みんなの議会

清里町議会 平成20年第7回定例会 2008年12月11日

平成21年度予算編成について

2008年12月11日、清里町議会の一般質問で、勝又武司議員が「平成21年度予算編成について」質問し、町長 橋場博が答弁しました。

質問者
勝又武司 議員
答弁者
町長 橋場博

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 勝又武司

質問に先立ち、ちょっと風邪を引いておりますので声がかすれてお聞き取りにくい部分もあると思いますけれども、ご了承いただきたいと思います。それでは発言の許可をいただきましたので質問させていただきます。現在、町においては、平成21年度の予算の編成に向けて事務作業を進めているところだと思いますが、内外を取り巻く経済情勢が一段と厳しさを増す中どのような基本的考え方で予算の編成に望まれているのかをお伺いしたいと思います。すでにご承知のように、我町の基幹産業であります農業におきましては新たな経営安定対策と名をうった政策のもと、最近は下落し落ち着きを取り戻しつつある燃料油の乱高下や、肥料を初めとする生産資材の高騰、食の安全問題、更にはWTO、EPAなどの諸外国との交渉など非常に厳しい環境下におかれ、時代を担う若い農業後継者の間でも将来への不安、そして農業そのものに夢を持てないと言う声さえ多く聞かれる状況であります。また、所得の減少による消費意欲の減退や町外大型店舗への消費流出によりポイントカード事業導入など様々な努力をされている商店街も非常に厳しい環境下にあると認識しているところであります。更には、公共事業の減少により建設業の衰退や、そこで働く労働者の雇用の不安増大とともに一般勤労者の所得もさらに厳しさを増しております。こうした中、米国発のサブプライムローン問題に端を発した世界的な金融危機が日本にも大きな影響を及ぼし、そのことが経済基盤の脆弱な地方に危機的な大打撃を与えることも心配されております。町では、こうした環境を踏まえ本定例会において他の市町村にも類のないような全町民を対象とした積極的な緊急経済対策を補正提案されていることに敬意を表するところであります。色々な諸課題を抱える中、新年度予算編成に向けての町長の基本的な考え方と、重点政策の方向性についてお伺いいたします。次に、歳入財源の見通しについてお伺いいたします。景気が大きく後退する中、過去において10年ほど約4億円超で推移している町税収入も、平成20年においては税源移譲もあったのにも関わらず4億を大きく下回る決算見込みとなると伺っております。また、全国的な経済の低迷により国税収入も大幅に減少し、地方交付税の財源についても数兆円の減少が見込まれるとの報道も一部で聞かれます。その様な中、我町の財源は交付税や国庫支出金などの依存財源の占める割合は約75パーセントと大きく、交付税の削減は大きく町財政に影響すると思われます。町の財政運営上、安定した自主財源の確保、さらには依存財源の全体見通しについて状況をお伺いしたいと思います。合わせて、急激に進む高齢化に伴い医療費の急激な伸びによる特別会計の繰り出しなど、国保会計を初めとする特別会計の財源確保についても厳しい環境下にあると認識するところですが、それらの見通しについても合わせてお伺い致します。以上2点につきまして、町長の考え方をお聞きいたします。宜しくお願いします。

答弁 町長 橋場博(町長は2011年3月まで)

