釧路町議会 令和6年第2回定例会 2024年6月3日
情報のバリアフリー化の推進について
2024年6月3日、釧路町議会の一般質問で、大谷哲也議員が「情報のバリアフリー化の推進について」質問し、町長 小松茂、福祉課長 柳谷忠男が答弁しました。
- 質問者
- 大谷哲也 議員
- 答弁者
- 町長 小松茂、福祉課長 柳谷忠男
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 12番 大谷哲也
12番、大谷です。通告書に従い、一般質問を行います。1件、3項目についてお伺いいたします。1つ目、情報のバリアフリー化の推進について、①視覚障がい・聴覚障がい者を持つ方の現状は、2つ目、窓口における障がい者への対応は、3つ目、障がい者情報アクセシビリティの今後の取組は、よろしくお願いいたします。
答弁 町長 小松茂
12番、大谷議員の一般質問にお答えをさせていただきます。情報のバリアフリー化の推進についてということで、まず最初の質問は視覚・聴覚障がいを持つ方の現状についての御質問ですが、令和6年3月末現在における視覚障がいによる身体障がい者手帳を交付されている方は27名、聴覚障がいによる身体障がい者手帳を交付されている方は78名となっております。次に、窓口における障がい者への対応についての御質問ですが、保健福祉センターには視覚や聴覚の障がいのほか、知的障がいや精神障がいなどにより情報を得ることが困難な方が訪れます。障がいの特性に関わらず、窓口に来られた方が必要とされる情報の提供と分かりやすい説明に努めているところであります。また、福祉課に手話通訳者を配置をしており、手話によるコミュニケーションを必要とする方への対応と情報の提供を行っております。最後に、障がい者情報アクセシビリティの今後の取組についてでありますが、令和4年に障がい者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法が施行され、全ての障がい者があらゆる分野の活動に参加するためには、情報の十分な取得利用、円滑な意思疎通が極めて重要であると認識をしております。町としましては、この法律の目的や理念を踏まえ、手話通訳者の配置や派遣、手話職員養成講座の開設に加え、補整具や日常生活用具給付事業を実施をしております。また、コミュニケーションを高める用具については、日々進化をしておりますことから、引き続き研究を進め、障がい者への情報アクセシビリティーの向上に努めてまいります。以上であります。
質問 12番 大谷哲也
では、1問目の視覚障がい者を持つ方の現状について、この方々のコミュニケーション支援についてお伺いいたします。釧路町は、日常生活用具給付等事業実施の(聴取不能)から何点かお聞きしたいと思います。釧路町日常生活用具等事業実施要領の中に用具の種目及び給付対象者自立支援、自立生活支援用具がございます。例を申しますと、定常型棒状杖、これ対象1、2級者が対象で年齢制限はありません。そして基準額が、3,000円、耐用年数が3年と、次、電磁調理器、これは、18歳以上1、2級者の方が対象で、基準額が4万1,000円で、6年間の耐用年数もございます。この中からですね、給付の状況──申請された方がいるのかいないのかとお聞きしたいと思います。
答弁 福祉課長 柳谷忠男
今、手元に細かい資料等、ちょっと付与してはいなかったのですが、日常生活用具給付事業におきましてはそういった中で今回の質問の中のですね、情報・意思疎通の補助用具としまして、そういった点字のタイプライターとか、そういう文字の時計とか、そういった部分はございます。そういった部分についての給付の実績はしておるところでございます。
質問 12番 大谷哲也
例えばですね、聴覚障がい者用屋内信号装置というものがございまして、これ、対象が18歳以上2級ということと、基準額が8万7,400円、耐久年数が10年とありますけれども、この装置については、在庫というよりも、一体何個ぐらいそれ用意しているのかお聞きしたいと思います。
答弁 福祉課長 柳谷忠男
申し訳ございません。今、資料が手元にない状況でございますので、何個等が給付しているというのはお伝え今できないところでございますが、今の補助用具につきましては、そういった、音が聞こえない方のためということで光でお知らせするような用具ということで、この給付の実績については過去にあったということで認識しております。
質問 12番 大谷哲也
