清里町議会 令和3年第8回定例会 2021年9月14日
(1)緑地区小水力発電事業の取り組みと今後のあり方について/(2)緑ダム灌漑施設(農業用水)のさらなる展開・活用について
2021年9月14日、清里町議会の一般質問で、前中康男議員が「緑地区小水力発電事業の取り組みと今後のあり方について」「緑ダム灌漑施設(農業用水)のさらなる展開・活用について」について質問し、町長 櫛引政明が答弁しました。
- 質問者
- 前中康男 議員
- 答弁者
- 町長 櫛引政明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 前中康男
先に通告いたしました、緑地区小水力発電事業の取り組みと今後のあり方について、また緑ダムかんがい施設のさらなる展開・活用について、それぞれ質問させていただきます。まず初めに、緑地区小水力発電事業の取り組みについて、3項目に渡り質問いたします。平成23 年東日本大地震による原子力発電事故により、日本国内の電力供給が大きく逼迫しエネルギーミックスの考え方が大きく変革する状況になりました。特に自然エネルギーを活用する再生エネルギーの普及に努めるために、風力、太陽光、小水力発電、バイオマス発電の割合を 2030 年までに政府目標として 22 から 24%まで引き上げる目標が示されました。平成 24 年度にこの目標を達成させるべき制度として固定価格買い取り制度、通称ヒットが制定されました。安定的に再生エネルギーが買い取りを行われるために、全国的に再生エネルギーの普及は加速し、今日に至っております。清里町も役場の庁舎を初め、町有財産の土地に太陽光発電を設置し、売電収入を得、その売電収入をもとに子ども子育ての政策原資等として活用がなされています。また、本町において国営畑地かんがい施設の緑ダムがあります。国の財産であり、これを1市4町で土地改良法に基づき委託管理をしていますが、ダムの活用で小水力発電事業の可能性について調査をし、正式に平成27 年に事業化に向け、国営畑地かんがい事業斜網維持管理協議会で決定し、事業展開していると認識しております。北海道で冬期間でも稼働する小水力発電は初めての試みであり、厳しい寒さと風雪を克服しながら、今後の発電事業に向けて大いに期待するところでございます。また、これまでの経過で町長を初め、関係職員も大変ご尽力されたことに心より感謝を申し上げます。まず1点目として、小水力発電事業の目的と現在の工事の進捗状況について御説明願います。2点目として、小水力発電事業施設の維持管理の考え方について質問いたします。先の常任委員会で、小水力発電施設の維持管理の事務委託に関する規約に対し提案説明がございました。町として職員体制や業務内容、あるいは管理及び執行方法に対しどのように考えているのか、町長の所見をお伺いいたします。3点目として、売電収入の具体的な会計処理の考え方についてお伺いします。当初より町の会計の中で特別会計を設置し、企業会計を基本とする複式簿記の会計処理を行うとのことですが、まだ詳細は検討過程と説明を受けております。売電収入の畑地かんがい事業斜網地域維持管理協議会への処理方法及び発電事業所としての各種報告義務など考えられますが、町としての条例改正、企業会計に伴う規約の制定など必要になると考えますが、町としての考え方を説明願いたいと思います。次に、緑ダムかんがい施設のさらなる展開と活用についてお尋ねいたします。一昨年春の大規模風害と今年の6月、7月においての極度の降水量が少ないような大干ばつに見舞われ、馬鈴薯、ビート、タマネギ、牧草、デントコーンなど、管内はもとより全道的に被害が出ている状況であります。現在の緑ダムの利活用である多目的給水栓の設置、あるいは農家一戸にTS栓と呼ばれるかんがい用配管が整備されています。本来の計画であれば、かんがい受益面積にかんがい施設のTS栓を設置する予定でありましたが、ダム工事の長期化と事業費の増大により、2度に渡り、この工事の変更がなされ、工事の完成の平成 15 年に最終希望設置を最後に未実施となりました。圃場散布が可能な圃場と不可能な圃場が混在する状況になっています。昭和 57 年ダム着工から 40 年近く経過した現在、さらなる展開の中で畑地かんがい事業斜網維持管理協議会を中心に、再度かんがい施設の整備と散水機械等の導入拡充を次の世代に向けて事業化すべきと考えますが、町長の所見を伺います。特に畑地かんがい事業に対し、町長自らも、職員時代とおして携わったことと存じますので、前向きな御答弁をお願いします。以上、1回目の質問といたします。
