上士幌町議会 令和3年第1回定例会 2021年2月15日
(1)上士幌町とJICA(国際協力機構)との交流について/(2)コロナ禍での防災訓練の継続について
2021年2月15日、上士幌町議会の一般質問で、中村哲郎議員が「上士幌町とJICA(国際協力機構)との交流について」「コロナ禍での防災訓練の継続について」について質問し、教育委員会教育長 小堀雄二、町長 竹中貢が答弁しました。
- 質問者
- 中村哲郎 議員
- 答弁者
- 教育委員会教育長 小堀雄二、町長 竹中貢
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
町のサイトの一般質問の一覧ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 7番 中村哲郎
私からは、大きく分けて2つ質問があります。上士幌町とJICA(国際協力機構)との交流について、1点目です。2点目は、コロナ禍での防災訓練の継続について、この2つでございます。まず1つ目ですが、昨年8月に、JICAの訓練生が町に来られ、先日お帰りになられました。彼らは、この町でいろいろなことを体験され、自主的な活動もされました。その後のインタビューでは、本町でのいろいろな体験を通して、町民とも仲よくなれ、本町に好印象を抱いたと述べられておりました。ただ、今回の滞在期間中、一部の活動を除いて、子供たちとの交流が少なかったと加えていました。彼らがJICAに興味を持った理由は、世界で活躍したいという思いだそうです。私は常日頃、今の子供たちには、ITを含むICTと語学が重要であり、これからの時代を担う人たちにとって重要な教科であり、一般教養的な存在だと思っています。今では、どこでもその重要性は認められ、多かれ少なかれ、何らかの形で授業に組み込まれてきています。これらの学習目的は、国際的感覚を身につけ、日本だけではなく世界の情報を収集し、日本を含めた世界中の人たちと交われるツール、道具として駆使できるようになることだと思います。ひいては、世界の中で低水準とも言われている日本人の考える力、つまり、自分で考え、自分の主張を持ち、それを伝えられる力を、世界レベルに近づける意味合いもあるのではないかと思っています。このJICAとの出会いを、一過性のものに終わらせることなく継続できれば、訓練生各人の最終派遣地に行く前に、彼らが本町でいろいろなことを体験でき、逆に、上士幌の子供たちには世界の話を聞ける機会が生まれ、世界の中での日本、北海道、十勝、上士幌という観点で見られるようになるのではないでしょうか。また、彼らの派遣地では、ICTと語学をつなぐ世界的授業も展開できると思います。帰還した後には、その体験談を語る会などを企画し、実現させてはいかがでしょうか。ICT、語学、考える力、これらのために、現在、取られている企画、方針についてお聞かせください。これが1つ目です。2つ目、コロナ禍での防災訓練の継続について。昨年9月5日に防災訓練がありました。コロナ禍でありながらすばらしい行事だと、関係者の方々に心から賞賛を送りたいと思っております。加えて、昨年は立派な防災マニュアルも作成され、災害に関しては、一定の対応がなされていると評価している次第であります。災害対策の基本は変わらないにしても、コロナ禍においては、勝手が違うことが想定され、新たな対策が必要であることが、様々な自治体、機関、企業などから発せられてきております。分散避難や避難所の受入確認など、新たな項目をマニュアル等に追加されている自治体も見受けられます。本町でも、マニュアルに追加とまでは言いませんが、コロナ禍でも、昨年のような防災訓練は継続的、かつ定期的に行っていただきたいと思います。そして、その場で、分散避難などの新しい考え方についてお教えいただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。新たな消防庁舎も完成することですし、今年の防災訓練計画についてお教えいただきたいと思います。よろしくお願いします。
答弁 教育委員会教育長 小堀雄二
