釧路町議会 平成25年第3回定例会 2013年9月4日
消費税増税による当町への影響について
2013年9月4日、釧路町議会の一般質問で、中田磨議員が「消費税増税による当町への影響について」質問し、町長 佐藤広高、財政課長 似内隆幸が答弁しました。
- 質問者
- 中田磨 議員
- 答弁者
- 町長 佐藤広高、財政課長 似内隆幸
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 12番 中田磨
それでは、2件目の質問に入りたいと思います。消費税増税による当町への影響ということですが、まだ具体的に実施時期については明確にはなっていない点はありますけれども、消費税の増税額については一定のめどが立っておりますので、そういったことを踏まえて、当町の影響について伺っていきたいと思います。政府は、消費税の増税を行おうということで諮問会議等々を行って、今、報道もされているところでありますけれども、現在の状況についてどう捉えているか、1点目として伺います。2点目としては、消費税増税による町内事業所や住民への影響がどのように出るか、町としてどう捉えるか伺いたいと思います。3点目は、具体的に町の財政に対する消費税の影響、町が行う事業への影響について、どのように影響があらわれるか伺いたいと思います。4点目として、消費税増税に対する町長の見解について伺いたいと思います。
答弁 町長 佐藤広高(町長は2018年9月まで)
中田議員の2問目の質問で、消費税増税による当町への影響につきましての御質問の中で、政府は消費税の増税、これを行おうとしているが、現在の状況についてどう捉えているかというお尋ねであります。消費税率の引き上げにつきましては、法案では既に決定しているものの、現在、国において数多くの有識者から意見聴取を進め、その内容を判断材料として10月上旬までに最終判断をすることとなってございますので、その動向に現在注目いたしているところであります。次に、町内事業者や住民への影響、これをどう捉えているかということでございますけれども、消費税率の引き上げは年金や医療、介護、子育てといった社会保障の充実と安定化に私は寄与するものであると、このように捉えております。一方で、消費税率の引き上げ、これは事業所におきましては景気や消費の落ち込みへの不安、家計においても税の負担増に伴う影響、こういったことが懸念されるものと思われます。次に、町の財政や事業への影響についてのお尋ねでございますが、一般会計及び各特別会計における全体の影響額でございますけれども、平成25年度当初予算ベースで試算をさせていただきますと、消費税が仮に8%になることにより、歳入歳出総額の影響額では約5,000万円の負担増になります。また、仮に消費税が10%になりますと、歳入歳出総額の影響額は約8,000万円の負担増になると、このように見込んでございます。消費税増税に対する町長の見解についてのお尋ねでございますが、2問目の前段でもお答えいたしておりますとおり、厳しいながらも、この増税につきましては社会保障の充実、そして安定化のために行われるものであると私は捉えてございます。以上であります。
質問 12番 中田磨
1点目につきましては、今、有識者会議等々、その中でも意見が割れているということはありますけれども、もう一方で、新聞各紙での今の国民の意見なんかを、アンケート調査なんかを見ますと、反対のほうが大きいという声が多くなっているのではないかなというふうに思います。そうした中で、なぜそうなるかというと、やはり消費税の特徴が大きくあらわれているのではないかなというふうに思います。一方では、公平な課税だという意見もありますけれども、実感として、やはり低所得者に対する負担感が大きい。要するに、税の負担割合が大きく影響すると、生活にかかわるところへの増税が直接来るということが大きく影響することが、この消費税の特徴になっているのではないかなというふうに思いますけれども、そういった点では、消費税の本質的な問題として、そういった低所得者への影響というのは、高額所得者と比較して、負担感というのはどういうふうに捉えられているのか、その点について伺いたいと思います。
答弁 町長 佐藤広高(町長は2018年9月まで)
消費税は、所得だとかそういうものに関係なくかかるわけでございますので、そういった面からいくと、普通の税金とは大変性質が異なるものだというふうに考えてございます。ただ、その負担感といいましても、買う物によって、買う量によってそれぞれ違うと思いますので、原則的に言いますと、私は公平な税金項目ではないかなというふうに捉えております。ただ、その個々の生活実態を容赦なく来るということについては、私も理論的にはわかりますけれども、仮にそういうことは、私は現実的には起こり得るのかなという気持ちを持ってございます。
