訓子府町議会 平成27年第1回定例会 2015年3月10日
自治体運営と住民コンセンサス
2015年3月10日、訓子府町議会の一般質問で、上原豊茂議員が「自治体運営と住民コンセンサス」について質問し、町長 菊池一春が答弁しました。
- 質問者
- 上原豊茂 議員
- 答弁者
- 町長 菊池一春
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 上原豊茂
5番、上原です。通告書に従いまして、私の一般質問を進めてまいりたいと思います。1点でありますけれども、自治体運営と住民コンセンサスについてであります。国は情報開示を制限するとともに、国のありようや国民生活に大きく関わる政策・施策に対して十分な時間を費やすことなく、さらには、丁寧な説明もせずに進めていると感じているところであります。一方、訓子府町は、まちづくり施策に町民の声を聞く機会をさまざまなかたちで取り込んでいると認識しているところです。この違いに違和感を覚えることもありますが、「地方自治」の基本要素が住民自治、いわゆる住民の意見に基づいて行うという点からすると、当町は、地方自治体運営の大道を進んでいるといえると思います。しかし、これらのことが多くの町民に周知されているかについては、大きな疑問が残るところです。今までの行・財政運営と住民コンセンサスの位置付けを分析し、これからの自治体運営における住民コンセンサスのあり方を考える必要があるとの観点から、町長の所信を伺います。1点目は、今までの自治体運営における住民コンセンサスの位置付けと施策遂行上の課題についてであります。2点目は、「まちづくり」における住民と町職員の理想的な関係について。3点目は、これからの自治体運営で住民の声・住民合意をどう位置付けるかについて考えを伺いたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
ただいま「自治体運営と住民コンセンサス」について3点のお尋ねをいただきましたので、お答えをさせていただきます。1点目に「今までの自治体運営における住民コンセンサスの位置付けと施策遂行上の課題」についてのお尋ねがございました。地方自治の本旨では団体自治、住民自治の二つの要素からなるとされており、住民参画は国の制度にはない直接制が保障される住民自治の根幹をなすものであると考えております。そういった意味からは、さまざまなご指摘はありますが、まちづくり推進会議をはじめ夜間町長室、車座トーク、おじゃまします訪問、各団体等との意見交換や地域に出かけるなど多くの広報広聴機会を設けてきています。しかし、地域に出かけることを前提に始めた「車座トーク」は、地域待ちという側面もあり、予算やまちづくりに対する住民参加、参画の仕組みを制度的に整える必要性を感じています。2点目に「『まちづくり』における住民と町職員の理想的関係」についてお尋ねがございました。まちづくり、自治体運営には職員の役割が重要になり、職員は行政運営の推進力であり、職員が多くのアンテナを張りながら町民の生活や暮らしの向上のため全力で頑張ることは、すべての職員に課せられた任務でもあります。そういったなかで、例えば地域担当職員が猛暑や豪雪の際に高齢者宅を訪問し見守り活動を行っています。この制度をさらに発展させ住民の皆さんと向き合い、寄り添い、その中で住民の望んでいることを政策として仕事に取り組み、期待に応えていくことが住民との信頼関係を築くことにつながると考えています。いずれにしましても、大事なことは住民が必要とする、住民側の視点に立った対応も含めた考え方を職員一人ひとりがさらに醸成していくことが重要と思っております。3点目に「これからの自治体運営で住民の声・住民合意をどう位置付けるべきと考えるか」とのお尋ねがございました。1点目でもお答えしましたが、住民参画は住民自治の根幹をなすものであり、私が掲げた「町の将来は町民の総意で決める」、住民が町政に直接参加できる住民投票条例なども含め、選ばれた町長と選ばれた議員にすべてを付託するだけではなく、一人ひとりの生活、暮らしの問題に声を出せるよう地域の住民の方が成長していく施策の検討をした中で住民と議会、行政が三位一体になって良いまちづくりをしていくことが基本だと思っております。以上、お尋ねのありました3点につきましてお答えいたしましたので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。
再質問 5番 上原豊茂
