みんなの議会

清里町議会 令和6年第7回定例会 2024年12月17日

清里町における農業振興の在り方について

2024年12月17日、清里町議会の一般質問で、伊藤忠之議員が「清里町における農業振興の在り方について」質問し、町長 古谷一夫が答弁しました。

質問者
伊藤忠之 議員
答弁者
町長 古谷一夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 伊藤忠之

改めまして、伊藤忠之でございます。お昼一発目ということで、皆さん少々お疲れかなと思いますけども、また、さらに私ちょっと体調崩しておりまして、鼻声になってしまって、もともとこもりやすい声なんですけど、さらにこもってしまうかもしれませんけど、よろしくお願いいたします。それでは、さきに提出しております一般質問通告書に従い、清里町における農業振興の在り方及びその対策推進について、今後の町の考え方を町長にお伺いいたします。今現在、日本の現状においては、人口動態が都市圏に一極集中してしまい、地方は人口減少の一途をたどり、人口減による地方自治体への地方交付金等も減少し、地方の活力が失われ、地方の過疎化の波が止まらない、そのような状況になってございます。当町においても、他の地方自治体同様、同じような課題を抱えており、今後の自治体運営を危惧するところでもございます。自治体運営理事者の古谷町長を筆頭に、特別職、町職員、そして我々議会も、今まで以上に情報収集能力の向上を図り、知恵やアイディアなどを出し合いながら検討・実施を行い、スピード感をもってこの難局に立ち向かってはいかなければならないと、そのように思っている次第でございます。そのような中、先ほども述べましたが、この地方の人口減少、このことに伴い、最近では地方での産業の衰退、このことも大変危惧されてきている状況でございます。地方自治体において、人口減少対策も大変重要な課題でございますが、この地域産業の維持に関する対策も、同じように大変重要な課題だと、そのように思っております。当町においては、各種様々な産業がございますが、その中の一つとして、この雄大な斜里岳の裾野に広がる肥沃で広大な農地を利用し、小麦、てん菜、澱原馬鈴薯、主にこれらの主要作物3品目を栽培経営する日本有数の土地利用型大規模農業が、当町における基幹産業となっております。ただしかし、この清里町の基幹産業でもある農業も、ここ近年JA組合員数の減少や農業関連従事者等の不足、資材コストや物流コストの上昇、さらには施設や機械などの老朽化に対する更新コスト等々、様々な理由から大変厳しい状況になってきております。私は、清里町の基幹産業であるこの農業が今後、地場産業として徐々に衰退していくことになってしまっては、当町においても大変重要な問題になると、そのように認識しておりますが、まずは町として、この基幹産業となる農業をどのように捉え、位置づけされているのか、古谷町長にお伺いいたします。

