みんなの議会

訓子府町議会 平成23年第2回定例会 2011年6月22日

安全・安心のまちづくり

2011年6月22日、訓子府町議会の一般質問で、工藤弘喜議員が「安全・安心のまちづくり」について質問し、町長 菊池一春、副町長 佐藤明美、総務課業務監 伊田彰が答弁しました。

質問者
工藤弘喜 議員
答弁者
町長 菊池一春、副町長 佐藤明美、総務課業務監 伊田彰

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 工藤弘喜

3番、工藤です。それでは、私の一般質問を行います。今回は、2件の一般質問の項目がありますが、まず、はじめに、安全・安心のまちづくりについてであります。通告書に従いまして質問をしていきたいと思います。3月11日に発生した東日本大震災は、未曾有の大惨事をもたらし、今なお、8万人を超える被災者の方々が不自由な避難所生活を余儀なくされています。さらには、福島第1原発事故による放射能汚染も深刻な事態をもたらしています。このような惨禍さ ん かを受け、本町の安全・安心のまちづくりについて、この度、発表された町政執行方針とも関わって町長の見解を伺いたいと考えております。まず、1つ目でありますが、町長は、震災後、被災地に行き、状況を見てきたと伺っていますが、この惨事を目の当たりにし、町民の安全・安心に責任を負う立場からどのような認識を持たれたのかお伺いいたします。2つ目です。高齢者や障がいを持った人たちなど、周囲の支えが必要な人への支援が特別に求められると考えますが、この点について、見解をお伺いいたします。3つ目です。この間、全国的に「住民の福祉を守る」という自治体の原点を「構造改革」や「地域主権」の掛け声で 脅おびやかせてきたと私は考えております。このような姿勢で「災害から住民の命を守る」ことができるのか、町長の見解をお伺いいたします。4つ目です。福島原発の放射能汚染事故が収束の見通しが立たず、深刻な事態を続けていますが、この点について、町長の見解を伺いたいと考えております。以上です。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