ただいま、回答をいただきましたけれども、まず、再質問に入ります前に前段の中にも申し上げておりますけれども、これからの自治体運営について、このことをきちんと総括していくということが大きな意味をなすというふうに考えております。昨日の一般質問の中にもありましたけれども本年度選挙があると、町長選・町議選があるという点から事前運動になったら困るというような発言の中で町長の基本的な考え方を明確にしないということがありましたけれども、私はこの質問に対しては、町長のいままでの8年間の総括も含めて単なるマニフェストはどの程度達成できたかという点でなくして、私は町長の基本的な姿勢、それがどこまで達成されたのか。何が課題として残っているのかという点を明確にしていくということが立起を表明した町長として、また、今まで8年間行政を担当してきた者としての責任があるだろうというふうに考えての質問であります。そういうことを念頭におきながら、ご回答いただきたいというふうに思うところであります。まずは、1番目の関係でありますけれども、この中で回答いただきましたように、いろんな取り組み等々、また、課題等もございますけれども、私はあえてお聞きしたいのは、今まで町長が基本的に住民の声をきちんと踏まえて、住民が町民が参加する中でのまちづくりを進めていくということを念頭において、行政担当をしてきたと、行政を担ってきたというふうに認識しております。そういう意味で、おそらく相当高い数値のマニフェスト達成だという表現がありましたけれども、基本的な部分でなかなか前へ進めない、自分の思いが達成できなかったということも多々あったというふうに対峙する立場から感じているところであります。そういう意味で、住民の思い、声をどういうふうに受けとめるのか。それを町政に反映していくという点からすると、どの点でその合意を得たというふうにとらえていたのか、最終的には、町長の判断でさまざまな施策について、前へ進めていくということになっているわけですけれども、その辺の菊池町長としての判断基準というのは、どの辺にあったのか、お聞かせをいただきたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
8年間担当させていただいて、私自身は冒頭の最初の訓子府の元気の政策作成にあたっては、かなり住民の方の中に入りながら、直接あるいは間接的にも、さまざまな地域の課題やあるいは抱えている問題等について意見を相当伺ったように私自身は感じております。ですから、最初のマニフェスト等については、これはもう明らかに住民の意見を政策に反映をさせて、マニフェストをつくらせていただいたということが1点、同時にまた、私自身が30数年に及ぶ自治体職員の中で経験し、今の行政にとって何が足りないのか、さらにまた何を継続していかなきゃならないのかという行政的な課題を一つのベースにしながら4年間の政策づくりをやってまいりました。もちろんその大事なことについては、訓子府町の財政が合併協議の中で平成21年に基金が枯渇し破綻するという一定の方針を時の行政の代表者含めて出したことをどうやってそれが安定的な財政運営をもたらすことができるのか。さらにまた、基幹産業であります農業を持続的に発展させていくためには何が必要なのか、そしてまた、私自身も担当として手がけてきた商店街振興をどのようにしてさらにソフト事業中心にして、この商店街が発展するようにしていかなきゃいけないのか等々含めて、その基本は、住民自治、住民の声を基本としながら、団体自治、我々の仕事の政策に、あるいは決断に反映させていったということが基本的な考え方として、ご理解いただきたいと思います。
再質問 5番 上原豊茂
今、町長からお答えがあったように、確かにいろんなかたちで住民の声を受け止めていたというふうに私も認識しているところでありますけれども、行政運営の中で難しいなと、そうだろうというふうに私が感じるのは、自分自身がといいますか、最高の判断する立場にあるものが、住民の声、住民のいろんな思いを受けとめるということはもちろんですけれども、それだけで例えば本来的には十分なのかという問題もあります。当然、政治でありますから、賛成支持者もいれば、反対する、反対のための反対だけしかしないという方も多いのは事実であります。しかし、私がずっと見てきて思うのは、町長自身の思いが本当にきちんと住民に伝わっていたのかなというところも、先ほど申し上げましたけど、疑問を持っているところであります。なかなか前段申し上げましたように町長は憲法第92条の地方自治の基本理念というものをベースにして、いろいろな取り組みをしてきた。私はたまたま合併議論がある中での議員となりましたので、ある意味では、憲法と住民自治について、多少なり勉強させていただいたというふうに思っていますし、その後、菊池町長が基本的な自治体運営に対して憲法をベースにしているということを常々表現しておりました。確かにそういうことをきちんと踏まえて自治体運営をしていくということの大切さ、我々が非常に憲法って遠いものだと、自分の生活に遠いものだと思っていたわけですけれども、実は本当に身近なものだと。