答弁 町長 古谷一夫

それでは、伊藤議員の一般質問、清里町における農業振興の在り方及び対策推進について、お答え申し上げたいと存じます。質問の趣旨は、農業の衰退、こういったことが、町全体の衰退につながっていくのではないか、その危機感、そういったものを町長としてどのように認識して、その方向性を今後取り組んでいくのか、そういった趣旨の御質問と受け止めさせていただきたいと思います。伊藤議員の御質問にあったとおり、清里町における農業の状況につきましては、現在、1戸あたりの耕作面積が約43ヘクタール、直近の数字でございましょうかそういった大きく増加する一方では、農家戸数が200戸あり、直近の農協の資料によりますと、令和5年度末においては、正組合員の数が192戸とお聞きしていますし、昭和50年代半ばの300戸からほぼ3分の2に大きく減少している、こういった現況にある、このように捉えてございます。また、その中身を見てみましても、特に農畜連携の関係、こういったことが非常に重要になってくると言われつつも、畜産業についても肉牛や酪農の形態が14戸となって、実際に搾乳している農家は8戸とさらに少なく、全体としてもさらに減少が危惧されるなど、農家戸数、経営体の減少は、農業の持続性はもちろんのこと、地域社会全体の維持に対して、既に深刻な影響が出ている、このように認識をいたしておるところでございます。言うまでもなく、農業は日本の食料供給の基盤であり、地域の住民の皆さんの生活を支える重要な産業であることは言うまでもありませんが、環境保全や景観形成をはじめ、いわゆる非常に多くの多面的な機能を有するとともに、極めて裾野の広い産業であり、製造加工業や運輸業、農業土木業を中心とした建設土木業はもちろんのこと、近年は、観光をはじめとした交流人口や関係人口の拡大とともに密接に関連するなど、地域の持つ魅力を発信する大きなツールとしても、大きな可能性を持つ産業であることは御存じのとおりでございます。このように、農業は単なる生産活動にとどまらず、地域全体の活性化に寄与する重要な産業要素であると強く認識をいたしてしているところでございます。御指摘にあるとおり、近年林業を含んだ製造業、様々な産業が衰退する中、仮に、仮にですが、農業が衰退するようなことになれば、単純に農業生産量の減少といった問題にとどまらず、地域内経済の環境や雇用の場の減少、町内における購買力の低下、所得の減少等により、計り知れない影響が及ぶことは、論を待つまでもないことであり、さらには、長きにわたり築いてきた地域コミュニティの崩壊など、町そのものの存続に大きな影響を及ぼすことから、農業の振興は、町の維持・発展に直結するものと、私自身は考えてございます。このため、町といたしましては、国営事業や道営事業を活用した土地生産基盤や施設の整備と保全管理のほか、ジャガイモシロシストセンチュウ対策をはじめとした土壌、病害中や家畜伝染病に対するまん延防止対策、さらには、麦類乾燥調製施設等への支援など、町独自の支援策を行うなど、持続可能で安定した農業生産体制の確立に向け、長年にわたり農業振興対策を推進してきたところでもございます。そうした中、現在まさに農協の次期総合5か年計画と連動しながら、町におきましては、新たな農業振興計画を策定中であり、明年度以降、持続可能で安定した農業生産体制の確立など、次の時代につなぐ農業・農村づくりを目指し、新たな計画のもと、農協・農業者及び関係団体と連携・協調しながら、農業振興の取組を進めてまいる所存でございます。また、農業従事者の高齢化が進む中で、新たな担い手を育成するための支援も重要と捉えております。以前頂きました一般質問のときにもお答えをしてございますが、農家戸数の減少という地域の実情を踏まえた中で、持続可能な地域農業という観点や、将来にわたる後継者のいない農業者から新たな第三者による継承につなげていくということも含め、従来の考え方にとらわれることなく、様々な視点で担い手対策に取り組むことが必要と併せて認識しているところでございます。なお、農業者並びに関係者の長年の取組により、農業の生産性は格段に向上しているものの、先ほど議員の御質問にあったとおり、近年の物価高騰による資材や肥料、飼料価格の上昇の影響や気象の変化、生産基盤の老朽化、労働力不足、鳥獣害の被害の拡大、ICTを活用した新たなスマート農業への対応など、新たな課題も多くあると受け止めているところでもございます。さらに、今般改正された食料・農業・農村基本法及び、新たに法整備されたいわゆるみどり法においても強く打ち出されておりますが、環境への配慮も極めて重要な課題になってくると考えてございます。既に今年度より環境負荷提言のクロスコンプライアンスが施行されており、令和9年度からは全ての補助事業、交付金事業においては必須要件とされることになっていることは御存じのとおりと存じます。持続可能な農業を実現するためには、環境保全型の農業技術や有機や農薬肥料の低減、排水・臭気対策など、環境への負荷低減に向けた取組を加速化していかなければならない状況に清里町もあると認識をいたしているところでございます。今後とも、農業が持つ重要性を地域全体で共有、さらには再認識し、その振興に向けた施策を積極的に推進して、町の活力を高めていく所存でございます。以上、町長としての農業振興に向けての基本的な捉え方と、その重要性についての認識であり、引き続き御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げ、1回目の答弁とさせていただきます。

質問 8番 伊藤忠之

ただいま町長のほうから御答弁いただきましたけれども、この当町の基幹産業である農業、これに対して、まさに裾野の広い産業という形の中で、町としての考え方、捉え方、私とおおむね一致しているということで理解はいたしました。その上で、再質問させていただきます。先ほど町長からの御答弁でもございましたけれども、改めてまたお聞きいたしますが、今現在、当町における農業事業、これの中心的役割を担っているJA清里町では、今後の農業事業運営の方向性や計画などをまとめ、令和7年度から執行予定の第11期5か年計画を作成中と伺っております。また、当町においても、令和7年度からの農業振興の指針となります清里町農業振興計画を産業振興課産業振興グループ、ここが中心となり、現在作成を行っていると聞いております。この2つの計画は、今後の清里町農業にとって大変重要な計画になると、私はそのように思っております。行政の立場と民間の立場、これの違いはありますけれども、この計画の目的が今後の清里町農業の振興発展のためであることには変わりがありません。その上で、昨年度、行政とJAとの間では北海道初となる地域包括連携協定を当町と結んだ間柄でもあるJA清里町が作成中の第11期5か年計画。これに対し、ある程度の共通認識を持ち、整合性の取れる形での清里町農業振興計画を当町として作成していくべきだと私はそのように考えておりますが、実際のところ、JA清里町との情報交換などの連携、またさらには農業の現場を知る清里町農民連盟との情報交換などの連携を取りながら、この清里町農業振興計画の作成が現在進められているのかどうなのかという形で町長にお伺いします。

