,595人、令和5年度になります、6万9,083人。令和5年度が488人増加している状況となってございます。続きまして、達古武オートキャンプ場の入場者数でございます。令和元年度7,345人、令和5年度7,196人、こちらはマイナス149人となってございます。最後に、別保公園にあります地産地消センター、これは一応、物販棟とレストラン棟の入り込み人数でございます。令和元年度10万2,133人、令和5年度11万2,904人と、約1万771人の増となってございます。こちらの3つの施設、どちらにしてもコロナ禍前の水準に戻ってきているような状況でございます。
再質問 13番 清水達也
承知しました。お伺いしていたところ、回復しているというか、ビジターズ・ラウンジとロ・バザールについては増加しているということで、達古武についてはキャンプ場というところで、呼びかけとかいろいろ課題もあるのかなとは思うのですけれども、おおむね回復しているということで認識しました。その中で、この3つの施設を利用して何かイベントなどを開催している状況について、お聞きできたらと思います。
答弁 商工観光課長 田河智
この地産地消センターという部分でいきますと、毎年秋に農協と漁協の協力を得まして、秋マルシェという部分のイベントを行ってございます。ビジターズ・ラウンジにつきましては、一応JR北海道の協力の下、ノロッコ号の部分で、停車時間の延長ということのイベントの部分でイベントを実施してございます。達古武オートキャンプ場に関しましては、令和5年度については、これといって突出したイベントというのは行っていない状況です。
再質問 13番 清水達也
承知しました。そうですね、今、アドベンチャートラベルの部分でお話、伺っているのですけれども、実際に体験というところを含めると、こういったところで地元住民の方々と一緒に合わせて交流したりとか体験できるようなイベントがあると、さらに、数字が伸びるのではないのかなと思うのですけれども、例えば、こうした施設の中で地元住民の方が、物づくりとかそうしたイベント、物づくり体験型のイベントですね、そこでコミュニケーションを取ったりするような、そうしたイベントというのは行われているかどうか、分かる範囲内でいいのでお聞かせください。
答弁 商工観光課長 田河智
地域住民の方を巻き込んだ体験部分のイベントというものは、行っていないような状況でございます。
再質問 13番 清水達也
そうですね。やはり、こうした体験すること、地域の人と交流することというところを、今、結構、観光で来られる方々もだんだんレベルが上がってきているというか、地元の方との交流というところを求めているというお話もよく聞きます。そういった場づくりできると、さらに呼込みできるところが、そうして満足していただけるような取組になるのではないのかなと思います。その中で、今はそういった取組がないというお話もしていたのですけれども、町独自の文化体験についても研究していただきたいなと思います。3月の定例会のときにもお話ししていたのですけれども、例えば昆布干し体験とか、そういった町独自の産業に結びつくようなものも、観光の体験型のメニューにもなり得たりもしますので、大根を抜いたりとか、一緒に地元の方と交流するようなメニューの開発、これもアドベンチャートラベルの取組として、1つとして考えられるところではないかなと思いますので、ぜひ研究していただけたらなと思います。それと、先日の道東道のシンポジウムでも、インバウンド、そして、観光産業がこの釧路・根室の重要な地域戦略だとお話ししておりました。私も参加していて、そういったところを再認識したところでありますので、釧路・根室の中でも釧路町ならではのアドベンチャートラベルの促進、ぜひ、力を入れていただけたらなと思います。次に入ります。②の景観保全の考えについてです。5月9日の北海道新聞にこうした記事がありました。「タンチョウ保護活動こそ、釧根の観光資源。ガイド・写真家安藤さんに聞く」といった記事がありました。コロナ後、訪日観光客も回復して、AT(アドベンチャートラベル)が浸透している。欧米の旅行者も増えて、その多くがタンチョウの撮影に来ている。そうした内容でした。その中で、欧米人を落胆させていることがあると、それが太陽光パネルだというような指摘が記事内でございました。AT(アドベンチャートラベル)を好む欧米富裕層は環境問題の意識も高く、タンチョウがいても地元に生息環境を守る姿勢が感じられないと評価は下がると、そういった部分で影響について触れています。当町の部分で言いますと、観光目線による景観の影響についてですが、今、釧路町の遠矢地区に、岩保木水門へ向かう途中に、今、大規模な太陽光パネルの設置される予定で工事が進んでいると思います。加えて、最終処分場の建設も今、岩保木のほうに進んでいるというところ、また、国道沿いや釧網線沿いの、鉄くず等を扱う業者の敷地内のスクラップなどの管理状況、こういったところも観光についてやっぱり景観があまりよくないのではないかなと思う点があるのですけれども。こうした点について、自然環境をやっぱり楽しみに来られているのに落胆させては本末転倒かなと思われるのですけれども、環境影響評価の実施、こうした事業者に環境アセスメントの提出など、実施しているかどうかというところをちょっとお聞かせください。
