美幌町議会 平成30年第3回定例会 2018年3月8日
(1)特定健診、がん検診の受診率向上について/(2)就学援助制度の改善について
2018年3月8日、美幌町議会の一般質問で、大江道男議員が「特定健診、がん検診の受診率向上について」「就学援助制度の改善について」について質問し、町長 土谷耕治、教育長 平野浩司、民生部長 高崎利明が答弁しました。
- 質問者
- 大江道男 議員
- 答弁者
- 町長 土谷耕治、教育長 平野浩司、民生部長 高崎利明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 大江道男
私は、通告しております2項目について質問をいたします。第1には、特定健診、がん検診の受診率向上についてであります。一つ目は、特定健診、がん検診受診率向上対策について伺います。美幌町の平成28年度特定健診受診率は28.8%、がん検診受診率は、胃がん、男4.2%、女9.5%、肺がん、男4.2%、女6.3%、大腸がん、男7.4%、女10.2%などと伸び悩んでおります。成人病や各種がんの予防、医療費の抑制など、健(検)診率の抜本的向上が期待されますが、現状の健(検)診受診状況をどのように評価されていますか、伺います。また、受診率向上に向けてどのような対策を検討されているのか伺います。この二つ目は、国民健康保険事業への位置づけについてであります。疾病の予防、早期発見、早期治療で地域医療費総額を引き下げる観点から、国民健康保険加入者の特定健診、各種がん検診の本人負担を無料とし、各町内会を初め、全町的な啓発運動を行うことが必要だと考えますが、そのような考え方はございませんでしょうか。費用対効果を考えると十分に検討価値があると考えますが、町長の考えを伺います。大きな二つ目は、就学援助制度の改善についてであります。一つは、美幌町の就学援助制度の活用状況について伺います。美幌町の就学援助率は、平成27年度で14.49%、全道平均21.59%と比較いたしますとマイナス7.1%となっておりまして、援助率は低下しています。子供の貧困率は年々悪化しており、就学援助制度が果たす役割が一層大事になっている中で、逆に就学援助率が低下している状況についてどのように評価されていますか。また、中学校での援助率が若干進展しているのに対し、小学校での援助率低下についてはどのように分析されているか伺いたいと思います。二つ目は、就学援助基準の改善について伺います。美幌町の準要保護認定基準は生活保護法基準の1.3倍ですが、給与収入を基礎としています。就学援助率引き上げのために給与所得控除後の金額を基礎とする認定基準に改めるべきだと思いますが、考えをお聞かせいただきたいと思います。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
大江議員の質問にお答えをしたいと思います。2番目の就学援助制度の改善については、後ほど教育委員会のほうから答弁をさせていただきたいと思います。初めに、特定健診、がん検診の受診率向上について。特定健診、がん検診受診率向上対策についてでありますが、特定健診は、高齢者の医療の確保に関する法律で、糖尿病等の生活習慣病の予防及び早期発見を図り、町民の健康増進に寄与するために、また、各種がん検診は、健康増進法に基づき、がんを早期発見し、早期治療を図り、健康の保持、増進を推進する目的として実施しているところであります。特定健診受診率は、平成25年度31%から平成26年度30.3%、27年度30.1%と推移しております。また、各種がん検診の受診率については、厚生労働省による平成27年度地域保健・健康増進事業報告によると、胃がんが6%(全国6.3%、北海道8.6%)、肺がんが7.5%(全国11.2%、北海道9.5%)、大腸がんが9.3%(全国13.8%、北海道14.7%)となっており、全国、全道と比べて低い状況になっているところであります。受診率向上対策は、受診しやすい体制づくりとして、40歳から70歳の5歳ごとの節目には、対象者に無料クーポンを配付したり、美幌医師会や北見医師会など各医療機関との協力による個別健診やみなし健診の推進、国保病院における冬期個別健診の実施、平成25年度からは料金を1,000円から400円に改定したところであります。また、健康保険証送付にあわせた受診勧奨啓発チラシの送付、無料クーポン対象の未受診者や前年度受診者で当該年度未受診者への電話による勧奨やはがきの送付、新聞の折り込みチラシや町広報、ホームページなどによる受診勧奨、スマッピーイベント会場やふれあい広場の来場者やJAびほろで開催される源泉徴収税中間納付事務会場に来場する農業従事者に対する啓発や受診勧奨、自治会や各種団体を対象とした保健師などによる出前講座を実施し、受診勧奨などを実施しているところであります。