栗山町議会 令和元年第6回定例会 2019年6月19日
食品ロスの削減について
2019年6月19日、栗山町議会の一般質問で、佐藤則男議員が「食品ロスの削減について」質問し、町長 佐々木学、教育長 南條宏、総務課広報・防災・情報担当主幹 杉本整昭が答弁しました。
- 質問者
- 佐藤則男 議員
- 答弁者
- 町長 佐々木学、教育長 南條宏、総務課広報・防災・情報担当主幹 杉本整昭
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 4番 佐藤則男
おはようございます。議長の許しを得ましたので、通告に従い、1点質問させていただきます。食品ロスの削減について。食べられるのに捨てられてしまっている食品ロスの削減は、今や世界共通の課題であります。地球全体で食料の約3分の1となる13億トンが無駄に廃棄されていると言われており、日本における食品廃棄物等は2,759万トンで、食品ロスは643万トンと推計されています。これは、国連世界食糧援助量380万トンの約1.7倍です。日本人1人当たりに換算すると、茶わん約1杯分の御飯を捨てていることに相当します。また、食品ロスは生ごみとして焼却処分されるため環境問題にも影を落とすことになります。食品ロスの内訳は、外食産業やスーパーなどの事業系が352万トン、家庭系が291万トンで、約半分が一般家庭からの食品ロスです。環境省の調査では、学校給食で児童生徒1人当たり年間約17キログラムの食品廃棄物が発生し、うち7.1キログラムが食べ残しだったと言います。本年5月新潟市で開かれた20カ国地域の農業大臣会合でも食品ロス削減について取り組むことを確認されました。また、5月24日に食品ロス削減推進法が全会一致で成立し、国や自治体、消費者や事業者が一体となって取り組む国民運動と位置づけております。大手コンビニ各社も消費期限が近い商品を購入した客にポイント還元したり、季節商品の販売を完全予約にするなど食品ロス削減に向けた取り組みを加速させています。長野県松本市では、宴会の食べ残しを減らすため乾杯後の30分と終了前の10分は自席で食事を楽しむ30・10運動を進め、全国に広がっています。一方、NPOの活動としては賞味期限が迫った食品を引き取り、生活困窮者へ提供するフードバンクの取り組みも広がっております。本町においても住民の啓発など食品ロス削減のための取り組みを進めるべきであると思いますが、下記の3点についてお伺いいたします。1、町民、事業者の食品ロスの実態について調査したことは。2、学校給食における食品ロスの現状と、その対応と食育を通して児童生徒に対する指導は。3、町の災害備蓄食品の消費期限の対応は。以上です。
答弁 町長 佐々木学
食品ロスの削減についてのご質問で、①の町民、事業者の食品ロスの実態調査についてでありますが、町として町民及び事業者から排出される食品ロスに関してこれまで実態調査を行ったことはございません。ご質問③の町の災害備蓄食品の消費期限の対応はについてでありますが、災害備蓄食品につきましては災害時の備えとして栗山町災害時備蓄計画を策定し、アルファ化米、災害救助用クラッカー、粉ミルク、保存飲料水の計画的な備蓄を進めております。これら災害備蓄食品の消費期限の対応につきましては、町民への防災意識の向上に役立てる観点から、期限切れが近い食品を町の総合防災訓練やまちづくり協議会が実施する防災活動時の参加者に対して配布などを行い、食品を有効活用していくこととしておりますので、ご理解いただきたいと思います。ご質問②の学校給食における食品ロスの現状とその対応、または食育を通じた児童生徒への指導につきましては教育委員会から答弁いたします。
答弁 教育長 南條宏(教育長は2021年9月まで)
佐藤議員ご質問2の学校給食における食品ロスの現状とその対応と食育を通して児童生徒に対する指導はについてのご質問でありますが、給食センターでは毎年1月に残食調査を実施しております。昨年度の結果は1日当たりの平均残食率は20.6%となっており、残食は全て回収して堆肥化を図っております。児童生徒に対する食育指導につきましては、各クラスでの給食指導や毎月の給食だより、栄養教諭による食育指導などを通して学校給食の狙いや食事の大切さ、食事のマナーや好き嫌いなく食べることなどを指導しております。また、北海道は6月を食育月間とし、食品ロス削減に向けた取り組みを進めており、教育委員会といたしましてもこれに歩調を合わせ、各学校においてパンフレットの配布並びに食品ロス削減に向けた指導をお願いしているところであります。今後とも給食を残さず食べていただけるよう栄養価に配慮しながら安全、安心でおいしい給食の提供に努めてまいりますので、ご理解をお願い申し上げます。
質問 4番 佐藤則男
