訓子府町議会 平成27年第3回定例会 2015年9月10日
新規就農受入体制の施策について
2015年9月10日、訓子府町議会の一般質問で、上原豊茂議員が「新規就農受入体制の施策について」質問し、町長 菊池一春が答弁しました。
- 質問者
- 上原豊茂 議員
- 答弁者
- 町長 菊池一春
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 上原豊茂
新規就農受入体制の施策についてお伺いをいたします。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
ただいま、農業経営の継承対策に関わって「新規就農受入体制の施策について」のお尋ねをいただきましたのでお答えをいたします。本町の農業は経営主の高齢化や後継者不在等による離農に伴い、既存の農業者が農地を引き受け規模拡大してきた傾向にあります。最近の認定農業者の経営改善計画申請内容から見ますと依然として規模拡大意向をお持ちの方が一定数存在し、今後の見通しとして、この傾向はしばらく続くものと予想しております。一方で、議員のご指摘のとおりこの傾向が続けば、引き受け能力も限界に達し、近い将来条件の悪い農地の荒廃が懸念されることも認識しているところでございます。また、近年における酪農家の減少も深刻な問題となっております。本町農業の担い手は今後も引き続き家族経営体であり、それが最も重要であるという考えに変わりはありません。そのため、農家後継に円滑な継承が行われることが第一であると感じているところでございます。しかしながら、家族経営体に後継者が必ずしもいるわけではなく、農家後継だけでは将来的に立ち行かないことも事実であります。そういった担い手不足を補完するための一つの手段として、新規参入者の受け入れや第三者継承といったものを進めていかなければならないと考え、本定例会に新規参入者の国からの支援策による予算計上をさせていただいております。新規参入者の受け入れに関しては、就農までの研修や就農時の農地および農業機械、住居等をどうするかが大きな課題であり、それらに加え地域から新規参入者自身が地域の担い手として理解されないとそのサポートも受けられないと感じております。このことから、国や道の既存施策だけでは不十分と考えており、現在、本町としての新規参入者支援制度を立ち上げるべく、関係機関の意見を交えながら検討している段階にあり、今後において議会にもご相談をさせていただきたいと考え、その準備を進めているところでございますので、ご理解を賜りたいと存じます。
質問 1番 上原豊茂
今、ご回答いただきました。取り組んでいる最中だということでありますから、期待ができるというふうに考えておりますけれども、実態について、やはりきちんと認識していくということが大事ではないかと思うわけであります。どこの自治体もそうでありますけれども、人口減の対策等について四苦八苦しているというのが全国的な問題だというふうに思います。ただいま傍聴にいらしておりますけれども、ぜひやはりこういう若い人たちが農業に参入していくという意欲を受け入れるだけの体制づくりが必要だろうというふうに私は思っているところであります。そのことによって当然、次の世代へのつながりができる。人口の減に対する歯止めにもなっていくというふうに思うわけであります。前段のといいますか、前日の一般質問等の中にもありましたけれども、教育、子育ての関係につきましては、うちの町は、さまざまなかたちで町長の思い入れの中で、幼児教育の体制づくり、その準備を粛々と進めているというところであります。ぜひ、これをやはりさらに活用していくといいますか、充実させていくという中で、こういうこととリンクさせていく必要があるのではないかというふうに私は考えているところであります。実態としては、経営の継承を期待する声の中に、その人たちの農業経営の実態は非常に高いレベルにある方が多いわけであります。当然何十年にもわたって、30年、40年という長い経営者としての経験の中から、その土地に対するといいますか、思い入れというのも非常に強いものがあり、生半可な気持ちで耕作する人にこの土地を渡したくないというような声さえも聞かされております。非常にそういう点では厳しいものを持っているなと。ただ土地をさばけばいいというだけの視点ではないんだということをしっかりと受け止めるべきではないかというふうに思うわけであります。そういう中で当然それらの経営者の人たちはしっかりとした経営基盤と技術を持っているわけであります。押しも押されもしない経済的な力もあるわけでありますから、それをそっくりそのまま受け、さらにその技術を受け継ぐという体制が一番効率的な経営継承、農業経営の基盤拡大、基盤整備というところにつながっていくのではないかというふうに思うわけであります。そういう意味では、農地を切り売りして整理できる、できないということでなくして、自治体としては、もう一歩踏み込んで経営そのものが次の代にしっかりと全体として継承されていく。当然農地も含めて、機械等々も含めれば半端な金ではないわけですね。それをそっくり継承していく。その中には、いろんな取り組み、いろんな対応があると思いますけれども、ぜひそういう視点での行政としての考え方を持っていただきたいというふうに思うわけですけども、その辺について、町長の考えをお聞きしたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
