みんなの議会

清里町議会 令和5年第4回定例会 2023年6月21日

新町長の農業に対する考え方について

2023年6月21日、清里町議会の一般質問で、近藤博議員が「新町長の農業に対する考え方について」質問し、町長 古谷一夫が答弁しました。

質問者
近藤博 議員
答弁者
町長 古谷一夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 近藤博

まず、質問に先立って、この貴重な時間を頂いたことに対する感謝を述べたいと思います。また、未熟者なので質問の真意を十分伝えられるかどうか不安なとこもありますが、どうぞお許し願いたいと思います。それでは、先に通告しております、新町長の農業に対する考え方について、農業の担い手対策の在り方について、現在の輪作体系における新たな品目等の創出について、農業・農村景観の維持についての3点について、今後どのように進めていかれるのか、町、町長の所見についてお伺いをしたいと存じます。まず1点目の、農業者の担い手対策について伺います。全国各地で、農業従事者の減少、耕作放棄地の拡大が伝えられています。本町においても、昭和、平成時代に離農が一時的に進みましたが、その後、少し安定が続いてきました。農家戸数の減少の推移ですが、昭和55年、耕作面積が6,213ヘクタール、農家戸数が309戸です。1戸当たりの平均耕作面積が20.1ヘクタールです。対しまして、令和4年度耕作面積が8,384ヘクタール、農家戸数が194戸で、1戸当たりの平均耕作面積は、41.9ヘクタールになっています。昭和55年から令和4年の約40年間で、115戸の農家が減ったことになり、耕作面積は1戸当たり約2倍の21.8ヘクタール増えたことになります。また、畜産農家は昭和55年では50戸あり、搾乳は17戸ありました。しかし、令和4年度には14戸まで減っています。うち搾乳は8戸です。昭和、平成と離農後の農地は経営規模拡大、大型機械導入の機運に乗り吸収され、現在に至ります。近年、本町においても、優良農家が高齢化や後継者がいない等の理由で経営をやめる事例が出始めてきています。離農の理由が、負債や見切り等から、高齢化、後継者なしに移ってきている、まさに北海道の離農の原因の推移と重なってきています。このまま本町の農家戸数が少なくなることにより、様々な問題が生じると考えられます。農家戸数の減少による清里町の衰退や、経営面積が多くなり、優良農地と耕作不利地の色分けが進み、やがて耕作放棄地が発生する可能性が強くなります。個人完結型、家族労働が基本の清里町の農業で、どこまで規模拡大意欲が続くか、計り知れない部分もあります。担い手対策として、近隣では美幌町の美幌みらいセンターや、小清水町のアグリハートセンターのような施設を持ち、研修や実習の受入れをして、その後、地域との連携を行いながら、第三者継承や法人化を進める事例もあります。特に、第三者継承は畜産業に実例が多く、新規就農も各地で生まれています。清里町は、これまでこういった対策を進めてきていませんが、農家戸数が減少している中、畜産業がかなり少なくなっている中、今後、どこまで踏み込んだ対策等が可能なのでしょうか。農家戸数の減少が進み、1戸当たりの耕作面積が増加していくことが予想されますが、家族経営主体の清里町の農業において、現在のところは耕作できる範囲内であります。しかし、面積増加や家族の健康状態などにより、労働力不足が表面化することも考えられます。農地の集約化や、機械の大型化、高性能化だけでは不足分を全て補えるとは思えず、コントラクターや業務委託事業などを活用していくことも考えられます。視点を変えると、新しい雇用の創出にもつながる可能性も生まれると思います。以上、どのようにお考えなのか、町長の所見を伺いたいと存じます。2点目であります。現在の輪作体系における新たな品目等の創出について伺いたいと思います。清里町では現在、麦、ばれいしょ、てん菜の3品に加えて豆類が主に作付されていますが、面積的に豆類が輪作の4品目とはなっていません。令和4年の作付は、全面積8,384ヘクタールで、麦類2,789ヘクタール、ばれいしょ2,035ヘクタール、てん菜2,331ヘクタール、豆類349ヘクタール、飼料540ヘクタール、その他340ヘクタールとなっています。長い間、清里町では複合経営から畑作専門に移行後、麦類、ばれいしょ、てん菜の3品目で輪作し、大規模農業に欠かすことのできない作物として維持してきました。しかし、3品目では輪作がうまく回らない場合もあり、結果、3作物の過作状態となり、いろいろな病害虫の増加につながっていることも弊害の一例と考えられます。昭和52年に本町でも発生したシストセンチュウが、短期間で全町に広がったことが、代表例と考えられる事例です。4作物輪作の十勝、3作物輪作のオホーツクの違いが、清里町農業の問題点の一つであると思われます。各作物の安定作付、安定収益を確保するためにも、豆類、休閑緑肥などの4作目の確立や、第5の作物の導入が重要と考えます。どのようにお考えなのか、町長の所見を伺いたいと存じます。3点目です。農業・農村の景観の維持について。清里町は、整然とした農地と防風樹木帯により、平成3年、美しい日本のむら景観百選に選ばれています。国有防風帯は、近年、幅の整備が進められているところです。私有地防風林は、木の老齢化、耕作地の規模拡大、集約等の理由により、伐採が進み、伐採後は更新されないところが多く、また、伐採後の根や枝等が処理されていない場所も見られます。私有地防風林のメリットは、国有防風林だけでは効果が少なく、補助的な要素を持ち、風を遮ることにより、肥沃な土の流出を防ぎ、作物を風害から守る、春先の冷たい風を防ぎ地温が上がる。また、防風林は多面的な機能もあります。逆に、私有地防風林のデメリットですが、現在言われているのは、大型機械の作業の邪魔になること、GPSの精度が落ちること、枝葉の処理、管理に労力がかかること、作物の風害は毎年ではないので、防風林で収量が落ちる方が影響が大きいことなどが言われています。北海道開拓時に、原生林による風対策から始まる国有防風保安林、補助として始まった私有地防風林、必要性が薄れてはいますが、役割がないとは考えられません。清里町の防風林の在り方を再度勉強し、必要な場所に防風林を設置できる対策が必要と考えますが、清里町が方向性を示すことにより、結果、美しい日本のむら景観百選につながるのではないでしょうか。以上の3点ですが、どのようにお考えなのか、町長の所見を伺いたいと思います。

