釧路町議会 令和5年第1回定例会 2023年3月6日
就学援助制度について
2023年3月6日、釧路町議会の一般質問で、中田磨議員が「就学援助制度について」質問し、教育長 辻川尚志、教育支援課長 佐々木晶利が答弁しました。
- 質問者
- 中田磨 議員
- 答弁者
- 教育長 辻川尚志、教育支援課長 佐々木晶利
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 中田磨
次、2件目ですけれども、就学援助制度について。就学援助制度の目的や編成について伺います。2点目として、支給費目の実勢価格等の検証が行われているのか答弁を求めます。3点目として、基準額の見直しの考えについて伺います。4点目として、今後の課題、答弁を求めます。
答弁 教育長 辻川尚志
7番、中田議員の就学援助制度についての御質問の中の1つ目、就学援助制度の目的や編成はについてでございますが、就学援助制度は教育の機会均等の理念に基づき、経済的な理由によって就学困難な児童生徒の保護者に対して支援を行い、義務教育の円滑な実施を図ることを目的とした制度であります。当町におきましては、国が定める補助対象費目に準じて支給してきたところであり、国が拡充した費目については段階的に拡充してきたところであります。なお、令和2年度にPTA会費、令和4年度にオンライン学習通信費を拡充しております。次に、2点目の支給費目の実勢価格等の検証はについてでございますが、町で支給している費目のうち、実費分につきましては各学校等に確認しておりますが、定額分につきましては、国の補助事業の限度額を基準に算出していることから、実勢価格等の検証は行っていないところであります。次に、3つ目の基準額の見直しの考えはについてでございますが、現行の基準額につきましては、生活保護基準に基づき算出しており、今後におきましても、現行制度に沿って運用する考えでおりますので、現在のところ、見直しする考えは持ち合わせでございません。次に、4つ目の今後の課題はについてでございますが、支給対象世帯に漏れなく本制度を活用していただけるよう、引き続き、制度の周知徹底を図るとともに、国の制度に準じた費目を支給できるよう進めてまいりたいと考えてございます。以上でございます。
質問 7番 中田磨
目的等については、機会均等という理念に基づいて、所得が少なくても学校でしっかりと学べるというためには一定のお金が必要だということで援助しなければいけないということが、ざっくりと言えばそういうことだと思うのです。そうした中で、2年度、4年度、また今後審議される新年度予算案の中には、一定の拡大がさらに含まれているということで、慎重に審議もしていきたいというふうに考えております。やはりこうした中で、理念は答弁のとおりでいいのですが、2点目のところで移りますが、以前、私が質疑したときに、やっぱりその実勢価格と支給額というものの差があまりにあるというか、そこで生まれてしまうと、結果、家庭への負担というのがそこで一定発生してしまうということで、例えばランドセル1つ取ってもかなり高額になっていますし、ここ数年のこの1年といったほうが正確かもしれませんけれども、物価高騰の中で、例えば学用品等についても、物価が上がってきている中に併せて、1つ物を取っても値上がりしてきている傾向にないのか。その場合に、この就学援助費については今までと変わらないということであれば、結果、去年、おととし、就学援助を使っている子供と同じ学年の子が、新年度になったら家庭の負担が大きくなるという現象が生まれてくるのではないかという懸念が、私の中にはちょっとあるのです。そういう点で、以前、実勢価格というのは検証すべきではないかということはお話しした経過もありますから今回も挙げているのですけれども、そういった点での検証で、さらに言えば、あわせて今の物価高騰の中で、家庭への負担というのがこのことによって一定軽減はされると思いますけれども、影響度という点で言えばちょっと負担が大きくなってきている傾向にあるのではないかということを押さえているのかどうか。その点について、答弁を求めたいと思います。
答弁 教育支援課長 佐々木晶利(教育支援課長は2023年3月まで)