さらに、若い世代の受診の動機づけと健診の習慣性を図るため、平成26年度からは35歳以上を対象に実施していたものを20歳以上へ引き下げ、メールでの健診申し込みを可能にするなど、若いうちから健診機会を設けることにより、健康増進と受診率向上に取り組んでいるところであります。本年度は、コープさっぽろの店舗スペースを活用した健康コーナーでの受診勧奨や、特定健診及びがん検診の受診者に健康ポイントの交付を行い、達成者には特典の交付がある健康マイレージ事業の実施、子宮頸がん、乳がんに大腸がんを加え同日に受診できるレディース健診を年4回実施するなど、健康づくりへの無関心層を掘り起こし、疾病の発見、早期治療を図り、健康の保持、増進に努めているところであります。お尋ねの現状の健(検)診状況をどのように評価されているかでありますが、あらゆる手段で、できる限りの取り組みによる受診率向上対策を施した結果と受けとめているところであります。続きまして、受診率向上に向けてどのような対策を検討しているのかについてでありますが、現在取り組んでいる事業の充実を図るとともに、平成30年度は、健康マイレージ事業の特典拡大の検討、若年層における健診受診率の向上を図るため、これまでの集団健診に加え、個別健診を実施することにより、受診機会を拡大し、受診しやすい健診体制の整備も図りたいと考えているところであります。今後も、啓発や周知方法、受診しやすい体制づくり及び健診内容の充実を図り、健康増進と受診率向上につながるように取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。次に、国民健康保険事業への位置づけについてでありますが、国民健康保険の被保険者における特定健診の受診状況でございますが、平成28年度は、第2期美幌町特定健診実施計画で定める目標55%に対し、受診率が28.8%となっているところであります。本年度、国保の被保険者を対象に、総医療費の抑制を進めるため、データヘルス計画を策定し、この計画における取り組むべき最重要課題を特定健診受診率の向上と定めて、保健事業を取り進めていくものでございます。国民健康保険加入者の特定健診、各種がん検診の本人負担を無料としてはとの質問でございますが、本町の特定健診の自己負担額は400円、40歳から70歳の5歳刻みの年齢では無料としております。他の市町村においては1,000円、1,500円の自己負担であっても、本町より高い受診率となっている市町村もあることから、無料化については慎重に考えたいと思っているところでございます。また、各町内会を初め、全町的な啓発運動を行う考えはありませんかとの御質問でございますが、現在、広報、ホームページ、リーフレットによる受診勧奨、イベント会場での啓発活動など、さまざまな取り組みを行っているところであります。平成28年度の特定健診の受診対象者のうち約48%の1,797人が生活習慣病の治療を受けているものの、特定健診を受診しておらず、治療中だから受診しなくてもよいと誤って理解されている面がございます。そのため、特定健診制度をもっと理解していただくよう、これまでの周知、啓発の取り組み以外にも、出前講座などにより積極的に地域の皆様のところに伺って、特定健診を含めた医療費負担について、わかりやすく説明する新しい取り組みも進めてまいりたいと考えているところでございます。以上、御答弁をさせていただきました。よろしくお願いをいたしたいと思います。
答弁 教育長 平野浩司(教育長は2018年12月まで)
大江議員の御質問に答弁いたします。1点目の就学援助制度の改善についてでありますが、美幌町の就学援助制度の活用状況について、御質問の美幌町における就学援助率についてですが、平成27年度で14.49%と全道平均21.59%を下回っておりますが、道内の類似団体を調査しますと、沿岸地域や旧産炭地域の就学援助率が高いことから、地域性によるものが影響しているものと考えております。また、小学校での援助率低下については、どのように分析されていますかについてですが、美幌町の小学生における就学援助率について、平成27年度、91世帯132人、受給率13.41%、平成28年度、99世帯119人、受給率12.50%となっております。