答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)
それでは、ただいま前中議員さんより質問をいただきました1点目の緑地区小水力発電事業の取り組みと今後のあり方、そして2点目に緑ダムかんがい施設農業用水のさらなる展開・活用について、この2点についてお答えを申し上げたいと思います。まず初めに、緑地区小水力発電事業の取り組みと今後のあり方の1点目の事業の目的と現在の工事の進捗状況についてであります。ご案内のように本町の農業につきましては、昭和 40 年頃より春耕期特有の斜里岳おろしによる風害により、毎年のように甚大な被害に見舞われておりまして、風害の恒久対策として、同じ風害に悩まされておりました斜里郡三町と網走市と大空町の1市4町により国営による畑地かんがい事業が計画され、8年間にわたる調査設計を経て、国営畑地帯総合土地改良パイロット事業小清水地区として、昭和 53 年に着工し 29 年の歳月を経て、平成 18 年に緑ダム、幹線配水路、支線配水路、多目的散水栓、そしてまた1戸1栓などの畑地かんがい事業のすべてが完了し、斜網地区のかんがい排水基盤が整備されたところでございます。また平成 24 年に地球温暖化対策として、再生可能エネルギーの活用が脚光を浴びていることを背景に、太陽光発電や風力、地熱発電とともに農業用水の放流水を利用し、発電できないかとの発想のもとに事業の有効性の検討に入りましたが、それまでは河川維持水量の使用が認められていなかったことから、当初の検討段階では、放流水量のみでの利用については極めて困難ということでございました。しかしその後、小水力発電施設においては、河川維持水量の利用が認められるようになりまして、改めて可能性調査を行った結果、十分な利用が見込まれるとの結論をいただき、平成 27 年に畑地かんがい事業関係の1市4町により、北海道に対し道営による地域用水環境整備事業での事業要請を行い、翌平成 28 年に北海道から国に対して事業採択申請が提出されており、平成 29 年度に事業計画が採択、承認されたところであります。こうした緑ダムを活用した小水力発電事業につきましては、斜網地域における畑地かんがい施設に係る維持管理経費の節減及び二酸化炭素の排出削減を図ることを目的とし、緑ダムが有する豊饒水量を活用しながら再生可能エネルギーとしての水力発電を行うものであります。本整備事業につきましては、平成 29 年度から令和4年までの6年間を工事期間として進められておりまして、今年度中に施設関係の事業が完了し、明年6月から供用開始の予定となっているところであります。事業完成後の維持管理と運営につきましては、当初計画より協議を進めてきたところではありますが、最終的に1市4町の首長会議におきまして、施設が設置される清里町において事務委託方式により進めることが決定がされました。各市、町ともに、9月定例議会にて施設運営と管理を受託するための規約を議決いただくための協議を了したところでもございます。ちなみに、総事業費は、現時点で 14 億 9,500 万円であります。地元負担金は総事業費の 25%、国が 50%、北海道が25%の割合でありまして、地元では3億 7,375 万円の予定となってございます。それぞれの市、町の負担率につきましては、畑地かんがい事業での負担率としておりますので、清里町の負担金額につきましては 8,932 万円となる予定となってございます。また、現在の工事の進捗状況でありますが、令和3年度は自営栓の張り替え、建物水路、また水車や発電機の機械設備、送電線網の張り替え工事、光ケーブルの新設工事を実施しておりまして、令和4年4月から5月にかけて試験運転が行われ、そして6月から使用、供用開始とその予定となってございます。次に2点目の小水力発電施設の維持管理の考え方。つまりは事務委託に伴う職員体制、管理及び業務執行の考え方についてであります。小水力発電施設の維持管理のあり方につきましては、計画当初よりダム本体を管理する斜網地域維持管理協議会で管理の手法、協議会を一部事務組合に改組して管理する方法、事務委託により管理する方法など様々な手法を検討した結果で、現存の一部事務組合方式に変更することについては、国との維持管理契約に抵触することや現存する協議会方式ではダム施設の財産譲与を受けられないことなどから、財産の運用管理ができる事務委託の手法を選択し、その事務委託先を施設が建設される清里町に事務委託することが協議され、議会においてもその旨を報告してきたところでございます。