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訓子府町議会 平成23年第3回定例会 2011年9月13日

町有林の維持管理と今後の活用

2011年9月13日、訓子府町議会の一般質問で、上原豊茂議員が「町有林の維持管理と今後の活用」について質問し、町長 菊池一春、農林商工課長 佐藤正好が答弁しました。

質問者
上原豊茂 議員
答弁者
町長 菊池一春、農林商工課長 佐藤正好

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 上原豊茂

では、次の質問に入りたいと思います。町有林の維持管理と今後の活用についてであります。町財政に寄与する目標を持って町有林は、1,279.7haの面積を有しています。かつては、大きな期待を持って大切に管理されていましたが、国の林業政策の転換によって、その資産価値が低下し、林産業は壊滅的打撃を受け、産業として、また環境保全の要としての存在感すら薄らいでいると思っているところであります。広大な面積で山林としての生産性が低いところもあり、維持管理等に苦慮することも多いと思います。良くも悪くも町の財産であります。それぞれの状況を見極め、町の運営の中で有効に活用すべきと考えるところであります。街中の財産の有効活用には、誰もが敏感になるところですが、町有財産全体の価値底上げを念頭にさまざまなアイディアを持って逆転の発想に立つことも必要ではないでしょうか。町有林の管理についても専門的な知識を必要としていると考えます。このような観点から町としての今後の対応を伺いたいと思います。1点目は、町有林維持管理の長期的考え方。2点目は、今後の有効活用に向けての取り組みについてであります。以上、2点お願いいたします。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

ただいま「町有林の維持管理と今後の活用」について、2点のお尋ねをいただきましたのでお答えをさせていただきます。まず、1点目の「町有林維持管理の長期的考え方」についてでありますが、町有林につきましては、過去、専任職員を配置し、経済林として適正に管理されてきた結果として、現在の良質材の豊富な森林になっているものと思っております。近年は、議員ご存じのとおり林産業の低迷と相まって経済林としての価値は低下しておりますが、森林の持つ多面的な機能を維持することも公有林には求められておりますので、山を荒らすことなく適切な管理に努めてまいりたいと考えております。とは申しましても、直ちに専門職員を確保する状況にはありませんので、当面は、これまでどおりオホーツク総合振興局東部森林室の指導を仰ぎながら、新生紀森林組合とも連携したうえで、町有林野経営審議会のご意見を基に、町有林の適正な管理に努めてまいりたいと考えております。次に、2点目の「今後の有効活用の取り組み」についてでありますが、現状の取り組みとしては、雇用促進協議会が進めている山菜の栽培事業に活用いただく程度のものであります。ご案内のとおり本町の町有林につきましては、散策を前提とした林道や作業道の整備は行っておりませんし、一般に開放するには、火災や熊の出没などの危険性もあることから、町有林としての通常の管理をしていくのが妥当と考えている状況でございますので、ご理解を賜りたいと存じます。

質問 10番 上原豊茂

現状として、町長が答えられたとおりとは思いますが、先ほどの回答の中で、専門的な職員の配置は難しいというような発言もございました。今、外部の指導を受けながら管理していく中で、現状では十分な対応ができているのかどうかの点が1点であります。私は、ここで維持管理の長期的な考え方として、表現をしております。町長は、早い時点で配置するのは難しいとの表現と思います。この辺について、例えば、長期的に専門職を配置し、管理することも考えているのかどうか。また、山林の管理に精通した先輩たちをどのように活用していくのか。活用すると言ったら失礼になりますが、その知識の指導を仰ぐようなことも考えていくのかどうか。その辺について、お示しをいただきたいと思います。

答弁 農林商工課長 佐藤正好(農林商工課長は2012年9月まで)