答弁 環境生活課長 大中公史
岩保木周辺での産廃最終処分場の計画に関しまして、町が直接の許認可とは思っていないのですが、北海道に対しての許認可なのですが、事業者様のほうから御説明がありまして、そういった状況は把握しているところですが、基本的には環境アセスメント等につきましても、北海道の基準に基づいて適正にされるものというふうには認識しております。
再質問 13番 清水達也
ありがとうございます。ほかの町内のそうした鉄くず等扱う業者等、そういった、景観にまつわるような事業者に対しての何か説明とか、町のほうで何か説明している点などあればお聞かせください。
答弁 環境生活課長 大中公史
基本的には、そういった景観に関する配慮ということは、町においては求めていないところでありますが、北海道等各種そういった基準があれば、それに基づいてされているものというふうには捉えています。
再質問 13番 清水達也
承知しました。事業内容に応じて、カテゴリーに応じて、いろいろと説明もまた分かれてくるかなとは思うのですけれども、今日の新聞でも、釧路市のほうで希少種の条例の見直しというか、検討についての話もあったのですけれども、昨日と今日とこういった質問が立て続いているかなと思うのですけれども、住民の注目も今、集まっている現れかなと思います。そういったところで、太陽光パネルについてのガイドラインは、条例は考えていないと、これまでの答弁でもございましたが、観光の視点から、今までお話ししたような景観についての条例も考えてみてはと思いますが、これは町の考えとしてはいかがなのでしょうか。
答弁 町長 小松茂
今の、御指摘のあった分、観光の面の景観からということでの視点で条例の制定というのはどうなのか、という提案でありましたけれども、今、非常に、この観光という、いわゆる位置づけ、価値観というのは、当町も大変高い評価を頂いているところであります。一方では、ゼロカーボンを進めるという取組の中の1つとしてやってまいりますし、事業者もその視点を持って、今、再生可能エネルギーの活用の取組ということで町内の土地を取得をして、そして、取り組んでいる状況にあります。そこをどうやって規制できるかというのは、先ほども、前の質問でも答えましたけれども、なかなか、当町が強制力がないのが最大の悩みであります。様々な全国の判例を見ましても、そういった景観で裁判を起こしておりますが、そんな事例を見ても、やはりことごとく負けているのですね、自治体が。そういった事例を考えますと、なかなか、法律を超えた条例はつくることができませんし、仮にあったとしても、それはあくまでもいろいろな話合いをして、地元の理解が得られるかどうかという、その線なのですね。ですので、今回はこのゾーニングマップをつくっていますので、その中で事業者がきちんと相談に来てくれているということ、その中でいろいろな話合いができるということでありますので、このゾーニングマップの効果を見極めながら、今後、いろいろと考えていかなければならないというふうに思っています。当然、地元の方々、それから観光に訪れる方々も自然を求め、そして景観を見に来る方々がおられます。そこにソーラーパネルがあったことによる不快感というのですかね、そういった部分は十分に理解できますけれども、そういう意味では、当町はゾーニングマップの中で進める、そしてその中で事業者との話合いをきちんとしながらやっていく。そういったことでありますので、観光の面からの景観での条例というのは現段階では考えていませんので、御理解いただきたいと思います。
再質問 13番 清水達也
