上富良野町議会 令和6年第1回定例会 2024年3月7日
(1)町民の防災対策への対応について/(2)夏のイベントの在り方について
2024年3月7日、上富良野町議会の一般質問で、湯川千悦子議員が「町民の防災対策への対応について」「夏のイベントの在り方について」について質問し、町長 斉藤繁が答弁しました。
- 質問者
- 湯川千悦子 議員
- 答弁者
- 町長 斉藤繁
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 湯川千悦子
まず、初めに、令和6年元旦に発生した能登半島地震でお亡くなりになられた方々と御遺族の皆様に哀悼の意を捧げるとともに、2か月以上も経過した現在も避難先で不自由な生活を送っていらっしゃる全ての皆様が1日も早く元の生活に戻ることができますようにお祈り申し上げます。また、翌2日には、被災地に救援物資を届けるために準備をされていた海上保安庁の5名の方が不慮の事故により亡くなられたことに対しても御冥福をお祈り申し上げます。さて、私は、さきに通告いたしました2項目、7点について、町長に一般質問させていただきます。1項目め、町民の防災対策への対応でございます。我が町上富良野町も活火山十勝岳の麓にあり、大正15年の大噴火では144名の尊い命が失われたとともに、肥沃な大地も一瞬で泥流に飲み込まれ不毛の大地へと変わった歴史がございます。30年から40年周期で活動が活発になる十勝岳との共存に加えて、近年は異常気象による大雨などでの水害や土砂災害、ブラックアウトによる電源の喪失など自然災害から命を守る大切さを全ての町民と共有することが大切と考えます。我が町では、他の自治体と比べると町の防災対策は相当充実しているところは評価いたします。特に陸上自衛隊上富良野駐屯地との協働は地域住民にとって大変心強いものがあり、町の防災担当職員のレベルも非常に高い水準と受け止めております。防災用の備蓄品についても吟味を重ねて発災から支援物資が届くまでの命を守る準備もされているものと思われます。町民の防災意識の裾野を広げることが、さらに求められると考え、次の点についてお伺いいたします。(1)十勝岳防災訓練は毎年2月に行われ、町長以下課長などがそれぞれの役割を果たして訓練されていますが、一般職員も緊急時に対応できるための訓練を行い有事に備えることが肝要と考えますがいかがでしょうか。(2)指定避難所となっている、社会教育総合センター体育館には、台所を兼ねた厨房となる施設が設置されておりません。長期にわたって避難を行う場合に水回りがないことは避難者の不便になると考えますが、対応はどのように考えておられますか。(3)町は、他の自治体に先んじてそれぞれの住民会に防災士養成に補助金を出して配置しました。この間世代交代も行われていますが、近年は新型コロナの影響により住民会でも行事等が制限され、防災訓練等も行われていない状況にあります。今後とも住民の皆様の防災意識高揚に向け、どのような方策を取られるのかお伺いいたします。(4)避難生活が長期化した場合、過去の震災において年齢問わず性的被害が起き、泣き寝入りせざるを得ない状況になっていたり、また、金品の強奪などが行われる実態があると聞き及んでおります― 73 ―が、その対応はお考えになっておられますか。次に、2項目め、夏のイベントの在り方について質問させていただきます。ホップ祭り、ラベンダー祭り、花と炎の四季彩まつりへと変遷してきた夏を代表する我が町のイベントも、現在は参画団体の様々な事情により形を変えてきました。加えて2020年以降は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言などで行動制限が起こり、イベントの中止や来客なしのイベントなどに変化して、我が町のイベントもラベンダー畑をライトアップすることで観光客に喜んでいただくイベントとなっております。昨年5月より新型コロナも2類から5類へと移行し行動制限も大きく緩和され、ここ富良野地域にも観光のにぎわいや地元の皆さんの活気も戻りつつあります。そこで、イベントの在り方についてお伺いいたします。(1)現在のライトアップによるラベンダー観光は大変ビジュアルとしては美しく、花火なども行い、観光客を呼ぶには一定程度の効果が見られますが、一方で費用対効果について、まちなかへの入り込みや消費などはどのように分析して対応しておられるのでしょうか。(2)過去のラベンダー祭りや花と炎の四季彩まつりでは町民の皆さんが参加できるイベントとして文化連盟からの参加や、着ぐるみなどによる子ども向けキャラクターによる舞台、自衛隊のミニコンサートなども行われ地元住民の憩いの場でもあったのだが、現在はそのようなイベントは行われていませんが、今後の対応はどのように考えておられますか。(3)コロナ禍で地元の飲食店も大変疲弊している状況は十分に承知しているところですが、商工会、観光協会、JAを中心に再びお祭り会場での町内外へ上富良野町の食による特産品をPR販売する場の提供支援は行わないのでしょうか。以上でございます。
