みんなの議会

清里町議会 令和6年第2回定例会 2024年3月12日

清里町が目指す将来を踏まえた町づくりについて

2024年3月12日、清里町議会の一般質問で、近藤博議員が「清里町が目指す将来を踏まえた町づくりについて」質問し、町長 古谷一夫が答弁しました。

質問者
近藤博 議員
答弁者
町長 古谷一夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 近藤博

さきに通告していました清里町が目指す将来を踏まえたまちづくりについて、おおむね2点、清里町が抱える人口減少問題対策、公約に掲げている「元気な町の産業経済と雇用を生む町」を実現するための対策と取組についてお聞きします。まず最初に、清里町が抱える人口減少問題についてどのような対策等を考えているのかについてお聞きします。昨年末、令和5年度誕生の子供の数が10名と報告があり、私自身も含め、町内に衝撃が走り、大きな不安要素となった現実が確認されました。令和になっての出生数の推移を調べてみると、令和5年の予定数ですが、13人、令和4年17人、令和3年18人、令和2年25人、令和元年21人となっており、令和3年以降、出生数が20人を割っており、令和5年の衝撃的な数字となっております。人口推移についても、私が生まれた頃の昭和35年がピークで1万1,012人でした。その後、平成27年には4,330人となり、令和4年には3,803人、令和6年3月現在3,700人を下回る状態になっています。人口ピーク時の3分の1まで人口が減りました。今後の清里町の人口推計においても減少傾向は続き、2050年には2,000人、2060年以降には1,600人台に減ると予想されています。次に、清里町に提出された婚姻届ですが、あくまでも本籍人届、非本籍人届の部分でお話ししますが、昭和47年から57年頃には約30件以上の届出がありました。平成に入り20件以下になり、そして、令和に入り届出数は大きく10件を下回っています。次に、小学校、中学校、高校の生徒数の推移ですが、小学校では平成29年191人、町内3学校です。平成30年202人、町内2校に変わっております。そして、令和元年、町内1校、清里小学校に統合されたとき、216人、令和2年208人、令和3年204人と一定数を維持していました。中学校でも、平成29年118人、平成30年100人、令和元年93人、令和2年93人、令和3年98人と一定数を維持しています。清里高校でも、平成29年86人、平成30年110人、令和元年109人、令和2年103人、令和3年99人とばらつきはありますが、ほぼ一定と考えられます。高校の部分は、一部、町外の生徒を含んでいます。令和になってからの出生数を考えると、清里小学校の児童数は、数年後、現在の約半分まで人数が減ることが確実です。中学校も同様です。高校は再び存続問題が持ち上がるかもしれません。このまま人口が減り続けると比例するように子供たちの人数が減少します。数年後の清里の姿がどうなっていくのか想像ができない部分が広がっていきます。まず、ここまでの部分で古谷町長が清里町の人口目標をどう見据えてどのような対策をし、町政のかじ取りを進めるかについてを1回目の質問とさせていただきます。

質問 2番 近藤博

すみません。続きまして、人口減少問題は我が町だけでなく、多くの道内市町村に共通した問題と認識しています。人口減少を増加に展開するにはいろいろな方法が考えられますがどの方法も特効薬ではなく、時間と手間のかかるものだと思います。ここで、北海道で人口が増えた市町村は2023年時点で札幌市、千歳市、恵庭市、ニセコ町、占冠村、東川町、東神楽町で、道内172市町村が人口減となっています。増加した市町村の要因を調べてみました。札幌市は除きますが、恵庭市、充実した都市機能を持ち札幌や道外への交通利便性、豊かな自然環境といった住みよいまちであることが移住者・定住者が増えている理由です。千歳市、空港の活況や企業活動等による雇用の増加のほか、市内専門学校の学科移設や大学公立化にかかる学生数の増加、妊娠、出産から子育てまで切れ目のない支援を実施している。また、東川町では1994年から2020年の27年間で19.4%の人口増。