勝又議員のご質問にお答えを申し上げたいと思います。平成21年度の予算編成についてでありますが、21年度の予算編成に当たっての基本的な考え方につきまして、ご質問にもございましたように国際的な金融不安や、この燃油の乱高下、さらには各種原材料価格の高騰、あるいは急激な円高の進行によります国内経済も後退局面に入ったと言われております。私達、日常生活などあらゆる分野において不透明感が増すと伴に、先行きに対する不安が日々高まってきているのが現状ではないかと認識をいたしているところでございます。清里町内におきましても、基幹産業であります農業を初め林産業、建設業、あるいは小売商業など、このすべての業種に大きな影響が及ぶとともに、一般勤労者の雇用や生活不安も増してきていると認識しているところであります。こうした内外の情勢にありまして、何よりもまずすべての町民の皆さんが安心して安全に暮らすことのできる町づくりを、この住民参加と協働により今後ともしっかり築いて行くことが基本になるものと考えているところでございます。平成21年度予算につきましては、現在、鋭意編成作業を取り進めているところでありますが、安心安全の町づくりを柱に、この健全財政を堅持しながら、第4次清里町総合計画と現在策定作業が進められております第2期清里町自立計画の推進を基本とした予算編成を行って参りたいと思っているところでございます。また、重点的な施策の考え方でありますが、基盤となる産業振興を継続的に推進するとともに総合計画、さらには自立計画の重点事業となっております健康づくり、子育て支援、さらには花と緑と交流のまちづくり事業について住民参加と協働をさらに一歩進めながら継続的に施策、展開して参りたいと考えているところであります。なお、過日、安心安全の町づくりを進める上での大きな柱となる清里町高齢者保健福祉計画、第4期介護保険事業計画、障がい者福祉計画の答申を策定委員会からいただいたところであります。また、第2期清里町自立計画につきましても明年1月には答申をいただく予定となっております。両計画とも、今後町民の皆さんからのパブリックコメントをいただく、これをいただきながら成案となっていきますが、平成21年度の重点施策の実施に当たりましては、両計画をしっかりと反映した内容となるように努めて参りたいと思っているところであります。(2)の歳入財源の見通しについてでありますが、国から平成21年度地方財政計画がまだ具体的に発表されておりませんので、現時点における考え方を申し上げご理解を賜わりたいと存じます。まず、自主財源の主体となる町税についてでありますが、景気の後退や経済の低迷が影響し今年度に引き続きかなり厳しい環境となり、具体的には当初予算において4億円をかなり下回る予算計上になろうかと推計をいたしているところであります。また、依存財源となり歳入において1番大きな比率を占める地方交付税につきましては、ピーク時の平成11年、12年度には約32億円でありましたが、今年度は約24億円と8億円の削減となっております。平成21年度の地方交付税につきましては、国においては当初出口ベースでマイナス3.7パーセントと試算しておりましたが、財源となる国税5税の落ち込みにより、法律で定められた地方への配分率を理論計算した場合、さらに大きな減額も予想されるところであります。しかしながら、地方経済の急激な落ち込みに対する支援の側面から別枠での加算や赤字国債による対応なども政府内で論議されており、今後その動向をしっかりと把握しながら予算編成に当たる事が必要と認識いたしております。さらに、道路特定財源の一般財源化に伴う新たな特例交付金の設置や自動車重量税や取得税の暫定税率の引き下げによる譲与税への影響などについても慎重に見極めをして参りたいと思っているところであります。なお、特別会計におきましても厳しい経済環境や人口減を反映し、国民健康保険会計の保険税を始め上下水道の使用料、また焼酎の販売収入等の歳入も引き続き厳しさを増すことが予想されておりますので、収入の適正な確保に努めるとともに、一般会計からの所要の財源手当を行うことも必要と認識いたしているところであります。以上を申し上げまして、答弁にかえさせていただきます。

質問 1番 勝又武司

ただ今、明確かつていねいに答弁をいただいた訳でありますけども、何点か再質問させていただきます。まず1項目目なんですけども、予算編成についての考え方と重点施策についてのことなんですけど。今年度においては、一応重点施策ということで5つの柱の中でやられたわけなんですけども、明年度からも一応総合計画など新たな自立計画、それらの中から事業を絞ってやって行くような形のものを説明でいただいたわけなんですけど。ただ、どれらも継続してやっていかれるような形の中でそれぞれに町民に対して意味深い事業の取り組みではないかなと、その様に感じるわけなんですけども。ただ、予算の関係などそれらを絡めた時に、色んな形でその一つの予算配分がきちっとなされた形の中で取組みがなされて行けるのかなと、その様なことを懸念されるような部分がある訳で、その中で色んな形で散漫するのではなくて、何か絞った形で実施するのも一つの方法かなと感じるような部分なんですけども。先ほど3つの子育て、花緑、健康づくりとその様な形で取り組まれると言うことでしたけれども、そこら辺についてどの様に考えておられるか一つお伺いしたいと思います。

答弁 町長 橋場博(町長は2011年3月まで)

ご質問にお答えを申し上げますけども、町づくりの基本方針ということで、子育て支援、健康づくり、花と緑と交流のまちづくり。これを基本に大きな項目ということで今期進めさせていただいているところでありますけれども、具体的な予算の内容につきましてはこれからの内容ということになろうかと思いますけれども、住民本位の、とにかく健康づくりをしよう、あるいは子育て支援、合わせまして環境関係、こういったことを中心にそれぞれ多くの町民の皆さんのご協力をいただきながら、あるいはまた、過般開催されました自治会長さんにも色んな面でお願いを申し上げたところでありますけれども、町民一体となった運動としてやって行きたい、その様に考えているところであります。

