みんなの議会

上富良野町議会 令和2年第1回定例会 2020年3月11日

上富良野町の農業振興策について

2020年3月11日、上富良野町議会の一般質問で、荒生博一議員が「上富良野町の農業振興策について」質問し、町長 向山富夫、農業委員会会長 青地修、農業振興課長 狩野寿志、農業委員会事務局長 大谷隆樹が答弁しました。

質問者
荒生博一 議員
答弁者
町長 向山富夫、農業委員会会長 青地修、農業振興課長 狩野寿志、農業委員会事務局長 大谷隆樹

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 荒生博一

9年前のきょう3月11日に、東北地方を中心に東日本を突然襲った大地震と、それに伴う津波により約1万6,000人の尊い命が失われました。また、今もなお2,500人以上の方々が行方不明となっており、捜索活動が続けられております。犠牲となられた方々に哀悼の意をあらわすとともに、ご遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。また、3日前の北海道新聞の記事では、本年1月末現在においても東北3県で709人の方々が仮設住宅での不自由な生活を余儀なくされており、発生から9年を迎える今も転居先が決まらない世帯が残っているとの事実が明らかになりました。さらに、本日開催予定でありました政府主催の東日本大震災9周年追悼式も、今般の新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため閣議決定で中止となり、被災されました御遺族の皆様の無念さを思うとき、震災を胸に刻む気持ちが薄まらないでほしいとただただ願うばかりであります。改めて震災でなくなられた方々の御冥福を心からお祈り申し上げますとともに、御遺族の皆様の御平安を切に祈念いたしまして追悼の言葉といたします。私は、さきに通告しております1項目3点について向山町長に、1点について青地農業委員会会長にお伺いいたします。1項目め、上富良野町の農業振興策について。当町の基幹産業である農業においては、昭和58年12月に第1次となる上富良野町農業振興計画を5カ年計画で策定し、その後5年ごとに計画の見直しを図り、昨年4月には第8次上富良野町農業振興計画が策定され、これまでの間さまざまな施策を展開してきているが、農業者の高齢化や後継者不足により農業従事者が大幅に減少し、昭和55年には農家戸数844戸、農家人口総数4,012人が35年後の平成27年には農家戸数257戸、農家人口総数641人と大幅に減少し、このまま推移することとなれば深刻な担い手不足となり、当町の基幹産業である農業の持続・発展にとって大きな課題となっております。そこで、第8次上富良野町農業振興計画の施策展開の中でどのように課題を解決していくのか、以下4点について具体的にお伺いいたします。1点目、新規就農者を促進するための理解促進の活動として、学生の職場体験や農業インターンシップなど都市部と農村の交流推進のためのグリーン・ツーリズムの展開の促進はどのように行われているのか、町長にお伺いいたします。2点目、新規就農希望者に対しての支援内容や研修受け入れなどに関する情報提供、相談活動はどのように行われているのか、そして、その後の円滑な就農に向け、地域の受入れ体制の構築はどのようになされているのか町長にお伺いいたします。3点目、農家戸数の減少や農業従事者の高齢化による労働力不足に対応するためのICT、IoT、AIなどを活用したスマート農業への取り組みの進捗状況は現在どのようになっているのか、富良野沿線での展開と当町ではどのように展開されているのか町長にお伺いいたします。続きまして4点目、若年農業後継者の担い手対策として、富良野沿線アグリパートナー協議会やJAアグリパートナー交流会と連携を図り、農業後継者パートナー対策の推進がなされておりますが、具体的な活動内容に関して農業委員会会長にお伺いいたします。以上でございます。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

