訓子府町議会 令和5年第3回定例会 2023年9月13日
高齢者ハイヤー利用サービスと地域交通について
2023年9月13日、訓子府町議会の一般質問で、吉野美香議員が「高齢者ハイヤー利用サービスと地域交通について」質問し、町長 伊田彰、企画財政課長 篠田康行が答弁しました。
- 質問者
- 吉野美香 議員
- 答弁者
- 町長 伊田彰、企画財政課長 篠田康行
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 吉野美香
4番、吉野です。通告書に従い質問させていただきます。高齢者ハイヤー利用サービスと地域交通について。訓子府町では平成23年から高齢者の日常生活における町内移動の利便性を高めるため、高齢者ハイヤー利用サービス事業が実施されています。事業開始から約10年が経過し、たくさんの高齢者に利用されており、移動手段として、とても喜ばれています。今後、本町はますます高齢化が進み、対象人数および利用回数の増加が予想されますが、この事業における課題について伺います。1、令和元年度からの高齢者ハイヤー利用サービスの利用者数、利用回数および事業費の推移について。2、対象年齢を引き下げて利用させてほしいと多くの町民の声を耳にしますが、どう考えるのか。また、課題はあるのか。以上、町長に質問します。
答弁 町長 伊田彰
ただいま「高齢者ハイヤー利用サービスと地域交通について」2点のお尋ねがございました。1点目に「令和元年度からの高齢者ハイヤー利用サービスの利用者数、利用回数および事業費の推移について」お尋ねがございました。それぞれの推移を申し上げます。まず、利用者数は、令和元年度が352人、2年度が349人、3年度が358人、4年度は391人となっております。次に、利用回数ですが、令和元年度が8,026回、2年度が8,456回、3年度が9,212回、4年度は9,529回であります。最後に、事業費になりますが、令和元年度は791万9千円、2年度は848万2千円、3年度は873万7千円。4年度は938万5千円となっております。2点目に「対象年齢を引き下げて利用させてほしいと多くの町民の声を耳にしますが、どう考えているのか。また、課題はあるのか」とのお尋ねがございました。高齢者ハイヤー利用サービス事業は高齢になることに伴い、身体的な衰えが進み、自動車の運転操作への不安などから、自ら運転ができなくなることで、買い物をはじめとする日常生活を送る上での不安や不便さの低減を図ることを主な目的とした事業であります。このことから、本事業の対象者の設定に当たりましては、自ら運転することに不安を感じ、運転免許の自主返納者が多くなる年齢層を想定し、75歳以上を対象者としたところであります。参考までに、令和4年度の実利用人数は391人でしたが、利用者の年齢層を5歳刻みで見ますと、80歳から84歳の114人が一番多い結果となっております。また、北海道が行いました「運転免許自主返納に係る意識調査」においても、自主返納を検討する平均年齢は道東圏で81.1歳となっており、意識調査とも対象年齢層がおおむね一致していることから、高齢者ハイヤー利用サービス事業の対象者の引き下げは現状では考えておりません。しかし、75歳未満の方でも、現行の移動を支援するための各種事業に該当せず、身体的な理由等で移動に関して日常生活に不便を感じている方も存在することが想定されることから、病気の特性や身体の状況なども含め、どういった支援が必要であるのか、庁内協議を進めてまいりたいと思います。以上、お尋ねのありました2点についてお答えいたしましたので、ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。
質問 4番 吉野美香
利用回数や事業費も上がっていることを今、伺いました。今のサービス事業では、利用券が1枚あったら同乗する人も利用できる設定になっています。例えば、3人乗車して1枚あれば、日出、柏丘を回って、例えば高園で降りる方が利用券を1枚使用し300円で利用できるという設定になっています。また、対象年齢に満たない若い方が一緒でも途中で降ろすことも可能という設定になっています。町民としてはとてもうれしいサービスなのですが、こうしたことにより事業費が多くなっていることなど課題はありませんか。
答弁 企画財政課長 篠田康行
今、課題について、事業費も上がっているということでご指摘いただきましたけれども、乗り合いの経過を申し上げますと制度始まった当初は乗り合いは基本的に認めない。その後も登録した方で登録証をそれぞれ出すといったようなルールから始まったところです。しかし、どうしても、利用時間が集中するということもあって、平均2台前後でタクシーが回っているものですから、待ち時間がどうしても増えてしまうとか、それから利用枚数が少ない。最初48枚から始まったので、少ないということもあって、そういったことも含めて、乗り合いというものを認めた方がいいのではないかということが経過としてございます。また、大体乗られる年齢層も同じゲートボールでとか、こともあったので、同じ年齢層が乗ってらっしゃるということで、特に年齢層も撤廃していいんじゃないかということで始めたという経過がございます。利用の目的からいいますと75歳以上の方の足の確保ということではあるんですけれども、それ以外の方が利用されるという場合は、大きく拡大解釈にならないような範囲で運用していただけたらいいかなと思っております。
質問 4番 吉野美香