答弁 町長 古谷一夫

それでは、近藤議員の一般質問、新町長の農業に対する考え方について、お答えを申し上げていきたいと思います。まず、農業者の担い手に対する考え方についてですが、御質問の中で御指摘のとおり、清里町の農業については、現在、1戸当たりの平均耕地面積が40ヘクタールを超えている中、農家戸数は既に200戸を切り、直近のJA清里町の今年度定期総会の資料を見ますと、近藤議員から御指摘のとおり、令和4年度末においては194戸となり、昭和50年代半ばの300戸からほぼ3分の2に大幅に減少している現状にある、このように理解をしておりますし、また、畜産業に当たっても、現在、肉牛、酪農合わせて昭和50年代、先ほど議員からお話があったとおり、50戸あった酪畜関係が現在は14戸。さらに今後、減少が見込まれるのではないか、そのようにお伺いしているところでございます。そういった中において、先ほど、美幌みらいセンターや、小清水町のアグリハートセンターの具体的な担い手対策等々、事例として質問の中でお問い合わせいただいたわけでございますけれども、御指摘のとおり、これまで清里町では地域に就農することを目標や目的とした研修や実習の受入れについては、残念ながら積極的には行われてこなかった状況にある、それは私も共有したい、このように考えております。この間、十勝の例等もございましたが、他の市町村では畑作や畜産業などの新規就農、特に第三者継承という後継者のいない農業者を引き継ぐ形での就農が、近年、特に増えていることは十分私も承知をしているところでございます。清里町の後継者対策は現在まで、JA清里町の総合5カ年計画、今、現在は第10期というふうに理解しておりますが、加えて町の農業振興計画においても、農業者担い手対策協議会が実施主体である、お見合い事業を通した花嫁対策にほぼとどまっているのが、現在までの実態ではなかったかと考えてございます。御質問のありました第三者継承などによる新規就農については、当町、先ほど来、議員から御指摘のとおり、畑作大規模農業が中心の清里町での農地確保や資金調達、また、市場作物による小さな面積での営農が本当にできるのかどうなのかなど、現実的な課題が大きく存在している背景により、その難しさが現在まではあったのではないかという風に考えるものでございます。しかしながら、今後の農家戸数の減少や、耕作放棄地への危惧、高齢化、家族労働中心の農業の限界、こういった地域の実情を踏まえた中で、持続可能な地域農業という観点から、将来にわたる後継者のいない農業者から、新たな第三者による継承につなげていくことを含めながら、そういった視点で担い手対策に取り組むことが、現在では必要とされているのではないか、このような認識に私も立ってございます。また、近年、特に取組が進んでおります法人化については、一昨年には複数個法人が設立され、昨年度も新たに幾つか複数個法人が立ち上げられており、今後についても担い手確保の観点に加え、営農の合理化や効率化、収益率、所得の向上、労働環境の改善等からも増加が予想されるところでございます。JA清里町においても、今後の担い手対策については、従来の範囲にとどまらず、より積極的な取組を行っていく必要性があるとの考えを直接、役員の皆様からもお聞きしているところであり、町としても、まず何が足りないのか、真に必要なものは何なのかをしっかりと整理し、農協や農業委員会などの関係機関と課題を共有する中、連携を密にしながら、研修制度や、その先にある新たな仕組みづくり、これを強調しながらとどめていくことが必要になってきている、このような認識に立っているところでございます。また、御指摘のようにコントラクターなどによる労働力の提供、業務の一部委託などによる家族経営、または家族経営の中における健康の保持、そういった側面からも、やはり今後、ある一定程度進めることの必要性も併せて、私自身は認識をさせていただいているところでございますので、農業者、関係機関、農協等とも、地域の新しい雇用の確保という観点も併せながら、検討、研究に値するものとして受け止めさせていただきました。