上士幌町議会 平成24年第4回定例会 2012年9月4日
移住・定住施策の現況認識と今後の方向性について
2012年9月4日、上士幌町議会の一般質問で、山本裕吾議員が「移住・定住施策の現況認識と今後の方向性について」質問し、町長 竹中貢が答弁しました。
- 質問者
- 山本裕吾 議員
- 答弁者
- 町長 竹中貢
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 9番 山本裕吾
私のほうは、移住・定住施策の現況認識と今後の方向性についてお尋ねします。今日、我が国のその現況は、国内外を取り巻く政治、経済の不確実性と、教育、福祉など多岐にわたる社会的問題が次々と報じられ、依然として悩ましい状況下にあるものと考えます。しかしながら、人間は、どこかに安らぎや潤いがその生活の中に常に求められていると考えます。そういった中、移住・定住事業は、全国の各自治体においてさまざまな形で行われ、本町も道内に先駆けてこれを推進してきたことと思います。今後も、現代社会において時代の推移と人々のさまざまな動向により、この取り組みは一つの政策分野としておのおのの地域で継続されていくことと考えます。そこで、これまでの移住・定住、二地域居住の取り組みの状況について、どのように現状認識されているのか、また、今後の方策をどのようにされるのかをお尋ねいたします。
答弁 町長 竹中貢
移住・定住施策の現況認識と今後の方向性について、山本議員の質問にお答えいたします。移住・定住、二地域居住施策の取り組みにつきましては、2007 年問題と言われた団塊世代の大量退職や、少子高齢化の人口減少という時代背景を受け、首都圏退職者等の北海道への移住を促進し、地域経済の活性化等を図ることを目的にスタートした取り組みであります。道内的には、平成17 年に本町も参加した14 市町村により北海道移住促進協議会を組織し、北海道庁並びに民間団体、企業等が相互に連携した取り組みを進めております。加入自治体は年々ふえ、本年5月現在では、札幌市を含む109 市町村が加入しており、北海道全体の取り組みへと発展してきております。活動としては、誘致活動として首都圏などでの北海道暮らしフェア開催、広報・宣伝活動として、パンフレットやホームページによる情報の発信などを行っております。町内的には、役場を移住・定住のワンストップ窓口としてスタートし、全町的な取り組みをするために、平成19 年3月には、行政と商工会、農協、建設業協会、NPOなどが参加し、移住・定住に関する企画立案、行政等に提案する「上士幌町交流と居住を促進する会」が設立されております。平成 23 年度には、まちづくりを官だけで行うのではなく、地域住民やNPOなど、地域全体で支え合うという新たな公共の観点に立って、お試し暮らしの受け入れ、モデルハウスの管理運営等をNPO法人に事業委託を行っております。本町での生活体験、ちょっと暮らしの取り組みにつきましては平成18 年からで、教員住宅を活用する中でスタートし、平成20 年には建設業協会により新築された生活体験住宅2棟を借り上げ、この2棟を中核に、生活体験者の受け入れとそのPR活動を行っております。お試し暮らしでは、道内の取り組み市町村の中でも常に上位にあり、十勝管内ではトップの位置を維持しております。このほか、本町の移住・定住の促進を図るための施策として、住宅新築、リフォームなどを促進するための定住住宅建設等促進奨励事業、賃貸住宅の建設促進を図るための定住促進賃貸住宅建設費助成事業、また、今年度新規に、旧町営住宅を改修する定住促進空き家活用事業など、住環境の整備促進にも努めてきているところであります。この間の取り組みを通じて移住・定住された方もおりますし、二地域居住という方もおります。また、居住に至らなくても本町が気に入り、毎年のように訪れてくださる方も多くなってきていると感じております。今後の取り組みですが、これまでは主に団塊の世代をターゲットとする取り組みでしたが、首都圏フェアへの入場者の若い世代の割合が年々ふえておりますので、若い世代をターゲットとした就労、起業などを支援する取り組みも大切になってきていると認識しております。また、ちょっと暮らし体験をして、いきなり移住というケースは少なく、観光目的も含めた中長期の滞在をしていただけるような仕組みも必要と思っております。また、昨年、総務省の緑の分権改革で転地型テレワークの実証実験事業を行いましたが、今年、光ケーブルが整備されますので、テレワークのPRもさらに推進していきたいと考えております。成果を上げるためには、継続した事業と効果的なPR,情報発信の取り組みが大切となりますので、北海道移住促進協議会や北海道庁、商工会や民間企業などが会員となっていますNPO法人「住んでみたい北海道推進会議」などと連携する取り組みの推進を図ってまいりますが、いずれにしても、定住化は産業振興、教育、福祉、住宅政策など、町の総合力が問われるテーマと認識し、今後ともさまざまな施策を講じてまいりたいと考えております。