ただいまの専門的職員の配置につきまして、お尋ねをいただきました。1点目の外部の指導で十分な対応ができているのかでございますが、決して私どもも人事異動の中で、いろいろなところに回っておりますので、林業に対する専門的知識は、最初、皆無に近い状況がありますので、必ずしも議員の期待に応える状況にはないと思いますが、日頃、オホーツク総合振興局東部森林室の指導や日常の協議あるいは間伐事業等の現地調査にも一緒に立ち会う中で、いろいろな指導や知識をいただいているとこであります。その中に専門研修会等もございますので、可能な限り、職員にも参加していただき、少しでも早く林業の知識を身に付けるように努力しているところでございますので、ご理解を賜りたいと思います。長期的な専門職員の配置の関係ですが、これはまた町長からお話があるかと思いますが、やはり将来的には、所管課として、必要と考えております。従前からも対応していますが、3点目の精通者である役場を退職された林業のOBの方などの活用の考え方、活用と言ったら大変失礼になりますが、たまたま町有林野経営審議会委員にもなっていただいている状況もございますので、いろいろな場面でご相談しながら、助言をいただいているのが実態でございますので、ご理解を賜りたいと存じます。

質問 10番 上原豊茂

この町有林維持管理の関係で、それぞれ職員が新しい仕事にと言いますか、今まで経験のないところで頑張っているのは、認めるところでありますが、山の状態は、我々農業をやってもそうですが、たかが10haか20haの耕作面積でも、どの部分がどのような状況かを知るのには、相当な時間が必要な訳です。どの作物がどのように動くのかということです。同じように1,270haの山林面積の中で、どこの部分でどの木が一番適正かの判断も当然していかなければならないと思う訳です。先ほど言いましたように自分のたかが40年ぐらいの農業経験の中でもなかなか自然との関わりの中で、適正な判断をしていくというのは難しい。それなのに1,270haもの面積を受け持ち、さらに生産性を求める仕事が可能なのかと感じますし、何十年の時間の中で、はじめて、その状況把握ができる。そのようなものが自然と思う訳であります。経済林としての考え方も大事でありましょう。しかし、前段で申し上げましたように良い悪いは別にしましても町の財産であります。しっかりと維持管理する姿勢は持っていただきたいと思いますし、その意味でも、できるだけ早い時期に、このような山林に対する深い知識を持った有能な若者を育てていくことが、私は大切と思います。ぜひ、その辺について、町長はどのように考えるかわかりませんが、町長任期の範ちゅうではなくして、長い長い何十年も先のことでありますから、ぜひ、今の時点でしっかりとその見極めをしながら対応をしていただきたいと思います。2点目の活用の関係でありますが、散策道路もないということであります。確かに火災の問題、また、熊出没による人命的な問題等々もあると思いますが、今回、高速道路が走った常盤の山を見た時に何十年たったシラカバがこの程度と思ってしまいました。これをもっと別な形で、せっかく寄付していただいた山なので、高速道路に買い上げられた、その金を使ってでも何らかの活用方法を見出せないのかと現地視察をして感じたところであります。それらについての考え方がないのか。変わらないのか。それについて、再度お尋ねをしたいと思います。

答弁 農林商工課長 佐藤正好(農林商工課長は2012年9月まで)