なお、受託事業に係る具体的な業務内容につきましては、発電施設の維持管理、売電収入に関する事務、発電施設の積立金などの管理、その外、委託業務の管理及び執行のために必要な事務とされております。また、事務所につきましては清里町の農業振興センターとしておりまして、専任の事務職員1名と補助職員複数名での管理体制を予定するものであります。なお現状において電気主任技術者や電気保安等の施設保守点検業務等につきましては、すべて電気保安協会等の専門業者に委託することといたしております。次に3点目の売電収入の具体的な会計処理の考え方についてであります。本事業の施設運営と管理を受託するための規約の議決後におきまして、本町においては新たに本発電のための本発電事業に係る特別会計の設置が必要となりますので、今年度中に施設条例の設置条例の議決をいただき、適正な会計管理に努めてまいる所存でございます。なお、農林水産省の作成している小水力発電施設の管理に係る発電事業会計の手引きによりますと、売電収入の充当順位が定められておりまして、1点目には必要電力の売電に係る費用、2点目では発電施設の施設操作に必要な費用、そして引当金、つまり減価償却費であります。それと3点目には発電施設の共用部分の水路、取水施設等の維持管理の経費、4点目として発電施設の運営経費、施設を維持するための積立資金会計も含まれております。そして5点目として土地改良施設全体の維持管理経費、ついてはダムに係る維持管理費、それと幹線用水路に係る維持管理費、等々になっております。これらに充当をし残額がある場合について、すべてのものを充当した後に残額が出るとなった場合においては、国庫補助率を乗じた額を国に返還することというふうに定められていているところであります。次に御質問の2点目の緑ダムかんがい施設農業用水のさらなる展開、活用についてであります。春の風害、夏の干ばつなど、農業における被害対策との次世代に向けたかんがい施設、農業用水の活用についての御質問でございました。緑ダムにつきましては、干害風害を防止するためのかんがい用ダム水路として、かんがい用水を確保するために整備されたものでありまして、地球温暖化の影響で局所的な大雨や台風などによる暴風災害、そして日照り、干ばつなどの自然災害が恒常化しているこのような状況の中におきまして、緑ダムの水を活用し干ばつ等に対応することについては、このダムの設置の本来目的を果たすものと考えておりまして、畑地かんがいによる資源の有効活用を大いに期待をするところであります。既に現在の畑地かんがい事業が完成してから 16 年が経過し、その間後継者に経営を移譲されたり、近い将来に経営移譲する予定であったりと受益者の方々の環境や畑地かんがいの利活用に対する考え方も変わってきております。新たにレインガンなどの散水機器の導入、受益地となっていない江南の一部地区や緑や清泉地区におきましては、受益地区への編入の声も伺っているところでもございます。つきましては、こうした考えを網走開発建設部に説明をいたしました。そうした中において、令和5年度中にこれらの要望に対する地域整備方針検討調査を行うということでありまして、そうした基礎調査を進めていく段階において、町としても早急に畑地かんがい協議会や農協などの関係機関と十分に協議のうえ、事業導入の可能性を探ってまいる所存であります。以上申し上げまして、1回目の答弁とさせていただきます。
再質問 8番 前中康男
それでは1点目のダムに関する目的、あるいは進捗状況に関しての再質問になるかと思います。目的としてはあくまでも全て売電収入で執り行い、畑地かんがい維持管理費の節減をまず第1に考えるという形の事業展開かなと思っております。そういった中で、一番考えられる部分は今後の畑灌、かんがい施設の経年劣化に伴い、かなりの修理費等々が増大するであろうという観点でこの事業を進めたと。そういうスタートだとは私自身は強く認識しているわけなんですけども、当初の計画であれば2年前である令和元年の事業展開で完成ができるという各委員会の中の報告だったわけなんですけども、実質2年間ぐらい延びたという部分がございます。それに伴い全体の事業費は果たして上がっているのか、上がっていないのかという説明は一切ございませんけども、現実に何ら支障がないのか。今、認識されている部分。その辺どう捉えているかをまずお聞かせ願いたいと思います。
答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)