質問 2番 近藤博

分かりました。すみません。ちょっと進め方を取り間違えまして申し訳ないと思っております。では、今の部分、後ほど重複する部分もあると思いますけれども、2問目の部分。町長が公約に挙げている3つの約束の中から「元気なまちの産業経済と雇用を育むまち」についてお聞きします。町の基幹産業の一つであった林業の衰退、特に札鶴ベニヤ本社工場の白糠移転は大きなダメージとなっているのは町民皆が感じているところであると思います。今後のまちづくりを考えたとき、農業が安定、発展することが必要不可欠と言っても過言ではないと思います。清里町の農業はスケールメリットを生かした大型集約的農業で経済的に安定した家族経営で営農しています。平均面積41ヘクタールですが、まだまだ規模拡大意欲が強い農家が多いようです。その一方で、規模拡大イコール農家戸数の減少となるのも事実です。近年、町内では畜産農家の著しい減少、優良農家の定年廃業、昭和の時代に国営道営事業で農地造成をされた山岳地帯の耕作不利地の受け手不足等、決して順風満帆とは言いません。まして、国際情勢に影響され、肥料、農薬等の生産諸材費の高騰や燃油の高止まり、不安材料が山積みです。主要作物中心の経営が安定しているため、我が町の農業は形が固定化していて農業の多様化や作物の多品種化が受け入れにくくなっているように思います。昨年、清里町農協との間に農業と地域振興に関わる包括協定を締結し、第11期JA清里町総合5カ年計画と連動した次期農業振興計画の策定を行うと執行方針にありますが、具体的に何をどう進めるための締結だったのかをお聞きします。重点施策として取り組むとなっている農業農村政策の一体的な推進ともつながるためとも考えますが、清里町農業の方向性をどうお考えなのか、農村政策をどう考えているのか、以上の点と「元気な町の産業雇用を生む町」を実現するために、何を目指し、どう行動していくのかをお聞きして最初の質問とします。