もう2年ほど前になるでしょうか、農林水産省の生産局の幹部職員の新規就農についての説明会に私、参加したことがございまして、非常に新規参入、新規の農家を受け入れる方法についても一通りではなくて、もう五通りぐらいの方策があって、いろんな角度から入ってきて新規就農を受け入れるところがあるんだということを知りました。早速、私どもの課長の方にも伝えながらオホーツク総合振興局の農務課長にも、その意向も伝えて全酪農家に対して、そういった新規就農に対する正しい知識を農家の人たち自身にわかってもらおうということで、酪農家の方々は、ほとんどの方に集まっていただいて説明会を実施した経緯がございます。そのことは酪農振興会の役員が夜間町長室に毎年、私のところに足を運んでくれていますので、その中で訓子府といえどもここ数年、毎年、1件、2件と櫛の歯が抜けるごとく酪農家が減少している状況の中で、新規参入と新規就農者をやはりきちんと受け入れていくということが大事なんではないのかという、そろそろもうそういう時期に来ているということのお話も受けて、私自身もそのとおりだということで、そんな機会を少しずつ増やしてきたということもあります。当然、農業協同組合もこういった問題に対して行政と一緒になってやはり取り組んでいかなきゃいけないというふうに思っています。より現実的な対応をどうしていくのか。それから、きめ細かな支援はどうあらなければならないのかという、農業は一朝一夕で技術がマスターできるものでもありませんし、一定の資本と技術と、それからもちろん固定資産的な住宅や土地も必要になってくるというものがありますので、議員がいろんなかたちでご心配していただいていることもよくわかりますので、それらを私自身も十分考えているところでございますので、現実の問題で可能な限りご支援や安定的な農業経営ができるような支援をしていただきたいと思います。ちょっと言わせていただくと、もうそんなレベルではないという、現実のものがたくさん、あそこに来られている方もそうですけども、職員を含めて、相当緻密ち み つな打ち合わせをし、積み重ねをし、また、他のケースも含めて、もう経営の問題、生活の問題でありますから、やはり入ったからには失敗しないようなことも含めて、誠心誠意、私どもも農協も含めて今、取り組んでいるところでございますので、一層ご理解をいただきたいと思います。
質問 1番 上原豊茂
今、町長が言われましたように担当の部署でいろいろな取り組みを模索しているというのは聞かされておりますけれども、しかし、こういう取り組みが動いているということも表に出す必要があるのではないか。当然その体制がどういうかたちで整うかわかりませんけれども、それらを見て「じゃあ、あの町に新規参入したい」「新規就農したい」と思ってもらえる、この高いレベル、高生産、その農業を継承したいと思ってもらえるような情報提供も外に発信すべきでないかというふうに思うわけであります。ただ見えないところで何をやっている、かにをやっていると言ったって、それは前へ進まないだろうと私はそう思っております。それともう一つは、うちの町の農業経営者で第一線を退いた本当に高いレベルの技術を持った方々がたくさんいらっしゃいます。私は今このさまざまな問題、もちろん牛についてもそうでありますし、畑についてもそうでありますけれども、それらの技術を捨て置く必要はないだろうと。まさに今、町長が懸念されました経営を、家計をどうする経済的な問題、当然出てくるわけです。これらの人たちは先が全部見えるわけですね、読めるわけですね、少なくても最終的にいろんな経営形態を選択するとしても走り出すベースについては、それらの方々の力は絶対にやはり必要だろうと。利用していくべきだというふうに思うわけであります。そういう意味では、逆に今、第一線を退き、悠悠自適の自分の時間を謳歌お う かしている人たち、その人たちにもう一つ生きがいとして、そういう場を与えるということも行政としては考えていくべきでないかというふうに思うわけであります。それと前段で酪農家の関係をおっしゃいましたけれども、私は農業経営、農業というのは、かつて稲作の転作の関係があったときから一貫しているわけでありますけれども、どの作目がどの経営形態がなくなっていいというものではない。自然をベースにして循環しているわけでありますから、すべての業種、経営形態がしっかりと根を張っていける、そういう体制づくりをしなきゃだめだろうと。そうでない限りは、いずれ砂漠化した、そんな農地になる、日本になるというふうに懸念するところであります。そういう意味で、やはりどの経営形態というのではなくて、全体として何ができるのか、どうあるべきなのかということを議論していく、課題を洗い出していくということが大切だというふうに思うわけでありますけども、それらも含めて、先ほど申し上げました高い技術を持ったOBの方の活用というと非常に失礼ですけども、それらの力を借りることも含めて考えていく必要があると私は思いますけれども、それらに対しての町長の考えをお聞かせいただきたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
