栗山町議会 令和7年12月会議 2025年12月9日
こども誰でも通園制度の充実に向けて
2025年12月9日、栗山町議会の一般質問で、重山雅世議員が「こども誰でも通園制度の充実に向けて」について質問し、町長 佐々木学が答弁しました。
- 質問者
- 重山雅世 議員
- 答弁者
- 町長 佐々木学
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 3番 重山雅世
私は、通告に従い1点伺います。こども誰でも通園制度の充実に向けてです。こども誰でも通園制度は、保育施設に通っていない生後6か月から満3歳未満の子どもについて、預ける理由を問わず月10時間を上限に保育所や認定こども園などで子どもを預けることができ、全国一律に実施され、居住する市町村以外での広域利用もできる制度である。本年4月1日以降、乳児等通園支援事業として位置づけられ、令和8年4月1日施行以降は乳児などのための支援給付となる。保護者は事業者と直接契約をし、利用料を事業者へ支払い、事業者は利用実績に応じて公費分を自治体に請求し、給付を受ける立場となる。契約関係は保護者と事業者の間にのみ存在し、市町村は給付を支払う立場になるため、実際の事業に対する責任は事業者であって、市町村の責任はかなり後退したものになる。保護者は、幼い我が子を通常の在園児と比べ、預かりに慣れているとは言えない事業者に預けるので、事業者の選択に慎重にならざるを得ない。また、事業者も在園児と異なり日頃園に慣れていない乳児を含む幼い子どもを預かる困難な義務を担わされることになる。保護者と面談して子どもと保護者の心身の状況や養育環境を把握したり、子育てについての情報提供や助言などの相談業務もある。専門家からはこの制度について、子どもの安全性を守れるのか、安全性を担保することが難しい経営構造になっている、保育士不足で従来の事業を圧迫するなど課題が多く指摘されている。12月に提案された条例案は、国が定める基準に沿った条例である。令和8年4月1日施行されるまでの準備期間の間に乳幼児に適切な保育が提供できるように栗山町子ども・子育て会議委員の声も聞きながら進めてはと考えるが、見解を伺う。
答弁 町長 佐々木学
こども誰でも通園制度の充実に向けてについてのご質問でありますが、こども誰でも通園制度は、全ての子どもの育ちを応援し、子どもの良質な成育環境を整備するとともに、多様な働き方やライフスタイルにかかわらず全ての子育て世代の支援を強化するため、子ども・子育て支援法に基づき新たな給付制度として令和8年度より全自治体で実施するものであります。本町といたしましても制度の趣旨を踏まえ、これまでの間試行的事業を実施している先行自治体の情報を収集するとともに、保育園などと情報共有を行うなど円滑な制度開始に向け準備を進めているところでありますが、利用に当たって保護者の不安解消や事業者の過度な負担にならぬよう、相談機能を有する子育て支援センターの機能を生かしながら丁寧な周知に努めてまいります。また、制度の実施に当たり、本定例会議において児童福祉法等に基づく事業認可基準を規定する乳児等通園支援事業の設備及び運営に関する基準を定める条例及び子ども・子育て支援法に基づく給付対象事業者の要件を規定する特定乳児等通園支援事業の運営に関する基準を定める条例の2議案を提案させていただいているところであります。ご質問の栗山町子ども・子育て会議委員の声を聞きながら進めてはについてでありますが、保育園などの代表者や保護者、学校関係者、有識者等の多様な視点を持つ子ども・子育て会議委員のご意見などを伺うことは、本制度を実効性あるものにするために極めて重要であると考えております。今後におきましても子ども・子育て会議の開催等を通じ、委員の皆様と緊密に連携を図り、子育てしている全ての家庭が質の高い成長の機会を得られるよう実施に向けた体制整備を進めてまいります。
質問 3番 重山雅世
答弁いただきまして、そのとおり子育て会議のメンバーの意見を聞くという点で答弁されているから、これで終わりというわけにはいかないので、一応という言い方はおかしいですね、本町で今年の3月に実施した第3期栗山町子ども・子育て支援事業計画、これ策定するためのアンケート調査を行っていて、それによりますと就学前の児童、ゼロ歳から5歳までのお子さんについて不定期に1か月に1回に満たない利用したい、こういう一時預かり事業というのはあるのですけれども、複数回答で回答されているのです。それで、全体としてはこの不定期、1か月に1回に満たない利用、その一時預かりの割合は27.9%で最も高くて、次いでファミリー・サポート・センターが26.1%、そして幼稚園の預かり保育が17.1%の順となっております。しかし、こういう利用希望はないよという割合が42.3%、複数回答とはいって割合的には一番多いのです。そういう中で、この4月から実施される新制度に向けてのニーズ把握という点では改めて行うのかということと、保護者がこの利用に当たっては市町村に確認申請を行ったり、あと事業者との直接契約になって利用料もどれぐらいになるのかとか、いろいろ不安も抱えると思うのです。ですから、そういう点での保護者に対する周知、それをまずどのようにお考えになっておられるのか最初にお尋ねしたいと思います。
答弁 町長 佐々木学