要因といたしましては、少子化の進展に伴う多子世帯の減少による人数の減少と思われますが、逆に受給世帯数は増加しており、就学援助全体のお知らせや、昨年度から実施しております入学準備金支給のための就学通知にあわせたお知らせなどの取り組みによるものと考えられます。さらに、今年度から、昨年度受給世帯のうち、今年度未申請の世帯について、各学校へ通知し、保護者へお知らせしていただいているところであります。今後におきましても、経済的な理由によって、就学困難と認められる学齢児童生徒の保護者に、必要な援助が行われるよう取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解をお願いいたします。次に、就学援助基準の改善についてですが、美幌町の準要保護における就学援助認定基準につきましては、生活保護を廃止された者や児童扶養手当の支給を受けている者など、各種基準のうち経済的理由により生活が困難な者として前年の収入が生活保護基準額の1.3倍未満の者を認定者とすると定められております。御質問の給与所得控除後の金額を基準とする認定基準につきましては、管内で18市町村のうち2町がその金額を基準としているものの、そのうち1町は、追加基準として、町民税非課税や児童扶養手当受給などの条件が付されています。認定基準の考えにつきましては、生活保護基準との整合性の関係から改正は考えておりませんが、教育に係る負担軽減については、子育て支援全体の中において、引き続き町長部局と調査研究を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解をお願いいたします。以上、答弁をさせていただきましたので、よろしくお願いいたします。
再質問 2番 大江道男
順番に再質問をさせていただきます。一つは、特定健診の受診率の向上問題でお聞きいたします。美幌町の特定健診受診の目標は55%ですが、心配しておりますのは、30%程度となっていたのが、平成28年度には28.8%と30%ラインを残念ながら切りました。昨年の予算審査で、美幌町の国民健康保険の総医療費の状況が平成26年度から28年度に出されておりますが、いずれも、例えば糖尿病、慢性腎不全、高血圧症、脂質異常症、脳梗塞、そのほかにもありますが、がん以外で言えば生活習慣病がほとんどだという状況でありまして、どうしても、地域の医療費を引き下げるという上では、特定健診とそれに基づく指導を通して予防に努めていくということになるのだと思うのです。しかし、なかなかいかないということでありまして、努力をした結果であると、あらゆる手段で、できる限りの取り組みによって、対策を行ってきた結果と受けとめているということで言えば、これまでの努力の延長では絶対に前進しないということを第1回目の答弁ではおっしゃっているのかなと思います。これは、議会の所管委員会でも先進地を見て、調査もしているのですが、やはり個々に働きかけて、その意義をしっかり伝えるという意味で、保健師さんたちの果たす役割がいよいよ大きくなっているのではないかと思います。御答弁では、いろいろな講座などにも来ていただいて、中身を知っていただくという方向性ですけれども、これは行政もそうですが、議会も含めまして、どこどこに来ていただきたいと言っても、ほとんど来ていただけないのです。会場に足を運んでもらうというのは、どの分野でも大変苦労するということで、主催者の数のほうが多いということはよく知られた状況です。やはり、家庭の中に生で訪問する、あるいは、直接対話をするというような形でない限りは進んでいかないなと思うのです。そういう意味で、人的な体制が十分あるかどうかということが一つ問われていると思うのですが、いかがでしょうか。私は、この部分で事前に調査はしていないので、率直に特定健診は非常に重要だということはわかっていても、あるいは、それに基づいて保健師さんたちによる直接的な生活習慣を改める指導にベルトをかけるための大事な健診になかなかいかないということについて、ここは町長にお聞きしてもちょっと距離があるので、担当されている部長あるいは主幹から、この点については率直な思いをお聞きしたいと思うのですが、いかがでしょうか。
答弁 民生部長 高崎利明(民生部長は2019年6月まで)