まず、最初の質問のお答えなのですが、町有林係だけでいいますと過去2人体制で職員が配置され、毎日のように直営で事業をやっている。当然、山の中全体を歩く訳ですので、状況が手に取るようにわかる状況にあったと思います。現状の農林商工課の体制の中では、そのような体制は、なかなか非常に難しい人員でございますので、現状やっている中では、町有林の立木調査として、新世紀森林組合に委託しているものですが、その中で木、一本一本の調査をしており、その中で、例えば、間伐時期に達していない木であっても一律の間伐ではなくて、山を見ながら、そろそろここは早めにやったほうがいいなどの助言もいただいていることで状況把握に努めている。それが今のところの限界である状況にございます。将来的には、先ほど言いましたようにやはり専門的な職員の配置は、私どもとして、必要と思っております。常盤の町有林を例に活用方法のお尋ねをいただきました。私も農林商工課に代わってから、何とか何か町有林を町民の皆さんに見ていただく機会もできないかと町長とも相談した経過もございます。いろいろ古いものを引っ張り出し、調べてみますと平成11年から5年ほど森と親しむ集いをやっておりました。町内の歩こう会など、一般町民の方に呼びかけて催していたものですが、5年間行いましたが、年がたつにつれ参加者が、どんどん減り、一般町民の方が6人程度しか参加しなくなっており、それも毎年同じ顔ぶれになった状況もございまして、一方では、それに対する備えや準備等の関係もございまして、平成16年から廃止した状況がございます。なかなか先ほど町長の答弁の中でも、触れましたように林道、あるいは作業道自体が、ハイキングや登山のようなイメージのものにできない状況もございますので、今後もまた何かいいアイディアがあれば町民の皆さんからもいろいろ聞いてみたいとの思いがありますが、正直申しまして、今、農林商工課の中で協議した中では、なかなか思いつくものがない現状にございますので、ご理解を賜りたいと存じます。

質問 10番 上原豊茂

現状維持が精一杯の状況にあるのではないかと考えます。しかし、町民の数は減っていき、増えることはない訳であります。価値のないものに付加価値を付ける発想の中で、外からの人を呼び込むような発想転換が必要と思う訳であります。せっかく高速道路が、あの真ん中を走る訳です。そこがどのような状況か、よくこれからは見えると思います。ぜひ、その意味で、常盤町有林にかかわらず、いろいろな形で町の財産をさらに有効に活用し、町を潤す発想で日々努力をしていただきたいと思います。これが目一杯との発言がないような職員に皆さんが成長していただきたい。そのように思います。もし、最後に何かあればお伺いをして、私の発言を終わりたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

状況的は、今、課長から申し上げましたようにオホーツク総合振興局東部森林室の指導と新生紀森林組合との連携、さらには、町有林野経営審議会のベテラン先輩たちの助言をいただきながら、対応しているのが状況であります。このこと自体で万全とは、私自身も思っておりません。ただ、かつて2人の体制、あるいは林業へ非常に詳しい職員を配置した中で補充してこなかった。職員を減らし全体的にそれらを森林組合にお願いしながら進めている状況が今日に至っているのは、ご存じのとおりであります。担当職員は、一般事務職で採用していますので、その職員が将来にわたり、林業とともに歩むことにはなっていない。今年、異動させた職員をもってみましてもその点で言いますといずれ事務職に戻さなければならない状況の中では、今後もし可能とすれば私は林業行政の専門職員として、生涯やれるような職員の配置を前向きに検討していかなければならない状況であると思っています。その1つに、例えば、新生紀森林組合の合併の問題がございましたので、これら職員の今後の対応をどうするのかは、いろいろな問題が今、林業をめぐり起きておりますので、それらの状況も見ながら、専門職員の配置等も検討をしていきたいと考えております。それから、高規格道路をめぐって、広大な千数百haの町有林の利活用、さらには、発想の転換で、まちおこしの一翼を担うことができないかということでございます。例えば、隣町の津別町は、森林セラピーなどの森林浴を全面に掲げながら、木の町として、外から呼び込む。これもまた1つの状況でございますし、置戸町で申しますと認証制度を活用しながら、町有材を活用し、グレードの高い森林を販売していくことの戦略も考えているようでございます。いずれにしても林業全体をこれからいかに正しく、町有林で申しますならば、経営し、発展させていくことも含め、町民の財産を有効活用することは大事な施策として、念頭におきながら、これから、まちづくりを進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。

質問 10番 上原豊茂

行政改革の成果、さらには、町有林の利活用について、大きな期待を持ちながら、私の一般質問を閉じたいと思います。

出典:訓子府町議会 平成23年第3回定例会 2011年9月13日 議事録 PDF(49ページ) 間違いを知らせる