答弁 町長 古谷一夫

近藤議員から頂きました一般質問、清里町が目指す将来を踏まえたまちづくりについて御答弁を申し上げます。まず1点目の清里町が抱える人口減少問題の対策等についてお答えを申し上げたいと存じます。御質問にあったとおり、昨年1年間の清里町における出生者数は10名と、ある意味衝撃的な数字となっており、人口につきましても縷々御質問があったところでございますが、平成27年の国勢調査で4,221人であった人口は、令和6年2月末、住民基本台帳の人口で申し上げますと3,704人となるなど、人口減少に歯止めがかからない大変厳しい状況となってございます。2月末現在3,704名という数字は、平成27年に町が策定した清里町人口ビジョン及び第6次清里町総合計画で示した将来人口目標である令和12年の3,800人を大きく下回っている現況でございます。加えまして、御存じのとおり、昨年12月に厚生労働省の社人研によって発表された2050年(令和32年)の推定人口は2,014人、減少率は48.1%とされておりますが、実態としてはこれ以上の厳しい状況で人口減少が進んでございます。また、出生者数の減少についても御質問の中に縷々触れられておりましたが、既に9年前には30名を割り20名台に、令和元年には21名、令和3年は18名とその傾向が顕著に現れていたことも事実でございます。近藤議員からも御質問の中で出生者人数のほか、人口推計、婚姻数、さらには小学校、中学校、加えて高校の在学生の推移を詳細にお示しいただいたところでございますが、御指摘のとおり、この状態が続くとするならば、町そのものの存続に対する危機となると認識をいたしてございます。一般論的に申し上げれば、日本全体で急速に少子化が進展しており、ついに本格的な人口減少時代に突入しております。令和5年度の厚生労働省白書によると、我が国の人口は平成20年の1億2,808万人をピークに減少に転じており、令和4年の総人口は約1億2,495万人でありますが、令和52年には約30%減少し、総人口が9,000万人を割り込むという推計が出てございます。出生数においても既に令和4年には80万人を割り込むとともに、令和22年には団塊ジュニア世代全ての人が65歳以上となり、65歳以上の高齢者の割合も35%を超える見通しでございます。人口減少そのものの要因とは別に、その対策における問題点については、今年1月に民間有識者で構成する人口戦略会議が取りまとめた提言書、人口ビジョン2100では、これまでの少子化対策は総じて単発的で対症療法的であったとし、これまでの対応には3つの点が欠けていたのではないかという指摘がされてございます。1つは、一部の限られた範囲での議論にとどまってしまい、国民の意識の共有がなされなかった点、2つ目としては、若者、特に育児負担が集中している女性の意識や実態を重視し、政策に反映することが十分ではなかった点、最後に今を生きる現世代には社会や地域をしっかりと次世代に継承していく重い責任があることを正面から問いかけてこなかった点を挙げられてございます。人口減少に対する取組は特に地方部、過疎地の自治体はいずれも最優先の課題として取組を行っておりますが、なかなか成果に結びついていない実態ではありますが一部では歯止めや若者を中心とした人口増加を生み出している自治体もあることは事実であり、そうした事例から謙虚に学び取る姿勢も大切と考えるものでございます。既に令和6年度の町政執行方針において、令和6年度の重点施策において、子ども・子育て施策の強化、若者交流と担い手対策の推進を掲げ、対策の方向性を示させていただいているところでございます。政策の重心を子育て世代や若者世代に向けシフトし、主要産業の安定や地域経済の循環による雇用創出、若年世代の子育て支援強化、保育や教育環境の充実、若者世代や子育て世代の住環境整備、若者同士の交流の機会や場づくり、外からの若い世代への町内への流入など、一つ一つの施策や事業に丁寧に取り組んでいくことが必要と考え、具体的な対策を進めていく所存でございます。また、そのために積極的に財政、資源、人材を確保、活用してまいります。清里町の人口目標という観点での御質問もございましたが、先ほど御答弁申し上げたとおり、令和3年に作成されている第6次総合計画においては、計画の最終年度となる令和12年度の目標人口を3,800人としているところであり、非常に厳しい数字ではございますが、人口減少の速度を極力緩め、安定化させるための定常化対策と合わせ、人口減少にあっても活力や豊かさを享受できる強靱化対策、この観点から取組を進めていく所存でございます。続いて、2点目の「元気なまちの産業経済と雇用を育む町」についてお答えを申し上げます。まず、清里町における産業経済の基本的認識でございますが、御質問にあったとおり、かつては農業と合板製造を主体とした製造業、加えて、小売を主体とした販売業、さらには公共事業を含めた建設土木業がある一定のバランスを保ちながら地域経済と雇用を支えていたところでございますが、俗に「失われた30年」などと表現される平成から令和に移行するこの期間において御存じのとおり大きく清里町の産業構造が変化しております。近年では御指摘があったとおり、合板製造事業者の実質的な町内からの撤退や関連会社の清算など、大きく町内の経済と雇用環境に影響を及ぼすともに午前中の河口議員の一般質問にありましたように、中心商店街をはじめとした商業の町外流出や空洞化が極めて深刻な状況となってございます。また、新たな投資や施策と事業を重点的に行ってきた観光振興においても道半ば、さらに過去に投資した施設も十分に役割を発揮するには至っていない。さらに取組の努力が求められる環境にございます。また、基幹産業である農業においても、御指摘のとおり、経営体の数が200戸を割る状況となり、新たな農政の転換や物価高騰による資材、肥料、肥料価格の値上がりなどの大きな影響を受けております。過去30年、基幹産業である農業の生産性は上がった一方、農家戸数は減り、農村社会が寂れてしまったという現実があります。言うまでもなく、町が行政体として担わなければならない福祉や介護、医療、教育の基本的サービスは、これら産業経済と雇用の上に成り立っており、持続的な地域運営を可能ならしめるためにもしっかりとした産業経済と雇用対策に努めなければならないと認識をいたしてございます。農業においては、言わば清里町は戦後の農業改善事業への取組をはじめ、終始一貫、畑作経営においては国の政策の優等生として畑作三品を中心に規模拡大、大規模経営の道を歩み、今日の清里農業をつくり上げてきたことは間違いのない事実であると認識をいたしてございます。当然、物事には光と影があり、ある意味、規模拡大の中においては経営上の面や様々な要因により現実としては農家戸数の著しい減少に至っているのが実態と捉えてございます。また、逆に言えば、農家戸数の減少の反面、畑作三品に特化した規模拡大だからこそ現在の安定化した農業経営がもたらされていると評価もされます。今までも、当然、農協や農業委員会、さらには広く関係機関の中においても今後の清里農業の在り方や担い手対策等が議論されてきたと認識をしてございます。こうした中、昨年12月に農協との間において農業と地域振興に関する包括協定を締結させていただきました。御存じのとおり、今般、農業の憲法と言われる食料農業農村基本法が25年ぶりに抜本改正されます。改正内容については様々な意見もあるところではございますが、その背景としては、世界の食料供給の変動、地球温暖化、日本の人口減少などの変化に対応し、食料安全保障の確保、環境と調和の取れた食料システムの確立、農業の持続的発展のための生産性の向上、そして、農村での地域社会の維持がうたわれてございます。基本的には、今回の連携協定においては、これらの新たな国の動向や地域及び地域農業の将来課題を見据えた上、持続可能な農業の確立など、5つの大項目の下、34の事業及び60を数える具体的な展開を町と農協の担当者レベルにおいても洗い出しをさせていただいております。御質問にあったとおり、この連携協定を一つの下敷きとする中、農協が今後取り組まれる第11期JA清里町総合計画と町の農業振興計画をより密接に連動させていく所存でございます。特に令和6年度においては、計画策定に向けて今後の基盤整備や担い手対策の在り方について情報共有や関係機関を含めた幅広い課題の共有、加えて、議論を進め、協定に基づくアクションプランに反映をしてまいりたい、このように考えております。以上申し上げ1回目の答弁とさせていただきます。

