訓子府町議会 平成25年第1回定例会 2013年3月7日
子どもの成長と学びの環境づくり
2013年3月7日、訓子府町議会の一般質問で、上原豊茂議員が「子どもの成長と学びの環境づくり」について質問し、教育長 林秀貴が答弁しました。
- 質問者
- 上原豊茂 議員
- 答弁者
- 教育長 林秀貴
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 上原豊茂
2点目は、子どもの成長と学びの環境づくりについてであります。高齢化率の高まる中で、町の将来を担う子どもたちへの期待は大きくなっています。しかし、子どもの育ちの環境は良いとは思えません。社会経済の悪化や大人の期待と思惑の中で、たくさんのストレスを受けていると思われます。それぞれの個性が認められ健やかな成長ができるよう、その環境づくりの施策の実施と支援強化が必要と考えます。次の点について、教育長の所信を伺いたい。1点目は、平等な学びと育ち環境の提供であります。2点目は、安全で安心な学習環境維持への取り組み。3点目として、育ちに関わる機関の連携強化。4点目は、こども未来課の位置付けであります。以上であります。
答弁 教育長 林秀貴(教育長は2024年3月まで)
ただいま「子どもの成長と学びの環境づくり」について、大きく4点のお尋ねをいただきましたので、お答えをいたします。現在、私たちを取り巻く社会情勢は大きく変化し、これまでの「大量生産・流通・消費社会」から競争と技術革新が絶え間なく起こる「知識基盤社会」へと変革しつつあり、子どもたちも今までは「与えられた情報を短期間に理解し、再生し、反復すること」が求められていましたが、これからは、「幅広い知識と柔軟な思考力に基づく新しい知や価値を創造する能力」が求められています。また、物質的な豊かさや便利さの中で生活する一方で、学校生活、家庭での学習などで時間をとられ、自覚がない中で「心のゆとり」を失い、多かれ少なかれストレスを抱えた状況が生じていると認識しております。また、社会経済状況が悪化する中、経済的な理由でのストレスを抱える子どもたちも増えており、これらをケアしながら学校教育を進めていく必要があると考えております。まず、1点目の「平等な学びと育ちへ向けた環境の提供」についてのお尋ねでございますが、教育基本法には、教育の機会均等を定めており、教育の機会が社会的身分などによって差別されないと規定しております。教育における平等は、1つは「経済的な問題」2つ目は「身体的な問題」が挙げられます。家庭の経済的な事情などによる就学支援の取り組みとしては、小中学校における就学援助制度があります。これは経済的理由により就学が困難と認められる児童生徒の保護者に学用品や給食費などを援助する制度で、新年度からは学用品等を国の基準の2分の1から全額とするなど制度拡充することで予算を計上し、きめ細かな対応に努めることとしております。この他に奨学資金制度があり、高校で月額1万5千円、大学で3万円を無利子で貸付する制度で、経済的理由などにより就学困難な方に対して教育の機会均等などを図っております。また「身体的な問題」の解消に向けては、障がいのある児童への教育的ニーズに応えるために各小学校に町単独予算を活用した支援員を配置し、学校生活や学習サポートを行い、児童・生徒一人ひとりに応じた学校環境づくりなどの充実を図っております。今後も、町と連携を図りながら誰もが等しく安心して学べる環境づくりの取り組みを行ってまいります。2点目の「安全で安心な学習環境維持への取り組み」についてのお尋ねでございますが、児童生徒が健全な教育環境の中で、安全で快適な学校生活を送れるような環境づくりや信頼される学校づくりが必要と考えております。ハード面として学校の施設整備では最優先で耐震工事を町内の各小中学校すべてで実施し、学校の安全確保を図っており、今後も必要な学校施設整備を計画的に進めて安全・安心な学校づくりなどの環境整備に努めてまいります。ソフト面では、防犯教育、防災教育、交通安全教育等の安全教育を充実し、自らの危険予測・回避能力を育んで安全対策の充実を引き続き図ってまいります。また、社会的な問題となっております「いじめ対策」については、いつでもどこでも起こりうる可能性があることから、日頃から子どもたちが発するシグナルを見逃さないように、学校、家庭、地域と連携した取り組みを引き続き進め、学校における危機管理の推進を図ってまいります。さらに、信頼される学校づくりとして、教員の資質向上や指導力向上、社会変化に対応するための各種研修事業への支援を行い、安全・安心な学習・生活環境づくりに努めてまいります。3点目の「育ちに関わる機関の連携強化」についてのお尋ねでございますが、本町は子育て支援センターを含め、保育園、幼稚園、小学校そして中学校と一貫して町立学校等で学ぶ体制となっており、そういう意味では、幼児期から義務教育まで学びの連続性を持った組織となっております。この特徴を生かし、公開授業や校内研修での教師間の相互研鑽や「ふれあい広場」での幼稚園・訓子府小学校・居武士小学校の園児と児童の交流、中学3年生と幼稚園児のふれあいなどを実施しており、今後においても幼保小中などの一層の連携強化を図り、地域特性を活かした子育て支援体制の推進に努めてまいります。4点目に「こども未来課の位置づけ」についてお尋ねでございますが、子ども、子育てに関しては、福祉、教育、保健・医療など多面的な施策を講じることが重要だと考えております。こども未来課の位置づけとしては、子ども・子育てに関する施策のうち、就学前の保育及び教育、児童の放課後・週末活動対策、子育て支援などの施策を総合的に担当する部署として考えております。本町におきましては、子ども・子育て環境の充実を図るため、幼保一体化施設整備をめざし、公立の「認定こども園」に対する国の補助制度創設などの要請を行っておりますが、いまだに財政支援措置など制度体系が不透明な状況にありますことから、今後、制度や財源確保の目途め どが立ち、施設整備が具体的になってきた段階で、課の設置を検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解願います。以上、お尋ねのありました4点につきまして、お答えいたしましたので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