現在の高齢者ハイヤー事業は75歳以上の方を対象としています。しかし、体が弱く運転ができないといった交通弱者はどの世代でもいますから、どの世代でも利用できる交通サービスが必要ではないかと考えます。タクシー事業で年齢を下げてほしいのですが、もしそれができないのであれば、せめて車を保有していない体の弱い人に限定してでも通院のみだけでなく、買い物などにも利用できるように、今の事業を拡充することはできないでしょうか。
答弁 企画財政課長 篠田康行
車の持っていない方にも拡充できないかということだったんですけれども、なかなか足の確保という意味で、今、各種制度に該当しない方も最初の町長の答弁にもあったとおり、存在はしているのは想定できますから、そういったことは庁内でどういった制度設計がいいのかということを協議を続けていきたいと思っております。
質問 4番 吉野美香
75歳以下でも、認知や病気などで車を手放す方はいると思います。今年の夏のように猛暑の中、歩いて買い物をするのも危険ですので、おそらく委託業者との関わり合いもあって、運転手が足りないなど、課題もたくさんあると思いますが、75歳という年齢でスパっと区別しないで、臨機応変にやってほしいと思いますので、その辺はぜひ前向きに検討していただきたいと思っています。次に、近年、地域住民の生活維持に必要な足の確保として利用されるものに、バス・タクシー事業の代わりとしてデマンド交通というものがあります。デマンド交通を実施している自治体がありますが、成功しているところもあれば、事業がうまくいっていない地域もあり、課題はあるようです。しかし、訓子府町のような過疎地域は車がないと生活が不便な地域です。健康で車を運転できているうちはいいのですけど、不健康になったり、生活が苦しく乗用車を購入できなくなると移動が難しくなります。やはり地域交通は、どの世代にも利用できるといった住民の足を確保していくことが大事ではないかと思います。例えば、利用者は予約を入れてAIを活用し、指定の時間にお迎えして指定した場所へ送迎できるシステムです。高齢者の方も電話して事業担当の方がオペレーター、オペレーターがパソコンに入力を行って、AIがリアルタイムで車両の配車や運行指示をして最適な乗り合わせをできる、行うことができます。75歳以上は、今のサービスを継続して、他の世代に対応できる新たな事業展開を図っていくことはどうでしょうか。今後検討してほしいですが、そのことに対して何か考えがありましたら、よろしくお願いします。
答弁 町長 伊田彰
今、デマンド交通等の地域交通の関係のご質問いただきました。実は、この制度の23年からでしたけども、その前にデマンド交通、試行ですけど実証実験やった経過がございまして、その際は、やはり今言われているところはあるんですけども、どうしても同乗することがなかなかうまくいかない。非常にこう、隣近所は本来は仲いいんですけども、どうしても隣の人とは一緒に乗りたくないというところもあって、非常に低調な結果に終わりました。それで23年当初は本当に48回で、先ほど言った同乗しても1人1枚ずつ出す。若い方と同乗はできないとか結構しばりがきつくて、使い方が非常に、逆に夫婦でもらっている方々は夫婦で使えるんだからすごく有利だという、いろいろ意見もいただいた中で、今の形になっているっていうことは、ご理解いただきたいと思います。最近のAI系とかも含めて、そういった意味では、あるんですけども、いかんせん台数が2台というところで、くるくるくるくる回っている状況もございますので、タクシー会社の存続は、逆に言うと、先ほど議員も言ってた本当の体の弱い方、福祉サービスの一環で、北見の病院への輸送をしているサービスもタクシー会社で請け負ってやってますんで、そこはもう丸一日、北見の病院に行って戻ってくるだけというような制度設計になってます。もっと言うと障がい者の部分のタクシーチケットに限らず、燃料費の補助券を出してやっている事業もございますので、身障と本当の部分でいう動けない方の部分については、今はある程度充足している。ただどうしてもグレーのゾーンっていますんで、それは先ほどの答弁にあるとおり、今後協議していきたいというふうに思ってます。もっと言うと上士幌では、無人のデマンドバスを巡回させてやっているということもあるんですけども、どうしてもオペレーターは必ずいるっていうことなので、そういった意味では、ちょっとそういう実証実験をやってるとこの情報も聞きながら研究はしてまいりたいと思っております。
質問 4番 吉野美香
やっぱりデマンド交通にもさまざまなタイプが存在して、やみくもに購入をしてもうまくいかない可能性というのもあります。地域の特性や移動の需要やその背景などをきちんと分析した上で妥当性がある判断を行うことが重要だと思ってます。その地域で生活する住民にとって、本当に使い勝手のよい交通手段といえるのかという観点から検証していく必要もあります。せっかく導入しても、町民に使ってもらえなければ意味がないので、訓子府町に見合ったものを何か考えていってほしいなと思ってます。訓子府町には75歳以上にはドアツードアの最高級のハイヤーサービスがありますので、たくさんの課題はあると思いますけれども、訓子府町に合った方法で検討をお願いしたいと思ってます。最後に、札幌市などの都市部は、市内のどの地域にいても交通体系がしっかりしていて、中心部まで移動を容易にできます。でも、訓子府のような過疎地域は自家用車がないと生活ができないところです。どの世代でも、ちょっとした買い物などの用事でも、交通サービスを利用できるようになれば、地域が発展するのではないかと思ってます。今回、高齢者ハイヤー利用サービス事業の内容と課題をお伺いしました。あと「どの世代でも利用できる交通サービスの事業を検討しませんか」と提言させていただきました。町長からは今さっき言ったからいいですね。それでは私のハイヤー利用サービスと地域交通についての質問を終わります。