おはようございます。冒頭、荒生議員から9年前の東日本大震災についての追悼の御挨拶がございましたが、思い起こせば― 105 ―私も発災後2カ月経過したときに、宮城県から石巻まで太平洋沿岸を視察いたしました。あのときの惨状というのはいまだに目に焼きついております。10メートルを超えるような電柱に、衣服やビニールが巻きついている姿をこの目で見ましたので、復興がいまだに果たされていないことと、被災された方の心はいまだ癒されていないことを考えますと災害防災対策というものの重要性というのを改めて心に刻んでいるところでございます。一日も早い復興を願うところでございます。それでは、8番荒生議員の農業振興に関します点の御質問にお答えさせていただきます。まず、1点目のグリーン・ツーリズムの展開の促進についてでありますが、グリーン・ツーリズムにつきましては、農家民泊など民間が行う事業に対し自治体やJAなどが支援を行い、都市と農村の交流を促し、農村の活性化を図ろうとするものであります。町内におきましても、農家民泊、農業体験の受け入れなどによるグリーン・ツーリズムを通じ、都市部と農村の交流を図っており、その中でまちといたしましても安全・安心な食への信頼感の醸成や農業への理解促進を推進するため、農業者やさまざまな関係者が連携して行う交流活動への支援、子どもたちを対象とした農業体験学習等を通じて地産地消を推進し、食育の充実へつながる取り組みに対して情報提供や活動支援などを行い、グリーン・ツーリズムに対し支援させていただいているところであります。次に、2点目の新規就農希望者に対しての情報提供、支援内容や相談活動についてでありますが、まちでは新たに農業経営を志望する方に対しましては、新たな農業担い手育成等支援事業などのまちの補助制度をホームページなどで掲載し、情報提供を行っております。また、さらに個別に相談される方につきましてはまちが窓口となり、国の補助事業であります農業次世代人材投資事業の相談や各関係機関との連携により、経営相談はJA、農業技術に関しては上川農業改良普及センターからの営農指導などにより、就農につながるよう相談活動を実施しているところであります。また、就農されたときには、農業経営改善支援センターからの指導助言、また、地域の農業者や農業委員、指導農業士からのアドバイスなどにより確実に定着し、安定した農業経営が行えるよう支援体制を構築しているところであります。今後も引き続き、新規就農者への支援活動を関係機関とともに推進し、担い手確保に努めてまいります。次に、3点目のスマート農業への取り組みの進捗状況についてでありますが、本町におきましては、東中地区で東中地域ICT農業実証研究会が既に設立され、農業ICT活用に向け関連技術の収集や課題の研究調査を行っているところであります。また、富良野管内におきまして、令和2年度よりJAふらのでホクレンRTKシステムを導入する予定となっており、これまでは人工衛星を利用して位置情報を取得しておりましたが、RTKシステムにより、より精度の高い運用が可能となることから、耕起や播種作業等への活用が期待されるところであります。まちといたしましても、スマート農業の推進に当たり、農業者、農業団体の皆様と情報共有を図り、あわせて将来を担うICT技術習得に対する支援等を行ってまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。

答弁 農業委員会会長 青地修(農業委員会会長は2020年3月まで)

8番荒生議員の農業振興に関する質問の4点目、アグリパートナー協議会の活動内容についての御質問にお答えいたします。富良野沿線アグリパートナー協議会において実施しております事業につきましては、婚活交流イベントとして7月にサマーフェスティバル、10月にオータムフェスティバルを実施しております。また、JAふらのにおいては、6月、8月、11月に交流イベントを実施しております。交流イベントの概要につきましては、1対1のフリートーク、沿線各市町村の施設見学及び時期によりましては農作業体験等を行っているところであります。これらの事業につきましては、直ちに成果に結びつくことは難しい実態ではありますが、継続した取り組みにより着実に後継者育成につながるよう取り組んでまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。

再質問 8番 荒生博一

まず1点目、グリーン・ツーリズムに関して再質問させていただきます。当町でのグリーン・ツーリズムの受け入れ体制に関してですが、実態といたしまして農家戸数がどれぐらいその受け入れに挙手をしているのか。また、まちとしてそういった受け入れ事業者に対して、現在どのような支援をなされているのか確認させていただきます。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

