釧路町議会 令和7年第4回定例会 2025年12月3日
キタサンショウウオの天然記念物指定に向けた取り組みについて
2025年12月3日、釧路町議会の一般質問で、清水達也議員が「キタサンショウウオの天然記念物指定に向けた取り組みについて」質問し、町長 小松茂、教育長 辻川尚志、社会教育課長 貴志淳一が答弁しました。
- 質問者
- 清水達也 議員
- 答弁者
- 町長 小松茂、教育長 辻川尚志、社会教育課長 貴志淳一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 13番 清水達也
13番、清水です。通告に従いまして、3件9項目について順次質問させていただきます。まず1点目、キタサンショウウオの天然記念物指定に向けた取組についてです。氷河期の生き残り、遺存種とも呼ばれているキタサンショウウオですが、釧路湿原の豊かな生態系の中でも希少種として知られている貴重な存在であります。最近の釧路湿原周辺における大規模な太陽光発電施設の乱立による報道などでも改めて注目される機会が増えております。そうした中で天然記念物への指定は、釧路町の自然環境の保全意識向上や観光振興、そして、環境教育といった点でも重要な取組と考えております。今回の質問は、令和6年度第1回定例会において、11番議員よりも同様の質問がありましたが、現時点での町の認識と具体的な進捗をお伺いします。①現在の釧路町の考えは。②情報収集や体制の構築など研究の進捗は。③実現に向けた今後の課題は。以上、お伺いします。
答弁 町長 小松茂
13番、清水議員の一般質問にお答えをさせていただきます。キタサンショウウオの天然記念物指定に向けた取組についてということで、①の現在の釧路町の考えについてのお尋ねですが、キタサンショウウオは種の保存法において、特定第二種国内希少野生動植物として指定され、販売などの目的での捕獲や譲渡が禁止をされております。町としての天然記念物指定は、課題整理が必要と考えていることから、専門家や関係機関と情報共有を行い、まずは町内において、保存・保護の取組が、住民周知などにより浸透することが重要と捉えております。私から以上であります。
答弁 教育長 辻川尚志
13番、清水議員のキタサンショウウオの天然記念物指定に向けた取組についての御質問の2つ目、情報収集や体制の構築など研究の進捗はについてでございますが、キタサンショウウオの天然記念物指定に向けた研究につきましては、町長部局や関係機関との連携を図り、情報収集を行っているところです。また、キタサンショウウオの生態と生息環境の変化について、町民に正しい知識を得ていただくため、研究家を招いて公民館講座を開催しております。次に、3つ目の実現に向けた今後の課題はについてでございますが、今後におきましても、キタサンショウウオを釧路町指定の天然記念物に指定することについて、情報収集や体制の構築などの研究を続けてまいりたいと考えております。また、令和7年8月に有志団体から北海道に、キタサンショウウオの北海道指定天然記念物への指定を求める要望があったことを踏まえ、今後、北海道や関係市町村とともに連絡調整や協議を行う可能性があるものと捉えております。以上でございます。
再質問 13番 清水達也
再質問のほうに入っていきたいと思います。今答弁の中でおっしゃられた中で希少種、とても貴重な生き物であるということは明白になってきているところかなと思います。実際に天然記念物の指定についてということで、まだまだ課題整理が必要であるというようなお話ではあったのですけれども、実際に隣の釧路市では、天然記念物に指定して50年になるということで、1975年に指定しているということなのですけれども、近年、最近の開発と自然環境の保全のところについても、このキタサンショウウオという生き物の希少価値、改めて今認知されてきているところではあるとは思うのですけれども、実際に町長にお聞きしたいのですけれども、天然記念物に指定すると考えたときに、町としてどういうような意義があるかというところですね。今こういった最近の報道でもいろいろと取り沙汰されている中で、意義についてちょっとお聞きしたいなと思います。
答弁 町長 小松茂
町が天然記念物に指定することの意義というお尋ねでございますが、今それぞれ課題がありまして、それらを整理をしていく中で、天然記念物に指定した場合は、町としてのキタサンショウウオに対する保護だとか、様々な取扱いがさらにきちっとした形で指定されることによって、厳格にはなっていくのだろうというふうに思います。ただ一方で、北海道のほうにも有志団体が要望しているということもございますので、そういったを含めますと、仮に当町がそれを先行してやっても、北海道がそれを指定するということになると、これ整合性があります。ですので、そういう意味では、いわゆる天然記念物という価値観、こういったものについては釧路市や標茶町が価値観を有して指定しておりますので、その考え方については私も同感をしているところであります。
再質問 13番 清水達也
そうですね、実際に今年の8月、自然保護協会や有志の方々で道教委のほうに要望しているということで、実際そういった動きも踏まえて、例えば道のほうで天然記念物の指定というような動きが動き始めた際に、これまでの議論の中でもどこの分野で主に扱っていく課題、施策になっていくかということになっていくと思うのですけれども、優先してこの分野、この担当課でやっていくみたいなところがあるかどうか。そういったところの認識を確認できればと思います。
答弁 社会教育課長 貴志淳一
天然記念物の指定につきましては、教育委員会の中でも社会教育課が所管してございます。
再質問 13番 清水達也
承知しました。社会教育のほうで中心に進めていくということですね。今、①の釧路町の考えはというところで今再質問させていただいていたのですけれども、次の②情報収集や体制の構築など研究の進捗はというところではあるのですけれども。では、これまでそうした専門家の方や研究機関との連携状況など、どういった動きがあるかというところ、分かればお聞きしたいなと思うのですけれども、実際には冒頭にもお話ししたのですけれども、昨年の第1回定例会で質問がほかの議員からも上がっていた中で、このキタサンショウウオの価値というものが大分認知されている状況であると。そういったところで研究のほうもやっていくといったような答弁があったかなと思います。その後の進捗等をお聞きできればと思います。