質問 1番 勝又武司

もう1点お伺いしたいものがあるんですけれども。今回緊急経済対策という形の中で、他の町にも色んな形でやられている部分も最近になって聞かれるようになりましたけども、いち早く全町民を対象としたような取組みをされたという。そこなんですけれども、ただ私の質問の中にもありましたように、早々そんなに簡単に経済が上向きになるような形のものが見えない中で取り組まれたような部分は敬意を表す部分なんですけども、なんと言うかその場しのぎというか、そういう様なことで無く長期展望に立った形の中でこのことをどうして行ったらよいのかということで、そういう風になると町村だけの問題ではなく、国全体の問題でないかなと思うんですけど、そこら辺について考え方というか、そういう部分について聞かせていただきたいと思います。

答弁 町長 橋場博(町長は2011年3月まで)

緊急経済対策ということで、今議会に提案をさせていただいているところでございますけれども、景気の動向、全国的に宜しくないのはそれぞれ報道されている通りだと思いますが、特に清里町の場合は、過半公表されました北海道の商業統計調査によりましても清里町のみ大幅に消費が減少している、こういった状況も見受けられますし、今回の対策によりましてそれぞれ団体の皆様にもお願いしなければならないと思っておりますけれども、これを実施する過程の中で町も実施いたしますけれども、それぞれ関係機関の皆様にもご協力をいただきたいと、そういう願いも込めているわけでありまして、これをすることによって2倍、3倍あるいは欲を言えば10倍程度の効率が上がるような姿になって行ければいいなと、その様に感じているわけであります。そう言ったことで、色んな面で多くの町民の皆様方のご協力をいただきたいという風に思っているところであります。

質問 1番 勝又武司

なかなか、この冷え込んだ景気に一つの光を呼ぶようなことも難しいような部分でないかなと思っておりますけども、これには各課の積み重ねの中でもこういう状態になって来たというものがありますので、早々簡単な一つのカンフル注射を打ったことぐらいではよくなっては行かない様な部分なのかなと、そういう風に認識するような部分でございます。次に、歳入財源の見通しについて再質問させていただきます。先ほど、依存財源などそういうものについて説明をいただいたわけなんですけれども、ただ国もなかなか今中央政府の方で色んな形でブレているような部分もありまして、皆目来年度の予算につきましては掴み所がないような部分も見えるような部分なんですけれども。ただやはり75パーセントの依存財源で一つの町が運営されているというような部分の中では、やはり、そのいわば交付税に対する依存率が実に高いような状態の中で、やはりそのことも大きく落ち込むという様な部分では、町の色んな事業に取り組んで行く形の中でどうしても先細りになって行くような形になるんでないかなと、そのように感じる部分です。ただ、そんな中でそこがやっぱり減らされるような中では少しでもやっぱり自主財源を確保して行くってことが重要なポイントになるんではないかなと。そんな中で考えているわけですけど、実際に税の収納率、そういうのも若干微増ではありますが悪くなってきている部分が見えるような感がします。また収入未済額、これらにつきましても町税または固定資産税を含めまして結構あるような形に見えますので、ここら辺も充分に税の公平化とかそういうのを含めて整理して行かなきゃならない部分なのかなと思っていますけども。一つ、自主財源っていう部分につきまして町長に考え方がございましたらお聞かせ願いたいと思います。

答弁 町長 橋場博(町長は2011年3月まで)

清里町の場合はご存知のように自主財源が少ないわけでありますけれども、これは清里町が少ないということでは無くて法律の規定によって少ないという部分が非常に大きいわけであります。その為に財源配分ということで地方交付税制度その他の色な制度がある訳でありますけども、町税の収入あるいは使用料の収入につきましては、関係職員を始め町民の皆さんのご協力によりまして網走支庁管内では1番、2番という非常に高いご協力をいただいておりますことに、本当に感謝をいたしているところであります。収入は決められているわけでありますし、私どもそれをいかに効率的に使うか、こう言ったことに意を用いて行かなければならないものと思っているところであります。財政の基本、健全財政が基本でありますし、何が今住民にとって大事なことか、こういった事も察知をしながら的確に財政運営を今後とも進めて行きたいと思っているところでございます。