8番荒生議員のグリーン・ツーリズムに対しますまちとしての支援状況についての御質問にお答えさせていただきますが、現在どれぐらいの農業者がグリーン・ツーリズムに対して受け入れされているかという実態はちょっと私つかんでおりませんが、グリーン・ツーリズム事業に取り組む民間の方々がそれぞれツーリストの事業者なんかと連携して取り組んでいるのが実態だと思いまして、都度都度変化するものですから、どのぐらいの戸数が受け入れているか、あるいは受け入れ先、あるいは派遣先がどういう実態にあるかということは詳細をつかんでいないところでございますけれども、そういう活動が継続して行われているということの実態はあると思います。また、まちがどういう具体的な支援をしているかということについては、直接支援をしているというような実態はないかと思いますが、冒頭申し上げましたように、いろいろな小さいグループで受け入れしているものについての支援は、都度対応可能なものについては対応していると思います。また、具体的な動きがお話できるような実態がございましたら、課長が来ておりますので必要であれば説明させていただきたいと思います。

答弁 農業振興課長 狩野寿志(農業振興課長は2020年3月まで)

8番荒生議員の御質問にお答えします。当町でわかっているところですけれども、NPO法人でやっている業者がおりまして、そこで上富良野町で大体4件ぐらい、それから、あと農家と学校とでインターンシップや何かやっているところ、酪農家ですとかあとワイナリーを持っている農家とか、それで3件ぐらいというふうに把握しているところでございます。以上です。

再質問 8番 荒生博一

では、町長の御答弁では、具体的な支援というのはまだなされていないということですが、現在上川総合振興局のホームページの中で、農業体験情報ふれあいファームガイドというのがございまして、上川エリアで約58件の農家の登録がありまして、当町においては私の知るところでは3件の農家が実際に積極的にそういったグリーン・ツーリズム受け入れに向けての情報発信というのをしております。そのような中、もし可能な支援ということであれば、直接それにお金を出すということではなく、間接的にできることを考えていただければと思うのですが、例えば当町のホームページの農業振興課のページの中に、そういった実際の受け入れ事業者を御紹介いただくページを作成していただいたり、また、当町においてはホームページのトップバナーに観光協会のほうもありますので、その中のカテゴリーに遊ぶとか体験というようなコンテンツがありますので、もし御協力をいただけるのであれば、そういった形で一生懸命取り組んでいる事業者の後押しをお願いしたく、再度御答弁お願いいたします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

8番荒生議員のグリーン・ツーリズムについての御質問にお答えさせていただきます。実は私も受け入れしておりました。3年ほど継続して受け入れしておりましたけれども、私の実感から申し上げますと、非常に家族に負担がかかります。忙しい最中でも、こぼすわけではないですけれども、大勢の方がお見えになっていろいろ、例えば食事を提供するにしても食事の提供はできないのです。そういうなりわいとしてやっていませんので、修学旅行生とかうちは受けていましたけれども、実際子どもたちが調理をしたものをみずから食べることは許されるのですが、あらかじめ特産品だとか地産地消という目的で用意をしておいたものを提供するということができないとか、非常にハードルが高かったです、家族にも。だけれども、苦労はありましたけれども本州の高校生や何かからお礼の手紙が来る、そんなほっとする一面も体験しましたけれども、事業として非常に有意義なものであるということも逆に実感いたしましたので、どういう方法、今、観光部門からの切り口も御紹介いただきましたけれども、そういうところを少しお手伝いいただけると、農家だけに展開をお願いしてもなかなかちょっと進めづらいかなということがございますので、少し私もさらに勉強させていただいて、観光という切り口からもあわせて検討させていただきたいと思います。以上でございます。