次に、2点目の現在の輪作体系における、新たな品目の創出についてお尋ねがありましたので、お答えを申し上げたいと存じます。当町においては、長らく3作での輪作体系を構築し、大規模農業を進めてきた、そういった実情であり、ある意味、国が進める大型農業の優等生であった、このように私も理解をしております。一方、今年度から砂糖の糖価調整制度の収支均衡のために、令和8年度までに全体で約7万ヘクタールのてん菜の作付を減らすという国の方針が出されており、本町のてん菜作付面積も大きな影響を受け、減る可能性が高く、全体的な輪作体系の保持についても非常に大きなリスクを負ってくる、このように考えているところでございます。また、様々な原因によりましょうが、過作状態等々もあり、ばれいしょに対するシストセンチュウや、小麦に対する縞萎縮病などの病害虫の発生もあり、こういった面からも輪作の維持が、難しくなっている環境も生じていると考えてございます。議員御指摘のとおり、近年では、輪作体系の中に緑肥を取り入れ休閑している畑も見受けられるとともに、大豆などの豆類を増産していく動きが大きく出ております。過去においても長年、農業者の皆さんや農協、さらに普及センター等との研究、さらには話合いの中において新たな品目の検討がなされてきた、また、試行されてきたのは御存じのとおりであり、気象条件や耕作の時期などに見合う作物を見つけ出すことはなかなか現実的には難しかった。そういった状況の中で現在に至り、特に輪作体系の中では、緑肥、さらには大豆、こういったものの方向に一定の方向性を現在は見出しているのではないか、このように捉えております。今後の輪作体系を基本とした持続可能な地域の将来ビジョンや、先ほど御指摘があった地力の維持、さらには新たなみどりの食料システム戦略などの動きを捉えたとき、どのような可能性があるのか、農協や普及センターなど関係機関と連携を取りながら、本町の条件に見合うものがないか、更に検討を進めていくことが主要と考えるものでございます。3点目の農業・農村景観の維持について、お尋ねがありました。清里町の耕地防風林の風景については、平成3年に全国農村景観百選に選ばれるほど、非常に景観的な財産としては貴重な存在でございます。この耕地防風林についても、議員御指摘のとおり、国有防風帯と、私有地における補助的な防風林、これによって構成され、過去の風害等々、農業をしっかり、農地保全、環境保全、水源保全、そういった意味においても貴重な役割を担ってきた、このように認識しているところでございます。特に造成時に植えた木については、主にカラマツが中心ではなかったかと思いますが、植栽後、約40年を経過した中、伐採適齢期が来ている状況にあるというふうにも認識をさせていただいております。また、近年は、議員御指摘のとおり、農地の集約化や作業への支障、特に最近においては、トラクターなどのGPS搭載が急速に進み、通信障害解消のために、やむを得ず防風林を伐採したり、間引いていく、こういったところも多く見受けられる現状にあります。また、伐採後の植栽についても管理上の大変さ、そういった中から近年はほぼ植栽、そういったものが皆伐、または間伐等の後の植栽、これが滞っている部分も一部見受けられる、このように認識をしております。景観形成の観点からだけではなく、農地の保全や風害、自然災害から農地を守るという観点、新たに求められている環境保全型農業の動向や、議員からも御指摘がありました多面的な機能の視点にも立って、今後どのような形で進めていくのか、こういった議論を再度しっかりとさせていただきたい、このように考えるものでございます。特に現在、当町においても、多面的機能、国の交付金、補助金を活用しながら、様々な農地の保全や環境保全を行ってきている経過もございますので、そういった総合的な全体的な枠組み、この場においても、ぜひ議論を頂き、その方向性を見出していくことができれば幸いではないか、このように考えるところもございます。以上申し上げて、1回目の答弁とさせていただきます。

