釧路町議会 令和元年第4回定例会 2019年12月4日
2件目の防災対策について
2019年12月4日、釧路町議会の一般質問で、中家治子議員が「2件目の防災対策について」質問し、町長 小松茂、総務課長 中野勝広が答弁しました。
- 質問者
- 中家治子 議員
- 答弁者
- 町長 小松茂、総務課長 中野勝広
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 中家治子
昨日に引き続き、2件目の防災対策について質問をしていきたいと思います。大きな項目でいうと2項目となります。1つは、災害が起きて避難が必要になった場合の住民誘導の課題はということで、ア、その伝達方法、イ、行政と地域の連携について、ウ、配慮が必要な方への誘導ということです。2点目については避難所の運営などについてということで、ア、避難所運営にかかわっての現状と課題、イ、避難所施設数の現状と課題ということで、まず答弁をお願いします。
答弁 町長 小松茂
おはようございます。防災対策についての質問でございます。まず最初に、避難が必要になった場合の住民誘導の課題についてということで、まず伝達方法でありますが、避難情報につきましては、まずは瞬時に一斉かつ広域に情報を伝えることができる屋外拡声器による情報伝達を行いますが、屋外拡声器は地形的な影響も受けるため、聞き取りづらい場所があることや詳細の情報を伝えられないという課題もあります。現在、多くの方が持たれている携帯端末を生かしたエリアメール、SNS、ホームページによる情報発信は、聞き逃した場合でも文字情報として確認ができ、家を離れていても情報を入手できますが、全ての方が利用されているわけではありません。戸別受信機につきましては、室内にいることが多い方には有効な伝達手段であり、予算上の制約もありますが、要支援者や要支援者を支える方に貸与できるように見直しをしたところであります。行政と地域の連携についてでありますが、こうした情報伝達を組み合わせても伝えきれない可能性を否定できないものであることから、住民の皆さんには、この屋外拡声器が緊急を伝えていると認知した際には、一人一人がテレビ、ラジオ、インターネットなどで詳細な情報を収集していただき、それらの行動が難しい方たちに対して、地域の皆さんと連携しながら避難に導けるような体制づくりを目指しているところであります。次に、配慮が必要な方の誘導についてでありますが、地域の応援が不可欠であることから、個別支援計画に避難支援に協力してくれる方の情報を記載いただくこととなっております。避難が必要となった場合、この個別支援計画に添った避難誘導が円滑に行えるかということが課題と捉えているところであります。次に、避難所の運営などについてでありますが、最初に避難所運営にかかわっての現状と課題の御質問でございます。避難所運営につきましては、本年3月に気象庁が避難所運営マニュアルを策定し、ホームページで公開をしておりますが、当該マニュアルでは、避難所運営の基本的な手順を示すひな形であります。実際の場面では、避難所ごとに災害の種類、規模、避難の状況などに応じて、運用できるかどうかが課題と捉えているところであります。実効性を高めるために各種防災研修、さらには自主防災組織の設立を目指している庁内研修の中で、災害頭上訓練や避難所運営訓練と交えながらPRをさせていただいており、引き続き周知活動に努めてまいります。次に、避難所施設数の現状と課題ということであります。町内の避難所につきましては、指定避難所44施設、福祉避難所9施設を指定しているところであります。今年、避難勧告などに関するガイドラインが改正されたことから、高齢者などが早目に避難行動を始めることが、今後ふえてくることが予想されますので、これに対応できる環境となっているのかどうか、研究が課題と考えているところであります。以上であります。
質問 3番 中家治子
まず、伝達方法なのですけれども、これだけ全国的に新聞やテレビ、ニュースなどの見出しで「想定を超えた」という災害が起こっている状況の中で、その対策をとっていくというのは、自治体としても大変な大きな課題だというふうに思うのですけれども、一町民の立場から私自身も見ていると、自分の身に降りかからないとなかなかイメージが湧かないというか、実際に体験しないと動くにしてもできないというか、そういうようなことが課題となっていると思うのです。それで、まず災害が起きて、どういうものを立ち上げて地域、町民までの間にどういうルートでと、計画などには一定書いてありますけれども、8月16日に大雨警報が発令されて、警戒レベル3ということで、実際に、このときの伝達がどうだったのかということを、具体的にちょっと示してというか、お話ししていただきたいと思います。