上士幌町とJICA(国際協力機構)との交流について、中村議員のご質問にお答えします。新型コロナウイルス感染拡大により、海外に派遣されていた青年海外協力隊員については、全員一時帰国を余儀なくされ、選考試験に合格し、今年度中に派遣予定となっていた隊員候補生(訓練生)についても、国内での派遣前訓練も実施できず、派遣の目途も立たない状況でした。そのような中、公益社団法人青年海外協力協会(JOCA)から、隊員候補生(訓練生)による国内活動支援(特別派遣前訓練)について、地方自治体への協力依頼がありました。上士幌町では、今年度、まちづくり会社の新たな取組として、首都圏の若者に上士幌町に滞在してもらい、学ぶ、遊ぶ、働くを体験するMY MICHIプログラムを検討していましたが、コロナ禍の影響もあり、事業実施を見合わせていた経緯があり、本プログラムへのモニター参加を提案し、8月から4名の訓練生を受け入れることになったと伺っています。コロナの感染防止もあり、小・中学校訪問は控えられたようですが、少年団活動に参加し、子供たちと一緒に汗を流したり、高校生と一緒に町の困りごと解決に取り組んだり、町民の方々への取材を通じて発見した町の魅力をSNSで発信するなど、積極的に関わりを持ったと伺っています。こうした体験や実践は、次につながる貴重な財産となり、派遣側も受入側も、事業としてすばらしい形になったと感じています。今回の派遣事業は、コロナ禍での特例であり、今後は未定と伺っています。まちづくり会社では、今回の派遣受入れにより接点ができた青年海外協力協会(JOCA)や、帯広に拠点のあるJICA北海道、青年海外協力隊北海道OB会などとの関わりを大切にし、上士幌町で受け入れたメンバーが、協力隊員として海外で活動できるようになったときには、現地と上士幌町を結んだオンライン交流が実現できたらと話されていました。これをさらに発展させて、子供たちの国際理解教育事業が可能となることを期待したいと思っています。上士幌町では、今年度からICT推進教諭を配置し、学校でのICT活用に向けた教職員研修や子供たちの学習支援を行っています。コロナ禍における家庭学習支援として、授業のネット配信や自宅への端末機の持ち帰りについても試験的に実施し、よりよい方法を検討し、実証しているところです。今回、上士幌町を訪れた訓練生は、グローバル社会に自らの意思で挑戦する方々で、いつか世界を変える力になることを目標に、環境や福祉、教育などの分野で活動するものと思われます。コロナ禍の中で、GIGAスクール構想が一気に進展しました。1人1台端末やインターネット環境も整備されつつあります。青年海外協力隊をはじめ、各分野で日本人が国際社会で活躍しています。IT、ICTが一気に加速し、国内はもとより、世界各国とオンラインでつながる社会となりました。世界各国で活躍している方、帰還してその成果を生かし活躍している方とつながりを持ち、世界の課題をSDGsで考えたり、SDGsの17のゴールごとに身近な社会を考えることは、新しい学習指導要領の「主体的・対話的で深い学び」のための教材となります。また、角度を変えてみれば、関係人口の創出につながるものと考えています。今後、コロナ禍の中、JICAの動向は不透明ではありますが、今回の交流は好事例として、校長会やかみしほろ学園役員会において事例を紹介するとともに、新たな取組の一歩としたいと考えています。
答弁 町長 竹中貢
質問にお答えいたします。コロナ禍での防災訓練の継続についてであります。まず、その前に、13日の深夜、宮城、福島、震度6度強という大きな地震が発生しました。かなりの被害が出ているということであります。来月で、東日本大震災から10年を迎えると。少しは安堵の気持ちがあったときに、また追い打ちをかけるような震災が起きています。今、コロナ禍と併せて、県内の方々、心中を察するところがございます。関係者の方々にはお見舞いを申し上げたいと同時に、いち早く、また平常の生活に戻るようなことをご期待申し上げたいというふうに思うところであります。そしてですけれども、今日の質問についてであります。まず初めに、令和3年度の防災訓練の実施計画といたしましては、災害対策本部訓練をテーマにして、6月下旬から7月中旬をめどに実施することとして、新消防庁舎を会場として行う予定であります。これは、地震災害のため、役場庁舎が被災して使用できない状況を想定する中で、代替施設となる新消防庁舎での災害対策本部活動を円滑に進めることができるよう訓練するものであり、災害対策本部要員に対する研修等を進める内容となっております。この訓練の実施に当たりましては、北海道の危機管理支援要員を講師として迎え、町民の訓練見学につきましても、希望があれば対応することとなっております。