みんなの議会

上富良野町議会 令和3年第1回定例会 2021年3月9日

地域医療体制の維持のための町立病院看護師確保について

2021年3月9日、上富良野町議会の一般質問で、元井晴奈議員が「地域医療体制の維持のための町立病院看護師確保について」質問し、町長 斉藤繁、副町長 石田昭彦、町立病院事務長 北川徳幸が答弁しました。

質問者
元井晴奈 議員
答弁者
町長 斉藤繁、副町長 石田昭彦、町立病院事務長 北川徳幸

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 1番 元井晴奈

3月になりましたが、コロナ収束の春はまだ遠く、桜の開花が先か、ワクチン到着が先か、まだかまだかと春の訪れを待ち遠しく思う今日このごろでありますが、着実にときは進み、気づけば東日本大震災から10年がたとうとしております。震災でお亡くなりになられた方々に心から哀悼の意を表しますとともに、被災され、現在も不自由な生活を余儀なくされている多くの皆様にお見舞い申し上げます。十勝岳の噴火による甚大な泥流災害に見舞われた私たち上富良野町の町民にとっても、他人事ではありません。これからの時代を担っていく1人として、震災で得られた教訓を今後私たちが生きていく世界にどう生かすことができるのか、日々模索しながら、新町長とともに歩みを進めていきたいと思います。さて、私は、さきに通告してあります地域医療体制維持のための町立病院の看護師確保について、町長にお考えをお伺いさせていただきます。コロナ禍以前より、医師、看護師の確保については、地域医療が抱える大きな課題となっております。コロナ禍において、医療体制の維持は非常に重要であり、医療従事者の中でも、看護師の確保は早急に取り組まなければならない課題であると考えます。そこで、次の5点、町長に御質問させていただきます。1、この半年間でも、町立病院の正職員の看護師が数名離職したと聞いております。病院においては、適正な医療を実施するため、医療法で一定の人員配置基準が定められております。町立病院は、現在、看護職員の施設配置基準を満たしているのか、お伺いいたします。2、通常の医療業務のほか、現在は発熱外来など、コロナに関連した業務が増えていると思われますが、現場の医師や看護師、事務員も含めて、病院職員に過度な負担はかかっていないのか、お伺いいたします。3、今後は現状にプラスして、コロナのワクチン接種事業が委託となる予定ですが、現在、町立病院に勤務している看護師が掛け持ちでワクチン接種事業も行うのでしょうか。医療従事者の業務負担軽減の観点から、臨時的にでもワクチン接種事業を行う看護師などを雇う考えはあるのか、お伺いいたします。4点目、新卒の看護師のリクルートについて、看護大学や看護専門学校での就職説明会など、積極的に行っているのでしょうか。また、今後、そういった就活イベントへの参加についてはどのようなスタンスで取り組んでいくのか、お伺いいたします。5点目、新卒の新しい看護師の雇用は、長い目で見ると非常に大切なことですが、その新しい看護師が自立して仕事を行えるようになるまでの教育などを考えると、それと並行して、今、即戦力になり得ると考えられる、資格を有しながらも職場を離れている潜在看護師に力を入れてリクルートする必要もあると思います。上富良野町にもいるであろう潜在看護師の把握、復帰、受け入れについてはどのように考えているのか、お伺いいたします。また、今後は看護師の働き方改革や、子育てなどで一度現場を離れても、カムバックし、再度活躍できる仕組みづくり、環境整備が求められると考えます。看護師確保に向けて、具体的な取り組みについて、町長のお考えをお伺いいたします。