ただいま、工藤議員から「安全・安心のまちづくり」について、4点のお尋ねがありましたので、お答えをさせていただきます。3月11日に発生した東日本大震災は、マグニチュード9.1と日本史上最大の規模を記録し、箇所によっては高さが30mを超える大津波を伴い、加えて福島県では福島第1原子力発電所の原子力災害などが複合した未曾有の災害であり、今なお、15,429人の方の尊い生命が失われ、未だ8,146人の方が行方不明となっているところでございます。また、住宅建物につきましては、全壊、半壊を合わせて18万7千棟が被害に遭われ、全国に避難した方が12万4千人、道内では2千人の方が避難しており、3カ月を過ぎた今も多くの方が避難所での生活を強いられています。こうした中、私も5月の連休を利用し、釜石市や大槌町を訪れ、地震と津波により倒壊したすべての家屋、あたり一面ガレキと廃墟に化した惨状を見てまいりました。亡くなられた大槌町長の遺体発見現場に立ちながら、行方不明の家族がいる被災者の町職員が、住民の生活を守るため奮闘している姿を目にし、本町に顧みて自治体職員こそが住民の暮らしを守り、励まし続ける最前線の仕事であることを再度確認したところであり、5月下旬には管内で被災地域を支援する「オホーツク絆プロジェクト」の一員として募集に応えてくれた1名の若手職員が被災地の応援に参加し、自治体職員が入っていない避難所や被害の大きさを自分の目で確かめてくれたことなどは、職員の危機意識を向上させる上からも将来の大きな財産となると期待しているところであります。また、町長としては、住民の生命、財産を守る責任の重大さを自覚しながら決意を新たにしてまいりました。次に、2点目の「高齢者や障がいを持った人たちへの特別な支援」についてでありますが、過去に発生した豪雨、土石流災害などでは、高齢者や障がいを持った方たちいわゆる「災害時要援護者」の多くの方が犠牲となられており、全国的にも災害時要援護者の災害時避難対策の推進が課題となっております。本町では、昨年4月に「訓子府町災害時要援護者避難支援計画」を策定し、民生委員の方の協力の中、「高齢者緊急医療情報キットケース配布事業」と連携しながら台帳整備を進め、現在44名の登録をしているところであり、さらに啓蒙、普及に努めてまいります。また、本年度は「高齢者・障がい者等地域見守りシステム構築」に併せ、地域の方々のご協力を得ながら「災害時要援護者個別計画」の策定に着手するところでございます。いずれにいたしましても、過去の大災害時の教訓である自助、公助を促しながらより実効性のあるシステムとしてまいるところでございますのでご理解を賜りますようお願い申し上げます。次に、3点目の「国の「構造改革」「地域主権」の掛け声で「住民の福祉」を守る原点を脅おどかされてきた自治体に「住民の生命を守ること」ができるのか」とのお尋ねでありますが、地方分権につきましては、行政改革推進審議会の議論、答申を受け平成5年に「地方分権の推進に関する決議」が両院で採択され、地方分権改革推進委員会の議論や数次にわたる地方制度調査会の答申などから、平成16年には合併関連3法が成立したところであります。その後各地での市町村合併が推進され全国3,231自治体が現在では1,804自治体となり、未だに様々な論議をよんでいることも事実であります。この間、平成14年から政府は「経済財政諮問会議」を司令塔に「骨太の方針」を掲げ、国庫補助負担金の削減、地方交付税の削減、地方への税源移譲の三位一体改革を断行し、郵政民営化、特殊法人改革や医療制度改革などが進められ、政権交代後は地域主権改革と名称を変え、昨年6月に地域主権戦略大綱、本年5月には義務付け、枠付けの見直しの一括改正と条例制定権の拡大を内容とする「地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律」(第1次一括法)が成立したところでございます。地方分権、地域主権いずれも「住民に身近な行政は、地域住民が自らの判断と責任において地域の諸課題に取り組むことができる」ための改革として、明治時代から続く中央集権から地域主権に変革していくものであり、私が一貫して申し上げている「町民の皆さまが町政の主役である」ことと相通じる理念ではありますが、国の財政支出削減を目的とし、経済理論を持ち込み効率性のみの地方自治を押し付けることや、地域の将来グランドデザインを協議しないなど地域の声が届かない姿勢にあり、そういう意味からは議員のおっしゃられることも理解することができます。ただし、様々な制度改革や改正の議論が行われている中、国の責任を明確化し、地域課題解決に向けた制度改正になるよう積極的に地域の声を国、北海道に届け「住民の福祉を守る」ため地域、職員一丸となって取り組む所存でございますのでご理解を賜りますようお願い申し上げます。次に、4点目の福島原子力発電所の放射能汚染事故の関係でございますが、今回の事故については、マスコミなどを通じ様々な論評がございますので専門的なことはお任せしますが、エネルギー政策は国の責任において実施すべきものであります。世界的にはイタリアの国民投票、ドイツ、スイスの宣言などの「脱原子力発電」の流れと米国やフランスなどの原子力発電依存の流れがある中で、国は日本の発電エネルギーへの明確なビジョンを提示する必要があると考えています。現在の日本国内は20%を超える電力を原子力発電に依存している状況にあり、すべての原子力発電所を停止することなどは非現実的な感がありますが、国、電力会社の安全性を確保した安心できる情報公開が必要であり、原子力発電所の安全性が全国的に注目される中で、北海道電力は泊原子力発電所3号機の拙速せっそくな運転開始を表明するなど、不安を感じるところであります。また、将来のエネルギー政策につきましても、国は再生可能な自然エネルギーの利用技術を確立するとともに普及に向けた支援などを充実させることが必要と考えているところでございます。以上「安全・安心のまちづくりについて」ご質問のありました4点についてお答えいたしましたので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