足元にあるんだということをきちんと考えなきゃならないというふうに私自身が思いました。この私が思った、感じ取れたことが、町民の人たちにどれだけ伝わっているのかな。そういう疑問があります。いつも町長が言う自治法、要するに憲法を基準にした自治法の自治体運営の基本理念というものをきちんと踏まえていかなければならないという主張を町民がどれだけ受け止めてくれているのか。私はあえて言わせてもらえば、そのつながりを持つ、そのつなぎをしなきゃならない職員がどれだけそのことを町民に伝えていたのかというところに、最近いろいろと行政運営の中で、また自分がこういう立場にある中で考えたときに、最大の課題かなというような感じで受け止めたところであります。そういう意味では、町長自身は自分の思いを全面に出しながら向き合っているけれども、なかなかそのパイプがなかったんではないかと。5千人強の住民皆と向き合うわけでありませんから、やっぱり広がりが必要だろうと。そのための駒はまさにいつも町長が言う、本当に大切な、その行政運営の中で大切な立場にあるんだという職員、この人たちがどれだけ町民と向き合うのかということが、私は大事だったんだろうと思いますけれども、その辺について私が違和感を感じている、なかなか住民に伝わっていないんでないかという点については、町長はどのように受けとめているのか伺いたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
町民がどのように理解しているのかという点では、私自身が言っている憲法上の平和主義や基本的人権の尊重やそういったことについては、私自身も含めて永遠の憲法が定めているように、国としてそういう環境の醸成を努めていかなければならないという努力義務を国民に課している課題でもありますし、私自身にもまた課せられた課題だと思いますので、議会では必ずや執行方針の中にこれらを網羅しながらお話をさせていただき、随所において説明をさせていただいているとこでございます。しかし、このことを職員自身があるいは住民の方がどこまでご理解いただいているのかということについては、わかったかわからないかということでやることでもございませんので、私自身も含めて一つの、いつの時代も大切にしていかなければならない本旨でありますし、永遠の課題だというか、本質だというふうに私自身は思っておりますので、これからもこれは訴え続けてまいらなければならないのかなというふうに思っております。私が2期8年間、町民の審判を受けながら、こうやって仕事をしてきたということは、そういう基本的な私の姿勢に対する一つの住民自身が頑張れというメッセージでもあると私自身は理解しておりますし、ある意味では、そうした中にあってでも、お任せ民主主義からの脱出というか、それではいけないということは、住民が主体となる住民自治をさらに発展させなければならないというふうに考えているところでございます。町長だからうんぬんということもありますけども、できるだけ住民自治をベースにした団体自治を運営していくというのは自治の基本ではないのかなというふうに思っています。一方で、地方自治は二元制であります。これは選挙で選ばれた町長と、選挙で選ばれた町議会議員との二元制の直接民主主義であります。これは釈迦に説法でありますけども、議員の役割というのは三つございます。一つは住民の声をいかに町政に反映させるか。自分たちの身近な住民の市民のあるいは声をどのようにして町政に、自治に反映させるかという役割が1点。2点目は、行政が町長トップとする行政運営がおかしな方向にいったり、あるいは間違っていることに対するチェック機能が2点目であります。3点目は、議会自らが、議員自らが必要とする条例を立法を議員が提案するという三つの役割を持っています。我々はそう考えますと、我々自身の努力と二元制の議員の議会の努力が相まって、住民自治の本当の私は到達点といいましょうか、理想が現実の中で自治体運営として働いていくのではないのかなと私自身は思っています。これは私にとっても、議会の皆さんにとっても一つの課題であり、これから進めていかなきゃならない。今後の訓子府の未来を現実のものにするためにも大事な役割だと思っています。
再質問 5番 上原豊茂