質問 12番 中田磨
例えば、かなり特徴的な部分できますと、住民税非課税なりを含めた非課税世帯、非課税になっている所得の方、もっと言えば子供のためにも含めて、子供がお小遣いをもらって買い物をするときにも税金がかかっているというのが消費税なのですよね。例えば、大人が所得がありますよと、それに対して、所得に対して所得税がかかります。あとは、財産を持っていることによる固定資産税であったり、車税であったり、さまざまな種々の税金がかかるということで、生活にあわせて税金がかかるという意味では、それぞれの生活実態にあわせた課税になると思うのですけれども、消費税についていえば、いわゆる多くの所得の低い方に対する、特に厳しい生活状況の中での課税実態のない中の方々にもかかるという点でいえば、本当に今、町長がいみじくも言った容赦ない税金になっていると私は捉えているものですから、そういった意味で単純に税率が一緒だから公平だということは、一定所得以上のところであれば、それは考えるところはあるのかもしれませんけれども、そういったところまで含めて公平かと言われると、私は、どうもちょっと違うのではないかなという見解を持っているのですけれども、その点も踏まえて、再度、答弁をいただきたいと思います。
答弁 町長 佐藤広高(町長は2018年9月まで)
私の言う公平という見解を、もし、答弁でありましたならば、もう少し補足説明させていただきますけれども、買う物によってそれぞれの税率が同じであるということで、そういう面からいくと公平な税率の掛け方であろうというふうに思いますけれども、ただ、問題は、今、議員が言われるように、個々の生活者の所得なりによって、その影響というのは、逆に言えば、公平というよりも、先ほど言うように、100円しかもらえない人が1,000円もらえる人と一緒に同じものを買って、その負担感というのはやはり違うと私は思いますけれども、そういった意味において、逆に私は、だから消費税が全く否定されるものではないと思います。私が言いたいのは、消費税がどういう使われ方をするのかということを、私は特に注視したい、注目したい。その性格上、やはりこれから抱えるであろう社会保障制度の確立とか、そういった消費者対策とか高齢者対策とか、そういったものに私はぜひ使ってもらいたいし、そういう形での税金のあり方であるというふうに、現在、捉えております。
質問 12番 中田磨
税の負担、ありようといいますか、課税し、また、使い方。我々議会も含めて、国や地方の違いとなるにしても、税金をどう使うかということに大きな責任を持つ中での町長の使い方を、もっともっと、どういうところが使ってほしいかという声はわかりました。やはり、そういう中で、実態生活が厳しいところに対する住民への影響というのが大きいというのは御理解もいただいているのかなと思いますし、なかなか日本では、かなり一律的な消費税の課税となっていて、諸外国でいえば消費税と言われるものが、高いところもヨーロッパではありますけれども、食料品であるとか日常生活にかかわる、そういったものについての課税がほとんどないような国もあるということでは、本質的に消費税を、一般的には比較できない部分というはあるのですけれども、現状の今の日本の制度上の消費税でいうと、やはり本当に低所得者、また、税金を払うことが免除されている方々についても、当然、課税されているということでいえば、確定申告で消費税が返ってくるということもありませんから、そういった意味でも、なかなか厳しい制度かなって。これが、やはり増税されていく、ふえていくということになれば、本当に社会資本整備が、社会的な保障制度がきちんと整っていない中でこちらだけが先行すると、住民生活というものが厳しいということになるのではないかなというふうに捉えています。そうした中で、今、2点目の住民生活という点でいえば、影響について伺っていたところなのですけれども、町内事業所、特に町内では大手の企業がそんなにあるわけではないのですけれども、そんな中でも一生懸命頑張っているところに対する消費税の負担というのは、やはり個人事業所についても、かなり大きな負担になってくるのではないかなと思うのですけれども、そういった点について、先ほど景気の問題も含めて言われていましたけれども、やはり、町内事業所への増税への影響というのは、どう捉えているのか伺いたいと思います。
答弁 町長 佐藤広高(町長は2018年9月まで)