答弁 町長 斉藤繁

1番元井議員の、町立病院の看護師確保に関する5点の御質問にお答えいたします。まず1点目の、看護師の人員配置標準でありますが、医療法において、一般病床においては、患者数に対しまして3対1、外来については30対1と定められており、また介護医療院についても、介護保険法における看護師の人員基準は、入所者に対して6対1と定められており、いずれも基準を満たしているところであります。次に、2点目の、医療従事者の新型コロナウイルス感染症対応にかかる負担感の御質問でありますが、現在、通常の業務に加え、発熱患者等コロナウイルス感染疑い患者については、一般の患者とはゾーニングした中で、専用の発熱外来玄関、診療室を設置して診療を行っているところであります。その対応に当たりましては、都度、感染予防をした中で、診療、検査等を行うなど、業務量の増とあわせて、常に感染リスクを抱えた中での業務ということで、精神的負担も増えているものと認識しているところであります。一方、国難ともいえるコロナウイルス感染症に対して、町立病院の役割として、町民の方への安心、安全な医療提供体制の維持に努めているところですが、議員御発言の、過度な負担が医療従事者にかからないような勤務体制の構築に努めているところであります。次に、3点目の、今後のコロナウイルスワクチン接種に対応するための看護師の確保等についてであ― 77 ―りますが、ワクチンの集団接種については、まちより町立病院に委託し、実施する予定となっていることから、町立病院の医師、看護師等により接種を行うことで準備を進めているところであります。現在、その接種体制等について、現行の外来診療体制も含め、検討しているところですが、円滑なワクチン接種のためには、看護師等の人員確保は必要と考えていますので、その確保に努めてまいります。次に、4点目の、新卒看護師の確保対策につきましては、従来から看護学校へ出向き、就職説明会に参加しており、その中で、当院の概要、特色、看護師奨学金貸付制度などの説明を行っているところであります。また、富良野看護学校の実地研修や、中学生、高校生のインターンシップの受け入れを積極的に行うなど、当院を知っていただくことにより、将来的に当院に就職していただけるような機運づくりにも努めているところであります。最後に、5点目の潜在看護師の把握、復帰、受け入れについてでありますが、これまでも看護師の募集については、ハローワーク、防災行政無線、ホームページ、新聞折込チラシ、フリーペーパーを活用するなど、様々な手段を講じて募集を行っているところであります。また、看護師の働き方についても、その方の育児休業後や病気休暇後等、おのおのの状況により、勤務時間帯や夜間勤務などに極力配慮するなど、働きやすい勤務体制を整備することにより、潜在看護師を含めた看護師の方の就職先候補として選択肢としていただけるよう努めてまいります。いずれにいたしましても、町民の安全、安心な医療体制を維持するためには、看護師も含めた医療従事者の安定的な確保が必須であることから、今後においてもその確保に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。

質問 1番 元井晴奈

まず1点目の、看護職員の施設配置基準についてですが、看護師の離職はありましたが、一般病床3対1、介護医療院6対1という基準は満たしているということは分かりました。町立病院は、4年後の令和7年に新しく改築されることになっており、改築基本構想、基本計画案が示されておりますが、それによりますと、現在44床ある一般病床は30床に減り、介護医療院は28床から40床に増やす予定になっており、先ほどの御答弁にありました人員配置の基準に照らし合わせ、単純に病床数から看護職員数を出しますと、現在の病院と新病院では配置の基準、人数も変わってくるものと思われます。新病院になった際の看護職員の配置基準にあわせた適正な人数の配置については、新病院オープンになったその日から、急に配置基準にあわせて人を減らします、増やしますというふうにはいかないものと思いますので、看護職員の配置についても計画的に検討していくことと思いますが、そのあたり、町長のお考え、計画をお伺いいたします。

答弁 町長 斉藤繁

1番元井議員の御質問にお答えいたします。新病院移行に向けて、遺漏のないように、議員おっしゃるとおり、計画的に人員を確保するよう努めてまいります。以上です。

質問 1番 元井晴奈

二つ目の、コロナに関連し、業務量、精神的負担が増えていると町長も認識していることは分かりました。町立病院が町民への安心、安全な生活のために、医療体制を維持していただいているのは感謝申し上げます。あわせて、コロナ感染のリスクがある中でも、日夜、献身的に力を尽くしておられる医療従事者の方々にも敬意と感謝を表します。過度な負担がかからないような勤務体制の構築に努めているとの御答弁ですけれども、この構築のためには、スタッフを増やすか、あるいは思い切った省力化、システム化に努めるかなどかなと想像しましたが、例えば精神的負担緩和のためのカウンセリング、または資格がなくてもできる消毒などの作業、業務分担をして、少しでも医療スタッフの負担軽減に努めているのか、そのあたり、具体的な負担軽減について、お考えをお伺いいたします。

答弁 副町長 石田昭彦(副町長は2021年9月まで)

