釧路町議会 令和元年第1回定例会 2019年3月6日
児童虐待防止の取り組みについて
2019年3月6日、釧路町議会の一般質問で、佐々木洋平議員が「児童虐待防止の取り組みについて」質問し、町長 小松茂、教育長 佐々木喜代孝、こども健康課長 須藤一紀、健康福祉部長 宍戸牧子、管理課長 江端邦仁が答弁しました。
- 質問者
- 佐々木洋平 議員
- 答弁者
- 町長 小松茂、教育長 佐々木喜代孝、こども健康課長 須藤一紀、健康福祉部長 宍戸牧子、管理課長 江端邦仁
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 佐々木洋平
3番、佐々木洋平でございます。本定例会には、1件3項目の質問を提出しております。児童虐待防止の取り組みについてお聞きをしていきます。児童憲章には、全ての児童は心身ともに健やかに生まれ、育てられ、その生活を保障されるとうたわれております。一般質問を準備するに当たり、昨年の東京都目黒区での5歳女児の虐待死、そしてことし1月に発生した千葉県での虐待死の事例を調べていく中で、子育て世代としても何とか我々大人の力でこの虐待を未然に防ぐ策をつくる必要があると感じているところであります。町政執行方針と教育行政執行方針では児童虐待防止という文言には触れられておりませんでしたが、子供が地域の宝であるというのであれば、児童虐待は決して個々の家庭の問題ではなく、地域全体でかかわり解決をしていくべき問題であると思います。そこで、3点についてお聞きします。1点目は、当町の児童虐待の現状は。2点目は、児童虐待の疑いがある場合の対応は。3点目は、児童虐待防止策の現状と課題は。以上、よろしくお願いいたします。
答弁 町長 小松茂
3番、佐々木議員の御質問にお答えをいたします。児童虐待防止の取り組みについてということで、当町の児童虐待の現状についてでありますが。当町における児童虐待の状況でありますが、釧路児童相談所で集約した平成29年度の件数でお答えさせていただきます。平成29年度に児童虐待を受けた件数は18件であり、内訳としましては、心理的虐待が12件、養育放棄、いわゆるネグレクトが6件となっております。次に、虐待の疑いがある場合の対応についてでありますが。虐待の疑いのある場合の対応につきましては、厚生労働省の児童相談所運営指針において、48時間以内に対象児童の安否確認をすることが示されております。町に対し虐待の通告があった場合の初動体制としましては、児童相談所と連携しながら、現地に赴き、対象児童の安否確認を行うなど迅速な対応に努めているところであります。次に、児童虐待防止策の現状と課題についてでありますが、児童虐待の相談件数は全国的にも年々増加をしており、問題が複雑化、深刻化している状況にあります。こうした中、平成28年の児童福祉法の改正により、児童虐待の発生予防から自立支援までの一連の対策についてさらなる強化を図るために、国、道、町の責任の明確化や体制の強化が求められたところであります。児童への虐待は生命の危険を伴うこともあり、妊娠期から育児支援にかかわる関係者が対策を講じることが求められておりますが、当町におきましても、各種母子保健活動を通じ、健やかな子供の成長を支援する中で、未然防止に努めているところであります。また、課題としましては、住民からの相談や虐待通告に対し主体的に対応することが求められており、職員のさらなる資質の向上と各関係機関とのより密接な連携に努めていかなければならないものと考えているところであります。以上であります。
答弁 教育長 佐々木喜代孝(教育長は2019年3月まで)
3番、佐々木議員の児童虐待防止の取り組みについての1問目の当町の児童虐待の現状はとのお尋ねでございますが。当町の児童虐待の現状につきましては、学校から報告のあった件数でお答えします。平成29年度は、ネグレクトの疑いと心理的虐待の2件の相談案件がありましたが、直接身体的な虐待を受けた児童生徒はおりませんでした。次に、2問目の虐待の疑いがある場合の対応はとのお尋ねでございますが。学校から虐待の疑いがあると報告を受けた場合につきましては、指導主事室長とスクールソーシャルワーカーが中心となり、事案を確認し、直ちに町教育委員会内部でミーティングを実施しております。虐待の疑いがある場合は、ケース検討会議を開催し、ケースに応じてこども健康課、町教育委員会、児童相談所、学校、警察、医療機関などで対策を検討しております。次に、3問目の児童虐待防止策の現状と課題はとのお尋ねでございますが。児童虐待防止策の現状につきましては、学校における教育相談や個人面談等、日常的に児童生徒の様子を把握し、気になる児童生徒については保護者との連絡を密にするとともに、電話やスクールソーシャルワーカーの訪問時に情報を共有しているところです。