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釧路町議会 令和4年第1回定例会 2022年3月9日

奨学金制度について

2022年3月9日、釧路町議会の一般質問で、鈴木麻由子議員が「奨学金制度について」質問し、教育長 辻川尚志、管理課長 佐々木晶利、教育部長 藤川幸司が答弁しました。

質問者
鈴木麻由子 議員
答弁者
教育長 辻川尚志、管理課長 佐々木晶利、教育部長 藤川幸司

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 13番 鈴木麻由子

13番、鈴木です。通告に従いまして、1件質問をさせていただきます。奨学金制度についてです。以下3点質問をいたします。1、制度の概要と利用状況は。2、情報発信の仕方と内容は。3、制度拡充の考えは。御答弁よろしくお願いいたします。

答弁 教育長 辻川尚志

13番、鈴木議員の奨学金制度についての御質問の中の1つ目、制度の概要と利用状況はについてでございますが、釧路町奨学金貸与制度につきましては、本人または保護者が町内に在住し、経済的理由により就学が困難であること、成績が優秀であること、就学可能な健康状態にあることの全ての条件を満たす高校、大学等の在学または入学決定者を対象としており、無利子で学資を貸与する制度であります。利用状況につきましては、過去3年間の新規貸与者は、令和3年度1名、令和2年度2名、令和元年度6名で、令和3年度の償還者は25名となっております。次に、2つ目の情報発信の仕方と内容はについてでございますが、情報発信につきましては、広報誌及びホームページへの掲載や、中学3年生を対象にリーフレットを配布し、貸与条件や貸与限度額など制度の概要を周知しているところであります。次に、3つ目、制度拡充の考えはとの御質問でございますが、今後におきましても現行制度の目的に沿って運用する考えでおりますので、現在のところ拡充する考えは持ち合わせてございません。以上でございます。

質問 13番 鈴木麻由子

制度の概要については理解いたしました。幾つか確認していきます。利用状況についてなのですが、制度を利用したい方からの問合せは毎年どれくらいあるか、まず確認いたします。

答弁 管理課長 佐々木晶利(管理課長は2022年3月まで)

問合せ件数は、ちょっと把握、今しておりませんが、申請件数でちょっとお答えいたします。申請件数につきましては、令和3年度2件、令和2年度3件、令和元年度8件ありまして、認定となり御利用した方につきましては、先ほど教育長御答弁したとおり、令和3年度1名、令和2年度2名、令和元年度6名となっております。

質問 13番 鈴木麻由子

すみません。ちょっと私、メモができなかったので、もう一度申請数をお願いいたします。

答弁 管理課長 佐々木晶利(管理課長は2022年3月まで)

申し訳ございません。申請件数なのですけれども、令和3年度2件、令和2年度3件、令和元年度8件、計13件となっております。うち認定となった方は、教育長御答弁したとおり、令和3年度1名、令和2年度2名、令和元年度6名となってございます。

質問 13番 鈴木麻由子

それでは、今言っていただいた中から見てみると、不決定となった数が、大体ここ3年くらいで一、二名の方が不決定になっているのですけれども、この申請が通らなかった理由というのはどういったものなのか、分かりましたら教えてください。

答弁 管理課長 佐々木晶利(管理課長は2022年3月まで)

いずれも認定とならなかった方につきましては、収入がこちらで算定する基準額を上回ったことによるものでございます。

質問 13番 鈴木麻由子

分かりました。ちょっと次の質問にまいります。情報発信の仕方と内容についてなのですが、広報とホームページ、そして、中学3年生へリーフレットを配布ということで御答弁いただいたのですが、まず、広報へは年に何回いつ頃載せているか確認いたします。

答弁 管理課長 佐々木晶利(管理課長は2022年3月まで)

町広報誌への掲載につきましては、2月号、3月号、4月号の計3回になってございます。

質問 13番 鈴木麻由子

それでは、ホームページのほうには、今年たしか2月半ばぐらいに更新になっていたかなと思うのですが、毎年ホームページのほうは、2月ぐらいに新しく更新ということでよろしいでしょうか。

答弁 管理課長 佐々木晶利(管理課長は2022年3月まで)

議員おっしゃるとおり、毎年2月頃更新しております。

質問 13番 鈴木麻由子

中学3年生へのリーフレットの配布なのですが、それを見て問合せが来たということはあるのでしょうか。

答弁 管理課長 佐々木晶利(管理課長は2022年3月まで)