1番元井議員の再質問にお答えさせていただきます。具体的な個々の職員が、過度に1人の方に負担がかからないような、そういう勤務の割り振りについては、病院事務長のほうから答弁させたいと思いますけれども、当然、いろいろな形で業務が非常に多忙になっておりますので、大きな負担がそれぞれ肉体的にも、肉体的なことだけではなく、コロナの関係については、特に精神的にも負担が大きくなっているのも現実なのだろうというふうに思います。そ う い う 中 に お い て 、 今 、 具 体 的 に 議 員 お っしゃったようなカウンセリング等の機能を、具体的には今、まちのほうでは対応しておりませんけれど― 78 ―も、まちにおいては、幸いにして正職員で臨床心理士もいますので、そういう方たちをいろいろな形でそういう場面でも御活用いただけるようなことが可能なのかどうなのか、そういうことは検討課題かなというふうに思いますけれども、シフト等についてのものについては、今、事務長のほうから答弁させたいと思います。

答弁 町立病院事務長 北川徳幸(町立病院事務長は2022年3月まで)

ただいま元井議員の、職員に対する過度な負担のかからないような構築ということで、私のほうから御答弁させていただきます。町長の答弁でも答えたように、コロナ疑い感染患者については、専用の発熱外来ということで対応しています。その対応方法といたしまして、基本的には1日専用の看護師を数名つけまして、専属に対応していただいております。その方が、毎日というか、平準的になるように、そのような運営体制にしております。また、疑いの患者が万が一入院する場合についても、夜勤体制につきましては、通常2名なのですけれども、1名増やした形で、個人の方に過度な負担がかからないようなことで運営しているところでございます。以上です。

質問 1番 元井晴奈

では、3点目の、ワクチン接種事業についてでありますけれども、集団接種の予定となっておりますが、コロナ自体、未知のウイルスであり、ワクチンも未知数、より慎重な対応が必要になってくることは私も理解しております。集団接種は合理的でとてもいいと考えられますが、この体制で今懸念している点は、外来診療体制をどのようにするのか。一部休診にして、医師、看護師を集団接種会場に派遣する形をとるのか、まだ分かりませんが、その場合、残されたスタッフで発熱外来や救急診療を行うことになるのか。休診となりますと、安全、安心な医療体制が維持できない、手薄になってしまい、本末転倒ではないかと懸念しておりましたが、看護師など、人員の確保は必要だということを御答弁いただきましたので、このあたりは町長と共通の認識ができているのかなと私は理解しました。1点、看護師などの医療スタッフの確保ですが、ワクチン接種事業を行う専属という形でイメージしていらっしゃるのか、はたまた業務負担軽減のために、町立病院で様々な業務を行う、補充するような形をイメージしていらっしゃるのか、業務内容が変わってくると思いますので、そのあたりのお考えをお伺いいたします。

答弁 副町長 石田昭彦(副町長は2021年9月まで)

1番元井議員の御質問にお答えさせていただきます。報道等によりますと、ワクチン接種も、高齢者のワクチン接種が5月からぐらいに少しまた延びてきているのかな、遅れてきているのかなというふうにありますけれども、当然、町立病院の現行スタッフだけで病院を運営しながら集団接種の会場、かみんで準備をするように計画を立てて準備をしているところでありますけれども、両方全て賄えるような、そういう医療資源が本町にあるのかということについては、なかなか厳しい状況だなということも理解しておりますので、そういう中で、看護師等で、議員の御質問にもありました、町内にいる潜在看護師等含めて、会計年度任用職員として一定期間勤務していただける方を募集しながら、それは接種会場のほうで勤務いただくのか、例えば町立病院のほうに勤務いただいて、町立病院の現在の看護師さんが接種会場のほうに行くのかというのは、それはいろいろな体制のつくり方があると思いますので、両面にわたって、そういう形で集団接種がしっかりと行えるように準備を進めていきたいというふうに考えているところであります。

質問 1番 元井晴奈

次、4点目の新卒のリクルートについてですけれども、看護学校に出向いて行っているということで、安心しました。民間病院に比べて待遇に差があったら、なかなか来てもらえないのが現状ですけれども、待遇面について、民間病院や他の公立病院と比較するなどの調査は行っているのか、民間病院も含めた近隣の公立病院の待遇の差異について、情報交換などを行っているのか、お伺いいたします。