まず、こども誰でも通園制度の関係でアンケート結果を用いた、その捉まえ方をした上での今ご意見をいただいたわけでありますが、この中で幼稚園の預かり保育が17.1%で、利用希望はない42.3%ということで、この制度の有効性だとか、そういったようなところを含めてのお話かと思いますけれども、我々としてはやはり今様々なライフスタイルだとか、そういったものに少しでもニーズがあるのであれば対応すべきであろうということで、国の今回の制度構築については一定の評価というか、しているところでございます。やはり特に就労要件が不要である幼稚園のこの17.1%の一時預かりの部分、そこの空白の部分が、これは3歳以上ですから、零歳、6か月から2歳までというところの空白の部分を埋めるこのこども誰でも通園制度でありますので、そういったところからすると何とかニーズは多い、少ないはまだはかり知ることはできませんけれども、やはり全国自治体が一斉に取り組む事業でありますので、栗山町もそれを有効活用できるようなということで、その園のほうとも協議を進めていきたいというふうに思っているところでございます。そのような中で、この制度の周知でありますが、これまでも行っておりますけれども、いろんな先行自治体の事例だとか、課題点も見えてまいりましたので、そういったものを今この事業に取り組もうとしている4つの園がありますけれども、そこにしっかりとそういう状況を説明をしたり、そのような今4月から何とか実施ができるような方向でいろいろ協議を進めているということが1点。それと、利用者に向けては子育て支援センターのほうで、そこで通われている保護者の方とお子様というのは、このこども誰でも通園制度の対象者となり得る、多分なるであろう、そういう存在であると思いますので、そこでしっかりとこの制度の周知だとか、そういったものを今やっているところでございます。
質問 3番 重山雅世
ニーズの把握という点では、とても大事ではないかなと私は思うのです。それで、先行して取り組んだということで10月に滝川市がやられた記事が道新の報道に載っておりました。それでいうと、対象年齢を6か月からではなくて1歳以上という形の報道もされていたし、利用料もこれまでの一時預かり事業というのは4時間以内で日額の料金設定だから、たった1時間の利用でも4時間分の料金を支払う必要があったけれども、より安く気軽に利用できるよというような記事も載っておりました。それで、ここはそういう点でいいますと、この事業そのものは6か月からってなっているのを1年という形で対象をちょっと変えていますよね。そういう点でいいますと、この制度そのものが市町村の判断で基準などを決めるということをできるようになるし、それから国が示している基準を上回るということも可能になるわけです。当然ご存じだと思いますけれども。そういう中では、職員の配置だとか、保育に従事する人の待遇含めて、あと利用時間、それから保護者の負担だとか、そういう部分でかなり自治体で判断することができるということがありますから、ですからこそ今回の最初の通告にあったような専門家の子育て会議の委員の方々も当然ながら、そういういかに国の基準より高めるような方向でというようなこと指摘されると思うのです。私はその辺期待しているのですけれども、メンバーなんか見ましても委員の構成の方、本当に大ベテランの方々が実際には携わっているわけですから、この国の基準をいかにして上回るような、本当にそういう点では改善がされるのではないかなというのをすごく期待しているのです。ですから、それをやはり踏まえてという点では、それを基準に置いて、国の基準どおりではないよ、もっとよりいい方向にという点では、そういう裁量をぜひ発揮していただきたいと思うのですけれども、その点伺いたいと思います。
答弁 町長 佐々木学
この制度は、議員ご承知のとおり昨年から試行的に実施をされている自治体も全国でかなり多くあるわけでございます。北海道におきましても、今年の4月から実施しているのが既に15自治体で、途中から7自治体がありましたので、今22の自治体が道内でもこの先行実施をしているということでございます。その中では、やはり手探りの部分も当然ありますし、また受入れする事業者側の負担だとか、そういったものも考慮しながら、北海道の中で基準を上回るようなその設定をしている自治体についてはないのかなというふうに思っておりますけれども、ただ唯一今滝川市がこれからやろうとしている部分、いやいや、10月からですか、やったのです。1歳からということで、それは国の基準を上回るということではなくて、逆に狭める部分だと思いますけれども、そういったようなことで今議員おっしゃられますとおり、その条例の中に国の基準どおりしなければならないものと参酌できるものの項目があるわけでございます。ですから、そこの部分について先ほど言った利用時間であったり、利用料であったり、そういったものが定められていくわけでありますけれども、全国的には今国が標準として1時間300円と示しているところを100円でやっている自治体もございます。さらに、月10時間という上限のところありますけれども、そこを超えて実施しているところ、また一時預かりと併用になりますから、うまく活用しながらやられている町もあるということで、それぞれが独自の裁量を持ちながらこの制度を進めてきているというようなところかなと思います。