みんなの議会

清里町議会 令和5年第6回定例会 2023年9月12日

地域交通の取組みと今後の考え方について

2023年9月12日、清里町議会の一般質問で、河口高議員が「地域交通の取組みと今後の考え方について」質問し、町長 古谷一夫が答弁しました。

質問者
河口高 議員
答弁者
町長 古谷一夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 河口高

それでは、通告しておりました地域交通の取組と今後の考え方について、質問させていただきます。地域は、高齢化とともに移動手段について非常に将来不安を持っております。免許の返納など、交通手段が限られてくる人が増える中、町の取組について、昨年、NPO法人まちづくり支援センターにより清里町の実態把握をされ、方向性が示され、今現在、進行形にあると認識しております。町民の期待する要望など、この中で意見の集約を今後どのように進めていくのでしょうかということが、一番、今、気がかりになっております。昨年度に続き今年度も550万の予算が組まれています。昨年同様、方向性、この辺がまだ見えていない状況にあると思います。令和2年度からハイヤー券を75歳より配布、それが、今年、令和4年、5年、2年間については70歳より半額の補填支給となってこれの使用率が70%ぐらいと聞いております。これを踏まえて、昨年12月でしたか、広域の交通手段として、1市4町の今後の交通、広域についてということで、仮繋ぎの施策だったのかと思いますが、この実証実験、これはどのような把握をされているのか。今、一番心配されていることは、医療という広域の交通手段の確保で、高齢の皆さんの心配事の一つになっています。実際に免許を返納していいのかどうか、ということの判断は、あくまでもこの交通がどういうふうになっていくか、ということに大きく依存するのかなと思います。残念ながら、この公共交通、今は清里からJR頼み。一般のバス交通については、今は全くない状態です。この中でどう広域の移動をするか、ということについては非常に皆さんの心配事の一つ。それと町内の移動についても、どういう形になるのかということも非常に大きな問題だろうと思います。その中で、昨年、NPO法人まちづくり支援センター、ここが一つの方向性を見いだしたのだろうと思いますが、この中で地域の皆さんも主体的なまちづくりに継続的な活動を効果的に、コロナ禍では誰にでも必要なときに。もう一つは、大事なことは有償で安全・快適に移動できる交通手段。しかも、これは共創・協働で開くということが、ここの支援センターの方針になっているのだろうと。豊かな国民生活に資する交通の実現、これは非常に大事なことで、交通政策基本法も変更され、実際に2014年、2020年までに計画書を出せという形で進んでいたと思います。その中で、当町はタクシーを4年運行しています。その中で、将来の交通のまちづくり、これの一番大事な部分、ただ移動だけということと、もう一つ大事なことは、人とどう関わり合っていけるかという交通、これも大事なことなんだろうと思います。人口減少、ますます減っていく人口の中で、いろいろなものをどう支えていくかということも大事なことになります。本当に皆さんが十分な交通手段を、この町の中で維持していけるのかということも大事なことになると思いますけども、この辺を含めまして、町の取組、そして将来への交通について町長の答弁をお願いします。以上です。