答弁 町長 古谷一夫

再質問いただきました農業振興の計画等を含めた枠組みのお話を申し上げれば、御質問いただいたとおり、現在農協においては第11期の5か年の中長期計画、私どもの町におきましては、新たな同じスパンで持った農業振興計画、これを、策定委員会を設けながら既にだいたい最終盤に入っておりまして、ほぼほぼすり合わせが終わる、こういった状況にございます。当然、今、伊藤議員から御質問あったとおり、昨年包括の連携協定を結ばさせていただいたという根本的なものの考え方としては、農業振興と農村振興のミスマッチが起きないように、しっかり一体的に推進していくことが、当町にとっては必須の要件である、そういった考え方を農協と共有いただき、連携協定を結ばさせていただいた。その一連の流れの中で、過去においてもそうであったとは思いますが、さらにそれぞれ持つ計画を完全に整合性を持った形にしていく必要がある。そのすり合わせを行う中、現在最終盤の策定作業を進めているところでございます。なお、策定委員の中にも当然、農協関係者、農民連盟関係者、さらには農業委員関係者も入っていただく中、他の産業関係者も広く参加をしていただいた中において、現状と課題、そして今後取り組むべき重点的な目標、そういったものをしっかり議論していただいた上で、今回の町としての計画も策定してまいるつもりでございますし、当然今後パブリックコメント等必要な手続を経た上で最終的には3月に決定をさせていただきたい、このように考えてございますが、しっかりとその辺の関係者の御意見、さらには町民の御意見、考え方、こういった形が反映できるものにしていきたい。まずこれを基本とする。それと、今大きく農政が方向転換したり、新しい仕組みというものが当然、食料・農業・農村基本法の改定、先ほど申し上げたみどり法の新しい制定、そういった形の中で動いてございます。そういったものにしっかりと的確に対応できるかどうかということも非常に大きな課題になってくる。したがいまして、農協が民間だから、町が行政だから、それは別々の視点でという形ではなくして、私どものほうからも積極的に今後の農協の5か年の計画に際して、町としてはこう考えている、そういった意見を述べさせていただくとともに、農協側からもそういった意見を積極的に述べていただいた中、現在作業を進めている。このように捉えていただければ大変ありがたいと存じます。

質問 8番 伊藤忠之

ただいま町長のほうから御答弁いただきましたけれども、私も今同じ思いで、新しい農政が進んでいく中、行政だ、民間だ、ではなく一体となってやっていっていただきたいと思っておりますし、今申し上げましたけれども、今後、今おっしゃられましたJA清里町、また清里町農民連盟、さらには農業委員会と、このようなところと民間団体と連携を取りながら、実効性のある清里町農業振興計画の作成、これを進めていただきたいと、そのようなことを申し上げながら、次の質問に移らせていただきます。前質の中でも取り上げましたけれども、JA清里町が現在作成中の第11期5か年計画、これでは今後大きな事業計画として、新たな排水対策事業計画、これがうたわれるそうです。この新たな排水対策事業とは、清里町農業の主要畑作物3品目の1つである澱原馬鈴薯、これの加工を行う馬鈴薯でん粉工場での排水対策事業のことのようです。馬鈴薯でん粉を製造する過程において排出される臭気のある排水を、今現在はスラリーローリーという特殊車両8台によって各馬鈴薯生産者の畑に散布している状況です。ですが、この特殊車両の更新時期が今順次迫っている中、現在この特殊車両自体、生産販売が終了となっている状況だそうです。ですので今後この臭気のある工場排水は、でん粉工場内での処理が必要となります。そのために、まずはこの工場排水の臭気を取り除くための施設整備が必要となりますが、この施設は相当高度な技術を要するため、莫大な施設設備費用がかかるとのことです。さらには、この工場排水の臭気が完全に除去できたとしても、この工場には取水権及び放水権がないので、河川に実は放水することもできません。現状、新たな権利の取得も不可能となっておりますので、地下浸透せざるを得ないということになってきますが、ここにもまた莫大な施設設備費用がかかるようで数十億円規模の事業と試算されており、JA清里町単独での事業費としてはかなりの体力消耗につながり大変厳しい状況になると考えられます。清里町の農業にとって、主要畑作物3品目のうちの1つである澱原馬鈴薯生産の中止は大変な損失となりますし、でん粉工場廃止に関しても、町内における雇用の場の損失ともなり得ます。このようなことからも、当町の基幹産業を守っていく観点から、当町として、この事業に対する何らかの支援及び協力を検討することができないか、町長にお伺いいたします。