議員御質問のありました家庭への負担なのですけれども、物価高騰により、家庭のほうで支援といいますか困っているような形には捉えております。令和4年度に限ってではありますけれども、その辺につきましては、町でも独自政策としまして給食費の減免や水道料金などを減免しております。国に至っておきましても、物価高騰による給付金なども交付しております。就学援助につきましては、毎年、国のほうで必要に応じて単価のほうの見直しが行われております。現状におきましては、町独自の支援の考えを持ち合わせておりませんので御理解ください。
質問 7番 中田磨
今、単価の見直しが行われているということなのですけれども、新年度を含めて、ここ3年ぐらいの見直しというのは具体的にどういうふうに出てきているのですか。
答弁 教育支援課長 佐々木晶利(教育支援課長は2023年3月まで)
国の単価の見直しなのですけれども、5年前と比較した数字でちょっとお答えさせていただきます。新入学児童生徒学用品費につきましては、5年前と比較しますと、小学生で3,460円、中学生では5,600円、あと学用品費につきましては、小学校で110円、中学校で220円、通学用品費につきましては20円、校外活動費につきましては、こちらも小中学校ともに20円、体育実技用具費につきましては、小学校が120円。以上、5年前と比べて増額となっております。
質問 7番 中田磨
そういった中で、入学のところはかなり、ちょっと大きく、基礎になる金額がそれなりに大きいのかなというふうには思うからそこが変わっているのかなと思うのですけれども、その他も上がっているとはいえ、全部足しても200円というぐらいです。10円に、20円に10円にといって足していっても、200円程度かなと思うのです。そのことがそもそもで言ったら、やはり今の実勢価格や今の就学援助を受けなければいけない所得の階層の方々にとって助かってはいると思っているし、僕、制度はいいと思ってはいるのですけれども、やはりこれではまだまだ不十分なところがあるのではないかなということも感じざるを得ないのです。そうした中で、特に今回、新年度、今年もそうだと思うのですけれども、物価の高騰で、学用品の関係で、影響がこの程度の増額で賄えるような包括できるような状況になっているのかというのはちょっと心配なのです。特に、これから新年度にも入りますから、さらに今、高くなっていますし、課長から水道や給食費の関係も言いましたけれども、これもう全ての対象者にやっているわけですから、就学援助を受けている方だけが特に援助を受けているものではありませんから、そういった意味ではちょっとみんな一緒というところは置いといても、いろいろな学用品に関わる部分で影響ないか、もうちょっと必要ではないかという状況を捉えているのかいないのか。今の状況で足りていると思っているのかどうかというほうがすっきり聞けるのかなと思うのですけれども、その点について、町教育委員会としてどう思っているのか、考えているのか答弁を求めたいと思います。
答弁 教育長 辻川尚志
今の議員の質問の部分でございますけれども、現状としてこの援助費が足りているのか足りていないのかということにつきまして、実際に現状の価格を調査している部分はございませんけれども、実感としては足りていないのだろうなというような思いをしているところではございます。ただ、釧路町としましても、順次、費目拡大ということで取り組んでまいりましたので、現状として足りていないだろうなというような予測はしていますけれども、まずは費目をつけていくということの取組をしてきたということで御理解いただければと思います。
質問 7番 中田磨
何というのか、否定も肯定もできないところだと思うのですけれども、自分自身もなのですけれども、「いや、足りていない」と率直に答えていただいたことは私、ちょっとうれしいのです。それでは、それに対して、どこまで町が手当できるのかということについては悩まれているという状況だと思うのです。先ほど言った国の基準に見合ってやっているとなると、ちょっと今の状況では厳しいというのは受け止めているけれども、それでは手がどうしたらいいのかというところもあるということがやはり分かるというか、教育委員会としても捉えているなというところを答弁いただけたというのは評価しているところです。けれども一方で、国がそういった単価を決めていろいろやっているのですけれども、財源として国から出ているものはそんなに多くはなかったのではないかなと思うのです。令和4年度で言っても、支出ベースで大体4,000万ぐらいだと思うのです。新年度の予算案では2,200万ぐらいですね。小学校で900万ちょっと、1,000万行かない程度、中学校でも1,000万ちょっとが4年度で、新年度はもうちょっと中学校で多くなるかなという見込みをしていると思うのです。一方で、そのうち、北海道はなかったかと思うのですが、国なりから交付金や補助金ということで、どの程度、財源として充当されているのか。その点についてはどういう状況か、答弁を求めたいと思います。
