栗山町議会 令和2年第1回定例会 2020年3月10日
外来生物による農業被害対策について
2020年3月10日、栗山町議会の一般質問で、佐藤則男議員が「外来生物による農業被害対策について」質問し、町長 佐々木学が答弁しました。
- 質問者
- 佐藤則男 議員
- 答弁者
- 町長 佐々木学
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 4番 佐藤則男
通告に従いまして、1点質問をさせていただきます。外来生物による農業被害対策について。マダラコウラナメクジは、ヨーロッパ原産で日本では2006年に茨城県で初めて生息が報告されました。日本の一般的なナメクジが体長5センチほどなのに対し、最大で15センチほどまで成長します。成人男性の指先から手首までに至るほどの大きさで、鮮やかなヒョウ柄の模様が特徴です。調査によると、東日本の8都道府県に生息していることが分かっており、輸入されてきた植物や農作物にナメクジの卵がついて日本に上陸したという説が有力です。体が大きい分食べる量も多く、農作物への被害が懸念されます。栗山でも被害に遭われている方がおります。被害が拡大しないよう調査をして策を講じる必要があるかと思いますが、町長のお考えを伺います。
答弁 町長 佐々木学
外来生物による農業被害対策についてのご質問でありますが、外来生物であるマダラコウラナメクジにつきましては、近年日本でも発見され、北海道においても広く生息が確認されており、本町においても一部地域での生息が確認されております。農作物への影響でありますが、昨年町内農業者より空知農業改良普及センター空知南東部支所に軒先で発見したマダラコウラナメクジについての相談が1件あり、ナメクジ用薬剤の散布を行い、経過観察をするよう指導が行われております。また、キノコ栽培への小規模な被害も確認されておりますが、その他の農業被害、相談については報告されておりません。今後の対策につきましては、空知農業改良普及センター空知南東部支所及び空知南農協より農作物への付着などがあった場合、一般的な農作物への防除対策と同様の指導、対応を行う旨の報告を受けているところであり、現時点では町として特別な調査及び対策を講じる考えはありませんが、今後も関係機関と連携して対応してまいります。
質問 4番 佐藤則男
まず初めに、このたびこのマダラコウラナメクジの資料を提供させていただきました。この資料の提供者のご家庭には、マダラナメクジというのは夜行性で昼間はあまり出てこないのですけれども、夜出てきて朝方引っ込んでいくのですけれども、このナメクジは粘液を出して歩くものですから、ベランダの窓ガラスに張って、そして粘液が歩いて上っていくという。朝起きて、そして昼間、朝起きたらその粘液が太陽の光線でもってはっきり分かると。もう1件や2件ではなくて無数に出てきているという、そういう経緯がありまして、北海道大学の調査によると町長の答弁にもありましたように、北海道全域に広がっているというのが現状でありまして、雑食性が強くて、海外では農作物の食害が問題になっております。最初に発見されたのが茨城県内でも土浦市なのですけれども、そこの発見された先でキノコのヒラタケ、また観葉植物などを初め農作物の食害が出されております。このマダラコウラナメクジは雄雌1匹ずつではなくて、雌雄同体の生き物で、1匹で環境さえ合えば年に何回も卵を産み、それこそ300個から400個ぐらい年に生みます。それと、北欧の動物というか、ですから寒さにも強いのです。越冬するのです。越冬して、寿命が大体2年から3年、その間に卵を産むのは、先ほども言いましたように300から400で、1匹いればそれこそそれだけ繁殖をするという、物すごく生命力が旺盛な外来種なのですけれども、また見た目気持ちが悪いのですけれども、気持ちが悪いだけではなく、ドブネズミだとかクマネズミのふんを食べる。そして、そのネズミの中には広東住血線虫という寄生虫が入っていまして、その寄生虫を体にナメクジが中間宿主となっていることがはっきり分かっております。それに感染すると、髄膜脳炎や顔面麻痺などを起こしたり、それから最悪死に至るということも報告で上がっております。実例として平成12年の6月にこの寄生虫に7歳の女の子が感染して、髄膜脳炎で死亡するという症例がございました。また、感染の報告自体は全国各地で上がっていまして、農作物の被害だけでなく人体への影響も十分に考えられるこのマダラコウラナメクジですけれども、先ほど町長も町として特別な調査及び対策を講じる考えはございませんとありましたけれども、ぜひとも一時的な調査ではなくて、長い期間かかってもいいですから、できれば調査、また拡大したら大変な被害というか、農作物への被害も結構出ますので、ぜひとも調査していただきたいなと思います。町長のお考えをお聞かせください。
答弁 町長 佐々木学