今、町長が言いました議会議員としての役割、それについては、まさにおっしゃるとおりで、これからの我々の課題であろうというふうに思いますし、これからどういう体制の中で、行政といいますか、執行者と対峙していくのか、そういう体制が見えませんけれども、まさにそこをしっかりと受けとめながら向き合っていかなきゃならないというふうに思います。私はここで町長が基本的に当初から住民投票条例ですとか、基本条例というのがいかに大事なのかと。今までの回答の中でもありましたけれども、そういう思いを抱きながらなかなかここに到達していないという点で、今一つ大きな課題をもっているのかなというふうに思います。ぜひですね、これが3期の菊池体制ができるのか、また新たな体制ができるのかは別にしまして、この件については、私も当然こういう体制、要するに直接住民が、町民が判断を下せるような体制、それぞれの役割を明確にしていくという条例の設立といいますか、施行というのが必要だろうと思っておりますので、今、前段で申し上げましたここに到達できなかった課題をどのように受けとめているのか、その辺についてお示しをいただきたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
1点目でお話しましたのは、地方自治というのは、やっぱり二元制なんだと。今言った住民にいかに浸透していくか、住民の声を反映して行政がより民主的な行政運営をするかというのは、私どもと議会と議員方との共同のやっぱり仕事なんだという、立場はもちろん違いますけれども、そういう意味でご理解いただきたいというのが1点であります。もう1点は、やっぱり長い歴史の中でお任せ民主主義というのは、まだまだ訓子府町というのはあります。選んだ町長なんだから、町長が思うようにやったらいいんだと。何もそんな今さら住民に改めて意見を聞かなくても、お前に任したんだからという意見はいまだに強い。これは良いか悪いかは別として、そう簡単に変えられるものではないし、あながちそういうことは一面では間違っているとも言えない。とすれば、私は少々時間がかかっても、この大事な訓子府の町の将来は町民自身が決める。議会や我々にすべてを付託しているわけではないという状況の中で、住民投票条例や自治基本条例というのは非常に大事な根幹をなすものだというふうに思っています。だから、それだけにこの8年間掲げながらもできなかったというのは、現状との私自身も含めて、町長がトップダウンでやるよっていうことで、やりますということで前へ進めていくことが本当にこれでいいかという、全国のいろんな自治基本条例や住民投票条例を見ていると、あながち多くはつくったもののというのは見えてきておりますから、だから、町長がトップダウンで必要だからということで、議員の皆さんのご理解をいただいて、どんどん進めていくということが本当にいいのかという意味での迷いがやっぱりいまだにあります。だから、大事な住民基本条例や議会と住民と行政のそれぞれの役割と責任を明確にしていくという自治基本条例の一方とそれから町の将来は自分たちの力で決めていくという投票条例と、こういう二つの柱の中で、どういうかたちが訓子府町に具体的に必要なのかということをもう1回整理させていただきながら、私は、3期目の柱にしたいというふうに考えているところでございますので、ご理解をいただきたいと思います。
再質問 5番 上原豊茂
この案件については、当然、議会、時の体制の中でもきちんと研究し、議論を重ねていくということが問われてくるというふうに私も認識しております。時間もあれですから、次の2点目の関係であります。住民と職員の関係でありますけれども、私もたまたまいろんな方とお話させていただく中で、「ああそうなの」というような、驚くような職員と住民の関係を聞かされております。とりわけ、地域担当職員の関係でありますけれども、非常に高齢者にとっては評価が高い声を聞かせいただきます。それはやっぱり、直接顔を突き合わせ、声を交わすということでの信頼関係、それがどんなに強いのかというのをそこで感じさせてもらっているところであります。そういう中で具体的に話していると、個人の名前があがって、この人はこうしてくれた。だから私はこうなんだっていうことが出てきます。非常に私は誰がどうのっていうんではなくて、そういうことが至る所で起きているということを実感させていただいていますし、非常にうれしく思います。そういう点からすると以前も申し上げましたけれども、この地域担当職員の立ち位置関係をもっと明確にするべきではないのかという発言もさせていただきました。それが町長は町長として、一つの思いがあって自主的な職員の行動を期待すると。そこで住民からいろんな研鑽を受けるという期待をしているというふうに思っておりますけれども、やはり十分な自分の思いを伝えることができない。また、行動も十分でない不安がいっぱいの生活の中で、その地域担当職員の電話番号があると。たまたまその人はそういう電話番号をもらっていたんだと思うんですけども、そのことが非常にやっぱり心強いという言い方をしている方がいらっしゃいました。私はそういう人たちに遠慮なく何かあった時には電話をしたほうがいいんだよという話をしますけれども、こういう評価があるんだっていうことを私は職員全体が認識していくべきだというふうに思うんですね。またある方は、もう自分で自由に動くことができない。