高校生でも認定を受けている方がおりますので、その方はリーフレット等を見て申し込んできたり、事前にホームページ見て問合せした方もいると認識してございます。

質問 13番 鈴木麻由子

広報にもホームページにも貸付けの限度額ですね。こちらとても分かりやすく載っているのですけれども、所得制限が、収入の制限がある、または、どれくらいの所得であれば申請できるということは書かれていません。最初の先ほどの質問の答弁でもありましたけれども、収入制限、所得制限で不決定になる世帯が毎年一、二件出ているということであれば、この辺りの情報を載せられる範囲で出したほうが、もうちょっと丁寧に出したほうが、利用者にとって分かりやすいのではないのかなと思うのですが、お考えをお聞きします。

答弁 管理課長 佐々木晶利(管理課長は2022年3月まで)

収入の基準額なのですけれども、リーフレット等を見てお電話とかいただいた方につきましては、こちらから郵送なり、直接来た場合には直接お渡ししたりしております。今年から中学3年生に向けたリーフレットの裏面に、そういったある程度の目安は設けております。議員おっしゃるとおり、そういった目安というか、基準の金額がホームページでも掲載されていれば、見る方も便利なのかなと思っておりますので、できる範囲でちょっと対応を考えたいと思ってございます。

質問 13番 鈴木麻由子

ほかの自治体では、ホームページに所得の表を載せて、選考基準として出しているところもありますし、さらに分かりやすく返済完了までの返済スケジュール、この例を出しているところもあります。ほかの自治体の出し方などもちょっと参考にしていただいて、分かりやすい情報提供をしていただきたいと思います。3番目の質問に行きます。制度拡充の考えについてなのですが、制度拡充について、ちょっと2点ほどお聞きしたいと思います。まず、今お話もしてきました、1つ目が、所得制限が果たして必要かどうかということについてです。今回、奨学金の質問をするきっかけになったのは、町内のお母さんからの声があったからでした。釧路市では所得制限がないから借りられるけれども、釧路町は借りられないと。同じ生活圏に住んでいるのに、何か不公平な感じがするという、そういった声を聞きました。釧路市のホームページのほうで確認しましたところ、収入制限がない奨学金ですと最初に書いてありまして、市の教育委員会にも確認したところ、制限は設けていないということで、ただ、申請が多いときは、所得の低い世帯から順に優先されるということだったのですが、ここ数年はそういった定員に達することもないので、条件を満たせば、ほとんどの方が申請が通るということでした。ただ、市と町、全く別の自治体ですので、不公平ということにはならないと思うのですが、ただ、同じ生活圏に住んでいて、子供たちの多くが釧路市の高校に通っているという現状があります。釧路市は借りられて、釧路町は借りられないというそれが、何か保護者の中では不公平だというような感覚につながっていると感じられているようです。奨学金貸与条例や条例施行規則には、所得の審査、所得制限に関する記載というものはありませんが、条例施行の当初からこの審査、所得制限というのはあったのでしょうか。確認いたします。

答弁 管理課長 佐々木晶利(管理課長は2022年3月まで)

この条例なのですけれども、平成8年に創設されまして、その当時から所得制限を設けているところでございます。

質問 13番 鈴木麻由子

条例にも制度の目的として「経済的理由により通学が困難な者に対し奨学金を貸与し」というふうに書かれていますので、保護者の所得を審査の一つにするというのは理解できます。ただ、この所得の制限というものがこれから必要なのかどうか、再度考えていただきたいなと思っています。その理由の1つ目は、今、何が起こるか分からないということです。長引く感染症ですとか、想像を超えた自然災害、他国での戦争ですとか、そういったそれに伴う経済的な影響、本当に今、予測不可能なことが現実のように起きている、そういった状況で、今、収入があっても、半年後、1年後どうなっているか分からないというような状況があります。これは保護者の収入も同じだと思います。所得制限が必要かどうか考えていただきたいもう一つの理由なのですが、所得の数字だけでは分からない家庭の事情があるということなのですね。ちょっと町内に住んでいる子育て世帯で、家庭内別居中の御家庭があります。世帯主の旦那さんは高所得の方なのですけれども、奥様には最低限の生活費だけを渡して暮らしてもらっているような状況で、旦那さんは子育てや教育には全くノータッチで、全て奥さん任せなのですね。それ以外のお金はちょっと自分で何とかしてというような状態らしいのですけれども、ただ、今後かかってくる子供たちの教育費というものに、奥さんはすごく不安に思っている、そういった御家庭があります。例えば、こういった場合、奨学金の申請をしたとしたら、多分収入制限で、収入の審査で引っかかって借りられないと思うのですが、高所得の御家庭が、こういったケースばかりではないとは思うのですが、そんなにすごくレアなケースというわけでもなく、人権相談などではしばしば聞かれる経済的DVというような事例になっております。こういった所得という数字だけでは見えてこない家庭の家庭内別居や別居の状況ですね。これを家庭の事情というものがあります。ただ、そういったことを教育委員会で把握してくださいというのは本当に難しいと思います。ただ、こういった状況の御家庭も町内にあるということもちょっと考慮していただいて、今後この所得の制限、所得の審査というものが本当に必要かどうか、再度検討をしていただきたいなと思うのですが、お考えをお聞かせください。