承知しました。そうですね、ゼロカーボンの取組と、この開発というか経済活動、どういうふうに両輪、バランスを取るかというのが自治体としての問われるところというか、非常に難しいところだとは思うのですけれども、やはり釧路湿原国立公園の魅力創造について考えたときに、この景観というところは非常に大切なポイントではないかなと思っております。こうした、景観を保全すること、景観だけではなく、希少種であったりとか生物の多様性であったり、火災とか災害の部分も含めて、そうしたところを保全しながら魅力創造へつなげる取組、ぜひ検討していただきたいなと思っております。それでは次、観光とカーボンニュートラルの考えというところなのですけれども、現在の観光形態ですが、以前のように大人数の団体で行う観光の形態から、レンタカーや列車、飛行機を個人的に利用する個人旅行の形態に変わってきております。その際に排出されるのがCO2でして、こうした観光面でもカーボンニュートラルの視点が注目されてきております。答弁の中でも、ゼロカーボンツーリズムというところで考えを御答弁いただいて、脱炭素の視点、取り入れた内容、これからも研究していくという視点がお答えいただいたので、心強いなと思いました。その中で、今、実際にはブルーカーボンの取組などもやられているとは思うのですけれども、体験型の観光、AT(アドベンチャートラベル)という視点から見てみると、例えばブルーカーボンをやっている取組を学ぶツアーとかそういった体験する、学ぶといった取組というのを考えられるかなと思うのですけれども、そうした考えとか、町としてあるかどうかというところを、まず、お聞かせください。
答弁 商工観光課長 田河智
今、議員からの提案ありました様々な体験するツアーも含めて、ブルーカーボンも含めて、様々の、ゼロカーボンも含めてそういう体験するツアーというものも構築できるかも含めて、今後、研究してまいりたいと。旅行のパッケージツアーとして可能かも含めて、研究してまいりたいというふうに考えております。
再質問 13番 清水達也
そうですね、実際に来られている方々は一級の自然、そしてそこでの体験、交流というものを求めているので、こうした、なかなか、先進的な取組ということをやっていくことで、PRにもなっていくので、今、観光の部分アドベンチャートラベルでお話をしている中でも、ガイド不足の問題であったり──前回の定例会でもガイドを育成する事業もやられているということですけれども、恐らく人員的にもまだまだそういった人材、もっと増えてもいいのではないのかなと思うところがあります。そういった点で考えると、こうした先進的な取組をぜひやっていただきたいなと思うのですけれども、こうしたゼロカーボンの取組が形になることで、さらに観光客や移住に結びつくような取組、ぜひ釧路町の中で進めていってもらいたいとは思うのですけれども。こういった視点で町長の考えを最後に聞いて、持続可能な取組を進めていく中で、より多くの人たちを呼び込む、そして観光を推進していくというところ、また、釧路湿原国立公園のさらなる魅力創造のところを、まとめてお話いただけたらなと思います。
答弁 町長 小松茂
観光とカーボンニュートラルの組合せで先進的な取組というのは、有効な考え方だというふうに思っております。先ほどのブルーカーボンの取組も、当町、今、やっておりますけれども、こういったものも、多くの人が理解をしていただく大きな機会になるのだろうなと思っておりますし、湿原も実はCO2を吸収するというふうに言われております。そのデータがまだ明確になっていないのでありますけれども、そういう意味では、観光をしながら、訪れた町のカーボンニュートラルの取組、こういったことを紹介するというのは1つの手かなと思っています。そういうことが、町の1つの大きな取組の要素として評価されるということもありますし、そういう意味では、まだまだ、そういった取組をする上では、それらの知識を持った方々を人材育成したり、それを案内をする方、地元の方々がどういう受け入れ方をするか、こういったことが様々課題はありますけれども、1つの方策として、これから大きな研究テーマであるなというふうに思っています。
再質問 13番 清水達也
承知しました。観光の部分で最後に1つ聞きたいところがあったのですけれども、カーボンクレジットについての町の認識と、当町でも活用することを検討しているかどうかというところをお聞かせください。
答弁 商工観光課長 田河智
観光における、今、カーボンクレジットの部分については、今、現時点で考えは持ち合わせございません。
再質問 13番 清水達也
承知しました。私もまだ勉強不足なのですけれども、今、規制かけられない話も出ておりましたが、その、規制かけられないところに対して、今、カーボンクレジット発行をして、都市部の企業に買い取ってもらう、そうした、地域を守りながら稼ぐといった視点もあるというところで、今、伺っていますので、そういったカーボンクレジットを活用した先進的な観光、PRといったところも研究の余地があるかなと思いますので、ぜひこの辺も研究していただけるとありがたいです。