今、うちの町は基本的には親から子へ、子から孫へという家庭内農耕主義を一つベースにしながら農業経営というのを継承しているというのが基本でありました。しかし、これが今、立ち行かないという状況の中で改めてこの新規就農の問題を行政としても積極的に取り上げようとしたのが、この年度が初めてであります。しかも今日はまず、国の予算関連でその提案をさせていただきますけども、町のことも含めて政策的な提案をないままに、どんどん花火を上げるなんてことは私はできませんので、とりあえずは、まずは今年度からある意味ではスタート地点になるのではないのか、その点では今、議員がおっしゃったような、さまざまな手厚い支援策といったものを議会も通じて議論をし、そして、政策的な決定をしていく必要があると。そのときに農業者自体ももちろんそうですけども農協が門外漢ではあってはならないと思いますので、経済団体と我々行政、もちろん農家の方々も含めて、それから土地の継承の関係でいきますと農業委員会を抜きにしては、この問題はやはり語れないという問題がありますので、関係行政機関含めた、あるいは経済団体も含めた、やはりありようをこれから厚いものにしていく時期ではないのかと思いますので、議員が心配しているように、ただ、細々やっていたのではというレベルの問題ではなくて、むしろ慎重に一つ一つ具体的に今、ケースの問題についてはやっているところですし、制度として打ち出すのはこれからの問題だというふうに考えていますので、ご理解賜りたいと思います。
質問 1番 上原豊茂
町長は自治体のトップとして、それぞれの思いがあり、先に向けての政策的な展開も考えていらっしゃるんだというふうには思いますけれども、先ほど申し上げましたように、思いとして持っていても前に出さなければなかなか難しいだろうと。次に進んでいかないというふうに心配するところであります。先ほどJAの問題等もありました。第三者が継承する中で実際にうちの町でもあるわけでありますけども、その事例の中ではJAとして地域がどうサポートするかということが条件だなんということが示されたと。地域がしっかりサポートしながら、現実には経営を継承し、しっかりとした取り組みをしているという方もいらっしゃいます。それらも含めたら、先ほど町長がおっしゃいましたけれども、当然、地域のサポートというのが抜きにして考える問題ではないというのも事実であります。それとうちの町は考えてみますと、非常に恵まれた環境といいますか、ホクレンの実証センターがあり農業試験場があるという中では絶えずいろんなかたちでサポートできるのではないか。地域のサポート、専門的な技術のサポートがしっかりとできる体制は整っているというふうに私自身は感じているところであります。さらには、先ほど申し上げましたように経営をいったん卒業した方、この技術の高さというのも、これは誰もが認めるところではないかというふうに思うわけであります。そういうものを総合して考えますと、うちの町が、町長がいつもおっしゃっていますように、農業を基幹産業とする町だと大手を振って言える、そういう次の体制が整えられるだろう。そういうふうに考えます。当然、農業委員会等々も含めたいろんな議論が必要でしょうけれども、私は次の経営継承する体制の中では近隣で連携しながら就農技術の習得ができる体制づくりというのもしっかりと体制づくりをしていく。組織づくりをしていくということが問われてくるのではないかというふうに考えております。当然、この体制づくりの中ではJA等々がある意味ではリーダーシップを図っていくということが求められるかもしれませんけれども、ぜひ行政も、先ほど町長がいろんなことを今、一歩踏み出そうとしているんだ。踏み出したんだということであります。場合によっては、当然、経済的な支援等も含めた体制が求められることもあろうかと思います。ぜひ、それらも含めた中で議会の方にも求められましたけども、しっかりと議論をしながら次の展開ができるような、そのことが町の発展に、賑わいにつながるような、そんなことを願っているところであります。まだ少々時間がありますけれども、同じことをいつまでも繰り返していてもらちがあきませんので、ここで町長に今、申し上げましたようなことも含めた基本的な強い思いを示していただければというふうに思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
