みんなの議会

訓子府町議会 平成29年第1回定例会 2017年3月9日

町有林の今後の活用、あり方について

2017年3月9日、訓子府町議会の一般質問で、西森信夫議員が「町有林の今後の活用、あり方について」質問し、町長 菊池一春、農林商工課長 遠藤琢磨が答弁しました。

質問者
西森信夫 議員
答弁者
町長 菊池一春、農林商工課長 遠藤琢磨

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 西森信夫

2点目の町有林の今後の活用、あり方について、お尋ねします。平成29年度町政執行方針で示された「森を守り育てる」本町の森林資源に対する計画の中で、民有林、新生紀森林組合に対する各種補助や、優良森林の育成に努めていく方針が示され、町有林についても職員育成のほか、各事業の取り組みが予定されています。その中で何点かの取り組みにつき伺います。一つ、本町の貴重な財産である町有林売り払いの際の価格設定や市場動向の見極めについて伺います。二つ、専門職員の育成など、長い目で見た町有林の課題を伺います。三つ、町有林の将来に向けての樹種の選定は、誰がどのように決めていくのかお伺いいたします。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

ただいま「町有林の今後の活用、あり方について」3点のお尋ねをいただきましたのでお答えをいたします。まず1点目の「町有林売り払いの際の価格設定や市場動向の見極めについて」のお尋ねでありますが、町有林の間伐、皆伐につきましては、カラマツ、トドマツは樹齢50年以上を基本に実施しており、価格の設定につきましては、北海道森林組合連合会において市場動向を調査し設定しております価格を参考に売り払い価格を設定しております。市場動向の見極めにつきましては、北海道森林組合連合会や民有林新聞などからの情報を基に市場動向の把握に努めておりますが、現在は2020年東京オリンピックを見据え木材の需要が高まり、原木価格も上昇傾向にありますので、市場動向、価格を見極めながら最適な時期に売り払いを行ってまいります。次に、2点目の「専門職員の育成など、長い目で見た町有林の課題」についてのお尋ねですが、職員に関しましては、オホーツク総合振興局東部森林室や新生紀森林組合、また模範的な施業技術を有する本町の指導林家の方をはじめ、長く森林事業に従事されてこられた方や、森林経営の専門的知識を有する方々のご指導をいただきながら職員を育てていきたいと思っており、専門職員の配置については将来的に判断をしていかなくてはならない課題と捉えております。今後の町有林の課題につきましては、継続的な課題として、ネズミや森林病害虫による新植苗木への被害がありますが、被害拡散を防止するための適宜のネズミの予察調査および薬剤散布による駆除、病害虫駆除の被害調査を今後も実施いたします。また、長期的な課題として、林業後継者不足や高齢化による森林労働力の減少が上げられており、町有林の施業においても何らかの影響が出ることが予想されます。これらの課題を抱えている中、今後とも東部森林室の指導を仰ぐとともに、町有林経営審議会のご意見を基に、新生紀森林組合とも連携し、平成26年度に取得しております森林認証制度※SGECが持つ、持続可能な森林経営の基準と照らし、経済的な側面だけではなく、環境にも配慮した森林経営として評価されるよう、町有林の適正な管理に努めてまいります。3点目の「町有林の将来に向けての樹種の選定」についてのお尋ねですが、現在の町有林の樹種別で申し上げますと、針葉樹ではカラマツ431ha、トドマツ116ha、アカエゾマツ19ha、グイマツ3ha、広葉樹ではシラカバ146ha、ヤチタモ12ha、ヤチハンノキ4ha、そのほか針葉樹、広葉樹の天然林合わせて539haとなっております。樹種の選定につきましては、森林経営計画に基づき、町有林経営審議会における事業実※SGEC:エスジェック一般社団法人緑の循環認証会議のこと。国内の森林整備水準の向上や林業の活性化、持続可能な森林づくりを進める認証制度を創設績報告と新植計画についての意見を踏まえ、管理面では、大面積の皆伐はなるべく避け、伐採箇所が隣接する場合には、十分な保護樹林帯を設けるなど、皆伐後は成長が早く販売需要が高いカラマツを基本に新植をしております。樹種によっても異なりますが、主伐までに要する期間は数十年先になることから、樹種の選定は難しい部分もありますが、今後に向けても今までと同様に関係機関との連携を深め、経済の動向や社会の動向を意識しながら、財産価値の高い樹種を選択し、大切な町の財産である町林を守り育て後世へ引き継いでまいります。以上、お尋ねのありました3点につきましてお答えしましたので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

質問 8番 西森信夫

本町の森林、町有林も含めて非常に近隣町村ではいい山を持っていると、どこへ行っても言われます。特に置戸の人からも訓子府はいい山あるねと非常に言われます。ただ非常に心配するのは森林に長く携わったプロがなかなかいなくなってしまったと。非常にそういうふうに思います。それで大変町の財産として有効な町有林の売払いの際、やはり新生紀森林組合、元訓子府にあった、訓子府町と合併した新生紀森林組合を含めて入札するのでしょうが、現在大体平均で何社くらいで入札をしているのかお伺いしたいと思います。