答弁 町長 古谷一夫

御質問いただきましたJAの第11期5か年計画の中で最大の事業だと、もう財政的な負担も非常に大きいという話については、かなり以前から組合長さんをはじめ、役員の皆さんからお伺いしているところでございますし、何らかの形で今後、そのときについて、町としての支援についても検討いただけないか、そういった話は頂いているところでございます。当然、今、伊藤議員から御質問があったとおり畑作三品の輪作体系、これをしっかり守っていくという形については、これは当町の農業振興にとって必要不可欠なことでございますし、現実的に、澱原用ジャガイモから作られるでん粉、この実需が伸びている中において、やはり最大生産地としてどういう形の中でそれをきちんと保持して地域内における経済、雇用を含めた、そういった振興を図っていくか、非常に大きな課題だというふうに捉まえております。従来、パワーアップ等の事業、国の事業、道の支援、そういったものを取り込みながら、農業生産基盤の整備を進めてきた中において、必要に応じて、町としてもその事業に対する支援を過去にはしっかりと行ってきた経過がありますので、今後、どういう事業の中にその事業を乗せていくのかという形、ここが非常に大きなポイントになってきますし、先ほど述べたとおり、新しい食料・農業・農村基本法の動向、それからみどり法の動向、そういったところにおいては、環境としっかり順応した形の中で保全していく、そういったことも中には、臭気ですとか、そういった排水処理、こういったものも当然含まれてくるというふうに思っております。現在、町においては、産業振興課が窓口となり、逐次、JA、農協さんと情報交換をかなり頻繁に行ってございますし、その担当窓口として副町長の中村が直接担当しながら、その辺の情報収集、調整を行っているところでございます。今後、基本的にはまず、国等の基本となる、そういった補助や交付金の獲得に向けてどういった事業の組立てをしていくのかということが非常に肝心になってくると思いますので、そういった事業全体を取り巻く今の農政の動きをしっかりキャッチアップした上で、加えまして、近隣町村における澱原用ジャガイモの動向も大きく変わってくる要素もあるやに聞いてございます。そういった近隣の新たなでん粉の動向、こういったものをしっかり視野に入れながら、当町の農協、さらに当町の農業として何を担っていくのか、そういった方向性を確認しながら鋭意しっかり努めてまいりたい、このように考えてございます。まだ、緒についたばかりでございますが、具体的な方向性や事業の姿、これをきちんと確立することと並行しながら、町は町としての対応や支援の在り方、鋭意検討させていただきたい、このように考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。

質問 8番 伊藤忠之

ただいま町長のほうから御答弁いただきましたけれども、私もなかなか難しいと言いますか、実質、先ほど僕も述べましたけども、かなり大きな事業でございますので、当町としては限りある財源の中、なかなか簡単に決断するというようなことは私も難しいかなと思っております。ただ、今、町長おっしゃいましたとおり、国や道なりの様々な事業とかを見つけ出しながら、いろいろと検討していただきたいと思っている次第でございますが、また、いつもながらの、ここで視点を変えるという形で、御質問をさらに深掘りさせていただきたいと思っております。今回の排水対策事業、これが行われることにより、今ずっと、でん粉製造か何かそちらのほうの工場の話もさせてもらったんですけども、今後、実はこれをやっていくと、先ほども言いましたけど、スラリーローリー、これの町内の運行が廃止という形につながっていきます。過去においては、道路の狭さによるスラリーローリーの路外横転事故ですとか、また踏切内での痛ましい事故等々も起こっております。町民の安全安心を事故などから守る観点からも、この事業の有効性が考えられると、そのように考えております。また、臭気対策としてJA清里町としても、現在、散布規制区域を設けて、極力、町民に御迷惑をおかけしないように散布事業を行ってきておりますけれども、なかなかまだまだ完全ではないという状況でございました。それが今後、この事業を実行することにより、完全となる臭気対策にもつながりますし、スラリーローリーの運行廃止による排気ガスの削減、これなどにもつながっていくと、先ほど町長もおっしゃられていましたけれども、環境の問題ですけれども、今年度ゼロカーボン宣言を行った当町において、環境負荷軽減整備、これにもつながってくると思っております。当町における基幹産業の衰退、まずこれを防ぐことだけではなく、環境整備対策など様々な観点からの効果も得られると思われるこの排水対策事業、町の課題解決策の一つとして捉えることも可能なのかなと、私はそのように思っております。町長はどのようにお考えになっているでしょうか。もう一度お伺いいたします。