答弁 町長 斉藤繁
3番湯川議員の2項目の御質問にお答えいたします。まず、1項目めの町民の防災対策への対応についての4点の御質問にお答えさせていただきます。1点目の課長職以下の有事に備えた職員の訓練についてでありますが、御承知のとおり毎年2月に十勝岳噴火総合防災訓練を行っており、訓練は、特別職、課長職については、災害対策本部にて、関係機関も含めた中で、情報伝達訓練、初動体制構築訓練、町災害対策本部運営訓練を実施しているところであります。課長職以下の職員については、職員のうち一般行政職を対象に防災無線、携帯メールを活用した職員非常招集訓練の実施、指定避難所の開設、運営訓練として、自主防災組織と協働により、なるべく訓練を経験したことがない若い職員に順次参加していただき訓練を行っているほか、避難路確保、道路閉鎖訓練として、避難路のパトロール及び各機関と連携を図り、町道の通行規制、閉鎖などの各種訓練を行うなど、多くの職員が訓練に携わっている現状にあります。また、職員の新規採用時には、町の防災体制の取組や、過去の災害を参考に職員の対応について研修を行うとともに、全職員には日頃より、地域防災計画、職員初動マニュアルを通じて防災意識の向上に努めているところであります。今後についても、災害時には職員一人一人が、迅速かつ適正に対応できるよう訓練及び研修を重ねていきますので、御理解をお願いします。2点目の指定避難所となっている、社会教育総合センターの厨房等の調理施設についてでありますが、当施設については、一次避難、また、避難が長期に及ぶ場合は住居を失った方のみなし仮設住宅等への入居までの避難所として使用する計画であります。避難所での食料等については、一時避難時においては、まず防災備蓄品を使用してもらうことになりますが、食品等を温める際には、仮設の調理場所を定めてカセットコンロを使用する計画となっております。また食器等については、衛生面確保から、使い捨てを基本としております。また長期避難の場合は、自衛隊による糧食支援を要請するため、厨房施設での大規模な調理をすることは想定しておりませんので、御理解をお願いしたいと思います。3点目の住民の方の防災意識高揚についてでありますが、新型コロナウイルスの影響により令和2年から3年度までの2年間は住民会が参加する防災訓練は控えていたところでありますが、令和4年度からは、炊出し訓練を行わないなどの制限した中での住民会参加型の訓練を行い、4住民会が参加、本年度については8住民会が参加していただいているところであります。また、毎年、各自主防災組織の防災士を対象としたスキルアップ研修会の実施、職員による各種団体に対して、『自然災害~備えあれば憂いなし「防災は日ごろの心構え」』をテーマに出前講座の実施、さらに今年度に各種災害を想定し作成した防災ガイドブックを全戸に配布する予定となっており、住民の皆様に対して防災意識の高揚を図っているところであります。4点目の避難生活が長期化した場合の性被害や盗― 74 ―難等の被害に対する対策についてでありますが、議員御質問のとおり、過去には東日本大震災や今年1月に発生した能登半島地震の避難所では、性被害や倒壊家屋での窃盗などが報道されていることは認識しているところです。大規模災害発生により避難所を開設した際には、多くの被災者が避難することを想定し、地域防災計画及び避難所運営マニュアルを作成しておりますが、避難者の身体と生命を守ることを第一に考え、まずは必要最低限の生活のために必要なことから優先して対応いたします。現段階で考えられる対策としては、避難所内にテント型の防災ルームを設置し、プライバシーを確保することや、相談員を配置した中で相談窓口の設置、また盗難が想定される場合は、警察と相談し対応を検討することが想定されます。今後につきましても、避難者のストレスが少しでも軽減されるような避難所の運営について研究を重ねていきますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、2項目めの夏のイベントの在り方についての3点の御質問にお答えさせていただきます。まず1点目のラベンダーフェスタでの費用対効果についての御質問でありますが、ラベンダーフェスタは、昼間のにぎやかしとして、売店の設置やステージイベント、夜間はラベンダーのライトアップなどにより、町民や観光客の皆様に楽しんでいただいているところです。費用対効果としての町全体の具体的な経済効果の測定には至っておりませんが、本年度は総来場者数が4万人と、コロナ禍前を大きく上回る入込みとなったことから、イベント会場での販売収益、ライトアップ期間の飲食店利用や宿泊などによる直接的な消費喚起のほか、テレビやラジオ、旅行雑誌など多くのメディアに取り上げられたことによる広告効果は特に期待以上のものであったと考えております。今後、居住地や年代など来場者の属性を含めた測定、検証についても検討してまいります。