今、具体な数字とか、そういうものは持ち合わせてございませんけれども、当然、税率が上がることによって、1問目でもお答えいたしましたとおり、それによって消費が落ち込むということ、消費が落ち込むということになれば、やはり事業への発注が落ち込むと、こういった循環は繰り返されるものと思いますけれども、これが、私はいつまでも続くというふうには思ってございませんし、また、先ほどの答弁にも申し上げましたとおり、この消費税のあり方が国民の理解を得られるものであれば、私は、こういったことも、また不安もなくなり、景気そして事業への発注が出てくるのでないかなという、希望、期待をしております。
質問 12番 中田磨
今の事業所について、数字がなかなか具体的に出ないとしても、例えば最終的に10%になったと、それは消費税を今の倍、事業所として納めていかなければならない。または、材料費等々についても、当然、購入するときには入ってきますから、それを転嫁できるかどうかという問題も含めて、今、商店、店舗を含めて、かなり個人のところでは頭を悩ましていると。もう、価格競争で負けて、消費税分も負けていたら商売が成り立たなくなるということで、本当に悲痛な声をこの消費税についての思いを含めて出されている中で、やはり消費税が増税されるということは、同じ経済状況のままで、パイが一緒という意味であれば、使えるお金というのは実質的に減るわけですよ。大体1,000万円あったとしても、50万円は消費税に払わなければいけないというところを、100万円を消費税に払わなければいけない。数字、ちょっと違いますけれども、逆に計算していますから。それであっても、大体それぐらい、1割ぐらいは消費税に払わなければいけないということになれば、本来であれば1,000万円、950万円の事業ができたところが、900万円しかお金が動かなくなるということが、やはり現実的に事業所の収入への影響としても出てくるし、そのことが経営が回らなくなるということであれば、消費税が上がったら、もうやっていけないという声も、実際問題出ているということも受けとめていただきたいなと思います。ちょっと、実態の数字が出せないでお互い話をしていますけれども、やはりそういう意味でいくと、消費税のあり方が理解されれば景気が伸びるということにはならないのではないかなと。特に、消費税の増税前に買い物をしましょうというようなことはあっても、やはり、その後に急激に消費が落ち込むと、そのことによって経済がとまれば、当然、住民生活、または町の税収についても停滞してしまうということが大きく心配されるわけですけれども、そういった点について、町長としては景気経済の状況について、回復が本当に見込めるのか、また、そのひずみというのが、この間も消費税が3%になった、5%になったというときでも同じような現象が起きて、そのたびに日本の景気が悪くなったと言われたということを踏まえて言えば、本当に景気の動向については厳しいのではないかなと思うのですけれども、その点についての見解を伺いたいと思います。
答弁 町長 佐藤広高(町長は2018年9月まで)
大変非常に難しい、はっきり申し上げて、これは国レベルのお話だと私は思いますし、私からこうだという一自治体の首長が答えられる御質問ではないということを、まず御理解願いたいと思います。私が首長として言えるのは、今こういった情勢が動いている。そして、この消費税というものを、こういった今後起こり得るであろう、また、今現実起こっている、その心配される社会保障制度に向けての対応の大きな柱であるというふうに私は捉えてございますので、御理解をお願い申し上げます。
質問 12番 中田磨
わかりました。町長も、これ以上の見解、なかなか厳しいということでわかりました。3点目に移りますけれども、先ほど町全体として、平成25年ベースでいくと5,000万円、8,000万円と。逆に言えば、今、5%だから、今の現状の部分を足せば1億6,000万円程度の消費税を支払うだろうということが見込まれるという話になるかと思うのですけれども、例えば、今後の町の発注関係を見ていくと、現状では、私、もうちょっと消費税で払っている部分というのは多かったのではないかなという気をしていたのですけれども、消費税が賦課された事業費というのは、今回の計算ではどれくらいを見込んだのか答弁をいただきたいと思うのですけれども。
答弁 財政課長 似内隆幸(財政課長は2015年3月まで)
25度ベースでいきますと、1億3,000万円ぐらいになるというふうに捉えております。
答弁 財政課長 似内隆幸(財政課長は2015年3月まで)
済みません、失礼しました。平成25年度の当初予算ベースで、対象事業費としては25億9,000万円ほど見ております。
質問 12番 中田磨