そういう方がかつて訓子府でいろんな仕事をしてきた、私の仕事はああいう仕事をした、こういう仕事をしたと私に伝えました。その最後に、そこにぜひ行ってみたらという話をしたら、いや実は、職員がそこに連れて行ってくれたと。そんな素晴らしい感動する話もあるんですね。それはきっと意図的な恣意的なものでなくて自然な人と人のつながりの中で行動したことだと思うんです。そのことが先ほど私が問題提起したパイプ、首長と住民とのパイプとしての働きといいますか、ここを評価していかなかったら、いつまでたっても同じ、役場の職員、給料泥棒という感覚が強く住民の中に残ってしまうのではないか。ぜひ、こういう一つひとつの評価といいますか、そういうことを私はどんどん広めていく必要があるだろう。それは職員に対しても住民に対してもそういうことを伝えていくことが大切でないかというふうに思います。そういう意味で私はこの地域担当職員の位置関係について、さらに、これは政策的にどう見るのかっていうのは、いろいろあろうかと思いますけれども、私はもっと充実させていく必要があるだろうと。そのことで、さまざまな課題解決につながっていくんでないかというふうに考えるところですけれども、その辺について、町長がどのようにとらえているのかお聞かせをいただきたい。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
私が町長になって地域担当職員の提案をしたときに、もっとも職員の方たちから抵抗が大きかったのが、この地域担当職員制度ではなかったかなというふうに思っています。あのとき合併の議論が全国的に湧いていて、千葉の合併宣言を最初にやった町の町長が、住民が自発的に自分の住んでいる地域で住民票を発行したという話を聞いてちょっと驚いたことがあります。寒村の小さな町の隅々まで、役場まで行けないという人たちのために住民が自らそこで地域担当だったかどうかわかりませんけれども、住民票の発行を自分の家、集落でやったという、やらしてくれといったのかやったのかというところ驚きました。私はやっぱり住民自治の基本に役場職員とのやっぱり、それを支え励ましお互いに共有し合うという点でいくと、非常に感動した記憶がありますので、この政策をあげました。しかし最初は、非常になかなかご理解いただけなかった。時間外がでるのか、結婚式に呼ばれたら行かなきゃならないのか、葬式は手伝わなければならないのかとか、だめな理由のほうがやっぱり私のもとに聞こえてきましたので、ここは副町長含めていろんなご理解をいただく、半部仕事、半分仕事外だなんてこともいいながら地域の中に入っていく必要性を訴えてきました。もちろん町内会・実践会の中には必要ないと、そんなんだったら、そこに住んでるいろんな町内会の行事にも出てくる方が先だべやとか、あるいはまた民生委員児童委員との仕事とだぶっているんじゃないのかとかいうような、いろんな意見がきました。さらにまた、人によって違うと職員によってこんなに違うのかということも聞こえてきました。しかし一つの提案を政策的な提案をしている中で、それが職員の皆さん自身に浸透し、自分のものとして、これを本気になって動き出すためには相当の時間がかかるだろうということを思っておりましたけれども、今年特に大雪が多い中でも、かなり除雪スコップを持っていったり、あるいはストーブの排気口っていうんでしょうか、そこが詰まっていないだろうかということを見に行っていただいたり、あるいは、福祉保健課の人に伝えたり、お互いに課を超えた連携し合うということが起きてきました。これはやっぱり私は少しずつ職員の中にも、それは、自治体職員として当然必要なことだという意味での自覚が少しずつできてきたのではないかというふうに思っておりますので、これをさらにどのように発展させていくのか、私は担当課が除雪に行ってくださいということで、そして日記帳といいましょうか、日誌が私のところに必ず決済できます。あそこの家に行ってこんな話あったというのがきますので、全部の職員が行っているかどうかは別としても、少なからずさらにまた自発的にという願いも思っていることであります。ですから基本的には、この制度はやっぱり大事にしながら、職員自身が住民と向き合うという点でも、この制度をさらに充実させていく必要があるんだろうなというふうに感じているところでございます。まだまだ私と会っても挨拶のできない職員、おはようございますとこっちから言わなかったらおはようございますと言ってくれない職員もいる。ポケットに手をつっこんだりうんぬんというのも中にはいるかもしれませんけども、随分職員は変わってきたという評価が高い。これは私自身の喜びであり、誇りでもありますので、日本一の自治体職員だと言われるような訓子府町職員に私も含めてなっていきたいと思っているところでございますので、一層のご理解をお願いしたいと思います。
再質問 5番 上原豊茂