児童虐待の疑いがあるが確証がない場合であっても、早期発見の観点から心配される家庭については学校だけで対応しようとはせずに、こども健康課、児童相談所等を含め情報を共有しながら早期発見に努めております。課題につきましては、虐待の疑いがある保護者が学校からの対応を拒否したり連絡がとれないなどのケースも存在しております。また、児童虐待対応は教職員だけでは物理的、精神的にも困難であり、学校内において関係機関との調整を含めた子供虐待対応を行うシステム及び人材が不可欠であります。したがいまして、初期対応での適切な判断や子供や家庭への継続的な支援等、学校におけるソーシャルワークが必要であると考えております。以上であります。
質問 3番 佐々木洋平
では、1点目からいろいろ確認をさせていただきたいと思います。昨年、松橋議員の質問の際に、平成28年度の児童虐待の総数が17件というふうにされていました。今回は総数が18件ということですが、この件数の推移と傾向についてはどのように捉えているか、お聞きしたいと思います。
答弁 こども健康課長 須藤一紀(こども健康課長は2019年3月まで)
平成28年度の虐待件数、今、議員おっしゃるとおり総計で17件でございます。内訳としましては、身体的が2件、養育放棄が3件、心理的が12件の計17件となってございます。29年度につきましては、先ほど町長のほうから御答弁申し上げましたとおり全部で18件となってございます。内容につきましては、重複しますが、養育放棄が6件、心理的が12件、身体的はゼロ件ということでございました。傾向的に見ますと、心理的虐待が12件、12件と件数が横ばいになってございます。これに関しましては、家庭内での配偶者への暴力、いわゆるDVの関係で、警察がDVの場合はどうしても介入しますので、警察のほうから児童相談所のほうに通告が入るという状況でございますので、件数的に横ばいといいますか、多い件数になっているという状況でございます。
質問 3番 佐々木洋平
以前の答弁の中では、一時的に保護をしなければいけない危険な状態もあった、そのような事例もこの場で答弁されていますが、その後からはこのような危険な状態になったような事例が出ていないのか、お聞きしたいと思います。
答弁 こども健康課長 須藤一紀(こども健康課長は2019年3月まで)
その後においては、起きてございません。
質問 3番 佐々木洋平
わかりました。それでは、児童虐待を受けている年齢別の傾向等がわかりましたら教えていただきたいと思います。
答弁 こども健康課長 須藤一紀(こども健康課長は2019年3月まで)
大変申しわけございません。年齢別ということではなく、3歳未満、就学前、小学校、中学校、高校というふうな分けになってございますが、その中でやはり一番多いのは小学生ということになってございます。
質問 3番 佐々木洋平
この質問に当たり、全国的なデータを調べてみますと、約半数が学齢期の児童生徒に対する虐待になっておりまして、そのほかは、やはり3歳から6歳児までで25.5%、ゼロ歳から2歳児までで20.2%となっておりますので、約半々がこの町部局と教育委員会で聞かなければいけない実態になってくるのかと思いますが、当町においては学齢期の児童虐待が多いということで、まずは理解をさせていただきます。そして、心理的虐待については面前DVによるものだというふうに先ほどの答弁で理解するのですが、やはり以前の答弁で、面前DVの場合は警察が関与して、その後は北海道のほうで対応していただいているので町として把握が難しいという答弁をされていたのです。ただ、代表質問の答弁の中では、今は児童相談所を通して町に対して同行訪問等の依頼があるという答弁がされておりますので、面前DVについても必ずその全家庭に回ってどんな子がその家庭にいるかというのを把握されているのかお聞きしたいと思います。
答弁 こども健康課長 須藤一紀(こども健康課長は2019年3月まで)
現在は、警察のほうから児童相談所にまず通告が入ります。必ず、児童相談所から町のほうにも連絡が来ます。場合によっては、基本的には児童相談所と同行ということになるのですが、児童相談所がどうしても動きがとれないという場合には町単独で動くといいますか訪問して児童の安否を確認するという事例も中にはございます。
質問 3番 佐々木洋平
もう一度確認したいのですが、それでは面前DVで12件があったという家庭については、全件必ずどんなお子さんがいるかということは確認はされているということでよろしいでしょうか。
答弁 こども健康課長 須藤一紀(こども健康課長は2019年3月まで)
はい。児童相談所あるいは町のほうで必ず確認はしてございます。