再質問 10番 上原豊茂
今、私の質問にご回答いただきました。再質問を十分な時間がないので、何点かについて、伺いたいと思います。子どもたちが平等に学び育つということは、うちの町の将来が見えてくるということまさに一体化しているように私は思います。そういう意味では、経済的なストレス、身体的ストレス等々さまざまなことがあろうかと思いますが、ぜひ、トータルでそういう子どもたちのシグナルをしっかり受け止めながら、子ども、さらには保護者との相談業務を持ち続けられるような体制をとっていただければというふうに思うところであります。時間がないので、一括して行いますが、2番目の安全で安心な学習環境の維持の関係であります。さまざまなハード、ソフト面での対策をとっているというのは、私も知るところであります。先ほど教育長も言っておりますが、回答の中で申しておりましたが、最近、非常にいじめ、体罰、虐待等々が頻繁に報道され、それぞれ何たることかという、心を痛めるところであります。子どもたちの中で起きることが、すべて子どもたちの中に原因があるというふうにとらえている節があるのではないかなというふうに思う訳であります。私はある専門の新聞の中、また、その現場に身を置いている人たちの声として、耳にしたこと目にしたことがあります。例えば、教育現場の本音からという原稿の中で、子どもたちのいじめの前に教師同士のいじめがある。それに対しては、子どもたちというのは、非常に敏感だという、そういう訴えがありました。自分たちと違う、価値観の違う人間を排除しようとすることを言っている訳でありますが、この中で、この原因と思われるというのが、ルールのない中での競争は、この原因となっている。子どもたちもそういう状況にある。ルールをもって競い合うということを避けるというのが現状でないかというふうにこの記事の中にはありました。これはどういうふうにとらえるかというのは非常に個々に違うかと思いますが、そういう問題があるという、内在しているということです。もう1つは、例えばこれは大人社会、我々もありますが、いろいろな会話の中で、例えば自分の好き嫌いを表現する。子どもを見ている教師という立場で、子どもが周りにいる時に、自分の好き嫌いを表現することで、非常に子どもが傷を負う。心に傷を負っているという現実があるということを聞かされました。本人たちは大人ですから、例えば異性にしても、ああゆうタイプが好き、こういうタイプが嫌い。それはそれでいいでしょう。でも、子どもはその先生を慕い、そこからいろいろなことを学んでいる訳です。その子どもたちにとっては、その自分の前にいる教えを受ける人の好みのエリアから外れているということで非常に傷付き、そういうところからいろいろないじめだとか、そういうものが起きているということも聞かされました。こういうこともしっかりと今まで子どもの立場からばかりいろいろなことを考えるのではなくして、もう一歩踏み込んだ大人社会の問題ということもしっかり分析し、対策を練る必要があるというふうに私は思いますが、これらについて、教育長の考え方があればお聞かせをいただきたい。
答弁 教育長 林秀貴(教育長は2024年3月まで)
まず、前段の子どもの平等の学びの点でも若干のご質問をいただいて、私自身も上原議員言われるように私たちの町の子どもは、私たちの町の未来を担う宝だという意識を常に持っております。そのためには、子どもの豊かな成長並びに育む心を育てるというのが、私たちの教育委員会の使命だと思っておりますので、そこのことに関しては、一層努力しながら努めてまいりたいと思っております。それと今、いじめに関連していろいろな記事、論評を含めた上原議員の考えもご意見等もいただきました。確かにいじめというのは、その背景には、子どもだけではない社会的な環境だとか、家庭でのしつけ、いろいろなことが複合的に絡んだものがいじめに至っているというような状況がなっているというのが、今のいじめの原因ではないかと私自身も思っております。いじめそのものは、私自身なくなることはない。先ほども言っているように、いつでも起こり得るということは、認識している。ただ、いじめ自体を認めてはいけないというか、それはなくすことは絶対だと。決して許されるものではないという考えは、まずご理解いただきたいと思います。それと子どもだけの原因ではなく、教師同士のいじめとかがルールのない競争の中でもってのことというのがございますが、私自身、確かに子どもだけではなくて、教育長に就任して5カ月程度ですが、学校現場におきまして、私自身感じたことは、学校現場の教育の最大の環境づくりというのは、教師同士ではないか。教師の資質向上や教師の子どもに対する一人ひとりの思いやりが、やはり最大の環境づくりと思っておりますので、その辺を含めて今後、教員の資質向上を含めて教育委員会としても支援してまいりたいと思いますので、ご理解いただきたいと思います。
再質問 10番 上原豊茂
以上で私の一般質問を終わりますが、点だけでなくて、線、面という視点で支援していただきたいと思います。以上であります。