再質問 3番 工藤弘喜

それでは、これから若干再質問をしていきたいのですが、私の質問に関わりまして今回の議会で、この安全・安心の問題、特に、大震災を含め関連される質問が、もう既に昨日の時点でもありますし、また、これからもいわゆるハザードマップも含め、関連するところが結構出てきたと思っていますので、それを避けながら、どこまで避けられるかわかりませんが、質問をしていきたいと考えています。まず、はじめに、町長にお伺いしたいことでありますが、先ほど、被災地に行かれて、そこでいわゆる公務労働、公共サービスに携わる役場職員、自治体職員の使命、役割についての再認識のお話がされた訳でありますが、まさに自治体、自治体職員にとって、このように町民なり国民が未曾有の惨事にあった時、やはり住民奉仕の立場に立たなければいけない自治体職員としてのつらさ、大変さはありますが、やはりそこが一番町民にとって、あるいはそこに住む住民にとって、心の支えなり、寄りどころになっていると改めて、町長の今のお話を聞きながら、さらには、私も向こうに行って、ボランティアあるいは福島原発の牧草を運びに行っている人たちの話を直接聞く中でも本当に一番そこで頑張っているのは、自治体職員というのを聞かされています。やはりその意味で、ぜひ、皆さん方にもその立場でこれからも頑張っていただきたいと思います。そのことも含めてとらえまして、まず、町長に1点お伺いしたいのですが、災害に強いまちづくりというものについて、いわゆる災害に強いまちというのは、町長がどのようにとらえられているのか。どのようなことを指して災害に強いまちづくりとお考えになっているのかお聞きしたいと思います。確かに、災害に強いまちづくりということになりますと1つはやはり、学校などの公共施設、あるいは住宅含めて耐震化の問題、あるいはこの訓子府でいきますと堤防の強化の問題等々、いわゆるハード面での対策は当然打たなければいけませんし、必要なことになってくると思います。しかし、同時に大事となってくることとして、私が思うのは、普段からさまざまな各種の福祉政策や子育て支援政策も含め、住民の福祉と暮らしを守ることといわゆる災害から住民の命を守るという自治体の責務、これは一体のものではないのかと私は思っているところです。その立場からしまして、自然災害は、確かに現在の科学の到達点からしましても、なかなか防ぎようのないのも事実でありますが、しかし、起きてしまった災害を二次災害あるいは三次災害といわれるような人災というものにもっていかない、最小限の被害に食い止める、この役割を負うのは、やはり自治体の役目ではないかと先ほどの町長の答弁にもありましたが、やはりそのように私は考えているところであります。そのような日頃の施策あるいはまちづくりの観点が、本当に防災あるいは災害に強いまちにつながっていくのではないかというのが私の考えでありますが、この点について、町長はどのように考えておられるのかお伺いをしたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

私は昨日も町政執行方針でも申し上げましたが、最高法規である憲法を町政の基本に据えたいとお話をさせていただきました。そのことは、主権在民であり、基本的人権の尊重は、いかなる人の差別や弱者が生活できないような仕組みであってはならない。それは、ある意味で、憲法のうたっている生存権をきちんと一線で保障していくのが、地方自治の本旨であると私は思っておりますので、日常的なまちづくり、行政は、ある意味では、災害に強いまちづくりに連動するものと考えているところでございます。昨日も申し上げましたが、1つは、ハード事業の整備はもちろんでございますし、何よりも地域資源、自然や風土、歴史などのものが一体どうなっているのか、あるいは、景観や森林の状況等々も含め、総体として町をどのように把握していくのかも自治体職員の役割等でもございますが、まず、1つは、ハードであり、そして、また1つは、住民自身の役割と行政の役割を連動させながら、町が総体的に災害に強い、安心、安全のまちをつくっていくと私は考えるところでございます。いずれの災害につきましても、特に、私が住んでいるこの町においても、今回の東日本大震災はともすると門外漢もんがいかんと言いましょうか、災害に遭ってみなければ、やはりわからない部分があります。これはいかんともしがたい事実です。まさかうちの町に津波は来ない、まさか常呂川の堤防が決壊することはないというのは、一般的には前提でありますから、しかも、ここで気を付けなければならないのは、町の職員も被害者なのであります。あそこにいる自衛隊員も警察官も皆、被害者でありながら、そして、1人の住民なのであります。しかし、そこを乗り越え、公務労働は、我が家族の安全よりもまずは第一義的に住民の安心、安全のために体を張る、時には命をかけるのは、大事なことでありますが、ある種、その点では、全体の奉仕者というのは、非常に崇高な意味を持っていると思えてならないのであります。