質問 2番 近藤博

1点から3点まで、今、町長からお考えをお伺いしました。私の考えとほぼ同一な方向を向いていると捉えます。ぜひ、清里農業が衰退しないような施策、先ほど答弁の中にありました、清里町農業者の感覚、一部、清里の農業は未来永却このまま規模拡大が続いていくんだという、誤解されている部分もあると思われます。実際は平均で、今、41.何ヘクタールと言いましたが、規模の大きな農家、規模の中規模な農家、最終的には小規模農家と色分けされていくと思われます。その中で、今までは3作プラス4.5で回ってきた部分を収益性の上がる、小規模面積でもやれる模索も今後必要になると思われます。それが、脱落者を出さない、農業を見切りさせない施策の一つになると思われます。その辺も加味して、十分よろしくお願いしたいと思います。また、これはお願いなんですけれども、景観維持についてなんですけれども、多分これは私有地に私有林を植える部分、個人の考え方で主導していく部分だと思われますが、今後、清里町のその面的集積の部分で、大型機械化になったとき、現在、たしか農業委員会では2ヘクタール以上という考え方で進んでいると思いますが、今の機械体系でいくと、多分5ヘクタールぐらいの大規模な区画整理で進むようになると思われます。そのときに、多分やっぱり耕地風防の必要性、デメリット、両方表れてくると思うんですけれども、町の方針としてその多面的な考え方をできるとするならば、景観は財産だと思われますので、その辺も十分加味した中で、施策に取り組んでいただければと思います。それともう1つ、これもお願いなんですけれども、根本的に耕地風防には簡易的な、先ほど町長が言われていましたように、いろいろな手間がかかる部分があります。昭和の時代、私有地防風林を施行したときに、カラマツに対する補助金が確か出ていたと思います。そういう部分も加味しながら、清里町の畑の未来像ですか、5ヘクタールもしくは2.5ヘクタールに耕地風防を設置する優位性、設置することによる援助等の補助金等、そういう考えも加味した中で考えていただければうれしいと思います。また、枝、伐根、老齢化したとき撤去しなくちゃならない部分、その部分の処理ですね、現在ではもう機械処理しかないんですけれども、機械処理の明確な優れた機械もないと。現状、清里町の耕地風防を処理すると、かなり大規模な機械が必要になると。そういった中で、農地を守るため、畑を守るための耕地風防ならば、国、道の考え方もあると思いますけれども、期間を設けた焼却処分というのも可能なのか可能でないのかも探っていただければと思います。以上のことをもちまして、各方面との連携を詰めていただき、しっかり進めていただければと思います。これで2回目の質問を終わらせていただきます。

