訓子府町議会 平成19年第4回定例会 2007年12月19日
子どもの心身の健全な成長を支える教育政策
2007年12月19日、訓子府町議会の一般質問で、上原豊茂議員が「子どもの心身の健全な成長を支える教育政策」について質問し、教育長 山田日出夫、町長 菊池一春が答弁しました。
- 質問者
- 上原豊茂 議員
- 答弁者
- 教育長 山田日出夫、町長 菊池一春
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 上原豊茂
では、非常に時間ありませんけれども、次の問題に入りたいと思います。次は、子どもの心身の健全な成長を支える教育政策についてであります。忘れないうちに申し上げておきます。私の通告書、非常に誤字脱字が多くて申し訳ございません。また、読みにくいところも合わせてお詫び申し上げます。お気付きの点はご修正いただきたいというふうに思います。文明の力により、社会環境の変化が早く、昭和の時代には想像できなかった課題が山積されていると思います。時代が変わっても、人間として成長する過程は同じだと私は認識しています。競争原理を重視する現況において、他人より自分との思いが先行し、時代に遅れになるまいとする大人社会の焦りが子どもの心の成長に影を落としているのではないかと感じております。基礎的な学力は身に付けなければなりませんが、強い体をつくり豊かな情緒を育むことが本当に“底力を持つ人づくり”の基となり、子どもたちが豊かな人生を遅れるのではないかというふうに確信しているところであります。このような観点から次の点について教育長の所信を伺いたい。1点目は、昨今、新聞等も含めて賑わせておりますけれども、いじめ等も含め子どもの病める心をどう支えるのか、その施策についてであります。2点目は、子どもの育ちに、学校・家庭・地域社会がどのように連携すべきと考えているのか。教育行政が果たす役割は、どこにあると考えておられるのかお示しをいただきたい。
答弁 教育長 山田日出夫(教育長は2012年9月まで)
ただいま「子どもの心身の健全な成長を支える教育政策」について、2点にわたってお尋ねがありましたのでお答えさせていただきます。1点目の「いじめ対策も含めて子どもの病んでいる心を支える施策」のお尋ねでございますけれども、学校では、子どもたちが、どんな社会の変化にも対応し、心豊かにたくましく生きていくことができる人材の育成をめざしております。そのような教育を展開してございます。このような中で、心に不安や悩みを抱えた子どもたちのいじめや不登校などの問題行動が大きな課題となってございます。このため、子どもたちの不安や悩みをしっかり受け止め、信頼され・頼りにされる学校づくりに努めていくとともに、子どもたちへの対応や教職員・保護者への支援としての教育相談体制の充実に努めてまいりたいと思います。また、いじめ問題につきましては、「いつでも」「どこでも」起こりうるということを認識しまして、児童生徒が発する危険信号を学校や家庭で見逃さず、早期発見・早期対応に努めるとともに、日頃から他人への思いやりや善悪の判断などを教える道徳教育の充実に取り組むなど、教職員が一丸となって対応していくとともに、保護者にもいじめに関する情報を適時に提供し、連携を図っていくことが必要であると考えております。2点目の「子どもの育ちに学校・家庭・地域社会がどのように連携すべきか、そして、教育行政が果たす役割」についてのお尋ねをいただきました。子どもたちが明るくたくましく成長していくためには、学校・家庭・地域社会が十分に連携するとともに、情報を共有するなど、相互に補完し合うことが大切だと考えております。自然体験や生活体験・地域社会での様々な体験を通じて、これらが行われていくものと考えてございます。子どもたちが成長していく過程では、過度に学校教育に依存する傾向が最近ございますけれども、家庭でのしつけや地域社会での活動が子どもが成長していく上で、重要な役割を果たしていくものと考えております。特に、地域で行われております子ども会活動やスポーツ少年団活動など、地域の総合的な教育力を活かした活動は、子どもたちの心身の成長に欠くことのできないものでございます。また、このような活動で、様々な大きな成果が上がっているものと確信をしているところでございます。今後とも、教育委員会としましては、子どもたちのすこやかな成長を願いまして、学校・家庭・地域の連携を促進する何らかの取り組みや教育環境の整備や各種事業の実施、団体等への支援を引き続きしてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
質問 3番 上原豊茂
ただいま、ご回答いただきました。もう少しずつ踏み込んだ内容になっていればなというふうに思います。そういう期待をしていたわけであります。子どものいじめ等も近々にもいろんなことを聞きます。一番大事なのは、その子どもがいろんな状況にある中で、その心の内を吐き出せる状況、それをつくることが一番大事でないかと思います。ある新聞の中に、非常に保健室の利用が増えたと。その利用の目的は、心の悩みが多いという表現がございました。それも半端な伸びではないのです。そういう点からすると、教科担任と言いますか、教室で教える教師と保健室の養護教員との位置関係が非常に違うんだという認識をきちっと行政側は持つ必要があるのではないかと。そこに対する充実をどう図るのかという点を私は期待したいというふうに思います。まず、子どもが自らの悩める心を打ち明けると、吐き出すという1つの大事な要因は信頼関係だと思うわけであります。この信頼関係は、もちろん教師と子どもにもありますし、保護者と教師の関係もあるというふうに思うわけであります。