栗山町議会 平成24年第4回定例会 2012年6月19日
自治基本条例の制定に当たり、町長の思料、思考は
2012年6月19日、栗山町議会の一般質問で、友成克司議員が「自治基本条例の制定に当たり、町長の思料、思考は」について質問し、町長 椿原紀昭が答弁しました。
- 質問者
- 友成克司 議員
- 答弁者
- 町長 椿原紀昭
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 2番 友成克司
通告に従いまして、質問いたします。自治基本条例の制定に当たり、町長の思料、思考はでございます。自治基本条例は、法律で義務づけられているものではなく、政府が制度を奨励しているわけでもありません。つくる、つくらないかは全く各自治体の自由であるにもかかわらず、多くの自治体関係者が関心を寄せています。自治基本条例はなぜ必要なのか。それは、2000年、分権改革の結果、地方自治体が国依存の出先機関的存在から独立した一つの政府として役割、権限を強化されたからであると考えております。町民の憲法と言われる栗山町の自治基本条例の制定に当たっては、椿原町長の選挙公約として強く打ち出されたところでございます。間もなく制定され、町民に開示される日が刻々と近づいていますが、この機を得、自治基本条例について町長の思料、思考を伺います。1、選挙公約をされた際の自治基本条例に対する思料、思考はどうであったのか。2、制定された後、町民に対してどのような意識改革、期待をされておられるのか。3、情報の公開、町民の権利を明確化など、町民、議会、首長の責任と責務及び範囲についてしっかり整理すべきと思いますが、見解を伺います。
答弁 町長 椿原紀昭(町長は2018年3月まで)
自治基本条例の制定に当たり、町長の思料、思考はについてのご質問でありますけれども、①の選挙公約をされた際の思料、思考についてでありますが、友成議員のご質問にもありますように、2000年4月の地方分権一括法の施行以来、我々地方自治体に求められる姿も刻々と変化をしてまいりました。一括法では、主に機関委任事務制度の廃止など地方自治の本旨の一つでもあります団体自治の改革に主眼が置かれておりましたが、今後は地域のことは地域の住民が考え、行政、議会とともに課題を解決していくという真の住民自治の仕組みが求められているものと考えているところであります。このような時代の要請を踏まえ、自己決定、自己責任が求められる地域主権時代に対応するために、情宣のときを経て、改めて2期目の公約として自治基本条例の制定を掲げさせていただいたものであります。②の制定された後、町民に対してどのような意識改革、期待をされているのかについてでありますが、友成議員もご承知のとおり、この自治基本条例は情報共有と町民参加を基本原則とするまちづくりの最高規範となるものであります。私ども行政といたしましても、町の意思決定のプロセスを進めていくことはもちろんでありますが、町民の皆さんにはこれまで以上に行政への関心を高めていただくとともに、主権者であることを認識をしっかりと持っていただくことを期待するものであります。③の情報の公開、町民の権利を明確化など、町民、議会、首長の責任と責務及びその範囲についてしっかりと整理すべきとのことについてでありますが、どの項目も自治基本条例の構成要素となるものであり、町の意思決定のプロセスの中で欠かすことのできない項目であると考えているところであります。現在栗山の自治基本条例をつくる会が中心となり、条例骨子案の策定が進められておりますが、ふるさと栗山にふさわしい条例となるよう、今後さらに町民皆さん、議員皆さんとしっかりと議論をしながら条例づくりを進めてまいりたいと考えているところであります。私どもが目指す自治基本条例は、これまで築き上げてきた協働の精神と風土が素地となるものであり、これを一つの形としてルール化して、さらに充実させるものであると確信をしているところでございますので、ご理解とご協力をお願いを申し上げたいと思います。
質問 2番 友成克司
ただいま栗山自治基本条例に対する町長の熱い思料、思考をお聞かせいただきました。ご承知のとおり、本町には既に議会基本条例が制定され、7年目を迎えてございます。大きな成果を上げ、例年道内外から多くの議員等が視察に参っております。自治基本条例の制定が近づくにつれ、るる話題が浮上してきております。1つには、自治基本条例と議会基本条例がどちらが上位なのか、この件につきましては、自治基本条例は行政基本条例、議会基本条例、その他の条例を総合的に定めたものであるから、最上位に位置する条例が自治基本条例だと私は認識をいたしておるところでございます。さらに、最高条例であり、最高規範であると、疑念する余地はないと思っております。また、言葉の綱引きでございます。判断、行為の基準となる規則の最高規範性がございます。このことにつきまして、議会基本条例の中にも最高規範性ということをうたってございます。それは、議会運営に対する最高規範性という方向でございます。