SDGs、持続可能な開発目標に掲げられる食品ロス、2030年までに全世界小売食品レベルにおける世界全体の1人当たりの食料の廃棄を半減させると目標は掲げられております。先ほど町長から答弁いただきました実態調査を行ったことはありませんということで、5月の24日に食品ロス削減法が制定されて、余り時間も浅いということで国のほうで策定して、それを道や自治体のほうで削減推進計画を策定するということなのですけれども、平成25年度家庭から排出される食品ロス発生量を調査している町村が43市町村、また平成30年度を目標に市区町村では200の市区町村を目標と掲げております。ごみ減量リサイクル率資源循環都市づくりを進めるということで、低炭素都市に向けごみ総量、リサイクル率、燃やすごみの量及び温室効果ガスの排出量という4つの目標を掲げ、その1つとして1人1日当たりごみの量を平成32年、それまでに450グラム以下に目標を掲げております。今後町としては食品ロスに関する町民及び事業者から排出される実態調査というものはやる考えはございませんか。お伺いいたします。
答弁 町長 佐々木学
佐藤議員のほうからありました食品ロスの削減についてのご質問でありますが、ご質問にありますとおり、現在の食品ロスの実態だとか、あとは日本の食料基地であります北海道の一員として、また基幹産業が農業であります本町ということを、この辺を鑑みますと私もこの実態は大変憂慮すべき事態であり、大きな問題であるというふうに認識をしております。そのような中で今回実態調査等々の関係でございますが、ご質問にもありました食品ロス削減推進法、この中に市町村の行う推進する事項として実態調査、またあるいは推進計画の策定等々があるわけでございますので、これらについては本年度内に国の基本方針が閣議決定をされる見込みだということがありますので、そういった内容も踏まえながら実態調査及び推進計画の策定について、その検討をしてまいりたいと考えております。
質問 4番 佐藤則男
今年度中に考えるということで、ひとつよろしくお願いいたします。それと、長野県松本市のほうなどでは30・10運動という部分でやっておりますけれども、この運動を広げるために宴会などで30分席を立たないで食事をして、そして終了10分前にもまた食事をするということで食べ物をというか、30・10運動ということで食べ残しをなくそうということで始めて、先進地として長野県松本市のほうで始めておりますけれども、これは平成27年から始めているのですけれども、いろんな人がおりまして、僕もこの30・10運動どうでしょうかという部分で周りの人に聞いてみたらお酒の席で挨拶が終わった後、すぐにお酒を飲みたい、酌をして回るという部分でそういう慣習があるもので、お酒を飲む前に食事をとるとお酒がまずいとか、そういったことも多々聞いておりますけれども、この30・10運動を我が町でも取り組んでみてはどうかなと思いまして、この30・10の30分が長いという方もおりまして、ほかの先進地のほうでは宴会始まりますと15分で、また終了前10分前には10分ということで15・10運動ということでやっているところもございます。最初平成27年に始めたころは30・10運動はなかなか進まなくて、コースターやポケットティッシュなどに、配ってレストランや利用者に協力を呼びかけたり、この運動に取り組む飲食店など残さず食べよう認定制度の参加店としてホームページで紹介するなど応援しております。この条件として30・10運動を呼びかけ、食堂などでは余り喜ばれないということで、品数をそろえて量より質を重視したメニューを提供したり、それからそれに食べ残しを持ち帰るなどの対応ということでご協力していただいたみたいです。食べ残しを持ち帰るということで、食中毒などを起こしては心配だということで消極的なお店屋さんが多かったですけれども、市が率先して早目に食べてくださいということで、あくまでもこれは消費者判断でシールを張って訴えたことから、飲食店も安心して参加できるようになったということなのですけれども、この30・10運動、町長はどのようにお考えでしょうか。お伺いいたします。
答弁 町長 佐々木学