はい、分かりました。次は、2問目の窓口における障がい者への対応についてお伺いいたします。暮らしの現場である自治体の窓口は、町民との対話を豊かにするところと私は考えております。情報を発信したり、日常生活用具給付等事業のように、申請し恩恵を受けられるところと考えております。そのために様々な情報を共有する必要が不可欠な場所であると認識をしております。この窓口の対応について、他自治体の事例をちょっと紹介したいと思います。茨城県税務課では行政文書が耳で分かる音声コードを導入しました。視覚障がい者に配慮した情報提供の試みとして、今年1月に住民に発送したそうです。障がい者の自動車税免税に関する文章に文字を音声化した、これ、ユニボイス、音声コードというのですが、この二次元コードを印字し、印刷された文字を耳で確認できるツールです。日本視覚障がい普及支援協会が開発し、最大800文字の情報を収めることができ、専用アプリ、無料を入れたスマホをかざすと読み上げが始まるそうです。このように大切な情報が届くよう、当事者の側に立った行政の発信に役立っております。ということで、音声コードの普及及び促進についてお伺いいたします。
答弁 福祉課長 柳谷忠男
ただいま議員がおっしゃいました、ユニボイスについては私たちのほうでも研究はしているところでございます。そういった部分につきましては、先ほど言ったですね、日常生活用具の中でもそういった部分の音声読み上げ装置というものも給付しているところでございます。まずは、そういった方々に対しましては、そういったものを使っていただくというような部分で考えております。
質問 12番 大谷哲也
人間の五感による知覚の割合は視覚が83%、聴覚が11%、臭覚が35%、触覚が1.5%、味覚は1%と言われております。視覚障がい者の方は五感から得られる情報の8割以上を得ることができておりません。生活においては相当な不便が生じると考えられます。ぜひ、普及、促進をすべきと考えますが、お考えを再度お伺いいたします。
答弁 福祉課長 柳谷忠男
先ほどのユニボイスについては引き続き研究していきたいというところでございます。また、日常生活用具給付事業につきましては、今年度ですね、製品の見直し、また給付の上限額の見直しというものを執行方針の中で見直していくというふうにうたっておりますので、今年度いっぱいかけて──今年度以降もずっとなのですが、そういった部分を引き続き、日々進化する機器なものですからそういった部分も研究等していきまして、そういった見直しを常にしていきたいというふうに考えております。
質問 12番 大谷哲也
よろしくお願いいたします。障がい者の視点からの調査結果がありまして、2011年、平成23年に厚労省が実施した生活のしづらさなどに関する調査がございます。難聴者、中等、失聴者は日本語を習得した後に失聴した人で要約筆記や残存、聴力の活動によって、日常生活を送る人、聞こえない、または聞こえにくいとは外見から見ただけでは分かりにくいため困っているとのことです。気づかれにくい、聞こえないために周囲とのコミュニケーションが取りにくい、周囲で何が起こっているのか分からないため孤立することがあると考えられています。近年、注目を集めています軟骨伝導イヤホンの導入についてお伺いいたします。第3の聴覚経路として注目される軟骨伝導イヤホンは、耳の入り口付近にある軟骨を振動させ音を伝える仕組みです。平成16年、2004年に奈良県立医科大学の細井裕司学長が第3の聴覚経路である軟骨伝導を世界で初めて発見されました。一般社団法人日本補聴器工業会の調査によると、日本の難聴者は人口の10%、人数に換算すると約1,300万人に上るそうです。高齢化が伴い今後さらに増えると見込まれます。一方、同調査では医療機器の高額なことなどを理由に補聴器所有率が難聴者の僅か15.2%しかないことも分かりました。今年3月29日現在で相談窓口に設置する自治体や金融機関、病院などは125団体に上っています。発見者の細井学長は軟骨伝導イヤホンについて、認知症による最も大きな危険要因は難聴であることが報告されています。聞こえを改善し、会話の弾む環境を整えることは、認知症の予防につながります。軟骨伝導イヤホンの普及は、高齢化に伴って今後増えていく難聴者の福祉に寄与するコメントも寄せられております。そこで、当町の窓口でも、この軟骨伝導イヤホンの検討をしていただけないかということをお伺いいたします。
答弁 福祉課長 柳谷忠男
ただいまの軟骨伝導式補聴器の関係でございますが、町長の答弁にございましたとおり、まずは、手話通訳者という配置、それと手話通訳者の(聴取不能)の養成講座というところを進めているところでございます。そういった部分の難聴者の補聴器については、引き続き、そういった日常生活用具の補聴器の部分に入れるかどうかという部分を引き続き研究したいと思います。
質問 12番 大谷哲也