次に、町民を対象とした防災訓練につきましては、8月下旬から9月上旬に、消防団訓練施設において本年度実施した訓練を進めるほか、感染症予防対策として整備を進めているパーティションや多目的ベッド等を山村開発センター集会室に展開し、コロナ禍における避難所開設方法について実施する予定となっております。次に、分散避難についてであります。これまで災害発生時においては、避難所に集まるというイメージがありますが、コロナ禍におきましては、避難所に多くの町民が駆けつけることによって、3密の状況を招き、感染拡大に結びつく危険性がありますので、現在では、分散避難が奨励されているところであります。分散避難につきましては、自宅における在宅避難、親戚や知人宅、ホテルや旅館、自家用車を利用した車中泊など、避難所ではない場所に避難することであると考えます。まずは、町民の皆様が、ふだんからどのような手段を選択するかについては、それぞれの家庭において十分話し合っておく必要があるものと考えております。分散避難に関わる町民への周知につきましては、防災訓練等の機会を利用するとともに、町広報紙やホームページの掲載、また、各戸に配布している防災ガイドマップの改訂時に掲載するなど、防災意識の高揚に努める必要があるものと認識しております。なお、上士幌町防災計画につきましては、国や北海道の見直し状況を注視しながら、適時、見直しを進めるべきと考えております。以上でございます。
質問 7番 中村哲郎
今回の、JICAの訓練生が本町に来られたいきさつや活動内容を分かりやすくお答えいただき、ありがとうございました。今回のJICA訓練生の受入れを考えていただいたまちづくり会社の働きに対しても、感謝する次第でございます。私がこの話題を選んだのは2つの理由があります。1つは、私の経験上、この2つのものがとっても人生において大事だと。さらに、これから活躍される若い方々においては、ますます重要だというふうに考えているからです。ですので、授業に組み込むというのは限界があるかもしれませんが、授業以外でも、こういったものを、学習というより自然に触れ合う機会を、環境つくっていただくことが重要ではないかというふうに思ったからです。これが1つ目の理由です。2つ目は、平成30年に北海道教育委員会から、これからの高校づくりに関する指針という文書が出ているかと思います。それに対して、いろいろな市町村議会から反対の意見が書かれた意見書、これらを両方読んだときに、高校の存続とか不安をちょっと抱いたからで、何かアピールできるようなものがないかというふうに、私なりにいろいろ考えたんです。この高校の存続については、また、私ももうちょっと勉強したいので、別の機会に一般質問させていただくとして、今回、単純にアピールできること。このアピールできる小さい芽があるのであれば、それを育んでいくべきじゃないかという、そういうことで質問させていただきました。今回、JICAとの出会いを継続すること、それに町の学生が参加することで国際的感覚を身につけ、そういった活動が特徴としてアピールできるのであれば、急に変わりはしないとは思いますけれども、企画して育んでいくことが大切ではないかと、そういうふうに思っております。上士幌町というのは、我々外から来た人間は、世間で常識となっている田舎の人口減少に歯止めをかけた実績のある町ですので、きっと高校の統廃合についても、一石を打ってくれるというふうに思いたいです。ですので、幸い上士幌町には熱気球という特徴があります、上士幌高校には熱気球という特徴があります。これは立派な特徴でありますし、大切にして、これからもアピールすべきではないかと思いますが、先ほど答弁の中で、今回のようなJICAの派遣事業は、今後は未定ということでありましたが、何とかこちらからしかけるということで考えてはいかがでしょうかという、ちょっとこれを質問させていただきたいと。
答弁 教育委員会教育長 小堀雄二