再質問 9番 山本裕吾
それでは、2回目の質問をさせていただきます。先ほどの1回目の答弁にもありましたように、町長も早くからこの移住・定住に、町長ご就任以来取り組まれておりまして、私も実は、町長もご存じだと思いますけれども、早くから、2007 年問題の団塊の世代といいますか、その問題の前から住居の問題をサポートさせていただいたり、あるいは個人的に生活するに当たっての楽しみの中で、私の職業に絡んだ関係で、薪づくりのことをお手伝いしたり、そういうことで3、4名ほど私もおつき合いさせていただいております。いわゆるこの2007 年問題の団塊の世代と言われたこの退職者が多く出る時期の前から、うちの町は先ほど申し上げたように取り組んでございまして、1回目の質問にもあるように、人は生活環境の変化を求めたり、あるいは職業の選択の自由と申しますか、そういう面で移住されたり、いろいろな形がこの移住・定住、二地域居住の中に入ってくるのではないかと思います。取り組みの中で、町長が今まで、イムノリゾート上士幌構想もこの移住・定住の中に含まれておりますし、先ほど後段のほうにもありました住宅建設補助の一戸建てのこの補助は、非常に好評を博しておりまして、本町の建設、建築業界の現状を踏まえながらこの施策を打ってこられたということは、私も高く敬意を表させていただきたいなというふうに思っているわけでございます。一方では、私も商工会の役員を長年させていただきまして、もう十四、五年ぐらい前でしょうか、道南の伊達市を一番最初に商工会の役員としてお訪ねしたことがございます。その中で、やはり本町は水がいいとか気候がいいとか、いろいろ自然があるとかということでございますけれども、道南の伊達市のほうは、やはり気候風土とか、あるいは都市部とのアクセス、何よりもやはり病院の数が多うございまして、普通の一般の診療所を含めて23 、歯科診療所、歯科医院含めて18 、現在あると。そういう医療体制の確立、そしてまた、大型ショッピングセンターもございますし、まずは住居を構えて家を建てて、夫婦で定年退職後、あるいはその前でもお暮らしになっていると。それがそういう状況の生活がかなわなくなってくると、介護士つきマンションなんかも既に建っていまして、次は特老などに潤沢に入れると。何よりも市役所を訪問したときの市役所の職員の対応が、できればうちの町によかったら住んでくださいと、こういうことです。だからそういうようなことで、こういうような政策を打っているところもございますし、我が町は我が町の町長が主体的に今まで行ってきたところの、地域性によってのやり方があるかなとは思いますけれども、やはりこの移住・定住も、何といっても自治体が長く存続していく以上、人口減というのは何よりも厳しい経済、いろいろな文化も含めて厳しい状況に陥るわけでございまして、人口減を食いとめるべくというところもこの中にあるやに私は思っているわけでございます。そういったところで、やはり基本的な問題としては、上士幌町のできてきた経緯だとか、あるいはどんな産業で暮らしが成り立ってきたのか、そういうこともやはり関連しながら進めていかなければならないということは、私が申し上げるまでもなく、町長も十分ご存じだと思います。そういったところで、1回目にも質問させていただきましたけれども、他町村では伊達のようなやり方もありますし、あるいはもう一方では、由仁町みたいに土地を構えて自由に発想してもらって、家をどこに建てる、森はどこにつくる、公園はどうする、そういうふうに移住者に任せてやるという方法も、これもまた商工会の役員会で見てきたところですけれども、他のところとうちのところは、先ほど申し上げたように地域性がありますので、一概に同じような形ということにはなりませんけれども、再度今までの検証と申しますか、今までの歩みについてお尋ねをしていきたいと思います。
答弁 町長 竹中貢
