みんなの議会

栗山町議会 平成28年第2回定例会 2016年3月9日

ピロリ菌検査と除菌による胃がん対策について

2016年3月9日、栗山町議会の一般質問で、佐藤則男議員が「ピロリ菌検査と除菌による胃がん対策について」質問し、町長 椿原紀昭、保健福祉課長 秦野加寿彦が答弁しました。

質問者
佐藤則男 議員
答弁者
町長 椿原紀昭、保健福祉課長 秦野加寿彦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 4番 佐藤則男

通告に従い、大綱1点について質問いたします。ピロリ菌検査と除菌による胃がん対策についてお伺いいたします。毎年全国でおよそ11万人が胃がんを発症し、そのうちおよそ5万人の方が亡くなっております。検診による早期発見や医療の進歩により、胃がんの発生率や死亡率は減少を続けておりますが、高齢者人口の増加に伴って胃がんの死亡者数はむしろふえてきています。団塊の世代のピークを迎える2020年過ぎには胃がん患者死亡者数は7万人に達する可能性が高いと言われています。最近の研究により、胃がんの95%以上がピロリ菌の感染によるものであり、ピロリ菌を除菌することによって胃がんを予防できることが明らかになり、平成25年2月からピロリ菌感染者の治療は保険診療が可能になりました。北海道大学大学院特任教授の浅香正博氏は、胃がんに密接にかかわりがある萎縮性胃炎の大半がピロリ菌感染によるものであり、胃がん予防のために除菌が必要であることを提言しております。栗山町における死亡原因の最多のものはがんであり、その中でも胃がんが上位となっています。町民の健康と生命を守るため、早期発見、早期治療を行う観点からピロリ菌検査と除菌治療の奨励を提言するものであります。先日本町でも新たに中学2、3年生を対象にピロリ菌検査費用を助成すると道新に掲載されていました。このことにより、10年後、20年後における医療効果が大いに期待されるところであります。さて、ピロリ菌への感染時期はほとんどが乳幼児期であると言われています。そのため、感染経路の一つに親から子へなどの家庭内感染が疑われています。このことから、今回は対象とならなかった青少年及び成年層も助成対象に加え、検査と除菌奨励を推進することで、なお一層町全体のがん撲滅に効果があると考えますが、町長の見解をお伺いします。

答弁 町長 椿原紀昭(町長は2018年3月まで)

ピロリ菌検査と除菌による胃がん対策についてのご質問でありますが、佐藤議員のご質問にありますように北海道大学大学院浅香正博教授の研究結果により、日本で発見される胃がん原因の大半がピロリ菌の感染によるものであることが発表されました。平成25年2月からはピロリ菌感染者の治療は保険診療が可能となったわけであります。ピロリ菌は、主に幼少期に感染すると言われており、若い世代で発見し、治療を促すことが若年層から健康への意識を高め、保護者やその他家族のピロリ菌検査等の健康管理を促す機会にもなります。今後の胃がん発生の抑制につながるものと考えられております。これらのことを踏まえ、本年度北海道大学大学院医学研究科特任講師の指導、支援のもと、本町に住所を有する中学2、3年生を対象に中学生ピロリ菌検査除菌治療費助成事業を実施いたしました。平成28年度からは、新たに予算を計上し、本町の単独事業として中学2年生と前年度に検査を行わなかった中学3年生を対象に実施する予定であります。佐藤議員の質問にあります青少年及び成年層への検査費用の助成についてでありますが、保険診療が可能であることや、栗山赤十字病院で実施している検診時に合わせて実施可能なオプション検査においてピロリ菌検査を低額で受けることが可能であることなどから、現在のところ考えておりません。なお、検査、除菌奨励につきましては、ピロリ菌が胃の疾患の原因の一つであることを踏まえ、ピロリ菌についての正しい知識の周知について広報やホームページ、健康教育等において行ってまいります。また、オプション検査の奨励についても積極的に行ってまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。

質問 4番 佐藤則男

今町長の見解をお伺いいたしました。道新でピロリ菌の中学2、3年生に対する検査費助成と掲載されていましたが、そのピロリ菌検査、何名受けて、ピロリ菌保持者が何名いたのか、除菌した人が何名だったのか、お伺いいたしたいと思います。また、来年度以降もこれからもピロリ菌検査と除菌を継続していただけるものですか。その辺をお伺いいたしたいと思います。

答弁 町長 椿原紀昭(町長は2018年3月まで)

数字的な事務的な内容でございますので、担当課長のほうから報告を申し上げます。

答弁 保健福祉課長 秦野加寿彦

佐藤議員の質問に答弁させていただきます。平成27年度中学校ピロリ菌検査除菌治療の実施結果でございますが、対象につきましては中学2年生、3年生216名に対し、受診者数150名、受診率は69.4%でございました。以降精密検査等を行いまして、最終的に3名の方が除菌が必要と判断をし、現在は投薬後再度2カ月後の呼気試験を行いまして、全て除菌可能ということで陽性者はゼロという形になっているところでございます。以上です。