再質問 3番 工藤弘喜

いわゆる本当にそのようなことでありますが、本町の場合、もっと具体的に質問したいのですが、そのことを機能的に、あるいは役割分担も含めまして、やはりどう具体的に考えていくのか。進めていくのかがやはり問題になってくると思っております。その時に私なりの考え方でいきますと特に本町の場合は、防災も含め、その安全で安心の町をどのようにつくるかの基本になっていく大きな役割を発揮するのが、やはり町内会、実践会の組織がどのように機能していくのか、意識も含めて非常に大切になっていかないのか。本町のやはりこれは大きな要を成す部分になってくるのではないのかというのが私の思いであります。確かに全国的に見ても、この防災に関しては、改めて防災に必要なコミュニティをどのようにつくっていくかが、今、大きな議論として、特に、都市部では行っていますが、あえて、そのためだけのコミュニティをつくらなくても、本町においては、歴史的に見ても町内会あるいは実践会を含めて、綿々として築いてきたものがある訳でありますから、それをこれからの若い人たちに、なぜ私がこれを言うのかというのは、やはり世代が変わってきているという問題があるからであります。やはり、若い人たちに向けて、この防災意識もありますが、安全、安心のまちづくり、そして誰もが安心して住み続けられる町に対する意識改革をやはりどこかで というよりも、これを契機にと言ったら本当に失礼になるかもしれませんが、やはり進めていく必要もあるのではないかというのが、私の考えであります。まず、これが1点です。次に、もう1つは、役場そのものが、町民から遠い存在になっては、やはり災害に強い町にも、あるいは安心して暮らせる町、町長はこれはマニフェストの中にも、執行方針の中にも出ていますが、福祉優先の町もやはりない訳であります。そのことも含めて考えると地域担当職員のことになります。この役割が、やはり、急展開をしながらすべて100%、120%よしとするというのは、なかなか難しい訳でありますが、やはり極めてこの制度は大事にしながら、より地域の課題解決も含め、この担当職員制度を機能してほしいという思いでありますが、この2つに関わって、町長はどのようにお考えでいるのかお聞きしたいのですが、先ほど、本町の災害の中身というのか、どのような災害が予想されるかの問題でありますが、確かに、津波など、今回のような大惨事は、やはりなかなか考えられないのが実態ではありますが、そのことがある意味、災害ともいえるのかもしれません。町民の中でも、特に、高齢者の方々が冬場の除排雪の問題、雪捨て、あるいは屋根の雪下ろし、この関係もある意味、私たちにとっては1つの災害に近いものがあるのだと思います。私たちの自力ではどうにもならないものもありますので、何とかそれも含めた解決の方法が、ないかというのが私のところにも届いていますが、そのこともある意味、安全、安心のいわゆる災害に強い町として、絡み合わせて考えていく必要もあるのではないか。それをどういった形で進めていくのかということを考えた時には、先ほど言いましたように実践会、町内会、あるいは地域担当制も含めた議論の中で総合的に進めていかざるを得ない。また、進めていくことがベストではないかと思っていますが、この辺についての町長の考え方を聞かせていただきたいと思います。

答弁 副町長 佐藤明美(副町長は2019年3月まで)