ですから、その100円でやっているところ、そして10時間を超えているところが今、来年の4月1日から本格施行になるときにそれを継続されるのか、それとも国の標準に合わせていくのかというところはまだ分からない部分かなというふうに思います。このような、なかなか実際にやってみなければ本当のところの課題点が見えてこないところが当然あるわけでありますし、また栗山町が今導入しようとしている4つの園の中でも今の児童の定数を超えているのか、また超えていないのか、さらに保育士さんも配置基準を上回っているのか、上回っていないのか、それぞれの園の事情も状況も違うわけでありますので、まずは国のほうが示している基準、これもきちっと専門家が入ってある程度構築をしたもので、これでまずやってみた上で見直すべきところがあれば地域の実情に応じてというような国の進め方だと思いますので、私どもとしては、まずは4月1日のスタートに向けて国の基準の中でやってみて、それでなければほかの自治体と比較対象できませんから、ばらばらのやつ。そして、国の基準を超えたからといって、それが本当に果たして効果があるものなのかというのは比較することもできませんので、まずは基準どおりやりながら、そして並行して子ども・子育て会議の委員の皆様だとか、事業所からのいろんな課題点だとか、こういう改善点だとかを受けて、参酌できる部分については適宜見直していくこととしたいというのが今の町の考え方でございます。
質問 3番 重山雅世
国の基準より上回るという点でいいますと、例えば対象者です。6か月から3歳未満ってなっていますけれども、3歳になる前日までですね、国の基準は。でも、これを先行した自治体などでは3歳になる年度末までという形で対象者の範囲を広げているということだとか、利用時間も月10時間というのを48時間にするだとか、そういうようなことでやっております。何はともあれ、これ国や自治体が本当に子供の権利の実現と保護者支援を考えるなら、保育士が働き続けて専門性を磨いて子育ての伴走者というか、その役割を担うためにもこの保育園の基準の引上げと保育士の社会的地位と処遇の改善というのは当然やっていかないと駄目でないかなと思うのです。そして、ましてや乳児ですから、そういう点ではベテランの保育士、園長さん資格というか、やはりかなりそういう点では子育て経験もあるようなベテランの保育士を充てるだとか、そういう工夫も必要になってくるのではないかなと私は率直に考えるわけです。そういう点では、今保育士不足も言われている中で、果たして事業者が手挙げてくれるかなというような懸念も現実にはあるわけです。ですから、そういう点でいうと先ほど言ったような最初の質問、通告にあったことが一番大事で、その方々の声を聞きながらという点では、その辺が参酌基準なんかもやっぱりどうやってという基本線に戻って、本当に子どもの権利だとか、それから保護者支援考えるような方向でいい方向に進んでいっていただきたいなということを最後に訴えて町長の考えも再度求めたいと思います。
答弁 町長 佐々木学
こども誰でも通園制度の実施に向けての町の考え方について改めて申し上げたいと思いますけれども、この制度はやはりいろんなライフスタイルだとか、そういったものにしっかりと対応できる、今まで措置できなかった空白の部分も埋めていくような、より子育て支援、そして保護者の皆様への支援、そういったものにつながる制度であるという認識の中でうまくこの制度を活用していけば、よりよい子育て環境の施策の一つになっていくのではないかなというふうに私も考えているところでございます。そのような中で、やはり保護者、そして子どもへのメリットというか、この制度のメリット、そういったものもよくよく親御さんの不安な部分だとか、そういったものもお聞きしながら新たなこの制度に向けて向かっていく必要があるというふうに思っておりますし、それも子ども・子育て会議の中でご提示をして、そこでそういった意見も踏まえた中での改善策なんかも検討していくことが必要でないかなというふうに思っております。さらに、利用者側だけではなくてその受ける側、事業者の負担、これは保育士さんの負担ということになりますけれども、スポット的なこの保育受入れということになるわけでありますので、ずっと通って通園児の方と一時的な預かるという方、園児とではやはり対応も違うでしょうし、1つ例を挙げるとすればアレルギーの問題であったり、そういう親御さんとの個別の対応の時間が取れるかだとか、いろんな不安を抱えていらっしゃると思うのですね、受ける事業者側もです。そこからもよくよくご意見なんかも聞きながら、トータル的に子ども・子育て会議の中でみんなで議論をした上で、まずはスタートは今の国の基準どおりやりますけれども、その後については継続して課題を踏まえて協議をしながら適宜改善をする、よりよい制度となるように、そして我々としては今大体28人ぐらいがマックスでこの制度を利用するという人数を捉えていますので、その方々が本当にいい制度として使っていただけるような、そしてうまく事業者側もこの制度を活用していただけるような、そういったものにしていきたいと。そして、そういう支援を我々行政がやるというような考え方でおりますので、よろしくお願いしたいと思います。
質問 3番 重山雅世
専門家の中には、はっきり言ってこれ現場からの声ではないのだよと。そして、一時保育の預かり需要今ありますから、それを充実していけばいいことではないか、そういうような意見もありますので、そのことも最後に述べて質問を終わりたいと思います。