ただいまのマダラコウラナメクジの関係で、この影響についてはそういう農作物にかかわらず、人体への影響もあるというような趣旨のご質問もいただいたところでありますけれども、この生息域です。佐藤議員のご質問にもありましたとおり最初茨城県のほうで、そしてその後は長野県、福島県と東日本のほうに拡大をしていって、北海道でも2012年に札幌で最初に発見されて以来、現在では札幌市の近郊の江別市だとか北広島市あるいは岩見沢市、こういったようなところだけではなくて、調べてみますと遠方のほうの芦別だとか八雲、さらには島牧、室蘭、こういったようなところでもその生息が確認されているということで、多分佐藤議員おっしゃられますとおり、今全道域に生息が拡大していっているというような状況かなというふうに思っているところでございます。そして、また先ほど北大の研究チームのお話もされておりましたが、北欧原産、寒さに強いというふうなところで、そのチームの中でも北海道が繁殖しやすい環境ではないかということで、いろいろな危惧をする声もその研究チームの中では出されていると、そんなようなこともお聞きをしてございます。しかしながら、まだ現段階において本町におきましては冒頭の答弁のとおり相談件数も、また農業被害のほうもほとんど報告をされていないと、数件にとどまっているというようなところもありますので、今現段階では冒頭申し上げましたとおり、その調査にまでは至らないのかなというふうに考えているところでございます。ただ、そのような中でも今後いろんな情報収集をさせていただきながら、この被害だとか、この発見報告、こういったものが散見されるような事態となれば当然その普及センター、JA、こういった関係機関と協議をして対策を練っていくと、そんなようなことかなというふうに考えているところでもございます。これは、一般のそういう有害の動物というような対策の中での今お話をさせていただきました。一方で、国の法律の中でありますけれども、この農業被害だとか生態系に著しく影響を及ぼすような事態が全国的に広がっていった場合には、国が特定外来生物に指定をして、その法律の下に国あるいは都道府県において、その防除なんかも実施をしなければならないということが法律に定められているところでございます。そんなようなところもありますので、当然今ご質問にありました人体への影響、農作物の影響、こういったものが広がりを見せてくれば当然道、国も動くと。そして、この特定外来生物に指定をされて、防除体制が整っていくと、そんなようなところもあろうかと思いますので、今現在段階においては、先ほど申し上げましたとおりこの特定に指定をされていない段階でありますので、一般的な防除というような中で普及センターからも経過観察という指導も出ておりますけれども、これからもその情報収集等々にそれを図っていきたいなというふうに考えております。
質問 4番 佐藤則男
国の特定外来種、確かに載ってはおりません。だけれども、60年前に今現在全国に広がっているチャコウラナメクジというのがございまして、その60年前は外来種ということで日本に入ってきたのですけれども、それが日本の在来のナメクジを食して、またそれを返して今度はチャコウラナメクジがはびこってきているというのが現状でございまして、僕もマダラコウラナメクジが国の外来種、外来生物の中に入っているのかなと思っていろいろネットで調べてみたのですけれども、それも載っていないと。また、世界の中で要するに外来生物という部分で100の外来生物が載っているのですけれども、その中にも今回のマダラコウラナメクジが載っていなくて、チャコウラナメクジが載っていましたけれども、とにかくこれからがこのマダラコウラナメクジがこれからどんどん広がってきたら大変なのかなと思いまして、今回一般質問をさせていただきました。また、このマダラコウラナメクジが、余談ですけれども、嗅覚が結構発達していまして、ビールが大好きで発泡酒が嫌いなのです。また、ノンアルコールには寄ってくるという、そういう特性もございまして、またそういう先ほど人体への被害という部分では、子供たちにも見かけたら触らないように、そういう注意喚起を促していただけたらなと思います。また、これ最後になりますけれども、今回私に相談された方が、また別個の話ですけれども、役場のほうに何回も何回も足を運んで相談されたそうです。ただ、その方が言うには、要するに役場もまた来たかというような対応をされたと、そういうことで結構憤慨をされていまして、そういったことも小さなことかもしれないですけれども、やっぱり困って役場のほうに相談に来ているわけですから、真摯に対応をしていただきたいなと思います。これは、あくまでも役場の職員ではなくて、議員私たちもそうなのですけれども、町民一人一人にはきちっと相談を受けたら報告をしなければいけないという、僕はそういうふうに捉えているのですけれども、きちっとこれからも役場の職員、また私たちもそうですけれども、真摯に対応をしていきたいと思いますので、その点も含めてよろしくお願いいたします。以上で質問を終わります。