団塊の世代の2007 年に、この問題を北海道同じように共有する自治体一緒になって立ち上げたということであります。移住促進協議会というのを立ち上げておりますけれども、人口減は一つには地域の活力を低下させるということで、できるだけ元気にするためにも、一人でも多くの人方に今までの人方は住んでもらいたいし、それから魅力を感じている人方についてはぜひ来ていただきたいということでありますけれども、この2007 年のこのときに、象徴的に、移住・定住をするための象徴的なスタートとして、このメンバーの一員に入ってやったということであります。この協議会に入ってやることで、それで移住・定住、二地域居住がすべて解決するということではないということであります。これは、議員もご承知のとおりだと思いますけれども、基本的にはその町の、最後にも述べておりますけれども、産業だとか、あるいは教育、福祉、そういった意味で住みやすいまちをどういうふうにつくっていくかというのは、これは基本的なまちづくりの忘れてはならない最も大事なところであります。ただ、こういう小規模の自治体が弱いのは、発信力が非常に弱いということがあります。私どもは、この町は今までお話あったように、自然もいい、それから水も空気もきれいだ、食べ物もおいしいと、そのように自負しているわけでありますけれども、それを求めている人方にどのようにしっかり情報として伝えていくのか、伝わっていくのか、これが非常に弱いところであって、これを一つ解決するために、一緒になって北海道の移住・定住を促進する仲間と立ち上げた、そこに動機の一番大きなところがあるということであります。ですから、基本的には、この町の地域の持つ産業、地域力、これらをどんなふうに育てていくのかというのは、まずは大事だというふうに考えておりますから、そういった意味では、先ほどお話しされたように、この町の産業の成り立ちだとか、産業振興をどういうふうに図っていくのかと、これはもう当たり前のこととしてしっかりやっていかなければならない前提条件にあるというふうに思っております。その上で、移住・定住の北海道協議会の仲間に入らせてもらったところでありますけれども、これまでのそこでの取り組みとしては、全体的には、上士幌のメッセージとしては、結構移住・定住のお試し暮らしにしても、あるいは物件に対する関心なんかにしても、かなり高いと、そんなふうに思っております。なかなか見えづらいのでありますけれども、2005 年から 2010 年までの間のこの5カ年の国勢調査が出ております。これはご承知のとおりだと思いますけれども、これを見ますと、大体都市部、十勝圏でいうと、帯広を中心にして離れれば離れるほど人口減少が著しいという統計が出ております。ふえているのは帯広市と、それから音更あるいは芽室等の近隣のいわゆるベッドタウンと言われているところで、それから遠隔になるにつれて軒並み減っておりまして、大体この5カ年で10 %ほど減っている町村がかなりございますが、本町としては、最も北にある町の一つでありますけれども、それが2.9 %でとどまったということは、今、町全体として129 の町がありますけれども、ふえたのが7つか8つたしかあるかと思いますが、それ以外はもう軒並み減少しているわけでありますけれども、その中でも減少の幅の少なかったトップのほうに上士幌があるということですから、そういうことを考えますと、いろいろなことを含めて、移住・定住の対策もそうでありますし、産業振興の対策だとか、あるいは住みやすい町のための教育・福祉の対策だとか、それは総合的な評価の上でこの2.9 %という、まあ残念ながら減少はしておりますけれども、減少の幅は非常に少なくとどまったのではないだろうかなと、このように今、評価をさせていただいております。
再質問 9番 山本裕吾
まさにこの11 年の町長の本町の行政執行の、あと半年で任期が来るわけでございますけれども、結実的なものが見えてきたのかなと、こんなふうに思ってございますけれども、先ほど申し上げたように、上士幌町ができたいきさつの話をお話しさせてもらいましたけれども、私もこの本町に生まれ育って50 年、半世紀過ぎました。町長も本町においでいただいてもう40 年超えられたでしょうか。私も前にもお話ししたように、町長には子供のときからお世話になっておりまして、もう40 年以上のおつき合いということでございまして、ほかの職員の方々も何人かはおられますけれども、深いつながりでいろいろなところで経験をしたわけでございます。