今、災害に対して、大きなものから小さいものまでという部分ございますが、1つ前段に確認の意味で言っておきたいのですが、今回の東日本大震災の複合的な災害、津波の部分があって、それが本町に現実的にぴったり当てはまるということにはならないのではないかという感じは現実的にしています。なぜそれを言うかといいますと今、町で想定されるもので、まず、1つは、地震は、どこで起きるかわかりませんが、直下型の地震は想定されると思います。そして、日常茶飯事とは言いませんが、例年、毎年のように水害が出ている部分で、それが複合的に今回、津波の部分が東日本大震災であった訳ですが、うちの場合はやはり、水の部分と地震の部分を分けて考えなければならない。ただ、今回のような大きい災害になった場合について、全体をハードも含めて、町ができる範囲というのは限られてくる。このように大きな場合。防災計画についても国、道、うちの町の計画は連動している部分ございますので、少なくても道の計画、開発で行っている整備計画などがそこまでのことを想定していないというのが現実的にある。例えば、河川の堤防ですとそこまで想定されていないですから、今後、そのことも含めて想定していく状態になれば、根本的にハードの計画を直していかなければならないことが出てくる。当然、うちの畑の部分の整備関係で排水路が下の方でのみきれないということも当然、関係してきますし、今の時点では、それらの想定がない中での計画が進められていることが1つである。いずれにしてもそれらが破られるような状態になれば、当然、訓子府町だけではもう整備できないような状況になりますと当然自衛隊、国、道などが入らなければならないような状況になるため、ただ、現実的に今どのようなことを災害の中で行っていくかの部分になれば、今までの経験と言いますか、起きた災害を踏まえて、その範囲、さらにそれを少しふくらませた範囲と言いますか、その分での想定しかされていない。当然、100%ということは無理ですから、備蓄資材などにしてもその程度の話であり、当然、金もからむこともございますし、そしてもう1つは、ハード的にはそのことを想定的に考え直さなければならないのが、国、道、町としてもあり得る部分です。それとソフト的な部分でいけば、今、自治会のお話も出ましたが、先ほどの排雪や雪、雨などは当然、急ぐ場合については、近所の連携などのコミュニティの関係としては、大きな働きの中で、ウェイトを占めてくる。当然、役場の職員、消防にしてもたかだか100、200の人数ですから、それらでは小さな町と言えども回りきれないのが状態でありますので、それは頼らざるを得ない。昨年の例えば防災訓練を公民館駐車場で行ったと思うのですが、その参加者として、東幸町と末広町の方の参加をいただきましたが、ああいうことも徐々にうちの防災の担当でも町内会の理解を得ながら進めていく。とりあえず災害に遭ったら避難するという想定の意識付けといいますか、そのことを自治会ごとに行っていかなければならないということは当然考えておりますが、それに対して、今、町民の意識がそのようになっていない。ただ、チャンスとしては、今これだけ大きな災害があり、助かった東北地域もある訳ですから、その意味でいけば、普及、啓蒙、啓発といいますか、その部分ではいいチャンスと思いますし、町内会、コミュニティも含めて、当然、自分たちも自覚していくことが必要と思いますが、そのことについては、進めていくことをしなければならないかなと考えています。それと災害のことで先ほど河端議員からもございましたが、とにかく100%町としては、カバーすることや予期して守ることはできませんが、少なくても現実的なもので、少しずつでもそれに備え対処できるようなことは、町民と職員も全体として考えていかなければならない部分と思っています。ただ、あと住民の方、職員が災害に遭った時、どのような体制をとっているかは、確かにご指摘のとおりわからない部分はあるかと思います。議員の皆さんは知っている方もいると思いますが、体制的に、少し雨が降ったら、班編成を組んでおりますので、町内の監視に行く。もちろんこれはソフトというよりハード的なものですが、それとソフトとの連動は今のところされておりませんが、昨日ですが、河端議員からありましたシステムの構築を今行っている最中ですが、できればそのようなものも活用できるような形として、少しでも多少の力になれればというような部分での対応しかできないかとは思っていますが、そのような状況ですので、100%全部とは、なかなか難しい状況でありますが、工藤議員の言うように、それは少しずつでも、歩みが遅くとも進めていかなければならないと思っております。

再質問 3番 工藤弘喜

答弁の中で言われることは、十分わかる訳でありますが、ここで言いたいのは、やはり災害に遭った時にどのような対応をするかということで、マニュアル的なことだけではなく、やはり何もない時、平時の時からどのような心構えでまちづくりに参加するのか。まちをどのようにつくっていくのかというところが、いざとなった時には、災害で受ける被害も町民の苦しみなのです。その苦しみがどのように軽減されるかというところに結びついていくものではないかというのが質問の趣旨であります。つまり、町長や役場職員の役割として、私が思うのは、これは議員も同じ だとは思いますが、何かあった時に町民同士がどのように助け合っていくのか、支え合っていくのか、そのような思いにさせるように持っていき、さまざまな福祉施策やあるいは協働のまちづくりに対する思いをどのように共有していくかというところにさせるのが、町長の仕事であり、役場職員の仕事ではないかと言いたいところであります。そのようなことがやはり欠けてくるとなかなか先ほど前段に町長が言われたその住民奉仕の部分で奉仕者となる部分も含めて、いざとなった時にやはり慌てふためくことにもなりかねないことになるということでもありまして、その意味をもって先ほどから質問しているところであります。その次に関連しますので、高齢者や障がいを持った人たちなど周囲の支えが必要な人の支援、この関係になりますが、このことで、昨日も河端議員の質問の中でもキットの問題やあるいは支援しないといけない人たちのことが出ていましたが、私はちょっと変えて、福祉避難所の問題でちょっとお聞きしたいと思います。この福祉避難所のことに関しましては、これは今、災害の中で、いわゆる災害弱者といわれる方たちが二次災害、三次災害が避難所で起きている問題がよく言われておりますが、これについて、北海道あるいは訓子府はどのように考えているのかと思って、私なりに調べていますと全道的にみて、この福祉避難所を設置している町村が全道的には23市町村しかないのです。その中で個所数でいけば89カ所になっています。そして、調べていく中に訓子府は避難所を持っている形になっているのでありますが、このことについて、お聞きしたいのでありますが、この管内オホーツク総合振興局の中では、北見市と訓子府町と西興部村が福祉避難所を設置していることになっています。設置がカ所数でいえば訓子府は1カ所なのですが、この福祉避難所は今の状況では、どのようになっているかについて、ご説明をいただきたいのでありますが、まず、そこをよろしくお願いします。