答弁 町長 古谷一夫

でん粉廃液の処理等を含めた新しい考え方をどのような視点から捉えるか。農協の農業振興の事業という範疇だけではなくして、新しい環境負荷を軽減していくゼロカーボンを含めた、そういった方向性の中での位置づけも必要ではないか、そういった御質疑の質問だというふうに受け止めていきたいというふうに考えてございます。当然、今後の農業の振興の在り方については、先ほど1回目の御答弁で申し上げたとおり、食料・農業・農村基本法だけではなく、新しくできているみどり法においても、やはりコンプライアンスという形の中において、しっかりどういった形の中で環境の負荷の低減を農業という産業自体が担っていくのかという形をきちんとプログラムとして入れることによって、初めて補助金や交付金が、今は試行期間ですから、6、7、8の3か年はそういった試行的にされていますけれども、全ての事業に国は入れる。これは明言してございますので、そういった動向をしっかりキャッチアップした中、具体的な国の事業や施策の中とマッチングさせていく。それが今、議員から御質問があったとおり、農業振興はもちろんですけれども、地域の新しい環境負荷、ゼロカーボン、エネルギーの再利用等を含めた分での新しい視点になって、まちづくりの視点として捉えていく必要性もあるんではないか。自分自身としてはそのように捉えているところでございます。スラリーローリーの廃止等の関係、当面は使われることもございましょうし、当町としては車のいろんな事故等も長年課題になってございますので、それとは別には、9線道路等については既に昨年から担当等と支持し道とも協議を始めていますけれども、道営事業等の導入の中でしっかり取り組んでまいりたいと思いますし、またスラリーの在り方についても、直接的ではありませんけれども、鹿追や上士幌で地中スラリーとかいろんな手法論も取られていますし、今後、その排水の最終的処理をどのような技術を持ってやるか、しっかりその辺の観点、視点を、我々もさらに調査、勉強をする中、その手法論について農協と共有しながら、新しい町の在り方、進行の方向性、その中で本事業については捉まえていきたい。このように考えておりますので、御理解、御支援を頂ければ大変ありがたいと存じます。

質問 8番 伊藤忠之

ただいま町長のほうから御答弁いただきましたけども、もちろんなかなか難しい面もあると、そのように思っておりますし、また今、認識という中で、環境問題とかもろもろのことも全部含めた中での考え方、捉え方もできるのではないかというふうな認識を頂きましたので、その部分を持続と言いますか持ちながら、今後も何かしらの支援、また協力等行えるよう前向きに検討していただきたいということを申し上げながら、次の質問に移らせていただきます。次に、この一般質問での最初にも述べました、清里町農業の主要畑作物は3品ございます。そのうちの2品目め、小麦、このことに関する御質問をさせていただきます。町内における小麦栽培については、各生産者がおのおの栽培した後、そこから収穫・乾燥調製・出荷までの一連の作業、これはJA清里町が33台の大型コンバインや大規模な麦乾工場施設などを一括所有し、麦作運営事業という形で行っております。その際にコンバインのオペレーターや運行員、また小麦運搬車のオペレーターや麦乾工場施設での工員等を、JA清里町が組合員や近隣の方々などを雇用する形で取り行っている状況でございます。ただ、先ほどの1回目の質問でも述べましたとおり、ここ近年、組合員数の減少や農業関連従事者の不足からその人員確保が大変難しくなってきており、麦作運営事業自体、非常に厳しい状況になってきております。その解決策を図る上で、JA清里町としても、現在、でん粉工場の工員としても実績のある外国人技能実習生なども視野に入れた麦乾工場施設での工員確保、これを現在検討しているそうです。ただ、いかんせん、一番ネックとなってくる事案が、遠方から来る工員の住居確保だそうです。JA清里町としても何とかしたいそうなのですが、実際のところ、このような期間工員のための住居建設に関して、今すぐには難しい状況だそうです。過去において、当町として、基幹産業を守る観点から先ほど町長からもちょっと御案内ありましたけれども、麦作運営事業に対し支援及び協力等を行ってきた経過もございます。今回の麦作運営事業の住居確保に関しまして、当町として、例えば、長い間空室状態が続いている公営住宅の裁量階層の部分での入居要件緩和などを行い、期間工員が入居できるようにすることなど、何らかの形で支援及び協力を検討することができないでしょうか。町長にお伺いいたします。