やはり、何度も申し上げますけれども、この上士幌の特性といいますか、上士幌ができたその経緯、そしてこの特性、産業、こういうものを最大限にこれからも、1回目のときにお話ししたように、この移住・定住策というのは今すぐ終わるわけではございませんので、この産業を活用したまちづくり、移住・定住づくり、これを進めていただきたいなと、こう思っております。先月、東京に参りまして、タクシーの運転手さんとちょっと二言三言話してきました。都内の8,000 万円のマンションが5,000 万円切ってもまだ売れないと。依然として我が国は非常に低迷な経済状態が続いていると。これで昨年の東日本大震災もございまして、いろいろな評論家、いろいろな報道の中で、やはり生き方、人間の人生そのものが、本当に考え方が 180 度変わったのではないかとも報じられております。先般、ブータン国王がご夫妻で我が国に来られたわけですけれども、国民の総幸福度のことが報じられておりますけれども、GNH、グロス・ナショナル・ハピネス、お金だけではない、まさに拝金主義ではない、その本当に人間の暮らしはどうなのか。前にも質問でもお話しさせてもらったように、我が町も私たちの暮らしもそんなに多くを望んでいるものではない。できれば潤沢に家族仲良く生活していきたい、そんなことを我々は思っていますし、移住・定住、二地域居住されている方も当然同じ人でありますから思っているわけでございまして、そういった中で、この交流人口がふえて、そうしてまた新しい出会いがあって、まさに移住・定住、二地域居住の事業がそこで実を結ぶと、こういうことでないかということは、町長も私も同じような見解でないかと思います。そういった中、まず、お言葉をかりるようですけれども、「隗より始めよ」という言葉がありますけれども、まず我が町の実態、そして産業、そしてこの地域性をもう一回振り返ってみて、これから、国の動向も先ほど申し上げたように、どんなふうになっていくかわかりませんし、年金も下がっていくという話でございますので、この移住・定住にするにしても、やはり生活するための糧が並行していないと、これは成立できないわけでありますから、やはり本町は、農業、そしてかつて花咲いた林業、奥地には国有林もございますし、こういった中の地域性を生かしたものを、就業する場をつくっていく、これはやっぱり横断的ないろいろな部署でのつながりを町長のほうからぜひ司令塔で、やっておられるかとは思いますけれども、いま一つ再構築されて、本当に潤沢に、我が町においでいただいて、そういう生活面、そして職業もびっちり1週間、1カ月ということでなくてもいいんです。やっぱり年金に補う程度の職業もあればと考える方もおられるでしょう。そういったことも含めて、これからこういうことがまさにこの移住・定住に不可欠な部分ではないかと思いますけれども、この辺、どんなふうにお考えか、お尋ねします。
答弁 町長 竹中貢
確かに大震災以来、生き方については相当変わってきているというふうに、何となく感じております。移住・定住に対する関心も、今まで年配の人方が中心だったものが、若い人の田舎暮らしをしたいという希望というのは随分ふえてきているだろうと思います。ただ、そこで問題になるのは、やっぱり今お話しあったように、就労の場があるかないかなんです。現実なかなか、今この町で、かといって全くないわけではない。むしろ農業関係では就労者、労働者が足りなくて、海外からまで求めているという実態がありますから、そういった意味では、全くその就労がなくてということではなくて、どこかで若干のミスマッチがあるのだろうというふうに思います。それは、生活費の問題、いわゆる賃金の問題だとか、あるいは住環境だとか、いろいろあるんだろうと思いますけれども、そういった意味では、国ほうも就労者に対する支援、今般も新たに農業の就労だけではなく、林業、漁業、こういったところにも就労するための支援策を今、講じてきております。逆にまた林業でも、この町の林業、今随分一生懸命頑張っていってもらっているというふうに思いますけれども、林業関係には意外と若い人方のニーズというのもあるんです。ですから、そこのところのマッチングなんかもしていく、それから林業も造林造材だけではなく、製材もありますけれども、そのほか、森林、林業を使った何か就労、みずから企業を立ち上げることができないのか、こんなことでも関心がある者がいるとすれば、町としていろいろと支援の仕方があるだろうと、そんなふうに思います。生き方が変わったという意味では、いわゆる物、金、どういう価値軸から、そうではなくても社会参加の仕方だとか、あるいは自然環境、自然とともに過ごしたいという方々だとか、いろいろな方が多様化してきているというふうに思っています。