この窓口の検討については、当庁全体が問題として調査、研究をしていただきたいと思います。続きまして3項目、障害者情報アクセシビリティについてお伺いいたします。障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法が、令和4年5月に施行されております。全ての障がい者が、あらゆる分野の活動に参加するためには、情報の十分な取得や利用、円滑な意思疎通、コミュニケーションが極めて重要であることから、障がい者による情報の取得、利用、意思疎通に係る施策を総合的に推進し、共生社会の実現にするために制定されました。福祉におけるアクセシビリティとは、高齢者の方や障がいを持っておられる方々を含め、誰でも必要とする情報に簡単にたどり着け、提供されている情報や機能を利用することと思います。そこで、視覚障がい者アクセシビリティのお考えを再度、御答弁していただきたいと思います。
答弁 福祉課長 柳谷忠男
視覚障がい者の方が窓口に来られるというケースというのは、非常に少ないような状況でございます。年に一、二回、また、来られても同伴者、家族の方や給付サービスの同行援護というのがあるのですが、そういった部分を使って来ていただいている状況でございます。議員、おっしゃるとおり、そういった部分についても、引き続き研究していきたいと思っているところでございますが、アクセシビリティの関係につきましては、いろいろなところで、例えば、釧路町のポケルというアプリがあるのですが、そういったところでは、読み上げ機能がついているところでございますし、そういった部分、各課のそういった情報についてはそういったところも活用していただくというような流れも考えていただき、検討していければなというふうに考えております。
質問 12番 大谷哲也
電話リレーサービスは、手話通訳者などの通訳オペレーションが、聴覚障がい者と健聴者の間に入って、通話をサポートするものです。2021年7月から24時間365日使える公共インフラとしてサービスを実施しております。令和6年2月15日時点で、電話リレーサービスの登録者数は、番号発行数、これ、050で始まるのですが、この方が1万4,883人、個人登録者数、これが1万4,650人、法人登録者数231人、導入法人96も含まれて、通話件数が5万998件、通話時間数が64万8,890分、時間に直すと1万814時間と50分ということです。ということで、当町もこの電話リレーサービスを利用している方が何人かおられるということも聞いておりますので、これも含めてよろしくお願いしたいと思います。続きまして、釧路町日常生活用具等事業の種目に聴覚障がい者情報受信器があります。通称アイドラゴンといいまして、目で聞くテレビです。基準額が8万8,900円、耐用年数が6年。この日常生活の用具について、当町で耐用年数がもう来ているものと過ぎているものがございます。というのは、この給付の事業が、平成30年に行われて配置されたと思うのですけれども、この耐用年数が、それぞれ切れている、または近いものについての補強、補充というものはあるのでしょうかね。
答弁 福祉課長 柳谷忠男
基本的に日常生活用具給付事業、この耐用年数が切れたものについては、更新という形で対応はできるものとなっております。
質問 12番 大谷哲也
それでは、総務省が情報アクセシビリティ好事例として、2023年選定のこえとら──聴覚障がい者と聴覚障がい者とのスムーズなコミュニケーションを支援するスマートフォンアプリです。障がい者の情報、意思疎通支援については、地域ごとの取組状況の差異、違いのあることも指摘されており、踏まえてICT及び情報通信システムの利用促進に取り組むべきとの指摘があります。これらの状況を考えると、障がい者の方のスマホの体験、講習会となるものが必要であると思いますし、進めていただきたいなと思います。たまたまこのコラムについてちょっと御紹介したいと思います。
質問 12番 大谷哲也
はい。
質問 12番 大谷哲也
はい。
質問 12番 大谷哲也
はい、分かりました。
質問 12番 大谷哲也
はい、では続きます。障がいをお持ちの方の生活は、私には計り知れないほどのご苦労があると思います。私はヘレンケラーの物語を読んで感動したのを覚えております。その感動を思い起こさせるコラムを一つ紹介したいと思います。「これで、お兄ちゃんと話ができるんだよ」。妹から初めて携帯電話をもらったことを勧められた障がい者の話を伺ったことがあります。その男性は、当初、「耳が聞こえないのに電話なんて」と考えたという。だが、メールを使えば家族や知人と自由に思いを伝え合える。もう携帯電話を握りしめて、「この中に私の耳と口があるんですよ」とうれしく話していたということで、携帯電話メール機能が搭載されたのはもう20年前の話ですが、これからの障がい者の情報共有、いろいろなことに使えるICTというのかな、そういうものについても、なぜそういうものが必要かということで、この障がいを持つ方とお話ができて、朝の挨拶、これができることが大変すばらしいことだと思いますので、これからも、当初の方には情報のバリアフリー化の推進を強く訴えて、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。