答弁 町長 古谷一夫

小麦の関係、麦作運営事業、非常に働き手の確保を御苦労されている。既に季節的な形で外国人の方々、昨年度、今年度、大体8名前後お会いになっているという実態であります。昨年、町長就任後においても、その課題があるんだ、なんとか宿舎とか住居対策を進めたいんだけれども、何か妙案はないかという御相談もJA当局のほうから受けております。そういった中で、JAの麦作運営事業に特化したという話ではなくして、既に昨年町長就任以来、様々な形で公営住宅の入居条件の緩和というのをかなり急ピッチで進めさせていただいているところでございますが、そういった中に、公営住宅の本来であるなら福祉住宅政策の一環でありますが、それ以外にも目的外利用という形の中で、所管の大臣に届出許可を受けた場合については、具体的に申し上げますと季節的に非常にそういった労働力が不足した場合の、そういった方々、雇用のための宿舎で使うことだとか、地域おこし協力隊のそういった宿舎で使うことだとか、さらに福祉の、今日も午前中に御質問いただいたデイサービスの見守りで使うやり方だとか、いろんな形で全国的には事例があります。そういった中で、公住担当のほうに具体的に所管大臣への申請許可も含めて、新たな規制を緩和された中において現実的に直すことも当然必要なんですけれども、それ以前として、そういった需要がある場合については、空いている公営住宅をどのように地域の実態に合わせて有効に使うのか、使うことができるか、それはもう既に指示済みであります。明年度から動けるかどうかは別でございますが、まだ正式な形でのそういった申請行為は行ってございませんので、今検討・研究している、そういった新たな多様な目的外使用、地域実態に合ったその使い方、これを一段さらに高めていくように、新年度に向けてさらに努めていきたい、このように考えております。その中で、今御質問のあった利用の仕方、宿舎の確保、こういったこともある意味可能かなというふうに自分としては捉まえておりますので、そういった方向性であるということだけは御理解いただきたいと存じます。

質問 8番 伊藤忠之

ただいま町長のほうから御答弁いただきましたけれども、平成22年から、変わったのは18年ぐらいからだと思っていますけども、規制緩和じゃないですけれども、そういう公営住宅の絡みは、目的外使用とまでは行かないまでも、裁量階層で直せるとか、いろんな部分で、さらに今言った目的外使用、こういうところも大分、一時期もうかなり規制緩和といいますか変わってきているので、ぜひぜひその流れを見逃すことなく、今後、うちの町にあった形で進めていきたいなと思っているんですが、今言われたことも入居緩和要件もそうなんですけれども、ちょっとまた別の視点ではなくて、ちょっと別の意味で、これは例えばなんですけども、そこにちょっと時間がかかるよということでもあるのであれば、当町として、過去に前例はなかったというふうに思っておりますけれども、この公営住宅自体、要は耐用年数、木造30年かな、耐用年数が過ぎて、さらに途中での補修等に対する事業費の償還等、これも終わっていれば、先ほど町長もちょっとおっしゃっていましたが、その地域での住環境というんですか、もろもろいろんなことの整備計画等にマッチしている条件の下、国及び道への申請許可が下りれば、法律上、民間への払下げ、これも可能だったはずだと、私は今認識しております。そういうことも含めて、もし町内に物件があれば、またそんなことも今後検討していただきたいなと思うと同時に、これも先ほど町長おっしゃっていましたけど、それが今すぐできるかどうか、入居要件の緩和も含めてなんですが、今すぐできるかどうか分からないというところの中でですけれども、例えばですけれども、これも本当に例えばです。公営住宅ではなく、現在空室状態になっていて、今後解体予定となっております町職員住宅、これを期間限定、要はそのつなぎではないですけども、期間限定としてお貸しすることはどうでしょうか。多分、農協JA清里町としても、かなりスピード感を持って取り組みたいと思っている事案だと思いますので、これだったら、私の勝手な想像になりますけども、法律ではなく、条例改正等でスピード感を持って対応できるのではないかなというふうに思っておりますが、町長としてはどのようにお考えになるでしょうか、お伺いいたします。

答弁 町長 古谷一夫

まず、1点目の財産の移管をしながらという処分の関係でございますが、これも含めて既に指示をしてございまして、古い公営住宅の中において、既に補助金等の適化法、補助金適正の法律があるんですが、その適化法と、さらに起債の償還が終わっているとか、残っていても繰上償還して処分できるという条件を持っていった場合についても、一つの手法論として、それは考えてもいいんではないか。それは目的外とは違って、完全に処分という考え方、それは売払いも含めた中での処分ということも、一つの視野に入れていくことも必要ではないかという考え方をもう既に事務方には示して、併せながら並行して検討するようにしていきたい。ただ、非常に適化法の関係とか起債の関係は、ややこしい手続がございますんで、なかなか一番早いのは、やはり目的外使用をきちんととってやるのが一番スピード感があるかなと思いますが、様々な形で進めていきたい。それから、2点目で御提案がありました、解体すべき職員住宅を期間限定的にということについても、御提案いただきましたので、しっかりとその検討の中に加えさせていただいた中で、何ができるか、地域実態、需要、それから地域経済振興という両面からしっかりと捉まえて、勉強させていただきながら方向性を探させていただきたい、このように考えるところでございます。