答弁 教育支援課長 佐々木晶利(教育支援課長は2023年3月まで)
就学援助に関わる財源なのですけれども、地方交付税のほうが財源となっておりますけれども、こちらのほうは一般財源となっておりますので、ちょっと教育委員会のほうでは把握していないところでございます。また、こちらの就学援助費につきましては、令和5年度で未来基金のほうを充当させていただくような形を現在、予算計上しているところでございます。
質問 7番 中田磨
地方交付税に算定されていると、確かに見えないのはしょうがないと思うのですけれども、そういう意味では、交付税措置をされているわけですから一般会計で出すべき財源だということでもあります。こうした中で、支出ベースに対する地方交付税の算定が国基準でこれぐらいですよなのか、地方が頑張っても、その分増えるのか増えないのかというので、またいろいろ算定方式が変わってくると思うのですけれども、やはり国が一定基準をつくって費目としてもそれをやっているわけですから、やはり財源確保のところではしっかりやってもらわなければいけない部分かなというふうに思います。ちょっと、金額等々が出てこないというのは分かりましたので、それはいいですが、ただ、物価高騰は、今回はかなり急激に来ている部分は、いつもとはちょっと違うかなと思いますので、その点も含めたら、ちょっとなかなか時代というか時世に合った制度になかなか追いつかないというか、急には方向転換できない部分もあると思いますが、ぜひ何かしらの支援や対策を就学援助の部分でも、やっぱり町として、教育委員会としても悩むかもしれませんけれども、頭悩まかして頑張って対応していただきたいなというふうに思います。そうした中で、3点目として基準額の見直しということなのですが、生活保護基準に基づいて算出して、12月の質疑でもあったのですけれども、生活保護基準の1.2倍の所得、120%の収入未満の方かな、以下の方については就学援助対象ということで行われているというふうになるのですが、釧路管内の状況を見ますと1.2から1.3、隣の根室管内を見ると、多いところでは根室や標津なのですけれども、1.5ベースで生活保護基準の1.5倍の収入まで算定して就学援助を受けられるということで、本当に自治体がかなりそれぞれの独自の考え方で基準を設定している。全国的に見ると、1.0というところも道内も含めてあって、どこがいいのかというのはそれぞれの自治体、教育委員会で決めるべきかなというふうには思っていますけれども、1.2というのは釧路・根室管内で言っても基本的には最低値になっています。先ほど言ったように1.5というところもありますけれども、せめて対象者を増やしていくということも含めて、現行制度をそのまま考えているということでありますけれども、12月にも求めましたが、この対象者を増やすという点で言えば、1.2を超える対象者をつくるということもひとつ重要かなと思いますけれども、その点について、12月に引き続き、再度答弁を求めたいと思います。
答弁 教育支援課長 佐々木晶利(教育支援課長は2023年3月まで)
先ほど御質問でありました、認定基準の引上げについてでございます。現在、町では生活保護基準に1.2の係数で計算した数値で、認定を行っております。また、町としての支援策なのですけれども、平成25年などに生活保護基準は引き下げられましたけれども、引き続き引下げ前の数値を使いまして就学援助の事務を進めて、影響がないような対応をとっているところでございます。先ほど教育長からも御答弁ありましたが、まずは令和5年度予算に計上しました費目の拡充を優先させていただき、認定基準の引上げについては現行の制度に沿って進めてまいりたいと考えております。
質問 7番 中田磨