そういう意味では、やっぱり都市との交流を進めておりますけれども、都市の生き方だとか、都市が持つすばらしさだとか、これはこれとして私どもとして認めながらも、もう一方では、田舎のよさ、非常にストレスが解消されるような、そういった豊かな人間関係もここにはありますし、いやしてくれる自然もございます。その関係では福利厚生という視点から、企業がこちらのほうに、企業の出先としてちょっと何かを開設してもらう、そんなことも出てくる可能性があるだろうというふうに思います。触れておりましたけれども、テレワークというのもその一つで、福利厚生と、それからこちらのほうに離れてきても遠隔で仕事ができるというような、そんな動きも出てきておりますが、そのための弊害の一つになっていた情報通信の高速化でありますけれども、これが10 月からオープンされるということになりますと、また町の受け皿として、一つそれが付加されていくというふうに思っております。そういうさまざまな町の資源をこれからもトータル的に整備をして、町のメッセージを送る、メッセージとしていろいろな機会に求めている人方、都市住民のほうにも伝えていって、この町に関心を持ってもらいたいというふうに思いますが、何としても、まだまだ残念ながら本町メジャーな町ではありません。この町を訴えるためには、いろいろな場所だとかいろいろな手法を通して都市住民のほうにも伝えていく、あるいは田舎暮らしを求めている人方にも発信をしていきたいなと、そんなふうに考えています。
再質問 9番 山本裕吾
今、ご答弁をお聞きしまして、これからもまた力強く推進されていくかなと、そんなふうな観を多く受けとめました。この移住・定住というか、短期ショートステイというか、そういう部分では、今まで特に観光なんか、糠平で宿泊施設等に勤められながら半年とか1年とかのスパンで、本町に滞在されて、住まわれたということも、そういうこともございますし、主幹産業の農業については、今コントラクター事業も4セットになりましたし、いろいろなこれからの農業改革もあることでしょう。そういった中で、新規就農の部分も、前も申し上げたように、今から30 年前から見ると、約半分強にこの農協の組合員数も減っているわけでありまして、面積は変わっていないんですけれども、現実に羊を育てる方も移住してこられていますし、この新規就農の件も非常にお願いしたいと思います。それと、先ほど町長触れておられました林業に関しては、先日テレビを見ていますと、京都に林業大学校ができたと。目的は林業技術の伝承、そして若者の林業に対する就業、いろいろなことがあるでしょう。環境問題も林業には大きく貢献してくるものでございますし、そういった面での林業は、先ほども私申し上げたように、非常に豊富に我が町の地域としてあるわけですから。まず、提案させてもらいたいんですけれども、前々からうちの町で林業に携わっている方が言っておられましたけれども、幸いうちの町には林野庁の出先機関の森林管理署もございますので、やはり町有林、あるいは国有林等に一林班でも開いてもらって、二番煎じでもいいと思うんです。京都の大学校でやっているような、北海道ならではの林業技術の伝承を図るような、そういう施設を、研修所みたいなものをつくって全国からおいでいただくと、こういうようなことも、まあこれは半年、1年、2年のスパンになるかわかりませんけれども、こういうのもいいんじゃないかなと思います。あと、もう2つ、3つ提案したいと思いますけれども、先日静岡にも行ってきたんですけれども、島田市、ちょっと中西部のほう、私の同級生が島田市の会社に勤めている関係上、教えてもらったんですけれども、スポーツ合宿、文化合宿というのをやっているらしいです。富士山静岡空港が開港になりまして、遠くからでは片道5,000 円、往復1万円の補助をすると。宿泊施設、宿泊するに対しては1人2,000 円でしたでしょうか、補助すると。そういったことで、全国から若者が、いろいろな市有施設、市の野外活動センターとかコテージだとか、当然市内の一般の宿泊施設、そして練習施設ですね、これはすべて公共施設ですけれども、6つぐらいあります。うちの町は、早くから糠平ではスキー場の整備ができている関係上、全国からスキー合宿といいますか、担っているわけでございまして、これも大いに継続して支援していただかなければならないかと思いますけれども、こういったことも将来的に、子供たちや学生がこういう体験をすることによって、もしかしたらそこに住むようになるかもしれない。