答弁 総務課業務監 伊田彰

指定福祉避難所の関係のご質問をいただきました。まず、指定の月日なのですが、先ほど町長の答弁にもございましたが、平成22年4月に訓子府町災害時要援護者避難支援計画、これは全体計画なのですが、この部分を策定した際に、うちの庁舎の一部であり、総合福祉センターうららの多目的ホールを主体として、避難所として指定をしてございます。うららにつきましては、特に、要支援者、要援護者の方々は非常に体の部分などもございますし、その意味では、すぐ隣に福祉保健課がございますので、その対応も一定程度可能になるという部分もございます。あわせて先ほどの質問の中で、東北になりますが、避難所での二次災害、三次災害等々あるということでございますが、当面、指定した時期がそのような時期ではなかったということもございまして、一応、現段階の収容人員については、1人5㎡ですから1坪半ぐらいを基準にいたしまして、110人として、一般的な先進地等々の指定の要件がそのような状況だったこともあり、先ほど答弁いたしましたが、現段階では44名ということですので、その意味では、まだすべての登録は、終了していないこともありますので、今後、人数的なものにマッチするような形も含め、さらに指定をしてまいりたいと考えてございますので、ご理解いただきたいと思います。

再質問 3番 工藤弘喜

いわゆる対象者は、ここで110名が収容できるということになっているのですが、この分について、例えば、この福祉避難所の役割として、非常に大きいと思うのですが、例えば、一般的には、防災訓練などは、昨年も先ほど出たように行っていますが、例えば、この福祉避難所に該当になる方たちは、やはり高齢者や障がいをもっている方、あるいは認知症をもっておられる方など、さまざまな方であり、あるいはそのほかの病気を持たれている方など、一般の避難所では大変な思いをする人たちがここで避難することになると特別な手立ても必要になってくると思うのでありますが、この辺についての具体的な運営、あるいは整備も含めた検討は、これからと考えてよろしいのでしょうか。やはり、これからのことを考えますとあってはいけないのですが、そのような方々に対する訓練といいますか、周知も含めて、必要になるのか、ならないのかもありますが、安心をしてもらうためにも必要になるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

答弁 総務課業務監 伊田彰

今、対象者も含めた中のご質問をいただきました。まず、本町の全体計画の中の対象者の範囲としては、まず、1つ目が、要介護3以上の者、2つ目が、身体障害者手帳1、2級で、下肢不自由、視覚及び聴覚の者、3番目に療育手帳Aの者、4番目に精神障害者保健福祉手帳1級の者、5番目に高齢者等で上記に準ずる状態の者、あわせて施設入所者や乳幼児については、当該施設の職員または父母の保護者が存在しているため、対象者から除くものとする。という一応規定は設けてございます。質問の中でございました先ほどから言われているマニュアル的な部分なのですが、なにぶん昨年の実質でいきますと高齢者の緊急情報キットの部分で配付と同時に進めてございまして、実質は7月か8月ぐらいから台帳整備を進めていたこともございまして、現在のところについては、環境的に保健師等々の部分が近いということもありまして、生活補助員など、いろいろな国で定めている配置はございますが、そのような部分について、現在のところはまだ進めてございません。周知や訓練の部分なのですが、現段階では、まだ少し整備途中で、対象者等の方等にも周知はしてございません。今後につきましては、非常に訓練は、昨年行ったような大きな訓練の中では、どうしてもそのような援護が必要な方を避難させることが非常になかなか難しい部分がございますので、その部分からいきますともう少し、枠を狭め、先ほど議員からもご提言ありましたが、自治会などの枠の中で行う。当然、自治会である町内会、実践会の協力を得ながら進めるよう検討してまいりたいと思います。

再質問 3番 工藤弘喜

ぜひ、その方たちの家族も含め、やはりこのようなことも用意していますということをやはり事前にさまざまな、おそらく、その方たちも含めて、さまざまな町の施策の中で、それぞれが把握されていると思いますので、その中に、この防災、安全、安心も含めた説明も十分されていたほうがいいと思います。そのこともぜひお願いしたいと思います。時間もありませんので、次の質問に入っていきますが、構造改革や地域主権の問題で、果たしてそのようなことが続くことによって、安全、安心のまちづくりがどのようになるのかということでありますが、若干思い切って見方を変えまして、先ほど、最初の一答目の町長の答弁もそのとおりでありますので、十分ご理解されていることも踏まえながら、別な角度から質問していきたいのでありますが、いわゆる構造改革や地域主権は、特に、福祉政策を含めて後退はしてきている訳であります。それがなぜ問題かは、福祉政策そのものも問題でありますが、やはり底流には、すべて自己責任で生きてくれ。生きるのは自己責任であることがやはり非常に根底へ流れているところに大きな問題があるのではないかとの思いがいたします。そのようなものは、やはり皆が支え合い、助け合ったり、あるいは本来は、もっともっと公共のサービスとして、いわゆる自治体が果たさなければいけないことを削減されており、特に、自己責任の名で削られることによって、そこに住む人たちが大変になることは、避けていかなければいけない。この点が1つであります。それともう1つ言いたいのは、その町が、この構造改革などの、いわゆる何ていうのですが、心中主義的な、自己責任でするというのか、もっと言いますと経済成長戦略的なものがあり、今も言われ、これまでも言われていましたTPPの問題、その町の地域産業がどうなるかという問題、自分たちの安全、安心がどのように結びついていくのかも行政としては、ぜひ考えていただきたいという思いです。これはなぜかというと1つには、時間もありませんが、端的にいいますとこの町にもやはり中小の土木建築業者の方もおり、そこで仕事をされております。そこで、いわゆる暮らしや地域の社会を支える大きく大事なインフラであり、本町にとっては、社会基盤としてとらえていくことが必要ではないかと思っているからであります。これが例えば、経済成長戦略のような、あるいは構造改革のような流れの中で、どんどん削られていくといわゆる地方が疲弊することによって、そのことが失われていくことになった時、例えばこの町でも本来は重機を持っている業者など、もっともっとたくさんの業者の方たちが頑張ってもらうことによって、すぐ復興できることがだめになってしまうことだけは避けていかなければいけない。そのこともTPP、あるいはEPA、FTAも含め、そのような問題もはらんでいるところを私は思っている訳でありますが、この点について、町長はどのように考えておられるかお聞きしたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

長くなりそうなのですが、先ほどの質問も含め、TPPの問題に関連して中小関連や地元の土木建設業者等々の関連がある。そのこと自体が町の安心、安全には必要不可欠といいましょうか、非常に重大な関連性をもっていることについては、全く否定するものでございませんし、全くそのとおりと考えております。先ほどの質問も含めて答えさせていただきますが、飯館村の菅野村長の話は、後で福島原発の話が出る時にお話させていただこうと思っていましたが、お互い様のやはり思想が大事である。都市と農村、それから行政と住民、このお互い様というのは、責任を分担してお互いがするべきことをきちんとやるかということをきちんとしていかないと災害になった時にはできない。住民の命を守ることはできないことがありますので、これは、昨日も冒頭、河端議員にも申し上げましたが、この東日本大震災、この5年、10年を契機にしながら、どれだけ完全なものといいましょうか、100%はあり得ませんが、我々がつくっていくのか、行っていくかは、皆の知恵と力で実現することにより現実的なものにしていくことが私は大事であると思っています。いずれ、今、見守りシステムやキットやいろいろな状況で地域の民生委員や町内会長や実践会長が来た時、私は1回、総合訓練を行わなければいけないと思っています。例えばマグニチュード9.0の地震が発生した。全部が倒壊した。役場も倒壊した。学校なども倒壊した時にどのように動くのかも含め、これはあくまでも頭脳演習になりますが、それにより地域の自分の隣のおばさんたちを役場職員だけではなくて、地域の人がどのようにするのかを含め、いずれかの機会に行っていかなければならないと思っています。しかし、今の段階でそれは難しい。1つ1つ、私は昨日学校の話もしましたが、例えば、今回の避難場所に行って見てもみて、女性であっても着替える場所に塀もないような状況です。トイレも本当に大変です。そのような点からも、全く人権無視ですし、それでいいのかといわれれば駄目という話なのですが、うちがもし学校が被災した時、電気がつかない場合も、発電機があるのかと言われた時にはないので何をやっているのかという話には、今の段階ではいかないでしょう。しかしこれは、今までの私たちのような考え方だけでは済まない。そのためにこの1、2年間というのは、今懸命に少しずつ少しずつ前進し、確かなものに向けて行ってきていることをまず一緒になってつくっていかなければならないことを理解いただかなければいけない。それから、大槌町に行ってみたのですが、3分の1の役場職員が死んでいるのです。そして、東北地方は、特にですが、行政改革の中で職員の数をがんがん減らしてきているのです。これは行財政だけの問題でいくと職員は少ないほうがいいです。訓子府は50人でもいい。福島県で例えば合併せずに自立宣言をした町では、トイレ掃除から多くのことを全部職員がやる。そして、できるだけ職員の数を少なくして財政上は豊かにしていくという考え方は、それはそれで1つの理屈としては、通っているのですが、本当にそれでいいかの疑問もあります。そこで働いている雇用の問題をどうするのか。職員が、何千人の町の職員の命など暮らしをきちんと支えることができるかを考えていくとやはり総合的な議論を行政改革もやはり住民の福祉や命や暮らしを守ることを優先にすると一体何人が必要になるのかもあわせながら、議論していかなければならないと私自身は考えておりますので、ここは、さらに、今の95名の職員の数がどうなのかという問題はありますが、やはりこれからの問題として、職員を一定程度のところの行政改革が必要だが、やはり必要以上に減らしてはならない。財政の問題だけで議論はできないことを分かっていただかなければならないことだと私は思っていますので、単純に小泉内閣が行ってきた三位一体改革が一方的な批判はできませんが、しかし、やはりもう1つの弊害として、私は町村長として、国が国民の暮らしを守る以上に最前線の町村長、町長が住民に責任を持つ。この中で何をなすべきなのかを具体的にやはり行っていかなければならないのではないのか。過去のように120人以上職員がおり、そして、地域にどんどん出られた状態と今は本当に役場の仕組みが変わってきています。皆パソコンに向かわなければ仕事が進まない状況です。それだけではダメであるとの考えにより地域担当制度をしきました。何でそこまでやらなければいけないのかと職員の葛藤もあったと思います。しかし、私はカウンターにいるだけではダメであり、現場に出向きなさい。今年からは町長も自ら老人クラブに行ったり、独り暮らしのところに出かけることにしていますが、やはり少しずつ、職員も変わってきていますし、課題解決に向け、現場主義がものすごく大事なのではないかと思ってきています。災害を見ていてもおわかりになりますが、今回の降 雹こうひょうは、職員で座っている者はいないのです。現場に出て行き、ブルなどの重機を持って行くことを段々テンポが早くなってきている。それでもまだやらなければいけないことがたくさんある。これをやはりきちんとしていかなければいけないのではないかと思っています。それから長くなりますが、もう1点だけ言いますが、例えば、意識と災害に対する住民の啓蒙活動をどのようにするのか。そのために例えば、まちづくり推進会議を議会と我々の関係だけではなく、町内会長、実践会長だけではなく、現実的、全町的な課題を議論するまちづくり推進会議の必要性を訴えてきましたので、これは行っていきたい。ただ、もう1つ、若者をどのように育成するのか。これは行政だけの仕事でしょうか。これは地域コミュニティの中で、我々が社会教育やあるいはいろいろな行政を通じて、意識が変わっていきている若者を変えていくことは、行政として、おおへいなことはできないと思っておりますから、むしろ逆に地域の中、地域の隣りのお父さん、お母さんが、ある意味では、若妻会、婦人会などの縦割り時代の中で、変わってきた状態をもう1回地域のコミュニティとして、若者を育てていく意識をもっと強くしていくことも私は必要なのではないかと思っていますので、実践会長会議の中では、絶えず、私たちは10cm以上の雪が積もったら除雪し、家の前近くまで除雪をしています。しかし、それでも手が届かないところは、何とか実践会長の力によって、地域の中で議論をし、トラクターを動かしてほしいと提案しています。これが通っているかどうかはわかりませんが、行政に要請することはもちろん大事です。しかし、地域の中での世論をつくり、そして一緒に行っていくことをどのように組織化していくかが今すごく大事であると私自身は思っておりますので、これ以上言うと時間がなくなりますので、ご理解を賜りたいと思います。

再質問 3番 工藤弘喜

それでは、次の質問に入っていきたいのですが、原発のことについては、第一答目で答えをいただいていますので、よろしいと思います。

出典:訓子府町議会 平成23年第2回定例会 2011年6月22日 議事録 PDF(15ページ) 間違いを知らせる