質問 2番 近藤博

今、1回目の答弁を頂きまして、おおむね同じ方向を向いている。前回、6月、一般質問させていただいた部分より若干進んだのかなとそういうふうに捉えさせていただきました。ただ、今の2点の部分で人口問題にも絡んでくる、産業の創出、雇用の創出、非常に難しい問題だと思います。先ほどちょっと先走りして御迷惑をかけました部分の続きを質問させていただきます。人口増をしている町、重複する部分はちょっと省かせていただきますけれども、東川町は1994年から2020年の27年間で驚異的な19.4%の人口増になっている。理由は手厚い子育て支援ではなく、写真文化にあるまちづくりや生活づくり、そして、町長が唱えています人づくりという施策を展開しています。また、午前中の堀川議員の質問の部分にあったと思いますけれども、外国人の受入れにも積極的に取り組んで、町立日本語学校を町で開設している。また、立地条件による旭川市に隣接し、旭川空港まで車で10分程度の利利便性、30分圏内にショッピングセンターや総合病院、特異的なのは上水道のない町、生活用水を全て地下水で補っていると。まちおこしは文化づくりとし、写真のまちづくりを独自に事業化として進めてきた背景に農業を基盤とした町も当然あります。また、旭川家具の産地としての家具の製造が町を代表する産業ともなっています。そのまた隣接する東神楽町です。同じく農業を基本とするまちづくりですが、町の力を引き出す様々な施策により、総合力を高め、魅力ある地域創出していること。代表例は、地区別まちづくり計画、住み心地全国2位、東神楽町もアクセスのよさ。飛行機が到着してから空港に行っても間に合う利便性。東京・札幌・旭川までもすぐ日帰りできる状況。JRでも高速でも日帰り可能です。旭川と人気の町、東川町に隣接する利便性。雪が少なく、公園、学校、病院、買物、食事が充実している。ちょっと事案は変わりますけど、鶴居村の事例です。基幹産業の酪農の生産規模の拡大により、就労者が流入、子育て支援も十分に行っている。また、標津町ですが、子育て支援を拡充し、結果、平成27年から令和2年で人口は減りましたが、世帯数が36増加したと。あと、この2点、ニセコ町、占冠町ですが、この部分は今北海道の観光産業とリンクしている部分で、かなり特異性な部分があります。20代から40代の子育て世代の転入と外国人住民の増加、約300人増加している。占冠村もリゾート施設の外国人労働者の雇用の増加で人口が増えています。続いて、南幌町ですが、地理的な優位性で子育て世代の移住を促進している。環境整備や札幌近郊の町としての知名度向上を図る施策でベッドタウン化として実績を残しています。人口増加市町村はそれぞれの地域の特性を生かした施策を持ち、我が町の住みやすさや魅力をアピールしています。また、子育て支援に対する施策に力を入れていて充実しています。清里町も、清里町移住促進交付金、清里町定住促進交付金、店舗出店改修等補助事業や子育て支援の分野で他町村以上に手厚い事業実施となっていると思います。ここまででその施策に対する町長の考え方を一度お聞きしたいと思います。

答弁 町長 古谷一夫

ただいま近藤議員より道内の具体的な人口増となっている自治体の事例や取組を詳細につぶさに御紹介いただいた中、御質問を頂いたところでございますが、北海道においては、直近の国勢調査、令和2年に行われているわけでございますが、全体として人口が増加した市町村、町村というのは12か所がありますが、多くは札幌市及びその近郊における学生の流入やリゾート地における外国人の転入が主な要因となってございます。しかし、一方、中には、御質問のあったとおり、上川管内、東川町や東神楽町、鶴居村、標津町など、違った要因で人口が増えている町村もあるのは事実でございます。ほぼ近藤議員と意を同じくするところでございますが、これは私自身の私見となりますが、これらの町村に共通するのは、地域の中心となる都市、具体的に申し上げますと、釧路市や旭川市に近接しているとともに、積極的な若者の移住や子育て支援、さらに非常に重要な部分でございますが、地域特性に応じた地域産業と担い手対策、これは相当な期間、時間をかけながら外部人材の流入を促しながら地道な取組を進め、それが一つの産業文化として育ち、定着している。そういった実態があるのではないかと私自身は見させていただいております。また、東川町の人口の約60%が現在移住者です。ということは、異質な外部人材を受け入れる、そういった風土や考え方がまちづくりの中にあった。加えて、地元の企業と地元以外の企業、そういったもの法人等についても内外の連携、協働を推し進めていっている。総体的に申し上げますと、地域産業や文化と融合する取組、それを産業基盤の強化や雇用機会の拡充、加えて、地域情報の発信強化につなげていっている、これが非常に大きな要素になっているというふうに私自身は捉えています。加えて、これも近藤議員から御指摘のあったとおり、空港が近接地にあり、首都圏を含めた人的な移動においても実質的に極めて優位性を持っている、そういったことが人口減少の歯止めと一部増加につながっている、このように私自身も捉えております。清里町においても、これまで保育料や給食費の無料化、医療費負担の無料化、高校生までの拡大等、さらに移住・定住等への支援、こういったものを数多く促進しながら進めてきたところではありますが、人口減少鈍化に一定の貢献をしてきたというふうには考えておりますが、残念ながら対症療法的な施策や事業だけでは解決し得ないという厳しい現実をこれも受け止めなければいけない。このように考えております。今後においても、改めて人口がこのまま減り続ければ持続可能なまちづくりが可能なのか、現実目線で広く町民の皆さんと課題を共有していくことが必要というふうに受け止めております。当然、この状態が続くとするならば、福祉や介護、医療、教育などの基本的なサービスの確保や提供を加えて、あらゆる地域産業の担い手の確保さえ困難とされる状況が生じるわけであり、そういった状況が生じないためにも一つ一つ丁寧な施策、事業を関係機関と連携する中、進めていき、一定の対応を図っていく。そういった取組が喫緊の課題となっている、このように認識しているところでございます。

質問 2番 近藤博

おおむね言われていることは理解しています。なかなか一旦に人口増を進めるとその弊害が必ずついてくると。今、言われていたように、清里町の形が変わる可能性もあると。よそから清里町に入ってくる人が多くなった場合の事例と思いますが、ただ、今、清里町で行っている事業施策はおおむね僕は間違っていないと思っています。足りないのは、今の事業をフル活用する方法、知ってもらう方法が一番必要だと思います。清里町を知ってもらうこと、清里町に住むメリットを、今、町長がおっしゃったように、どう発信していくのか。今年、募集している地域おこし協力隊に期待する部分も多々あります。しかし、機会があれば、古谷町長自らが先頭に立ち、清里町の人口増加、もしくは、最低限でも現状維持につなげていく施策をお願いし発信していただきたい。清里町には温泉施設が充実していて自然豊かな田舎の町清里があります。また、考えようですが、女満別空港、中標津空港、少し離れますが、釧路空港までも交通の便として考えることも可能と思われます。雑駁な質問でありましたが、この部分についての町長のお考えをお聞かせ願います。