近くにそういう企業があれば、そういうところに勤めるようになるかもしれない。これも移住・定住に対してのいいきっかけになるのではないかなと、こんなように思っています。これは、先ほども申し上げましたように、糠平でこれの先駆け的なものがありますので、今後ご一考されたらどうかなというふうに思っております。それともう一つ、この間、東京の電車の中づりで私、偶然見て、デジカメをいつも腰にぶら下げているものですから、偶然撮ったものなんですけれども、松江市の企業立地に対する補助金、電気の半額から最大無料と。こんなことが偶然ありまして、私も写真を撮って、これ、きょうお見せするんですけれども、こういったように、企業誘致、そしてまたこの移住されてくる方が新規に起業すると。この中の関係者の方も近々というか1年以内に上士幌に来られて会社を起こされて、ここにもう移り住むという方も私、聞きました。現状、どこの市町村も大体そうなんですけれども、固定資産税の減免とか条例化されているんですけれども、もっとこの松江市のように踏み込んだ企業誘致、そしてここの町に住みたいという方がおられるのであれば、やっぱりこういう方策もあわせてこれから幅広く。町長は、冒頭申し上げたように、この移住・定住については本道の中では先駆けてやられておられますので、ノウハウを十分お持ちではないかと思いますので、この辺も含めて、以上、このショートステイ、そしてまた企業誘致のあり方についての移住・定住ということについてをお尋ねしておきたいと思います。
答弁 町長 竹中貢
いろいろとご提案いただきました。ありがとうございます。3点ほど具体的な提案がありましたけれども、林業にまつわるところの定住施設なんかもどうだろうということでありますけれども、これらについては本町の林業振興総体にかかわる中で、戦略的にこの研修所がいけるというような、やっぱりその辺の戦略性を持った中で、この必要性がどうかと。もう少しいろいろと調査研究なり、その可能性についてはじっくりと検討する必要があるだろうと、そんなふうに思います。これはこれとして、これからの課題と受けとめさせていただきたいと思いますし、スポーツ合宿については、既にスキーで先駆けて糠平でやっておりますけれども、冬の期間と、一定の一期間だけであるということで、そのほかの春夏秋のシーズンどのように、観光客の誘致も含めてでありますけれども、この町に人を誘致するかということでは、今お話がありました夏期間のスポーツ合宿、特にほかでは陸上だとか、涼しい環境を求めて北海道で夏合宿するというところもありますので、この町の持っているそういった自然といいますか、糠平あたりでいいますと、余り交通量が激しくないと言います。交通事故の心配も少ない北海道における有効なスポーツを誘致するなんていうこともありますし、それから、この日曜日に実施しましたけれども、ウオーキング、歩くことの事業では300 人の参加者がございまして、そのうち6割が管外ということで、前泊をした方も相当糠平に泊まっておられましたし、翌日の当日のお昼も、地元のほうで随分昼食をとっておられたということでございます。これも鉄道跡を使った、地域の資源を使ったウオーキングという健康志向に基づくところのイベントでありますけれども、高く評価をされたところでございます。そういう意味では、シーズンの冬だけではなく、春から秋をどんなふうに資源の開発をするかということでは、スポーツ合宿も、これは合宿になるとどうしても夏期間、学生たちが夏休みだとか、限られたときになるかと思いますけれども、これも重要な可能性の一つだろうなというふうに思っています。今、文化センターを利用して、地元でありますけれども、帯広の高校が合宿をしたり何かもしておりますし、そういうところに対する支援策、例えば、施設の減免のことだとか、そんなこともできることはやっておりますけれども、4分の3の夏期間から秋含めてどう利活用するか、その戦略がこれから問われてくるというふうに思っています。今、内部で行っているのは、体験型、長期滞在型のプログラムをつくるという、内部でのワーキンググループが動き出しております。これはオールシーズン、この町でどんなことができるのか、そのためにどれだけの費用がかかる、あるいは時間がかかって、なおかつよそにない、そういった魅力ある体験プログラム、長期滞在のプログラムをつくると。その結果として、できれば小中学生の体験学習だとか、あるいは修学旅行の受け皿として関心持ってもらえるような、そのようなものを取り組んでいくということであります。