答弁 町長 古谷一夫

それでは、ただいま河口議員より地域交通の取組と今後の考え方についてという御質問で、総論的な部分で前段は御質問がございましたので、質問項目とそれぞれ法定協議会の関係、町民の意見集約の関係、実証実験バスの運行の関係、さらに事前的には将来の交通体系、基本的な考え方をまず前段で申し上げさせていただきたい、このように考えてございます。まず、1点目の法定協議会及び町民の意見集約等、地域交通の基本的な進め方についての考え方をまず申し上げていきたい、このように考えてございます。地域公共交通活性化協議会、いわゆる法定協議会は、清里町における交通事業に応じた町民皆様の生活に必要なバス等の旅客運送の確保や、住民の利便性の向上を図り、地域の実情に即した移送サービスの実現に向けた協議を行うべく、私が町長に就任する以前の本年3月の定例議会で設置条例の制定について理解されるとともに、令和5年4月1日よりその条例が施行されている、こういった状況にあると考えてございます。また、一部、河口議員の御質問にあったとおり、法定協や関連するそれ以外の予算についても、約2,000万円弱でございますが、本年、私が就任する前の当初予算の中で計上・議決されている、こういった現状を踏まえた中で今後の考え方を進めていきたい、このように考えております。法定協議会そのものについては、町と自治会をはじめとした町内の幅広い団体組織、加えて北海道運輸局、北海道開発局、北海道、さらには北海道警察等の行政機関、加えて町内及び近隣の交通移送事業者と多数の関係団体の御参画を頂く中、合計24名の委員の皆さんを委嘱しているところでありまして、去る7月13日に第1回の会議を開催させていただいた、そういった経過にございます。本協議会の立ち上げに当たり、令和4年度には、関係各所へのヒアリング、併せて住民ニーズ調査を行うなど事務的な対応を行ってきたものですが、地域交通の制度設計に向けての喫緊性、先ほど来、河口議員のほうからも御質問があったとおり、医療機関等への足の確保や人的な交流、こういった観点から喫緊性が非常に強くあったと、私自身も受け止めているところでございますが、ある意味、さらにより丁寧な事務または意見集約が今後とも必要という、そういった認識を持っているものでございます。また、当然、私自身としては、前の町長が退任を前年の12月に表明し、新たな首長、町長が今後選挙によって選出されるという、それが明らかな状況において、重要な施策についての根幹をなす条例、さらには関連予算がこの時点で既に議決されている、その条件をもって継続性をきちっと担保しながら努めていく、その責任を負っている、このように受け止めているところでございます。その点についても御理解を賜りたい、このように考えるところでございます。7月13日には第1回の協議会を開催し、2回目を10月に開催する予定となってございます。既に8月の常任委員会で進捗状況を御報告しているところでございますが、今後も適時、協議された内容を、議会にはもちろんのことでございますが、自治会長会議等においても報告させていただくとともに、広報紙等で広く町民の皆様への周知を行っていく、そういった考え方でおりますので御理解を賜りたいと思います。一方、これまでも長い期間をかけながらも、地域交通の制度設計が構築できない中、高齢者や先ほど御指摘があったとおり、障害を持つ交通弱者の方々への対応として、ハイヤー利用助成事業を実施しているところでございますが、現状では御指摘のとおり、医療機関への足の確保が一番の課題であることからも、まずはこの部分の交通確保に向けての具体的な検討を、法定協の今後の協議と並行しながら実務的に進めていくことが必要との認識を、私自身は持っているところでございます。併せて令和4年度に実施した実証実験バス運行のそういった分析ですとか、本町の交通実態について御答弁を申し上げたいと存じます。令和4年の12月から5年の3月までの4か月間、清里町と小清水町の間、さらには札弦・緑町と清里市街地を結ぶ形で実証運行を行いました。実績としては、清里町と小清水町間で、平日、毎日、往復3便、合計80日の運行、その実績ですが、延べで26名、実人数では14名、そういった結果でございます。また、札弦・緑町と清里市街地間につきましては、毎週火曜日、往復2便、合計15日間の運行でございましたが、利用者は延べ42名であり、実人数で申し上げますと、札弦については1名、緑については3名、計4名の結果となっております。