町長も職員のそうした動きを周知しているという点では安堵したところでありますけれども、町長も申していましたけれども、さらにこういう関係を強くといいますか、きちんと住民とのコミュニケーションをとりながら、それを継続していくこと。そのことが行政の運営に対して理解をいただく、またいろんな議論もできるというところにつながっていくというふうに思いますから、ぜひ、当然、先ほど町長から指摘ありました議員としての働きというのも、きちんと我々は認識していかなければなりませんけれども、私どもから見た職員の努力というのも、そういうところに向けていただきたいなというふうに感じているところであります。やっぱり町民と寄り添うということをきちんと醸成していくということの大切さを今、町長とのやりとりの中でも実感したところでありますし、もう一つは、非常にやっぱり、高齢者の中では、女性職員に対する評価が高いんですね。というのは、やっぱり優しさといいますか、声のかけ方だと思うんですけれども、もちろん除雪するだけだったらパワーのある男性職員のほうがいいのかもしれませんけれども、本当にやっぱり困っている、なかなか心を開けない人たちに寄り添えるのは、あるいは女性職員のほうが適しているのかなというふうに、いろんなそういう会話の中で感じたところであります。そういう点からすると、私は訓子府町における、ここでこうやって見てもそうですけれども、説明員の中に女性職員がいないということも、一つ大きな課題としてあるのかなというふうに感じているところであります。そういう意味では、もっともっと住民からの評価を受けとめながら、女性職員も切磋琢磨し、きちんとした、何ていいますか、自分の評価を受けた立ち位置で仕事をしていただくということを願っているところでありますけれども、この辺についての町長の考え方と言いますか、それがあればお聞かせいただきたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
二つ、三つお話させていただきますけども、私たちは、住民の生活や意見に寄り添うということを大事にしていますけども、しかし、ポピュリズムに迎合げいごうをしてはいけないということも一方ではあります。大衆、住民の言っていることはすべて正しいかどうかと。これは非常に微妙な問題がありますから、昔のように、声の大きい人に従うような役場職員では困るということもありますし、言っていることの整合性や、あるいは正しさというのはやっぱり客観的に公平に判断する力量を1人ではなくて、担当課のその地域の課長職が責任者になっておりますから課長職やあるいは全体を通じての中で副町長やあるいは私どもも含めて要請やいろんな声に対して寄り添うということを取捨選択、あるいは判断していかなきゃならないということもありますので、そういう意味での精度も上げていかなきゃいけないなというふうに思っています。それから、昨日の答弁の中で、認知症の養成を各町内会・実践会でやっていくというお話をしています。じゃ住民に認知症の養成講座や資格取得を講習会をすべての町内会・実践会でやることだけでいいのかどうかということの問題でいきますと、やっぱり自治体の行政職員ができる限り地域の人の顔と名前が一致したり声を掛け合う関係というのは、すごく大事だというふうに思っていますので、これは両軸だというふうに私は思っております。その点では、この地域担当職員がさらに仕事の質、日常業務の質にかかわりながらも、さらに発展していかざるを得ないというふうに思っておりますので、この点はご理解いただきたい。それから、女性の職員の評価であります。私が役場に入ったころは申し訳ないんですけど窓口業務とお茶くみというイメージが非常にありました。中には卓越して非常にすぐれた方もおりましたけども、一般的には、結婚した辞めるもんだとかという意見がありました。深見町政になってから結婚退職というのはなくなりました。私も、それは当然のこととして、女性が安心して結婚しても出産しても、子育ての期間でも安心して働ける職場づくりをつくっていくというのは、当然の状況をつくっていかなきゃならない、責任者としてそこは自覚しております。私はいよいよ、もし3期目を担当することになりましたら女性の課長職は必ず登用していきたいというふうに思っていますし、どんどんいろんな研修会にも女性に率先して参加していただきながら、自覚とそして評価をきちんとしながら行政運営に女性の力を一層発揮していただきたいというふうに思っておりますので、この点もまたご理解をいただきたいと思います。
再質問 5番 上原豊茂