質問 3番 佐々木洋平
わかりました。それでは、児童相談所が経路になってこの虐待件数調べているということですが、その経路についてまたデータがあれば教えていただきたいと思います。
答弁 こども健康課長 須藤一紀(こども健康課長は2019年3月まで)
29年度の児童相談所の全体、釧路町ということではなく、全体の件数からの割合で申し上げさせていただきたいと思います。1番が、やはり警察署からの通告が多いということで、6割ほどございます。2番目が、近隣、知人、これが7.6%。3番目が、家族、親戚からが5.4%。4番目が、学校等からが3.8%という状況になってございます。
質問 3番 佐々木洋平
自治体からは何%なのでしょうか。
答弁 こども健康課長 須藤一紀(こども健康課長は2019年3月まで)
申しわけございません、自治体からは、5番目、2.4%。6番目に、医療機関から1.4%ということになってございます。
質問 3番 佐々木洋平
それでいきますと、恐らく同じデータを見ていらっしゃると思います。僕は29年度は持っていないのですけれども。北海道では自治体から通告が行っているのが20%以上あるということを考えますと、この釧路管内においては2.4%ということで、自治体が通告をするという件数が非常に少ないというふうに思うのですが、これは事前の介入が少ないのではないかと思わざるを得ないのですが、これについての評価はいかがなものか、お聞きしたいと思います。
答弁 こども健康課長 須藤一紀(こども健康課長は2019年3月まで)
虐待の場合は、通告先がまず児童相談所ということになるものですから、直接町のほうに通告というのは、地域住民の方からは年に数件ございますけれども、やはり児童相談所に直接通告されるということで、町村のほうは少ない件数になっているという状況にございます。
質問 3番 佐々木洋平
それについてはもちろん理解はできるわけですが、例えば福祉課のほうに妊婦さんが来て、危険性があるなという場合は自治体から児童相談所に連絡することもあり得るのではないでしょうか。そうすると、またパーセンテージ上がってくるのかなというふうに思うのですが、これについてはいかがでしょうか。
答弁 こども健康課長 須藤一紀(こども健康課長は2019年3月まで)
そういうケースがございましたら、町のほうから児童相談所のほうに通告ということになりますので、件数的には上がってくるというふうに捉えてございます。
質問 3番 佐々木洋平
それでも、管内でいうと2.4%ということで、道から比べると非常にパーセンテージは少ないのかと。もちろん、なければないに越したことはないわけですけれども、やはり未然に防ぐという観点からいうと、疑いがあれば相談をして、ケース会議だけではなく児童相談所との連携をしていくということを考えますと、もう少し通告が自治体から出ていてもおかしくないのではないかというふうにデータを見ては感じたところであります。それでは、2点目の疑いがある場合の対応でまたお聞きをしていきたいと思います。これも、まだ町部局にお聞きしますが、児童虐待防止対策推進協議会、年1回実施されているということでありましたけれども、これについてはどのような内容が協議されているのか、お聞きしたいと思います。
答弁 こども健康課長 須藤一紀(こども健康課長は2019年3月まで)
平成30年度に実施してございますが、昨年の11月に実施してございます。内容につきましては、当町における児童虐待相談等の状況について、それと前年度から継続して対応している部分についての進捗状況ということになってございます。そのほかにも、ケースの対応例等、そういったものを報告しているところでございます。
質問 3番 佐々木洋平
これについては3件目でもまたお聞きすることになると思うのですが、この対策協議会については平成14年2月1日に設置されていまして、これ釧路、根室管内で最も早い設置が釧路町になっているのです。そういうところから考えますと、当町がいかにこの児童虐待というのを早くから問題意識を持って取り組んできたかのあらわれだとは思います。ただ、この時代が変化していく中で新たに対策を練っていったり具体策をつくっていくのがこの協議会だというふうに思うのですが、事例を発表したりケースをシェアするだけではなく、何か新たに対策を練ったりしているようなものがあればお聞きをしたいと思います。
答弁 こども健康課長 須藤一紀(こども健康課長は2019年3月まで)
個々の対応の部分については、推進協議会ではなくケース検討会議、それぞれ開催してございますので、その中で細かい部分、それぞれケース違うものですから、対応を検討しているという状況でございます。
質問 3番 佐々木洋平
それについては理解できるのですが、全体的に見て今後未然に防ぐためにどうしたらいいかというのもこの協議会でいろいろ具体策について話し合っているのではないかと思うのですが、そこで出ている具体策があれば教えていただきたいと思います。
答弁 こども健康課長 須藤一紀(こども健康課長は2019年3月まで)
先ほど町長の答弁にもございましたけれども、母子保健活動の中でも見守っていくということで、乳児家庭全戸訪問事業というのを実施してございます。出生されたお子様の家庭、生後4カ月までの乳児のいる全ての家庭、そこを訪問して親子の心身の状態や養育環境等の把握、助言を行っていると、こういった活動をしようということでこの協議会の中で協議をしているところでございます。
質問 3番 佐々木洋平
その活動については非常にいいものだと思いますので、その協議会でそのような話が出ているということで理解をしました。それでは、福祉課、こども健康課のほうで、今、4カ月未満のお子さんのいる家庭に全戸訪問するというふうにありましたが、親と子供と実際に面談することがある機会というのは何回ぐらい町のほうで持っているのか、お聞きしたいと思います。
答弁 こども健康課長 須藤一紀(こども健康課長は2019年3月まで)
町のほうでお母さんと赤ちゃんに接する機会でございますが、乳児家庭全戸訪問、7カ月の育児相談、1歳6カ月児健診、3歳児健診、計4回でございます。
質問 3番 佐々木洋平
この際に、4回の面談の際に何らかの今後のケアが必要だとなった場合にはさらに面談や電話相談などはされているのか、お聞きしたいと思います。
答弁 こども健康課長 須藤一紀(こども健康課長は2019年3月まで)
電話で済ませる場合というよりも、実際に再度訪問してというほうがケース的には多いような状況でございます。
質問 3番 佐々木洋平
それでは、現状としてどのような場合、どのようなケースに、今後また面談が必要だというふうになっているのか、そのようなケースがあれば教えていただきたいと思います。
答弁 こども健康課長 須藤一紀(こども健康課長は2019年3月まで)
乳児家庭全戸訪問で訪問した際に親子の心身の状態というのを確認させていただいているのですが、どうしても産後鬱のような状態のお母様もいらっしゃいますので、そういった場合については助言を行う、また支援が必要な場合には適切なサービス提供につなげているというような状況でございます。
質問 3番 佐々木洋平
以前の議会答弁の中では、若年妊娠ですとか、多子、家族支援体制もしくは経済状況、届け出が遅いなど、そのような事例を見ても相談をしていくというふうに出ていたかと思うのですが、これは現在も実施しているのか、お聞きします。
答弁 こども健康課長 須藤一紀(こども健康課長は2019年3月まで)
実施してございます。
質問 3番 佐々木洋平
やはり、この細かいところですが、未然に防ぐためには必要な項目になってくるかと思うので、引き続きお願いしたいと思います。厚生労働省のほうで、平成30年7月20日に出した児童虐待防止対策の強化に向けた緊急総合対策というのが発表されております。その中で、乳幼児健診未受診者、未就園児、不就学児の緊急把握の実施という項目がありまして、昨年9月までに関係自治体に確認をするようにという通達が来ているかと思うのですが、当町では調べられているか、お聞きします。
答弁 こども健康課長 須藤一紀(こども健康課長は2019年3月まで)
当町にも調査依頼が来てございまして、当町においてはこういった部分に対象となる児童はないということで回答しているところでございます。
質問 3番 佐々木洋平
未就園児童等はいない、乳幼児健診未受診者も未就園児もいないということで捉えていていいのか、もう一度お聞きします。
答弁 こども健康課長 須藤一紀(こども健康課長は2019年3月まで)
この調査は、そういった方々を対象にしておるのですが、そういった方でも児童手当あるいは児童扶養手当、こういったものを受けている方については対象外ですということになってございましたので、現況届とか受けていますので、町のほうで、確認できているということで調査から外れているところでございます。
質問 3番 佐々木洋平
調査から外れている御家庭については、どのような家庭環境かについてはその後調べることはないということなのでしょうか。
答弁 こども健康課長 須藤一紀(こども健康課長は2019年3月まで)
保育所等に通っていないお子様でも3歳までは町のほうで健診それぞれございますので、そういった部分で確認はできているということでございます。ただ、受診されていない方もいらっしゃいますけれども、そういった方についても町のほうでは確認はしていると、母子保健のほうで確認はしているという状況にございます。