次に2点目のラベンダーフェスタでのイベントの在り方についての御質問でありますが、過去には文化連盟のサークル団体や学校の吹奏楽などによるイベントや、芸能人や戦隊キャラクターなどによるにぎやかしを行っていた実績はあったところであります。ラベンダーフェスタかみふらのにつきましては、夜間のラベンダー畑を光と音で彩り、幻想的な景観と雰囲気を鑑賞するものであり、にぎやかなステージイベントや飲食販売などとどのように組み合わせていくのかなど、観光誘客や住民満足度向上に向けて、地域活性化イベントとしてその在り方を模索している段階であります。本年度につきましては、町特任PR大使である牧野由依さんや近郊のミュージシャンによる音楽ステージを中心にお楽しみいただきましたが、今後も御参加いただいた町民、観光客の皆様の声をしっかり反映し、その魅力と効果を最大限に高められるよう、運営委員会で検証してまいりたいと考えております。次に3点目の上富良野町の特産品をPRする場の提供支援についての御質問ですが、先ほど1点目に答弁させていただきました、町内飲食店での売店では、かみふらのポークを使った商品の販売や上富良野産大麦、ホップを使用したプレミアムビール、町内ホップ生産100年を記念して醸造したビールなどを販売し、上富良野町の特産品を会場に訪れている観光客や町民の方々にPRしたところであります。また、地元特産品のPRとしてプレミアムビール・ビアガーデン、収穫祭、雪まつりなどでも、特産品のPR、販売を行っているところでもあります。今後につきましても、各種イベントでの上富良野町の特産品PRや特産品のPRに特化した物産展参加やイベント開催など、各関係機関と連携しながら開催していきたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
再質問 3番 湯川千悦子
再質問させていただきます。1項目、1点目、2月の防災訓練時の件については、課長以下の一般職員の各種訓練の状況が分かりましたが、能登半島地震以来、新聞やテレビ等でも言われておりますように、担当職員の混乱が問題となっており、平時からの様々なシミュレーションをやられておくのが必要と思われます。そうなった場合、もちろん役場職員も当然被災者ではありますが、各課においても、皆様で何ができるかを共有され、全庁舎上げての定期的な訓練の必要性があると思われますがいかがでしょうか。
答弁 町長 斉藤繁
3番湯川議員の御質問にお答えしたいと思います。平素からの定期的な訓練、シミュレーション等を含めた訓練が必要ではないかという御質問かと思います。議員おっしゃるとおり、防災訓練、年に1回だけではなくて、様々な訓練が必要かと思います。防災担当ではなく、全庁舎上げてということで、なかな― 75 ―か通常の業務と制約がありますが、その中でも可能な限り、できるような方策を今後研究、検討していきたいと考えております。以上です。
再質問 3番 湯川千悦子
全庁舎上げての定期的な訓練の必要性を認識していただき、ありがとうございます。2点目の再質問に入らせていただきます。社会教育総合センター体育館仮設の調理場所をどちらにつくり、どのくらいの規模を想定しているのでしょうか。また、水回りのことですが、給排水とか残さいとか生ごみの処理はどのように考えておられますでしょうか。
答弁 町長 斉藤繁
3番湯川議員の御質問にお答えしたいと思います。まず、設置場所、社会教育総合センターの場合は、場所が施設の前、前庭もしくは駐車場ということで考えられると思います。屋外、屋内ではなかなか難しいのかなと。規模も災害の、避難者の数が最大、相当な数になると思いますので、規模はちょっと数字的にはお答えできませんが、相当の規模になった場合は、それなりの場所が必要だと考えておりますので、やはり先ほど答弁させていただきました、前庭もしくは駐車場がその場所の候補になるのかなと考えております。水回り、残さい等のことですが、確かに体育施設でありますので、水回り等、トイレなんかも含めて、避難者が多くなった場合は、ちょっとオーバーフローと言いますか、対処できないことが考えられますが、トイレなんかについては、やはり臨時の簡易型のそういうものも含めて、残さい処理についても、やはりまとめて1箇所に集めて、避難所の運営として、個々で処理しなくても済むような、そういうことがしっかりと対応できるように考えていきたいと思います。以上です。
再質問 3番 湯川千悦子
ありがとうございます。3点目の防災ガイドブックを未完成でしたが見せていただきました。大変すばらしい取組だと思いました。本年度の住民会参加は8か所とありますが、全町では25か所ある住民会で、参加されていない住民会の方々に対して、十勝岳の災害以外のほかの災害において、避難という意識の高揚はどのように考えておられますか。
答弁 町長 斉藤繁