答弁 町長 古谷一夫

御指摘のとおり、まず極めて大事なのは清里町そのものをしっかりと外の方々にまず認知をしていただく。そして、その魅力や可能性、そういったものを積極的に発信していく。そして、現在行っている様々な移住の政策、子育て政策、これをもっと分かりやすく、地域住民の皆さんはもちろんですけれども、外の方々にも発信をしていく、そういったきめ細やかな取組、施策展開のありようというものを近藤議員に御指摘いただいたとおり取り組んでいくことも必要だというふうに思っております。また、一方では、その重点をどこに置くのか。今般、既に常任委員会等で御議論させていただいて、その方向を示させていただいておりますが、移住定住政策についても、基本的には全ての方をウエルカムで受け入れていくということに立ちつつも、やはり、若者世代や子育て世代ここに重点目線を置いていくということが非常に外に対する発信力においても必要な段階に清里町は来ているのではないかそのように考えているところです。午前中の河口議員の質問にもございましたとおり、にぎやかな過疎、ある意味では人口減少については極力緩やかに定常化していく。そういった取組とともに、一方では若い人や子育ての方々がしっかり光り輝き、この地において頑張っていただく、そういった町の魅力というものを生み出していく、そのエネルギー。そういったものを外向けに発信していく力、これが、今、どうしても必要になっている、このように考えているところでございます。御質問のあった地域おこし協力隊、様々な御意見があるところではございますが、まだこれからのスタートというふうに捉えております。あらゆる可能性、そういったものを探りつつ、でき得るならば、町内の若い人と一緒にそういった方向性の中で力を発揮できる環境、条件、そういったものをしっかりつくり上げていく中において人口減少の定常的な対策と、それから、緊急的な部分においてもっともっと活力のあるまちづくりにつながっていく対策、そういったものを強靱化対策という形の中でしっかり取り組んでいく、この両面から、今後、人口減少対策、過疎減少対策について具体的な施策、事業を展開させていただければというふうに考えておりますので御理解を賜りたいと存じます。

質問 2番 近藤博

今、町長の力強い方向性を頂きまして、私も清里町の応援隊の一人としてできることは尽力していきたいと思っております。どうぞ、私たちの子供、孫が清里町に住んでよかったというまちづくりを、方向を示していただきたい。その上で、先ほどの続きの部分の清里町の産業、経済、雇用を生む部分について質問させていただきます。農業人口、農家戸数の維持や発展させることが、今、喫緊の課題と考えますが、どうでしょうか。現在、清里町農業は規模拡大思想が主流で、スケールメリット型家族経営と進んでいます。先ほど町長がおっしゃったメリットの部分もありますが、反面、デメリットの部分も近年見え隠れしています。その一部分はいろいろな分野での労働力不足が見え隠れしている。このままでいくと農家戸数が数年後、数十年後、先ほど言われた推測された200戸以下150戸になる状態、これは数年前にも示されている部分もあります。農業振興計画の中に現状を変える新しい考え方が示され、すぐにでも取り組み、実現させるための行動を進めることが必要と考えます。畜産農家の増加につなげるため、和牛肥育農場を江南町営牧場、江南小学校跡地を利用して町とJAで運営する案はどうでしょうか。畜産に精通した職員を配置し、新規就農者の教育、現場研修も兼ね備え、数年後、就農までのプロセスを手助けするまでの清里型研修牧場をつくることで新規就農、雇用の場を確立できると思いますが、どうお考えでしょうか。また、小面積で収益の上がる作物の導入、清里町に根づく品種や軌道に乗せるための手助けなど、専門的に研修する施設は重要であり、新規就農者の受入れは先ほども言いましたが、清里町の人口増加につながる事業と考えます。所管事務調査で勉強させていただいた仁木町の事例ですが、仁木町では新規就農者が毎年増えており、受入制限をする年もあるとお聞きしました。主作物はミニトマトです。以上のことを踏まえて、畜産や新規作物の導入の確立は元気なまちの産業と雇用を生むまちの実現方法の一つと考えます。しかし、現時点では第三者が農業に参入する場合に幾つかの問題点があります。清里町には新規就農者を迎え入れる入り口がないと言っても過言ではありません。農業を始めるための初期投資、地域が認める農地を利用する権利、所有する権利、地域調和の取れた農業スタイル等の諸問題があります。農業の6次化や作物の付加価値を考えたとき、なかなか難しい部分だと考えますが、和牛や新規作物にはその可能性があると思います。このことについて町長のお考えをお聞きしたいと思います。