今年度は、このコロナ禍で中・高には行っていませんが、例年、キャリア教育の一環として、学校の、どこを経由したのかちょっと調べないと分からないんですが、中と高にはキャリア教育の一環ということで、海外から帰ってきた方々が、学校を訪ねて生徒の前で発表はしております。これが、JICAを招聘するのが教育委員会という立場で招聘するものなのか、まちづくり会社なのか、その辺は、今、自分の中でも定かではないんですが、もし、こういった機会があれば。実は学生指導要領の中にも国際理解という項目があります。小学校1、2年生は割と身近なところから、そして、小学校高学年になれば、少しずつ今度は身近な社会から道内と、そして、学年が上がれば、今度は世界に向いていきます。そういった中で、様々な調査研究だとか、そういった場面で活躍している方々を結ぶことも、これからの時代はやはり必要だという部分で、指導要領の中で取り上げられていますので、これについては、学校現場ではとてもいい教材になるんじゃないかなと思っています。併せて、答弁の中にも書きましたが、SDGsの取組もあります。実は今、上士幌中学校が窓口になっています。上士幌中の校長が窓口になって、SDGs17の目標と、169だったかな、ターゲットの部分については、今年は全部そこを調べて、幼・小・中・高、これ、円グラフについて、どんな今まで活動をしてきているんだということを、今、洗い出しています。そして、この中から、そのつながりを持てた学習活動というのが、世界に、もう向けて発信できるものもあるということから、こういったものを、令和3年度については進めていこうという考えを持っていますので、そういう考えの中で進んでいったときには、ぜひ議員のお力も借りたいなと思っていますので、よろしくお願いします。
質問 7番 中村哲郎
ありがとうございます。ぜひ進めていただきたいと思います。私は、私なりに、やっぱり訓練生、毎年受け入れて、上士幌の、十勝の武器である農業とか酪農の研修を受けてもらって、あとは、今回やったように町との、町民の方々と一緒にイベントを企画して活動をして、そこに学生も募って、あと、その人たちが海外に行ったらオンライン交流会をやって、帰ってきたら体験談を話すという、そういう一連の流れを組んで、そういうことができる町というのも、一つつくったらどうかなということで、今回ちょっと質問させていただきました。私のちょっと古い親友に、アフリカのある国の大使をやっている人がいるんですけれども、その人が元JICAの上級審議役でして、その方が言うには、JICAの一つのテーマでもあるので、幾らでも力は貸すよというふうに言われております。ですので、こういう機会があったので、先ほど教育長が言われたような計画をぜひしていただきたいな、継続していただきたいなというふうに思っております。答弁は特には。
答弁 教育委員会教育長 小堀雄二
先般、いらした4人、初めて来たときに、たまたま上士幌学の子供たちが、あそこで、まちづくり会社で学習をする日、その日に4名来ました。一人一人、みんな思いが違っていました。最終日、私はそこにはいなかったんですけれども、こんなことを言っていました。「派遣国マレーシアで、日本語教育に携わる予定なんだけれども、現地の大学生と上士幌高校との語学交流、オンラインでやってみたい」ということや、カンボジアなんでしょうね。「下水処理の水質検査等に携わる予定だけれども、この期間、いたときに、上士幌町の自然環境とインフラ整備、上下水道整備、こういったすばらしい部分を紹介していきたい」というお話も伺っています。今後、今は、コロナという部分でなかなか外に出ていけない部分があるんですけれども、こういった世界で活躍する、また、それを志している方との関係は、非常に僕の中では濃密な関係が築けて、その子供の次の将来を、きっと豊かにするんじゃないかなと思っています。あまり今、上士幌の方が海外に出てということないんですけれども、今、もう外国が非常に近くなったと、ICTが普及して近くなったと。そして、つながる関係にあるということです。誰とでも、もうつながれると。子供一人一人が、外国のどなたかとつながれるし、日本各地の中でも、ネットワークさえ持てばつくれるという部分があります。そして、世界が近いということも今、言われています。飛行機がバンバンバンバン、今、飛んでいます。そして、格安の飛行機が飛んでいます。さらに、確かに、まだ世界の中でいろんな争いごとがあるんですけれども、こういった留学制度の部分では、国ごとの格差が少しずつ下がってきているという部分があります。こういったことが、全ての教科においてこれが入るというわけではないと思います。国際理解、国際協調等については、学校教育全体の中できっと進めていく部分だと思うんですけれども、外から日本を見る目にもなりますし、知らないことを知る、また、知りたいことを知る機会にもなると思っています。また、自分のことや日本のことを知りたいということにもなったり、また、最近、自己肯定感が子供たちはあまり高くないんじゃないかというような話もあります。こういったものに挑戦して、逃げない自分をつくっていくという部分では、こういったストレス耐性の部分でもありますので、また、自己肯定感の肯定にもつながっていくと考えておりますので、こういったものがどんな方法で、どんな計画の中で令和3年度は進めていくか、まだ、はっきりはしていませんけれども、この辺の話については、僕自身も非常に関心のある部分になりますので、前に進んでいければなと考えております。