答弁 農林商工課長 遠藤琢磨(農林商工課長は2020年3月まで)

ただいま売り払いの入札にかかる業者の数でございますが、現在7社を指名いたしまして入札を行っているところでございます。

質問 8番 西森信夫

今、7社と課長から聞きましたが、聞くところによると、新生紀がうちらの町も資本が入っている森林組合なのですが、2割ぐらい安いのではないかとプロの木を見る人に聞くと、2割ほど安いのではないかということなんですが、その売るときには、やはりその市場動向、いつ切って売るかという、伐採の時期ですね、そこら辺もやはりどこかに相談して決めているような気がするんですが、そこら辺をお伺いしたいと思います。

答弁 農林商工課長 遠藤琢磨(農林商工課長は2020年3月まで)

伐採の時期、単年度でいいますと、今年例えば皆伐、間伐する個所というのは施業計画書ですとか、前年のうちに決めるわけでございますけれども、時期につきましては、相談というよりも現場をみながらですね、そこまで伐採に行く経路ですとか、林道ですとか、そういう部分もみながら、いつ伐採して運び出しをして、一時堆積をしなければなりませんので、堆積場所ですとか、そういう部分をみながらですね、時期を決めているというのが今の状況でございます。それから長期にわたりましては、先ほど回答でもございましたように、基本的には樹齢50年以上というようなものをまずは基本としながらですね、施業計画と現地等をみながら決めていっているという、場所的な部分を判断していっているというようなことで行っておりますので、ご理解を願いたいと思います。

質問 8番 西森信夫

樹齢50年、植栽してから50年以上たったものをまず目当てに切っていっているという説明でございましたが、非常に訓子府町の町有林の面積というのは800haほどあろうかと思いますが、南から西から来たから非常に周りを囲まれている山で非常にいい山なんだということで私もあまり何か所も見たことがない。協成、緑丘、美園、あとは北側の山ぐらいしか見たことがないのですが、非常に山を見る機会もない、それから山を説明してくれる人もいない。プロがいなくなったという中では示されたように職員育成もするというふうにうたっていますが、現在は新しい方が山に回られる職員ができたと思うんですが、そこら辺ちょっと説明していただきたいと思います。

答弁 農林商工課長 遠藤琢磨(農林商工課長は2020年3月まで)

職員の部分でのご質問でございますけれども、今議員おっしゃるとおり、現在1名、専門職ではありませんけれども、携わっている職員が1名、それと兼務でございますけれども1名、2名の中で係長も入れますと3名の中で今、林務の方を携わっておりますけれども、やはりまだその職員も1年目ということもございますし、ただ経営審議会の委員さんの中にもですね、元役場の職員、それから元森林組合の職員、それと林専門の指導林家の方も本町におりますので、そういう方々のご指導もいただきながらですね、現在のところ担当しているという部分でございます。それから職員に関しましてもですね、まだ1年目ではありますけれども、かなり現場等を細かく回ったり、山を長く見て回ったりということで対応していただきながら進めておりまして、現在のところ何かトラブルがあったとか、何か問題が起きたという部分はありませんので、一生懸命担当していただいているというふうに私としては認識しておりますし、今後もその職員がいつまでいるかは別問題としましてもですね、まだまだ1年目でございますので、今後もいろいろな方からの指導、森林組合、関係機関、施業者の方、いろいろな方からの指導を受けながら成長していっていただけるのではないかというふうに考えております。

質問 8番 西森信夫

今、新しい職員1名、1年目という職員がいるんだということと、専門職、それから兼務している人合わせて3名体制でやっているんだということなんですが、ぜひ単年度、短い年度で変えるのではなくて、やはり長い目で森林のプロを育てるという認識に立って育てていっていただきたいな、山を見れる職員を育てていっていただきたいなと。非常に山というのは年数かかりますが、やはり次の世代には有効な財産になるわけですから、ぜひそういう観点で職員を育てていっていただきたいというふうに思います。それから次に、町有林の将来に向けての樹種の選定になりますが、現在カラマツとトドマツが主体となっております。ただカラマツというのは生育が早いんですが、樹価も安いように私は思うんですね、将来的に向けてやはりトドマツの割合も増やすべきではないのか、目先のお金ではなくて、やはり将来的にお金になる木を町有林の中には植えていくべきではないのかというふうに思いますが、そこら辺はいかがでしょうか。

答弁 農林商工課長 遠藤琢磨(農林商工課長は2020年3月まで)

議員ご指摘のとおりですね、現在のところやはりカラマツがやはり需要が多いと。いろいろな部分でカラマツ材というのが見直されまして、需要が多い材質になってございます。価格につきましてもですね、現在のところそれほどカラマツ材については安いということではなく、先ほどの答弁の中にありましたように、これからオリンピック等に向けての需要もだんだん高まっていく中で価格は今のところ安定しているというふうに認識しておりますし、トドマツに関しましてもですね、やはり生育が遅いという部分と、それとどうしても枝が張るという部分がございまして、なかなか植えることによりまして生育等の関係でなかなかちょっとカラマツから比べますと、やはりちょっと落ちるという部分がございますので、ただ価格の動向、いろいろな部分で議員がおっしゃるとおりトドマツもやはり必要な部分というのはあるかと思いますので、これにつきましては樹種の選定等につきましては、今後経営審議会も年に何度か開かせていただいておりますので、そういう専門家の方々のご意見等も聞きながらですね、それとSGECのご指導もありますので、そういう部分も検討しながら勘案しながらですね樹種の選定は行っていきたいというふうに考えますので、ご理解願いたいと思います。

