みんなの議会

上士幌町議会 平成23年第6回定例会 2011年9月6日

産業振興について

2011年9月6日、上士幌町議会の一般質問で、山本裕吾議員が「産業振興について」質問し、町長 竹中貢が答弁しました。

質問者
山本裕吾 議員
答弁者
町長 竹中貢

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 9番 山本裕吾

それでは、私のほうから産業振興についてお尋ねいたします。今日、我が国の社会、経済状況は混沌とした状況のまま、いまだ明るい兆しを見出せず、現在に至っていると考えます。本町においても、基幹産業の農業については作柄を案じつつも収穫時期を迎えましたが、一方ではTPP交渉を主軸に国際貿易に関する不確実な変化の予兆が報じられていることは周知のところであります。商工業についてははデフレ経済、公共事業の削減、需要と供給の不均衡、人口減等々、依然として厳しい状況下と考え、さらに日々の暮らしの中で、教育、医療、福祉の各分野にわたる必要枠の負担増大も生活基盤に相当数のその影響を及ぼしていると思います。このような状況をかんがみ、今こそ可能な限り経済、社会、生活基盤にかかわる各分野にわたっての地域経済に対するなお一層の行政施策が重要と考えるところであります。そこで、次の点について伺います。1、畑作振興における国の戸別所得制度と今後の国の動向を踏まえた振興策について。2、畜産振興におけるTMR事業の進捗状況とナイタイ高原牧場の農協との協議の進捗状況について。3、林業経営者基盤整備での推進において、担い手雇用対策と林業振興及び地球環境対策としての今後の町の方向性について。4、東日本大震災における観光業への影響についての見解と、今後の町の支援のあり方、道東自動車道の新規開通と冬季観光振興対策について。以上、お尋ねいたします。

答弁 町長 竹中貢

産業振興について、山本裕吾議員の質問にお答えいたします。本町を取り巻く産業環境は、議員ご指摘のとおり、農業におきましてはFTA、EPA、TPPによる輸入自由化攻勢を初め、林業におきましては木材価格の低迷、観光業におきましては経済の低迷による人口流動の大幅減少と厳しい状況が続いていると認識しております。1点目のご質問ですが、農業者戸別所得補償制度は、今年度から食料自給率の向上を図るとともに、農業と地域を再生させ、農山漁村に暮らす人々が将来に向けて明るい展望を持って生きていける環境をつくり上げるための施策として、水田畑作経営所得安定対策にかわって導入されたものです。この制度の特徴は、面積固定払いと数量払いから、営農継続支払いと数量払いに変わり、反収を上げれば所得も上がることと言えます。これには、まず第一に各農家の経営努力が基本となりますが、町といたしましても、これまで同様、反収増につながるための基盤整備を重点として取り組んでまいりたいと考えております。また、今後の国の動向に関しましては、ここ数年、毎年のように制度が変わり非常に不安定と言わざるを得ませんが、常に注視し、本町農業振興につながるよう、農協並びに関係機関と連携し、その対策を講じてまいります。2点目のTMRセンターの事業の進捗についてであります。この事業は、均一で良質な飼料の確保と乳量や乳質の向上、協働化による機械等にかかる負担軽減、牧草収穫等の作業軽減など、次代の酪農経営のあり方として注目されております。本町では、農協が経営主体として計画が進み、現在、19 戸の農家が参加し、平成 25 年度から稼働する計画となっております。町としては、国の補助金を活用することから、国との調整や申請行為、相談等に応じております。規模は、乳牛約3,000 頭分の飼料を想定し、耕地面積は牧草700 ヘクタール、デントコーン300 ヘクタール、合計約1,000 ヘクタールを要する内容になっております。建設予定地は、萩ケ岡地区を予定しており、工期につきましては今年度から平成25年度を予定し、今年度は実施設計、造成地土工、機械導入、平成24 年度は施設建設、平成 25 年度春竣工で、総事業費約12 億円を予定しております。補助事業は、農山漁村活性化プロジェクト交付金事業の採択がなされており、今年度は1億1,400 万円の交付が予定されております。次に、ナイタイ高原牧場の農協との協議の進捗状況については、牧場の管理・運営を指定管理者制度の導入を前提に協議を進めております。25 年度を目途に協議しているところでありますが、実施に当たっては農協としては酪農振興と農協経営の観点から、町としては預託者へのサービスが向上し、農業振興に寄与することやコスト削減などが協議の中心課題と受けとめています。なお、詳細については協議中であることから、差し控えさせていただきますことをご理解願います。3点目の林業経営者基盤整備の推進におけるご質問ですが、担い手雇用対策としましては、これまで就労日数に応じて補助金を支給する森林作業員就業条件整備事業や林業労働者退職金加入促進事業への補助、さらには従業員の福利厚生や労働安全衛生、資格や技能の取得へ補助する林産業担い手対策事業に取り組んできております。林業振興では、各種町有林事業の発注はもとより、私有林の適時適切な森林施業の喚起を促すことを目的に民有林造林促進事業を実施し、このことは当然事業量の増加につながっております。また、林業・木材産業経営合理化推進事業を活用することにより、自走式チッパーでは林地残材の活用が可能になり、フォーワーダーではこれまでの集材効率が大幅に向上し、これら高性能林業機械の導入により作業効率が大きく向上してきている報告を受けています。今後につきましても、事業効果を見きわめながら、関係機関、団体と協議を行い、適切な施策を講じる考えでおります。地球環境対策としましては、森林は水をつくるという水源涵養機能、道路や畑などの環境保全の土砂流出防止機能、地球温暖化防止に貢献する炭素固定機能を有し、これらは適時適切な森林施業を行うことから生ずるものであり、このことから森林の有する公益的機能が維持、増進されると思っております。今後も、適時適切な森林施業を推進していく考えでおります。さらなる取り組みとしましては、町有林における二酸化炭素吸収量をクレジット化するJ-VERオフセット・クレジットの取り組みを現在進めており、クレジットの販売収入については、拡大造林や林業振興に活用する考えでおります。4点目の東日本大震災による観光業への影響についての見解と今後の町の支援のあり方、道東自動車道の新規開通と冬季観光振興対策についてのご質問にお答えいたします。3月 11 日に発生した東日本大震災は、東北地方を中心にこれまでの予測をはるかに上回る大災害となりました。犠牲となられた方々のご冥福を重ねてお祈りいたしますとともに、一日も早い復興と原発事故の終息を祈念するところであります。この大震災により、国内の観光業は大変大きな打撃を受けました。ホテル・旅館では予約のキャンセルが相次ぎ、レジャー施設や景勝地からも人影が消える状況が続きました。本町におきましても、震災を境としてスキー場への来場客が激減するとともに、各ホテル、旅館においても4月下旬まで予約のキャンセルが相次ぎ、今もなお、その影響は大きく響いております。特に、外国からの来訪客が激減したことにより、周辺大型観光地はもちろんのこと、本町においてはナイタイ高原牧場の入り込みに大きく影響が出ております。本町におきましては、とかち帯広空港と羽田を結ぶ路線がことし3月にダブルトラッキング化となり、さらに秋には道央圏と十勝を結ぶ道東自動車道が全線開通となることから、ことし、上士幌町の魅力を広く情報発信、PRを行うために町、観光協会、旅館組合、農協、商工会、森林組合の6団体により実行委員会を組織し、上士幌町・ぬかびら源泉郷魅力発信事業を行っております。現在、地域特性を生かしたイベントや徹底した情報発信など各種取り組みを展開し、上士幌町を好きになっていただく、あるいは応援団になっていただけるよう、来訪者、観光客の拡大に努めているところであります。また、冬季観光振興対策としましては、スキー場への集客を柱として、飲食や宿泊客の拡大によりぬかびら源泉郷総体の観光振興を図るため、冬季観光客誘致促進協議会に対し、従来の情報発信、PR経費に加え、早期のスキー場オープンに向け降雪機の導入のための支援をしております。このほか、ぬかびら源泉郷の環境整備として、糠平中央園地の改修に着手しております。夏休み期間には「むしむしウイーク」を開催し、紅葉期には「紅葉月間や紅葉まつり」など、ソフト面でも意欲的な取り組みを計画しております。なお、長年の懸案でありました環境省事業ビジターセンター建設が実施に向けて動き出したことから、この施設の建設を契機に、ぬかびら源泉郷の魅力がさらに増すように、地域の環境やイベント等、もてなしの充実を図る施策を講じてまいりますので、ご理解とご協力を賜りたいと思います。

再質問 9番 山本裕吾

それでは、再質問をさせていただきます。折しも、ことしは本町開基80 周年の節目の年でございまして、今日までこの上士幌がこのように続いてきたのも、先人、先輩諸氏のたゆまぬ血のにじむ努力の末に今日があるんではないかと、こんなふうに私は常日ごろ感じるわけでございます。本町のこの開拓期、あるいは戦前戦後にわたっては、私も、私の家は実は80 年以上前から上士幌に住んで今日来ているわけですけれども、やはり富山だとか岐阜だとか東北あるいは九州、四国、あらゆる方面から、ひいては遠く台湾からでも直接本町に入植されたということもお聞きしているわけでございます。そういった中で、本町に皆先人の方々がつかれたということも、当時の80 年以上前の士幌村の出先機関があったからここに来たんではなくて、農業にしろ林業にしろ、また、その他の産業にしろ、ここで生活の糧が得られるという判断のもとに、私たちの先人、先輩諸氏はおいでになったんでないかと、こんなふうに思っております。そういった中で、この上士幌の重要な農業、林業、観光の大切な素材といいますか、資源を後世につないでいくのも私たちが今与えられた責務でないかと、こんなふうに思っておりまして、まずは農産業の件についてお伺いをしておきたいと思いますが、過去現在、今日まで国の政策あるいは都道府県、町の政策において、農業も機械化され、各自の農業構造改善事業、あるいは昨今ではスーパーL資金等々、家畜排せつ物処理法の件も含めて、さまざまな国の政策手だてがなって、そして、たゆまぬ先人からのつなぎ方と、そして今日の農業者のご努力によって、十勝のメインである産業が堅持されてきたということでございまして、先ほど私も質問させていただいた、そして町長のご答弁の中でも、FTA、EPA、さらにまた環太平洋TPP関係が国際的に非常に我々のすぐそばまでこの影響が及んできているわけでございます。そういった中で、従前の畑作作物の政策、あるいは畜産業といったようなことが、和牛の件ですとか野菜づくりだとか、いろいろな形で挑戦されてきているというふうに私は感じているわけでございまして、そういった中で、やはり今後の機械化だとか営農に対する行政的な施策は当然継続されていかなきゃならない部分は多分にあるかと思いますけれども、やはりこういう時代背景、農業環境に対しての国際的な圧力といいますか、こういうことに対してやはり自治体あるいは北十勝だとか、十勝全体の中、協調した自治体間の中での、あるいは十勝全地方的に取り組みが必要でないかと私は思っているわけでございます。そういうことで、今後、この耕畜連携も含めて、例えば畑作やさんが飼料作物をつくるとか、あるいは家畜のふん尿対策、これを水分を除去したような、もっと完熟したものを提供できるような施設を共同でつくるとか、本当に地域内での連携というものを図って、前にも申し上げましたけれども、リン、カリ、窒素はほとんど輸入ですし、多大な費用をかけて肥料を用いてつくっているのが現状のことだと思います。ことしはたまたま東日本大震災がありまして、野菜のほうが特に出るんではないかと、そういうことでついこの間も農家の方にお聞きしましたけれども、キャベツをつくりました、その中で価格がちょっと低迷しておりまして、箱代もかかる、別に何の要因があるのかというと、やはり経済が低迷して野菜が出ないんだというんですね。そういったことで、いろいろ町内の農家の方もご苦労されているような状況でございますので、この件に含めて、やはり現在町で直営でされているナイタイ高原牧場のあり方も含めた中で、全町的に行政改革という名のもとにも、ナイタイ高原牧場のあり方、民営化のことは町長が先般の町長選のときに表明されている件でもございますので、この点のところを含めて、ひとつ斬新的な今後の今の状況を踏まえた農業施策のことをお願いしたいなと、こんなふうに思っているわけでございますけれども、農産業についての部分をご答弁賜りたいと思います。

答弁 町長 竹中貢

今のご質問については、本町は農業を基幹産業とした町であるという前提のもとで、農業を取り巻く環境については、国家間のさまざまな戦略もあって非常に混沌としていると。特に、今日的にはTPPのこと、完全自由化、物だけではなく人も、あるいは企業も全部含めて、そういったことに対する懸念と、いずれにしてもグローバルの社会での国際間の何らかの連携ということは必要だという前提の中で、本町のあるべき農業の姿はどうなっていくのかというようなご質問だと、そんなふうに受けとめさせていただいております。そういった意味では、これまでも上士幌町の農業を厳しい中でありますけれども、それぞれの努力によって生産額を上げて、昨年度も非常に厳しい状況だったわけでありますけれども、これは共済等も含めてでありますけれども、史上最高の農協の取り扱いになったということでありますから、農業の町として頑張っていますし、これからも頑張っていかなきゃならんということであります。そういった中で、特に今ご指摘のありました耕畜連携ですね、お互いに畑作の関係とそれから酪農の関係で、特に堆肥の関係では、酪農家としてはうちの町は相当ふん尿の処理が需給バランスとしては多いということでありますけれども、まだまだ資源として使い切っていないわけでありますけれども、非常にそれは可能性のあるさまざまな分野での可能性があると、お荷物からそれから資源として生かされるそのことも必要だろうというふうに思っております。特に、この電力事情のかかわりの中で、これまではバイオガス、バイオエネルギーの関係については、ふん尿を使ったバイオエネルギーの関係でもさまざまな努力をしてきているわけでありますけれども、これまでの制度では、それでは十分農家の人方がその施設を導入するには不十分であったという現実がございます。ただ、こういった電力事情、再生エネルギーの問題なんかが出てきている中では、改めてバイオガスエネルギーのその必要性が出てきていますし、それから、再生エネルギーの買い取り法案も通ったということでありますから、具対的な中身についてはまだでありますけれども、そういったことを考えますと、この耕畜連携ということと同時に、酪農の中における新たな堆肥の、あるいはふん尿処理のあり方について政策的に検討していく必要が出てくるというふうに思っております。特に、16 年に法改正がされて必至の義務になったわけでありますけれども、それから数年たって、今牛舎のほうも非常に劣化が進んできているという、そういう背景もございますので、共同化をするというようなことも含めて、それらの資源の活用等を図っていく、そういう政策展開が必要になってくるのかなと、そんなふうに思っております。いずれにしましても、このTPPの関係でも、基本的にといいますか、本来自給率が40 %しかないということでありますけれども、逆に言うと、今でも60 %を輸入しているということなわけであります。このTPPを特に求めてきているのがオーストラリア、そしてまたアメリカでありますけれども、これはもう大規模経営の、そしてコストが極めて低いところの国からの強い要請があるということであります。単純にこのTPPにすべて例外なき関税撤廃ということになりますと、日本の農業は壊滅した状況に置かされる危険性が極めて高いということであります。そういったことを考えると、慎重にしなければなりませんし、しかし一方では、足腰の強い地元の農業をどうつくっていくかということが、これからも引き続きの課題になってくるというふうに認識しております。行政、そしてまた農業者を束ねていますJA、そして個々の農家それぞれが協力しながら、この町の新たな農業の可能性を求めて、さらなる努力なり、あるいは将来に向けて取り組んでいく必要があるというふうに認識をしています。特に、戸別所得補償の関係では、これまでもいろいろと問題点も指摘されていましたけれども、その中では、頑張った分、それが経営に報われるというような精神に変わったということであります。まだ終わっておりませんけれども、制度が変わってこれが本町農業にとって非常にプラスになるといいなというふうに思っております。昨今の雨が非常に気になっているところでありますけれども、特にその出来秋を願いたいなと、そんなふうに思っております。

再質問 9番 山本裕吾

ぜひとも、この農産業全体についてはナイタイ高原牧場を早急に民営化、ETセンターとか、あるいは農協の関係、あるいは従業員の方々の待遇等のいろいろな多方面での問題も山積しているところではございますけれども、域内連携ということで農業対策、施策についてはぜひとも力強く行政改革を含めた行政施策をお願いしたいと思います。2年前に足寄町あるいは鹿追町に前の議会で訪問した折、足寄町の当時の議長さんも、足寄町の牧場は平成18 年から民営化されているわけですけれども、牧場が赤字になっては申しわけないと、こうはっきり言い切っているところもございますので、ぜひとも行政側はことしは2月、浦幌ですとか、民営化に向けて行政内で調査にも行っておられることも聞いております。どうぞひとつ、今後の外的なものに負けない農業施策をお願いしたいなと、こんなふうに思っております。次に、林産業のことについてお伺いします。ことしは、国際森林年ということで帯広で植樹祭も開催されたわけでございますけれども、環境と林業、北海道のほうでは森林環境税のこともさまざま論議の中でいまだ進んでいない状況でありますけれども、先ほど意見書にも出ておりました。私も本議会の林活議連の副会長もさせていただいておりますので、先般も総会に常会にも出席させてもらいましたので、細かい森林のことについては今後また行政の推移、私も折を見て提案させていただきながら進めたいと思いますが、ただ一つお願いしたいなというふうに思っておりますのは、やはり耕畜連携の話も先ほどもさせていただきましたけれども、一方では林畜連携と申しますか、林業内の林地残材というものが非常に今処分のあり方について、かつては焼却したり、いろいろな埋設したりということもありましたけれども、町長にも先般、下川町にご同行いただきまして、林業関係についての視察もさせていただいたところでございますけれども、この林地残材、せめても町有林で出ている林地残材をナイタイ高原牧場の敷わら等に活用できないのかどうなのか。この辺は、高性能機械も開発されてきておりますので、まずは隗から始めよではないですけれども、まずはひとつこの町有林で出てきた林地残材、ナイタイ高原牧場に活用できないかどうか、この辺林業関係について一たんはお尋ねしておきたいと思います。

答弁 町長 竹中貢

最初にナイタイ高原牧場ですけれども、ナイタイ高原牧場はなかなか厳しい経営が続いておりましたけれども、基盤整備等々含めて非常に改善されてきておりますし、なお、将来に向けては酪農畜産の非常に大きな受け皿になるということだけではなくて、新たな農業振興の大きな役割を果たす、そういった可能性を持った施設であるというふうに思っております。そういった前提で、もっともっと生かされる、活用される、あれが生きるためのあり方がどうあったらいいのかと、こういう視点で今協議をさせていただいているということでございます。それから、今、林地残材、森林の残材については、基本的にはこれまで焼却を容認してきたわけでありますけれども、環境問題あるいは資源リサイクルということも含めて活用していこうという方針に今変えてきております。民間のほうも、そういった機械の導入もして、非常にいろいろなチップ材だとかをつくれるようになってきましたから、その資源をどう活用するかについては、敷わらの使い方も一つあるだろうと思いますし、あるいは、燃料等のエネルギーとして使うことも可能ではないのかなと、こんなふうに思って、これからの森林林業の再生プランに基づいて、この後、自給率50 %を目指すということになれば、そういったあるすべてが使われるものと、あるいは使っていかなければならないというふうに考えております。このプランの中でも、あるいは法令化されました低層住宅における公共施設の木造の利活用だとか、いろいろなことを含めて、林業振興はこれから重要な課題になっていくんだろうというふうに思っています。重ねてでありますけれども、そういった残材についてはいろいろな可能性をも含めて活用に向けて検討させていただきたいなと、そう思います。

再質問 9番 山本裕吾

ご検討していただくということで、ぜひともこの環境問題、そして、ただいま町長おっしゃられたようにエネルギーの多面的な活用、電力供給のこともこれからどんなふうに我が国がなっていくかわかりませんので、ぜひとも地域の利、資源を生かしたものを活用していただいて、まずは行政ででき得ることは行政で見本的にお示しいただきまして、今後の林業推進にお願いしたいなと、こんなふうに思っております。次に、観光産業についてお尋ねをします。1回目の質問にもさせていただいたように、東日本大震災の関係で本町に限らず全国的に観光業は非常にもうかつてない未曾有の状況になっているというふうに、これはもう皆様、マスコミ等、マスメディア等周知のとおりのところかと思います。本町は、ぬかびら源泉郷、大きな観光施設を抱えてございまして、ことしもまたやがて冬がまいりましてスキー場が開き、開業して、冬の観光産業の花形になっていくんじゃないかと思いますけれども、行政側のほうにおかれましては、1回目のご答弁のように降雪機の導入の補助ですとか、あるいはスキーセンターの補修なんかも含めて、スキー場の環境改善にご尽力されていると思いますが、聞くところによると、前スキー場の経営されている旧コクドさんから引き継がれて、かなり老朽化しているということも私も耳にしてございます。以前にも申し上げたように、かつては本町も町営のリフトを設置して、冬の観光産業、国設糠平スキー場の時代ですけれども、支援をしていたという経緯もございますので、最大限のスキー場に対する支援をしないと、ぬかびら源泉郷から、夏冬通してこのスキー場が危機的な状況になりますとどういうことになるかということは、本当にどなた様がお考えになっても明らかな状況になってくるんではないかと思いますので、ぜひともこの辺は強くお願いを申し上げておきたいなと思います。それと、ビジターセンターが環境省の建物と、そしてまた本町の施設の建設によってやっと現実味が出てきまして建設の運びとなったわけであります。私も商工会青年部長のときよりもう10 数年以上前からワークショップも含めてこの件については携わせていただいた過去の経緯もございまして、非常に関心を持っているところでございます。この環境省のビジターセンター、建物が建つのが非常にひがし大雪博物館の今後の経営のあり方も含めて、いい形になってきたなとは思っておりますけれども、やはり糠平全体を見れば、道路の整備ですとか、一番核になっているのは旧大雪グランドホテルの施設の、かなり中が朽ちてきていまして、昨今では中に人が入って何やら火が出たとか、いろいろな話も聞こえてまいります。そういった中で、ぬかびら源泉郷は国有林の中にございますので、この辺も再度、この関係省庁ですね、環境省やら経産省、林野庁ともども、観光庁もそうでしょうけれども、各方面に十分な連絡体系をとっていただきながら、問題になっているこの施設の撤去、さらにまた、このビジターセンターが開設するに当たって、幅広く多くの方においでいただける観光拠点としてのぬかびら源泉郷をつくるためにも、この辺のご努力をいま一度最大限、行政としてのできる範囲内でお願いを申し上げたいと思いますけれども、この件についてはいかがでしょうか、お尋ねをいたします。

答弁 町長 竹中貢

まず、スキー場の件でありますけれども、糠平は冬季観光のレジャー施設として非常に多くの集客をこれまでも呼んできたところでありますけれども、残念ながらスキー人口の減少が最も大きな要因だと思いますけれども、集客が減ってきているということであります。これは、ここに限らず、もう相当のところが撤退したという事実がありますけれども、しかし現実問題として糠平の冬季観光としてはスキー場がその中核になっているということは承知のとおりであります。あの経営については個人がやっているということでありますけれども、それに関連して多くの旅館の方々がその恩恵を受けているということでありますから、糠平、民間で行っている業者に対する支援のあり方と、それから糠平地域にとってスキーが冬の集客に大きな役割を果たしているという意味での公益的な観点からの行政的な支援、その辺の支援のあり方もしっかり公益性をもって行政として支援すべきことは支援をしていく必要があるだろうというふうに思っております。そういう意味では、スキー客のフリーのお客さんの誘致もありますけれども、糠平としては今安定的に集客が呼べる冬季の合宿を一日も早く行いたいということから、スキー場の環境の整備を図りたいという要望が出て、今回そのような整備をさせていただきました。これは、経営者に限らず、糠平の組合関係者から要望されたもので、ぜひこの成果が出て、1週間でも10 日でも早く開業できると、非常にそれは経済効果にプラスになるだろうなと、そんなふうに思っております。と同時に、この冬に頼ることなくて、オールシーズンでどんなふうにしてお客さんを呼ぶかという仕掛けもこれから必要になってくるというふうに思いますが、そういった意味ではビジターセンターが本当に議員おっしゃるとおり、20 年、 30 年の長い曲折を経てようやく日の目を見ることができたということであります。順調にいくと、今年度実施設計を終えて来年着工に入るということになりますと、それが一つ大きな拠点として、ハードだけではなくて糠平地域の魅力をつくる、発信をするソフトも同様に開発されていく必要があるだろうというふうに思います。それから、あそこが温泉街のほうとそれからビジターセンターとを結ぶ動線の環境整備と、それから廃屋もホテルを中心にしてほかにもございます。そういう意味では、地域再生というその大きな仕事がこれからまた出てくるのかなと、あるいはそうしていかなければならないだろうと、そんなふうに思っております。いずれにしても、ビジターセンターが長年本当に閉塞感があった糠平開発にとって今回大きな起爆剤になることだけは間違いないだろうと、そんなふうに思っております。これに伴って、町独自の施設もつくらなければなりません。博物館にかわるものとして関連施設を併設するということがありますけれども、これらについては施設の整備として予算の伴ってくることでございますし、議員の皆さん方のこれからご意見も賜りながら、糠平振興に核になる、そういった施設の建設に向けて努力をしてまいりたいと、そのように考えております。

再質問 9番 山本裕吾

ま も な く 9 月 に も 入 り ま し て 、 こ と し も 9 、10 、 11 、 12 、4カ月弱となります。商工業のほうもかつてないような状況に感じております。私もその商工業者の一人ですけれども。経済の状況をどこに訴えたらいいのか、そして、どんなような暮らしをこれからしていったらいいのか、非常に冒頭に書きましたように、お話ししてきたように混沌とした状況であります。農業が力強く進められ、そしてかつての主体的な産業であった林業、そして、これからも継続していかなきゃならない観光産業、そういった中で、この各商工業というものは、先般も元本間議員のコメントで出ていたように、金銭的な高い安いだけの問題でない、長年のやはり地域内での心の通い合い、そして人のつながり、いろいろなことがあっての過去から現在、そして未来につながっていく上士幌でなきゃならないと私も強く感じているところでございます。そういった意味で、やはり仕事を得て、一生懸命汗水流して、そして納税をさせてもらって、その納税したものがまた地域に振興に還元されていくんだと、こういうことはかつての静岡県の掛川榛村市長も強く言っておられました。やはり、元出雲市長の今、議員をなさっている方もおっしゃっていましたけれども、行政は地域住民に対するサービス業なんだと、こういったものも以前にもお話しさせていただきましたけれども、ぜひとも暮らし、そして産業の振興に当たって今後も絶大なる行政のでき得る範囲内での最大限の振興策を強く求めることをここでご表明させていただきまして、本日の私の質問を終わります。

出典:上士幌町議会 平成23年第6回定例会 2011年9月6日 議事録 PDF(19ページ) 間違いを知らせる