質問 7番 中村哲郎
ありがとうございます。ぜひ、よろしくお願いします。それと、私、これはもう答弁は要らないんですけれども、この延長線で、今から質問する災害のことにも関わるんですけれども、お互いに被災したときの協力関係とかいうのも、海外との交流関係というのも大事かなというふうに思っています。そういうことまでできたらいいなというふうに私自身は思っています。これで、前半の質問は終わります。次に、コロナ禍の防災訓練ですけれども、ちょっと町長と重なってしまいますが、一昨日、福島、宮城沖地震が発生いたしまして、現地の方々、まだまだ不安な日をお過ごしだと思いますけれども、心よりお見舞いする次第でございます。今も雪がちらついてきましたが、各高速道路で、何日にもわたる立往生が発生しております。今までに経験したことのない災害が増えてきていますので、コロナだけでなく災害も、人の都合は全くお構いなしにやってくるものですので、ぜひとも、私が書いたような防災訓練の継続というのは、大事にしていただきたいなというふうに思っております。この質問をしたのはなぜかというと、防災計画とかマニュアルとか強靭化計画の脆弱性評価とか、そういったようなものが、今、回っておりますけれども、そういったものを、役場とか消防署の方々とか努力しているにもかかわらず、やっぱり町民の方のお話をたまに聞くと、上士幌は大丈夫だとか、自分は大丈夫だという、いわゆる正常性のバイアスというのがあだになって、なかなか、防災訓練はするんですけれども、人口5,000人に対しては、物すごい、多分少ない数だと私はまだ思っています。ですので、何回も何回も言い続けて、何回も何回もこういう場で言って、皆さんに啓蒙活動というか、していきたいというふうに思っています。その中で、今回の回答、答弁ありがとうございました。町民の防災訓練は8月から9月ということで、一応了承はしました。答弁にありましたが、分散避難は、コロナ禍において重要な避難方法であるというのは分かります。ただ、避難のタイミング、その判断というのは各自に託されているところが大きく、非常にこれ、各自にとっても初めてなので難しい面もあります。また、いろいろなところに避難が行われるため、各家庭における話合いとか、あるいは備蓄の仕方とか、そういうのも結構重要になってくるかと思います。こういった点ですけれども、こういうことを専門家から分かりやすく、具体的にご教示していただきたく、あと防災のガイドマップとか、これからできるハザードマップとか、こういうのをつくるたびに、あるいは訓練で集まってくる人にご教示を願いたいというふうに思っております。ここら辺はどういうふうになっているんでしょうか。
答弁 町長 竹中貢
あの震災から10年たつということで、国・県全て含めて、災害防止のためのインフラ整備だとか、あるいは防災訓練だとか、その被災地を中心にしながらやってきているということでありますけれども、それでも、これでいいと、万全というのが、災害にはないということだというふうに思います。そういった防潮堤にしても、とてつもない長いものができていますが、それでも完璧ではないと。もう一つは、やはり一人一人がどう対応するかというようなことでありますし、それ以外の様々な第2の防災対策、第3防災対策と様々な対策を講じて、人々が安心できるというような状況になってくるんだというふうに思っております。今回も、そういった様々な経験をした上で、その県民の人方、報道で見ますと、従来になくコロナ禍を意識された対策ですね、個別のテントの設置だとか。これ、今回のコロナ禍での対策もあって整備されたということでありますけれども、そのように進化といいますか、状況に応じて対策も変化をしてきているというふうに考えております。併せて、その中でも、やはり避難所へ行くのは不安だと。90歳のおじいちゃん、おばあちゃんを抱えて、もし、コロナになったりでは大変だということで自宅にいるということであります。