長野県松本市が先進的に取り組まれた30・10運動の関係でありますが、実は私も数多くそういう懇親会だとか宴会に出席をさせていただいておりますが、やはり実態としては挨拶が終わりますともうすぐに、一つも手をつけずつぎに回っております。そういう宴会の席で一番私が重要だと思っているのは、食べるという、飲んだりするということもありますが、やはりいろんな方におつぎに回っていろんなお話をさせていただくだとか、コミュニケーションをとるだとか、そういうことが一番大事なことかなというふうに思ってそういうようなことをしております。大体一通り回って席に戻りますと、もう大体いい時間になっているというのが実態なのですけれども、今ご提言のありました30・10運動、こういったものも含めてそういった具体的な取り組みにつきましては今後、実態調査を踏まえながら策定に向けて検討をする推進計画の中で対応をまず取り組むべき事項かどうかというところを判断をしてまいりたいというふうに思っております。いずれにしてもこの食品ロスの問題につきましては、やはり国及び我々地方公共団体はもちろんでありますが、事業者また消費者、こういった関係者相互の連携、協力が不可欠であるというふうに思っておりますし、まずそのような中で基本となるのがやはり国民といいましょうか、我々一人一人の心がけと取り組み、こういったものが基本となるというふうに考えているところでございます。冒頭申し上げましたとおり、これからそういった具体的な取り組みも含めて検討してまいりたいと考えております。
質問 4番 佐藤則男
そういうことでというか、30・10運動できれば、30・10ではなくても15・10でも結構ですので、食品ロスという部分の考えからひとつご検討をよろしくお願いいたします。家庭から出ている廃棄物については、町とのほうでは調査を行ったところは半分以上が野菜や調理くずだったものですが、手つかずの食品の22%がありましたと。僕らもそうなのですけれども、冷蔵庫の中に長期間入れっ放しで忘れていたり、中には賞味期限前の食品が大量に捨てられているという実態がありましたと。自分たちもそうなのですけれども、そういう家庭で残った食材を本町の部分で、また食材を活用してもらうということでは「サンタの笑顔」だとか「遊歩道の駅つぎたて」でもそうなのですけれども、あちこちで調理講習という部分、料理を材料を持ってきてやるという部分ではなくて、そういう講習みたいなものを住民の皆さんに少しずつ訴えていったらどうなのかなと思いますけれども、町長のご意見お伺いいたしたいと思います。
答弁 町長 佐々木学
家庭から出される生ごみというのでしょうか、食品ロスにつながるようなそういったものでありますけれども、本町も家庭から500トンを超える、毎年そういった生ごみとしての廃棄物として出されているというような実態もございます。これが全てこの食品ロスの該当する部分になるかというのはわかりませんけれども、そんなような実態の中で今回北海道のほうで取り組みを行ったアンケート調査というのを行っておりますが、その中で家庭で取り組まれる具体的なものとして一番あるのが冷凍保存を活用するというのが一番の大きな取り組みということで上げられております。そんなような中で一度冷凍してしまいますと、そのまま忘れるということもあるかと思いますけれども、ずっと冷蔵庫に入ったままの状態になって、いずれは幾ら冷凍をしていたとしても食品ロスにつながるような廃棄物としての排出につながってしまうというようなところもあろうかと思います。そんな中でサンタの笑顔等々の福祉団体、関係団体の中での料理講習等に使ってはどうかというようなお話もありましたが、そのようなところも踏まえましてこれから先ほど申し上げましたとおり、実際の実態調査を含めた中でいろんなご意見をいただいて、その計画のほうに反映すべきものであれば反映をして検討をしてまいりたいと考えております。
質問 4番 佐藤則男
ひとつよろしくお願い申し上げます。では、次2点目の学校給食における食品ロスの現状とという部分ですけれども、仙台ですとか札幌ですとかあちらこちらでは、あちらこちらというか各自治体では学校給食の実施に伴い発生するという部分で札幌で学校給食の実施に伴い発生する廃棄物の3R促進実証業務、また札幌学校給食フードリサイクルを中核とした食育環境教育の充実ということで、みずから指導教材ということでDVDを作成して、その目的としてフードリサイクルを基点に食や環境の大切さについて考えるということで、DVDの内容は小学生、中学生共通部分が4分、小学校低学年の中学年向けが3分、小学校高学年向けが5分、中学生向けが6分というDVDを活用した授業が調査の実施、授業実践などDVDを活用した授業を実践した結果が学校での授業の効果が児童生徒の家庭での行動や家族の行動に影響があり、食や環境に配慮した取り組みの知識、理解を深める、また家庭、地域への啓発などがあったという、そういうこともありました。それで、その授業の内容をホームページに情報発信したり、市紹介、給食だより等での取り組みを紹介しています。また、本町の小学校、中学校でもそういう取り組みをしたらどうかなという部分で思いましたので、その辺ちょっと教育長のお考えをお聞きしたいと思います。
答弁 教育長 南條宏(教育長は2021年9月まで)