ただいまの御質問であります。1点目については、確か工事期間、もう少し短かかったんではないかということでありまして、そのとおりでございます。当初においては令和2年に終了し、売電供用開始という予定でありましたが、実質2年遅れたということであります。当初の道営での計画の段階で、水車等の発注、制作期間が2年でできるということでありましたが、全体の事業の発注方式が設計施工一体型という方式を北海道がとったということもありまして、これらの期間がそれに合わせて後ろにずれ込んでしまったというのが、工期が延長になった理由であります。また、事業費の関係につきましても、そうした工期がずれていったことによる物価スライドと合わせ、また設計施工一体方式に相なったことによりまして当初の業者見積もりが大幅に変更になりました。そうした関係から当初計画では約 11 億の事業費でありましたが、現時点では 14億 9,500 万ということに引き上げになってございます。こういう背景の中に現在事業が進められておりまして、これ以上、仮に工期が延びるということになれば、それだけ売電期間が後ろに下がってきますんで、経費的にも維持管理的にも大変な状況になりますんで、これ以上については一切認めるわけにいかんということで、お尻を叩いてなんとか令和4年の6月以降の供用開始に向けた取り組みを強力に進めているというのが実情であります。以上であります。
再質問 8番 前中康男
まあ工事ですから、なかなか受注しながらの部材の供給という部分ありましたし、内部的にも事務的にまだ整理されていない。北海道としても初めての取り組みというところがいろんな事務的な手続きで遅延を招いたというのも払拭できないのかなというのも理解するところであります。現実、私もちょっと現場、1週間前ですかね。確認させていただきました。やはりどうしても水力発電の電気の配線の工事と光回線としての通信回線の工事を同時並行でやっていると思うんですけども、なかなか大変な工事、地下埋設ということで。僕もつぶさに見ましたけども、なかなか進捗状況が進んでいないというか、なかなか進んでいなかったのかなというのを認識しているとこでございます。そういった意味で事業費が当初の計画より膨らんで来ているという説明、今、町長からありました。当町の負担も全体として説明の中で 8,932 万 6,000 円、これぐらいの負担だよという話があります。実質売電収入も、先日委員会で提示がありましたけども、これ仮定ですけども 7,300 万があります。ただし、それに基づきながら運営費あるいは修繕引当、諸々の積立金がありまして、協議会の充当額が大体先日の説明の中では 2,967 万という概略ですけども、かなり鯖を持ってもここまで出たらいいのかなと思いますけども 2,000 万は間違いなく担保される、財源が確保できるんでないかという説明がございました。そういった意味でこれを上手く果実運用しながら畑灌の維持組合の管理運営の中で取り入れながら、経費削減の方向にもっていっていただきたいと思いますので、これは現実どうなるかわかりませんけども、そういった意味で進めていただきたいと思います。もう1点、当初このダムの維持管理の中で、2点目の質疑になりますけども、発電そのものは電気主任技術者というくくりがありますし、もう一つ、小水力発電に向かうための水路という部分を当町が管理する。要するにダムの取水口からのバイパス回路を設けた部分のそのダムの水が流れる管理は今後の水電発電をしている当町が管理するのかなと私は思うんですけども、それに対してのある程度のダム資格者といいますか、ダム水路主任技術者というのは確保しなくていいものなのか。今、ダムの水路主任技術者は、斜網協議会の方ではしっかりと配置はされてますけども、水力発電をするための水路というか、バイパスした部分の管理の度合いというのは、どのように考えておられるか。これは現下の中での考えでありますけども、どのように捉えているのか分かる範疇でちょっとお聞かせ願えればと思います。
答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)