答弁 教育部長 藤川幸司

今いろいろ議員がおっしゃったことは十分理解することもありますけれども、教育委員会の奨学金貸与制度につきましては、あくまでも経済的理由により困難な学生に対して、等しく教育の均等機会を与える目的で創出しております。これは理解していただきたいと思います。この条例に基づきますと、やはりこの目的以外で執行をすることは、目的にも違反することになりますし、過去に申請をいただいた方に対しても不公平感が出てきます。それと、奨学金は、税金など一部の一般財源を原資として貸し付けておりまして、返済によって制度を運用していくという性質があります。無条件に貸し付けるのでなく、一定程度の条件をつけて、今後についても貸付けしていきたいと考えております。また、この町の制度だけでもなく、日本学生支援機構であったり、北海道高等学校奨学金など、無利子だとか奨学金の返済がない制度もありますので、その辺については、教育委員会としては周知していきたいなというふうには考えております。

質問 13番 鈴木麻由子

部長からの答弁、理解いたしました。ただ、いろいろと周りの環境、状況、世界の情勢、いろいろと本当に変わっていきます。果たして、先ほど課長がおっしゃられた平成8年からのこの条例が、果たして今の御時世に合っているのかどうか、再度検証は必要ではないかと考えております。参考までにちょっと分かればお聞きしたいのですが、例えば、この所得制限というものをなくしたときに、予算がどれくらい上乗せになるのか。今まで不決定だった、ここ数年一、二名の方が不決定になっていましたけれども、そういったこともちょっと加味、考慮していただいて、予算がどれくらい上乗せになるのかというのを、もし分かればお聞かせください。

答弁 教育部長 藤川幸司

今まで制限の一定の基準の形ということで周知しておりました。これが収入関係なく無制限となると、どのぐらいの申請来るかというのは予測つきません。ですので、金額的なことは算出することはできません。

答弁 管理課長 佐々木晶利(管理課長は2022年3月まで)

予算の増額、収入制限を撤廃した場合の予算額の増額分なのですけれども、教育長御答弁しております令和元年度で6人認定しているのです。そのときで、約220万ぐらいの新規の貸付分で支出しております。それがそのときに8人申請あって、2名が認定にならなかったときの状況でお答えをいたしますと、約300万程度になると考えられます。よって、大体80万程度、一年だけで、貸し付けた年だけでは、80万程度の増額が見込んでおります。

質問 13番 鈴木麻由子

すみません。いきなりちょっとそういった予算の辺り聞いたので、ちょっとなかなか御答弁しづらかったと思うのですけれども。それでは、先ほど令和元年の例でちょっと教えていただきまして、2名不決定となって、もしその方たちが決定となっていた場合、大体年間80万ぐらいがプラスになる、そして、その単年だけではなくて、学生である複数年もプラスになっていくということでよろしいでしょうか。

答弁 管理課長 佐々木晶利(管理課長は2022年3月まで)

お時間いただき、申し訳ございませんでした。先ほど、単年度で約220万から300万ぐらいに予算が増えるという、増額するというお答えしたのですけれども、一人ごとで計算しますと、大学の場合、月3万1,000円の貸与となっております。それで、12か月で37万2,000円掛ける大学4年なので、148万8,000円が一人当たりの貸与額となっております。

質問 13番 鈴木麻由子

今、大学生の貸与額、どれぐらい増えるのかということでお答えいただきました。数字のほうは、これで理解いたしました。先ほど申し上げましたが、果たしてこの所得制限というものが、26年ほど条例ができてたちますけれども、本当に今、時代に合っているのかどうか、そして、子供たちの学びを止めないために、子供たちが学びをあきらめないために、再度検討が必要なのではないかと考えますが、ここは教育長の御意見を伺いたいと思います。

答弁 教育長 辻川尚志

この奨学金制度の部分でございますけれども、先ほど議員から御指摘いただきました所得の制限の枠の撤廃、それから、同じ所得、あるいは所得高くても、家庭内の状況によっては奨学金を必要とする家庭もあるのではないかというような御指摘も受けました。今のところ現行制度で進めていくしかないのかなと思っていますが、今後その所得の部分だとか、あるいは、家庭状況をどう把握していくかということにつきまして検討をしていきながら、対応してまいりたいなというふうに考えておりますので、御理解いただきたいと思います。

質問 13番 鈴木麻由子

ぜひいろいろな角度からの検討、どうぞよろしくお願いいたします。制度拡充についての2つ目は、釧路町独自の給付型奨学金について、ちょっとお伺いしていきたいと思います。今までこの給付型の奨学金、返さなくていい奨学金ですね。こちらについて検討をされたことはあったのか確認いたします。