両路線ともに高齢者の方が主な利用者であり、ほぼ学生の利用は皆無であった、そのような結果になっております。また、加えて、清里・小清水町線の利用者は全て清里地区の町民の方であり、札弦・緑・清里市街地線の利用者は主に緑地区の住民の皆さんでございました。実証運行の総括的な評価としては、残念ながら利用者が極めて少なく、結果としては実証実験としての多くの成果は得られなかったと、私自身は認識しているものでございます。続いて当町の交通の実態でございますが、特に自家用自動車の利用が中心であり、現状においては、御指摘のとおり、JR、さらにはハイヤーが公共性を持った交通の柱となってございます。JRは主に通学の高校生が利用するとともに、斜里町や網走市への通院の手段としても利用があると認識してございます。また、ハイヤーは町外・町内ともに高齢者の皆様の利用が主体となっている、そういった認識を持ってございます。加えて、都市間バスにつきましては、町中心部への乗り入れはありませんが、国道334号沿いの上斜里地区に停車場が設けられている、そういった実態にあります。ハイヤーの利用につきましては、先ほど述べさせていただきましたが、令和2年度より高齢者と障害者、今年度から指定難病をお持ちの方に制度を開始、利用助成券を発行し、利用者の皆様からは一定の評価を得ている、このように考えているところでございます。ただし、現状といたしましては、2024問題、運転手、働く方の不足または働き方改革等の問題から、お願いしている町内の事業所においても、人材の確保が極めて困難であり、苦慮しているところでございます。それに伴い、当然のことながら運行できる車両に限りがありますので、1台が町外の医療機関等へ移動していますと、町内においては残り1両となり町内の移動が速やかに利用できないという課題も現実に生じてきている、そういった実態にもございます。今後に向けましては、先ほども御答弁を申し上げたとおり、町内のきよさとクリニック、さらには町外、特に小清水日赤と斜里国保への医療機関への移動手段を、何らかの形で早い段階で確保すべく、鋭意、検討を行っていく考えでございます。最後となりましたが、3点目の将来にわたる全般的な交通体系の考え方でございますが、過疎地域における公共交通の課題解決に特効薬はないと言われる一方、全国的には様々なシステムや制度設計により取組が進められていることも承知いたしております。そうした中、協議が開始されました法定協議会におきましては、大きな枠組みとして清里町のあるべき地域公共交通ビジョンと、交通事業の仕組みについての方向性を、今後構築してまいりたい、このように考えてございます。一方、目の前にある課題を一つずつ解消していくことも現実的に強く求められており、これ以上の先送りは許されるものではない、このように私自身は受け止めてございます。清里町においては先ほども申し上げましたとおり、医療機関への交通手段の確保が何よりも最優先であると考えてございます。このことを実行するに当たっては、町内にある交通事業者はもちろん、福祉有償運送のノウハウを持つ社会福祉法人、さらに、町内の運送事業者や建設事業者、その他多様な事業者によるまちづくりを狙う協同組織についても検討・研究いただいているところであり、地域交通を含めた各種の地域課題に新たな視点で対応していかなければならない、このようにも考えてございます。また、JR釧網本線の存続、なかんずく緑駅につきましては、唐突に新聞紙上で廃止候補との記事が掲載されたところでございますが、町としてはしっかりと存続に向けた対応を図ってまいる所存でございます。加えて都市間バスの町市街中心部への乗り入れについても、既にバス運行会社に正式に検討を依頼しており、どのような条件であれば町市街地中心部に乗り入れていただけるか、そういった形についても打診させていただいているところでございます。地域公共交通全般については、さらに観光や交流人口の拡大による地域振興等についても極めて重要との認識の下、空港へのアクセスや二次交通の確保など課題として捉えておりますが、先ほど来、河口議員から御質問のあったとおり、まずは町民の皆さんの日々の生活を支える、このことを最優先にして取り組んでまいる所存でございます。以上、河口議員への一般質問の第1回の答弁とさせていただきます。

質問 5番 河口高

今の答弁の中でかなり踏み込んだ部分も頂きまして、本当に将来それをどう活かしていけるのか、それをどう評価していくのか、これは町民に逆に「そうじゃない。こう使ってほしいんだ」ということの中で、非常に大事なことも含まれていると私も感じております。その中で、まず1点目と2点目、これは私は連携していることなのかなと思います。町長の答弁の中でも法定協議会の中で進められていると。問題は、法定協議会のメンバーが悪いとかそういうことじゃなくて、実質、ここに携わっている人たちは、交通に自分たちは不便を感じているという人が、私は誰もいないんだろうと思います。やはり、こうあってほしい、実質、交通で不便をしている、この人の声をどうやって生かしていけるのか、ということが非常に大事な部分だろうと思います。そこの中で、協議会にいろいろな意見を持っていける、今から細かい町民の意見をと。そういうときはもう過ぎているのだろうと、間違いなく、1歩、2歩進んでいるということが、私は、8年前、地域交通についてしっかりと町長に質問させていただいていました。この中で制度設計は行政がきちんと決めると、それで皆さんにお示ししてからということで、一歩も進まなかった。皆さんの御意見を聞くという言葉は一言もありませんでした。あくまでも行政が制度設計をするんだという一本攻め。その中で、今回、間違いなく1歩、2歩、本当にそれ以上に進んでいるのかなと実感しております。ただし、交通の問題は、誰が使うのというと町民が使うことになります。先ほどの1点、2点目、法定協議会の中で決められていきます。その中でいろんな問題が実証実験の結果、決して大きな成果はなかったと。まさしく誰もがそう思う。それはどうしてなのだろうかということについて、これは、実証実験の始まる前に、高齢者にいろんな会で説明されたが、その中で全く聞く耳を持たなかった。行政側はそれじゃ困るのだという年寄りの声に一切耳を貸さなかった。そこから実証実験が始まっている。当然なのだろうと思います。法定協議会も、当然、この中で粛々と進んでいくのだろうと思います。その中で一番大事な部分、使う町民がどういうふうに使うかという議論をしっかりとしていただきたい。当然、実証実験の報告のとおり、これは使う人の立場を何も考えていない、どうやって多くの人に使ってもらおうかということについて何も議論しないでスタートした。当然の結果なんです。これはあくまでもどこにあるのかというと財源の問題というのが一つある。一般財源は自分たちの血税。直接の血税を使うと、わりとそれは真剣になるけども、結局、財源が違うところに出てくると、どうしても施策をやっていくことに重点が置かれていて、本当に使いたい町民の足をどうやるのかということの議論がどこまでやれたのか。私も自治会長のとき、このことでいろいろと意見は聞いております。しかし、実証実験はあくまでも行政側の計画の中で施策の中で進められていて、冬の寒いときにあそこで待つのは私は無理という方も結構いた。でも、これに頼らざるを得ない方、「よかったよ。こういう便があるからよかった」という方も当然いらっしゃいました。それであれば、どうして使われなかったというところにもう少し力点をきちんと持って、今度の法定協議会が本当に実のある協議会に、行政主体の中で進んでいくんじゃなくて、本当にしっかりとした町民の将来の交通をどうつくっていくかということに、しっかり力点を置いていただきたい、というのが私のまず第1の質問、どうやって町民の声をやっていくのか。粛々と法定協議会は進んでいく。その中でも町民の本当にお年寄りの必要な部分に耳を傾けていただきたいということを切にお願いしていきたいと思います。実証実験については、まだまだいろんな考えやいろんな施策をしないでやった当然の結果だろうと思っていますが、これは反対にこういう運行じゃ駄目なのだというはっきり裏返しなんだろうと思いますので、しっかりとその辺もいろんな意見を聞きながら進んでいっていただきたいと思います。交通問題は非常に皆さん大事と言いながら、まだまだ自分事になっていないのも事実です。心配だよねと言いながら80歳後半になっても免許は離されない。このことは、医療の問題、そして次に買物の問題がある。そして今、どんどん進んでいく地域交通について、将来をどう見ていくのかということについて、議論がどういうふうに進んでいくのかという重要なことを「協議会でやっているんですって」。これでは駄目なんだろうと思います。しっかりと、町民に、中身、どういう議論がされて、どういうふうに進んでいくのかという将来像といいますか、その辺の「こういうことについて議論していますね」などのアナウンスも非常に大事な部分だと私は思っておりますので、ぜひその部分についても丁寧な説明を頂きたいと思っております。今、もう一つ、車両の問題だとかいろいろ町長も非常に頭を悩ますことがたくさんあるのだろうと思いますが、車両の問題だとかより、まずどういう形態の交通をつくるとの議論が順番は先なのだろうと。人がいない、車両の問題、できないことなどが先に出てくるんじゃなくて、こういう交通をしたときに、こういう部分が足りないんだという議論もしっかりとしてほしい。そして、ここの町の持っている潜在能力、先ほど言われました、車関係に従事している、これは町の人口からいうと、ここの町は多いと思うんですね。これをしっかりと町の一つの働く糧としてできる方法、車両の整備とかそれだけじゃなくて、町の交通をしっかり受け入れる企業という将来像も絵に描いていただきたいと思っております。その中で、残念だけども、JRの問題、先ほどの緑、これは1日で3人以内と。これはタクシー事業をやったから誰も乗らなくなったんですね。痛しかゆしの部分があるのだろうと思います。タクシーを使うからJRを使わなくなった、これも現実。いつも汽車に乗っている方はいました。それがみんなタクシーを使うようになりました。JRは当てにならん。JRに乗らない。当たり前のことですね。法定協議会も大事なのは、使う人にどう使ってもらえるかという施策をやらないと、JRと同じことになっていきます。でも、ないよりあったほうがいい。これも現実の問題ですから、しっかりと、JRもなくならないで済んでいく方法、どういう方法があるのかというのも、いろいろ議論していただきたいと思います。それこそ、8年前には、町長と議長、毎月、1年間会議をやった。それが今、活きているのかと、全く検証されないで終わっている。本当に1年間、びっちり会議をやった。その会議がどう今後に活きているのかと、全く活きていない。本当に当事者の問題意識の持ち方なのだろうと思います。絶対に必要なんだという問題意識を持っていない。これは、国の問題、道の問題、自分のところの問題に捉えてないという大きな問題。今後も、議長、町長、この辺で大きな枠組みについての議論があると思います。ぜひこの辺もしっかりと議論していただきたいと思います。2回目の質問については、法定協議会が本当に機能するのかということと、それが実証実験に表れているんじゃないでしょうかという質問について、再度、町長の答弁を頂きたいと思います。

答弁 町長 古谷一夫

ただいま、2回目の御質問という形で、様々な観点で御質問いただいたわけですが、全体的な考え方としては、しっかりと法定協は法定協としての役割があると思いますので、先ほど御答弁を申し上げたとおり、将来にわたる全体的な清里町における公共交通のシステムの在り方、そしてそれに伴う事業の在り方、そういったものを大枠でお示しいただくような作業を進めていく、それはしっかりと進めてまいりたいと思っています。また一方、並行しながら、当町における現実的な課題、先ほど来、8年前から何も進んでいないんじゃないか、というような御指摘もあったわけでございますが、それぞれ、現在までの取組ですとかその評価は評価としながら、私の立場としては、新しい観点、そういった中でしっかりと現実的な対応も並行しながら進めさせていただきたい、このように考えておりますので御理解を賜りたいと思います。また、町民の皆さんの声をしっかり反映していくことは当然であって、実際の部分での交通弱者の皆様の現況、今回の令和4年度におけるそれぞれの様々なアンケートや実証実験の過程についても、全ては捉え切っておりませんけれども、ある一定の側面は捉えているというふうに私は考えてございますし、交通体系だけではなくして、保健や福祉、介護等々のそういった分野における住民アンケート調査や意識調査、そういった中においても、当然、地域公共交通の在り方について、町民の皆さんの意見を承っていく、このように私は考えてございます。そういった相対的なある一定の課題というものは、既にある意味では見えているのではないのか、それに対する具体的な施策と事業の展開、それがなかなか煮詰まっていかない。これが現状ではないかというふうに考えてございますので、法定協、それから現実的な高齢者を含めた交通弱者の皆さんに対する、地域公共交通の在り方にしっかりと今後取り組んでまいりたい、かように考えてございます。また、途中の財源の部分で、国の交付金や補助金で仕事をやるから、そういった形が出ているのではないかと。決してそうではなく、国の補助金だろうが、交付金だろうが、一般財源であろうが、我々、町として、職員としては、非常に貴重な財源でございますので、それはしっかりと地域の住民福祉や地域振興に資する形の中で予算を編成し執行させていただいている、そのように御理解を賜りたいと思います。また、結果としてその成果が表れないことについては謙虚に反省していきたい、このように考えているところでございます。併せて最後の部分で、今まで特に釧網線に関わる部分で協議会が持たれて、既に二十数回、町長、議長が参加し、私が就任して以降も、新しい議長、前中議長と二度ほど協議会に参加させていただいております。そういった中においても、ただ承るだけではなくして、勉強ではなくして、いかに釧網線が今後の地域振興や産業振興、観光振興、そういった視点において重要かという発言をそれぞれの場でさせていただいていますし、今後、先ほど具体的な緑駅の廃止云々という問題も御答弁させていただいたところでございますが、今後のそういった地域公共全体の在り方についても、議会や町民の皆様と情報共有しながらしっかりと取り組んでまいる所存ですので、御理解を賜りたいと思います。

質問 5番 河口高

今回、法定協について勝手な想像をするときに、今、郊外につくられている地域拠点施設へのアクセスをどう確保していくか、当然必要なこと。その中で非常に早く進んでいくのかなという勝手な思いもしていますが、地域交通は生活を維持するためのモビリティーの保障なのでしたら、この保障って何かということを見たときに、医療サービス、食品、町民自らの健康を保つこと。残念だけども、余裕のある方と年金だけという方の生活には差がある。ここを十分に捉えて年金暮らしでも余裕を持って、ここの町で暮らせる仕組みをつくっていただきたい。町民の声も反映されず見切り発車とならない。このことだけはぜひ考えていただきたい。もう一つ重要なのは、施策をいろいろこうやっても、町民の理解と協力、この部分については非常に大事な部分になると思います。特に理解の部分ではたくさんいろんな意見があります。けれど、ここの町がどう残っていくかということの大きな前提条件の中で、町民みんなの工夫と理解が必要なのだと思っております。人口減少と小規模自治体が暮らしていける方法、交通だけでなくいろんなことについても当然あるのですが、ある記事の中に、「全ては行政担当者の熱意で決まる」というワンフレーズがありました。当然、我々も行政に関係している一人であり、いろんなことで携わっている方みんなの熱意なのだろうと思います。ここの町が今後人口減少の中で、どう一定の生活レベルを確保、医療と生活レベルを確保して住んでいけるかということ。長年、暮らしていた地域での周辺の交流が少なくなって、だんだんここの町にずっと住んでいたいという意欲になかなかなっていかない。住み慣れた地域を離れることにつながってしまうことのないしっかりとした議論を。もう一つは、ここで、交通はどんな形態がいいのかというとやはりデマンド型の乗合タクシーをどう構築していくのか、私はここだろうと思っています。いろんなデマンドの方法、今のタクシーこれもありますけど、デマンド型の乗合タクシーをどう構築していくか。この中で、当然、予約だとか対応の問題、どういうふうに理解して、どのぐらいの時間を待てばやっていくのか、いろんなことがあると思います。これはずっと議論していては駄目。将来、やはりこっちのほうだなと一つの政策を決めたときに、先ほど言う見切り発車じゃありませんけども、しっかりとした町民目線に立って始めるということ。全て計画どおりじゃなくていい、ある程度は見切り発車も大事。その中でどう計画変更していくか。現在、タクシーで一番不満に思っているのは何かというと、時間帯の問題で非常に不満を持たれている部分がたくさんあると思います。これは対応できないからということです。先ほど町長が言われました自動車業界だとか、いろんな業界の中でどうこれをカバーしていくのかということもできる。その中では、今の時間帯は、これはしようがない、できないんじゃなくて、どう構築するかという一つの形をつくったときに、それをどう補完していくかということに力点を置けば、1業種に全部頼ることなく、いろんな分野の中でどうこの部分を補填していくかということは、一応いろんな形で考えられることだと思っています。一番心配なことは情報をしっかりと集約する。今ある交通手段、いろんなことで有料交通が社会福祉協議会を含めてされておりますが、本当に交通手段はいろんなところであります。清楽園さんもある。社協もある。たくさんある中で本当にそれぞれが同じところの場所に車が行っているということも現実にあるわけですから。この辺は町一つと考えたときに非常に大事な部分となります。話はちょっと離れますけども、今、大変な歯科の問題、これはなかなか解決できない。これを交通で解決していく方法も一つなのだろうと思います。それは町が全部やる必要はないと思います。やはり、患者を扱っている業界の方の中で、当然、そこから一部を派遣してもらう。ただし、日程とかの事務を、行政が全てを負担することなく業界の中でどうそこを町に来てもらえる方法、いろんな方法はあると思うのですが、非常に先が見えない歯科の問題は、早急には交通の問題で完全解決でなくても、本当に必要とされている人に対応できるのではないかと思っています。最後の質問については、清里町は、デマンド型の乗合タクシー、私はここなんだろうと思いますので、町長の考え方についても答弁をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。

答弁 町長 古谷一夫

それでは、全般の部分で。地域公共交通のモビリティーがしっかりと担保されることによって、町民の皆さんの医療ですとか買物、新型コロナで停滞した人々の交流、さらには子供たちの通学、様々な部分で基本インフラとして必要だ、その構築をしっかりやっていってほしい、そういったお話として受け止めてございます。当然、様々な地域を支える安全安心、そしてここで住み続けることができる環境条件という中において、地域公共交通の在り方というのは極めて重要だという認識を私も持っていますし、この間、何年か、なかなか具体的な展開に至らなかったことについては謙虚に反省しつつ、しっかりと、再度、町民の皆様の声を受け止めた中において、新しい制度構築、先ほど申し上げましたとおり、一つは、法定協として、全体的なビジョン、在り方、そして、もう一方では、現実的な医療等を中心とした毎日の生活の交通の担保、この両面からしっかりと取り組ませていただきたい、このように考えております。職員の熱意のお話もございましたけれども、当然、私は全ての職員がそれぞれ担当する業務に対して、熱意を持って取り組んでいただいているというふうに受け止めておりますし、またしっかりと今後も熱意を持って取り組んでいく、このように確信しております。決して、今までの取り組んでいる事業、そしてこれから取り組む事業が町民の声とか利用者の声を度外視した見切り発車ではなくして、受け止めた中において何ができるか、何が優先されるべきか、それとフルセットであれもこれもができないとしても、優先順位をつけて段階的に一つ一つ丁寧にやっていく、そういった考え方も必要ではないか。そういった中において、近隣町村も含めて、全国的にデマンド交通での対応や、または地域巡回のそういった対応、これが2つの柱となりながらそこに新しいICTだとかいろんな技術も入れながらオペレーションしてやっていく、これが一つの大きな流れになっていると思いますが、清里町の実態に即した在り方、それと先ほど来御指摘いただいている地域における資源、様々な会社や人材があるわけですから、そういった方々としっかり連携した中で新しい仕組みを構築していく、そういった視点がどうしても私は必要だと考えます。他のよその力も借ります。でも、それと同時に、地域にある資源、会社や人材の力を借りながら町と一緒に構築していく、それに対する町民の方の理解も頂く。そういったことがどうしても必要ではないか、このように捉えておりますので、今、河口議員のほうから御提案または提示を頂きましたデマンド交通も一つの選択としながら、今後、さらに加速的な検討を加えて実効性を担保できるような環境を醸成してまいりたい、このように考えておりますので御理解を賜りたいと思います。以上、答弁とさせていただきます。