ただいまの御質問でありますが、まず1点目。今緑ダムから北電の送電線までの区間における地下埋設による電線、それから光回線ケーブルの工事を実施しているところでありまして、今回、その区間を地下埋設としたのは、周りに樹木がかなりありますので、毎年冬期間、雪によって断線をしてきたということがありまして、今回この機会に全部地下埋設方式に切り替え、将来的な維持管理の負担を低くするという目的で実施をしているところであります。また、売電収入の関係とそれらの人の関係でありますが、基本的に 400 キロワット時間当たりの発電を年間トータルで行うと今のフィットの価格からいくと最低でも 7,300 万円の収入が見込めると。予定どおりに発電が動いた場合ということですので、これは渇水期それから畑地かんがいの使用期だとか、そういう部分のタイミングによって使用水量が変わってきますから、必ずしも 100%でいくとは限りませんけれども、目標とするとこは年間 7,300 万の収入を予定をしているところであります。それで、今現在の畑地かんがい協議会の各年度の1市4町での負担額、維持費ですね。維持費負担額は概ね 5,500 万から 5,600 万ぐらいの幅の中に大体あるという状況でありますから、これに先ほど申し上げましたそれぞれの積立金。収入から先ず積立金を約1,700 万前後の積立を予定しております。積立金については修繕に引き当てるもの、欠損が発生したときに調整するもの、また災害の場合における積み立て。さらには施設が更新時期を迎えた時の要は減価償却積み立てです。これらのもので大体、1,700 万くらい年間予定をされておりますので、それを差っ引いて、かつ、この発電施設を実質動かす、運営をするための維持管理経費。これらを除くと残り 2,900 万程度が畑地かんがい協議会の方に使用していただける額として残額が出ると想定をいたしております。そうなればかなりの額、全体の 55%以上の額がこの売電収入で補いがつくという部分になります。清里町におきましては先ほどもありましたように、1,100万ぐらい清里の負担金がございます。今時点で。それで同じ畑かんの負担率、うちの場合は 23.9%、全体の。それを掛け合わせますと 700 万ぐらいがうちの町の持ち分ということに相なってまいりますので、今、1,100 万程度を納めている額がこの売電収入が入ることによって 350~360万に軽減ができるだろうと。これはあくまでも机上の計算でありますから、最終的にそのようになるかどうかというのはかなり難しいところもありますが、その方向に向けた事業計画を立てて今進めているというような状況になっていることについて、御理解をいただきたいというふうに思います。次にダム管理に係る主任技術者の関係でございます。ダムについては、あくまでも畑地かんがい用のダムでありまして、それに関わる水路管理につきましてもダムの水路主任技術者を置いて管理はされております。今回のこの発電施設についてはダムに従属する発電施設ということでの取り扱いをいただいておりますので、ダムの水路主任技術者が設置されていればこの従属施設の方にはいなくてもいいという解釈をいただいておりますので、今の段階においてはその部分、設置の予定をいたしておりません。あくまでもこの施設、発電施設を保守点検する関係の電気主任技術者、それから保安業務の関係の専門業者、これの配置を行っていく予定となっております。以上であります。
再質問 8番 前中康男
金額ベースの話で維持管理費の説明、今、町長の方からございました。あくまでも本町における実質の売電収入であろう 23.9%の部分が入ると。そういった意味で今までの負担額が 700 万ぐらいかかっているものが 300、大まかな数字ですけども 350 万ぐらいになるっていう話です。要するにそういった意味で、町の財政の部分の持ち出しの軽減効果になるんだよと、今説明を受けました。これは確認ですけども、現実どうしてもここは受益農家の方々も、ある程度の費用を負担しているわけなんですけども、ここはそのままいただきながら、果実はそこの町の財政出動の部分に充当したいのでっていうところの理解でよろしいのか。そこの回答だけ、よろしくお願いします。
答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)
ただいまの御質問でございます。売電収入の部分について、畑地かんがい協議会の方にその売電収入の譲与部分を支出し、執行していただくということになります。端的にいけば、それぞれの町の負担金が減っていくと。その町の負担金の中には、町そのものの負担金と受益者負担部分も含めた負担金がございます。その部分が総体として減るということですが、今御質問ありましたように、今回の水力発電の部分についての財政出動については、町費の部分だけの財政出動であって受益者分からのというのはありませんし、また受益者の方々におきましては、今現在多面の事業の対象になっているものですから、そちらの事業出動との絡みを調整しながら今後においては対応していきたい。そのような考え方でおります。当面は財政出動部分での調整を行っていきたいというふうに考えているところであります。
再質問 8番 前中康男
今、多面的の部分での利益差、多分それで処理されているという理解を私もしてますからそこは今の段階ではいじらず、現状の中では町の財政出動の中で処理していきたいという説明の確認でした。分かりました。次に、職員体制の問題に触れていきたいと思いますけども。これも前回の常任委員会の中で、農業振興センターで常に1名を常駐しながら、それに伴い 0.5 人ぐらいの人員体制でやっていきたいという説明がございましたけども、現実に産業建設課所内でどのような位置づけでこの業務内容を執行していくのかなというのは、どうしても疑問として持っている部分なんですよ。グループ制の中で考えるのか。全体の中でのその職員として1人常駐しながら補助的に 0.5 を行ったり来たりするという理解なのか。まだまだ時間があると言いつつも、次年度に向けては今の段階からしっかりと構築せねばならない問題なんですけども、その問題に対して今どのように理事者側が考えておられるのか説明していただきたいと思います。
答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)
職員の体制でありますが、基本的に先ほど申し上げましたように、正規な職員といいますか、そこにつきましては1名を予定しております。それに対して補助職員、これについては 0.3、0.2というような中で、産業課の中のできれば農業グループの中に、全体を配置した中でその部分を求めていかれないかということで今調整をしている最中でありますが、先ほど申し上げましたように正規の1名については正規職員として1名を配置していきたいというふうに考えております。また、これはあくまで事務処理・連絡としての職員でありまして、技術的な職員については、先ほど申し上げましたように、全て外部へ発注をしていきたいという考え方でありますので、御理解をいただきたいというふうに思います。
再質問 8番 前中康男
どうしても職員体制の問題、いろいろ大変な時期、特に産業建設課においてはかなりボリュームがあるということで議会も認識していますし、ある程度の加配なり、そういう方向をしっかりと持って、業務内容が増大したことによって、またいろんな事業展開に支障が出るようであれば大変な問題ですから、そこは丁寧にやはりしっかりと体制づくりに構築していただきたいと思います。次の質疑に移らせていただきます。3点目の中の特別会計の問題について。どうしても会計処理の問題について質疑させていただきたいと思います。現実論の話をすると特別会計を設ける。それは行政の中で理解しますけども、実質発電事業の場合は企業会計に基づいた複式会計を実施すると謳われております。町長の答弁にも出てきましたけども、農水の方から同じように町長と同じ重複しますけども、国の補助に係る農業農村整備事業における整備された小水力発電施設の取り扱いについてという通達が二つ出ておりまして、その中で会計処理の問題が、やはりしっかり明記されております。この会計処理は土地改良区会計基準に基づくものとし、必要に応じ定期的に専門家の指導を受けるものとする。こういう条文がございます。かなり専門的な部分で、土地改良区会計を基準というところが一つの問題であるのかなと思っております。それは何かというと貸借対照表並びに正味財産増減決算書、しっかりと作成するというふうな条文があります。そうなるとかなり専門性のある部分が捉われるわけなんですけども、そういう部分についての認識に基づいてどのように対応するか、町長のご意見識をお願いいたします。
答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)
ただいまの御質問でありますが、その前に職員体制の部分であります。この関係につきしては、今現在農業グループの中で調整をしたいと。全体の調整をしたいと。ただ事務量が増えてまいりますから必要であれば、改員増員、それらを含めて全体のボリュームに変化がないように最善の注意を払っていきたいというふうに考えるところであります。次に水力発電に係る会計の関係であります。この会計におきましても1市4町の中で清里町が受託することになります。規約に基づいて受託することになりますが、その後においては、特別会計の条例に基づいて、新特別会計を設置させていただきたいと思っているところであります。ただ、この会計に当たっては、今御質問がありましたように農林水産省の中に会計の指針がありまして、その指針によりますと、土地改良会計に基づく会計の手法ということになっておりますので、複式による企業的会計、それともう1つは今現在清里町がとっている単式方式による会計、この2つが必要になってくるというふうに考えております。かつ、そうした中において土地改良会計の手法によりますと一定程度専門的な意見は必要になってくるというふうにも理解するところでありまして、これらについてはこれからの会計手法の中において、会計に関するそういう専門的な方々の御指導をいただかなければならない。そういう時期も来るというふうに考えておりますので、しっかりと会計管理のできる、そういう専門の方々の意見を聞きながら研鑚に努めてまいりたいというふうに考えている次第であります。以上です。