佐藤議員の再質問にお答えを申し上げます。現在本町では各教科、保健であるとか家庭科であるとか、そういったもののほかに総合的な学習の時間、あるいは特別活動、あるいは食育事業、そういったものを通して食の大切さであるとか、あるいは心身の健康、食べることということの楽しさを通して心の育ちというものを育んでいくと。あるいは感謝の心といった、そういった作物をつくっていただける方に対する感謝、それからそういった食事をつくっていただいている保護者の方々、あるいは地域の方々、あるいは給食センターの職員もそうでしょうし、そういった方々に対する感謝の心、さらには栄養のバランスというものは十分当然考えなければならないのですけれども、さまざまな食材というものを食べて日本のそういった食に対する大切さということ、あるいは伝統というものを知っていただく等々さまざまな目的を持ってこの食育教育を進めているところでございます。今、佐藤議員のほうからご指摘いただきました札幌市の部分であるかなというふうに理解しておりますけれども、DVDにつきましては早急に本町でも取り寄せて活用できるところから活用していくということで検討してまいりたいというふうに考えますので、ご理解をいただきたいと思います。
質問 4番 佐藤則男
親子でやっぱり食育の部分もそうですし、食品ロスという部分では、やっぱり子どもから親に学校でこういうことをやってきたよという部分で伝わるという部分もありますので、食育という部分、食品ロスという部分ではぜひともお願いしたいなと思います。3点目、町の災害備蓄食品の消費期限の対応はということで、先ほど町長の答弁がございましたけれども、町民への防災意識の向上に役立てる観点から、期限切れが近い食品を町の総合防災訓練やまちづくり協議会が実施する防災活動時の参加者に対して配布などを行いますとありますけれども、たしかそういうお米、アルファ化米ですか、それが消費期限というものは5年でしたか、7年、5年ですよね。その半年ぐらい前に、半年前というか5年でどれだけの数のトン数の、町で消費期限が切れるというか、その数ちょっとわかれば教えていただきたいなと思います。
答弁 町長 佐々木学
済みません。ちょっと計数的な部分になりますので、担当のほうから一回答えさせていただきます。
答弁 総務課広報・防災・情報担当主幹 杉本整昭
佐藤議員のご質問の消費期限が切れる数につきましては、先ほど町長の当初の答弁でも申し上げましたように、栗山町災害時の備蓄計画に基づいて毎年備蓄をしております。アルファ化米につきましては900食、そしてクラッカーについては、あと水につきましても2,700食を毎期年に1回購入していまして、先ほど佐藤議員お話しありましたようにアルファ化米につきましては5年間、水につきましても5年間の消費期限がございますので、その切れるときに答弁で申し上げましたような対応をしておりますが、今申し上げた900食あるいは2,700本のものにつきまして切れるという数で押さえて、その数を消費するように、有効活用するように対応をしているところでございます。
質問 4番 佐藤則男
今ご答弁いただきまして、900食ということでこれは全て期限切れる前に使われるのでしょうか。よろしくお願いいたします。
答弁 町長 佐々木学
消費期限の近い備蓄食品の具体的な処分の関係でございますが、およそ賞味期限が切れる1年前から先ほど申し上げました防災訓練だとか、まちづくり協議会の防災活動時の景品というか、そういうものに処分をして使っているということでございます。
質問 4番 佐藤則男
900食全部使い切るということで、防災訓練もそうなのですけれども、例えば福祉施設だとか、そういうところと提携して回すというか、食料を使ってもらうというのもどうなのでしょうかと思いました。その辺、ご答弁お願いいたします。
答弁 町長 佐々木学
そういった今ご質問のありました有効活用する取り組みということで、福祉施設への賞味期限の近いそういった備蓄品の配布等々の取り組み、これは東京都のほうでもモデル的に進めているような実態もありますので、栗山町としては優先的にはやはり総合防災訓練だとか、防災の意識高揚の観点でそういうものを使っていくというのが基本かなと思いますけれども、それでも処理し切れない量が実態としてありますので、そういったものについて切れる前の段階での福祉施設へのものだとか、あるいはフードバンクだとか、そういったようないろんな取り組みの中で無駄にしないようにこれから処分の方法も考えていきたいと考えております。
質問 4番 佐藤則男
ひとつよろしくお願い申し上げます。最後に、事業者側の取り組み強化に加え、何よりも消費者の意識改革が重要であると私は思います。また、皆さんも思っていると思います。すぐにできるか、できないかもしれませんが、そういうことは広報、またポスター、チラシなどで住民に呼びかけるということをあわせてよろしくお願い申し上げます。以上でもって終わります。