質問 3番 佐々木洋平
それでは、無認可幼稚園や保育所に通わせている場合は、町として把握がなかなか難しい状況にあるかと思うのですが、そのような児童についても、お子さんについても、大体町としてどのような場所に通っていて、自宅にいるというのもあるとして、把握はされているのか、お聞きをしたいと思います。
答弁 こども健康課長 須藤一紀(こども健康課長は2019年3月まで)
人数的な部分は把握しておるのですけれども、実際にそのお子さんが家にいるのか、それとも町外の認可保育所等に入所しているのかというところまでは把握できていない状況でございます。
質問 3番 佐々木洋平
そうすると、心配なのが、やはり3歳から学校に入る前、就学前の3年間については把握できないお子さんが一定程度いるということで捉えていいのか、お聞きします。
答弁 こども健康課長 須藤一紀(こども健康課長は2019年3月まで)
3歳から5歳のお子様につきましては、31年1月末現在の人数でお答えさせていただきます。住基上の人口でございますが444人、うち児童福祉施設に通っている子供の数でございますが407人、差し引きしますと37人の方が町のほうで、御家庭で保育をしているのか、もしくは町外の認可外保育所に通っているのかという部分が把握できていないという人数でございます。
質問 3番 佐々木洋平
恐らく、この児童虐待防止対策におけるこの未受診者等、未就園児というのは、この空白を埋めるための項目だったのではないかというふうに思うのですが、この37人については3年間の間ケースがわからないということが少し危険性を感じるように思うのですが、これについての町の認識をお聞きしたいと思います。
答弁 健康福祉部長 宍戸牧子(健康福祉部長は2021年3月まで)
3歳までのお子様につきましては、町のほうで各事業の中で確認はできておりますが、今御指摘のとおり、この健診以降何からの心配があるというお子さんにつきましては継続的に接点がありますが、それ以外のお子さんにつきましては、入学のときの就学の健診までは接点がないという状況になっておりますので、御指摘のとおりこの部分につきましては何らかの確認がとれていないという状況になっております。
質問 3番 佐々木洋平
やはり、これが全国的な問題になっているところかと思いますので、その空白期間についての研究というのをぜひ町のほうで考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 健康福祉部長 宍戸牧子(健康福祉部長は2021年3月まで)
ほとんどが認可保育所のほうには通っていて、状況がありますと何らかの相談等あるいは通告等を受けるという状況になりますが、これ以外のお子さんにつきましては、保護者がどのような状況にあるかということも含めてこれから対応のほうについては検討していきたいというふうに考えております。
質問 3番 佐々木洋平
それでは、この項目の中であと2つ確認をしたいことがあります。昨年の松橋議員の質問の事例の中で、2歳児と4歳児を緊急保護、一時保護したという事例がございました。先ほども冒頭でございましたが、東京都目黒区で両親から虐待を受けた5歳の女の子が死亡したという痛ましい事件ですが、この家族は事件前に香川県で児童虐待の可能性が把握されていて、指導を受けておりました。その後、東京へ転居した後、香川県からの情報提供を受けた目黒区児童相談所が家族を訪問していたが面会できず、その事件が発生してしまっております。当町で発生した一時保護についても、緊急措置した後、家庭に戻され、父親の転勤によって道外に転出したというふうに答弁をされております。これについて、やはりその事件との類似性を感じてしまうのですが、しっかりと転出先の自治体とは連携を組んで情報提供をしているのか、確認をしたいと思います。
答弁 こども健康課長 須藤一紀(こども健康課長は2019年3月まで)
ただいま議員指摘の事例でございますけれども、この家族が当町のほうに転入してきた際には、転出先の自治体から身体的及び養育放棄で虐待歴がある旨の申し送りが当町にございました。同様に町から転出した際にも転出先の自治体に対し、当町のほうからこのような形で申し送りをしているところでございます。
質問 3番 佐々木洋平
この自治体間の連絡というのは、もちろん非常に重要だと思いますので、これから、もしそういう事例があったときもお願いをしたいと思います。さらに千葉県で起きた事件についても、お父さんから暴力を受けたというアンケート調査から一時保護をされ、その後、親子関係が改善されたと判断されて自宅に戻されております。当町のほうでも児童相談所とともに、その家庭での面談、指導した後、自宅に戻せるという判断を下したというふうに答弁されていますけれども、どのような判断のもとで、どのぐらいの期間で子供を家庭に戻すという判断をされているのか、判断の基準があればお聞きしたいと思います。