やはり子どもは本当に1回怒られたとしても、自分が信じてもらっているということを実感すれば、その人に対しては相当なところまで自分の思いを伝えると、私もそういう経験したことがございますけれども、これはたまたまスポーツ少年団を通しての経験であります。そういう意味では、子どもたちとどう関わるのかという大人社会の姿勢でないかというふうに思うわけであります。大人が自分のいうこととやっていることが一致しないと、それについてはものすごく敏感に子どもが見取ってしまうと、適当なことを言いつくろっていろいろ悪口を振りまいたと。それを知った子どもたちは、その大人を信じることはないというふうに私は思うわけであります。そういう意味では、やっぱり子どもと同じ目線に立って、しっかりと子ども認めていくということが大事かというふうに思うわけであります。ある人がこんなことを言っています。今は、子どもと保護者がセットとして考えなければならない。保護者が学校に対してマイナスの体験をしているという場合、その学校に対していろんな批判があります。先生を信頼しない、それがそのまま子どもに移っていくと。だから、そういう状況にあるという認識をしながら子どもと向き合うときに、そのマイナスのところから向かわなければならないというふうに言われています。まさに、そのとおりだと思います。そういう意味では、大人社会がどうあるのかと。学校と大人社会・保護者との関係がどうあるのかということをしっかり行政としては分析し、方向付けしなければならないだろうというふうに私は思っております。もう1つは、学校の問題であります。教師も当然子どもたちとどう向き合うのか、保護者に翻ろうされないでという思いを持って、いろいろと四苦八苦しているというふうに思うわけであります。しかし、教師の心にゆとりがなかったらそんな対応はできない。こんなことも書いてあります。子どもから信頼される教師になるためには、先ほど申し上げましたように、教師の心のゆとりが大事だ。もう1つは、教師同士の信頼関係が大切だ。それは、まさに子どもがしっかり見ているということです。そういう教育現場の体制ができるように、もちろん我々大人社会、地域社会も教育行政も、しっかりとした理解をして体制を整えるということが必要かと思いますけれども、その辺についての教育長の考え方をお聞かせいただきたい。
答弁 教育長 山田日出夫(教育長は2012年9月まで)
子どもの育成に関わって、大人の社会が相当な影響を与えているということで、ご認識をお示されながらご質問をいただきましたけど、全く今お話があったことは私も同感であります。高度成長期あたりからかと思いますけども、大人の気持ちの中に、心を軽んじて物質等を、お金とか物質を重んじる風潮が、残念ながらわが国には広まってきたのかなと私は思っております。また、経済が非常に厳しい中で、大人の心にゆとりがないというようなこともあって、それらがあるいは家庭において何らかの影響を与えているのかなということも思いますし、学校の現場においてもいろいろな影響を受けて先生方もゆとりと言いますか、ひょっとしたら昔よりは欠いている現状にあるのかもしれません。そういった中で、今教育委員会としては、子どもたちの健全に発達していくためには、1つは教職員の資質向上ということがあるかと思います。これは技術的なことばかりではなくて、議員が指摘された心の問題に対応できるようなそういったこと。それともう一方では、家庭においてのお子さんに対する関わり方というものについて、少し感じるところがございます。それは、しつけとか道徳とかと一言で済むようなことではないのかもしませんけども、家庭で親御さんが子どもと接する時間を増やすとか、お話し合いをする時間をつくるとかと言ったそういった家庭、それと直接家族関係にない地域の人たちも子どもを優しく日頃から見守っていただくといった、こういった相互の関係が必要だと思います。これらを何らかの形で統合して、1つの1本筋の通ったものに何とかできないかなと、今は漠然とした思いに過ぎませんけども考えております。子どもたちが明るくすくすくと育てる環境をこれからもつくっていけるように努力してまいりたいと思います。
質問 3番 上原豊茂
最後に一言だけ言って終わりたいと思います。信じること、信頼というのは根拠のないことをあえて信じることだと。また、教育・育児の目標は、自立の援助であると。信頼は自立を援助するための必須であるということが書かれておりました。ぜひ、そういう姿勢を持って、さらなる教育に対する方向を深めていただきたいというふうに思います。以上で終わります。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
議長のお許しをいただきましたので、先ほど上原議員の再質問に対して、私の答弁がずれておりましたので、時間ございませんので少し補足をさせていただくことをお許しいただきたいと思います。先ほど、畑かん等、あるいは土地改良区等の水利の事業を実施したことによって、水道事業に対する影響がないのかというご質問でございました。私は、水量の話ということで勘違いをちょっとしておりまして、今出ておりますそういったいろんな農家の方が水を散水していると、一般的には私どもの水道会計から水道を利用していただいていると、そのことがかん水等の川の水等を使うということが増えていくと、当然水道料に影響してくるということはご心配のとおりでございます。ただ、こうした水の水利のことについては、どの規模でどのような形でということは見えませんから、どのぐらい影響があるかということは数字は示すことはできませんけれども、いずれにしても、これは水道事業全般の影響は出てくるということを含めて、将来的な課題とさせていただくということでお許しをいただきたいと思います。