今、25億9,000万円ということであれば、これが内税なのか外税なのか別にしても、おおむね5%程度の消費税がかかっていると、町の発注事業の中でということになりますから、ざっとで言っても1億2,000万円ぐらいが、さっき言った1億二、三千万円が、今、当町に賦課がかかっているという、賦課というか課税されているということになると思いますし、さらに、きっと10%になれば、掛ける2ぐらいになってきてしまうのではないかなと思うのですよ。先ほど、8,000万円という影響額というふうに言いましたけれども、要するに外税だとしたら、25億円の事業を発注したときには、当然、10%で2億5,000万円の消費税を伴うということに、大きく言えばですけれども、なってくるということで、町の事業に対しても、かなり大きな影響が出てくるのではないかなというふうに思っています。そうした中で、例えば今後、小学校、中学校の耐震化や大規模改修もありますし、かなり老朽化する中で橋梁やその他の工事も町として責任を持って進めなければいけないというときに、消費税が5%伸びることによって、かなり多くの影響が、さらに先ほどの額以上に私は出るのではないかなというふうに捉えているのですけれども、その点について、再度、概算でもいいし、とりあえず考えられる状況というものを伺いたいと思います。
答弁 財政課長 似内隆幸(財政課長は2015年3月まで)
ただいまの部分につきましては、歳出の部分について課税されているのが約1億3,000万円ということですけれども、実際に、それに伴いまして歳入のほうが出てきます。歳入というのは地方消費税交付金、これが消費税が10%になることによって、現行1.0%から2.2%にふえるということで、大体その分の影響額が全体で今よりも2億5,500万円ほどふえます。ただ、それ全額がふえるわけではなくて、最終的には交付税の基準財政収入額のほうに跳ね返ってきますので、最終的にはその額の25%しかふえないと。その分を差し引いて、あと、そのほか特別会計の部分も入れれば、さっき言ったように5,000万円、8,000万円の影響になるということでございます。
質問 12番 中田磨
それでわかりました。さっきの5,000万円、8,000万円の意味も含めてわかりました。今定例会には24年度決算も出ていますから、そこで見ても消費税の地方交付金が2億2,420万円ですか、計上されて決算を迎えているということでは、この程度の消費税が、もともとは住民の税金ですけれども、町として入ってくる中で、事業費を払っても相殺ということが正しいかどうかは別にしても、それを上回る町に対する消費税の財源として生んでいるというのは理解はしています。ただ、やはり今後、そうはいっても消費税が値上げされることによっての、これまでと同様の工事額で発注できるかどうか。また、将来の財政状況や、単純に今言った額が跳ね返ってくるということにもならないということも出ていますから、そういう意味では影響額としては出てくるということもあります。そういう意味でいえば、私自身でいえば、この数字のやりとりを見ても、やっぱり住民生活、または町の地方の運営という点でいっても、なかなか消費税というのが、本当に地方や住民を応援するような税制になっていないのではないかなというふうに捉えているのですよね。国や地方自治体も含めた本来の趣旨というのは、住民の生活を守るということが第一な中で、税金は納めてもらわないと運営できませんから、税金を全否定しているという意味ではないですけれども、やっぱり取り方というところでいくと、消費税というのは厳しい内容になっているというふうに考えています。また、町長が社会保障の財源に、しっかりと社会保障制度を確立してやってほしいということで述べているというのは、私、賛成なのですけれども、消費税が導入され増税されても、なかなか社会保障費が伸びていない、または充足していないという状況も実態としてありますし、今回、1件目でも質問したように、生活保護や医療、介護についても、やはり大きく後退をさせるような内容が議論されつつ、さらに低所得者に厳しい消費税が増税をされるという、本当にダブルパンチの状況になっているという点でいえば、やはり社会保障費を伸ばしてほしいという思いはわかりますけれども、消費税に偏った形ではない中で声を上げていくことも大事ではないかなというふうに考えているわけですけれども、そういった点について、最後に町長の答弁を求めたいと思います。
答弁 町長 佐藤広高(町長は2018年9月まで)
非常に将来の社会保障制度の財源として、今、国が言っている消費税増税ということではなく、違う財源を求めてやってはという御提言でございます。もう既に、政府、国としては10月上旬までに、この消費税について判断を下すということになってございますので、私はその結果を注視し、そしてそれが政府、国が言うように増税になったとき、社会保障制度への財源として、この消費税を導入、充てていただきたいという思いでございます。答弁が繰り返しになりますけれども、私の答弁としては以上であります。