再質問 8番 荒生博一

御苦労話もお聞きできまして、確かに農繁期と申しますか、忙しい時期の6月、9月という修学旅行が全国的にもレギュラー化している中で、その受け入れに際しては細心の注意と、また、御苦労が多々あるということも聞き及んでおります。そのような中、そういった取り組みを積極的にやっている事業者に対しては、ぜひお金のかからない支援策多々考えられると思いますので、引き続き研究・検討していただいた中で御支援を提供いただければと考えております。続きまして、2点目の再質問をさせていただきま― 107 ―す。現在、北海道においての新規就農者数というのは、昨年秋に発表されました平成30年度新規就農者実態調査の結果では、前年比93%、40名の減、トータル529名となっております。当町においての実態は、残念ながらここ二、三年の中では新規就農いただいた方が2件と聞き及んでおります。それぐらいとまらない農家戸数の減少に対し非常に危惧している中、国では令和元年度の補正予算のメニューに新規就農支援緊急対策事業なる対策を打ち出し、就職氷河期世代等を含む幅広い就農を促進するため、就農希望者の就農準備への支援や農業大学校などにおけるリカレント教育の提供等、地域における受け入れ支援体制を充実させ、地域農業の支え手を確保し、育成を目指しているという施策も展開しております。それぐらい日本全国的にも喫緊な課題ということで捉えております中、当町においてもぜひ大切な新規就農者の受け入れをスムーズに行い、新規就農に関するさまざまな補助メニューの情報提供、また円滑な就農に向け、より強固な地域の受け入れ体制の構築が必要と考えます。町長のお考えをお聞かせください。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

8番荒生議員の新規就農者の受け入れ体制についての御質問にお答えさせていただきます。議員と全く私も危機感を持つぐらい新規就農者に対する課題の大きさというものを認識しております。まちといたしましても、国の制度の活用等も含めて受け皿としては、迎え入れる入り口の体制というのは一定程度整備されているというふうに思っております。しかし、私の体験も含めまして、実際そういった農業に憧れであったり興味を持たれたりという方が潜在していることは、これはもうおっしゃるとおりなのですが、実際の就農に結びつくまでのプロセスというのはなかなか難しいという実態がございます。一つ一つ解きほぐして、少しでも新規就農者の思いをかなえてあげられるようにお手伝いをしてあげたいのも当然でありますし、ぜひそういう求めがあれば積極的に応えていく、我々の構えもしておかなければならないということは十分に理解しておりますが、何分にでも全く農業に未経験の方々が、本を読んだり、あるいは情報を得る中で、自分の志のみを持って就農に結びつくかというと非常にハードルがあるということ、そこの工夫をもっともっとしなければ、実際の新規就農につながらないなという実感を持っておりますので、まちとしてできること、またこれまで取り組んできた学習の反省点を踏まえて、本当に確実に新規就農に結びつくような方策をもっともっと真剣に考える必要があると考えているところでございます。

再質問 8番 荒生博一

ただいまの御答弁どおり、重要な施策ということは十分認識した中で、どのような形で新規就農者を迎えられるかということもこれからも積極的に検討いただいて、そういった受け入れの体制構築等々図っていただければと思います。続きまして3点目、御答弁にございましたRTK基地局のお話でございますが、私もいろいろと情報収集する中で、リアルタイムキネマティックGPSというその略で、従前は人工衛星からそのまま発信されたシグナルを自動操舵のトラクターで受けて、誤差が数十センチあったというのが四、五年前と記憶しております。そのような中、ホクレンが昨年4月からこのRTKの基地局設置というのに積極的に着手し、現在北海道内では1,150の基地局が既に設置されております。御答弁でJAふらの、こちらのホクレンの事業を2020年から開始ということになっておりますけれども、基地局自体の場所とか、また、そういったシステムを利用する方々の利用料金の形態というのはどのようになっているのか、わかる範囲で結構です。御答弁お願いします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

8番荒生議員のICT技術の活用に関します御質問にお答えをさせていただきます。ホクレンが行おうとしておりますRTKシステムについてのお尋ねが主かと思いますが、議員からお話あったとおりのような利用を想定しているものかというふうに思います。現在は通信衛星からの位置情報の技術が活用されておりますが、残念ながらちょっと精度の面では十分ではないものでございますから、今度はそういう基地局ができることによって、今、実証実験がもう既にされておりますけれども、播種だとかあるいは例えばコンバインの自動制御だとか、もうちょっと精密度の高いものに活用できることになろうかなと想定しております。そうなれば、同じ圃場の中で1台はオペレーターがとって、1台はそのRTKを使って並行作業をするとか、そういうことは可能に、もうほぼこれはもう実証されておりますので、そういうところへ手が届いていくのかなということで、人手不足については相当貢献が期待できるのか― 108 ―なと。ただ、今のところ平地しか使えないという、まだ起伏があるところとか傾斜の流れ度を修正するとか、そういうところまで至っていないようですので、そういうところにまでいけばいいなと願っているところでございます。利用料につきましては、課長のほうから御答弁させていただきます。

答弁 農業振興課長 狩野寿志(農業振興課長は2020年3月まで)

ただいまの8番荒生議員の御質問にお答えします。RTKの利用料としては年間5,000円というふうになっております。以上です。

再質問 8番 荒生博一

その利用料が年間5,000円ということで、多分この春からもう導入になろうかと思われますけれども、実際に今の町長の御答弁でまだ実証実験を経たばかりで平地しか運用ができないということでしたが、当町におけるそういったRTKシステムをもう早期に利用したいと挙手されている農家はどれぐらいいらっしゃるのですか。

答弁 農業振興課長 狩野寿志(農業振興課長は2020年3月まで)

荒生議員の御質問にお答えいたします。実際に入れている方何件かいらっしゃいますし、東中のほうでもICT協議会ございまして、そこで活用されている方も何件かいらっしゃいます。あと今JAのほうでもことし4月から取り組む農家に対しまして、実際のアンケート調査といいますか、調査をしているところということは聞き及んでございます。件数自体はまだ二十何件ぐらいというふうには聞いていますけれども、これからどんどんふえていくのではないかなというふうに思っております。以上です。

再質問 8番 荒生博一

先ほどの質問の中に、基地局の場所がどこに設置されるのかというのと、あとそのシグナルをエリアカバーというのは、例えば半径20キロ圏が全て網羅されるとかというのは、多分設置時に一定程度説明等々なされていると思うのですが、詳細に関して確認させてください。

答弁 農業振興課長 狩野寿志(農業振興課長は2020年3月まで)

今の8番荒生議員の御質問にお答えいたします。ホクレンのほうでも昨年から調査を進めていまして、場所については中富良野のJA中富良野支所のところにアンテナが立っていまして、そこから半径20キロ以内という範囲がありますので、それが上富良野町は全部網羅できるということで、今回事業に踏み切ったところでございます。以上です。

再質問 8番 荒生博一

現在まだ20件強の農家ということですが、今後さらにスマート農業化が進むことによってそういった希望者に対して、また当町ちょっと道のホームページで調べましたら、うちのまちの光ファイバーのエリアカバー率というのがまだ残念ながら70%前後しかカバーできていないという実態がありまして、今並べましたそういった自動操舵のトラクター、ほかにもスマート農業に考えられることは、やはりそういった通信網の整備をなくしては先に物事が進まないということで、大変危惧しております。国では皆様御存じのとおり、5Gというサービスが2020年3月からということですので、実態は都市部のほうから我々の北海道地域へ、その後に普及されることになるかと思われますけれども、今のRTKに関してはあくまでもGPSという機能をその人工衛星から基地局を経由して操舵に引用するという中ですけれども、あと考えられるスマート農業というのは、例えば重いものを持つときのスーツであったりとか、あとは農業日報の管理というのも今はもうiPadでやる。自動的に天気、それから気温のデータ、また生育状況などというのももう実際にデータ化をして、そういったデータを道が提供するデータと兼ね合わせて、翌年の作物をもう志向するというような段階まで事業自体はそのもの進んでおります。本当に農家にとってはこれからの時代、この通信網の整備というのが一つの鍵になると考えますけれども、5Gの普及でどれだけエリアカバーがなされるというのは、私もプロではありませんのでそこまでの知識はないのですけれども、町長に確認させていただき点は、農家、たとえ郡部の端の端でも、やはりこういった後継者不足とか人手不足といった意味で、必ず将来にはこういったスマート農業を使用せざるを得ないという時代が来ると思います。全ての農業従事者にそういった通信網の確約とかをいただければ、事業者がまた一生懸命に先々を考えていただけると思うのですが、それに関しての町長の思いというのをお聞かせください。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

8番荒生議員の御質問にお答えさせていただきます。非常に将来を見た農業の姿というものを想定した御質問をいただきました。いろいろそういった最先端技術を活用した農業の― 109 ―あり方というのは、私は相当のスピード感を持って進んでいくと期待もしております。先ほどお話ありました補助スーツだとか、そういったものもかなり果樹農家やハウス農家の中ではもう既に使われている方もあるというふうには聞いておりますし、一方RTKを用いない中でもドローンを使った営農とかというのはもう相当実用化されてきておりますので、そういったこともまだまだ普及していくと思います。さらには、その経営自体を管理する管理システム、当然農業も含めてですが、そういったことはもうほぼ浸透したかなというぐらい、農協も積極的にサポートしておりますので、農業者の方も税理士が直接入って指導しているという形は何ももう珍しくない状況になっておりまして、そういうふうに進んでおります。あと情報管理なんかについて、既にもうJAふらのでは実施しておりますが、JAコネクトというスマホを使って常に農協と情報をやりとり、あるいは従来はFAXで送っていた情報をそれぞれ農業者のスマホに直接送ったり、必要なものだけアウトプットするというようなことも既に皆さん利用されていたり、私ども想像つかないようなスピードで進んでおりますので、そういったことにまちがやっぱり応援してあげないと、皆さん方広く活用できないと思います。そういうことにはしっかり情報収集を図りながら、特に8次計画の実践計画の中では非常に大きい課題というふうに捉えておりますので、いろいろな情報がまたありましたら聞かせていただきたいし、まちも積極的に応援してまいりたいと考えております。

再質問 8番 荒生博一

それでは、町長に最後に一まとめの御答弁をお願いし、続きまして4点目農業委員会会長の報告に質問をさせていただきます。まず、当町のホームページのトップページのバナーには婚活・恋活どーんと恋ということで、当町のアグリパートナー協議会のバナーが張られていますが、クリックをいたしますと残念ながら2014年そのページが開設されて以後、お知らせという欄に、例えば今現在でまだ昨年のオータムフェストに参加しましたというような終了の事後報告のみがなされているだけで、上富良野町の農作業風景というページ、これも2014年開設時から全くアップされていません。また、農業青年紹介という素敵なコンテンツもある中写真は1枚もなく、残念ながら本当に8年間時がとまっているのがホームページから見受けられました。本当に、要は後継者問題にとってはこのアグリパートナー事業というのは1丁目1番地です。本当に大切な入り口の事業だと私は認識しております。例えば、今、協議会のイニシアティブをとっている富良野市とかも含めて、多分女性はどういった農業青年とのそういった婚活の事業があるかなということで、ネットでいろいろ地域を調べると思います。富良野沿線の協会であれば5市町村が関連しているということで、それぞれ富良野市であったり他市町村、また当町のホームページも必ず見ることでしょう。忙しいかもしれません。でも、せっかくあるツールですので、思いがあれば必ずいい情報を女性に与えることができると思いますが、これまでの間更新できなかった背景と申しますか、事由を説明お願いいたします。

答弁 農業委員会会長 青地修(農業委員会会長は2020年3月まで)

8番荒生議員の質問にお答えいたします。ホームページの更新が8年間なされていなかった、大変恥ずかしい話ですが、私も今まで気がついておりませんでした。大変申しわけないと思います。ただ、アグリパートナー協議会というのは上富良野だけではなくて、富良野沿線全体の中で婚活交流事業を行うというふうになっております。その中で、事務局が富良野になっているからというのは言い訳になってしまいますが、富良野圏域全体の中でどういう形で進めていくことが結婚に結びつくような事業になろうかということで、全体の話の中でやっておりますので、実際に婚活交流サイトの発信は富良野沿線の中の事務局が担当してやっているということから、どうしても後手になっていたのかなと今お話を聞かせていただきまして反省しているところでもございます。細かい事業内容というのは、私にもちょっとわからないところがありますので、事務局のほうから補足説明させていただきます。

答弁 農業委員会事務局長 大谷隆樹

8番荒生議員の御質問にお答えいたします。当町におきますホームページの更新がされていなかったということで、ただいま大変反省しているところでございます。今後は農業者の収穫作業体験状況とかそういうようなデータ写真等撮影し、ホームページの更新を図ってまいりたいと思っております。

再質問 8番 荒生博一

事務局長からも答弁ありましたとおり、今後は更新いただけるということで期待しております。また、農業委員会会長から御答弁ありました。確― 110 ―かに富良野の事務局では、もう本年度のスケジューリングというのも既に6月からそれぞれのそういったイベントというのはアップ済みです。やはりそういったところでしっかりと情報が出されているということは大事なことではあるのですが、せっかく当町としての思いをどーんと恋ということですから、これでは来ませんので、ぜひ更新というのを積極的にいただければと思います。また、この関連の質問なのですけれども、現在この婚活に積極的な先進事例のお話をさせていただきますと、婚活イベントの一月前ぐらいから、例えば若干お金はかかるのですけれども、衣服をコーディネートしていただけるような専門的なスタイリストを雇ったり、また、ふだん一生懸命農業に従事していますと髪型なんていうのは多分気にしていないと思います。そういったことで、少しでもファーストインプレッション、第一印象をよくするための施策として、ヘアメークさんを呼んで髪型どのような感じがあなたには似合うよというような助言をいただいたり、それぐらいして積極的にお嫁さんを獲得しようと頑張っている自治体があります。どのぐらいお金もがかかるかとか、結局服を買うのは御本人が金を出すことですから、その助言程度であればうちのまちもささやかながらそういったサポートというのはできる気がするのですが、その辺の御答弁お願いいたします。

答弁 農業委員会事務局長 大谷隆樹

8番荒生議員の御質問にお答えいたします。当町におきますそういう指導につきましても、富良野地方アグリパートナー協議会でイベントを実施する前に、各参加農業青年には荒生議員言われたとおり、身だしなみ、爪をちゃんと切ろうとか髪型をきれいにしようとか、当日は長靴は履いてこないようにしようとか、そういったような事前に資料を配布いたしまして、その辺を注意して当日は参加するようにということを促しております。また、当日イベント参加前には、札幌からイベント接遇の講師の方に来ていただきまして、当日フリートークといいましてそのトークの話題、どういった話題が今旬なのかとか、そういったことまで細かくアドバイス、研修を行いまして、その後イベントのほうに参加していただいているという実態でございます。以上でございます。

再質問 8番 荒生博一

そこまでやっているとはつゆ知らず、ちょっと一歩進んだ形での質問になってしまいましたが、そういった形でそれほどまでしてやはりお嫁さんを自町に招きたいという気持ちのあらわれかと思いますので、フリートーク1対1が事業内容で報告されましたけれども、本当に農業青年の方、向山町長とか元西村議長を見ると、お話がすごいうまいので口下手という方、私ちょっと余り農業従事者では知らないのですけれども、一般的に言われることは、農業青年は稲穂には話しかけることはできるけれども、生身の女性にはなかなか言葉が発せないという、そういったことも言われております。そのような中、今度はまた違う先進事例ですが、持参自消という先進的な取り組みをしていまして、例えば、これは口下手な農業青年が自身でつくったニンジンを対象者となり得る女性に、厨房で調理をお願いしてそのニンジンを口にしていただいて、その男性の人柄を知っていただくという、これは持ち込みの持参のほうですけれども、そういった事業展開をしているところも現にあると聞き及んでおります。今、富良野の婚活イベント等々では、札幌から女性が来て富良野沿線の諸施設を回ったり、また季節によってはその収穫体験がプログラミング化されているのは承知ですけれども、例えば当町、上富良野町でそういった対象者を呼んで、このフィールドを回ってお帰りいただくというのは過去にやったことはありますか。