私どもの町は農業を基幹産業とする町でございますので、ありとあらゆる状況の中で力強い農業経営が継続されるような施策を打って、歴代町長が打ってきていると同時に私自身も基盤整備をはじめ、いろんなかたちで支援をし、経済団体であるJAきたみらいと一緒になってやっていこうという思いは変わりありません。農業の発展を抜きにして、この町の発展はないというのがそのとおりだというふうに思っています。私どもの町の蓄積した農業者が高齢化になって、農業を離れていても実際、ご子息が農業をやっていても、その技術的な力量を発揮できるような仕組みがまた必要であるし、状況によっては、制度の確立の中で広く内外に訴えていく広報活動をしていくということもこれから当然力強い農業を進めていく上で必要ではないかなというふうに思います。さらに、私どもの町は農業試験場ももちろんございますから、農業試験場の技術や人脈等も活用しながら総合的な力強い農業というものを進めていかなきゃならないと思っています。さらに、技術継承でいきますと本当に匠的な農業経営者の力を発揮していくということが客観的にその力が本当に今の農業経営、あるいはそこの土地に対して本当に適切なアドバイスができるかどうかということも含めていくと、やはり普及センターの力というのは私は今、必要ではないかなと思いますので、これらも含めて、やはり総合的な力を発揮し合えるような状況をこれからの農業行政を進めていく中で、やはり特に必要なんではないかなというふうに感じているところでございますので、ご理解をいただきたいと思います。もう一点、上原議員が議員という資格のもとで質問をされている。しかし、議長という立場は紛れもない事実でありますから、おそらく戦後、議長が一般質問に立つというのは、こういうかたちの一般質問というのは、私の聞くところでは、堀川さんがやったとか、やらないということはありますけども、初めてではないかなというふうに私は思いますので、願わくば議員としての質問もさることながら、私は今回の議会を通じて、それぞれの議員さんがかなり具体的な提案をし、また、我々に対するいろんな意味でのチェック等も含めてしていただきました。改めて、これからは自治立法権の行使を議会としても、やはりやる時期にもうきたなというふうに思っておりますので、条例提案も含めて、議員の中のコンセンサス(合意)をいただきながら、逆に町政に提案をするという時代に入ってきたと思っておりますので、ぜひ、議員の皆さま各位の一層のご努力と、私どもに対する具体的な条例提案も含めた議員としての権利の行使をお願いして、一緒になって歩んでやっていきたいと感じるところでございますので、この機会ですから答弁をさせていただきます。
質問 1番 上原豊茂
今、町長から逆提案がありましたけれども、当然これからの議会として、活性化特別委員会の中でいろんな議論をしながら、一つの方向性、新しい歩みの一歩を築いていくというふうに私も思っておりますし、そうあるべきだというふうに思います。そういういろんな提案に対して町長は目を背けずに自分の足元もしっかり固めながら受けて立っていただきたいなというふうに考えているところであります。2点の今回は質問をさせていただきました。ぜひ、1点目では、議会、選管、そして町という三者の中でしっかりと議論をしながら現実に立ち向かいたいということでありますから、それらについても、ぜひ対応していっていただきたいと思うのと、私どももそれに対応したいというふうに考えておりますので、少なくても次の参議院選挙から、その体制が一歩でも前に進めるような、そんな時間をとりながら体制を組んでいってほしいなと、そういうことができれば、先ほど町長がおっしゃった議会の存在感もしっかりと示せるのではないかというふうに思いますし、町としての皆にやさしいまちづくりというのがしっかり認められてくるのではないかというふうに思いますので、そういう取り組みをしたいと思いますとともに、先ほど議論しておりました農業政策については、本当にこれは町長はもう動いている、動いていると言いますけど、実を言うと我々の年代というのは、もういつそこでやめるかわからないというのが現実です。肉体的に限界がきているというのが私の友達の中でも何人もいます。そういう中では時間をかけて議論をするなんてレベルの問題じゃないと逆に私の方から町長に申し上げたい。そういうことも含めてしっかりとした歩みがうちの町としてできることを期待しながら、今回の私の一般質問を終わらせたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
私もこの町に来て43年たちます。そして、その当時の青年団の頑張っていた人たちが上原議員たちの年代でありますから、今どんな状況であるかということは、痛いほど心に納めながら、この町がその後継の人たち、後継のいない人も含めて、どうして訓子府の農業を発展していかなきゃならないかということは、町長としての肝に銘じていることでございますので、ともに努力してまいりましょう。
質問 1番 上原豊茂
以上で私の一般質問を終わらせていただきます。