答弁 町立病院事務長 北川徳幸(町立病院事務長は2022年3月まで)

ただいま1番元井議員の近隣市町村の看護師との対応の検証ということなのですけれども、具体的には比較検討はしていませんけれども、一般的に考えますと、民間病院よりは、やっぱり自治体病院ということで、高レベルの水準にあるのかなと思っております。あわせて、一つ、制度的なことも答弁させていただきますと、うちのほうでは、看護師奨学金貸付制度というのがありまして、それについては、月10万円の貸し付けでございます。ちょっと調べますと、北海道においては3万円、富良野沿線管内でもそういう貸し付け制度があることも3万円というこ― 79 ―とで、それと比べましても高水準の貸し付け制度によりまして、新規看護師を受け入れる体制については充実していると考えております。以上でございます。

質問 1番 元井晴奈

待遇面について、やはり民間病院や近隣の病院と比較などを実施していただいて、その調査の結果を踏まえて改善していけば、来てもらえる数が増える可能性も考えられます。今は昔と考え方が変わっており、新卒の方がどのように就職先を選ぶのかという中に、時間どおりに帰れるか、残業はないかといったことを優先に就活をする人も少なくないとお聞きしました。現在の風潮として、医療現場でも同じことが言えて、個人を尊重し、個人の、自分の時間を大切にするという価値観があることは理解しなければなりません。よりよい優秀な人材を確保するためにも、町長の答弁にもありましたが、勤務時間の配慮をしっかり押し進めてほしいと思います。これについて、町長のお考えをお伺いします。

答弁 町長 斉藤繁

1番元井議員の御質問にお答えいたします。若い人たちの価値観というのは、やはり当然変わってきている。何を優先するか、そういうことも当然若い人たちにはあると思います。そんな中で、これは病院に限ったことではありません。新しい新規職員を採用するに当たっては、もちろん個々の価値観は尊重いたしますし、将来的に子育て、介護、そういう場面においては、家庭の事情等も考慮して、柔軟に対応していきたいと考えております。以上です。

質問 1番 元井晴奈

働き方、働きやすい環境の整備の点で、今はパワハラやセクハラといったハラスメントの研修を役場の職員の方々も受けていることと思いますが、そういった研修会に医師や看護師など、町立病院の職員も参加できているのか、ハラスメントの研修だけでなく、さまざまな医療研修会がありますが、医療従事者は交代要員がいないと研修にもなかなか参加できないのが現状だと思います。現状を踏まえて、医療スタッフが望む研修を受けられる環境づくりも必要かと思いますが、そのあたり、お伺いいたします。

答弁 町立病院事務長 北川徳幸(町立病院事務長は2022年3月まで)

1番元井議員の、医療従事者の研修体制についての御質問ですが、議員御発言のとおり、なかなか勤務体制がありまして、役場の職員と同時にという形ではなかなか難しい状況にはあるのが現状でございます。ただ、今もやっているのですけれども、後ほどネットのほうで研修内容を見られるとか、研修内容の書類を職員の方々に周知するという方法は今もやっていますので、そこら辺を含めて、研修機会が受けられるような体制づくりをさらに進めていきたいと考えております。

質問 1番 元井晴奈

最後に、看護師の募集について、就業先の候補に選んでもらえるように、また、今勤務している職員も、自信を持って魅力ある職場だと言えるように、引き続き働き方改革、勤務体制の整備を着実に進めていっていただき、医療従事者の確保につなげていっていただきたいと思います。最後、再度になりますが、町長に、医療スタッフの確保に向けての思いをお伺いして、質問を終わります。

答弁 町長 斉藤繁

1番元井議員の御質問にお答えいたします。医療スタッフの確保は、病院を運営している町といたしましては、もちろんこれは看護師だけにとどまらず、医師、検査技師等含めて、医療スタッフ全体を確保しないと病院運営は立ちいかないわけですので、働き方改革等をもちろん重要視して、スタッフの確保には全力を上げて頑張っていく所存でございます。以上です。

出典:上富良野町議会 令和3年第1回定例会 2021年3月9日 議事録 PDF(89ページ) 間違いを知らせる