答弁 町長 古谷一夫

ただいま近藤議員のほうから、農業における新規就農、加えて、担い手対策の在り方。具体的に旧江南牧場活用による和牛を通じた畜産振興と新規就農の関係にいきますと、所管事務調査でおいでになった仁木町のトマト栽培などの新規作物導入等の考え方事例をお示しいただき、まずお礼を申し上げたいと思います。昨年6月の定例会でも関連する質問を頂いているところですが、残念ながら、現在の清里町の農家戸数については、御指摘のとおり、200戸を経営体としては割り、将来はもしかすると150とか160、これが現実的な数字ではないかなというふうに一部では言われているところでございますが、1戸当たりの平均耕地作面積も40ヘクタールをはるかに超え、これ以上、家族型でのスケールメリットを生かした農業についても厳しさが増してくる環境であることは事実ですし、町外を含めて約8,500から9,000町歩ぐらいまで広がっておりますが、それをどのように維持していくのかということも非常に大きな課題となってきている。その中の考え方として、新規就農やしっかりとした担い手対策が、これはどうしても必要だという。これは農協においても農業委員会においても町においても共通な認識に立っている。このように考えているところでございます。しかしながら、これまで清里町においては畑作中心の大規模農業が主体の土地柄ということもあり、地域に新たに入ってくるという状況が高額な資金投資や土地の取得の面等々で非常に難しい。そういった中で、現在まで御指摘のあったとおり、地域に就農することを目標とした研修制度や実習制度、こういったものが残念ながら非常に薄かったのではないかこのように捉えてございます。現在、清里町の後継対策の主体は、特に農業者担い手対策協議会が担っていただいていたお見合い事業を含めた花嫁対策的なものが中心であって、課題として捉えながらもなかなか次の一歩を踏み出すことが難しかった。ただ、昨年、私も町長に就任させていただいた中において、担い手協議会、さらには農業委員の皆さんの会議、さらには農協の理事の方々と話す中においては、やはりこの壁は乗り越えなくちゃいけないよねと。これが共通理解になっている、このように捉えているところでございます。また、都市近郊を中心にトマトなどの新しい作物の導入、3ヘクタールや5ヘクタールでもできる農業、そういったものの導入によって新規就農者の確保、それに伴う技術指導の仕組みづくり、研修の場づくり、事業継承というようなことも積極的に行われているのも事実でございますし、また、当町においては畜産と畑作のバランスが非常に崩れてきて、現実的には地域において有機的な肥料の循環というようなことについても非常に厳しい状況になっている、そういった実態にあるということについても強く受け止めているところでございます。先ほど答弁を申し上げたJA清里町との包括連携協定においては、とりわけ担い手対策、そういったものが核になるものではありまして、今後、新規就農を含めた研修の受入れや就農に当たって必要な資金や土地などの支援体制、そういったものについてタブーなしにしっかりと議論していきたい、前向きに検討を進めていく、そういった環境を町としても醸成していきますし、そういった考え方についてしっかりと農業委員会でも動いていただく。さらに経営体である農協もしっかりと議論をしていただく、そういった環境をぜひ醸成していきたい、このように考えてございます。また、地域経済や雇用を捉えたとき、農業を基軸とした雇用の裾野、これを広げることが極めて当町にとっては重要ではないか、また有効ではないか、これは他の町村の事例を見ても明らかでございます。過去においても、具体的に申し上げますとコントラクター事業が検討されましたがなかなか具体化されなかった。また、農産物の付加価値を高める六次化についても個々の取組はなされておりますが、全体的な広がりに至っていない。そういった現実を捉える中、現時点においてどういったことであればそういったことが可能になっていくのか、そういった新たな観点や視点からの取組、この可能性を探ることも必要ではないか、そのように考えているところでございます。そのためには何よりもまず人材であり情報であり、お互いに同じテーブルに座って協議をする、議論をする、そういったことがなければ、なかなかそれぞれの思いだけでは現実的に事が前に行かない、これも事実でございます。従来の枠組みにこだわることなく、協働的な受皿をつくっていくことも必要ではないか、このように考えてございます。あらゆる機会を捉えて、農協をはじめ農業関係者、時には外部的な知見も加えながらしっかりと検討を加え、次期の農業振興計画に反映できるよう方向性を探らせていただきたい、このように考えてございます。