答弁 総務課長 中野勝広
ことしの8月16日に発生した台風10号に対する対応ということで御質問でありました。まず、8月16日の朝の段階から天気が荒れるということで情報がありましたので、内部協議をしておりまして、午後1時25分には、ポンプの設置を準備しましょうということで、6カ所、6台、行いました。災害対策本部の設置準備を検討しているさなかに、夕方に警報が発令されるという見込みで、その準備を進めていたのですが、雨が思いのほか、先に強まったということで、15時17分、大雨警報が発表になりました。その時間と同時に災害対策本部を設置いたしまして、15時20分、ポンプを1カ所稼働させております。15時21分には、東陽団地のほうで土のうの対応が必要だということで職員が出動しております。16時に災害対策本部会議を再度開催いたしまして、17時30分、避難所開設及び待機職員の集合を呼びかけております。18時、避難所の開設準備ができたということで、別保コミセン、あいぱーる、公民館、町コミュニティセンターを開設いたしました。18時11分、若干、時間おくてですけれども、総合体育館のほうの開設準備ができたということで開設をしております。18時15分にはポンプの設置指示を1カ所、日の出のほうで追加しております。18時16分、避難準備高齢者等避難開始を釧路町として発表させていただきました。18時20分、遠矢小学校の避難所開設の準備ができましたので、こちらも開設をしたと。18時20分に大雨警報が継続発令、それに加えまして洪水警報が発表されました。18時25分に昆布森小学校の避難所が開設、18時50分、知方学小学校の避難所開設ということになっております。日付を超えまして、8月17日午前3時30分に雨がおさまったということでポンプの撤収を行っております。午前5時5分、避難準備高齢者等避難解除いたしまして、同時刻で災害対策本部を解散しております。6時39分に警報が解除となっております。以上です。
質問 3番 中家治子
台風などについては、あらかじめ、今、予報の精度がかなり上がっているということで、進路も含めて相当正確に情報が把握できるという状況になっているようですけれども。大雨等については一定の準備ができるということだと思うのですけれども、例えば地震や津波という、季節も問わず、いつどういう状況で起きて避難しなくてはならないかという、災害というのはいろいろな災害がありますし、大雨は済んだ後、雨はやんだけれども土砂災害に注意しなければならないという場合もありますし、そういう意味でいうと、大雨については、一定、そういう伝達のルートみたいな部分でマニュアルどおりできるという部分があると思うのですけれども、地震や津波の場合については緊急性を要するということで、それは課題にもなっているのだと思うのですけれども。一番大事なのは、いかに早く町民に伝えて避難していただけるかということだと思うのですけれども。今の課長のお話ですと、庁内での流れというか、そういうことだったのですけれども、地域への伝達だとかという部分については、どういう感じ8月16日の部分だけで結構ですけれども、どういう形で伝達が行われたのかということをちょっと教えてください。
答弁 総務課長 中野勝広
庁外への伝達ということで申しますと、恐らく関係機関ということで申しますと、北海道のほうにそういった状況連絡をするわけですけれども、議員が御指摘されている部分といいますと、町民の皆さんであったり、昨日から言われております要支援者を支えていただける方たちへの情報伝達がどうだったかといったところに課題を、恐らく指摘されているのかなと思うところでございますけれども。こちらについては、私どもも今回の対応を踏まえまして、御意見いろいろいただく中で、そういった要支援を必要とされる方を支えていただける方たちにも同じように情報を早く伝えるという方法を考えなければいけないということで、課題として捉えているところでございます。
答弁 総務課長 中野勝広
大変申しわけありません。防災行政無線を使って情報を伝達させていただいたところでございます。
質問 3番 中家治子