先に向けての展開について、町長からお話がありました。ご覧のとおりうちの議会も女性2名、昨日の一般質問で奮闘しておりました。そういう中で、やはり行政のほうもどんどん変わっていくべきだというふうに感じておりますし、そういう展開を期待をしたいというふうに思っております。もう1点、この職員の関係で感じるところは、先ほど、町長の中にもありましたけどもいろんな考え方を持った職員がいるというふうに思いますし、誰しもが同じような行動をとれるわけではないというふうに私自身も認識しておりますけれども、しかし、どんどんこう時代が変わっていく、変化していく中で、私自身がそうですけれども、その時代の変化に対して対応する。本当にできているのかって自分自身で問うことがたくさんあります。そういう点からすると、100人弱の職員ですけれども、それぞれの世代の中で、それぞれが、その世代で感じたもの、行政運営の中で感じ取ったもの、町民の声、思いを感じ取ったものをどういうふうに融合するのか。それがやっぱり大きなこれからの展開の中で課題となっていくんでないかというふうに感じているところであります。経験からくる知恵と新しい変化に対応する力が、それがうまく共演していったときに、まさに新しい力になってくるんでないかというふうに感じているところであります。当然そういう方向性が構築されれば広い範囲と言いますか、広い層からの住民からの行政運営に対する支持を受けれるというふうに感じておりますので、ぜひそういう意味での庁舎内の変革もしていくべきだというふうに思いますけども、それについて、町長はどのようにとらえているのかお聞かせをいただきたい。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
今さらあれですけども、職員は、公務員は身分保障をされております。一度採用になると解雇、不当な首なんていうことにはならないということも、職員も、だから公務員は入ったら退職までちゃんと首にならないんだなんていう、そういう身分保障だなんて勘違いしてる職員もいるかもしれません。しかし、職員の身分保障というのは、いかなる状況にあっても、住民の立場に立って仕事をするということが身分的に保障されていることでありますから、町長も完全な町長ではありませんので、時には暴君になったり、あるいは乱暴なことを言ったりする場合もあるでしょう、しかし、それは恣意的なことではなくて、町民にとって、このことが町民の幸せ、幸福追求権にとって決して失ってはならない主張をやめるということは絶対あってはならないことで、むしろその立場、立場によって職員が町長、副町長や課長たちに物を進言していくということは当たり前のことなんですけども、なかなかこれは現実的に言葉では優しいようだけど難しい。なかなか自己主張できないということもあります。絶えず副町長、教育長とも相談しながら、ホウレンソウなんていうことを言っているとこであります。すなわち報告と連絡と相談を密にしていただきたいと。どうすれば若い職員の意見を我々は酌み取ることができるのかということも一つの悩みであります。それは世代によってかなり違います。なかなか自己主張のできない世代が若手の中にはやっぱり多くありますし、そういったものをどうやって乗り越えるかということも大事なことだと思いますので、私は世代を超える、すなわち年齢を超えて、役職を超えて、男女の性別を超えて、やっぱり正しいもの、あるいは必要なものを主張し、やっぱり中心に据えるような、やっぱり町政運営でなければならないと思っていますので、今後これも努力目標の一つとして、お力添えをいただきたいと思います。
再質問 5番 上原豊茂
今、町長の口から、町長に対してもそれぞれの思い、職員の声をしっかりとよこせということであります。組織によっては、トップに対して歯向かうとすぐ自分の立場が危うくなるということで、なかなかそれぞれの思いを伝えられないという、そういう組織も身近なところにあります。そういうことでなくして、やっぱり今、町長が言ったように、多少いろんなあつれきが生まれるかもしれないけれども、やっぱり主張するべきところはする。自分の思いっていうのをきちんと前に出していくということで、その個人自体も成長するでしょうし、組織としてもさらに大きな器になっていくんでないかというふうに思いますので、ぜひそういう点では、ここに出席されている職員の方々は、どちらかというと先輩たちなんで、若い世代を次の時代に向けて育てるような努力も、そういう体制づくりもしていただきたいというふうに思います。3点目ですけれども、これからの自治体運営の中で、住民の声、住民の合意をどういうふうに位置付けるかという、その考え方について、お聞きしたいと思いますけれども、確かに、お答えにあったようにいろんな形で難しい部分がある。例えば、住民の声が必ずしも正しいと言えるわけでもないということも回答の中にありました。そういう判断、どこで住民の声をきちんと受け止めたという判断をすべきなのかっていうことは非常に大きな課題になってくると思うわけでありますけれども、例えば、菊池町長として、これから町政を担うとすれば、どういう判断をするのか。例えば、今までいろんな形で町民と向き合い、町民の声を吸い上げてきたと。聴き取ってきたと。そういう中でこれから、さらにいろんな大きな課題に向き合うときに、どういう状況をもって、それを決断し、施策、政策の遂行に駒を進めようとするのか。その辺についての考えがあればお聞かせいただきたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