質問 5番 河口高

デマンド乗合タクシー、私はここの一点なのだろうと思っていますが、法定協がこれから進む中で、どの方向がいいという先の見通し、これは「さあ、みんなで議論しましょう」じゃなくてこういう方法が今一番いいという方向性が僕は必要なんだろうと思います。そこに向かっていろんな問題点をいろんな方向性、どういう肉づけをしていくのかとかスリムにしていくのか、一つの向かっていく場所にもう進んでいったほうが正しい。法定協のメンバーを見ますと、その中で行政側の意見でずっと進んでいく。私はそう思っております。あのメンバーの中で、いろんな意見「いや。そうじゃない」とどんどんやっていくのかというと、私は行政の指導の下で行くのだろうと思いますので、行政の中で、先に進む方向だけ、こういうことが、ここの町で全てがいろんなところを回っていけることが拠点でバスができるのか。バス停のスタイルでは、当然、乗らない。人のいないところ、そんなことは全く関係ないデマンド型、これしかない。これは事実です。もう一つは、そうすると今のタクシーでいいよねという声も私は地域の中であります。タクシーに乗る、これも一つ選択肢なんだろうと思っています。医療、広域は別として、タクシーが一番、しかも、経費、維持が少なくて済む。ただ、これはどこの交通を手がけているところから見てもはるかに当町のタクシーは少ないだろうと。その割に評価もそれなり。ただし、問題も抱えているのだろうと思います。町の人が遠くのところにタクシーで行けるのかというと、緑の方はタクシー券で行けるけども、町の人はとても使えないという意見。当然ですね。町を中心としたタクシー券の発行ですから、町外に出るときに、金額の差で行けん、無理というのは当然あるのだろうと思います。それとこれだけの出費をしながら、それをやっている業者が、なかなか工程的な中で非常に不便な取組、時間帯の部分を私は言いたい。特に朝のことはいろんなことで言っています。朝の一番の汽車に乗られる、僅かの住民の方の意見はちゃんと聞いてほしいということで、町長との懇談の中で進めていますけれども、なかなか難しいのも現実のようですけど。しかし、町民が必要としている交通にどう向き合っていけるか、ここの一点に尽きるんだろうと思っていますので、ぜひ検討いただきたいと思っています。それと、もう一つ、タクシーの利用状況、全部、明細を見ますと、活字じゃなくて、私は担当の方にお願いしましたけども、どこからどこに行っていると線で全部マーキングしてもらうと、どこの方がどこまで行っているか。はるかに、当然、町の中のAコープさんが一番多いんだろうと思います。今度は逆に拠点施設の部分も出てくる。どういうふうに動いているかというのを、誰がどこに行っているというだけの文字では判断できない、少し皆さんが見やすい工夫もぜひ分析の中でやっていただきたいと思っておりますので、ぜひそれが次の法定協だとか皆さんの上手な資料になるようにやっていただきたいと思います。あくまでも、豊かな国民生活に資する交通の実現、これが交通政策基本法にあります。「豊かな」でなくて結構です。便利に暮らしていける交通にぜひ取り組んでいただきたい。最後に、さらに、デマンド型、こっちの方向に進んだという方向のやり方について町長の考えをもう一度確認したいと思います。