答弁 農業委員会事務局長 大谷隆樹

8番荒生議員の御質問にお答えいたします。当町におきましても、先ほど言いました富良野地方アグリパートナー協議会では、各沿線市町村のそれぞれの施設を回ったり、例えば特産の豚サガリ等を夕食交流会のときににぎわいテントのほうで食べていただくというようなこともやっております。各市町村それぞれの特産品をPRする、そういうような活動もしているところです。以上です。

再質問 8番 荒生博一

活動内容大幅に理解いたしましたので、最後に向山町長に今までの農業振興策を総じて、熱き思いを聞きたく、最後の質問とさせていただきます。昨年4月に策定されました上富良野町農業振興計画、私議員になりたてのころにたしか第7期の実践プランという資料を手元に持っていたような気がしますけれども、昨年策定されました8期の計画においてもそのアクションプランという計画というのは、現在の進捗状況はどのようになっているのかということをお聞きし、さらに、これからの上富良野― 111 ―町の農業振興のために、当町に訪れていただく観光のお客様は、農業者の方がつくったすばらしい景観があるから我々観光従事者というのは商売が成り立っております。やはり農家戸数の減少、私が議員になりたてのころは平成27年300弱あった農家戸数が、多分推測によると10年後には150件まで減少するであろうということで、さきに質問した内容にも残念ながら当町の新規就農の方々が3年間で2件という、これは本当にゆるぎない実態でございまして、本当にこのまま進みますとやはり150という数字にほぼほぼ近くなるのではないかと大変危惧をしております。そのような中、いろいろな8次の施策展開の中で、町長に言及していただきましたさまざまな、例えば新規就農の受け入れ、またアグリパートナー事業も総じてですけれども、やはり担い手、後継者育成というのがこの農業振興には鍵になると思います。最後にこの農業振興、それから、そういった減少が本当に緩やかに進むような町長の施策、思いというのがあればお聞かせいただきたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

8番荒生議員の今後の農業政策全般にわたります考えにつきましてお答えさせていただきたいと思いますが、冒頭お尋ねいただきました農家人口の減少に伴って、後継者不足、担い手不足というのは、まずそれ以前に北海道が示しました将来の本町の農業従事者の減少の姿のシミュレーション、年度はいまちょっと手元に資料がございませんので断定できませんが、150戸になるというシミュレーションが示されまして大きなショックを受けまして、それからにわかに火がついたというのが実感でございます。そういう中で、特に新規就農者、それからアグリパートナーのパートナー探し、これらはやっぱり先ほど私お答えいたしましたけれども、受け皿になり得る仕組みというものが非常に乏しいと、願わくば私は観光事業者などと結びついて個人の生産法人ではなくて、大きな一定程度の規模を持った農業生産法人等がそういう受け皿の一部をなりわいとしてでもいいですから、担っていただけるような仕組みづくりができたらなと心から願っております。今現在、うちのまちも個人法人は結構生まれておりますけれども、そういう少し仕事に別な部門を設けて、そういうところに業態を広げていただけるような仕組みがあれば、先ほど言った新規就農の受け皿、研修先としての受け皿、女性で農業に関心をお持ちの方の10日なり一週間なり体験していただくような受け皿にでもなり得るでしょうし、さまざまな効果を期待できるなということで、特に私申しておりますように、規模の大小にかかわりなく農業でなりわいがなるようなそういう上富良野農業を構築したいという思いが根底にありまして、そういうところに大いに私は力を入れていきたいと思っているところでございます。そういったものを思いをしたためた実践計画が実はできたのです。過日、農業振興審議会がありまして、そこで最終決定をいただきまして今度皆さん方の目に触れていただけるようになると思いますが、完成いたしましたのでぜひ今度ごらんになっていただければと思います。いずれにいたしましても、後継者の確保、担い手の確保、新規就農者を含めて、これは上富良野の将来の農業を左右する大きな課題だと思っておりますので、本当に不退転の覚悟を持って、まちの支援も含めて積極的に取り組んでいきたいという思いを述べたいと思います。以上でございます。

出典:上富良野町議会 令和2年第1回定例会 2020年3月11日 議事録 PDF(117ページ) 間違いを知らせる