私が住んでいます新開町内会では、町内に広報車を走らせて、高齢者とか障がいがある方、そういう方たちについては早目の避難をしてくださいということで、広報車を走らせたのです。それは、新開町内会は自主防災組織も8月30日に立ち上げましたけれども、その前の段階で、そういう準備もしている中で自主的に広報車を回したということなのだと思うのですけれども。この後の避難所等の開設との関連もありますけれども、町の計画など見てみますといわゆる関係機関、いろいろあるでしょうけれども、やっぱり一番大きな関係機関というのは町内会であったり自主防災組織であったりということだと思うのです。町内会だとか自主防災組織は、一番町内の状況を知っているということだと思うから、それは当然のことだと思うのですけれども、そこに、いかに早く、きちんとした情報も含めて伝達できるのかというのが、一つの計画の、私はかなめになっていくと思うのですけれども、そういう点で、もう一度答弁をお願いしたいと思います。
答弁 総務課長 中野勝広
いかに情報を早く伝えるかということで、今現在で町内会の会長さんのお宅には戸別受信機のほう、設置させていただいているということでございます。
質問 3番 中家治子
戸別受信機で、お知らせするのはいいのですけれども、その先がどうかということの部分が一番大事かなということを繰り返しお話をしているのですが。最初の町長からの答弁にもあったように、災害の問題というのは課題がたくさんあるというのは、そのとおりだというふうに思うのです。だから、質問をしてもなかなか答えづらい部分もあるかとは思うのですけれども、やはり情報を早く正確に伝えるというシステムをきちんとつくっていくということは、早い段階の中で検討して進めていっていただきたいと思うのですけれども、防災無線も地形によっては聞きづらいというふうな答弁だったのですけれども。地形だけではなく、本当に大雨とか降っているときに、実際に聞こえない方が外に行って聞くかといったら、そういうことはされないわけです。だから、そういうことも考慮しながら防災無線の精度を上げるという部分については、専門家ではないから、私はよくわかりませんけれども、いかに早く町民に伝達していくかという視点で、今後の計画なども立てていっていただきたいなというふうに思います。それで、次なのですけれども、配慮が必要な避難にかかわって、配慮の必要な方々の避難状況なのですけれども、8月16日においては、実際にこういう方々が避難所へ避難されたかどうかというのは把握されているでしょうか。
答弁 総務課長 中野勝広
避難状況ですけれども、別保のコミセンがゼロ名、あいぱーるがお二人、公民館がゼロ、町のコミュニティセンターに9名、それから総合体育館に5名の避難がございました。そのうち、御自宅から、介護を受けられている方がいらっしゃいまして、その方は、あいぱーるのほうに避難していただいたというのがございます。
質問 3番 中家治子
あいぱーるに避難されたその2名の方なのですけれども、実際にはどういう状況で避難をされたのでしょうか。
答弁 総務課長 中野勝広
この日、釧路町としましての初動としては、準備が早くできていたということがありまして、待機職員が一定程度ございました。御近所に住まわれている方からの御相談がありまして、車椅子で生活されている方がいらっしゃって、その方を心配されての御相談で、本来であれば個別計画のほうに、その避難をお手伝いしていただける方というのが、当然、記入していただいて出ているところだったのですけれども、そちらのほうの確認ができなかったということもございまして、それと相談された時間が暗くなるぎりぎりの時間だったということがありまして、役場のほうで何とか対応できる時間と人員が確保できたということで、職員のほうで移動のお手伝いさせていただいたという状況でございます。
質問 3番 中家治子
今の答弁でも現実の問題として避難をしていただくというふうな状況になった場合、大変な問題もあるということだと思うのですけれども、個別支援計画をつくるのは、もちろん大事ですし、お手伝いというか協力をしていただける方を確保してということも当然必要となってくると思うのですけれども、今、答弁にあったように、その方がそのときに必ず支援をしていただける状況にあるかどうかということは、また別の問題であります。こういうところも一つの課題かというふうに思っています。私が地域の皆さんといろいろお話をしたときに、特に町内会の役員などをされている方、されていた方などからいろいろお話を聞くと、地域自体が高齢化が進んでいて、例えば支援をするにも車椅子の方をどういうふうに誘導するのかと、段差があったときにどうするのかと、とても具体的な心配をされていたのです。個別計画は、もちろん必要で、支援も必要だけれども、もっと踏み込んで、そういう一つの問題を解決していかなければいけないというふうに思っているのですけれども。いろいろな御意見もあったということの中に、そういう高齢の方等、障がいをお持ちの方々が避難した際の御意見というのはあったのでしょうか。