ただいまの大江議員の御質問でございますけれども、何かの催しに出てきてもらうというのは、確かに非常に参加者が少ないのですが、今現在もいろいろな出前講座ということで、地域に保健師が出向きまして、健康づくりについての講座等を行っているところでございますが、やはり、今、健康づくりだけではなくて、2点目の国民健康保険のほうで答弁いたしましたけれども、実際にチラシにあるような広報、周知だけではなくて、この健診に伴いまして、医療費にもかかわり、それが保険税等にも影響しているという部分の新しいメニュー等も考えまして、保健師以外にも医療給付の担当も含めまして、あらゆる機会を得て、地域、自治会等の協力を得ながら出向いて、そういう周知もして受診率の向上を図っていきたいと考えております。とりあえず、今の人員の中でできることを、今までのホームページ、広報だけではなくて、じかに地域、自治会等に出向いてお話をする機会をふやしていきたいと考えております。今、受診率が停滞しているといいますか、30%前後でありますので、それらによって伸ばしていきたいと考えております。御理解願いたいと思います。
再質問 2番 大江道男
時間が限られていますので、とりあえず特定健診については終わります。がん検診の問題で、お聞きをしたいと思います。公表されているデータは、平成27年、26年、25年で、これは全道の検診の状況について公表されておりますので、それを見てみました。結論的には、美幌町の胃がん、子宮頸がん、肺がん、乳がん、大腸がんの5項目ですが、残念ながら、平成25年、26年と比べても落ちてきているということを感じております。では、全道的にはどうなのだろうということで一つ一つ見てまいりましたが、例えば、胃がんでは、美幌町6.0%に対して新篠津村39.8%、20%を超える団体は23団体ございます。国は、全ての項目について50%以上の受診を目標にしているようですが、残念ながら、胃がんについては、そこまではいっていません。子宮頸がんは、2年に一遍というもので、美幌町だけはデータがないのですが、ダブりがないと見て最大で12.48%です。全道31%平均に対して函館51.9%で、30%を超えている団体は40団体あります。肺がんは、美幌町7.5%に対して全道9.5%が平均です。壮瞥町が67.8%です。これはいずれも平成27年度で見ておりますが、67.8%を筆頭に、20%以上を超えている団体は56団体です。乳がんも2年に一遍ということなので、ダブりがないものとして、最大で美幌町は17.53%、全道29.5%に対して大きく遅れているのですが、黒松内は78%、30%以上超えているのは61団体あります。大腸がんは、美幌町9.3%ですが、長沼町45.8%を筆頭にして、30%を超えている団体が13団体ということです。いずれも平均的には50%の目標に対して到達していないのですが、それぞれ取り組んでいるところを見ますと、そんな状況にあります。私は、取り組むためには何か手だてが必要となっているのだろうと思うのですが、全国の比較はとりあえず置いておいて、全道の中でも進んでいるところは結構いっているという状況を見て、どのように受けとめておられるか、まずお聞きしたいと思います。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
今、がん検診の話ですけれども、全道レベルに比べたらかなり低いというお話です。先ほど1回目の答弁で申し上げましたとおり、私どもは、16項目ほどしっかりと取り組んでいるのですけれども、まだまだ訴えが足りないと思っております。住民の皆様の健康と命を守る活動でありますので、これは手抜きなしで今後もやり続けなければいけないと思っておりますので、まだまだ新しい発想と、今、美幌町では、保健師を、地域にそれぞれ張りつく形で配置しております。そんな中で、どんどん出向いていって積極的に、この胃がん検診含めて、がん検診の必要性について、十分訴えていかなければいけないと改めて思っています。今、この放送を、保健師も聞いていると思います。そういった思いで、今もこの討論の模様を聞いていると思います。私どももしっかりとしなければいけないと思っていますし、保健師の皆様も、まだまだやることがあるという思いで頑張っていこうではありませんかということを改めて申し上げまして、答弁にかえさせていただきます。
再質問 2番 大江道男