質問 8番 西森信夫

それともう1点、非常に去年の台風で風倒木が非常に多いんですね、これなんで風倒木が多くて、そのまま投げてあるのかな。手入れが遅れている。非常に手が足りないのか、気が付いていないのか、山を見ていないのか、そこら辺、風倒木が多いということは虫もつくし、ネズミもつくし、非常に山が荒れる原因になるというふうにいわれています。ここら辺、現場、風倒木が多いということは理解していただいているのでしょうか。

答弁 農林商工課長 遠藤琢磨(農林商工課長は2020年3月まで)

昨年の台風等、大風等によりまして、風倒木については多々あるというのは認識してございます。ただ処理に関しましては昨年につきましては台風の影響もありまして林道等が破損したりとか、山に行ける道が破損したりということもありまして、即座に対応できなかったという部分はございます。風倒木の処理に関しましては今後定期的にというか長期的にですね、一度にやることはなかなか難しいので、例えば間伐時期、それから当然皆伐等、いろいろな部分がございますので、そういった中で対応させていただきながら進めたいなというふうに考えておりますので、ご理解願いたいと思います。

質問 8番 西森信夫

今の風倒木の件なんですが、定期的に職員が歩いて山の状況を把握していただいていると、こういうふうに思いますが、風倒木があれほど出て、早急にこれを処理しなければならないという判断をやはりしているのかどうか、課長のところまで上がってきているのかどうか。それをやはり検討して早急にこれをやらなければならない。財産だからという検討をされているのかどうかも合わせて聞きたいと思います。

答弁 農林商工課長 遠藤琢磨(農林商工課長は2020年3月まで)

風倒木の割合につきましては、ちょっとそこまで把握はしていないというのが現状でございますが、ただ林班ってありますけど、小林班とかありますけれども、例えば林班全体が倒れたとか、大きな面積で倒れているとかという感じではなくて、やはりぽつぽつという、ぽつぽつという表現がいいかどうかわかりませんけれども、やはり樹齢が高くてかなり弱っている木等なんかが倒れている。それからやはり多いのは枝等がやはり落ちるというのがやはりかなりあります。木自体根本から倒れるというよりも枝が折れたり、途中から折れたりというような細い木なんかは途中から折れたりというような部分が多いというのは山を見て職員からの報告等はございます。

質問 8番 西森信夫

町有林の今後に関しては、もう1点で終わりたいのですが、最後に職員が1年目、1人採用、それから合わせて3名体制でやっているという先ほどの説明いただいたのですが、やはりプロを育てるためには現在皆無というか、若い職員が頑張ってやってもらっても、なかなかすぐから山を見れる職員には育たないというふうに私は思います。やはり元森林組合にいたOB、まだ動けるOBがいれば、ぜひそういう人を年間何日か雇用してでもアドバイザーとして来ていただいて、何年かやはり山を見るプロを育ててもらう、ぜひ自然が大好きで山に対して山を大事にする、山を知る人材を育てる、そういう人を公募してでもいいから、やはり訓子府町の山はこいつが見てくれるという人間を育てるべきだというふうに私は思いますが、いかがですか課長。

答弁 農林商工課長 遠藤琢磨(農林商工課長は2020年3月まで)

アドバイザーの部分に関しましては、アドバイザーを臨時で雇用するかどうかという部分はちょっと私どもで判断できるかどうかという部分がありますけれども、当然、現在ですね、森林組合のOBの方等でボランティア的にですね、ボランティアという表現がいいかどうかわかりませんけれども、一緒に山を夏等ですね、山を見に行くぞということで誘っていただき、誘っていただくというのか、来ていただいたりして職員と一緒に見たりとかという部分をボランティア的でございますけれども、やっていただきながら教えてもらっているという状況ではございます。やはりそれと長期的に立って山を見る職員、山を育てていく職員が必要だという部分については、もう議員おっしゃるとおり、やはり専門的な部分の職員がいれば当然大事な町有林でございますので、いろいろな管理、いろいろな部分ではやはり適切にできるのかなというふうには考えますけれども、これについても回答でもお示ししたとおり、やはり長期的な部分での課題ということでも捉えておりますので、今後どういうふうにできるかというのはちょっとここで今具体的には答弁できませんけれども、そういう認識はしているということでご理解願いたいと思います。

質問 8番 西森信夫

認識していただいて、ぜひこれボランティア的でもアドバイス的でも構いませんので、若い職員を育てる方策をとっていただきたいというふうに思います。

出典:訓子府町議会 平成29年第1回定例会 2017年3月9日 議事録 PDF(35ページ) 間違いを知らせる