答弁 総務課長 中野勝広
いただいている意見の中では、床がかたくて落ち着けないということと、寝られないというような声をいただいているというのがあろうかと思います。以上、そういったところです。
質問 3番 中家治子
今のお答えですと、それが支援が必要な方なのかどうかというのはちょっとわかりませんけれども、多分、高齢の方なのかなというふうには想像はつきますけれども。地域の皆さんの、特に高齢の方、そして、ひとり暮らしの方などから聞く声は、例えば地震とか津波等も含めておっしゃっているのだと思うのですけれども、自分一人で避難するのは大変だと。かといって、周りの方にも迷惑をかけられないと、かけたくないと。親戚とかお子さん等も含めて、近くにはいないという方々も含めて、もう家にいるんだみたいな、そういう声を、やっぱり大きく聞くのです。そういう状況を何とかするというのが、計画も含めて、行政の力だというふうには思っているのですけれども、こういう声を皆さんはお聞きになっているのかどうかということと、こういう声に対してどう応えていくのかということが大事かと思うのですけれども、その点についてはどうですか。
答弁 総務課長 中野勝広
まさに御指摘とおり、釧路町の今の取り組みとして、今後、力を入れていかなければならないものとしましては、地域の声を聞くということと、それから支援を必要とされている方の声を、やはり、じかに聞くという機会が私たちの中では少ないというか、ほとんどないという状況だと思いますので、こちらについては、積極的にこちらのほうから地域に入っていくという段階、そして皆さんが不安に思われていることというのはどういったことで、その解決についても一緒に考えていくような環境を、これから努めていきたいと考えているところでございます。
質問 3番 中家治子
今、言われた点は、とても大事なことだと思うのです。ともすれば、行政はこういう設定をしますから、どうぞ皆さん、いらしてくださいということが多いのですけれども、事防災に関しては、やはり積極的に、いろいろなことで出前講座みたいのは、されてはいますけれども、事防災に関しては、小まめに地域に入っていって、いろいろな状況を聞くということが本当に大事だというふうに思いますし、そのことが計画にも反映されるということだと思うのです。ぜひ、これは私が勝手に名称をつけるのですけれども、防災出前カフェみたいな感じで、少人数でもできるようなそういうものを、来年度予算の、今、編成の最中ではあると思うのですけれども、そういうものをちょっとやっていただければいいかなというふうに思いますし、町民の中には、先ほども言ったように、自分の身に降りかからないとなかなか関心を持てないという、そういう方々もいらっしゃるので、災害はいつ起こるかわからないということもあって、そういう状況いたし方ない部分もあるかとは思うのですけれども、そういう町民の皆さんへの啓蒙も含めて積極的に行っていただきたいなというふうに思いますが、これは町長、答弁をお願いします。
答弁 町長 小松茂
今、議員御指摘のとおり、災害のパターンというのはさまざまありますし、それらに対応できるような、一つマニュアルをつくったからといって、必ずしもそのとおりにいくわけではありません。ですから、大事なことは、町内会と行政含めて。常にいろいろなことを想定した訓練をしたり、地元の方々との話し合いをしたり、場合によっては図上訓練をしながら、災害パターンの訓練、こういったことが必要だというふうに思います。行政だけではできることではありませんので、そういった意味においては、日ごろからのいろいろな町内会活動を通してでも、常に災害を意識した取り組み、こういったものを今まで以上に重視していく必要があるのだろうということでありますので、そういった点においては、町内会の皆さん方の御意見も伺いながら、また、行政がいろいろな意味でそのノウハウは持っているかと思われますし、また、新年度においては、そういったノウハウ持った方も、何とか採用していきながら、そういった方にリーダーになっていただいて、そして地域の核になれる人も、そういった方も養成をしていくと、そういった取り組みもしながら、取り組んでいきたいというふうに思います。