それは12月に物価高騰、今の経済状況と絡めて住民の生活状況を勘案した施策が拡充できないのかということで質問したときにも、同様の答弁がありましたから、その答弁については内容については理解をするのですけれども、あのときに、私、最後言ったのは、やはり今の状況を勘案したときに本当に1.2という係数で十分なのだろうか。先ほど言った生活保護基準が下げられたときにも、水準的には残してきたということを、線引きのところは、所得のところでは同様の方々が受けられるように残してきたという努力は当然理解をしているところなのですけれども、今の物価高騰の波でやはり大きな影響を受けているのは、特に所得の少ないところでの影響が大きいのです。それが1.2の係数のところだけで済んでいるのかということが、やはり大きな問題だと思っていますし、もっと枠を広げていかなければ、救えるところがもっとあるのではないかという。単価の話も、単価というか実勢価格の話もしましたけれども、国の示す基準というのはかなり大きくずれているときが多いのですよ、遅れているというか。本当に実勢価格の調査、もっと言ったら、こういった地域との兼ね合いがしっかりできているかどうかというところで言えば、追いついていない部分も多分にあるのですよね。そうしたところを、しっかり今の時代に合った就学援助制度になっているのか、時代というか、今のこの時点にあった就学援助制度が、子供たち、家庭を支える、教育というのは、何といっても生きていく上の糧としての基本なのですよね。それがなければやはり社会に出ても厳しいですし、次のステップを踏もうと言ったときにも、十分な学力を備える教育環境を整えていく、そういった責任を果たしていかなければ、教育長が今回読んでいただいた教育執行方針を実現するためにも、教育の現場でどういうことを支えるのかということは本当に重大な形ですし、今言う就学援助の制度というのは、その中でも大きな役割を果たしていると私は感じていますので、ぜひ、こうした状況を制度の見方だけで終わらせずに、子供たちの生活状況、家庭の状況、今の釧路町の町民はどういう生活をして子供たちが学校に通っているのか、こういったところをしっかりと受けとめて、必要な制度改正を検討していただきたいし、今後もそのための調査を進めていっていただきたいというふうに考えるわけですけれども、その点についての基本的な姿勢も含めた答弁を求めたいと思います。
答弁 教育長 辻川尚志
今、中田議員のほうから御指摘いただいた部分につきましては、私のほうでも重々承知しているところではございます。ただ、釧路町のこの就学援助の部分につきましては、先ほど答弁申し上げましたとおり、順次費目拡大してきた経緯がございます。費目追加すれば、また国のほうでも追加するという追っかけっこがありまして、なかなか十分な部分、分かった部分はあるのですけれども、これは財源の関係もありますので、その辺につきましては町長部局とも十分相談しながら、今後についての基準額の見直し等についても、引き続き研究してまいりたいなというふうに考えているところでございます。4番目の答弁で申し上げましたけれども、現行制度の中で支援を受けられる家庭がまだあるのではないかということもありますので、この辺につきましては(聴取不能)を使用しながら、十分周知しながら、受けられていない方についてはこの支援が受けられるように周知してまいりたいなというふうに考えているところでございます。
質問 7番 中田磨
財源については、目に見えるところで見てしまうと、一般財源から就学援助費を充てるというところが一番わかりやすいことではあるのですけれども、地方交付税が絡まっているというのであれば、算定状況がどうなっているのか、満額算定状況が入っていないにしても、やはりどの程度交付税措置されているものなのかということは、しっかりと教育委員会としても理解をした上で、事業の中での位置づけをやっていただきたいと思いますし、未来基金ということで子供のために使ってほしいという希望も大変多い基金になっていますので、やはりその中で教育委員会、以前違うときにも言いましたけれども、教育委員会の裁量でできる範囲も、もっとしっかりもらって、ここに充てられるのであれば制度拡大できるねという議論が、それに充てるのが適切かどうかという議論はもちろん教育委員会内部でもやってもらわなければいけませんけれども、そういった点も踏まえて前へ進めていただきたいし、実情に合わせた制度になるように、教育委員会としてはずっと考えていただきたいということは求めたいというふうに思います。