質問 2番 近藤博

持ち時間が短くなりましたが、最後に本年度募集されている地域おこし協力隊の部分でお願いと希望なんですけども、ぜひ農業の6次化の部分にも参入していただきたいと。立案から販売まで可能なら進めていただきたい。また、今、町長の答弁の中にありました農業に関する関連産業の振興ですよね。まさに清里町、その部分、影に隠れた部分で、個人完結型の農業を進めているが故に人口減に伴う見えない部分を見ようとしていない現実、多々あると思います。コントラ事業の再構築、または人材派遣事業の考え方、雇用を創出する考え方は多々あると思います。ぜひ人口問題とも絡むと思いますが、この部分、十分なテコ入れをしていただきたいと思います。再度、町長のお考えを聞いて質問に代えさせていただきます。

答弁 町長 古谷一夫

まず1点目の地域おこし協力隊のいろんな意味で応援いただくような形の御質問であったというふうに受け止めてございます。昨年、地域おこし協力隊については、たしか堀川議員のほうから町長の任期中にどのぐらいの人数を考えているんだという御質問を頂いて、少なくとも私の任期はあと3年2か月ございますが、15名から20名というお話をさせていただいた記憶がございますが、しっかりとその幅を持ちながら、今、お話があった農業の6次化やそれに対する立案、販売、いろんな可能性をこの事業の中で深く広く前向きに進めていきたい、このように考えておりますので、まずその点について御理解を頂きたいと思います。まず入り口をつくらなければ出口はございませんので、今年度しっかりその入り口をつくってまいりたい、かように考えてございます。それから、見えない部分ということも言われましたが、やはり農業そのものを捉えたとき、農業に関連する産業や雇用の裾野をどれだけ広げていくか、これは非常に重要な形だと思っております。経営体である農協さんにおいても様々な取組を過去においても現在においても進められていると思います。そういった中に先ほども申し上げましたけども、業態を超えた中において協働的なもの、協創的なものをつくり上げていく、そういった発想も必要ではないでしょうか。それは、町内における協働的な取組、それから、あるものについてはやはり町外の企業や法人を巻き込んだような形でのものも、当然、必要になってくる。そういった時代に入っている。先ほど来、近藤議員から道内各地における事例等を御質問の中に頂いたわけでございますが、ほぼほぼ人口減少に歯止めをかけながら新しい方向性に向けて着実に歩みを続けている市町村というのはまさしくそういったことにしっかりと前向きに長年取り組んで、結果として現在がある。学ぶべきものは謙虚に学びながら、当町においても前向きに人口減少への歯止め、さらには地域のしっかりとした元気、併せて、地域経済の振興、雇用、こういった側面でまちづくりを進めさせていただきたい、かように考えておりますので、御理解、御支援を賜りますようお願い申し上げたいと存じます。

質問 2番 近藤博

いいえ。

質問 2番 近藤博

以上をもちまして、私の一般質問を終わらせていただきます。

出典:清里町議会 令和6年第2回定例会 2024年3月12日 議事録 PDF(27ページ) 間違いを知らせる