様々な分散避難のことありますけれども、例えば、車にとってもちょっと長引くと、今度はエコノミー症候群だとか、新たな様々な課題が出てくるということであります。いずれにしても、こういった状況は、これからやはり考えていかざるを得ないだろうというふうに思っております。そういったときにこそ、5,000人の町民であれば、一人一人、1件、1件、1世帯、1世帯がどういうような対策を講じていくのかというのが、より密接な情報交換なり連携を取る必要がありますし、これまでと違った対策の仕方が、これからこの後、また求められてくるというふうに思っております。避難所も、従来の避難所を開設すればいいということではなくて、やはり密を避けだとか、そのような対策も、当然これから取っていかなければならないと。ですから、今まで、避難所もスポーツセンターだとか幾つかあればいいということではなくて、様々な避難所を改めて、自宅も含めて避難所、最近であれば、特に自宅のほうが、場合によっては耐震化がしっかりして、移動するよりもそこにいたほうがまだいいよというような自宅もたくさんありますから、個別に、自分たちがどう対応するのかというようなことも、様々な団体に協力を得ながらヒアリングをした上で、密な情報交換をしておく必要があるだろというふうに思います。これまで1つに課題になっていたのは、例えば、要援護者に対する災害時の対策なんかでも、いわゆる守秘義務だとかプライバシーの問題があって、なかなかそこに踏み込めなかったというようなことが、現実として問題がありました。でも、もう、どうだろうかなと。むしろ、いろんな人がこの中にはいて、全て基本的には、関係するところはオープンにしていくんだという、そういう発信の仕方がこれから必要になってくるのかなと、そんなふうに考えたりもしております。コロナによって新たな課題が出てきたということと、それから本町における防災についても、かなり丁寧に、今、計画が練られております。これまでは防災計画をつくるということだとか、機械的なそういう環境の整備はやってきましたけれども、本当にそれでいいのかといったときに、様々先ほどあったように、本町は、よそから見れば災害のリスクが低いと。確かに、今回の震災でも、帯広あたりから見れば震度も低いと、深夜ですから、あまり気がつかなかった人も多かったんではないかと、そう思うように、河川にしても、下流から見れば、上流域の、ある意味ではダムがありますけれども、安心度は高かったり、そういうことがありますが、やはり、いつ何が起きるか分からないという前提の下で、さらに綿密な計画と訓練は重ねていく必要があるだろうというふうに思います。特に今年、そういう今までの反省の下に、防災の専門の担当職員を配置しました。これは、やっぱりかなり力を発揮していただいて、町民からの信頼も厚いところでもありますし、それから計画的に、今段階で何をすべきなのか、今年度、何をすべきなのかというようなことを関係機関、消防署、あるいは町内会、であれば町内会との連携を取りながら進めているということでございます。防災関係のパーティションの訓練なんかについても、今、物が入ってきていないという状況もございますので、これはうちだけに限らず、今こういう状況の中で、各自治体とも新たな取組をしているということであろうかと思いますが、いずれにしても、どれだけ安心できる環境を整えるかというのが行政の役割であります。インフラ整備、あるいは備蓄の関係、そしてまた、一人一人の防災に対する意識の向上、こういう総合的なことのレベルアップをいかに図っていくかというのが、しっかりとした計画に基づいて今後とも進めていくべきだろうと、そんなふうに考えております。
質問 7番 中村哲郎
あと、一応追加で教えていただきたいんですけれども、分散避難をすると、人が、一応分散されるわけですから、今までのように1か所に集まるということよりは、よりばらける形になるかと思います。そのときに、役場というか、そちらからの情報というのは、より個人的な、個人レベルでの配信が必要ですし、あるいは、向こうからも個人としての安否の確認であるとか、災害の被災状況であるとか、そういう情報も集めなきゃいけない。要は、個人個人のレベルの情報が行き交うようになると思うんですけれども、そこの部分については、今、タブレットだったりとか、あと一斉情報配信システムだとか、そういうことを考えられて、来年の予算にも組み込まれていると思いますけれども、そこら辺の計画というか、そこら辺を、スケジュールとまでは、細かいスケジュールは別にいいんですけれども、どんな形で進められていくかというのをちょっとお教えいただきたいなと。