過去3年間のデータを見て感じておりますのは、それぞれの項目で、例えば、函館が大変進んでいるという項目もあるのですが、御紹介しますと、黒松内町は、5種の検診で、最低の項目で34.7%、最高78%ということで、大変取り組みが進んでいるなと思います。あるいは、長沼町は、胃がんが最低で27.6%、平成27年ですが、最高が61.5%です。新篠津村も、最低が平成25年の肺がんで36.5%、最高が乳がんで、平成26年ですが、55.3%ということで、平均的に取り組みがされているということです。どこか特定の項目だけがずば抜けている年度があるとか、種があるということではなく、平均的な取り組みがされているわけです。どういう体制でおやりになっているかということは調べていないのですが、なかなか苦労されてはいると思うのですが、結果も出しておられるということで、参考にしていきたいと思います。そこで、美幌町の国保会計に議会としても数字を出していただいておりますが、昨年出していただいたデータの中で、平成28年度のがんの医療費についてデータがございます。そのほかの部分も含めて出していただいて、胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん、子宮がん、乳がん、全項目を合わせると平成28年度の美幌町の国保会計で負担している医療費は、1億8,025万6,000円となっています。結構な金額だと思うのですが、そういう総医療費を抑制するために、国としては、2人に1人ががんになって、がんを発症された3人に1人が亡くなっているということを深刻に受けとめて、がん検診の受診を目標50%にするということと、受診をして精密検査を要するという方々に対して、9割は精密検査を受けていただこうということで、いわば入り口で5項目のがん検診になっているのですが、残念ながら、その5項目の入り口の部分で、検診に足を運んでいただけないという状況は大変深刻だと思っています。これは、地域の医療費総額を下げるという意味でも、町長が先頭に立たれる必要があるのではないかと思います。国保会計だけを見ましても1億8,000万円というがんでの総医療費がかかっているわけです。この削減のための手だてとして、入り口ががん検診だということで抑えていく必要があると思うのですが、町長、いかがでしょうか。これだけかかっているというものを減らすという意味と、命を永らえてもいただけると。早期発見して早期治療して、がんを克服していただくという意味で、町立病院を抱えた町としては、大いにやりがいのある課題ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
胃がんから始まって、食道がんまで1億8,000万円ものお金がかかっているということでありますけれども、これは驚き以外の何物でもないような数字であります。我々としては、引き続き、こういった事実をしっかりとオープンにしていって、自分の命は自分で守る、そのためにも検診に行っていただいて、早期発見、早期治療をしていただくというようなことを積極的により強く訴えていかなければいけないと改めて感じさせていただきました。
再質問 2番 大江道男
がん検診の対象者数という点で見ますと、大変幅が広いということを、今回、改めて確認をいたしました。例えば、美幌町の胃がん検診の対象者は、平成27年度ですが、8,664人です。子宮頸がん6,230人、肺がん8,664人と、相当の対象者がいるわけです。こういう方々に、ことごとく足を運んでもらうというのは、相当大変なことだと思っています。しかし、全国各地でそういう人たちに対して、働きかけをしているということだと思っています。厚生労働省の検討会に出されている資料をたまたま見つけることができました。一昨年の9月23日に第19回がん検診のあり方に関する検討会という附属データの中で、美幌町はいずれも有料にしているのですが、検診の自己負担について厚生労働省が調査したデータがありました。対象者全員自己負担なしというのが、胃がんで11.6%、肺がんで30.8%、大腸がんで13.6%、乳がんで10.3%、子宮頸がんで10.2%、これに高齢者は自己負担なしを入れていきますと、5割から6割を超えています。一部の対象者は自己負担なしと、これも入れますと相当数に上っていくという状況がございます。では、どうするのかということで大変苦労されている状況だと思いますが、こういう状況を見たときに、2人に1人はかかって、3人に1人が死ぬという物すごくショッキングながんに対して、町立病院を幸いにして抱えている、町民の命にかかわって、健康にかかわって、どこよりもすぐれているという評価が全て町長に行くのだと思うのですけれども、そういうまちにするために、私が一つ提案をしたいと思っているのは、一気に全対象者を無料にというのはなかなか大変だと思いますが、例えば、独立した会計であります国保会計は、結果が出れば評価も非常にやりやすいです。担当者を通じて、平成28年度の胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん、子宮がん、乳がんの国保病院の受診者数を出していただきましたら、2,369人ということです。