再質問 8番 前中康男
かなり専門性といいますか最初が大変だと思うんですね。スタート段階で。そう言った意味でそこも十分留意しながら進めていかないと消費税の課税事業者としての取り扱いもございますし、そういった部分もしっかりと処理していただきたいと思います。また、この通達の中に、先ほども説明ありましたけども、発電施設に生じた電力の損金計上の処理の順番というのがしっかりと説明、順番が確定されていると思うんですけども。町長も先ほど積立金の中で約1億 7,000 万という順序。上から順番に引当金、例えば修繕引当金、欠損調整積立金、災害準備積立金、建設改良積立金、この順番で処理するという説明がありましたけども、土地改良会計基準に基づく中で、この積立金の処理もきっちりと規程を設けるというものがありまして、本町に基金条例もありますけども、果たしてその中で同じように同系列で処理できるのかできないのか。これは具体的な話になりますけども、そこら辺の認識というのは、どのようにとられているかを併せて御説明願えればと思います。
答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)
先ほどの御質問の中でもお答えをしております。農林水産省が既に、小水力発電施設の管理に係る事業会計のあり方、手引きがございまして、その手引きに基づいて充当できる売電収入を充当できる順位が定まっておりますから、その順位に基づいて、執行をしていきたいというふうに考えておりまして、最終的に全体で余剰金が出た場合は国庫に返納しなければならないと。そういうところまで規定されているものでありますので、これをしっかりと準用しながら進めてまいりたいというふうに考えております。また、これらに当たりましては、当然会計に係る規程等を新たに設けなければならんところが出てくるかというふうに思っております。特に複式簿記の関係になりますと、今、町で行っている単式とは少々中身が変わってまいりますから、これらの関係の事務処理的な要綱、要領、規程を定めながらしっかりと管理をしていくように、これから準備を進めてまいりたいというふうに考えている次第であります。
再質問 8番 前中康男
次の、緑ダムかんがい施設のさらなる展開と活用についての1回目の答弁に対しての再質問になります。この事業かなり長い年月の中で、縷々変換とともに2度にわたり計画変更をされたという、私も農業者として常にそういう時代をくぐった中で理解しているつもりでありますけども、ここまで気象条件が激しく揺らぐ時代になったのも、本当に珍しく、今年は特に大干ばつの中で、農家の皆様は大変な被害を被った。そのような認識に立っております。また、本当に本町の特質といいますか、特に斜網地区の土壌性の問題の中で、どうしても火山性土壌でありますから水分の保水性は、本当に排水性はいいんですけども、逆にそれが乾燥地帯を生むというようなそういう地帯であります。そういった意味でのかんがい施設の事業化だったわけなんですけども、やはり当初想定するような、このような大自然の災害になったときに、やはり現場の中ではもう一度、かんがい施設のフルラインといいますか。全圃場に対する事業化を国なりあるいは道なりに改めて展開していく術はないのかなという意見もいろんなところで出ておりますし、現実散水施設に対しても補助案件としてどうにかならないのかな。今回の定例会の中でも、連盟さんの方からも意見書という形では出ておりますけども、これはやはりもう一度、次の世代に向かった中で考えるプロジェクトかなと思っております。なかなか今すぐやって来年にという話にはなりません。今のうちからある程度、1市4町のそのお考え、斜網かんがい協議会の中で十分整理をされながら、事業展開に向けての方法論。どのようにするかはまたそのときかと思いますけども、今現実かなり困っている実態がありますので、そこら辺も踏まえて進めていただきたいなと思います。