でありますから、私は自治基本条例の最高規範性、ただいま申し上げましたことを考慮しますと、全く合成する必要はない。議会基本条例のほうでも最高規範性、従前どおり生かしていくべきだ、全く合成する余地はないと私は判断をいたしておるところでございます。さらには、情報の共有の中、町民、議会、町長という3者と、加えて職員と業者との見解につきましては、職員は町長の補助機関と言われてございますが、私は補助機関という言葉は余りいただけない言葉だなと思っております。私は、職員は町長と一体となった頭脳集団であると、そういう強い認識を平素から持っておる一人でございます。となりますと、当然これは3者ということが妥当なのかなと。さらには、二元代表制は町長であります首長であり、一翼が議会であることも視野に入れますと、当然町民、議会、町長の3者であると私は認識をいたしておるところでございます。以上、この3点、町長の見解いかがでしょうか、お聞かせをいただきたいと思います。さて、ただいまの質問の中、3番目でございます。6月の広報にも記載をされております。「くらし」の中で質問がございます。町長答弁は、きちんと整理し、条文に反映していきたいという答弁がここに載っております。私は、ただいま申しました3者がしっかりと範囲、テリトリーを把握、認識を構築して発信しなければこの3者のバランスが歪曲する懸念も出てくるのではなかろうか、少しく懸念を、心配をしているところでもございます。この点につきまして広報に載ってございますので、改めて町長に具体的に答弁いただければありがたいと思います。以上でございます。
答弁 町長 椿原紀昭(町長は2018年3月まで)
まず、1点目の基本条例、自治基本条例と議会基本条例の位置づけというようなことかなと思いますけれども、私は自治基本条例は情報の共有と先ほどお話ししたとおり町民参加という、これが基本原則でないかなと思っておりますから、これに基づきまして町民あるいは議会、行政の役割、そして責務、さらには町運営の基本的なルール、諸制度を定めるのがまちづくりの最高規範となるものでないかなというふうに感じているところでもありますし、そういったことから、町民あるいは行政に関するさまざまな関連条例と同様に、議会基本条例についても最高規範である自治基本条例の関連条例の一つというふうに位置づけられるのかなと、こう考えているところでもあります。双方の条例について効果、効力的な面で上下関係はございませんというふうに押さえておりますけれども、自治の形をだれもが納得する体系化する上でも、自治基本条例を最高規範として、そのほかの条例についても関連条例と位置づけるというような考え方でありますし、先ほど議員がおっしゃったとおり、議会運営における最高規範というふうに議会基本条例にはうたわれておりますので、私はそれは議会の運営上の最高規範というふうにお話ししているので、そのとおりなのかなというふうに考えておりますけれども、今後はこれらについても先進自治体の事例あるいは専門家のご意見も聞きながら、法的な解釈を含めて慎重に調査研究をしながら進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいなと、こう思います。それと、3つ目になりますけれども、町民、議会、そして首長あるいは職員と、これは過去に他の基本条例を制定する場合の論議をしたときにも3者あるいは4者というようなことで論議を相当させていただいております。議会側の考え方と行政側の考え方が3が4と、4を3にというような論議でありますから、その中でかなりの論議もさせていただいているところでありますし、先ほど来お話ししているように職員については首長の補助機関というふうに憲法の第15条の2項に規定されていることから、全体の奉仕者としての自覚を持ち、首長の指導監督のもとに誠実かつ効率的に職務を執行する役割というふうに書いてございますので、私はそのとおり理解をしながら進めてまいりたいなと、こう考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
答弁 町長 椿原紀昭(町長は2018年3月まで)
済みません、答弁漏れでありますけれども、質問の中の3点目の情報の公開等々云々と、こう書いてあります。この考え方でありますけれども、情報の公開あるいは共有につきましては、町政運営の土台となる重要な部分であるのかなと、こう押さえておりますし、これをしっかりと実践することで次のステップとなる町民参加、これが充実してくるのかなと、こう押さえているところでございます。先ほど町広報云々とお話ししたとおり、町のホームページ等々を活用しながら、まちづくり懇談会あるいは予算情報の公開など情報の共有に関する取り組みを現在進めてございますので、そういうような考え方で今後も進めてまいりたいなと、こう考えておりますし、さらに今年度からは財政モニター制度を設けましたので、これも住民あるいは子供たちも巻き込みながら進めてまいりたいなということで創設をしたところでありますので、ご理解をいただきたいと思います。それと、情報発信ということになるのでしょうか、これも従来どおりの進め方になりますけれども、基本的には公平でわかりやすいタイムリーな情報発信をできるかどうかということも検証しながら、今後できるだけ住民にわかりやすく情報がご理解できるように進めてまいりたいなと、こう思っておりますので、ご理解願いたいと思います。