質問 8番 伊藤忠之

ただいま町長のほうから御答弁いただきましたけども、本当にありとあらゆる様々なハードルがあると思いますけども、この麦作運営事業、清里町農業にとっては大変重要な主要畑作物、三本柱の一つでございますので、基幹産業を実施していく観点からも、また、さらにはJA清里町との地域包括連携協定を締結した観点からも、ぜひともスピード感を持って前向きに検討していただきたいと、そのようなことを申し上げながら、次の質問に移らせていただきます。当町における清里町一般会計予算の農業振興費の中で、農産物生産性品質向上対策事業という事業がございます。これは、基幹産業である農業の健全な発展に寄与することを目的として、農産物の安定的生産を維持していくための施策としてうたわれており、この事業は細かく16項目のメニューに分かれております。ここ近年、内容がさほど変わらず、毎年ほぼ同額の1,700万円ほどが予算計上されております。この細かく分かれた16項目のメニューに対し、ここ数年の執行率、これをちょっと調べますと、各メニューによってかなりのばらつきがございました。この事業は、先ほども述べたように、基幹産業である農業の健全な発展に寄与することを目的とするとうたわれておりますので、現在行われている新たな清里町農業振興計画の作成を機に、この事業もJA清里町との意見交換を行いながら見直しをかけ、よりよい事業メニューにするために、精査・検証を行いブラッシュアップしていくべきではないかなと、そのように考えておりますけども、町長としてはどのようにお考えになりますか。お伺いいたします。

答弁 町長 古谷一夫

この御質問にありました農業振興事業の関係でございますが、御指摘のとおり、効率的かつ安定的な農業経営の育成強化、そういった形の中で農業の健全な発展に寄与することを目的として、農協を通じて個々の農業者の皆さんを支援する仕組みという形の中で、16のメニューが制度的に準備されてございます。御質問にあったとおり、ほぼほぼ執行率の高いものと執行率の低いものが近年固定化している、私自身もそのように強く受け止めております。当然、私どもは、町の担当者と農協の担当者のほうで協議しながら、新年度どういった枠組みにしていくかという話の中で積み上げてきているものですが、もう一度そのありようというものをですね、今回せっかくJAのほうの5か年計画と町の農業振興計画をすり合わせて進むわけですから、先ほど来、議員から御質問のある実効性の高い、効果の高いところに少し集約していく、重点化していくということも必要ではないか。これは農業振興の補助事業だけではなくして、全ての産業振興に、従来あるものは既得権的に物を見ないで、やはり実効性を担保しながら、今どういう形であればしっかりと地域振興だとか農業振興、商工振興、観光振興、産業振興につながるか、やっぱりそういった視点を大事にしながらメニューの中身の見直し、これ全事業において今年行うというふうに指示してございますので、その中で進めさせていただければ大変ありがたい、このように考えるところでございます。

質問 8番 伊藤忠之

ただいま町長のほうから御答弁いただきましたけれども、今、私のほうから御提案させていただいた作業といいますか、見直しですね、町長のほうも考えておられたということで、その辺はちょっと安心しているところでございます。ぜひ、今、町長もまたおっしゃいましたけれども、実効性のある、より使い勝手のよい事業メニュー、このようにしていただきたいと思っておりますので、こういうことを申し上げながら、時間も来ましたので最後の質問に移らさせていただきます。これはもう何回もしつこいように、大変恐縮でございますけれども、ウエンベツ川の維持管理事業及び土地改良基盤整備事業についてでございます。このウエンベツ川維持管理事業の改善、これに関しましては、ここ十数年、なかなか進まない課題ではございましたけれども、令和5年度以降、町職員の機転による国営での浚渫事業の実施、また同じく町職員による積極的な現場視察や情報収集、さらには自動草刈り機によるデモンストレーションの実施など、様々な形で今までにないくらいのスピード感、これを持って進んでおりまして、この事業改善に取り組んでいる産業振興課の職員に対しまして、まずは敬意を表したいと、そのように思っております。その上で、今後も古谷町長号令のもと課題解決を先送りすることなく、さらなるこの事業の改善策、ここの部分、細かく言ってしまえば手の入らないところでの機械化、その部分でございますけれども、このことを力強く推進していただきたいと、私はそのように考えております。また、それと同時に、土地改良事業や農道整備等を含めた、要は基盤整備事業、これに関しましても、積極的に情報収集を行い、町内各関係機関との連携を密に取りながら、国や道に対して切れ間をつくることなく粘り強く事業採択を求めにいっていただきたいと、そのように私は考えておりますけども、ざっくりとした言い方になりますけども、この2点に関しまして、町長はどのようなお考えをお持ちでしょうか。最後にお伺いいたします。