3番湯川議員の御質問にお答えしたいと思います。湯川議員おっしゃるとおり、防災訓練ということで、十勝岳噴火を想定しておりますが、災害というのは、御質問にあるとおり、異常気象によるブラックアウト、あとは河川の氾濫等、いろいろなものが想定されますが、その中でどんな災害が来ても、まず住民の方にとっては避難というのが重要な項目になると、そこは認識しておりますので、十勝岳災害訓練、噴火に対する訓練といえども、避難訓練に参加してくださいという声かけは、25の住民会に対して、避難訓練どうですかという、お願いしますという声かけはさせてもらっています。以上です。
再質問 3番 湯川千悦子
4点目の女性専用の施錠ができるエリアなどの設置とか、複数での行動、夜間の行動の自粛など、実際に性被害が起こりうることを広く知っていただくための行動の啓蒙をガイドブックに載せていただくということはいかがでしょうか。
答弁 町長 斉藤繁
3番湯川議員の御質問にお答えしたいと思います。女性専用のということで、発災直後と言いますか、なかなかすぐに最初からというのは能登のところでも見ていてもすごく厳しいのかなとは思いますが、避難の期間が長くなればなるほど、こういう問題が顕在化してくるというのは報道等を見ていても認識しておりますので、避難所開設した段階から、安定的に運営する段階に移行する段階で、女性専用の個室、施錠ができるところとか、性被害に対する防止策等は運営の中でしっかりと考えていかなければならない問題だと考えております。それにかかわって、防災のマニュアルとか啓発に関しても、今後、十分その辺については、掲載するか、しないか、町民に対して啓蒙活動をどうするかということは検討していかなければならないのかなと考えております。以上です。
再質問 3番 湯川千悦子
大規模災害は、できることなら起きてほしくはありませんが、いろいろな情報が錯そうし、救える命も救えない場合もあると聞いております。町長におかれましては、情報を一元化することがとにかく大事となるため、その司令塔にしっかりとなっていただくことをお願いいたしまして、次の再質問に入らせていただきます。― 76 ―続いて、2項目めの夏のイベントの在り方についての再質問をさせていただきます。1点目、来場者4万人はすばらしいことだと思います。その方々を滞在させて、まちなかに波及させる仕組みは考えておられますでしょうか。
答弁 町長 斉藤繁
3番湯川議員の御質問にお答えしたいと思います。町としては4万人には満足しているが、まだまだ上を目指しておりますが、町の大きな行政の役割としては、集客というのが非常に大きな役割だと思っています。これは公でやらないとなかなかうまくいかないものだと思っております。それに関連して、次、経済効果となると、なかなか行政だけでは采配するのは難しい問題がありますので、これはやはり地元の経済団体としっかりと話を煮詰め、協議をしながら戦略等をしっかりと練っていって、地元の経済や消費を町民のみならず、町外から来た方の消費もしっかり促すような方策を町を上げてと言いますか、関係団体と共につくっていきたいと思っております。以上です。
再質問 3番 湯川千悦子
2点目の光と音で彩り、幻想的な景観と雰囲気を鑑賞することは分かりました。一方で、過去にあったイベントのような子どもからお年寄りまで、町民の方々が楽しめる対策はどのようにお考えでしょうか。また、今年度の花火の上げ方についても、住民の皆様から多数御指摘がありました。これについても町民に喜ばれるような時期や花火を上げる場所の検討はされますか。
答弁 町長 斉藤繁
3番湯川議員の御質問にお答えしたいと思います。昔、イベントでありました子どもから大人まで楽しめるようなイベントは、どうだということかと思いますが、今のところ、ラベンダーフェスタは2週間ほど、長い期間、夜は、先ほども答弁させていただきました、幻想的な雰囲気の中でラベンダーを観賞するというコンセプトに沿って運営させてもらっておりますが、昼間のにぎやかしと言いますか、売店等のほかに、いろいろ町民の皆様が楽しめるイベント、どう組み合わせていったらいいのかというのは、まだ実行委員会の中で今後コンセプトを崩さないように何ができるのか、何がいいのか、何を楽しんでもらえるのかというのを十分検討していく余地があるのかなと思っております。加えて、花火について、時期や場所についてもなかなかラベンダーのライトアップと重なると、付近の方の渋滞など、いろいろ問題がありまして、これについても時期や場所についても十分検討していかなければならないと考えております。以上です。
再質問 3番 湯川千悦子
3点目の飲食ブースはイベントの花になりますので、そこにぜひ地元の飲食店も使って、何らかの支援などを行って、1軒でも多く地元の商工会会員の出店が増える対策は考えていますか。
答弁 町長 斉藤繁
3番湯川議員の御質問にお答えしたいと思います。飲食ブースにつきましては、ラベンダーフェスタ、雪まつり等、各種イベントでは、もちろん地元の業者さんにもしっかりと声をかけて、出店してもらえるようにしております。