答弁 管理課長 佐々木晶利(管理課長は2022年3月まで)

給付型については、今まで検討をしたことはございません。今あります町の奨学金制度と、あと、先ほど部長のほうから御答弁ありました日本学生支援機構や北海道高等学校奨学会の奨学金を御利用いただくような形で考えてございました。

質問 13番 鈴木麻由子

分かりました。先ほども出ていますけれども、今の町の奨学金制度が施行されたのが平成8年、今から26年ほど前です。その頃の高等教育機関、大学や短大、高専、専門学校などですね。そこへの進学率が60%の後半でした。今、文科省が3か月前、令和3年12月に出した数字では、83.8%まで進学率が上がっています。過去最高になっています。高校を卒業した8割以上の子供たちが、何らかの学校に通っている状況です。そして、大学生に2人に1人が奨学金を借りているというような状況になっています。この奨学金というものが本当に、昔のように一部の経済的に苦しい学生だけのものではなくなってきているという状況ですね。理解いただいているとは思うのですけれども。ちょっと話は変わりますが、お隣の釧路市ですね。令和4年度から奨学金返済支援制度という新しい事業をスタートしますが、こちらは認識されているか確認いたします。

答弁 管理課長 佐々木晶利(管理課長は2022年3月まで)

来年度から始まるということは認識しておりまして、内容につきましては、釧路市の目的としましては、市内企業の魅力アップと、釧路市で働く若年層の経済的負担を支援することによる人材確保ということで認識しておりました。そして、その返済方法等も、釧路市、企業と、あと、御本人の3分の1ずつ返済するという制度ぐらいは認識してございます。

質問 13番 鈴木麻由子

本当にそういった内容のものが、お隣の釧路市では4年度から新しく始まります。ただ、今後も釧路町、こういった事業はやっていないのですかと、制度はないのですかという問合せがあるかもしれないので、ぜひその状況を確認していただいて、そういった問合せにも対応できるようにしていただきたいと思いますが、どうでしょうか。

答弁 教育部長 藤川幸司

釧路市の奨学金返済支援事業につきましては、働く若年層の経済的負担の支援と、優秀な人材の確保ということを目的としております。委員会としましては、目的であります人材の確保と定着については担当するものではございませんので、町担当局とその辺は連携しながら、町事業の状況だとか内容について調査していきたいというふうに考えております。

質問 13番 鈴木麻由子

お願いしたいと思います。高校を卒業した子供たちの進学率が上がった結果、今、多額の奨学金の返済というのが問題になっております。奨学金を返済している20代、30代の若い世代、奨学金という借金を抱えていることが、結婚への足かせになったり、子供を産み育てることへのためらいになったりというような現実があります。私たちの町の子供たちのために、さらなる支援ができないでしょうか。例えば、釧路町に住みながら釧路公立大に通う学生に対して、給付型の奨学金を出せないでしょうか。未来基金を使って、限定1名でもいいと思います。それを目標にして勉強に励む子も出てくるかもしれません。そして、ふるさと教育という面にもつながってくると思います。このような支援についてどのようにお考えになるか、御意見を伺います。

答弁 教育長 辻川尚志

ただいま御指摘いただきました部分でございますけれども、奨学金をお借りしている学生は、就職した後に、返済に大変苦労をしているというようなことは耳にも入ってきておりますし、結構数、結構な数の方々はそういう、いるということは情報としても持ち合わせております。そういう意味で、釧路町で育ち、釧路町を巣立つ、釧路町から活躍を求めて、他に学問を求めていく子供たちに対して、何かしらのそういう支援をしてまいりたいなというふうな考えはありますけれども、どういった形でできるかということにつきましては、今後、具体的に検討をさしていただきたいなということと、財源も必要になってきますので、その辺につきましても研究してまいりたいというふうに考えておりますので、御理解いただきたいと思います。

質問 13番 鈴木麻由子

最後に、町長にお聞きして終わりたいと思います。この未来基金を使った給付型の奨学金ですが、釧路町教育大綱の基本理念でもあります「郷土の発展は人づくりから」、町長の公約にもあったと思いますが、まさにそれにつながる支援になると思います。この給付型の奨学金について、町長の考えをお聞かせください。

答弁 教育長 辻川尚志

議員のただいまの御質問でございますけれども、未来基金の活用という御提言もありました。その部分につきましても町長部局と十分に検討しながら、可能なのかどうなのかということも含めまして、今後研究させていただきたいというふうに思います。どうぞ御理解いただきたいと思います。

出典:釧路町議会 令和4年第1回定例会 2022年3月9日 議事録 PDF(33ページ) 間違いを知らせる