これは極めて短期的なことでありますけれども、もう一つは課題として抱えているのは、やっぱり移住・定住の関係で言いますと、結構な方がここに住んでもらっていますけれども、新たに物件を求めている人方が結構いるんです。それに対応するような状況というのが非常にないと。空き家はありそうですけれども、ここで住まうという、そういったレベルの住宅が非常に不足しているというのが一つございます。そのために今、賃貸住宅はやっていますけれども、この賃貸住宅、今まで80 戸ほど住宅が建設されております。80 戸の建設ということになりますと、相当な世帯がここにそのことによって住んでいるということになりますが、向こうからの問い合わせの中にも最近多いのは、物件なんかに対する問い合わせが非常にふえているんです。でも、これもまた安定的に、じゃ住んでもらえるのか、それは確約ができるのかと、こういったところもあって、一方、うちの町には不動産業者が残念ながらないということもあったりしまして、そういう客層を相当逃がしているという、この辺の課題もございます。まだまだやるべきことがたくさんあると思いますけれども、今、企業誘致の優遇策についてももっと見直すべきだという話もございました。これらについても、見直すべきところは見直ししながら、余りハードルの高くないような、そういった受け入れ態勢をつくっていくことが必要だろうなと思っております。
再質問 9番 山本裕吾
3分 55 秒ですか。今、町長おっしゃられたように、やはり不動産の情報、そしてまた、情報発信の難しさ、冒頭におっしゃられておりましたけれども、町長は地元の方々と一体となってNPO法人の上士幌コンシェルジュの協働といいますか、力強く協力体制をやられておると思いますけれども、このホームページを見させていただきますと、やはり情報きちんと載っているんです。さらに、こういう情報の発信については、本町も生涯学習の町でございますので、住んでいる者同士が町と協調して、そして潤沢にいろいろなところから情報を収集して発信すると。まさに、全町を挙げて、官民一体となって頑張ってやっていくんだということが、もう少し膨らんでいったらいいかなというふうに思ってございます。まだまだいっぱい話したいことはございますけれども、時間がないのでここで終わりにさせていただきます。道庁のほうにも行って、この移住・定住のほうの係の方ともお話ししましたし、北海道商工会連合会の中に、町長が会長をなさっている道の移住促進協議会が、なぜ北海道商工会連合会の中にあるのかと。事務局長の徳倉さんも私、商工会の関係で、彼も商工会の道連の事務局長をされていましたからよく存じ上げておりますけれども、そこにあるということは、徳倉さんとも話しましたけれども、冒頭に申し上げたように、そこには生活があって、産業があって、産業に結びついて町が成り立って、そして新しい仲間ができて、町が膨らんでいくということでございますので、その辺も含めて、残り1分わずかになりましたけれども、ご答弁をいただいて私の質問を終わりたいと思います。
答弁 町長 竹中貢
今、市町村協議会、それから暮らしの北海道というか北海道の動きを、その事務局が、今おっしゃったとおり、商工会連合会にあるということです。109 の自治体がここに加盟をしておりますけれども、商工会も相当数加盟しているということでありますから、地域の活性化にとって、人口の減少を食いとめ、なおかつよそからの人方を受け入れるということは、商工会の立場としても重要な案件だというふうなことで、連合会に事務局があるものと、そんなふうに思っております。もう一つは、地域づくりをするという視点からも、よそから来るという人方の新しい感性といいますか、違った文化だとか歴史観だとか、あるいはその風土から生まれたそういったものがあって、そしてある自治体に来るということになりますけれども、従来からの持ち合わせている自治体の風土、雰囲気、それと新しい人が来て、そしてそこでまた新しいまちづくりがなされていくと。そういう視点からも、よそから新しい血が入ってくるということは非常に意味のあることだなと、そんなふうに思います。いずれにしても、定住対策はよそから来る人方を、それだけをもって定住対策ということではなくて、ここで住んでいる人方は今以上にこの町を愛してもらって、後々またここで頑張ってもらうということも必要でありますから、まさに移住・定住については、行政の総合力と言ってもいいのではないだろうかなと、そういう視点でこれからも進めていく必要があろうかなと、そういうふうに思っております。