例えば、胃がんであればバリウムが500円、ピロリ菌は1,000円、肺がんのレントゲンは100円で、低線量CTは2,500円ということで、これは健診の受診者だと押さえていいとすると、130万円か140万円で検診は終わるのです。昨年度受診していただいた方々を無料にするというふうにすると、この程度です。目標に相当差がありますので、これを2倍にする、あるいは3倍にする、当面50%目標に達するまでの間は思い切って、国保の加入者については会計上きちんとみますよと。そのかわり、今1億8,000万円かかっている総医療費が、がんの項目についてはこれだけ下がりましたという結果報告もできるので、そういう取り組みをしてはどうか。例えば、1億8,000万円かかっているがんの治療費が1割カットできれば1,800万円です。5%で900万円です。それに要するお金は、費用対効果で言えばそこまでは絶対かからないということなので、思い切ってそういうふうに進むということを検討されませんか。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
今のお話の中で、胃がん検診で言うと500円が自己負担であります。それで、3,200人として160万円の負担を町でするということになると思います。その他のがんも、大江議員が今おっしゃいましたように、肺がんのレントゲンでいうと100円、肺のCTでいうと2,500円、大腸がんで言うと200円、子宮頸がんで言うと500円です。また、私どもでいろいろなものを負担軽減している中で、脳ドックであると8,000円であるとか、いろいろな自己負担をなるべく少なくして受診件数をふやしていただきたいですし、そういった可能性がある方については、どんどん予防をしていただきたいという思いで軽減措置をとっているわけでありますので、それら全体を合わせると相当な金額になっていくだろうと思います。1億8,000万円までは行かないだろうとは思いますけれども、相当な件数になりますし、受診率がどんどんどんどんふえていくと、それはそれなりに、また別な経費もかさんでくるというようなことであります。いずれにいたしましても、今おっしゃったようなことも今後の研究課題として、やはり、新たな視点を持って当たっていかなければいけないという点で御示唆をいただきましたので、自己負担のあり方についてしっかり研究してまいりたいと思っております。
再質問 2番 大江道男
なかなか苦労をしていて、受診率を高める取り組みのデータが手に入らない状況ですが、その中で、平成23年に道が出している市町村がん検診の実施状況に関する調査結果の概要程度しか手に入らないのですが、ここでは、個別に働きかける上で、市町村のマンパワーが最も不足しているという状況や、住民の意識がなかなか上がってくれないというような状況、市町村の財政負担についても思いが伝わっているようですが、体制上の問題や啓発の苦労が大変だというのがそれなりに出ておりますので、何か一つの方策をとれば、直ちに解決するという代物ではないと思いますが、国を挙げてがん検診の受診率を50%、そこで発見された、危険だという部分については90%以上の精密検査を受けていただくということは、多分に学説的にも十分な根拠があってされていると思いますので、そういう意味でも、さすが町立病院を抱えた町だと町民から評価をいただけるように、町長に再度御決意を聞かせていただいて、次に入りたいと思います。いかがでしょうか。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
特定健診を含めて、がん検診もそうでありますけれども、特定健診のアンケート調査をした結果が今手元にあるのですけれども、その中で、受診しない理由もいろいろありまして、人から勧められて受診につながっているということもありますし、通院中なので、特定健診も含めて、がん検診もそうだろうと思いますけれども、不安がないというようなことが、自由記入欄にあります。その中で、住民の皆さんの命や健康はどうやって守っていくのかということだと思いますが、例えば、400円、500円を払って受診して、がんがわかったということになれば、500円で命が救えるわけですから、何とかほかのところで500円、400円を捻出してでも、できるだけ受診していただきたいというのが我々の気持ちです。これは、例えば、全て無料化したことで、どんどんふえていくのかという疑問もあります。命にかかわるものだということを強く訴えていかないと、なかなか受診までつながっていかないのではないかという思いがあります。今やっていること、さらに30年にも新しいことをやる予定でおりますので、これについては、新しい予算議会ですので、後ほどまた御提案させていただきたいと思いますけれども、今までやってきたことのさらに踏み込んだ形でやる、そして、新しい30年にできることをしっかりやりたいという思いでありますので、どうか御理解のほどをお願いしたいと思っております。