答弁 社会教育課長 貴志淳一
天然記念物の指定に向けた情報収集につきまして、先ほど教育長が答弁申し上げましたけれども、キタサンショウウオの保護に関して、保護の種の保存法の所管をしてます環境生活課との情報共有ですとか、近隣市町村の博物館、それから北海道教育委員会からの情報収集に努めているところです。また、教育長も答弁申し上げましたが、公民館講座でキタサンショウウオの希少性というところを町民の皆さんに知っていただくための講座を開催したところでございます。
再質問 13番 清水達也
今ちょっとお話にありました公民館講座のほうで、研究家を招いて実際に広く開催したというようなお話もあったのですけれども、このとき実際に何人ぐらいの方が参加して、どのような内容か、話し合われたテーマなど、ざっくり分かればいいのですけれども、お聞きできればと思います。
答弁 社会教育課長 貴志淳一
公民館講座につきましては、7月16日に講座名としては「ゆびおり大学」という講座名で開催しております。キタサンショウウオの研究をされている方にお越しいただきまして、参加者が全部で11名参加していただいてございます。我々、公民館としての狙いとしましては、今年度このゆびおり大学自体は、自然環境と動物との共生というところを狙って、1回目はキタサンショウウオですとか、タンチョウですとか、ヒグマという形で今講座を展開してございます。その第一弾ということでキタサンショウウオをさせていただきまして、主に希少性の部分の話、それから学術的にキタサンショウウオが本道の氷河期に形成していったところの歴史の話ですとか、現在のキタサンショウウオの生育環境の変化といったところをお話しいただきました。参加いただいた町民の皆様からも、非常に勉強になったという話ですとか、一人一人が環境について考えていかなければならないというような声をいただいているところでございます。
再質問 13番 清水達也
実は私も何回か参加させていただいてはいるのですけれども、直近だとヒグマをテーマにしたりとか、あとはタンチョウであったりとか、改めて地域の希少種であったり、身近にいるヒグマの問題であったりとか、いろいろ話を聞く機会としてはすばらしい機会だったのですけれども、キタサンショウウオのこの回だけ私ちょっと行けなくて、こういったことも関連してやっているということで、やっぱり環境教育ということを考えると、このキタサンショウウオというのは、国内で釧路湿原、そしてあと上川町ですかね、限られた場所にしかいないということが、上士幌ですかね。そういったところで、限定的に希少性が認められていると。そういった希少な生物が住むことができる豊かな自然環境があるということで、例えばなのですけれども、天然記念物指定ということになった際に、こういったキタサンショウウオなどを活用した教育方法、環境教育にどういうような取り入れ方ができるかというところをお聞きできたらなと思うのですけれども。
答弁 社会教育課長 貴志淳一
仮に天然記念物への町の指定であれ、道の指定であれ、天然記念物に指定した場合には、町民の皆様と一緒にこのキタサンショウウオの保護といったところは進めていかなければなりません。そういった上で、キタサンショウウオというそのものが、どういった生物かというところを知っていただき、どういった場所にいるかというところを分かっていただいた上で、ともに保護を進めていかなければならないと考えておりまして、仮にキタサンショウウオが天然記念物に指定された場合には、こういったところの教育活動というのは積極的に行っていく必要があると思います。
再質問 13番 清水達也
それでは、例えば指定に向けて動き出す際に、どのようなステップで実現できるか。そういった具体的なロードマップみたいなもの、計画というのはできるようなものなのでしょうか。
答弁 社会教育課長 貴志淳一
現状につきましては、今情報収集を行っている最中であること。それから、教育長が答弁申し上げましたとおり、今北海道のほうに北海道の天然記念物としての指定の動きがありますので、こちらとの動きを注視してまいりたいと思います。
再質問 13番 清水達也
それでは、③の実現に向けた今後の課題というところに、この点で再質問なのですけれども。実際に今現時点で最大の課題というのは、具体的にどのようなところを課題と感じているか、確認できればと思います。
答弁 社会教育課長 貴志淳一
キタサンショウウオにつきましては、希少性が高いということでは周知の事実でございますが、天然記念物の指定に当たっては、学術上価値が高いということを立証していかなければならず、このことに関する調査、それから釧路湿原周辺に生育しているということは把握はしてございますけれども、具体的にどこにいるかというところは、もう少し解像度を上げて調査していく必要があるかなというふうに考えてございます。
再質問 13番 清水達也
そうですね、実際に私も今年の春に専門家の方の調査に同行させていただいて、意外とすぐ近くにいました。こんなところにいるのだなという、本当生活圏と言えるような場所にいまして、手の平サイズにも乗るようなキタサンショウウオが、その箇所なのですけれど、たくさん見られたと。地元の人でも知らない、見てないという方も結構いるかなと思うので、やっぱりそういったところを地域住民への周知といったところも先ほど答弁にもあったのですけれども、こういった公民館講座みたいなところも広めて周知していきながら、広げていってもらいたいなと思います。一応釧路町は文化のかおる町というところで町民憲章でも掲げているところではあるので、道の動きを待つのではなくて、釧路市、標茶町とその間にある国立公園に隣接している自治体として、こういった取組も前向きに検討していただきたいなと思うのですけれども。こういった課題をクリアしていくというところも含めて、またちょっと継続的に研究等を進めていってもらいたいなと思います。答弁のほうは大丈夫です。