答弁 町長 古谷一夫

それでは、再質問を大きく分けて3項目ほどあったのではないかという、その1点目の、今後も大規模化というだけで、清里農業が持続可能なのかという、そういった理解。先般も、今年度の通常総会の資料をつぶさに読ませていただきました。さらに加えて、第10期のJAの総合5カ年計画の内容についても目を通させていただきました。今年度の定期総会等の資料も見ましたところ、やはり、議員御指摘のとおり、70町、ヘクタール、80町、大規模の分、中規模の分、小規模の分、こういった中において、ある一定の混在化する中、今後大規模だけで進んでいくと、さらに農家戸数が減少していくことが目に見えている。そういった中において、現在の農家戸数をどのように維持していくのか。一つは、先ほど来、御質問のあった新規就農に対するいろんな考え方、そういった中においても、加えて、大規模と中規模と小規模が共存しつつ、現在まで重ねてきた農業振興の基盤の上に成り立つ手法論、こういったものも当然検討し、選択の要素としていく時代、こういった流れになっているのではないかというふうに、農協の常勤の皆さんも、そういった方向も今後しっかりと少し検討しなければ、現在の194戸の維持、これは非常に厳しくなってくるだろう。さらに耕作放棄地や条件不利地、そういったところで、どのような営農を維持していくかということについても、担い手がいない大規模だけでは当町では農業ができない、そういった実態であれば、やはり町全体に対する人口減少にも及び、さらにそれは医療や福祉、教育、全ての面において町が困難性を伴う時代状況における、拍車がかかる一つの大きな要因になる、こういった認識も農協の常勤の役員の方々は持っていただいているようですので、その辺も含めながら農業委員会、町、農協、それぞれの立場の中でしっかりと、今後の在り方を議論させていただきたい、このように考えます。2点目の私有林の関係。面積要件の中で農業委員会では2ヘクタール、さらには5ヘクタール。デカップリングの考え方、経安、所得保障の考え方できますと、ヨーロッパ型はそういった環境保全に対してもある一定の国のデカップリング、所得保障が出る、そういったものを前提としながら、日本の農業についても約20年前ぐらいから様々な形で名前は変わりながらも、そういった方向性を探って現在に至っている、このように考えております。農業の持つ多面的機能、その中には森林や林や水も含まれている、ある意味では川も含まれている、涵養水も含まれている、そういった考え方の中において、それをしっかり保全していくのが農業の役割であって、その中において、しっかりと所得保障的な制度を汲み込んで現在まで来ていると。その一つの現れが、先ほど来お話も出ている多面的機能に対する一定の国からの交付金や補助。当町、毎年ほぼ1億円の予算が組まれて、事務局については農協に担っていただいておりますが、こういったその範疇においても、どのようなことが現在、農地保全や耕地防風林の保全による農業被害、水源涵養、そういった観点からも考えていくのか、加えて、御質問があった景観形成、そういったことも併せながら、少し総合的に議論をすることが現在必要になっている、そのような認識を私自身は持っているところでございます。さらに、耕地防風林、伐採した後の伐根、根や中間での枝払い、太い幹等々を行った場合については、現在の法律でいきますと、廃棄物処理法上の問題としては、焼却はこれは不可能。過去においても、チッピング等々、そういったやり方もないだろうか。ただ、40年経過した、30年経過したというカラマツは非常に太く、なかなかそういった形では処理できないという現状の中にあります。法律の壁は非常に厳しいものがありまして、焼却については非常に、まあ、時期を限ってというお話もございましたが、極めて難しいのが実態ではないかというふうに考えますが、どういう形であればそういったものが、逆にきちんと処理できる手法論はないのか。さらに、その切った後、新たに植栽していく考え方として、初期段階では補助金制度があったという御指摘もございましたので、今後そういった点も含めながら、総合的な観点から今後のありよう、しっかりと勉強、検討していくと同時に関係者と協議を重ねてまいりたい、このように考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。

質問 2番 近藤博

ありがとうございます。十分、町長の考え方が分かりました。よろしくお願いしたいと思います。最後になりますが、最後の質問ですが、ちょっと先ほど言い忘れました。1点だけお願いしたいと思います。今後、大規模農業が進んで、1戸当たりの面積が増えると。今、現在、その吸収されている面積、耕作優良地ばかりではありません。パイロット事業、国営事業、道営事業で造成された山岳地帯、現在、かなり生産力の劣る畑、また、鳥獣の被害に遭う畑となっております。今後、規模拡大が進むことによって、その畑が耕作不利地から耕作放棄地に変わる可能性、かなり厳しい状態になってくると思われます。そのときの個人的考え方なんですけども、農地を、農地法で守られている限り、なかなか森林に戻すのは難しいんですけども、例えば、先ほどの話とちょっとリンクするとこもありますけども、国が認める方法、10年、20年のスパンで、広葉樹を植えて食料増産が必要なときに畑に戻す考え方、そういうのをもし構築できるなら考えていただきたいなと、希望です。よろしくお願いします。いろいろ質問させていただきまして、また取り留めない質問で申し訳ないと思いますが、今後とも各方面と協議され、農業情勢悪化の折、うまく進めるように御尽力いただければと思います。どうもありがとうございました。

答弁 町長 古谷一夫

最後、現実的にカイパや道営であったかなり高い土地にある不利地が、今度は放棄地になっていくのではないか、そういったところに一時的に植林をしながら、さらに食料等の需要があったときに、またそれを畑に戻すこと、さらには農業地域の網かけ等の問題でそういった形が具体的に展開できるのか、十分、国の政策的な考え方、特に食料安保と言われるぐらい、国内での食料の自給率、現在40%割って38、39という、言われている現状の中において、どういった形の中において、今、近藤議員から御発言があった、御質問があった内容も含めながら、ありようとして展開できるのか、目先だけではなくして、御指摘のとおり、10年、20年先を見た制度構築に向けての政治的な働きかけもしっかりとしながら、今後取り組んでまいりたい、このように考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。

出典:清里町議会 令和5年第4回定例会 2023年6月21日 議事録 PDF(40ページ) 間違いを知らせる