答弁 町長 古谷一夫

御指摘のとおり、基本的には町民の皆様が必要とする地域交通、これをしっかり確立していく。この考え方に立って今後も努めていきたい。また、タクシー利用の現況の中において、分析等をする分について、乗車から行くところまで、こういったことについても、逐次、改善を図って情報の収集を図っていきたい。過去においてもそういった取組をしてきてございますので、一つ一つ丁寧に今後取り組んでいきたい、このように考えてございます。まさしく、この町で暮らしていける環境条件の中における地域交通の在り方は、繰り返しになりますが、極めて重要だと思っております。法定協が全てではない。法定協そのものについては、先ほど来、何回も繰り返して申し訳ございませんが、全体的な将来の仕組みの在り方、制度の在り方、ビジョンというものを構築していただいて、ある一定の事業の方向性を示していただく。ただ、実行するのは私ども町と町民の皆さんです。そういった中において、制度設計ができたとしても一つのシステムだけで全部クリアできることはあり得ない。ある意味では、今、河口議員にお示しいただいたような2つの組合せとか3つの組合せとか、地域の資源をどういうふうに活用していくか、様々な知恵と工夫が必要だというふうに思いますし、また、一方では時間ばかりかけて、8年間、9年間というお話も先ほど来あるわけですけれども、結局、今抱えている町民の皆さんの現実的な課題が、一つも解決されないとすればそれは非常に逆に問題であって、そこについてはしっかりと優先順位とか段階を経る中において具体的な展開をさせていただきたい。そういった中において、当然先ほど来、お話しいただいていますデマンドの関係、乗合でのデマンドこういったことも一つの検討の要素になってくるというふうに私自身も捉えておりますし、また、既に、非公式でございますが、地域の町内の事業者や福祉団体とも、それぞれ、今後の在り方、商工団体とも今後の在り方、そういったものも一つ連携しながらできることがあるんではないかという方向も具体的に模索させていただいている。このことについても御理解、御承知おきいただきながら、ぜひ、議会の立場でも、地域交通の在り方、大きな意味での釧網線ですとかいろんな形でもありますけれども、まず最優先は、町内における医療、ここに何とかしっかりとアクセスできるような交通手段を確保していく。これに向けて私ども職員も含めながら具体的な取組を進めたい、このように考えておりますので御理解を賜りたいと思います。

質問 5番 河口高

私に与えられた時間がもう少しありますので一言だけ追加で質問させていただきます。一つ、タクシーを4年間やってきました。最初から私も提案しているのですが、一つ大事なことは、4年間ずっと無料で来ていると。当然、いろんなことがあるのだろうと思います。最初に無料でやっていくことに少し問題がある。当然、新しい交通をつくったときに、全て無料でやっていくのでしょうかとなると、そうではない。ある程度の受益者負担。これは、当然必要になってきます。そのときにあくまでも、地域交通をつくるときに、誰にでも必要な「有償で」という言葉が必ず入る。4年も無料でやると有償にできないんでしょうね、きっと。大きな将来ビジョンをして、次年度も同じようになると思いますが、一つ踏み込む中では、「有償で」というこの「有償」の部分も一つ検討していかないと、例えばデマンド乗合タクシーを組んだときに、全部無料でやる、前の無料のほうがいいですよということが当然出てきます。この辺を含めまして将来像をきちんと早めに示す。その中で、次年度、全部、無料でいいのかということについてもしっかりと議論していただきたいと思います。気軽に移動できる交通整備は町の社会資本整備。ここをしっかりと、この町は小さくてもこういう交通があるという、胸の張れる交通施策をぜひやっていただきたいと思って最後の質問にさせていただきます。以上です。

答弁 町長 古谷一夫

4年間の経過の中で、先ほど来、お話があったとおり、なかなか町として地域公共交通の制度設計ができなかったという経過の中で、つなぎ事業として、ハイヤーの利用の関係、無償という形でスタートした、そういった経過にあるのではないか。さらにその対象を拡大していったし、また利用券についても地域においてかなり大きな差が現実的に今も出ているという形の中、様々な4年間やってきた課題もあるというふうに認識しております。ただ、一方ではこれによってしっかり地域の皆さんの生活の足が確保できることによって評価されている側面もあるのも事実でございます。そういった両方の側面や、当然、近隣で行われている巡回のバス、そういったものやデマンド型のそういった事業についても、ほぼほぼ、有償、ワンコイン型ですとか200円、300円、そういった中で実行されているのが多数であるという認識を持ってございます。今後、具体的な方向性をしっかりと構築する中において、有償・無償を含めた部分やさらにハイヤーを全部なくして本当にいいのかどうなのかということも含めながら、全体的な制度構築は制度として、さらに、システムはシステムとしての考え方、ここをしっかりと今後も議会とも議論させていただきたい、このように考えておりますので御理解を賜りたいと思います。

出典:清里町議会 令和5年第6回定例会 2023年9月12日 議事録 PDF(11ページ) 間違いを知らせる