答弁 町長 竹中貢
今の課題に対して、ちょっと先進的に対策を講じているということが、今のタブレットであったり、新たな要援護者等々に対する一斉配信の機器の無償提供だとか、これは、これから動き始めるということだというふうに思っています。先ほど、今お話あったように、分散避難ということになると、より一人一人との情報供給、共有がそこに必要になってくるということだというふうに思いますが、今もう、住民の特に若い世代の方々は、かなりスマートフォンを使っているということがありますから、そういったところの、どれだけ今スマートフォンを所有しているのかだとか、あるいは高齢になると、そこのところが足りないというところがありますから、そこに対する漏れない情報の提供だとか、一方通行にならないように、スマートフォンでも配信をしてその返信をもらうだとか、こういうことをしていくことによって、一人一人の安否の確認につながってくるということだと思います。これが、従来のように隣近所で、あるいは町内会でそれをやるとすれば、かなり困難なことになってくるというふうに思っております。ですから、健常者、あるいは若い世代、スマートフォンを持っている人方、そうでない援護者、様々な年代や、あるいは体の状況に合わせた環境整備をしていくというのが大切だというふうに思っておりますし、その一歩は、もう踏み出しているということで、これを着実に進めていって、町民全体が安心できるような関係、あるいは、安否の確認できるような環境をつくっていければなと、そんなふうに思います。そのためにも前提としては、やはり防災は町民全体の命を守る。自分たちも、その情報のやり取りをするということが大切だということを理解していただかなければならない。行政から来て知らんぷりでは困るんで、その辺あたりも、双方向にこれらに対する理解を高めていくというのは、これまた時間のかかることだけれども、やはり粘り強く継続してやっていくことが必要でないだろうかなと、そう考えています。
質問 7番 中村哲郎
ありがとうございます。ぜひ、そういうふうに進めていただきたいなというふうに思います。最後に、ちょっと付け足しなんですけれども、やはり双方向の連絡の中に安否確認、個人がですね。どこでどういう災害が起きて、どういうことになっているのかというのを安否確認、簡単な、そういう多分、できてくるであろうソフトとかで、やり取りできるようになるとは思うんですけれども、そういったことと、あと避難所が今どういう状況かというのを、今ここは入れませんとか、例えばですけれども入れませんとか、そういうような状況も発信できるような、そういうちょっときめ細かいような発信も、ぜひお願いしたいなというふうに思います。それと、そのテストというのを、防災訓練にくっつけられるかどうかは分からないんですけれども、やっぱりそういう訓練って、いざとなったら、機械は持っているけれども何もできないとかいうこともあるかもしれないでの、特に年配の方も多いですので、そういったような訓練も、スケジュールを組んでぜひやっていただきたいなというふうに思っております。以上で質問を終わります。
答弁 町長 竹中貢
そういうアプリが、これから必要になってくるんだろうなというふうに思います。今、ごみの関係でも収集日だとか、あるいは、どれがどの部位に属するのかだとか、そのようなごみ収集、あるいは、出し方のそういうアプリの提供もするということになっておりますし、それから、町の中のいろんな情報での、いわゆる、AIを使ったアプリも動き始めるということであります。ですから、AIやそういったことで、いわゆる効果の高いものについては、そこを積極的にやりつつ、そして、コミュニケーション、お互いの対面でのその関係の構築というようなことを、両方とも兼ね合わせながらしていくことが必要になってくるんだろうなというふうに思いますが、今回の予算だとかの中でも、補正や、あるいは、どうしても新年度の中で、交付金を活用しながら大きく動き始めているということでありますから、これを継続する中で課題を発見し、そして、また解決をして、さらに、熟度の高いものにしていくということが、今後必要になってくんだろうなと、そう思っています。