答弁 こども健康課長 須藤一紀(こども健康課長は2019年3月まで)
そのケースによりまして、さまざまでございますので、目安といいますか、そういったものはございません。あくまでも、そのケースに応じてということになります。
質問 3番 佐々木洋平
それについては、確かに家庭ごと、ケースごとに、それぞれだとは思いますけれども、やはりこの事件を見ますと、家庭に帰しても大丈夫だと思ってから起こる事件、外目と、また家庭に戻ってからが違うというケースが非常に全国的にも問題になっているようですので、本当にここは慎重にしていただきたいというふうに思います。それでは、3点目に移らせていただきます。虐待防止策等の現状と課題なのですが、やはり児童相談所、関連機関との連携というのは、児童虐待防止の中で、よく挙がる言葉ではありますが、実は、これはもう子供がさんざん虐待をされた後の虐待後のケアではないかと思うわけです。やはり、子供がそもそも虐待をされない仕組み、されにくくなる仕組みをつくっていかなければいけないわけでありまして、未然防止のために、そもそも子供が虐待されなくなる仕組み、これについては庁舎内でどのように協議をされているかお聞きしたいと思います。
答弁 健康福祉部長 宍戸牧子(健康福祉部長は2021年3月まで)
一番子供に関しては教育部局との関連性が強いかというふうに思いますが、やはり事が起きてからの相談事案になるのが学童だというふうに思っております。入学前の子供につきましては、未然防止の視点から町長が答弁しておりますが、母子保健事業におきまして釧路町版「ネウボラ事業」も含めて、いち早く情報をキャッチすると。そして、家庭の中で一義的に保護して養育するのは保護者ですので、家庭の中の状態を健全な育児環境に持っていくという、そういうことを関係者と支援の体制をつくっているという状況になっております。
質問 3番 佐々木洋平
やはり未然に防ぐためには、ネウボラ事業という当町にはすばらしい事業があるわけですけれども、先ほどの東京都目黒区の事件、加害者となった父親も供述の中で、児童相談所がうるさかったということが転出の理由として供述に出ているということであります。そのような加害者になる親というのは、公的機関に、窓口に行かないという事例も多くあるようでありますので、やはり産前産後ケアで、ほかにも相談する場所があるのだと、自分の悩みを打ち明ける場所があるのだというところをもっと利用促進してふれさせる必要があるかと思います。今後も、この産前産後ケア、そして各種講座への参加などの利用促進に力を入れていただきたいと思うのですが、これについての認識を伺いたいと思います。
答弁 健康福祉部長 宍戸牧子(健康福祉部長は2021年3月まで)
この事業につきましては、ぜひとも100%利用していただきたいという気持ちがございます。それで無料クーポンを利用できる事業化をしたという状況がございますので、使っていただいた方につきましては、非常に早い時期から使えばよかったというような情報もいただいております。ぜひこれから周知をしながら、利用が促進されればというふうに考えております。
質問 3番 佐々木洋平
この件については、5番、梅津加代子議員が初の一般質問で、またさらに掘り下げてくださると思いますので、私については、ここはここまでにしたいと思います。では、教育委員会に、また幾つか聞いていきます。まず、この児童虐待防止については校務分掌に定めているという自治体もあるようですが、当町においてはどのようになっているかお聞きしたいと思います。
答弁 管理課長 江端邦仁(管理課長は2021年3月まで)
各学校の校務の中に、この児童虐待のことが決められているかというところについては確認はできておりません。
質問 3番 佐々木洋平
確認ができていないということは、入っている可能性もあるということなのですね。先ほど教育長の答弁の中でも、やはりこの対応は教職員だけでは難しいという答弁もありましたので、校務分掌に定めれば全て見つけられるかというと、そういうわけではないとは思うのですが、非常に、これからの社会において児童虐待という重きを置いていくのであれば、校務分掌に定めている自治体もあるということについては把握をしていただきたいなというふうに思います。さらには、見守り機能を高めるために、今後実施されるコミュニティ・スクール、地域全体で学校を見守っていくという観点では、児童虐待への関与というよりも未然に防止するためにコミュニティ・スクールというのも重要な役割を担っていくかと思うのですが、これは教育委員会の中で協議されているかお聞きしたいと思います。
答弁 管理課長 江端邦仁(管理課長は2021年3月まで)
コミュニティ・スクールの推進に向けて児童虐待が議論されているかといいますと、そこは現在のところではまだない状況だと思われます。現在は、各地域ごとの子供を、その地域でどのような子供に育てるかというようなことが議論の中心になっておりまして、今、議員がおっしゃられた点については、今後の状況なのかというふうに考えます。
質問 3番 佐々木洋平
個々の家庭にどれだけ介入できるかというのは非常に難しい課題だとは思いますけれども、コミュニティ・スクールというのは地域が少し、一歩、学校に入り込んで介入していくことを持っているのも機能だと思いますので、ぜひ児童虐待の未然防止のためにも項目として考えていただきたいと思います。そして、先ほどの答弁に虐待の疑いがある保護者が学校からの対応を拒否したり連絡がとれないケースあるという答弁がありました。これは町部局も同じなのですが、その家庭に面談する際に、このたびの国会の予算委員会でも議論されておりましたが、実際に暴力を振るってしまう親の家に行くということは、時に、現場では非常に危険を伴う場合があるという話が出ております。これについての安全面の対応はどのようになっているかお聞きしたいと思います。
答弁 管理課長 江端邦仁(管理課長は2021年3月まで)
連絡がとれない、学校からの連絡を拒否している保護者も少なからず、本当に少ないのですけれどもいることも事実でございます。その際は、今までですと、なかなか対応策が見つからないという状況でしたけれども、現在、スクールソーシャルワーカーが各学校に訪問させていただいていまして、その方も含めて相談、検討するようにしております。違う側面から家庭にアプローチする、学校以外の立場からアプローチするというような形で、現在、粘り強くそちらのほうは対応させていただいております。
質問 3番 佐々木洋平
このスクールソーシャルワーカーという言葉が、今回、代表質問でも随分たくさん登場したわけでありますけれども、やはり、今、新しく教育環境、社会環境が変わっていく中で家庭も見なければいけない、学校間も見なければいけない、スクールソーシャルワーカーの専門性というのはどんどん高まってきていると思います。これは予算委員会でやるべき問題かもしれませんが、本当に処遇改善も含めてスクールソーシャルワーカーの位置づけと考えていかないと思うのですが、教育委員会として、そこについてはどのように捉えているかお聞きしたいと思います。
答弁 管理課長 江端邦仁(管理課長は2021年3月まで)
今、議員がおっしゃったとおり非常に専門性が必要となる部分でございます。今後も我々としては人材確保に努めていきたいと考えております。
質問 3番 佐々木洋平
スクールソーシャルワーカーは、今もいるわけです。人材確保に努めるということは、ふやしていくという考え方なのかどうなのかお聞きしたいと思います。
答弁 管理課長 江端邦仁(管理課長は2021年3月まで)
現在、1名のスクールソーシャルワーカーが勤務してございます。我々としては、学校もそうなのですけれども非常に重要な役割だということで認識しておりますので、この部分が、今現在は増員という考えはございませんけれども重要な役割ということで我々は認識しております。
質問 3番 佐々木洋平
いま一度、教育長にお聞きしたいと思います。やはりこれは処遇改善を求めていきたいと思うのですが、これについては教育長としてはどのような考えかお聞きしたいと思います。
答弁 教育長 佐々木喜代孝(教育長は2019年3月まで)
今、課長も申し上げましたし、今、スクールソーシャルワーカーは専門性を持った精神福祉士が、免許を持った方を置いて携わっておりまして、連絡がとれない方々と非常に密にやっておりまして、かなり具体的にやっていますので専門性が高いし、あと、私たちも処遇の改善については議論している状況ですけれども、ただ、これもやはり今後の検討課題だと思っておりますので御理解願いたいと思います。
質問 3番 佐々木洋平
ぜひ今後検討を進めていただきたいと思います。あと一点、学校関係でお聞きをしていきたいと思いますが、やはり連携強化等、自治体間の対策を練るだけではなくて一番大切なのは虐待をされている子がどのような思いを持っているのか、その声を拾い上げていくことが最も重要であります。この準備に当たり、私が読むべきだと言われて読んだのですが、「日本一醜い親への手紙」、これは虐待を受けた子供が親へ書いた非常に衝撃的な本でありました。しかも、大人になるまでそれを吐露することができずに抱えたまま生きている方々の手紙になっております。そうすると、やはり吐き出す場所があっても吐き出せなかったのが実情となっているようであります。このたびの「父親から暴力を振るわれています。先生、何とか助けてください」と書いた子は本当に勇気を持って書いたのだと思いますが、やはり周りに友達がいたり、担任の先生がすぐに目にすると思うと書けない子供がたくさんいるかもしれません。心理的虐待は見えない虐待ですから、もし「189──いちはやく」のように学校のどこかで、放課後でも昼休みでも書いて、秘密のポストのような場所に入れておけるような体制などをつくっていくと見えない声を拾い上げる可能性が出てくると思いますが、このような対応ができないかお聞きしたいと思います。
答弁 管理課長 江端邦仁(管理課長は2021年3月まで)
今、見えない声を拾うというポストの設置といった御提言もございましたけれども、まず学校は、その利点としましては、やはり子供や家庭を把握できる機関であるということと、子供の変化に非常に気がつきやすい場所だということで、文科からの通知が出ているとおり先生方も一生懸命、早期発見の部分については気をつかっているところでございます。今、このポストを設置するしないということは申し上げることはできませんけれども、いずれにしましても早期発見の部分については、今後も学校と協議を進めながら確実に進めていきたいと考えております。
質問 3番 佐々木洋平
対策の一つの案として考えていただきたいというふうに思います。最後のほうになりますが、全国共通ダイヤルの「189──いちはやく」、これの周知に対する取り組みを進めてまいるというふうな答弁がありましたが、現在のところ、これについての取り組みがどのようになっているかお聞きしたいと思います。
答弁 こども健康課長 須藤一紀(こども健康課長は2019年3月まで)
まだ具体的には検討してございません。ただ、あいぱーるのほうにパンフレット等は設置してございます。児童相談所のほうにも確認したのですが、「189」が無料になるというお話も出ていたかと思うのですが、それは予算の関係でまだ確定はしていないというお話もございましたので、今のところまだ積極的な周知といいますか、無料ですのでというようなお話はしていないところでございます。
質問 3番 佐々木洋平
お金がかかるかどうかは別として、その声を拾うためには非常に重要なダイヤルだと思いますので、町としても周知徹底はしていただきたいと思います。それと、毎回この議論をさせていただきますが、やはり子育てをしている世代としてはスマートフォンを持って、その利用率は非常に高くなっていると思います。町でもSNSも使っていますし、LINEアットも新しくつくられました。例えば、母子手帳を交付する際に登録をしていただいて送受信ができるような仕組みなどがあれば、もし親が子供をたたこうと振り上げた手を一度、スマートフォンを握って相談をしてみようだとか、メールを送ってみようと、この一つのステップをつくってあげることが町の受け付けの一つの役割になってくるかというふうに思いますが、これらの情報手段を活用した相談業務ができないか、もう一度お聞きしたいと思います。
答弁 健康福祉部長 宍戸牧子(健康福祉部長は2021年3月まで)
過去に子育てアプリについて検討したこともございます。町内全体の中で、この通信に関しての取り組みにつきましては町全体として協議をするという案件になっておりますので、今後、検討をしていきたいというふうに考えております。
質問 3番 佐々木洋平
庁舎全体で検討の課題になっているということですから、ぜひ前向きに検討を進めていただきたいと思います。最後に、今国会において、安倍首相がちゅうちょなく一時保護に踏み切れる介入など、実効性のある対策の準備を急がせていると、そのような答弁がありましたが、今後も国や北海道の対策についても注視をしながら、ぜひ町としても未然に防ぐための対策に全力を注いでいただきたいなと思います。町長に最後、答弁を求めて終わりにしたいと思います。
答弁 町長 小松茂
児童虐待防止の未然に防ぐ対策ということで、町の塞きむべき役割というのは重要だというふうに思っております。さまざまな、いわゆる信号をどう受けとめるか。最初に受けとめる方の認識の違いによって見過ごしてしまう、そういった状況もあってはならないというふうに思います。やっぱり何といっても一義的な相談窓口として、住民から相談、虐待の通告があったときの職員の資質、能力、ここにもかかってくるのだろうというふうに思います。さまざま経験を有して、そして虐待の実態がある、しかしそれが陰に隠れてわからない、そういったことのないようにしなければなりませんし、そもそも未然防止、こういったことにもしっかり取り組んで、虐待のない、そういう社会、また町にしていきたいと思っております。