質問 2番 友成克司
最後の情報公開、それから権限を与えるというようなことでございますけれども、町長はしっかりと整理をして進めていくのだということでございます。ぜひこの点バランスが崩れないようにお願い申し上げたいと思っております。町民の権利を明確にいたします自治基本条例は、町民が自治意識を高め、町政の実態を知る機会を得、知る権利を具体化し、行政に対する住民の関心を高め、町長が望む町民の政治参加に極めて重要な意義を持っていると思っております。そこで、町長の熱い思いのハードルに近づくために、オリンピックがそろそろ始まるわけでございますが、短距離選手のスピードでなくして、マラソン選手のスピードよりも遅くてもいいわけでございますけれども、ほどよいスピード感を持って進展することが私は望ましいのではなかろうかと思っております。そのためには、制定されて、活字だけがひとり歩きするのではなくして、何らかの誘導策、方策等が肝要でないかなと思いますが、町長、いかがでしょうか。
答弁 町長 椿原紀昭(町長は2018年3月まで)
先ほども若干触れておりますから、重複は極力避けたいと思いますけれども、ご存じのとおり町民参加、権利等についても従来どおり私は行政推進は積み上げ方式、いわゆるボトムアップ方式、そういうことでやってきておりますが、当然その過程では十分に情報も公開しながら、住民にご理解をいただいて、例えば第5次総合計画の策定もそうですし、樹立した後の推進も住民を巻き込みながら進めているところでございます。先ほど同僚議員が指定管理者制度等々についてもご質問ありましたので、当然政策評価等もしながら、そのかわり町民に参加をしていただいて評価もすると、そしてある程度の方向性を出していくというような手法は変えておりませんので、そういった参加の機会を充実させていきたいなと、こう思っているところでありますし、当然この自治基本条例を進めるに当たっては、やはり主体は町民になってきますから、当然議会と行政と、これを連動させながら、ある程度栗山に合ったまちづくり基本条例を策定していきたいなということを考えておりますので、当然今後も積極的な町民の参加をいただく、その仕組みづくり、これも検証しながらやっていきたいなと、こう思っておりますので、ご理解をいただきたいと思います。これからも、先ほど触れたように子供たちも巻き込むという意味では少しレベルアップをさせながら、ある程度の内容を詰めていきたい。当然住民参加、権利あるいはまた住民の投票制度等もいろいろありますから、そういったことについてもしっかりと町民、議員の方々と論議をしながら行ってまいりたいなと思います。最後になりますけれども、首長と議会、これは常に今までの論議の中でも言われておりますし、他の基本条例をつくった段階でも論議しておりますけれども、二元代表制の仕組み、これがありますので、この中で意思決定されていく基本条例にしていきたいなと、こう思っておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
質問 2番 友成克司
私は、町長の熱い思いに限りなく近づけるような条例になっていただきたいなと思っております。先般自治基本条例をつくる会のメンバーと懇談をした折に、町民の立場に立ってメンバーの皆さん方は考えているのだよ、議員もというような内容で言われておりました。ご助言をいただきました。まことの言葉でございます。しかしながら、議員も住民の思い、深い期待と信頼を得て、すべてが町民が優先とする先憂後楽の日を日々貫いて奮励していることを皆さん方にもご認識をいただきたいものだなと思っているわけでございます。さて、この自治基本条例は町長、議会の役割とともに町民への権限を明確にするものである。となりますと、一方では自治体当局や議員にとっては幾分煙たい内容になってくるのでなかろうかと、私ははっきり申したことがございます。ですから、町長が公約いただきました自治基本条例制定に間もなくなってまいりますけれども、広報に載ってございますが、これは町民参加の充実を通して町職員の政策立案能力を高めたいというような文言が入ってございます。私も全く同じでございまして、自治基本条例がスタートしますと当然職員がつくった文書等が公開されてまいります。そうなりますと、よい意味では緊張感が高まって、私は職場の士気も上がってくるのではなかろうかと思っているわけでございます。ですから、それぞれの立場でこの機に改めての意識改革と、さらには資質の向上に努めていかなければならない機運もあるのではなかろうかと私は考えておるところでございます。町長、町民の自治意識を高める栗山自治基本条例の制定は、私は新しいニュー栗山のスタートだと思っております。私も大きな期待をしております。質問終わります。