答弁 町長 古谷一夫

昨年12月の一般質問でも頂いている部分でございますが、まずもって大変組合員、構成組合員が少なくなる中において、本当にしっかりと努力されていることに、まずそれを、まずお礼を、まずもって申し上げていきたいというふうに考えてございます。そういった中において、議員から御指摘のとおり、農業基盤の中においてもウエンベツ川排水これはある意味では、特に神威地区から上斜里地区等に向けて湿潤な土地、それから排水機能、かん水機能を含め、これは生命線だというふうに捉えてございます。そういった中、非常に私どもの職員の取組、御理解いただいて、また一部お褒めをいただいたというふうに受け止めてございますけれども、午前中の御質問であったとおり、AIとかDXではなくして、それ以上にやっぱり現場に行って何が必要かということを職員自身が学び、一緒に農業者の皆さんと今後の方向性を探っていく、そういった姿勢が非常に大切になって、一つ一つそれが根づいてきていただいたというふうに強く思っていますし、そういった中で国営事業、今年度で保全事業完了になりますが、やはり今後の農業振興を考えた場合、国営のウエンベツ川、これをしっかり改築事業まで高めていくことも必要だと強く考えてございます。それは下手の斜里町との連携、斜里町は新しい飽寒別の事業が立ち上がって、そこに事業費がかなり持っていかれるということは事実の中において、斜里町も協調しながらというふうにおっしゃっていただいていますので、国や道に対しても、ある意味では議会の御協力も頂く中、町、議会、農協、それから組合、共にしっかりとした要請や陳情を含めた活動、これを切れ目なく行っていく、その必要性をしっかり訴えていく、このことが必要ではないか、そのためにも現状の中においてどういった課題がどういった形であるのかという形をきちんと見える化していかなくちゃいけない、数量化していかなくちゃいけないということでございますので、担当職員、しっかりと現場の状況等をウオッチした中において、その事業を進めていきたい、斯様に考えていますし、そして今の保全管理の中で何ができるのか、農業者の皆さん、管理組合の皆さん、農協と協調しながら何ができるのか、その新たな方向性についても、でき得るならば今年度中、3月までに新たな方向性というものをしっかり見いだせるように努めていきたい、このように現場のほうから声が上がってきておりますので、ぜひその考え方、ぜひ尊重していただきながら、御支援いただければ大変ありがたい、このように考えております。

質問 8番 伊藤忠之

ただいま町長のほうから御答弁いただきましたけれども、私と考えはおおむね一致していると、大変心強い御答弁だったと、そのように理解させていただきました。このウエンベツ川維持管理事業及び土地改良事業や基盤整備事業に関しましては、清里町農業の土台となる部分でございまして、大変重要な事業でございます。今後もしっかり力強く推し進めていただきたいと、そのように思っております。今回は、清里町における農業振興の在り方及びその対策推進についてという形で何項目かを古谷町長に一般質問させていただきました。どの項目も基幹産業が農業である当町にとっては大変重要な案件だと、そのように考えております。課題解決に対し、限りある財源の中、今後、様々なハードルなどが出てくるとは思っておりますけれども、基幹産業の衰退がこの町の荒廃につながってしまうとの危機意識を常に持ち、課題解決を先送りすることなく、今できる最善の施策を行っていただくことを古谷町長に御期待申し上げながら、私からの一般質問を終わります。

答弁 町長 古谷一夫

御質問いただいた趣旨、しっかり受け止めながら、農業振興と農村振興、地域振興がしっかり一体的に推進できるように努めてまいりたい、このように考えてございますし、1回目の答弁でお答え申し上げたとおり、農業そのものは非常に裾野の広い産業でございます。それは町全体の産業振興、雇用、経済、強く影響するものでございますし、それがあってこそ、しっかりとした地域福祉、介護、医療、教育も支える、このように認識してございます。今後とも、議員各位の御理解、御支援を頂く中、農協、農業者の皆さんとも連携しながら前向きに取組を進めていきたい、斯様に考えているところでございます。

出典:清里町議会 令和6年第7回定例会 2024年12月17日 議事録 PDF(31ページ) 間違いを知らせる