町政運営の一般的なスタンスとしては、各組織、あるいは町内会・実践会、さまざまな住民活動の中における意見を聞きながら、町政にできるだけ反映していきたいと。それは全体にとって訓子府の住民生活にとって、とても大切なことだと思えることについては、日常的な努力を私は職員とともにしていくということが基本であります。それを予算の中に反映させていく。もちろんそれから今日の一般質問もそうでありますし、そうやって提案したものを議会の中でまたご提案いただいて、より完全なものにしていくということがあげられるんではないのかなと思います。私の言っている、これからの自治体運営で住民の声、住民合意というか、少なからずあの合併の経験から申しますと直接請求が住民からございました。50分の1の、住民の選挙権の持っている50分の1の署名をもって議会に付託することができる。確かそういう記憶だったと思いますけど、それを瞬く間に50分の1の数は、あの時は合併を再考するという提案だったと思いますけども、しかし、議会は否決しました。このことが、これは合法的な否決ですから、何も言われる筋合いでもないということですけども、しかし、それを当時私は課長職でありましたけれども、アンケートに切りかえました。否決をしてアンケートをして、立会人をおいて、アンケート用紙は職員が配りました。そして、回収して投票のようなかたちでやったように記憶しています。それを最終的には、あの平成18年だったでしょうか。そのときに合併はノーだという結果が出ました。すなわち、議会の議決したことと住民の意見が異なってくるという選択が出てきたというふうに私は思っております。私はその点で考えますと、改めて町政運営における大事な問題については、住民に直接意見を聞くことを住民投票条例として、私は柱としてしたほうがいい、しなきゃいけないというふうにずっと思っております。すなわちそれは、町の将来、これから道州制の問題や市町村合併が改めてまたやってくるであろう。この2点もそうでありますし、例えば全国的にみますとごみの廃棄物の設置の問題とか、いろんなことでこの住民投票条例の中で選択を住民に直接求めていくということであります。直接請求は50分の1の署名運動でできますけども、住民投票条例は少なからず住民の有効票数を何ぼにして、選挙権を持っている方の何分の何以上をもって、それは町政というか、ある意味では、行政の運営に反映させるということになろうかと思うんですけど、もちろん議会にこれは諮りながら議会とも最終的には合意決定をしていくという、こういうルールづくりを、ことの町の進路、町民生活に著しく影響がある部分についての住民の合意というシステムをきちんとつくっていくということは大事でないかなと思っています。先ほど言いましたように自治基本条例が全体として難しいという判断に立った場合は、少なからず、この住民投票条例についてはご理解をいただいて、私自身の提案としてでも、今度のもし3期目を担うことであれば提案をさせていただきたいというふうに今のところは考えているとこでございますので、ご理解をいただきたいと思います。
再質問 5番 上原豊茂
当然、選挙を目前にしてのいろんな課題というのがあるわけですけれども、今私が菊池町長にその考えを聞いたことは、例えば、誰が町長になろうとも、これから今までの経験値をもって何が課題でどうしなければならないのかというところにつながっていくというふうに思っております。そういう意味で、私は選挙を前にして事前運動うんぬんとかという考え方を持つ方もいらっしゃるかもしれませんけれども、今だからしっかりと課題を明確にし、方向性を議論していくということの大切さを認識するべきだというふうに思って、今回の問題提起をさせていただきました。これらについて、どんどん前へ進めればきりがありませんし、前段申し上げましたように、選挙に対する事前運動というところにいってしまうという、そういう指摘が出てくるということも考えますと、今回の質問については、この辺で閉めることがいいのかなというふうに思います。それで、いろんな課題があろうかと思いますけれども、言いにくいこと、聞きたくないこともたくさん言わせていただきました。ぜひ、この町が次の4年間もすばらしい展開ができるように、そういうことを願いながら、今回の私の一般質問を閉じたいと思います。以上です。