質問 1番 勝又武司

あともう1点気にかかる部分がございますけれども。先ほども質問の中で触れましたけども、特別会計に対する繰り出しの部分なんですけども、これも近年かなり額が増えて来ているような部分が感じられるわけで、平成19年には2億8千500万円、対18年比では4千870万円の増、このうちの3千万円は国保ということで、国保会計の伸びによるものだと認識しているわけです。ただ本定例会の補正予算の関係でも4千160万円ほど計上されているわけで、説明によりますとまた3月にも補正を組まなくちゃならないと。このような中で、町も今年から特定健康診査がスタートしたり何だりとあって、予防医療と言いますか、なるべく病気にならないようにして行くような方策を取って行くという様な部分ですけれども、ただそのことがまだ効力を発揮しているような部分ではないわけで、当面、国保の関係の会計の繰り出しがちょっとあるのかなと、その様に認識する部分なんですけれども。会計については特別会計に一定のルールで繰出されていると、その様な部分の中でこの自主財源の確保の為にも一つの使用料なり税率なども幾分か見直して行かなければならないのかなと、その様に感じるような部分なんですけれども、そこら辺について1点お伺いしたいと思います。

答弁 町長 橋場博(町長は2011年3月まで)

ご質問にございますように特別会計がたいへんな状況、ご質問のとおりでございまして、特に国民健康保険特別会計が厳しい環境になっているわけであります。清里町は、先ほどのご質問にお答えしましたように、町づくりの基本は子育て支援、健康づくり、花緑とこう話をしているわけでありますけれども、特に本年、昨年から働き盛りの国民健康保険の被保険者の方々の長期疾病が増えてきているのは事実であります。この原因も色々あろうかと思いますけれども、今町自身で考えておりますのは、それぞれの全課体制で情報を交換しながら的確に対応できるような姿にして行かなければならないなというようなことで取り進めをしている最中でありまして、1人の方が入院されますと月の医療費が何百万ということになりますし、またそういう病気になられた場合は3ヶ月、1年で治るような方はおられないようなわけであります。何とか、この健康づくりを真剣に考えて行かなければならないなと、その様に考えているわけであります。今のところ何が原因かと言っても分からないわけでありますし、年代的にも40代、50代の方が多いわけでありますし、色々これからさらに検討を進めて行かなければならないと思っているところであります。

質問 1番 勝又武司

本当に働き盛りの方が難しい病気になったりというのは最近ある訳ですけど、町長が言われているように安心安全の町づくりという中にも一つの健康維持というような部分も充分に含まれる部分じゃないかなとこのように思っているわけですけども。ただ将来を見通した時に国保の関係でどのくらい金額が伸びて行くような部分なのかなと実に不安を感じるところです。色々お伺いいたしましたけども、たいへん財政も厳しい中で行政運営っていうのは難しくなって行くような部分かもしれませんけども、ただ最小の経費で最大の効果を上げるという、限られた財源ですのでそういう形の中で組織の機構なり、簡素合理化を図りながら町民とともに一つの町づくりを展開していただきたいなと思います。最後になりますが、いく分か理解させていただきました。私もちょっと勉強不足なもので充分とまでは言えませんけど。たいへん厳しい状況下でありますが、町民の生活の安全安心確保と健全財政の堅持と言う両面から町民が少しでも元気の出る町づくりに向け予算編成を進めていただきたいと思います。町長が町政の基本方針としている、先ほども伸べましたけども住民参加そして協働の町づくりの為にも町民の皆様の声、知恵なり工夫なりをより反映できる町政の実施に努めて行かなければならないと思います。なお今回、議会の所管事務調査において九州の小国町、人吉市、綾町、それから北郷町の4箇所を視察させていただきました。それぞれの町において北海道よりは厳しい条件のもと、官民が色々な工夫を凝らした町づくりを地道に展開されている状況をつぶさに見学する勉強する機会をいただきました。特に、地域の様々な資源を充分に生かした異業種連携の小さな取組みの一つ一つが町づくりの原動力となり、人材の発掘、育成さらには交流人口の拡大などに結び付けているわけです。そこに関わる人たちは実にバイタリティー溢れる考え方であり、何とかして町が生き残るためにというハングリーな精神なものでした。こうしたことを考えました時に、新年度の事業においてもこれらの視点に立った事業展開をさらに積極的にしていただくことが必要かと思います。最後になりますが、町長の見解をお伺いし私の質問を終わります。

答弁 町長 橋場博(町長は2011年3月まで)

非常に全国的に厳しい経済情勢の中の財政運営でありまして、ご質問にもありましたように町民が元気の出るような政策づくり、また私達も行財政の改革を進めながら効率的な財政運営、元気の出るような町づくりに何とか努力をして参りたいと思っているところでありますので、宜しくお願いを申し上げたいと思います。

出典:清里町議会 平成20年第7回定例会 2008年12月11日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる