みんなの議会

上士幌町議会 平成27年第1回定例会 2015年3月17日

学校教育・社会教育における教科外活動「道徳」に関する状況と、これからの方向性について

2015年3月17日、上士幌町議会の一般質問で、山本裕吾議員が「学校教育・社会教育における教科外活動「道徳」に関する状況と、これからの方向性について」質問し、教育委員会教育長 馬場久男が答弁しました。

質問者
山本裕吾 議員
答弁者
教育委員会教育長 馬場久男

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 9番 山本裕吾

それでは、私のほうから通告どおり、学校教育・社会教育における教科外活動「道徳」に関する状況と、これからの方向性についてお尋ねいたします。今日、我が国においては戦後高度経済成長期を経て、現在の景気動向を見据え、よりよい安定的な社会経済を求めて歩んでいることと思います。そういった中で、我が国の現状においてはさまざまな事件、事故等が報じられております。このような状況を克服すべく、幼少期から正義、誠実、善悪の判断を重んじる考え方を深く学習することが求められている状況下にあることと考えます。先般、我が国においては学校教育における学習指導要領改訂案として、道徳を正式教科とする公表がされました。このような状況下を踏まえ、本町において道徳に関する学校教育・社会教育の現状とこれからの実践的な考えについて、次の件についてお尋ねします。学習指導要領に基づく学校教育と、本町が強く目指している子育て支援に基づく自治体独自の広く道徳に関する実践的な学校教育・社会教育活動の取り組みについてをお尋ねいたします。

答弁 教育委員会教育長 馬場久男(教育委員会教育長は2017年2月まで)

学校教育・社会教育における教科外活動・道徳に関する状況とこれからの方向性につきまして、山本裕吾議員のご質問にお答えいたします。ことし2月には、子供が被害者となる痛ましい事件が、和歌山県紀の川市及び神奈川県川崎市と相次いで発生しました。このような事件が起きるたびに、なぜ気づいてあげられなかったのか、なぜ助けることができなかったのかと、残念に思っております。特に川崎市での事件につきましては、学校・家庭・地域・行政の連携協力の必要性を再認識させられました。学習指導要領では、いじめへの対応も含めて、物事を多面的・多角的に考え、自己の生き方についての考えを深める学習を通し、道徳的な判断力、信条、実践意欲と態度などの道徳性を養うことが求められております。ご質問のありました道徳に関する実践的な学校教育・社会教育活動の取り組みにつきましては、平成26 年1月に十勝教育局より、道徳教育の充実についての通知があり、同年3月には教材としての「私たちの道徳」と普及啓発資料が配布され、本年2月には教師用指導資料も配布されております。学校教育における道徳につきましては、学習指導要領に基づいた私たちの道徳を活用した事業だけではなく、他の教科や学校生活全体の中で育んでいくものと考えております。教育委員会におきましては、各小・中学校に対し、道徳教育の全体計画を定め、道徳の時間を年間指導計画に位置づけることとあわせ、私たちの道徳を学校に据え置かず、児童・生徒が持ち帰り、家庭や地域等でも活用するよう周知しているところであります。年間の道徳の教科時数は、小学校1年生が34 時間、小学校2年生から中学校3年生までは 35 時間で、いずれも週1時間の時数となっております。本町の小・中学校におきましては、家庭への持ち帰りについて全ての学級で指導されており、年間指導計画において私たちの道徳の活用を定め、家庭や地域の方が参観する中で、私たちの道徳を活用した授業も行われております。平成 26 年 10 月に、全国の小・中学校を対象として実施された私たちの道徳活用状況等調査結果におきましては、家庭への教材の持ち帰り指導がされていない学校が一定程度存在すること、道徳教育の全体計画や年間指導計画への位置づけをしている学校が5割程度であること、家庭や地域での教材への書き込み等、活用割合が低いことなど、教材活用の面で課題が見られております。一方では、親子で話し合う題材として活用しやすい、喫緊の課題であるいじめ問題に対して、善悪の判断や信頼、友情、規範意識、公正公平、生命尊重など重点化した内容が明確化し、道徳教育全般において焦点化した指導が行いやすいいじめ問題や情報モラルについても、家庭や地域と共同歩調で子供の健全育成に向かうきっかけとなっているなどの意見があるところであります。文部科学省では、平成26 年 10 月の中央教育審議会答申を踏まえ、学校教育法施行規則の一部改正並びに小学校学習指導要領、中学校学習指導要領等の一部改正を予定しており、改正する省令案等への意見公募が進められておりますが、特別な教科・道徳として小学校で平成30 年度、中学校で平成31 年度から導入される見通しとなっております。改正内容につきましては、現行の学習指導要領を踏襲しつつ、いじめ防止に生かす指導内容とすることを新たに盛り込み、指導に当たっては、問題解決型学習を取り入れるよう明記するなどの改訂を目指しております。小学校低学年では、挨拶などの基本的な生活習慣、社会生活上の決まりを身につけ、善悪を判断し、人としてしてはならないことをしないこと、中学年では集団や社会の決まりを守り、身近な人と協力し、助け合う態度を身につけること。高学年では、法や決まりの意義を理解すること。相手の立場を理解し、支え合う態度を身につけること。集団における役割と責任を果たすこと。国家・社会の一員としての自覚を持つことなどが定められる見込みであります。中学校では、自他の生命を尊重し、規律ある生活ができ、自分の将来を考え、法や決まりの意義の理解を深め、主体的に社会の形成に参画し、国際社会に生きる日本人としての自覚を身につけるようにすることなどが定められる見込みであり、児童・生徒の発達の段階等に応じた指導内容の重点を明確化することになっております。一方、社会教育における道徳につきましては、上士幌町第7期社会教育中期計画に基づき、上士幌らしさを十分に生かした体験活動を推進する中で、道徳性の涵養を進めてまいりたいと考えております。具体的には、現在社会教育事業として進めている体験活動、例えば年4回の講座として実施しております、かみっ子ふるさと体感塾では、宿泊を伴う体験活動を展開する中で、家庭を離れ、仲間と協力しながら活動を行う中で、協調性、リーダーシップ、課題解決能力、困難に負けない力などを育成してまいりたいと考えております。また、異年齢・異世代の活動を展開しやすい社会教育の強みを生かして、目上の人を敬う心、また下の学年の面倒を見る姿勢なども涵養しておりますので、今後もこうした視点を盛り込んだより一層上士幌らしい体験活動を進めてまいります。本町では、平成26 年度を子育て・教育のまちづくりを進める初年度と位置づけ、おおむね 10 年間を見据えた教育環境整備の方向性と教育施策をまとめた、上士幌町子ども教育ビジョンを昨年12 月に策定いたしました。その中では、夢に向かって人生を歩むことができる子、郷土を誇れる子、たくましい心と体を持つ子、自分の考えを表現できる子、思いやりと感謝の気持ちを大切にできる子という、5つの目指す子供像を定めております。これらを実現するための重点的な取り組みとして、生まれ育つ地域の仕事を理解する取り組み、郷土を学ぶ機会の拡充、国立公園の豊かな自然を生かした体験活動の拡充、郷土への理解と誇りを育むなど、本町の優れた産業基盤や自然環境を生かした教育活動を推進し、関係団体等や学校・家庭・地域との連携を図り、人づくりを中心に据えた教育行政を推進することとしておりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。

再質問 9番 山本裕吾

それでは、再質問をさせていただきます。ご答弁の冒頭、2月のわが国で起きた事件のことを述べておられましたけれども、改めてこの場をお借りして、亡くなられた方に哀悼の意を申し上げたいなと思っておりますが。私、道徳の問題を今回質問させてもらうことによって、いじめの事件、大津市の平成23 年でしたか、起きた、これが端を発して全国的にこの道徳問題も含めて、社会教育のあり方ということが大きく報じられて、このような現状に至っているのではないかと思いますけども、実は前の教育長島口さんと、1994 年に愛知県の幡豆郡吉良町にちょっと職課の関係で出張したことあるんですが、そのときにこの1994 年に隣市の西尾市で、また重大ないじめの事件がありまして、ちょうど私訪問しているときに、その事件が起きたときなんですよ。翌朝新聞を見てびっくりしましてね。当時の島口さんと、このことについてかなり議論をしたようなことを覚えております。そういった中で、痛ましい、昨今本当に数多く出ている事件・事故、このようなことを踏まえて私申し上げたように、我が国の実態と社会現況が変わってきているわけで、我々大人というか先輩者が、彼らの先輩者と私あえて申し上げますけど、これは国とか都道府県とか市町村の枠組みを超えて、彼らを上手に導き育んでいかなきゃならない、こういう責務を負っているわけでございまして、まさにいろいろな諸団体、官民一体となって進めていかなきゃならないと思いますが、平成14 年に心のノート、これが出されて、学校では先ほどの答弁のように週1時間勉強してきているわけですけども、その後、昨年この私たちの道徳、これが出て、つい最近、私たちの道徳の資料が、教材の教鞭をとるための資料が来たやに聞いています。それで、先ほどの答弁の中で、学校に据え置かず児童が持ち帰り、家庭や地域でも活用することを周知していると、こういう話ですが、また、参観日等で道徳の時間に参観日を当ててやっているケースもあると思いますが、教育委員会として、今の現制度下でこれを用いて、道徳は今のところ正式教科ではないですけども、学校教育の面でどんなふうに、あるいは家庭教育でこれがどう活用されているのか、その辺どういうふうに把握されているのか、まずお尋ねしておきたいと思います。

答弁 教育委員会教育長 馬場久男(教育委員会教育長は2017年2月まで)

学校の中での活用につきましては、極力週1回の道徳の授業の中で、この私たちの道徳を活用することということで、教材はこれに限っておりませんので、いろいろな活動がされているのかなというふうに思っております。また、家庭の中での活用につきましては、詳しくは把握はしておりませんけれども、子供たちが家庭にこれをきちんと置いておいて、家族の方と話し合ったり、あるいは地域の方の交流だとかの中で意見を聞いたりとか、そういった活用ができるような、私たちの道徳の中身がそういう形でつくられておりますので、ぜひ今後もそういった面では活用されるように指導をしていきたいというふうに考えております。

再質問 9番 山本裕吾

私も手前みそな話ですけど、PTAの役員を10 年間させてもらって、上士幌は今回認定こども園できましたけども、保育所に入所してから一緒に活動するというのは、小学校6年生、中学校3年生含めて、3年保育していると12 年ですね。私も守秘義務もありますから多くは語られませんが、いじめのことについていろいろ、一番最大引っ張ったのはこの年数のことを記憶しています。そういった中で、基本は家庭教育だと思うんですよ。我が子を育む、育てる、これはもちろん親としての責務ですけど、そんな中で普段の友達付き合いだとか親との触れ合いだとか、社会がどうだとかというようなことは、家庭の中で一番は出発点だと思っています。そういったところで、あとは先ほど冒頭に申し上げたように、官民一体となってと申しますか、保育所、小学校、中学校とうまく連携をとって、我が校のみならず、みんなで子供たちを育んでいくんだということが非常に大事でないかなと、こう思っております。そういったところで、これから話はちょっと戻りますけれども、2018 年、平成 30年から小学校、そして翌年から中学校ということで正式科目になるんですが、この間3年ないし4年あるわけで、もちろん文科省のほうからその間、都道府県がどうすべきか、国がどうすべきか、市町村がどうすべきか、いろいろなことが通知等あると思うんですが、折しも我が町は生涯学習を何十年もしてきまして、竹中町長は子育て支援、これはもう物すごい大題目で、我が町としてリードされているわけで、国あるいは都道府県がやることと、そしてこの時間、時空を活用した、学校の先生もゆとり教育からまた詰め込み教育というか、忙しいんですよ。私も先ほど申し上げたように、10 年間学校に通っていたので、よくわかるんですね。私もいとこが教鞭をとったりしているものですから、わかるんですよ。この時間をどのように国あるいは都道府県、文科省ですね、その推移を見ながら、他町村の動きも見据えながら、この件は時間をかけて先生方の学習指導要領のもとでやることと、それと市町村教育委員会がこの間どういうべき形、研修会等を開かれるのか、独自でやられるのか、そういうふうなこともどの辺までご検討されていかれるのかお尋ねしておきたいと思います。

答弁 教育委員会教育長 馬場久男(教育委員会教育長は2017年2月まで)

先ほど山本議員さんがおっしゃられた、一番の道徳の基礎は家庭にあるということで、私もそのとおりだというふうに思っています。子供たちが本当に小さなときに覚えたことというのはなかなか忘れないし、身についていきますので、本当に保育所、今度幼稚園になりますけれども、保育所・幼稚園に上がる前から、家庭の中で家族の触れ合いですとか地域の方との触れ合い、あるいは地域の子供たちと以前は、例えば夏休みとか冬休みとか、そういうときというのは集まってラジオ体操をしたりみんなで遊んだりとか、いろいろなそういった地域の中でいろいろな勉強をしてきたのかなというのがあります。ただ、やっぱり今はなかなかそういうのが難しい時代になっているということで、昨日もコミュニティスクールという関係で、連合PTAと教育委員会主催で講演会を実施しましたけれども、このコミュニティスクールの趣旨としては、学校・家庭・地域、そして行政が一体となって連携・協力して子供たちを支えていこうと。子供たちを一方的に支えるだけでなくて、子供たちにも地域だとかいろいろなまちづくりに協力してもらうという、そういったことがお互いにメリットがどこかになければ、なかなか進まないといった、そういった仕組みもしっかりとこれからつくっていきたいなというふうに思っています。また、学習指導要領がまだ改正はされていません。現在パブリックコメントがちょうど終了した時点かなというふうに思いますけれども、これから文部科学省のほうで取りまとめがされて、これから正式に学習指導要領が改訂されていくのかと、そういった流れになっていくかと思いますが、学校のほうにつきましては、学習指導要領に基づいてしっかりと実施をするように指導をしていきたいと。平成 30 年、 31 年となっておりますけれども、今までの流れで行きますと、1年とか2年とか前倒しである程度実施をしていく形になっていくのかなというふうに思っていますので、その辺は文科省、道教委、十勝教育局の指導のもとに、しっかりと進めていきたいというふうに考えております。また、先ほど先生方が今忙しいということで、先生方は確かに授業力向上というか、授業の準備等を含めて大変忙しいですし、それから少年団とか部活の指導をしていただいていたりとか、いろいろな面で忙しいと思いますけれども、ただ、先生方にもやっぱり地域の中に少しでも溶け込んで入ってきていただきたいと。そのかわり、地域もしっかりと学校を支えていきたいと。そういった仕組みをつくっていけば、先生方の負担が軽減されていくのかなといったことで今考えておりますので、またいろいろとご指導・ご助言のほうよろしくお願いします。

再質問 9番 山本裕吾

よく教育長も現状を把握されているというふうに、今お聞きしました。やはり今、学校の先生方が忙しいとさっき申し上げましたけども、行政もそして我々民間も保護者も、まさにみんなで協力して進めていかないと、先生方はカリキュラムをこなさなきゃないし、今はこういう経済状況ですから、親も大変だと思うんですよね。そういった中で、それのちょうつがいになって、行政もこの辺のところを十二分に深く見据えて、学校教育の中の道徳のことに関しては、この時間を活用してじっくりと取り組んでいただきたいと、それはお願いしておきたいと思います。次に、社会教育的な観点からお尋ねしますが、先ほど、社会教育事業としてかみっ子ふるさと体感塾、年4回ということで、これは関係諸団体、いろいろな団体も協力し合って、実生活、御飯を食べたりとかそういうことをやっておられるかと思いますが、その成果をどんなふうに捉えているか、この際お伺いしておきたいと思います。それで、先ほど官民一体となってというお話をさせてもらいましたけれども、実は大分前にも私申し上げましたけど、私も小学校5年から中学校3年間でボーイスカウトをやったんです。前にもお話ししたと思いますけど、そのときの隊長さんが竹中町長で、山登りしたりキャンプしたり、飯ごうで御飯つくったり、私のつくったカレーを何遍も町長は召し上がってもらっていますけどね。これはやはりロープの結束だとか人を救うだとかオリエンテーリング、何人かでグループになって、知恵を力と合わせて目的地に到達する、こんなこともよくやりました。このボーイスカウトというのは、これは民間組織ですが、非常に生きる力と、教育では盛んに叫ばれていますけども、育むことに対しては社会教育的観点から物すごくいいものだなと私も体験してみて、町長にこうやって教わったからこそ、今ここでこうやってバッジつけて話もできるかなと思っていますけども、本当にそういう面では私、感謝しています。これを今すぐまたこういうものを復活してどうのこうのという、行政段階でということにはなりませんが、こういう団体というのは上下関係、階級、階級の中身をちょっと触れると、見習いから初級、2級、1級、菊、隼、富士と階級があって、団体もビーバーから始まって、これは幼少期、そしてカブスカウト・小学校低学年、ボーイスカウト・小学校5年から中学3年、高校生がシニア、大学生がローバーというように組織が分かれている。ちゃんと、軍隊式ではないですよ、きちっと規律を守って皆さんと力を合わせて営むということなんです。こういう、今の子供たちがテレビゲームに夢中になっているから何とかということは、私はそういう話をどうこうということは言っているつもりはありませんが、やはり今、年4回やられたかみっ子ふるさと体感塾のようなものをもっと回数をふやして、本当は僕はこれは、ゆとり教育が始まったときに提唱していたんです。しかしながら、なかなかこういう動きができなかった。本当は僕はゆとり教育のときにこれをやってもらいたかったです、こういうものをね。そういうようなことを含めて、そういう社会教育的観点から、こういう官民一体となった中で、民間レベルでこういう活動、こういうものが起こしていけないものか。このボーイスカウトの組織というのは、別に町長だけが一生懸命やったわけではないですよ。団委員会という組織があって、そこの委員長さんなんかも場所を提供したり、あるいは保護者もいろいろな大会なんかで送り迎えしたり資材をそろえたり、立派な子育て支援だと思うんですよ。そういう部分で、私こういう活動というのは非常に大事じゃないかと思っています。今後こういうことも望みたいと私は思っていますけども、こういう考え方も同時に社会教育的観念から、この道徳ということを中心に、子供たちを育むという部分で考え方があればお聞かせいただきたいと思います。

答弁 教育委員会教育長 馬場久男(教育委員会教育長は2017年2月まで)

年4回のかみっ子ふるさと体感塾、これにつきましては、子供たちが実際に商店を回って買い物したりとか、あるいは商店の経営者の方にインタビューをして、どんなものが、例えば商品が何種類あるとかいろいろなインタビューをしながらそういった知識を深めるという、そういった活動もしておりますし、また実際に大人の方に協力をしていただいて、買い物をして実際に料理もして生活をするといった中で、コミュニケーション能力というか、なかなか自分から子供たちも遠慮したりとか、ちょっと恥じらいみたいのがあって話ができないのが、1日、2日とたっていくうちに、だんだん自主性が出てくるというか、そういった様子は見られてきています。こういった中で、一緒に参加した子供たちとは友達付き合いができるようになりますし、また、地域の大人の人がかなり協力していただいておりますので、そういった大人の人とのいろいろな交流、話をして意見を聞いたりとか考え方を聞いたりとか、そういった取り組みがされているというふうに捉えております。また、先ほどボーイスカウトのお話をされましたが、今上士幌町でボーイスカウトというのは難しいかなというふうに思いますけれども、生きる力を育むと。生きる力、全てがキャリア教育ではありませんけれども、本当にキャリア教育と。社会に出たときに子供たちがしっかりと生きていける、そういった力を小さいうちから育んでいくと。その一つが、この社会教育が取り組んでいる取り組みなのかなというふうに捉えています。そういった中で、例えば小学生ですとスポーツ少年団とかいろいろな少年団活動、中学校は文科系、スポーツ系それぞれ部活動があります。そういった中でも上下関係というのはしっかり育まれていくのかなというふうに思っていますし、また、現在放課後子ども対策事業ということで、工作、手芸ですとか、あとスポーツ系ではミニバレー、フロアカーリング、スケートですとか、そういった教室を社会教育のほうで主催をして、放課後に子供たちを、上士幌小学校ですとか生涯学習センターに集めたりとかして実習をしているところです。また、上士幌小学校のスクールバス待ちの子供たちに関しては、放課後子ども教室ということで、ここについても社会教育のほうから年に何回か、定期的に上士幌小学校のほうに行っていろいろな教室を開いたりとかもしております。また、大きな行事では生涯学習ラリーですとか夏祭り・冬祭りとか、こういった活動においても子供たちがしっかりと大人の人とも交流できますし、子供同士でもいろいろなゲームをしたりとか、いろいろな、実際に作業をしたりとか、そういった面でも道徳に役立っていくのかなというふうに考えております。

再質問 9番 山本裕吾

現状ではいろいろと行政もご努力されて、子供たちを育むという視点でやられていることは、教育長の今の話をお聞きしてわかりました。飯ごうで御飯をつくれる、飯ごうでご飯を炊ける、電気がなければどうする、箸がなければ木の枝を削ってつくる、飯ごうで御飯を炊けるぐらいのことは教えておいたほうがいいと思うんですよ、僕はこれからの、幾ら時代が変わっても。それがめっこ飯だろうがおかゆだろうが、それを体験することが大事なんですよ。いかに普段の生活で、炊飯器で母親が一生懸命つくってくれて、当たり前のように我々食べていますけれども、そうやってみずから体験することによって、ああ、御飯のおいしさはこうなんだ、失敗したらこうなんだということで、みずから体験する。ぜひともそういう方向性もちょっと探ってみてください。この取り組みの件について、町内会の活動とか、あるいは少年会、青少年育成協議会がありますけども、少年会もだんだん各行政区で活動しなくなってしていますので、この枠組みは今、教育委員会のほうで一生懸命再構築されていると思いますが、あるいは民生委員とか児童委員とか、そういう方々にも意見を求めて、これからの我が町で子育てを支援していくということですから、こういった面での実践的な取り組みということをひとつ教育委員長、頭にしっかりと入れて頑張ってくださいよ。私、そういうことが大事じゃないかと思っています。これから、ちょっと話の視点を変えますが、ちょっと行政側のことも話したいと思いますが、かつて私PTAをやっていたときに、十P連の代表と帯広市P連代表と、養護学校、小・中学校、高等学校、いろいろな方代表呼ばれて、代表で十P連で、ゆとり教育が始まったとき、意見を出してくださいと、出張旅費をもらって行ったことがある。十勝教育局長が挨拶して、この後よろしくお願いしますと出ていっちゃった。もう苦言を呈したよ。人ば呼びつけておいて何だと。また、そのときにゆとり教育の話をまた、さっきも話したようなのをしましたけども、これは全体的に町の教育委員会のみならず、さっきも言ったように各管内、振興局、各市町村、多く話を、いろいろな機会をつくってもらって、同じ子育てをしていく、彼らを育むという部分では、同じ視点でどこの市町村も振興局も見れるはずですから、これはこちらのほうからもやっぱり話しかけて、数多く、先ほど申し上げた3年ないし4年を活用して、こういう考え方があるんだけどどうだろうというような取り組みを、ひとつお願いしたいと思います。道徳の話が基軸ですが、いじめの問題で道徳ということは、先ほど申し上げたんですけども、相談ダイヤルというのが調べてみたらありまして、法務省は子どもの人権110番、文科省はいじめの相談ダイヤル、NPOのチャイルド支援センターではチャイルドラインというのがつながっているそうですよ。そういうことも、道徳教育もさることながら、やはり子供が親になかなか言えないとか、直接例えば親とともにこういうところへ相談するとか、そういうようなことも道徳教育の中で、こういう活動組織があるのか、あるいはこういうことの活用も平行していってのこともおっしゃられているのか、その辺ちょっと私わからないんですが、そんなことが学校側として、あるいは教育委員会として話をされているのか。これもやはりせっかく設置されている組織といいますか窓口ですから、もしも我が町にそういうような悩みの方、現状でもおいでになる方もおられるかと思いますけども、そのことももっとやはり広く周知を改めてされるべきではないかと思うんですけど、その辺の事も含めて、今の考え方をお伺いしたいと思います。

答弁 教育委員会教育長 馬場久男(教育委員会教育長は2017年2月まで)

最初の、飯ごうで御飯を炊くと。昔は普通に、私たちの年代はそういった体験をしてきましたし、御飯は基本的に家庭でも、まきストーブですとかそういうストーブで御飯を炊いていましたので、そういった体験を、本当に何か大きな災害があったときにも役に立ちますし、あるいはそういった電気とかガスとかないような場所に行ったときには当然役に立つのかなというふうに思いますので、そういった体験というのはすごく大事なことだなというふうに思っています。また、次の少年会の育成委員連絡協議会、確かに子供たちの数が減ってきていますので、市街地の少年会も合併したりとか消滅したりとか、いろいろなところがありますので、この辺については十分今後どういうふうに再生というか活性化していくのか、またこの辺も大切な部分かなというふうに思っています。現在、先ほど言いました夏祭り・冬祭りにつきましては、少年会育成委員連絡協議会の皆さんの、協議会のほうが主体的に実施をしていただいていると。あるいは農村青年会の皆さんに協力もいただいていると。そういった形で進めておりますし、また、先ほどのふるさと体感塾についても、民生委員・児童委員の皆さんにも出ていただいて、いろいろな料理の指導とか、いろいろなことをしていただいています。そういった関係する皆さんの協力が必要だなというふうに思っていますので、今後も引き続き協力をしていただきたいなというふうに考えています。それから、相談窓口の関係ですが、これにつきましては、各学校のほうで児童・生徒に周知はされておりますけれども、今後、この辺の相談体制、電話もそうですけれども、日常的に誰に、困ったときに、悩んだときに誰に相談するのかという、そういった窓口というかそういった体制は、しっかり今後も再確認しながら進めていきたいというふうに考えています。

再質問 9番 山本裕吾

最後に、冒頭から学校教育・社会教育の観点から、子供のいじめを主体として道徳の話をさせてもらいましたけど、何も、この道徳の問題は子供だけに限らないですね。大人の社会でも立派に存在していますよ。私も常日ごろそれを感じています。ですから、社会教育的観念、子供たちの道徳も大事ですけども、大人の社会の道徳、これはいろいろな高年齢者だと学級だとかいろいろやっておりますし、社会教育的観点からいろいろ、まだまだ僕は裾野を広げる必要があると思うんですよ。かつては私も委員させてもらっていましたけど、海外研修基金と、基金を活用して海外に町民 10 名ぐらいずつ、職員1人ずつつけて出したこともあります。そういうことが、かつては金利がいい時代はそういうことをやっていましたけど、何も別にお金をそんなにどんどんかけなくても、我が町はさっき申し上げたように、生涯学習も北海道では一番手を挙げてやってきたところですし、この問題は永遠に撲滅するまでやり続けなきゃないし、私たちはその中途でただ、議員として行政として中継ぎをしているに過ぎないと思うんですよ。これは上手に後世に受け継がれなきゃならないことですから。この辺の大人の社会教育も同時に教育委員長、何回も言って恐縮ですけど、頼みますよ。これは大事じゃないかと思っています。総体的に、この道徳ということをもう一回改めて見つめ直して、未来ある子供たちのために、そして我が町の郷土愛も含めた相互の理解をし合える、町長がまさにこれからも移住・定住・二地域居住も含めて、ふるさと納税もありますから、まず住んでいる者が救われて、優しさと皆さんとの力強い手に手をつないだ歩み方を、私も努力していきたいと思っていますし、そういう形ですることによって、よそからおいでになった方々もその気持ちに触れて、一緒に住めるような形がふえていくんでないかなと、こう思っておりますので、今後の行政施策に、そして私たち民間も、私もいろいろな仕事させてもらっていますから、あわせてお互いの力量を発揮して、子供たちのために、今起こっていることを少なくとも極力減らして、住みよい社会にしていくように努力をしていきたいなと改めてここで申し上げまして、ご答弁をいただいて質問を終わりたいと思います。

答弁 教育委員会教育長 馬場久男(教育委員会教育長は2017年2月まで)

山本議員さんの最初におっしゃられた、大人の社会でもこの道徳の課題が大きいということで、私もそのとおりだというふうに思っております。交通ルールですとかいろいろなものを含めて、なかなか大人が子供たちの見本になっていなんではないかと。あるいは、先ほど家庭の話もしましたけども、本当に子供たちは親の背中を見て育つということで、親がしっかりとした行動をしてほしいというのは、本当にそういった指導というか研修というか、そういった仕組みもつくっていかなければならないのかなというのが今の状態です。というのは、今の若いお父さん、お母さんの年代が、親からなかなかそういう教育が、今の核家族化ですとかおじいちゃん、おばあちゃんがいない家庭というのが多いですから、そういった子供のときからの指導とか助言とか、そういうものが不足している部分はあるのかなというふうに捉えています。それから、先ほどのよそから来た方、例えば観光客もそうですし、例えば上士幌に住んでみたいと思った方に、しっかりと上士幌のよさ、あるいは上士幌の町民の皆さんの優しさとか親切さとか、そういったことがしっかりと伝わるように、そういったことも上士幌が本当にいい町なんだなと、上士幌は親切な、みんな本当、町民の皆さんも親切だと。あるいは、町民の皆さんが上士幌の総合計画のメーンスローガンでありますけども、この町が好きだからと。本当に町民の皆さんが、この町が一人一人がみんな好きになって、好きになれば上士幌のよさをもっと訴えることもできるでしょうし、観光客が来たら、上士幌はこういういいところがあるんだよという、そういったことも言えるのではないかなと。そういった町にしていきたいなということで考えております。また、議員の皆さんと一緒にいろいろなことを検討しながら、進めていきたいというふうに思っていますので、ご指導・ご助言のほうをよろしくお願いします。

出典:上士幌町議会 平成27年第1回定例会 2015年3月17日 議事録 PDF(96ページ) 間違いを知らせる