参考までにやはり今最近はかなりスマート農業ということで、技術的に進化して進歩しております。特に顕著に見られるのは、土壌における土壌水分計を設置して、それをやはり潅水施設、リールマシンとかいろいろありますけども、それと連動しながら、既定の水量を畑に散水するというそういうような時代がもう、時代がもうというか、もう現実そういう体制ができています。そういった新しい技術体系を駆使しながらの新しい事業展開というのを考慮していただきたいといいますかそういう要望をしていただきたいと思いますので、今は町長にどうしろこうしろは、僕は言いませんけども、そういう認識を持って、今の段階で取り組んでいただきたいと思います。ちょっと本当に大変ですけども、今開発の方でアンケート調査が出てるという説明がありましたけども、これは間違いなく、そういう形でなってきている事案なんでしょうか。
答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)
ただいまの御質問であります。先ほど申し上げましたこの国営の畑地かんがい事業が完了してからもう既に 16 年以上が経過をしようとしております。その当時の状勢とも大きく様変わりをしてきてるというのも事実ではないかと思いますし、その前に畑地かんがい事業そのものの期間が非常に長かったものですから、当初は風害防止対策でスタートをした状況にあります。その後やはり地球温暖化ということで、かんがい、要は水不足対策という部分に少しづつシフトが切り替わっていきましたが、その時点ではさほど切実な状況にはなかったというようなこともあって、当初はフルプランで圃場配管まで実施をするというのがフルプラン方式だったんですが、それが少しずつ落ちていきまして最終的に残ったのは清里町がフルプランで残って、他のところは1戸1栓にまで落ちたんですが、その清里町も最終2回目の段階でそのフルプランを破棄して1戸1栓方式になったというのは、これはもう事実であります。ですから現在レインガン等を使いたくても圃場への立ち上がり栓がないとかそういう部分で、なかなか使えないというのも実態になってきておりまして、これは今の時代からいけばこういう干ばつを背にしたときに、やはり圃場配管なり1戸1栓の立ち上がりを圃場自体で設けていかなければ、レインガンだけ入れてもなかなかうまく進んでいかないというふうに思います。それと、元々のこのダムの全体水量というのは、七日寒暖7ミリ方式という水量を計算されておりまして、機械だけどんどん入れればいいかということになるとそうでもない。そういう全体調整が必要になってくると。そういう施設にもなっているわけであります。今議員の方からありましたように、大きく状勢が変わってきておりますし、また、水に対する考え方も変わってきているというようなことから、今後においてレインガン、散水機または圃場の配管方式。これらを含め、そしてさらには今受益地区に入っていないけれども、やはり必要とする部分。これを補完事業的に実施ができないかどうか、これらについて開発とも十分に協議をしていきたいと。先ほど言いましたように開発の方においても、令和5年から予見調査を入れていきたいということでございますので、それまでの間に農協やまた清里町の畑地かんがい対策協議会がございますからそういう協議会ともしっかりと連携をとりながら、今後の方策、十二分に頭に入れながら進めていきたいというふうに考えている次第でありますので、御理解をいただきたいというふうに思います。
再質問 8番 前中康男
本町の農業を考えると、やはり春の風害は毎年のように大小、少なかれ見舞われる、そういうような土地柄であります。先人の皆様が苦労されて、昭和の 45 年の要望活動から今日に至って、有に 50 年、半世紀過ぎたという時代の折り返し地点であります。そういった意味でやはりさらなる世代に向けての取り組み、これは大きな課題でありますけども、次の世代に対してのダムの活用の方策をやはり考えていただきたい。これは清里町にとっても一つの農業に対する財産でありますし、本町はここまで大規模農業を展開できる一つのツールといいますか、財産でもありますから、そこら辺を十分認識しつつ、持続可能な農業あるいは農村社会に向けて、一団となり、1市4町で協力実現するよう求めまして、私の一般質問にかえさせていただきます。
答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)
ただいまの御質問の意を十分に捉えながら本町の農業振興発展のために精一杯頑張ってまいりたいと考えております。