再質問 2番 大江道男
私は、それぞれの検診を受けない人たちに対して、やはり周りから、あなたが受けなければ地域の医療費というのがどんどん上がるんだと。あなただけの問題ではないのだということが、顔を会わせたらいつでも話題になるような健康なまちづくりというのを、やはり、行政が旗を振り、誰かがそれに足を並べるのではないのだろうかと思うのです。高い国民健康保険税というのは、ふだんは皆さん口にするのです。高くしている原因に医療費が下がらない。下げない原因もきちんとあるということを、大いにそれぞれの町内会単位でも話題にできるように、たった500円とか、あるいは200円とかと、こういうことがつまずきであれば、それを思い切ってなくしてしまう。それでも行かないというふうにやったほうが、費用対効果から見ればはるかにいいのだと私は思います。この部分については、議論していたら残り時間がなくなりますので、思いだけお伝えして、残りの時間で準要保護の問題を質問したいと思います。世帯がふえて構成員の子供の数が減っているので、小学生の準要保護受給者数、受給率が減っているということですが、この4年間の流れを平成25年から見てみますと、小学校では2.91%受給率が下がっているのは、世帯だけの問題ではないのではないかと思っています。そこで、美幌町の準要保護の目安額を見てみましたら、平成25年度、生活保護基準が大きく下がる前で305万8,000円ということです。26年度は、道などに出されているデータでは343万円が目安額、27年度は286万円、28年度は293万円、今年度は291万8,000円ということで、やはり目安額は下がっています。生保基準で計算をして目安額が上限で幾らという方式なので、下がるのは当然です。美幌町は、下がる前、平成25年度のデータまで、はじかれた人はもう一回再計算するということで救われているのですが、それは父母には伝わっていないと私は思います。それで、全道のデータを調べましたが、紹介はいたしません。しかし、全道の目安額の上位で見ますと、最新のデータは、平成27年度なのですが、400万円目安額、収入額だろうと思うのですが、15団体あります。350万円を超えるのは24団体あります。合わせて39団体です。26年度はもう少しあります。年々少しずつ減っているという状況があることはあるのですが、収入で300万円前後、親子4人、夫婦2人、子供2人ということで計算して、収入の中から65万円をベースにした控除もしなければ、基礎控除も一切なしということで、いただいたお金が292万円を超えると対象から外れるというこの基準は、低過ぎるのだろうと思うのです。知られていないこととあわせて、基準そのものも低いと認識しています。その部分についていかがでしょうか。子供をめぐる貧困が大変進んでいると言われる中で、せめて義務教育の中で、大きな負担となるこの部分についてメスを入れるということが求められていると思うのですが、いかがでしょうか。
答弁 教育長 平野浩司(教育長は2018年12月まで)
今、制度的なもので、所得の部分を考えた場合には低いという認識の御指摘です。私もそう思う部分はあるのですが、一つのものを実施する場合には、算出のよりどころをどうするかということで、私どもとすれば考えざるを得ないです。そう考えますと、今までの生活保護基準というものをどうしていくか、それに基づいてやらせていただいているということです。一歩踏み込んで、教育という部分では確かにそうですけれども、教育という部分に関して、やはり町のお金を出すということを考えた場合には、そちらに逃げるわけではないのですけれども、町全体として、どういう形で所得が少ない人たちに支援をしていくかということを考えなければ、なかなか難しいと思っております。ですから、子供たちということで見れば、前の給食費の問題とか、今回の教育支援ということでは、非常に指摘されることは理解できる部分もあるのですけれども、やはり皆様方のお金をそこにつぎ込まなければならないということを考えますと、全体の中で考えていくことが必要なのかなと思っております。