答弁 町長 椿原紀昭(町長は2018年3月まで)

一つ後半の再質問の中で来年度以降というお話ありました。冒頭お話ししたとおり、来年度以降というか28年度も予算計上しておりますので、ご理解をいただきたいなと思います。

質問 4番 佐藤則男

ただいま担当課長さんのほうから、216名受けて150名で69.5%で3名の方が除菌が必要と言われましたけれども、助成の部分なのですけれども、どのぐらいのパーセントで、例えば50%だとか、40%だとか、どのぐらいの助成をいただけるのでしょうか。

答弁 保健福祉課長 秦野加寿彦

先ほど町長よりも答弁ございましたとおり、平成27年度につきましては北海道大学の研究事業ということで、北海道大学並びに栗山赤十字病院において検査費用並びに除菌治療費用全て助成をしていただいているところでございます。引き続きまして、平成28年度から本町において同額の助成を行い、この中学生2年生、3年生の除菌費用については全て本町において助成をするという形で予算計上を予定しているところでございます。

質問 4番 佐藤則男

急速に進む本町の高齢化対策や町民の健康予防対策を具体化するため1次予防に重点を置きながら健康寿命の延命に向けて目標を設定してあります。その中でも死亡原因1位ががんによるもので、特に胃がんで亡くなる人のほとんどが50歳以上で、その原因の95%以上がピロリ菌が原因ですが、今後も高齢化に伴い、がん患者の増加が予想されます。そのためには、検診率を上げ、重症化を予防し、がんによる死亡を防ぐことが重要だと思います。これからの胃がん予防をどのように考えるか、お伺いいたします。

答弁 町長 椿原紀昭(町長は2018年3月まで)

死亡原因、議員がおっしゃっているとおりいろいろな種類のがんもありますけれども、結果的にはがんによる原因で亡くなっている方が相当多いということでは、現在進めております検診率、これを上げるのが一番そういった減少というか、少しずつ防ぐことができるのかなと。しかし、最近は先ほどから申し上げておりますピロリ菌、実は私もこれ十数年前に受けました。私どもの年代といいますと、水道がまだ普及していない時代ですから、恐らくそういったこともあるのかなと思いますけれども、このピロリ菌はいろんな病気に関係していると。浅香先生も世界的な先生ですから、発表もしておりましたけれども、そういった意味ではこのピロリ菌も慎重に対応せざるを得ないのかなと、こう考えておりますので、いずれにしてもがんの検診率を上げることが一番減らす原因になるのかなと思いますので、そのように努めてまいりたいと思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。

質問 4番 佐藤則男

私も胃がん対策の突破口はピロリ菌だと思います。胃がんには特徴があって、世界で胃がんで亡くなる56%が韓国、中国、日本の3カ国に集中していて、アジアの地方病とも言われております。先ほど町長も答弁ありましたけれども、多くの方が乳幼児期に感染して、特に上水道の設備が整っていない時代に生まれた世代の人が高い感染者となっています。60代では80%、50代では50%以上の人が感染者と考えられています。そして、胃がんでも亡くなる方の95%が50歳以上であり、50歳以上を対象に適切な検査、除菌を行うことにより胃がんを撲滅する可能性が高いと言っております。除菌と検査により多くの命が救え、医療費も大幅に縮小できることも可能だと思います。今後も胃がん患者数はふえる傾向にあって、ピロリ菌検査と除菌が大事だと思いますが、住民が元気で健康に暮らせる栗山の施策としてピロリ菌検査を特定検診項目やがん検診の中に加えて助成していただけないか、再度お尋ねいたします。

答弁 町長 椿原紀昭(町長は2018年3月まで)

現在ピロリ菌の除菌の事業については、今スタートしたばかりでありまして、28年度は2年目でございます。特に若年層、子供たちについては、早期発見が一番大事なのかなということで継続はしたわけでありまして、確かに全町民対象にそういった対応事業として実施できれば一番いいのですけれども、しかしどれもこれもというようなことになりませんから、当面は中学生を対象にしながらそういう対応をしていくということが大切なのかなと思いますので、成人を含めた、これがどういう年代になるかは別としても、これらについてもやはり行政としては検討はしていかなければならないかなと、こう思っておりますけれども、現在のところ中学生対象の補助事業、対策事業ということが限度かなと、こう思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。

質問 4番 佐藤則男

最後に、私の意見として述べさせていただきます。予防対策としてできることは本当に努力すべきと考えます。検査の方法は、容器に息を吹き込むだけでピロリ菌の感染がわかるこの段階で除菌することが、胃がん発生を防ぐことができれば大変効果があると思います。道内でも8市町村が実施しております。近隣では、由仁町が実施しておりますけれども、全国では胃がんリスクABC検査導入を進めている自治体がふえております。これから先、栗山町の町民皆さんの健康のために一年でも早く成人の方も除菌検査を受けれるようによろしくお願い申し上げて、終わらせていただきます。ありがとうございました。

出典:栗山町議会 平成28年第2回定例会 2016年3月9日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる